条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
saezurutori wa habatakanai
第1巻から、矛盾という言葉がとても印象的に残っています。
矢代と百目鬼。
彼らの関係性は簡単には進展しないと思っていましたが、これほどまでにもどかしくせつないのか…と胸がいっぱいに。
百目鬼が矢代を想えば想うほど、矢代が百目鬼に新たな感情を覚えれば覚えるほどに、彼らがこれまで生きてきた中でついてしまった深い傷あとがフラッシュバックして邪魔をする。
10以上も年下の百目鬼にここまで一途に想われ、自身を構築するひとつひとつの部位をやさしく丁寧に確かめるように全身で愛され、己の感情に戸惑うばかりの矢代。
この気持ちを受け入れたいけれど、もし受け入れてしまったらいったい自分は。
矛盾した気持ちと激しい葛藤が渦巻く、痛みを感じる心理描写が本当に素晴らしかったです。
矢代という1人の男の深みから抜け出せそうにありません。
何気なく側に置いていたはずの男が、いつのまにかどうしようもなく心を乱されてしまう存在になってしまっていた。
骨太な裏社会関係はもちろん、巻数が増す毎にBL面もじわじわと変化を魅せてくれる、非常に読み応えのある作品だなと思います。
BL的には大事な巻になるかもだけど、それより印象に残ったのはヤクザものの魅力についてでした。
あちこちで男惚れが発生してて、血生臭いのに熱くキラキラしてて、なるほど!っていう。読み手でハマればその沼は深そうだとか、作り手は描き応えがありそうだとか。どこまでも濃くできそうな世界ですごいなあと。
肝心の矢代と百目鬼の関係は、やっとここから第一歩、しかしここから長そうだ…という感じでした。矢代は殻を壊されて、即、より一層分厚いシェルターを築いてしまったみたいな。
それでもまだ影山は特別だったんだ…てとこが切ないです。正直、私は矢代を幸せにするのは影山であって欲しかった。本気で傷めつけて欲しいときに抱きしめてくる相手なんて、一緒にいるのは苦しすぎる。勝負じゃないけど、分が悪いと思っちゃう。それなら影山のように、何もせずそばにいてくれるだけの相手の方が楽。
久我に言われなければ気付きもしなかったことを矢代に突きつける影山のセリフは、何かしらの感情が乗ってたのかな。矢代にだけ一方的に致命傷を与えていたなら、それもまた切ない話だと思いました。
はぁ〜
一気読みしてため息ですわ。
萌え、感動、切なさやるせなさ、痛み、感嘆、色々な意味でのため息です。
ヤったら組みを追い出されるって分かってたから、絶対ヤらないだろうと思ってたんですよ。
なのに、なのに…ヤっちゃったよぉ。
や、最高だったよ?
百目鬼の全身の愛撫からの挿入ね。矢代が戸惑いを隠せないのが良かった!
欲しいと言ってください、っていう焦らしも良かった!
本当は痛いのが好きなんじゃなくて、痛いのが好きじゃないといけない環境だったって自覚してしまったんでしょうか、矢代は。
これからの矢代が心配だなぁ。だから百目鬼に側にいて守って欲しいけど、それを許さない状況に歯噛みしました。
それとこの巻では、ヤクザ同士の濃い関係も描かれていて萌えさせていただきました。
義理とか盃とかで縛られたヤクザ社会の男同士の関係ってモラルは別として、萌えるなぁ。
男の嫉妬もまた良し。
こんな展開今まで聞いたことがない!!
BL好きの予想をはるかに超える圧巻のベットシーン。
ベットシーンだけで48ページ以上。
ほぼノーカットと思えるほどの長さ。
行為の過程が丹念に描かれているので、2人の絡み合い、影響しあう心情が、繊細に丁寧に切なく浮かび上がってきます。
何度も読み返して2人の心情を深く読み味わうのも良し、一読でショックに打ちのめされて先を急ぐのも良し!!
抗争の中で明らかにされる脇役の過去も驚きでした!
矢代と百目鬼が初めてセックスしたというのに、喜べない辛さ…。
5巻は読み終わった後に言葉が出ませんでした。
強いて言うならこの手で平田を殺りたいです。
そして竜崎の純情に、彼には是非助かって欲しいと思いました。
最後まで平田の胸糞悪さに腹が立ちました。何あれ、もしかしてずっと前から三角を裏切ってたの?それでのし上がってたんなら救いようが無いと思いました。竜崎に刺されて死んでしまえは良かったのに。
そして百目鬼を置いて来た矢代…影山は本当にニブチンだ。
あと最新刊の7巻まで2冊になりました。
怒涛の展開に血圧が上がりそうです。www
劇場版を最初に鑑賞しました!ほんとに、音楽もいいし、絵も綺麗だし、エロ加減も含めて最高でした!劇場版を見た時、矢代の声が矢代でしかなく、初めて声優さんってすごい!って思いました!その後、Netflixで同級生も続けて見ましたが、矢代か草壁くんかっていうぐらいこの2作品は私が声優さんにも意識を向けたアニメーション作品になりました!どちらも映画(アニメーション)入りですが、面白すぎて所謂BL作品は初めてでしたが、全巻購入し、一気見しました!本当に神でした!どうか矢代と百目鬼に幸せが来ますように!
百目鬼が不能ではなくなったことを知った矢代の一言。
返事を待たずに終わった4巻から、ついに…。
5巻は2/3が矢代と百目鬼だけのシーンという、まさに神回。
「セックスしてみるか?」という矢代の言葉に対する百目鬼の返事は…、NOでした。
断られたことで苛立つ矢代は、気付いてしまいます。
百目鬼が久保とは違うということを。
どこか壊れているという点で同じだった矢代と久保。
体に欠陥を抱えた百目鬼のことも、同じように「どこか壊れている」人間だと思っていたのに、そうではなかった。
近付けてはいけない人間だった、と告げる矢代が見ていられません。
自分が男に抱かれるのはセックスが好きだから。
そう思い込まないと生きて来られなかった矢代。
他人に入れ込むことがなかった矢代が初めて感じた「失うのが怖い」という想い。
でも側に置いていたら、いつか失うかもしれない。
それならいっそ…と思っても、手離せない。
この葛藤が苦しいほど伝わってくるんです。
百目鬼の想いを受け入れることは、それまでの自分の生き方を全否定することになる。
だから拒絶したいのに、それもできない。
切ないです。一言吐き出すごとに、自分の身を削いでいくかのような、こんなに苦しい告白シーンを見たことがありません。
そして百目鬼に抱かれながら、ずっと「吐きそう」「やめろ」とばかり言うのも悲しい。
三角が言っていた「あいつは惚れた相手と寝たことがない」という言葉が思い出されます。
わたしは惚れた相手と寝ることで、矢代の殻が外れるのではないかと期待していました。
そんな甘いものじゃなかったんですね、矢代を覆っていた殻は。
愛おしいと全身で伝えてくる百目鬼の手や口を、頑なに拒む。
「お前は…イヤだ」という台詞が、矢代の傷の深さを表しているようでつらい。
素直に愛されてしまったら、もう元の自分を取り繕えなくなってしまったら、矢代はこの世界で生きていけない。
そんなこと、ある?と思いました。
何も溶かすことはできず、解すこともできず、一瞬たりとも満たされない。
欲しいと思いながら、欲しがることを恐れて、怯えた顔ばかりの矢代に胸が詰まりました。
お互いに想い合っているのに、こんなに悲しいセックスがあるのかと。
幼い頃、細く開いた襖の向こうで背を向けて眠る母に向かって縛られた腕を伸ばしながら、養父に犯された記憶。
その場面が脳裏をよぎったあとに、細く開いたカーテンから差し込む光を見て涙を流す矢代がとても印象的です。
おそらく読者は誰もが予感していたと思います。
きっと矢代は百目鬼を切り捨てるのだろうと。
元の自分を保つために。
愛を込めたセックスのあとで、あんなに悲しい表情を見せられるなんて思いもしませんでした。
思っていた以上に矢代の傷が深いことを感じて、読んでいるわたしまで絶望しました。
残りの1/3は平田と竜崎の件です。
思った以上に平田が悪党すぎて、予想以上に竜崎の矢代愛が深くて驚きます。
それにしても重い1冊でした。
愛は地球を救うと言いますが、矢代を救うことはできないのか…。
「囀る鳥は羽ばたかない」先日、たまたまYouTubeで見つけた作品。気になってコミック全巻購入、既読後に皆さんのレビューを読んで感動して涙が止まらなくなりました。ファン初心者の私がレビューなどおこがましいと思いましたが、率直に感じたままを書き綴らせてください。
当初は任侠ものなので躊躇しましたが、拝読していくうちに気づいたら、心、全部持っていかれてしまいました。独特な男社会、関係性、泥臭い、義理人情、裏切り、妬み、欲しいものは自らの身体を張ってでも奪う…そして、「大切な人を命懸けで守り抜く」
本編へ〜矢代は百目鬼に対する感情に自身が作り上げた「自分」が壊れてしまいそうな不安や苛立ちを覚え始め、一方で百目鬼は矢代を愛し始めて過去の呪縛から解き放たれつつあった。
つくづく感じたのが、一線を超えてしまうといいようにも悪いようにも関係性に何らかの微妙な変化をもたらすということ。この2人の場合、一線を超えてしまうと終着点が…だから、百目鬼は当初、拒否したのですよね。
2人の性描写、とても愛が溢れていて綺麗で素敵でしたし、お風呂場での2人のやりとり、百目鬼の涙、感情や表情の変化の描写が絶妙でうっとり。とくに、私は2人のキスシーンに感動しました。何度、読み返したことか…素晴らしいとしかいいようがないです。
そして、私が最も心打たれたシーンは、百目鬼が父親に似ているかもしれないと言ったとき、百目鬼が矢代の体を気遣い、辛そうだと動いたときに、矢代が2度にわたって百目鬼に優しく手を伸ばすシーンの描写、愛おしさが伝わり、艶やかで綺麗でたまらなかったです。こんなこと、愛がないとできないですよね。私個人的には先生の手の動きの描写、髪をかきあげる仕草やタバコを持つ手、キスシーンの際や性描写の際に矢代が百目鬼の首に手を回すシーンが大好き。愛らしく、セクシーで、とても胸が熱くなりました。
今まで感じ得なかった「何か」を感じた2人、矢代と百目鬼の言葉の中に色々な意味での変化が見えてきて…
矢代の涙…百目鬼との行為で、本来あるべき感情、本来あるべき姿に気づき、本当の意味でのセックスはどういったものであるかに気づいた涙であったような(あくまで私の想像ですが)…百目鬼の「痛みがなくとも…」矢代が、すべてに解放されるまでにはほど遠いかもしれませんが…
一方で自分が壊れてしまう…すでに壊れている矢代が、様々な葛藤の中で確立させた自身を保つことができなくなる不安と虚栄心から百目鬼を「捨てた」のか…。以前、影山が言った「矢代の自己完結は自己防衛」この一言に尽きる気がしました。心に傷を持っているものにしかわからない。大体、人間という生き物は、変わること変化することに拒絶反応が起こり、恐れる習性がありますから。
私なりにエピソードから探ってみると、素直な矢代の気持ちが出ている一方で、「捨てる」ありきで、この行為に及んだのか…矢代の立場で考えると、そうせざるえない矢代が可哀想で、百目鬼の目線では百目鬼が不憫で、とても胸が苦しくなりました。矢代が百目鬼を「雛鳥」例えたのも彼らしいなと。
そして、自身の身を犠牲にしてでも…「誰にも触らせたくない」実直で一途に想いをぶつけるオスな百目鬼、「俺がほしいと…」自分の立場では矢代に何も求めることも謝罪することもできない。事後、終わることが目に見えてわかっていた百目鬼の「繋ぎ止めたかった」は本当に切なかった。
今後の展開はどうなるのか…過酷な過去、辛い経験をした2人だからこそ、どんな形であれ、幸せになってほしい!そう切に願うばかりです。
とうとう………とうとうこの時が………
「なんでも頭の言うことをきく」な忠犬の百目鬼が、Hのときだけ「頭が痛いの好きなら痛くします」とはならずに、最後まで「優しく」抱いたのが印象的でした。
矢代が今まで呪いのように自分は痛くないと物足りない、と洗脳していたのに百目鬼は気づいていたのか。
自分自身すら目を背けていたことを知る恐怖とか、失う怖さとか、克服しきるのは難しいと思うけど、矢代が素直になれますように。幸せになれますように。
さて5巻。冒頭から1冊の半分まで延々の、圧巻のセックスシーン。
これは「囀る〜」ファン、BL読みは息を詰めて読みましたよね。
百目鬼は本懐を遂げた…のでしょう。
だけど矢代は?
綺麗だ好きだと言って強い恋情で触れてくる男とのセックスは?
非常な恐怖感を抱いているよう。
さて中盤からは例の平田の罠。
竜崎はもはや駒であることをやめ、矢代は相変わらずの薄笑いで自分でも動き出す。
そして平田の過去が語られるのだけど…
これは思った以上に昏い情念が渦巻いている。
表面上は、出世欲。
その実態は、当時若き三角の片腕・黒羽根への強烈な嫉妬。殺る、と定めたその時の平田の目!
ラストの影山との会話で、矢代はトドメを刺されたんでしょうかね?
読者からすると、ま〜この鈍感め!だけど…
思うに、竜崎と影山、また竜崎と百目鬼はある意味対になってるような気がする。
高校時代からずっと矢代を知ってる影山。
だけど「友達」だから彼の性の部分は知らない。
一方竜崎もずっと矢代を知ってる。影山と逆に性ばかりの腐れ縁。
そして竜崎は本当はある意味矢代に惚れている。だけどヤクザの作法を知っているからそこは口には出さない。
だからこそ矢代も竜崎にカラダを預けていたわけで。
勃たないから、とそばに置いた百目鬼と反転して同じような存在なんじゃないかと感じた。
そして、この巻には竜崎の救済も感じる。
愛を口にせず酷く抱く竜崎のやり方が矢代へのラブレターだということは、それなりに矢代に通じてて。
だから矢代が竜崎を平田の罠地獄から助けた。
でも竜崎は言っちゃったの!『誰がお前以外の男とヤるかよ』
こんな愛の告白しちゃって。乳首への噛み付きキスがお別れの挨拶になりませんように。