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knife
殺人事件絡みのシリアスなお話でした。メイン二人が刑事なうえに受けがPTSDを患っており、BLの方も甘さ控えめ。世界観が統一されたほどよい空気を楽しめました。
津積は誰にも本気になれない、俺を本気にさせられるのは仕事だけだ…って真面目に言っちゃうイタい奴。といっても自分に酔ってるだけでなく、仕事はきっちりこなして相棒の些細な変化をちゃんと見ていて良かったです。ビジュアルがめっちゃ好み!
佐久間は設定どおり本当に分かりにくい。最初に津積に縋り付いたときは記憶があまりないようだったけど、二回目以降はどれくらい自分の意思で動いてたのかな?と思いました。津積だから甘えられたっていうのは、たとえ無意識でも相手を選んでたってことなのかな。
津積は自分を見てくれない相手への独占欲が強めに出てて、“らしい”気がしました。最後にあんなにも優しい微笑を見せたのは意外で、それがとても良かったです。
どうしても残念なのは衝撃的なシーンの迫力のなさ。後に残る傷を付けられるとこなのに、動きのない絵と構図でチープに仕上げられてガッカリでした。
一冊でここまでくっついてしまうのは急ぎ過ぎた感がありますが、まとめ方が爽やかなのですっきり。刑事ものとしてちょうど良いこの糖度が好きです。
読み応えのある一冊でした
刑事ものはカッコイイ
どちらのキャラも一見つかみどころのない感じがとても魅力的でした
佐久間くんが健気というか真面目すぎるというか珍しいタイプでした
津積さんは、オレ様でカッコよかった
そんな二人のなんともチグハグな関係に引き込まれました
身体の関係はあって、色情を思わせるのにどこか違和感が拭えない絶妙の距離感が心地良かったです
それと同時に展開されるサスペンスも圧巻
ストーリーがとてもよく出来ていて大満足でした
間違いなく神作品。
ぜひ2作目をお願いしたい。
千葉先生のどの作品よりカッコよく、深く読み込めました。
そして、なぜ「警察もの」をBLというジャンルで描くのか。
ストーリーの根幹に両方が関わり、
作品が成立するという、非常にベテランのマンガ家さんでなければ描けない作品でした。
私の少ない警察BL作品もののなかでは、
ダントツで「神!」
雑誌でこちらの続編を読んで興味を持ちました。
ある事件をキッカケにした佐久間の突然の変化が最初は唐突過ぎて戸惑いましたが、津積との事件捜査は純粋に面白いと思いました。
そして犯人を絞り込むまでの経緯とかは刑事物として楽しめましたし、犯人が事件を再犯した理由も辻褄が合っていて納得出来ました。
他人に興味が無かった津積が佐久間にだけはこだわるのが良かったです。
それからビジュアルから受け攻め逆に思ってたんですが、抱かれる時の佐久間がとても色っぽくてなるほどと納得しました。
残念だったのは負傷して休んでいた間に髪が伸びていた佐久間がとても可愛かったので、復職してからまた短髪になっていた事でした。www
これからバディとして事件を解決して行く彼等の活躍が楽しみになりました。
刑事物BLも良いですね♡
刑事ものの本格派お仕事BLでした。
捜査一課の先輩後輩なので、扱う事件は殺人ですよね。
未成年が被害者なのがちと辛い。
中学生の連続通り魔事件を扱いはじめてから、様子がおかしい佐久間とその上司、津積のお話でこの時点で佐久間がこの事件に関係あるのは明らかだったのですが…事件にもBLが絡んでいるのが私的には目新しく、良かったです。
犯人については、結構あっさり逮捕となったので少々肩透かしですが、BL漫画だしシリーズものでもないので仕方ないかな。
事件も恋愛もじゃあ、とっ散らかりかねないですもんね。
身体の関係にすぐなるのも、津積が性的な行為を重要視してないキャラだという風な描写がのちにあったので、納得がいきました。
犯人の動機がサイコっぽいのも面白かったし、佐久間の抱えたトラウマもPTSDとなるには十分重いものだったのが、辛いですが良かったんじゃないかなと。
津積と佐久間が再会してからの甘々が好みでした。
ちょっと伸びた髪の佐久間がアンニュイで良かった。復帰したらまた短髪に戻ってだけどね。
スピンオフ元は読まなくても全然大丈夫でしたが、刑事モノ結構好きなので読みたいと思ってます。
千葉リョウコ先生の本は何冊か読んで実は一度もハマっておらず、一番人気のこれはどうだ!と思っての「knife」でした。
感想は…うーん期待しすぎたのかもしれない。毎度千葉先生の作品はのっぺり平坦だな〜と思うことが多く、今回も同じでした。
殺人事件の捜査が軸になりつつも、トリックや真相究明を楽しむタイプの捜査モノではありません。犯人の心理は半端に掘って地の文で語って解決。被害者の友人というポジションの主役の心理がメインと言えるかなと思いますが、自分には今ひとつインパクトにかけた。
そんなわけで刑事物として期待を高めて読むと、ん?となってしまうかも。あとがきでも「漫画だから」の魔法の言葉で乗り切ってらっしゃいますけども!
電子限定おまけ漫画4枚 甘い
おもしろかった!
ミステリー仕立てでテンポ良く進みながら刑事2人の思いが静かに高まっていく。
津積が冷ややかで誰にもとらわれないような目をしていたのにあんなにやさしく佐久間を見るなんて!
佐久間も無感動で生意気だったのが、あーんなにかわゆくなるなんて!
あとがきに、ヨネダ先生が帯に佐久間の絵を描かれたとあり✨
画像検索して見られた‼️
眠そうな佐久間がかわいかったヨネダ先生の手書き文字「佐久間刑事には一体何段階のギャップ萌えがあるんですか…?」に超共感✨
やっぱギャップ萌えは最強ですね!
千葉先生21冊目…多作な方なんですかね
2017年2月のこの作品は、ひょっとしたら、かなり深く心理学や生理学を学ばれた後だからできた作品なのかもしれません。過去の作品と比較すると深みと凄みを感じました。
例えば、「犯行後、犯人は再び現場に現れる」という行動。これは事実。コワイ。
2017年7月にご自身の体験を元に書かれた作品:「うちの子は字が書けない-発達性読み書き障害の息子がいます」を読みました。この本で、初めて「発達性読み書き障害」を知りました。
ご子息に起きている症状の原因と何故を探し続けた時に得た情報が、こうして作品に生かされているのじゃないか、と千葉リョウコ先生の努力に敬意。立派な働くおかあさんだと思います。尊敬。
刑務官から刑事になった知人が言うには、同じ病を持つ人にしか心の病を持つ人の心の動きは理解できないのだそう。だとしたら、この作品に登場する恋人たちは、みんなどこか心に傷を負っているってことで、癒され切っていない状態で完結しているので後味悪い。
神評価。
『続きはまた夜に』と『Knife』を続けて読んだのですが、どちらもすごく好みだったのでシリーズ化していただきたいです。
『Knife』
警視庁捜査一課の警部補 津積さんと同じく警視庁捜査一課で新人刑事 佐久間くんのお話。
千葉リョウコ先生があとがきで『続きはまた夜に』と時間軸が同じイメージと記載されているので、本編には同じ警視庁勤務の崇晴くんが登場しますよ!
文くんは崇晴くんと一緒に本編の最後の『Knife』×『続きはまた夜に』コラボ漫画で登場します。
すっかり安定している2人に会えて嬉しかったです♡
『Knife』も『続きはまた夜に』と同じで刑事モノなのですが、テイストが全然違います。
『Knife』の方がシリアスで事件性が高い内容になっております。
さすが警視庁捜査一課ですね。
『続きはまた夜に』はイチャイチャが多かったのですが、こちらの『Knife』はイチャイチャがありません。
もちろん、Hシーンはありますよ(汗)
捜査一課の津積さんと佐久間くんはペアなのですが、ある日、中学生が通り魔に殺害される事件が起こります。
その遺体の背中には刃物で切られた十字の傷が残されていました。
それは11年前の連続通り魔殺人事件と酷似しており、同一犯の可能性があることがわかりました。
通り魔に殺害された中学生の遺体を見てから体調を崩した佐久間くんを自宅に送った津積さんは佐久間くんが発情していることに気が付いて…。
佐久間くんの悲しい過去が明らかになり、とても切なくなりました。
もともとはノンケだったのに、男性に抱かれるようになったのも罪の意識からなのでしょう。
自分に告白をして来た親友の死、犯人を追うことが出来なかった後悔、そして犯人を捕まえるために刑事になった執着心。
最初は、そんなトラウマとPTSDを抱えて1人で背負っている佐久間くんには津積さんではなく、もっと優しく思いやりのある人が合うのではないかと思いました。
津積さんはイケメン(関係ない?)だけど、事件のことしか興味がないので、人に対して優しさとか思いやりを感じられませんでした。
でも、そんな津積さんは佐久間くんに対して、だんだん「特別」な感情を抱くようになり、津積さん自身が変わっていきます。
後半は、佐久間くんが警視庁に辞表を出して(実際は保留)、PTSDの治療で病院に通院するのですが、そこで津積さんと再会します。
佐久間くんが津積さんを自宅へ招いて、自分の気持ちを伝えた後からの津積さんの態度がキュンとしますよ。
佐久間くんに「好き」とは言わないのに「…他のやつとは寝るな」とか言うんです!
しかも、Hの最中に!
キスは唇にはもちろん、佐久間くんが今回の犯人から負わされた傷にも優しくするんです!
(*ノωノ) いやん♡ 津積さんってクーデレなんですね♡♡♡
個人的には、もっと佐久間くんを甘やかしてあげて欲しいけど、これからに期待します(笑)
最後は、佐久間くんの相手が津積さんで良かったと思えました。
佐久間くんはいろいろな人に支えられて警視庁捜査一課に復帰しHAPPYENDです。
大変失礼だとは思いますが、『続きはまた夜に』に比べて、『Knife』はストーリー展開が上手くなっていると思いました。
千葉先生の綺麗な絵や魅力的なキャラはもちろんですが、お話も面白いので、連続刑事ドラマのように続きが見たくなりました。
強いて言えば、あそこまで執着する犯人の過去エピをもっと掘り下げて読みたかった。
本編では説明のみなので…。やっぱりページ数の問題ですかね。
描き下ろし『extra』
佐久間くんの病院帰りに待ち合わせした津積さんは、自分の部屋に佐久間くんを招きました。なんと津積さんのお部屋に入ったのは佐久間くんが初だそうで、津積さんもどうしてかわからないと仰っております。
そりゃ、佐久間くんが「特別」だからですよ〜。
翌朝、寝起きの津積さんが愛おしそうに佐久間くんにキスをして抱きしめるシーンはキュンとします。
津積さんは優しくなったね~。ウルウル(泣)
『Knife』×『続きはまた夜に』コラボ漫画
まだ本編事件の直前のお話。
勤務中の津積さんと佐久間くんが街を歩いていると、非番で文くんとお出掛け中の崇晴くんに会います。
津積さんはいつもの調子で崇晴くんを口説くのですが、それを見ていた文くんは嫉妬します。嫉妬を通り越して怒りが顔に出ています(笑)
どうやら、男女関係なく津積さんは誰でも口説くらしいです。津積さんはバイなのね。
今は佐久間くんがいるから、もう誰も口説かないかな。
その後、激オコでお家に帰った文くんはベッドの中で崇晴くんにキスされています♡
そして、本編の事件の日に場面が切り替わって…。
電子版おまけマンガ
佐久間くんが「髪が伸びたので切ります」と言うと、「長いの可愛いのに」と残念がる津積さん。
驚いた佐久間くんに、キスをして「かーわいい」と言います。
うぉぉ、津積さんのデレ期だね!いいよ~。もっとデレて♡
私も佐久間くんは長い髪の方がいいと思います!
『続きはまた夜に』と同じく『Knife』もシリーズ化して欲しいです。
千葉先生、出版社様、お願いします(しつこくてすみません)。
刑事の先輩後半の相棒の二人が事件解決を通して関係を変化させていき…。
絵がとてもキレイですね。
ただ津積と佐久間の見た目が同じくらいに見えて年齢差があまり感じられませんでした。
津積は30代であろうけどそうは見えないかな。
佐久間の15歳からの人生を狂わせた犯人がまさかあんな理由で犯行を?しかもあんなにあっさり捕まって。
佐久間が自分を責めて生きてきて犯人を捕まえる為に警察に入って頑張って刑事になって。
そしてPTSDに苦しめられて。可哀想です。
津積が相手をしているうちに佐久間に興味を持つように。
佐久間はいつものそつのない態度とは別人で。
何にも興味なかった津積にとって初めての対象になって。
事件ものとしてはちょっとはしょってる感がありますし、二人の恋愛についても体から始まり気持ちが変化してくのが急で。
事件解決後の再会した佐久間が本当の佐久間なのかな?
でも復帰したらまた戻ってたけど。
とにかく犯人と佐久間の執着がすごかったです。
きっと、これは千葉リョウコ先生の新境地。
非常にクールな刑事サスペンスでした。カッコいい刑事ものが描きたい!という、先生の意欲作です。
他の方も書かれていますが、私も「攻め受け」は逆に考えてまして。
特に「続きはまた夜に」の「何となくスピンオフ」というので、
生活安全課の二神にホクロ足した様な、黒髪美人さん(しかも年上)な、津積は、どう見ても「受け」‼︎ にしか見えない色気、なんですよねぇ。うーん。
逆でも良かったんでは⁈ と、思わずにはいられません。多分、支障は無いと思われ。
まぁ、とにかく年下で捜一に半年という、新人の佐久間が「受け」となります。
新人で直ぐに警視庁の捜一に配属になったという、真面目で優秀で、表情の硬い佐久間。
その佐久間に「ギャップ萌え」するという、ヨネダコウ先生の帯が効いています。
「可愛げがない」と、嘆息される仕事ぶりと、乱れるさまと…。
ある殺人事件の現場を見てから、佐久間は尋常じゃない様子を見せる。
津積に迫り、抱かれる事でしか、平静を保てないというのだ。
行き掛かりで、佐久間を抱いてしまう津積。
佐久間は、11年前にも同様の手口で殺された被害者の同級生で、親友だった。
彼の心に PTSD を遺した事件とは…? という、とってもサスペンスフルな展開です。
そこにBLらしい、「男同士」という、葛藤などを盛り込んでいく。
事件の真相に近づいて行く様子は、役者の出落ちで犯人が分かってしまう様な、
最近のTVドラマとは一線を画していて。
手口というよりは、その動機、心の深層に迫って行くので。
ここはぜひ読みながらハラハラして欲しいです。そして推理してみて欲しい。
ヒントを拾いながら推理して行く楽しさがあります。
また、管理官や上司たち、親父刑事。クールな女性刑事も描きこまれていて、
並々ならぬ本気感も見どころ。千葉先生の描くオヤジって、味がありますよね。
津積の、口をへの字に曲げて少し尖らせる様な癖とか。
平静な時と、錯乱している様な時の息苦しさを感じる佐久間の表情とか。
人物描写の細やかさにも唸るものがありました。
全体に緊張感の漂う作品です。心して読んで頂ければと思います。
あ、巻末の「続きはまた夜に」とのコラボが無ければ、スピンオフ感は全く無いです。
街でバッタリ会う2組のカップル。美人の二神は、節操無い津積に口説かれた事があるというので、
嫉妬する文っていう。
刑事物、サスペンスみたいな作品が読みたいなあ、と漠然と思っていたら、巡り会えました。絵がキレイで読みやすく、事件の内容がしっかりしていて読みごたえがあり、何より二人の想いが次第に通じていく展開に大満足させていただきました。
仕事以外興味がないという津積と優秀な部下の佐久間。発生した事件が、過去に自分の親友が殺された事件と手口が同じで、体調を崩してしまいます。上司の命令で津積が佐久間を部屋まで送ることになるのですが、佐久間は欲情していて…というところだけは、佐久間が具合悪い感じと、発情している様子がもっと明確に描き分けてもらえたらもっと萌えたなあ、と少し残念に思いました。
ただ仕事人間の津積が徐々に佐久間にひかれていって、最後、ラブなエッチも良かったですし、前髪伸びた佐久間を可愛いと言ってるところ津積も素敵でした。
他の作品のスピンオフ的な作品とのことで、そちらも読んでみます。
いくつか作品読ませていただいたのですが、
どこか絵が固くて動きがなかったり、大事なシーンなのにギャグに走っちゃうなど色々と惜しい作家さんだな〜と思っていました。
しかしどの作品もストーリー運びはキラリと光るものがあったので、1番評価の高い今作を読ませていただいたら……
まぁ素晴らしい!!
事件もしっかり描かれているのに2人の恋も淡白になることなく描かれていて、
お仕事恋愛モノとしてダブルで美味しい作品でした(♡´▽`♡)
恋愛重視のBLも大好きだけど、お仕事もしっかりしている姿を見られると、
二次創作の同人誌を読んでいるような……少年漫画がまさかのBL展開キター!!みたいな
謎の背徳感が味わえるんです!!!!
語彙力がなく伝わりづらいと思いますが、2人のビジュアルが好みなら読んでみて損はないかと思います!
個人的に攻が美人さんで受が短髪男前なのもストライクでした(∩´∀`∩)
ここは好みが分かれるところだと思うので、ご購入前にきっちりご確認くださいね。
前作の「続きはまた夜に」は未読で、こちらだけ読みました。
色気のある黒髪受けが好きな方はたぶんこの作品では思う存分萌えられないと思います。
読んでいる途中、何度「外見が逆だったら!逆だったらどんなに良かったか!」と思ったか分かりません。その思いがずっと頭から離れませんでした。
刑事もので事件は簡単に推理はできるものの、しっかり描かれています。
佐久間のトラウマと、異常な行動の理由もきちんと描かれています。
ただ…、溢れるソウジャナイ感。
しっくり来ないのはすべてビジュアルのせいなのです。
黒髪に涙ぼくろまである津積。
一方の佐久間は身長こそ津積より小さめに描かれてはいますが、つんつん茶髪短髪な上にもみあげと襟足は黒い。この黒い部分は刈り上げているのか。刈り上げアピールなのか。
ただこの髪型、ヤンキー役の子でよく見るやつ。ピアスをいくつか足したら完全に…。
休職中の場面ではオンオフのめりはりで髪が伸びてるんですけど、こっちだったら!この感じだったら、細眉ツリ目は気になるけど、可愛いと言えなくも…ない。
誰かに似てると思ったら、「憂鬱な朝」の2巻辺りの久世曉人っぽいんですよね(外見だけですよ)。
という感じで、入り口で引っかかってしまって、感情面で入り込みそびれました。
突然の佐久間の異変を津積がすんなり受け入れて応じる辺りは、「続きはまた夜に」を読んでいたらもっとさらっと読めたのでしょうか。
モテモテで女も男もいける、という情報が後から出てくるので、前もってそれが分かっていたら面白かったら何でもだもんね、と自然に思えたのかも。
煙草などのエピソードで何にも執着しない性格なのはうかがえます。
だから事件にこんなにも執着する佐久間に興味を持って、そこから津積にとって初めての執着に至る描写は、少し物足りなさはあるものの、わりと好きな感じでした。
それにしてもやっぱり…。
逆の見た目で読みたかったよ…。
刑事事件としても重みがあってストーリーもしっかりしていましたし、攻めが受けに誘われて行為に及ぶんですが、そんなすぐに意外とイケるかもとか受けのことイイかも、と思わない所が良かったです。実際同性に急に迫られたら多分こんな感じになるよなぁ、と共感できました。ただ、受けの佐久間がPTSDを発症した際にセックスによって気分が回復するというはちょっと無理があるのでは、と思ってしまいました。殺された被害者でゲイだった高津の気持ちに応えられなかった罪悪感を、他の男とセックスすることで紛らわせるものでしょうか?佐久間自身は元々ゲイではないし、高津の死をそんな風に昇華できるとはとても思えないのですが…。前半脈絡もなく唐突に佐久間がそういう気分になるので、え、ここで?と疑問を感じてしまいました。その点以外は、良質なストーリー展開だったのではないかと思います。
千葉リョウコ先生による刑事ドラマ。
しかも全編結構暗いトーンで、起きる事件も陰惨、当事者たちには全く救いがありません。
事件を起こした犯人も、身勝手すぎるけど可哀想な部分もあるし、殺された被害者たちは皆若く、何の落ち度もない。
この物語の主人公は、11年前に起きた連続通り魔殺人事件の唯一の目撃者で、殺された少年の友人、そして友人を殺した犯人を捕まえるために刑事になった佐久間です。
11年後の今、再び同じ手口で15才の少年が殺される。その現場を見た佐久間は憑かれたように上司の津積とのセックスを求め…
この辺りは、佐久間の不安定な精神状態がかなり薄暗いです。応じる津積ははっきりとゲンナリしてるし。
それでも佐久間の当時の記憶や状況から津積が犯人像を推理し、また佐久間も色々思い出したりして遂に犯人に辿り着きますが、単にハッピーには終わりません。
友人から告白されて、でも恋人になる気にはなれない。返事を伸ばしているうちに目の前で殺されて、その罪悪感から来るPTSDの悲惨さが描かれかなり読み応えがあります。
仕事中心で対人関係に難があった津積も、佐久間によって変わる。言って見れば「人」に救われるのでしょう。
コミックでは千葉リョウコさん初読みです。なので、『続きはまた夜に』を読まずにこちらの作品を手に取りました。
殺人事件やPTSDを題材にした重めのお話ですが、読了後の不快感は特にありませんでした(フィクションとして読む分には)。私は刑事物や893物に限っては、どちらかが闇を抱えていて、相方の包容力に救われる、という展開が一番好きなので、今回の作品もその例に漏れずでした。
攻めの津積さんは、初見では包容力とはかけ離れたワンマン・傲慢上司(笑)ですが、PTSDの症状としてセックスを求めてきた同姓部下をあまり深く考えずに受け入れる懐の深さは、ツボでした。巻き込まれ事故のように始まった関係で、絆され×救われながらも、庇護×依存ではない意外とサラッとした関係なところがいいなと思います。
事件解決へ導くストーリー展開も読みやすくてよかったです。刑事物もこの二人の関係性も好きなので、できればシリーズ化されることをお祈りしております!
この作品、読み始めた時の第一印象で、なんとなく佐久間の方が攻めだと思ってたんですが、
え、お前、受けだったの!
ほだされて年上受けにしちゃ、展開早いなぁと思ったら、、
ですよねぇ、
まあ、男同士、基本ノンケだったら、受けるよりは攻める方がハードル低いか。
ってな感じで、セックスの回数を重ねるうちに、どんどんかわいくなる佐久間を愛でる今作品。
設定が刑事ものでトラウマ報復譚にしては、なんか、読後感が女々しくて、、、
エロ可愛くはあったけど、私の好みとしては、もうちょっとドライなのがいいので、萌一つで。
久しぶりに泣ける作品に出会ってしまいました。千葉リョウコさんてこんな重い感じの描く人だっけ?と新鮮に感じました。
最初は攻めの津積が簡単に同僚のしかも後輩バディに手を出すのが軽薄過ぎて好きになれなかったのですが事件の謎を解いていくうちに佐久間のトラウマや想いを知り、段々と佐久間に興味を持っていき…と言う流れでこちらもその津積に段々と好感が持てるようになっていきました。他の方も仰られていましたが津積の黒髪で泣きぼくろのビジュアルは私のなかでは美人受けのイメージだったので攻めだということにも驚かされました。
事件そのもののストーリーも本当のドラマのようで読んでいてドキドキしましたし、シリアスでエロくて、楽しめる作品でした。
良かったです。
事件解決にしか執着できなかった攻めが、だんだん受けから目が離せなくなって、今まで感じたことのない執着を持つことに戸惑うところ。
受けの方も真面目で固い印象と、エロに入ってからのギャップ。
身体から入ってしまった関係での、気持ちの距離の縮め方も無理なくすんなり受け入れられました。
(たまに身体から入った→お互い相思相愛みたいな、え?いつ好きになったのかな?っていうのありますけどそういう無理矢理感はなかったです)
ならなぜ萌か。
萌2付けたかった。
でもどうしても殺人事件っていうのが後味悪すぎる。
特に最後の2人の殺された理由.........
15才でなにも悪いことしてない子達が7人もっていうのが本当に浮かばれない。
確かに犯人にも同情すべき点があるのかもしれないけど、それを鑑みても起こした犯罪が大きすぎるし、わたしには重すぎた。
他の方のレビュー拝見して、けっこう千葉リョウコさんの作品読んできたけど、どうも毛色が違うようだ・・・・・と思ったので、取り急ぎ手を出してみましたが、う~ん、私にとっては案外『いつも通り』な感じでした(いい意味で)。
『続きはまた夜に』を既読だったので、なおさらそう思ったのかもしれませんが。
でも『続きは~』を未読でも全く問題ありません。
最初、『精神的な乱れ(PTSD?)がセックスで落ち着く』という流れにBLとしてちょっと安易かな~とか思ってしまったのも事実なのですが、その後のクライマックスへの持っていき方がとっても上手で、モヤモヤすることなくスッキリ読み終えられました。
絵がキレイだし、千葉さんの描かれるスーツ姿は安心感がある。たくさん作品読ませていただきましたが、正直以前はせっかくストーリーもストレスなく読めるし絵もキレイなのに、キャラの表情が硬いな~と思っていて、でも最近全く気にならなくなりました。
今作はエロ度も少し高めでしたね。麗人さんなので、多少そんな感じかなとは思いましたが期待以上でした~♪
『甘さ』とか『執着』とかお互い『コイツじゃなきゃ!』というような気持ちは最後まであまりないんですが、どうしてだろう?と思いながらも津積が佐久間の世話を焼くのをやめられなくって、少しずつ過去や事件の詳細が明らかになっていくにつれてお互いの距離も縮まっていく過程が素敵でした。
最後津積が自分の部屋に呼ぶところ・・・・個人的に萌えシーンです!
他の方も書いておられましたが、表紙いいですね!これまでにない感じ!
これまで結構作家買いな感じで来てますが、今後も継続決定だと思います~^^
ビターでシリアスなお話でした。
良かったといえば良かったのですが、受けが気分悪くなって急にエロくなるってどういう心境なのだろう?といまいち腑に落ちない部分もありました。
犯人が受けに執着?してたのか何なのかもモヤモヤするし。。
あと攻めの愛情表現が薄めなのが気になりました。。
嫌い→好きになるのは凄く良いのですが、いつも余裕綽々な攻めがもっとヤキモチ焼いたり受けに振り回されるところが見たかったです。
攻めが黒髪で目元にホクロあるってなんだか珍しい気がしました。
受け攻めどちらでもいけそうな感じでした。
千葉さん、実は初読み。雑誌『麗人』で1話だけ読んでいて、すごく気になっていた作品でした。購入を悩んでいましたが、本屋さんで手に取ってみて思わず購入。
「ヨネダコウ先生、推薦」の文句の入った帯。
黒とピンクで彩られた表紙。
なんだかとっても素敵。
で、表紙の絵柄がこれまた良いですよね~。
表紙は津積にピントが合っていて、裏表紙は同じアングルで佐久間にピントが合ってる。非常におしゃれではありませんか。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。
刑事×刑事のCPであることに加え、殺人事件が題材になっていることもあってとても硬派なお話でした。サスペンスモノって大好きなのでテンションが上がりつつ読み始めました。
が。
彼らが捜査する事件の被害者が、まだ15歳の少年であるという点。
殺害後、被害者の背中に十字の切り傷をわざとつけるという残忍さ。
なかなかシリアスな展開で、子どもが被害者になるという話が地雷なこともあってちょっと萎え萎えな気分で読み始めました。
けれど、被害者が「15歳の少年」であるという点がこのストーリーの大きなキモになっていて、話の展開の仕方が非常にお上手で一気に話に引き込まれました。
「BL」という点でも、普段はストイックな佐久間が、過去の事件から引き起こされたPTSDに悩まされ、自責の念を浄化させるために男に抱かれる、というギャップが、なんともエロく、そして切なかった。
親友の気持ちに応えることができなかったという自責の念。
それを、男に抱かれることで少しでも浄化させたいと思う佐久間。
遊び人である津積が、そんな佐久間に徐々に惹かれていってしまったのも納得。しっかりしているように見える、佐久間のなんとも儚げで危なっかしい本来の姿を見ちゃったら、ねえ?惚れちゃうよね。
しかもその姿を自分にだけ晒してるわけですから。
最後の想いが通じ合った後の二人のセックスシーンは、甘いしエロいし、とっても良かったです。
ただ、ただの上司に過ぎなかった津積に、どうしてあそこまで自分をさらけ出せたのか、そのあたりの佐久間の気持ちが分かりづらかったのが残念と言えば残念でした。
あと彼らを見守るオッサン二人がこれまたカッコよかった…!
柔道で津積に技をかけるオッサンがカッコよすぎてしびれた。ぜひともオッサン二人のスピンオフを描いてほしいなと切望してます。
『続きはまた夜に』は未読ですが、未読でも全然問題なし。
が、最後にちょびっと出てくる二神くんがめっちゃカッコよかったので、『続きは~』も読んでみようと思います。
雑誌とかでは何度かお見掛けしていましたが、絵柄がとってもきれい。
攻め・受けともに男前でそれも高評価につながりました。
攻め・受け反対でも全然違和感のない絵柄を描かれる作家さんだと思うのでがっつりなリバも描いてほしいな。
警視庁捜査一課の敏腕刑事×新人の相棒、というバディものBLです。
何より現場と捜査が大好きな攻め。捜査以外はどうでもいい感じで、愛想はいいけれど社会性には欠けているワーカホリック。
そんな攻めと組んで半年になる新人刑事が受け。こちらは優秀ですがまったく愛想のない仏頂面の刑事。
お互いに相手を優秀だと認めてはいるものの、気が合わなくてやや犬猿の仲状態の2人です。
その関係が、ある事件を機に劇変する、という展開。その事件というのは、かつて受けの親友が被害者になった未解決事件と同一犯だと思われる殺人事件です。
事件のPTSDのためか、いつも堅物真面目な受けがエロエロに変貌。このギャップがすごい。攻めも、事件が好きすぎて色恋にあまり執着なしのキャラなのに、そのギャップに引きずり込まれてこちらもえらいことに。
精神的に普通じゃない状態の受けとそれに飲まれる攻め、というシチュエーションに非常に萌えました。三回四回当たり前の濃厚エロ。受け攻め2人とも体力があるし、身体は筋肉質でガッシリだし、この濡れ場はとっても眼福でした。心が通じ合ったあとのエッチで、攻めの尻からのアングルがあったんですが、悶えるようなエロさでした。筋肉質な尻肉たまらん。しかしなぜここに吹き出しが…!(←邪魔なところに吹き出しがあったのです)
エロも萌えもほぼほぼ文句なしだったのですが、PTSDのためエロエロになっちゃう、という心理状態がややぴんと来ず、それでひとつ評価下がっています。
『続きはまた夜に』という作品のスピンオフ。そちらのキャラも出てきますが、未読でも何ら問題はありません。
BLでありながら刑事ドラマ顔負けの展開で、犯人が誰なのか事件の真相は何なのか、佐久間は何を隠しているのかを読んでいるこっちも夢中になり、事件によって佐久間が心に大きな傷を追って心を病んでしまい苦しむのですが、津積がそんな佐久間を支えていきお互いが無くてはならない存在になっていくところが本当に切なくて辛いのですが、とても素敵な作品に出会えて衝撃と興奮で眠れなくなりました。
なので寝る前に読むのはオススメしません笑
ヘタレワンコ攻めのイメージが強い千葉リョウコさんの新作は過去、自分の身におきた出来事を後悔として抱えこんでいる所轄あがりの新人:佐久間と人に執着をもつことのない津積という硬質な刑事たちが主人公。
それゆえ、甘いテイストはありません。
千葉リョウコさんの新しい魅力に魅せられました。
【続きはまた夜に】のスピンオフとのことですが、登場人物はチラっと出るだけで本編には絡まず同じ時間軸というだけなので【続きはまた夜に】が未読でも大丈夫です。
刑事という仕事は趣味と実益を兼ねてるうえに、性的興奮すらおぼえると自分で認めている検挙率No.1の津積が不機嫌そうに寄せる眉間から醸し出す色気がすごい!
泣きぼくろの黒髪美人は艶めかしさを纏い、スラッとした容姿ながらも雄雄しい攻めでした。
しかも悪態つきながら面倒見のいいオカン(笑)
佐久間は真面目で無愛想というか表情のないクールな感じで、初見ではこちらが攻めだと信じて疑わなかったw
物語は背中に十字の傷を刻まれた中学生が被害者として発見された通り魔事件に端を発します。
それは現場に駆けつけた佐久間の体が変調をきたすほど11年前に事件に酷似していました。
かつて親友が同じように殺され、犯人を捕まえるために刑事になった佐久間。
11年前の犯人の足取りを一向に掴めないでいた警察は事件の当事者であった佐久間の証言をもとに捜査を展開します。
佐久間は捜査当初から悩まされているトラウマと発作のように押し寄せる行き場のない欲情を津積に体で慰めてもらいます。
発散という感じの激しいセックスが幾度も描かれていますが、この時点でふたりに恋愛感情はないため、エロさは感じませんでした。
津積は普段と違う顔を見せ、自分にない執着という感情に翻弄される佐久間に興味をもち(面白がってすらいる)、佐久間に至っては正常な判断ができていません。
その身にもてあます暗い熱を出すだけの行為です。
今作のすごく好きな部分は、この捜査の経緯に重点を置きすぎてなくて、ちゃんとラブになる部分も描かれていることです。
お仕事に固執してラブが薄味になってしまう話もあるなかで、どっちも見事に絡まりあって物語に厚みを加えています。
親友にこたえられなかった自分のせいで悲劇的な結末を招いたと思い込む佐久間の自責の闇を少しずつ拾い上げながら、並行してそんな佐久間をめんどくさがっていた津積が自分にはない執着という感情をもつ佐久間にどんどん惹かれていく姿が丁寧に描かれているからこそ、警察ものだけに終わらずに恋愛ものとしても読みごたえがありました。
自分を通して過去を見ている佐久間に空しさを覚えた津積が、その根っこの部分の感情の名前に気づいているのに自分から言い出せない不器用さが好きです。
生まれて初めての感情ですもんね。
事件解決とともに距離をおいて、再会したふたりがようやく心の内を口にしてからの濡れ場サイコー!泣
束縛や甘えを出すことができての脱衣セックス!
凄惨な陰がおちて表情が明るい…ベタですが心の通ってのセックスは本当に嬉しい。
俺様風味の津積が甘やかしに転じる姿が見たい~。
身長差も美味しい…ありがとうございます!
感情面では津積目線がメインのため、佐久間はどこから津積を恋愛対象として意識していたのか明確な表現はないので佐久間目線が知りたいなぁと思いました。
描きおろしの【extra】では少し触れてましたけど、たりなーい!もっと読みたいー!
キリッと締まった絵柄で互いの目線を意識したジャケットもまためっちゃカッコイイ!
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脇役スキーとして気になるのは上司たち!
西条管理官と宇部というふたりのオッサンズ。
柔道強くて渋い〜。
そんなふたりが佐久間を心配してわちゃわちゃしてる姿が可愛いかったなぁ。
そして被疑者の望月。
彼の行動や当時の感情も語られていますが家庭環境が描かれていることでどうしてあんなことに至ったかがハッキリわかります。
淡々と語り表情がない分、狂気を感じました。
津積×佐久間の刑事ものです。
「続きはまた夜に」のスピンオフ的な作品ですが、申し訳程度に前作のCPキャラが出てきた程度なので、読まなくても全く問題ないと思われます。
ぶっちゃけスピンオフと聞いていたので、前作の染谷の話なのかな?って思ったら、普通に新キャラで、あれ?って思いました。
話はすごく面白かったです!事件が起きてちゃんと解決しますし、だからと言ってBLが少なめというわけではなかったので、私は好きでした。でもやっぱり身体から入るのよくないと思うのですが・・・
事件の解決までありますので、そこらへんはネタバレしちゃうと、つまらないので置いときます。
最初は佐久間は攻めと思ってました(見た目)で。だって、今までの千葉さんの作品では攻めっぽいから攻めと思うじゃないですか??と思ったら、受けでびっくりしました。しかもなんか段々受けっぽくなってるし!?最後は本当に可愛かったです!
あとですねぇ~。ぶっちゃけ読み始めた時に某犯罪係数を計る作品を思い出しましたwごめんなさい。
検挙率トップの刑事・津積と、捜査一課に抜擢された新米刑事・佐久間。
二人がコンビを組んで半年、15歳の少年が殺された。少年の背中につけられた十字の傷は、11年前の中学生連続殺人事件と共通していて、新人時代に捜査に加わった津積は事件解決に意欲を燃やす。いっぽうの佐久間も事件にこだわりがありそうだが体調も悪いし様子がおかしい。
津積が佐久間を送っていくと、家に着くなり、佐久間は津積の胸に顔をうずめ、股間をすりつけ、しゃぶり、自分で穴をほぐしはじめ…
津積に「仕事しかしてませんみたいな顔してるくせに」と言わせるくらい無表情で堅物だった佐久間が津積を求め続ける…エロすぎる豹変ぶりに目が釘付けでした!
朝になると、佐久間は記憶は曖昧だけど体調は良くなっていて、津積は「体調が悪くなったらいつでも抱いてやる」と、+セックスの刑事コンビとなる。
津積は遺体を前に微笑み、事件解決をゲームのように楽しむ。来るもの拒まずで誰にも本気になれず、男とも興味だけで付き合ってきた。だから佐久間も豹変ぶりがおもしろくて受け入れた。でも傷ついて縋りついてくる佐久間に、今までとは違うなにかを感じ始めてるようで…
津積の執着の無さとタバコを絡めて、佐久間との違いを対比させるあたりがうまい!
佐久間と過去の事件の関わりが明らかになっていき、犯人は意外にアッサリ捕まるのだけど、すべてが傷つけたい人間をより傷つけるにはどうしたらいいか計算して仕組まれたことで、犯人の心の闇に寒気がしました。
事件解決後、桜の花びらが舞う再会シーンが印象的でした!
佐久間が捜査では話さなかった過去の罪悪感、トラウマのこと、津積の存在について話すエピローグできっちり話が締められます。
捜査を楽しむだけだった津積が人に執着を見せはじめ、重荷に囚われていた佐久間が解放されていく。殺人事件を背景に、対照的な二人が影響し合って生まれ変わっていくようなお話でした。
とくに佐久間は、事件が起こるまでの不愛想さ、事件が起こってからの悲壮な表情、セックスを罰として受け入れる苦しそうな顔と、最後のやわらいだ表情は別人で、事件もトラウマも解決したんだなって晴れやかな気持ちになりました。
殺人事件というダークな雰囲気のなかで、キャラ達の行動にちゃんと理由があって、気持ちの変化にも納得できる、完璧に組み上げられたストーリーでした。
いままでの千葉先生の作品も、絵とストーリーの完成度は高かったと思うのですが、今作品はナイフで心を刺すような鋭さが加わって深みが増しました!エロも濃厚になってます♪
『続きはまた夜に』のスピンオフですが、二神と同じ警察署って繋がりだけでストーリー主軸には無関係なので、前作未読でも話はわかります。
この世界観でまた新しい話が読みたいな。
紙本の帯はヨネダコウ先生の絵と推薦コメント付きのようです。
私は電子で購入しました。電子特典漫画は4ページで、刑事復帰直前に佐久間が伸びた髪を切ると言い出すと、津積はかわいいのにと残念がり、かわいいと言われて佐久間が慌てる。恋人になった二人の日常のイチャつきでした。
「続きはまた夜に」のスピンを謳ってますがスピン感はほぼゼロ。
こちらだけも単体で読めます。
「続きはまた夜に」と雰囲気が違い、辛口な内容です。
1冊通してじっくりと事件を追いつつ、シッカリBLさもあって、
『Knife』のタイトル通り、尖った印象の作品でした。
殺人事件をメインに扱う漫画は中々ないので新鮮でした。
キャラを思うと重く苦しく、事件内容の後味の悪さもありますが、
綺麗ごとや正義感だけでまとまってないのが良いです。
そしてハードさを前面に出しながら
徐々に変わっていく関係の中に、小さくほのかに生まれる甘さに萌えました(∩´///`∩)
【捜査にしか興味がない変わり者×無愛想で可愛げのない新人】
15歳の少年が襲われる事件が発生。その現場を見た無愛想だけどキチンと仕事の出来る新人刑事(受け)の様子がおかしくなります。コンビを組む先輩刑事(攻め)はさして他人に興味がなく、特に気遣うことなく放置してたのですが、上司命令により家まで送り届けると、新人刑事が抱きついてきて。普段の寡黙で無愛想な表情が一転、欲情しきった顔で二重人格のように雰囲気が変わって、攻めは少し興味を持つようになります。
一方、事件の捜査を進めていると、新人刑事が過去の事件に絡んでたことが明らかになりーーー。
(念のため、事件内容は控えます。)
刑事モノの醍醐味と言いましょうか。
夜はエローいセックスして一緒に寝ているのに
昼間はコンビとして淡々と捜査しているギャップは萌えますね!!!( ´͈ ᐜ `͈ )
そんで受けのギャップ詰めにキュンキュンします。
寡黙で無愛想な子がエッチでトロトロに乱れて、
子供のように泣いて、
人肌に触れて安心してホッとした顔で眠りにつく。
昼間と違い過ぎる…!!(∩´///`∩)
↑といっても、これはPTSDで苦しんでる姿であり、
一概に萌え!と言えないのですが…。
事件を追っていく中で、過去が蘇り苦しむ姿が、読んでいて辛かったです。
その苦しみを和らげ、見守ってる攻めの姿はすごく良かった(∩´///`∩)
捜査以外興味がないと言って飄々としてるゆるい系の攻めが徐々に変わってくのに萌え!
少しヤキモチっぽいのが見え隠れし、受けが特別な存在になったんだなぁとジンワリ。
あとビジュアル面で、口を突き出したようなへの字口が可愛いかったですw
わかりやすい甘さや「好き」もないけれど、
傷にそっとキスするのに愛が見えてキュンキュンしました♪
余談ですが、受け攻めを逆に勘違いしてて、ええええ?!と叫んだ…。
てっきり寡黙年下攻め×ツン美人上司受だとばかり…( ;´Д`)
思い込みのせいで最初は違和感が拭えなかったのですが(←自業自得)
全てが明らかになると新人刑事が受け側でストンと納得出来ました。
受けにはこれから幸せになってほしいと願わずにはいられない読後感です。