ブラックドッグノービスケッツ 東京心中(7)

black dog no biscuits tokyo shinju

ブラックドッグノービスケッツ 東京心中(7)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神32
  • 萌×210
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
206
評価数
44
平均
4.7 / 5
神率
72.7%
著者
トウテムポール 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
シリーズ
東京心中
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784863496682

あらすじ

テレビ制作会社のAD、宮坂 絢(みやさか けん)は突如、
深夜ドラマ制作勝負のディレクターに選ばれた!!
イヤミな後輩の橘(たちばな)が率いる対戦チームに
まさかの矢野(やの)さんがプロデューサーに加わり…
ストレス値がMAXになった宮坂は黒いオーラが支配する『ブラック宮坂』に覚醒!!!
人気のワーキングBL第7弾! 絶不調に絶好調!!!

表題作ブラックドッグノービスケッツ 東京心中(7)

宮坂 絢,TV制作会社AD
矢野 聖司,TV制作会社映画部署

その他の収録作品

  • 我に返る
  • 家事
  • 番外編・裏
  • 矢野さんを見ている
  • デジャヴ?
  • ゆれる
  • 人という字はね…
  • 進化も退化も変化を恐れる事なかれ
  • 街の裏側

レビュー投稿数8

二人の成長が著しいです

『東京心中 上下』『愛してるって言わなきゃ殺す 東京心中-2-』『君も人生棒に振ってみないか? 東京心中-3-』『アンタのドレイのママでイイ 東京心中-4-』『聖誕祭 東京心中-5-』『はるのしんぞう 東京心中-6-』に続く、8冊目の7巻。サブタイトルはついているものの、きちんとナンバリングされているので分かりやすい。

『ブラックドッグノービスケッツ』は、矢野さんと宮坂くんの成長著しい巻だったように思います。

6巻でドラマ対決を始めた橘くんと宮坂くんなわけですが、ドラマ作りを通して「制作」というものを少しずつ学んでいく。もともと父親の影響もあり素地のある橘くんとはその過程も異なるわけですが、自分の体験とか恋愛とか、そういったものを駆使して一から頑張る宮坂くんがとっても素敵でした。

帯の「ブラック宮坂」ですが、うん、まあブラックと言えばブラックなんでしょう。
でもなんだか可愛い。
めっちゃ可愛い。

矢野さんと近い立場で仕事ができる橘くんへの嫉妬とかそういう黒いものがこみあげてはきても、それを自分で吸収し咀嚼しているからかな。「ブラック宮坂」になった時の絵柄が切り絵の様で素敵でしたしカッコよかった。

あとわきを固めるサブキャラが、これがまたカッコいい!
特に詩さん。
仕事面でも、プライベート(矢野さんの「取り扱い」も含む)面においても、大人でしっかり自分を確立させている女性で、彼女のアドバイスがいちいち的を得ている。

『東京心中』なので、基盤にはギャグ要素も多く含みつつ、それでも着実に、自分の足で成長していく宮坂くんが素敵でした。

そして、矢野さん。
今巻は矢野さんの仕事面での描写はほぼなし。
で、ですよ。
彼が恋愛観で悩む姿が、キタコレ!みたいな。
マリッジブルーって…!
きっと、彼の今までの人生の中で「恋愛」というものは必要なかったものなんだろうな。
それが宮坂くんと出会い、「恋」を知り。
未知数のものに出会った彼の不安な思いとか、そういうものもきちんと描かれていました。

いきなり服を脱いで「セックスするぞ」と豪胆に告げる矢野さんが男前すぎて悶えました。彼なりに考えた行動だったんでしょうね☆

「夫婦」になりたい宮坂くん。
「家族」になりたい矢野さん。
おそらく彼の描く未来は同じものだと思うので、少しずつ寄り添っていってほしいなと。
意外、と言っては失礼かな。
彼らの幼少期のストーリーに少しウルっとしました。
孤独だった過去。それが今につながっている。

新人だった昔とは異なり、そろそろ責任とかそういうものを求められるようになってきた宮坂くん。やや不穏な空気も流れていて、次巻への期待も高まります。

ただ、絵柄にブレがあるのがすごく気になりました…。
もう少し丁寧に描いてほしいな、とちょっと思ったりしました。

4

矢野さん特集(笑)?

6巻の終わりが情熱的なプロポーズ(笑)メチャクチャいいところだったので、熱々な二人に進展!してほしいけど、きっと爆笑で落とされちゃうんだろうなぁと期待半分で読み始めましたが、双方に見解の相違はあるものの、あの矢野さんがかなり歩み寄る姿勢にちょっとビックリ。

あれっ、家族になるってそういうことなの(笑)ってところはありますが、二人で家庭を築くという考えはしっかりあるし、そしてなによりも、言動の端々から垣間見せるだけだった宮坂への想いや作った作品への評価を、身体を重ねることで伝えたシーンはめっちゃくちゃ萌えました!!そしてエロ〰️い。くぅ〰️っ!今までとは違う関係になりつつある二人の今後がますます楽しみ〰️っ

さらに矢野さんと宮坂の過去の話も描かれていて、これがまたメチャクチャよくて(泣)出会うべくして出会った二人なんだなぁ~ということがわかり、うるっときてしました。

一方、仕事面ではワンコは壁にぶつかりながらも、黒〰️いオーラを巻き散らかせながらですが(笑)矢野さんに頼ることなく自力で乗り切るあたり成長してるなぁ~とは思ったのですが、残念ながらドラマを作る工程はしっかり描かれているものの、せっかくライバルと競わせたにも関わらず、その勝敗や内容で状況が変化するわけでもなく、ドラマの内容もほとんど分からずじまいで、視聴率とか、作る意義について語られてもあまりピンとこなくて、ちょっと消化不良。

そのうえ今度は宮坂が移動で…う~ん、この展開なんか新鮮味に欠けてきたなぁという感じが否めませんでした。環境がガラッと変わることで、矢野さんに褒めてもらえるよう頑張るワンコがきっと面白い展開にしてくれると期待していますが(笑)

あと…かなり気になったのですが…輪郭や顔のパーツがずれているというか、歪んでいるところがあって、あれっどうしたのかなという程でした。せっかくいい話だったのに…残念。なので評価に迷いましたが、矢野さん主導でエロッエロの騎乗位を見せてもらえたので(悶絶〰️)ガッツリ神評価で(笑)

4

矢野さんの進化( ´͈ ᐜ `͈ )

東京心中シリーズ7巻にして8冊目のコミックス。

今回は黒を基調としたクールな表紙に加え、
良くないことが起こる前触れと言われる不吉な妖精、ブラックドッグ。
帯も真っ黒で、【ブラック宮坂覚醒】の文字と暗黒面した宮坂が…。

何が起こるのかとドキドキしましたが、中の人たちのテンポは通常営業でホッ。
ブラック宮坂だけはドス黒かったですw

前々巻より引っ張ってきたドラマ企画は、今回でさっぱり終了。
呆気ないぐらいスパンと終わりました。
ブラック宮坂の覚醒は編集作業の渦中です。
アンニュイ宮坂とは違った面白さがありましたヾ(*´∀`*)ノ

溜まる怒り(※橘への嫉妬)を仕事にぶつけながら活かす!
おお!宮坂のレベルがまた1つ上がった…!
顔つきが違いすぎて1人はだけ違う漫画の住人になっておるw
仕事してるなら良いかーと、ユカさんや詩さんが放置してる温度差も良いw

矢野さんの変化が目立ちました。
夫婦とは何か、家族とは何か、わからない事ばかりだけどやれることから始めようと。

矢野さんは"自分という人間を他人がどう解釈しようが自由"と、内面を自ら発信しないタイプかなーと思っていたのですが、今回は宮坂に自分の胸の内を伝えようと努力する姿がとても良かったです!

寝ている宮坂の鼻つまんでチューして起こすシーンは、どこのバカップルかと思いましたよ…。
受け身ばかりだったセックスも自分から誘って動いて。
あの矢野さんが、宮坂との関係を一生懸命考えているのが胸熱(;//;)

プロポーズに対する返事の「いいよ」は案の定というか安定の矢野さんだったけれど、宮坂の希望とズレるけれど矢野さんなりの持論があって、これから少しずつ擦り合わせしながら2人の幸せを作って行くんだろうなーと予感させてくれました。

また、宮坂の子供時代・矢野さんの高校時代のお話も収録されてます。

本編で宮坂のドラマの感想を伝えた矢野さんの言葉の原点を感じシンミリしました。
わかりやすいストーリーじゃなくても、感情を揺さぶられる作品ー。
若き日の不器用な矢野さんにとって、前へ進む1歩だったんだなと。

宮坂の子供時代もちょっぴり切ないです。
1人で過ごす時間が多かった日々。
今は好きな人と暮らして、一緒にご飯食べて、甘えて…。
ううう宮坂良かったねぇ〜!(;///;)

ゆるっと萌えを楽しむというより、改めて真面目なことを考えさせられる1冊でした。
矢野さんの進化にふぉぉぉ!ときたので神評価です( ´͈ ᐜ `͈ )

次回は仕事面で一波乱あるかな?
『ブラックドッグ』は予告なんだろうか。
単にブラック宮坂(犬)のことだったのか。

3

風呂掃除

6の感想に家族になる意外さを書いたけれど、こんな出だしになるとは。この作品は本当にBLらしからぬ。家族になろうよ、のあと亭主が家事をし始めるこの感じ。BLらしからぬ。矢野がしまう場所を考えず道具を買いまくってくるこの感じ。作家さんの実話なのではとすら思える。本音で語り合うためにセックスするのはBL的ではある。ただそこから矢野さんが夫婦について考えてるのはBLらしからぬ。う〜んなんともオンリーワンの作品。
宮坂の生きる目的がストレートでいいです。矢野さんがいなかったらどうするんだというのはあるし、矢野さんがいない間どうしてたんだってのもある。
6の感想に「宮坂や矢野に異様に暗い過去があるような湿っぽさではないんですけど」と書いたら、過去編がきました。"異様な"暗さこそなかれ、やはりなんやかんやありました。彼らのルーツが。

萌2〜神

0

全くダレる事なく面白い

「東京心中」ももう8冊目(7巻)なんですね〜。凄いなぁ。
今回もがっちりワーキングBLしています。
ほんとにこの宮坂は頭の中のほとんどが矢野さんで占められてるのに、どうしてこんなにワーキングBLとして成立してるんでしょうね…
今回、吉川さんが産休に入る、という展開があります。ここでね、ハッとしました。
人間性無視・人間の体内時計無視、のようなTV業界の中でどっぷりやってたような吉川さんも「生活」がちゃんとあったんだ。
その上で『世の中の「幸せだ」と言われることがその人個人の幸せとは限らないからね』という発言。
バリバリ働いて結婚もして子供も授かって、吉川さんはパッと見正に「世の中の幸せ獲得」って感じですよ。でも別に価値観は一つじゃ無いって事をきちんとわかってる。そういう登場人物たちがこの作品を恋愛重視ものとは一味も二味も違う物語にしているのかな、と感じます。
後半、宮坂と矢野さんそれぞれの少年時代の話が収録されています。2人とも世の中的には幸せじゃない雰囲気。でも今の2人は特別影があるような感じじゃない。この後ちゃんと楽しい事もあったんだっていうのがわかるところが良いですね。
宮坂と矢野さんのHはラブラブ、というより生々しい。要するにエロい。
宮坂と矢野さんの夫婦・家族観の温度差が気になるけど、今の所いい関係性です。

3

理想的な女性キャラ

普通にロケ班から始まってるから、プロポーズは幻かと思いましたよ!やー、びっくりした。でも、やっぱりそんな感じなんですね。ビデオを見直してニヤける宮坂としれっとしている矢野さん。でも、家族のなかに夫婦も含まれるって、良いこと言ってますよね。

家族になるために家事も手伝おうとしたり、宮坂の作品を見て、気持ちを体で伝えようとしたり、宮坂が思い描いていた反応とは違うとしてもそれが矢野さんなんだよね。

二人の関係はここまで来ると安定期に入っていて宮坂がジェラッてくるほど変わりもないように思えます。でも、この漫画って、ボーイズがラブするだけが見所じゃないんですよね。テレビ業界の制作の過程だったり、脇役たちのカッコいいアドバイスだったり、仕事漫画としてもとても面白いです。次回は部署異動で宮坂がまたまた大変になりそうですが彼なら上手く乗り越えられるだろうし、周りをも癒してくれるものと信じています。

2

ブラック宮坂

何がどうブラックになるのか?と思ったら、橘くんとの番組製作対決で、自分の番組を作る過程の話だったんですね。

相変わらず矢野さん中心な宮坂。番組作りも矢野さん中心。
ホラーなんだけど、それを俳優のために少しアレンジして面白いものに。相変わらず天才肌の宮坂という設定。

今回の山場は、なんと言っても宮坂の番組を見た矢野さんの反応でした。
ムードもへったくれもない矢野さんですが、彼一流の照れ隠しなのでしょうか。
するだろ、といってHしているときに、番組の感想と、宮坂への愛の告白、そうきたか~となりました。

1

やっぱりおもしろい

最終巻の10巻を読む前に再読。
ブラック宮坂がおもしろい〜。
久々に読んだけどやっぱり東京心中おもしろいですね。キャラの表情が豊かだし、リアクションや間が最高だし、セリフもいい。時々めっちゃ深かったり、目から鱗だったり。

例えば、吉川さんの
「世の中の人全員が同時に"面白い"って言うものはないの」
「それ以前に人が面白いと感じるモノがバラバラなんだから」
そうなんですよね〜。
(BLでも大人気作が自分にはハマらなくて少しへこむことがあるけど、面白いと感じるものは人それぞれですもんね)

あと、矢野さんの
「ダメなもんになんとでも難癖つけられるのに 人を褒める言葉は残念ながらあまりない気がする」
わかる!私もそのタイプだから。

だからって矢野さん、宮坂が作ったドラマの感想を伝えるのに肌を合わせながらなら言えるかもって、不器用すぎるというか自分の感情を言葉にするのがほんとに苦手なんだなと。
理屈で考えるタイプなので、なかなか理論づけできない感情を言葉で説明できないんでしょうね。

で、エロいことしながら感想言って、結論として「好きだ」と。
もう〜矢野さんも先生もやってくれる!ドキドキしました。

あと、また吉川さんの、宮坂への「幸せ」についてのセリフもよかった。その通り!だと思う(余談だけど、ゲイの壁に悩んで身を引こうとするBLあるあるなキャラ全員にこのセリフを聞いてもらいたい!←誰目線なのか)

あとがきに「気合い入れたらいいものになる」とありましたが「街の裏側」が痺れました。空を見て若かりし2人が思うことがよかったです。

他のBL作品を読んでいたら、女性や同僚がメインキャラに飲み会の誘いとかしたら、邪魔にしか感じないことが多いのですが、このシリーズにおいては全くそんなことはなく、日常てこんな感じよね、と安心して読めるのが久々に感じられて嬉しかったです。

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