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――その日、俺は義理の弟とセックスをした。
3pun instantno chinmoku
よくある設定ですが、絵がきれいなのと、義弟の執着と気持ちの重さを表す言動の数々がなかなか強烈で、情緒不安定でぐちゃぐちゃ悩みがちな義兄と、対比、関係が引き立ちます。
義兄のうじうじとごまかし方が最悪、面倒くさい地雷女のような言動の数々が読んでいて苦しいです。
義弟は割とわかりやすい執着と追っかけと発散の仕方をしています。
1冊読んで一番、強烈で怖かった台詞が、ケーキおいしかった、でした。
初めて義兄を抱いた夜に、義兄が買ってきてゴミ箱に捨てたケーキを食べた、というエピソードに狂気の執着を感じました。
義兄の高校時代の訳あり友人?が突然あらわれて、暴言吐くだけ吐いて去って行ったことで義兄がさらに迷走、親からの荷物に入ったメモで改めて兄弟なのに、ということをつきつけられて別れを決意、という2段階の展開はやや無理やりだったような。
義母から送られてきた義弟の荷物、キューピット的な役割を果たす義弟の学友、2人が再び向き合い、本当に結ばれるための道筋もやはりかなり無理やりのような感じを受けました。
この後に発表する数々の作品を読んでから、この作品を読み返すと、まだまだ市梨きみ先生の真骨頂ではない、というか、様子見で遠慮してたんだろうなと感じます。
市梨きみ先生は、苦しみの表現が極端で悩みや苦しみの振り幅がすごい、厳しく苦しい関係のBLを描く名手だと思います。
市梨きみ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
ツンデレ 3
背徳感 3
エロ 3
な感じだと思います。
女好きな義弟の朔くん×女嫌いな義兄の秋さんのカプです。両親の再婚で義兄弟となった秋さんと朔くん。大学進学をきっかけに、一人暮らしをしている秋さんの家に押し掛けてきた朔くん。朔くんに嫌われていると思っていた秋さんは、兄弟の関係を修復しようとするが、朔くんは女遊びをするばかりで…。
女遊びをする朔くんや女嫌いの秋さんなので、展開として絡み描写はありませんが、女の子キャラが結構出しゃばってますね。
秋さんが男とキスをしたことがあると知ってしまった朔くん。だけどキスが気持ち良くなかったと口走った秋さんに、気持ち良いキスをする。そして更に気持ち良いことを最後までしちゃう。行為中に、朔くんが秋さんをアキと呼び捨てにするのが良いですね。義兄弟だけどやっぱり背徳感が堪らなく萌えます。
兄弟だからと、昨夜のことを無かったことにするが、朔くんへの想いから1人で慰める秋さん。その後、表向きは普通の兄弟として接して、朔くんの発散に付き合う歪な関係になってしまう。だけど、朔くんからの想いを知り上手くいきそうになるが、義母からの荷物と手紙で、自分達は家族だと、現実に引き戻される。兄弟物の醍醐味と言う様な辛さが絶妙に描かれています。
お互いの家族愛も素敵ですが、それが徐々に明確な愛になっていく描写がちょっと背徳的だけど萌えます。ちゃんと想いを伝える時の決意や覚悟が素敵で、最後はハッピーエンドになりますので、是非とも読んでほしいです。
義理の兄弟という関係が好きな方には是非読んで頂きたいです。
義弟は義兄への気持ちを女性で解消しているので、女性との関係を匂わせる描写が多いです。苦手な方はご注意下さい。
初めは義弟が義兄を好きなんだろうな、片想いかなと思いましたが、なんと両片想いでした。
しかし、義兄が義弟と初めて身体の関係を持ったにも関わらず、何もなかったことにしたために話が拗れていきます。
家に帰らない義弟を繋ぎ止めるためにセフレ関係になるところは切なかったです。
何がしたかったのか分からない当て馬の登場だったり、この期に及んでまた義弟を突き放す身勝手な義兄にちょっと苛々してしまう場面もありましたが、ハッピーエンドに収まったので良かったです。
その後のふたりのラブラブさがとても良かったので神評価です。
SNSで凄くいい作品だとよく評価されていたので自分も買ってみようと思い購入しましたが、私にはあまりあわなかったかなと思いました。
特に事前に見ていたレビューの評価がとても高かったので、期待しすぎた部分もあったのかもしれません。
ストーリーはとても面白かったのですが、びっくりしたときの表情や怒っているときの表情の絵が深刻的過ぎるというか、影入れすぎでは?と思ってしまい一度気になるとそこばかりに目が行ってしまい、気になってあまりお話に集中できなかったです。
あとは展開が速すぎてついていけない部分が多かったです。
感情の起伏がかなり激しくて、次から次へと進んでいくお話に、ぜんぜんついていけなかったです。
テーマ自体は面白かったですが、「また読み返したい!!」とはならないかなと思いました。
ずっとすれ違い続ける義兄弟のふたり…
兄の気持ちも、弟の気持ちも、わかるから、胸が締め付けられながら読んでいました…
最後が怒涛の展開だったので、もう少し…!もう少し詳しく…!しりたい!続きが読みたい!!そんなエンドでした!!
ただ...一つだけ。代弁。
ケーキ「解せぬ!!!」
(毎度捨てられるケーキよ...笑)
めっちゃ普通の話だった。
よく義兄弟ものにあるストーリーそのもので、既視感だらけだった。
そこに、兄・秋の母親のネグレクトだの、高校時代に友達に襲われそうになったトラウマだの、いろんな要素を盛り込みすぎ。
友達に襲われたエピソードは、その後その友達と再会して当て馬にでもなるのかと思ったら、捨て台詞吐いてあっさり去って行き、何だったの?となりました。
母親のネグレクトが秋の女性嫌いに繋がっていることを描きたかったのはわかるけど、母親の彼氏が秋に性的虐待したの?と思わせるような描写の必要性もよくわからなかった。
色んな不穏な要素を入れた割には、内容が普通過ぎて拍子抜けした感じです。
あとタイトルは一捻りした感じはあるけど、内容と合ってないと思う。
ただ市梨先生の描くショタ朔は可愛かった。
兄ー!!!
もうこの兄、正座させて小一時間説教してもいいですか?
親同士の再婚で兄弟になった血の繋がらない秋(兄)と朔(弟)。
兄にべったりだった弟にいつしか避けられるようになった秋は、朔から逃げるように一人暮らしを始めたが、大学入学を機に朔が転がり込んできて…。
はい、お互い好きです。このパターン、絶対兄と弟が両片思いなやつです。
こういう場合、まあ、もだもだするのは分かる。
兄の方が理性を保たなきゃいけないから、余計にもだもだするのも分かる。
世間体から両親のことまで気にかけて、自分の気持ちに蓋をしなきゃいかんと思うのは仕方ない流れではあります。
そうではありますが。
もだもだしすぎー!お兄ちゃん、もだりすぎー!
ちょっとしたことで赤面しまくり、自分から誘うも翌朝すっとぼけ。そこからすれ違いが起こって、逃亡した弟を捕まえて誘う。しばし耽ったあと、元同級生が謎の登場をしたことで弟をまた拒絶。弟、再び失踪するも、また捕まえて…。
お兄ちゃん、何がしたいの…。
弟の立場で考えてみてください。
ずっと性的に好きだったお兄ちゃん。
こんな気持ちをお兄ちゃんに持つなんてだめだ!→よし、彼女を作ろう!→彼女「お兄ちゃん好きすぎて変!」→次の彼女!お兄ちゃんは避けるが吉!という思春期を送ってきた弟が、満を辞して兄の元へ。
兄と会えて嬉しい、でも襲っちゃいそうだから女のとこに行きまーす。でもお兄ちゃんが迎えにきたから帰りまーす。
で、やっとお兄ちゃんと結ばれた!と思ったら、お兄ちゃん、すっとぼけ。「え?」っていう。「あ、失恋?」と思いますよね?
そしたらまたお兄ちゃん、ぐいぐい来る。これでやっぱりラブラブだ!と思ったら、また「これで最後だ…」。「え?」っていう。「今度こそ失恋?」って逃げても、またお兄ちゃん、来る。
お兄ちゃん…、ほんとに何がしたいの…。
という気持ちになってしまったわたしは、萌えきることができませんでした。
お兄ちゃんは美人だし、弟はイケメン。作画的には萌える準備はできていた。
弟の遊び相手の女子たちのキャラが変だけど、萌える準備はできていた。
しかし、準備は準備のまま終わってしまった…。
結構盛りだくさんにいろいろな過去を詰め込んでいるのですが、兄のつらい過去からの可愛い弟が救いになったくだりは良かったんです。
同級生な。あのひと、何しに出てきたんだろ。お兄ちゃんがもう一回こじらせるきっかけを作るためとは言え、過去のエピソードも中途半端だし、わざわざ待ち伏せしてまで言いに来ることでもなく。うーむ、暇人?
というわけで、作画に萌をつけて去りたいと思います。
美人とイケメン…、萌えたかったです…。
禁断の兄弟愛がテーマ。
秋と朔は幼い頃に両親の再婚で義理の兄弟になりました。
女の人が苦手で内向的な兄・秋と社交的でモテる弟・朔。
タイプは違えど、互いに相手を大切に想う仲のいい兄弟です。
基本的に秋も朔もお互いを溺愛しています。
秋は表面にはあまり出ないながらも仕事帰りに朔の好きな
お土産を買ったりといつも朔の喜ぶ姿を思い浮かべています。
朔の場合は秋にベッタリの割に立ち回りは上手く、だけど、
兄のことになると盲目になり、兄の会社の上司を牽制したりと
暴走してしまったりもします。
成長とともに兄弟愛は性欲や執着を伴い、劣情を
抑えきれない弟は兄を避け、兄は家を出ていきます。
しかし、朔が大学進学すると、秋の元に
押しかけてきて同居生活が始まります。
昔のように自分を慕ってくる弟を嬉しく思う反面、
奔放に女の子と遊び回る朔に秋は複雑な想いを抱きます。
朔は秋への想いを誤魔化すために遊び人を演じますが、
無防備な兄の言動や挙動に想いは日々募るばかり。
それでも「普通」の兄弟でいる限りは一緒にいられる。
そんな思いから、〝兄思いの弟〟として振舞っていたのに、
兄が過去に男とキスしたという事実を知ると、
遂に理性の糸が切れ、兄を抱いてしまいます。
秋は可愛い弟に道を踏み外させてしまった罪悪感から
何もなかったことにしようとしてしまいます。
自分が弟をずっと好きだったことに気がつきながら、
そこから目を背け、想い自分の中に押し込めて…
だけど、朔が本当に欲しいのは「普通」の人生などでははなく、
秋から愛されること。そして、秋がいつも傍にいてくれる人生。
心は通わないままに体を重ね続け、その歪さがかえって痛々しい。
いけないことなのに、溺れるように抱いて、抱かれて、
求め合ってしまう2人の激しさに、その熱量に、目が離せません。
「愛している」という気持ちは同じはずなのに、
相手への思いやりや臆病な心が邪魔をして。
あと一歩のところで素直になり切れず、
すれ違う2人が切なくて、じれったい…
けれど、最後には家族も友達も、全てを
失っても一緒に生きることを選んだ秋と朔。
手を繋いで実家に帰ってゆく2人の背中に、
両親は息子たちの決断を理解してくれるのかな…
してくれますように…と祈るような気持ちで読み終えました。
個人的に少し気になったのは秋の旧友の高橋という当て馬?の存在。
過去の出来事を掘り返し、秋に嫌な思いをさせるのみで早々に退場。
秋の罪悪感を煽り朔との関係を絶つきっかけを与えはするものの、
わざわざ登場する必要あったのかな?と思ってしまいました。
あと朔に纏わりつく女の子たちの言動や行動にちょっと違和感が…
遊び相手の兄にそんな執拗に絡むことってある?
最後だけちょっといい女風なの…なんだかいやでした。
初めて読んだ市梨きみ先生の作品です。
市梨先生は、綺麗な絵と見やすいコマ割りで読みやすいです。
大学生の東條 朔(弟)とサラリーマンの東條 秋(義兄)のお話。
秋くんと朔くんは小さい頃に両親の再婚で兄弟になりました。
社会人になり、1人暮らしをしていた秋くん。
朔くんが大学に合格をしたことで、同居することになりました。
小さい頃は仲良しだった2人ですが、秋くんは朔くんから避けられるようになってしまっていました。
それには、ある理由があって…。
この義兄弟は小さい頃からすでに両片思いです。
でも、家族としての絆や社会的倫理の観点からも道を踏み外さないように「普通」を装いながら生きてきました。
しかし、あることがキッカケで、お互いへの愛情を隠したまま歪な関係になってしまいます。
本編では、秋くんが幼少期に受けた実の母親からの育児放棄と暴力によって、極度の女嫌いになったことや、秋くんへの想いを抑えるために、朔くんが女遊びを繰り返していることなど、それぞれが抱える苦しみと葛藤が丁寧に描かれています。
たった3分間でも、その後の人生を変えてしまうかもしれない沈黙の時間。
もし、選択を間違えてしまったら?
途中、これだけ拗れているのに、さらに当て馬(?)の登場で状況は悪化してしまい、回収できるのだろうか…と不安になりました(汗)
「兄弟」の関係を捨て、一緒に生きていく道を選んだ2人。
ずっと苦しんでいた朔くんの想いが届いて良かったなと思いました。
最後は、2人で手を繋いで実家に帰るところで終わります。
両親に報告したらどうなるのか?気になります!
Hシーンは、本編で数回ありますが、濃厚でエロいです。
個人的には、両想いになった2人のあまあまなHシーンがもっと見たかった(笑)
描き下ろし『その後のふたり』
恋人になった2人の金曜日の夜のお話。
バイトを休んで夕食の準備をしていた朔くんとケーキのおみやげを買って帰宅した秋くん。
夕食を食べて、ケーキも食べて、その後は?
料理上手でイケメンな朔くんとすっかりエロい体になってしまった美人な秋くん(笑)
今後の甘い同棲生活も見たいなと思いました。
エロいシーンはエロく、でも内容は深く泣ける話です。
義理の兄弟のBLです。
弟×兄。好きな人はハマるはずです。
元母親のせいで、女性が嫌いになった受け。
そのせいで電車に乗る時はとてもしんどい受け。
とても可愛そうです。
それとは逆に再婚?した時に出来た義理の弟。
弟の方はセフレが数人いるが、本当は兄のことが好きで、兄も弟が好き。
セフレなんかやめて、俺でいいじゃん。的な言葉を吐いた受けに攻めに攻めまくる。
その姿がとてもエロいです。
すれ違うし、後半は悲しいSEX。
それを見て私は泣きました。
最後は兄の方から告白。
それでくっついてハピエン。
番外編もとてもえちえちで良かったです。
気になってたのですがやっと読めました。さよならアルファが良かったので期待してましたが…。
最初は兄の気持ちはわからず弟の片想いかな?と思ったら両片想いでしたね。義理の兄弟物です。
悲しい過去の境遇のせいで女嫌いの兄。学生時代男にキスされ押し倒され踏んだり蹴ったりですね。
でも親の再婚で兄弟になった弟になつかれて初めて人から必要とされて世界一の宝物の弟になりますね。
最初から両想いだったのに長い時間をかけて拗れました。
それ以外はみんな義理の兄弟物あるあるで特に萌えもなく。攻めの弟がイケメン長身でカモフラージュの為に女好きで、美人の兄と意識してしまい段々疎遠にと。
お互い大好きであんなに仲良かったのに今は…。
うーん。特に目新しい所もなく。選択を間違えた所や兄のトラウマや切ない所もあったけど。
商業デビュー前から好きな作家さんなので購入しました。
購入時から何度か読んでいますが、相変わらずどこか違和感があります。ご自身でも仰っていた「ハートフル不穏ストーリー」が得意というか、痴情のもつれで事件でも起こしそうというか、そういったキャラクターを描くのが上手な方なので、同じタッチの今作はオーバーに見えてしまった気がします。過去作に自分が慣れ過ぎてしまっているだけかもしれませんが。すっきりした綺麗な絵柄のがっつりヤンデレというのがなかなか衝撃的で、グッときたのを引き摺り続けています。
とはいえデキるのに盲目的すぎる黒髪クールビューティーな兄、異性ウケするわんこ系の弟と、メインキャラクターはどちらも市梨さんという感じでした。病み属性はなく、正統派な義兄弟ものです。
ストーリーはBLというか少女漫画っぽい展開が多かった印象です。
初めて市梨さんの本を読みました!ならもっと高い評価にしたかもしれないのですが、幸か不幸か…ですね。何とも心苦しいですが。
正統派ストーリーが好き、義兄弟ものが好き、華奢で女性っぽいウケが好き、濡れ場は汁多めが好き、などの方にはおすすめです。
ずっと前に読んだ時、あまり好きじゃないな、と思っていて。その後何度か読んで。
やっぱり心震えるものがあって。何度読んでも涙する。
ヒリヒリと胸を苛む緊張感。愛しているのに、愛しているから。
互いを想うあまり踏み込めない。大切にしたいのに…。
何度か読んでいると、そもそも最初から。朔の秋を見つめる目は甘く、愛おしそうで。秋はヤバいくらい艶っぽく綺麗で。無自覚に危険に朔を煽る。
秋にとっては、何よりも尊い弟で。だからこそ朔は苦しみ、秋を遠ざけようとしていたのに。
激しい欲情は募り、二人は一線を越えてしまう。
そしてなお、秋は朔を遠ざける。禁忌。愛する弟の道を踏み外させている自分。間違い。
両親に申し開き出来ない。何度も何度も朔に抱かれながら、これが最後と自分に言い聞かせる。
それでもまだ、こんなにも浅ましく朔を求めている躰と心。
朔も秋を愛しているので、涙を流しながら「いいよ、家族に戻ろう。」と言って家を出る。
市梨先生の描くショタはいつ見ても天使。秋の記憶の中の朔の愛らしさ。
父に引き取られるまで、実母に虐待されて来た過去。父と義母と、その連れ子の朔との穏やかで優しい生活。ことのほか秋に懐いていた朔。秋から見た朔との記憶と、朔から見た秋との記憶が相互に丁寧に描かれていて。お互いに想いあってきた事がよく分かるのです。
壊れてしまいそうになっていた二人の心を救ったのは、意外にも家族で。
義母から届いたものと、優しい電話に、秋は失ってはならない朔の心を知るのです。涙。
もう逃げない。他の何を失ってもいい、もう朔を離さない。離せないと決意する秋。
想い通じ合って、共に生きることを受け入れてからのご褒美ターンも市梨先生ならでは。
ちゃんと両親に会いに行こうと出かける二人。「義母さんの大事な一人息子を貰いに行くわけだから。」という秋に、『兄さんはああ言ったけど、母さんに殴られるの俺な気がするな〜…。』と、思っている朔のなんとも言えない顔にほっこりします。きっとそんな気がする。
愛妻弁当ならぬ愛弟弁当もパワーアップ! ランチボックスも彼女っぽいチョイスにして、秋の職場の女子を牽制します。
「世界で一番可愛い俺の恋人」である秋が華奢で、すっぽり朔の腕の中。
胸のヒリヒリをサァーッと流してくれる、甘やかさで。
涙してしまうのに、また読み返してしまうんだなぁ。
義兄弟ものを弟×兄でさらっと読みたい場合にはオススメの作品です。弟の朔は若干強引なところもありますが、陵辱監禁などの描写はありませんし特に病んでいる雰囲気もなく、後味はけっして悪くない展開でした。ある程度物心ついた時からの義理の兄弟ですから、互いに恋をするのもそこまで不自然ではなく、ガチの兄弟ものが苦手という方でも楽しめると思います。出てくる女性の言動がオーバーで少し鼻についたのと、2人が結ばれてから一気に軽い雰囲気になってしまったのがちょっと残念ですが、市梨先生の正統派タッチでエロさと背徳感を共に味わえます。
義兄弟ものとしてよくあるものかもしれません。
お互いに好意を思う存分寄せる幼少期、違和感に気づく思春期、葛藤し抑えきれなくなる青年期。
作品の個性としては兄のアキが女嫌いで弟の朔が女たらしという要素ぐらいでしょうか。
結構語るに落ちる部分とかご都合主義的展開が多いです。細々した部分なんですが…
あとアキが女嫌いって事もあるんですが、女性描写がキツいのも気になりました。
が!
が、しかし!何でしょうかこの本の魅力は。
絵が?キャラが?流れが?良いのか、最後まで美味しく読める!!!
兄弟もの大好物すぎてフィルターかかってるかもしれませんが、これは良いよ!?!?
アキアキサクサクお互いに名前連呼するのも良いし、お兄ちゃんが天然エロスなのも大変可愛いかったです。ゴチ!
帯にもありますが、セックスすることを中心に回っているストーリーに感じたので、そうなるとそこまでの段階が気になるもので…。普段あまり義兄弟ものを読まないから余計かもしれませんが、自分は心情面でいろいろと引っかかりが多かったです。
でも、ふたりが出会ったばかりの頃や、ところどころで挟まれる弟のチビ時代がもう天使くんで…。お兄ちゃん大好きだったんだなぁってわかるしこんな可愛いことされたらもう、そりゃ兄ちゃんもダメでしょう。この泣き虫くんが、こんな料理上手になって、兄を守ろうと思ってるのかーと思うときゅんとします。この子がHシーンであんなことこんなこと言う(する)なんて・・・!セリフがいかにもな感じではあるので、兄に対するそれらがもうちょい控えめだったら、個人的にはもっと萌えたかもしれません。
目立ってはいませんが...兄の会社の後輩くんが出てくるたび、ホッとしました。この人とこの兄がいつも隣の席で話しているんだと思うとなんだか楽しくてぷぷっとなりますね。
義兄弟もので、大学生の義弟×サラリーマンの義兄というカップリングです。
親同士の再婚により義兄弟になった2人。
初対面から、新しいお兄ちゃんが好きで好きでたまらない弟でしたが、やがて思春期を迎え、その想いが恋愛感情であることに気づきます。
そのため、兄を避けていた弟。兄もまた、自分を慕ってくれる天使のように可愛い弟が大好きだったのですが、避けられてショックを受けているうちに独立して家を出ちゃいます。
避けられていたせいで、嫌われていると思っていたのに、その家に弟が転がり込んでくる、という展開。
とにかくがっつり両片想いです。どちらも相手がスキスキなのに、兄に対する欲望を発散させるために女子と遊びまくっている弟、それを見て当然弟は女がいいんだと思っている兄とで、思いっきりすれ違っています。
イケメンでモテモテの弟と、トラウマから女がダメな兄。最初が受けの視点なせいで、女遊びの激しいモテ男弟にイラついたりしてしまいましたが、天然に煽りまくった上、ぐるぐる考え込んでは弟を振りまくる兄なので、途中からは弟が気の毒で仕方なかったです。
とは言え兄も気の毒で、女がダメになったトラウマが育児放棄によるものだとか、女の子と遊びまくる弟を見ては心を痛めてたりとか、可哀想でたまんなかったです。
ようやくエッチ、と思ったら兄の暴走で破局、またラブラブしたと思ったら兄の思い込みで破局と、焦れ焦れ展開が続きます。
そのぶんくっついた時はうれしかったし、萌えられました。でもできればもっと、恋人同士になったあとのラブラブパートを堪能したかったかな。
小さい頃の、ランドセル背負った攻めが可愛かった。受けが修学旅行に行ってしまうのが悲しくて、カバンに入りこんでる姿にズキュンとしました。この本でいちばん萌えたのは子供時代の仲良し兄弟の描写だったかもしれません。
※現段階情報ですが電子書籍で「リキューレ」と検索すると無料お試し版で1話が読めます♪
待望の2ndコミックスは義兄弟ラブ\(^o^)/
今回も市梨さんの好みを詰め込んでますね〜!
黒髪受けとか怯えた表情とか泣き顔とか。
すれ違ってヤンデレてる感じとか。
過去回想では子供時代が可愛く描かれて、
おにショタ・ショタおにが漂う感じとか。
前作で市梨さんにハマった者としては
市梨さんらしい表情や展開にワクワク楽しめました♪
そしてエッチシーンがエロい(゚∀゚)!
パワーアップしてる気がする…。
グズグズになる受けが最高に可愛いぃぃ///
エロ可愛お兄ちゃんすっごく良かった(∩´///`∩)
さて、内容は義兄弟の両片思いのお話です。
受けはお兄ちゃん。
幼少期のトラウマで女が近づくだけで拒絶反応が出るくらいの女嫌い。
心に傷を負ってた時期に出会った義弟の存在に癒され大切に思っているのですが、「普通の兄弟」の距離感が分からず、図りかねて逆に誤解させてしまいます。弟に対してすることは何事も裏目に出てしまい、不器用さがもどかしい。。。
ーーと、同時にちょっとめんどくさいw
弟との一夜の過ちを「無かったこと」にしたり
でも独占欲が出て弟のセフレになろうとしたり
「やっぱ兄弟じゃこんな関係ダメ」って逃げたり
コラコラ、弟を振り回しすぎデスヨー(ヾノ・ω・`)
そんなお兄ちゃんに振り回された弟攻め。
子供の時からずっとお兄ちゃんに片思いしてる一途ワンコ。でもお兄ちゃんと通じるのは叶わぬ願いと思い、「普通の弟」でいようと心がけてて、外で女の子と遊んでるチャラ系リア充です。(女の子と遊んでる描写は少し有り)
ベースはお兄ちゃん大好き素直ワンコ。
でもお兄ちゃんから振り回されて怒った時はヤンデレ要素有り。
で。キツイ言葉を投げつけても、結局お兄ちゃんに弱いというw
怒りが持続しないですぐにお兄ちゃんにコロっとなるワンコ攻めが可愛いですヾ(*´∀`*)ノ
ひたすらお兄ちゃん大好き大好き大好きな弟ワンコが
お兄ちゃんの不安定に振り回されて
天国と地獄を行ったり来たり。。。。
そのせいで何度か涙を零してたけど、泣き顔が可愛かった!
最終的にちゃんと想いが報われて良かったねぇぇぇ(∩;///;∩)
恋人になった後は、日常では「兄さん」呼びだけど
エッチなシーンになると「アキ」って名前で呼んでて。
ギャップに萌える( ´艸`) ♡♡
唐突に出てきて数ページで去った当て馬(?)だけがちょっと浮いてたような?
ストーリーに絡めるには少し違和感があり残念でした。
あとお兄ちゃんがサラリーマンというには幼くて…。
後輩のキャラデザはオッさんだったから、うううーん?と。
でも全体的には大満足です(﹡´◡`﹡ )
市梨さんのキャラは表情が魅力的で(特に泣き顔w)今作も楽しく読了でした♪
ちるちるさんの作家インタビューでお見掛けして、面白そうだなと思って購入してみました。
内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。
親の再婚によって子どもの頃に兄弟になった秋と朔。
ストーリーは秋視点で進んでいきます。
お兄ちゃんお兄ちゃんと懐いてくれた朔が可愛くて仕方ない秋。けれど、ある時から朔に避けられ、朔が大学生になった今では女の子と遊んでばかりの朔に呆れつつ、そしてそんな朔にもやもやした気持ちを抱くようになり…。
というお話。
なんというか、よくあるお話なんです。なんですが、二人の感情の機微が細やかに描かれていて話に引き込まれてしまいました。
秋の父親と、朔の母親の再婚によって義兄弟になる二人ですが、実は秋は父親とはほとんどあったことがなかった、という過去があります。秋を引き取り育てていた実母は養育費目当てに秋を引き取っただけで、ネグレクト気味。そしてそんな母親の男に色目を使われたこともあるという、なかなか壮絶な過去を持っています。
なので、秋は「家族」に対しての執着心が強く、また引き取って育ててくれた両親に対する感謝の念が深い。
秋と朔はお互いに想い合っているのに両片想いという定番の流れなのですが、そういったバックボーンがあるためになかなか両想いにならない。
恋心を抱いている相手に執着し、どんな手段を使っても手に入れようとするストーリーもよくありますが、この二人はお互いに「相手のために」身を引くCPなので、そこがなんともじれったく、そして切なかった。
相手が好きでぐいぐい攻める攻めがお好きな方にはちょっと物足りないかも。秋の一歩引いてしまう性格がじれったいと思う方もいるかもしれませんが、個人的には相手を想うあまり攻め込むことができない二人が健気でとてもツボでした。
朔は、秋に対する気持ちを隠すためと、それと秋への屈折した思いもあったのかな、複数の女の子と関係を持っています。はっきりとした描写があるわけではないのですが、苦手な方はご注意を。かくいう私もNL表現が苦手なのでちょびっと萎えてしまうシーンもあったりしたのですが、基本的には朔の秋を想う気持ちが強いので、そうした気持ちになっても仕方がなかったのかな、と受け入れられましたが。
ストーリーの序盤で、ふとしたきっかけで身体の関係だけ持つようになる二人なので、セックスシーンはそれなりにあります。が、「兄弟」という壁を秋が乗り越えられないためセックスシーンはあっても甘い空気ではないし、なんとも切ない。
その分、二人の想いが通じた後のエチシーンは甘々でとっても良かったです。
初めて読んだ作家さまでしたが、絵柄がとても綺麗で読みやすく、またストーリーも切なさあり、過去のトラウマあり、ゲイならではの葛藤有りで読みごたえがありました。