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●●●●の為に作られたサイボーグ
sabi no yume
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
凄く斬新な作品でした。二巻まで読むともう涙涙で、忘れがたいお話だと思いました。
サイボーグと人間の恋だと思って読み始めましたが、思った以上に設定がダークでした。生身の人間を使って作ったセクサロイド。
お話のほとんどは研究所員の進藤と、聡夫くんだったサイボーグのやり取りだったのですが、この二人以外の人間はクズな人しか居ないんですよね。だから、進藤が他の人と話している場面は少ないけどとても陰湿で嫌な気分になって、特に進藤に仕事をもってくる同僚?が私は嫌でした。研究所の上の人間は悪い事分かっててやってる感じですが、あの同僚は自分は悪くないけど、仕事だから。って、しかも面白半分に進藤に同意を求めたりして。なんか不快でした。
そして、一体何の格好なの、この顔のベルト?と思ったら馬のコスプレ?!だったんですね。この辺りの表現も不快感を煽って来ます。顔の表情がとっても可愛いのに逐一ベルトが目に入って来るのがサイボーグなんだ、という事を読者に忘れさせない表現だと思いました。
なんだか文句ばっかり言ってますが、
それでも聡夫くんに対して進藤は性の玩具扱いはしないで社会性も必要だと言葉をだんだんと覚えさせるあたりが、とても丁寧です。上手く出来た時の聡夫くんの表情がとても可愛くて癒しです。う…あ…しか最初は言えなかった聡夫くんが最初は哀れでしたが、「しんどう」は、直ぐにちゃんと言える様になったのが可愛くて。そしてラストでは、寒がりの進藤にストーブをつけてあげようとしてて、心が成長してるんです。
でも、心を成長させてもなお本来の目的のセクサロイドとしての仕事をやらせるのか?進藤の苦しみ分かりすぎます。聡夫くんはまだ少ない言葉しか話せないのに「……」「?」だけの吹き出しで、それでも頭で何を考えているのかとてもよく表現されていて久間先生凄いです。その二人のやり取りがほんわかしていて好きですし、この作品の魅力の核を成していると思います。
それと夢の中の表現がとっても可愛くて、もしかしてこんな事を心の中でという場面を聡夫くん、進藤両方のゆめの形で読ませてくれたのは、とても救いになりました。
もう人間には戻らないと言われている聡夫くんのゆめ。下巻も必見です。
久間先生作品初読みです。
聡夫のデザインが絶妙ですね。
かわいらしく、顔の線、後頭部の器具?、左腕、ケモ耳などが不気味で、エロさもある。
サイボーグで脳内をいじられたので、知能が低くなっているが学習能力はある。
感情、性欲、性感もある。
進藤の叔父とジジイの罪、研究所の闇がつくった存在としての聡夫がグロい。かわいらしくて無垢だけにグロさが際立つ。
そんな悪趣味な欲の対象としてつくられた聡夫だけど、進藤の倫理観がちゃんとしているので見ていられる。
背景に魚が飛んだり、夢に動物が出てきたりメルヘンチックなのが、悪趣味な世界の中の2人の無垢さを表しているのか、ミスマッチさが不気味さを増すのか…複雑な気持ちになります。
きっと2人の純粋さの表現ですよね。こんな境遇でも救いがあるように思える。
悪趣味な世界の中での、聡夫、進藤のキャラデザイン、2人のやりとりが、人間とは?尊厳とは?と考えさせられる作りになっているのがいいですね。
聡夫は人間じゃないとされていても感情があるのでそうは思えない。進藤に共感して読めるようになっている。
感情があるのに人間じゃないとモノ扱いするなんてこの研究所は非人道的極まりないですが、拡大解釈すれば現実世界でも人間を人間扱いしないことはざらにあるなと思ってしまいました。
進藤の違和感がこの先どうなるのか。
聡夫から手を引けと言われてどうするのか。
下巻が楽しみです。
時代設定がいつ頃なのか気になりました。
サイボーグ化する技術はあるのにペーパーレスではないんだな〜とか。そんなに未来ではない世界観なのでしょうか。
追記:下巻を途中まで読んで萌2から神へ変更しにきました。
進藤の叔父は極悪非道でマッドな殺人者と言えるほどで、聡夫は何の罪もない被害者で、その背景は闇でしかないんだけど。闇を描きたい作品ではないと思ったんです(たとえ先生の性癖だとしても)闇がメインの作品は苦手です。
そんな世界の中で進藤の(愛情より先にくる)良識、責任感があって、聡夫をあくまでも1人の人間として尊重する、情操を育てる手助けをする、そこから純粋な愛情を交わしていく←ここを描きたいための胸クソ設定だと私は感じました。
その下巻がとてもよかったので、そちらをメインに評価させて頂きました。
表紙にすごく惹かれて、帯を読んで購入しました。
研究員進藤と、サイボーグの聡夫のお話です。
サイボーグと言っても元々は聡夫は人間なんです。
なんだろう…この作品の感想を文章にするのはすごく難しいんですけど
絵のタッチが重くない感じに見えるんですけど
結構ガッツリ悲しいです。
聡夫の人生を考えると、すごく悲しくて涙が出てきます。
彼の人生は一体何なんだろうと。
進藤以外みんなクズに見えるんですよね。
でも聡夫はそれをわかっていなくて
それがまた悲しくて仕方ないです。
人間だった聡夫。
妹の為を思ってした選択なんですけど
その選択がとてつもなく悲しい。
他に彼らが救われる道がなかったのか、
これから聡夫がどうなるのか
下巻を早く読みたいと思います。
ずっと表紙が気になってました。
やっと読んでみましたが、とても好きな作品でした。
妹を助ける為とはいえ、悪い大人に騙されて性処理専用サイボーグに改造されてしまう少年。
少年の微調整担当にあてがわれた進藤。
淡々とお話は進みます。
少年は嘆くでも悲観するでもなく現実を受け入れて毎日オモチャにされてますが、とても清らか。
にこーって笑う笑顔がたまりません。
だって、赤ちゃんみたいな生まれたての知能だから。
最初進藤の元に現れた時は言葉も発さない状態だったのを、進藤が教えていく事で拙いながらもコミュニケーションが取れるように。
正確に話せないところがまた可愛いんだー♡
初めて優しくしてくれた進藤にとっても懐いちゃうのも可愛いし、妄想がどんどん広がって脳内から溢れてる描写も面白可愛い。
些細な出来事にも感動するのも可愛くて、とても痛々しいんだけど可愛いという何とも不思議な作品です。
シーモアで購入。
完全白抜き
素晴らしい作品でした、ショタ好きのキモイオバサンにお勧めです。
文化や道徳がそれなりの水準にあるのにこういうサイボーグを容認するのってどういう世界線なんでしょうね。
そもそも脳を繊細に弄って外装を取り換える技術があるのなら、初めからアンドロイドを作ればいいのでは。
そういうのは考えてはいけないのでしょうね。
一応としおくんは攻めに引き取られハピエンなのでしょうが、退化した知能は戻らないし身体も一生ロボットのまま。
でも美少年大好きで、ショタのケツを追いかけてるオバサンにお勧めです。
涎垂らして貪ってください、どうぞ。
どういうメンタルで読むのが正解なのかわからない…!!!!
BL?といえばBLです。トシオくんからはどうやらラブがあるし。トシオくん。可哀想なトシオくん。妹のしあわせ(本当に幸せになっているのか?)と引き換えに、人権やら何やらを失ったトシオくん。
言語を奪うというのは、人間を沈黙させるためのとても有効な手段。言語を持たないうえに、頭のなかもなんだかスッキリしちゃったトシオくんは、周りの男たちがYESと言って欲しいときにYESという、スーパーイエスマンだ。
そんなトシオくんを、「仕方のないこと」という目線で見る人たち、欲望のこもった目で見る人たち、そして、何とかしてや履帯と思わずにはいられない、しんどお。
表紙が好みでなかったのでずっとスルーしていたんですが、確かにこれはすごい。歴史に残りそうなBL。下巻も楽しみです。
この作品は無表情な真面目リーマンとサ、イボーグにされた少年の切なく、優しい話です。ちるちるのホームページで目にしてから少し気になっていましたが、近くの書店で購入させていただきました。
主な登場人物はセックスのためだけにサイボーグにされた聡夫、聡夫をサイボーグにした会社の研究員である孝則の2人です。
孝則の勤めている会社ではとあるものが開発されています。セックスのためだけに作られたアンドロイド、「セクサロイド」。孝則はある日、セクサロイドの試作品の世話を任されます。試作品。それは、生身の人間、ましてや幼い少年を改造したサイボーグでした。
その試作品、聡夫ははじめのうちは言葉すら話せない状態でした。ある日、仕事の一環で、聡夫に淫語を教えることになった孝則でしたが、母音だけでしか話せずに悪戦苦闘します。聡夫は孝則を指差し「おいんいん?」と尋ね、孝則はさらりと「俺は進藤」といい流そうとします。しかし、聡夫は拙い喋り方で進藤、と言おうと頑張ります。
このあとの展開が本当に可愛いので見てください…!
本作品の特徴はやっぱり背景でしょうか。背景に突然魚が漂ったり、花が咲いたりと、不思議で可愛らしい雰囲気です。一見かわいい描写というだけに見えるかもしれませんが、私は聡夫から見えている世界がそんな世界なんだと感じます。有りもしないところに太陽があって、いるはずの無いうさぎが目の前で飛んでいる。そんな世界。絵柄も背景も可愛いのにどこか寂しさや悲しさがあります。
なかなか含みのある終わり方をするので、下巻が読みたくて仕方ありません。残念ながら私が行った書店には下巻が置いておらず、右と左だけ購入させていただきました。購入するのなら上巻と下巻を同時に購入していただくことをおすすめします。
この作品は設定的には読む人を選ぶような作品ですが、ストーリーはあまりキツくなく、孝則と聡夫の間の名前のない優しい関係に癒やされます。是非沢山の人に見ていただきたい作品です。
セックスアンドロイドといういかにもな設定からドエロ展開を予想していたが、全くの逆で知能がまだ未熟で言葉を覚えたり、倫理観やそういう人間的な教育を進藤に教えてられ、なつく姿はCLAMPの「ちょびっツ」に通ずるものがある。ちょびっツと違って本物の人間を改造しているのがさらにきついところではあるが。
本物の人間をいじってセックス専用のおもちゃにする設定は相田裕の「GUNSLINGER GIRL」と同じだなと思いました。
そういう悪く言えば、そこまで珍しくない設定を基にエロ方向ではなく人間的にあったかさを描いているのがオリジナリティを増していると思いました。
エロ描写についてはほぼほぼなく、今作の上が一番多いくらいだがそれでもこのアンドロイドはどういうものかという説明やえぐさを表現するために使われているだけで、いわゆる萌えに特化したエロ描写は皆無と言っていいだろう。
可愛い男の子改造してセックスアンドロイドにする施設ってかなり気色悪い会社?だしそこに主人公の進藤が務めてる(親族のあれだとしても)のがちょっときがかりというかひっかかる。ご都合主義感は否めないかな。
うざい同僚もかなりうざい。
それでも絵も可愛いし、何より一歩間違えれば安いAVみたいになりそうなところをあったか、ほのぼの、でもその背景はなんだか切ないといった複雑な感情にさせてくれる面白い作品だと思いました。
進藤が良い人でまだ救われた。
肉便器しかもそのために生きてる人間の男の子をサイボーグにして。ごめんなさい!無理です。
なんなのこの会社?とんでもない人ばっかり。そしてどうして進藤しかいないと押し付けられるの?
追々分かってくるのでしょうか?
聡夫が何にも分からなくて、目的の為だけに体の仕組みまで特化されて、ひたすら捌け口にされて。
しかも淫語を覚えさせようとか、どうしたらもっと男が喜ぶか会議したり、この世界観がどうしても虫唾が走って。
進藤だけは最初は事務的にだんだん子供に対するように色々教えていって。
聡夫をなんとかしようと…。
聡夫はきっと進藤を好きになっちゃったんですね…。
聡夫の夢の中が平和なだけに現実がキツイです。
進藤のおじさんはクソですね。
下巻に救いがあるのかなあ?
SNSでこちらの本を見かけて、面白そうだなと思い即購入。
買ってよかった。
とても好きな絵柄と内容です。買ってからまだ2日ですが上下左右5回以上読みました。
絵がほんとうにとにかく可愛い、そして絵がとてもお上手。背景に現れるちいさなかわいいキャラクターに心臓を貫かれました。(°_°)♡
最初は、進藤がいやいやで関わっていますがどんどん としおと向き合っていく過程が素敵。
としおが表情コロコロ変化したり、発する言葉が増えてきたり。いろいろなものに興味を持って新たな人生として成長していきます。
言葉で上手く表せませんが、とても読んでて幸せな何かが分泌されます。この本は一生家に置いておきたい。
色々なBLを読んできましたが、一番面白い。そしてとっても素敵なストーリー。
久間よよよ先生ありがとうございます(^_^)
思っていたよりずっと。胸クソだったので、怯んでしまう。
前から興味を持っていたけれど、皆さんのレビューが不穏で。手に取るのは憚られたので。
自分がビビりーなのは分かっているので。私はまず、後日談という「錆のゆめ・右」から読んで。心を落ち着かせてから、本作を手に取った。
たどたどしいけれど、温かな気持ちにさせてくれる、としおさんと「しんどお」の。甘くて優しい何気ない日常。この優しさに辿り着くまでの、日々が。これほどまでに酷いとは。
まず。いつも丁寧語で話していた、と思っていた進藤の、乱暴な様子に度肝を抜かれる。
研究所と呼ばれるこの施設で、彼は一体何の仕事をしているのか。この施設が何をしているのかを彼は知っている。知っていながら、それに嫌気がさしていながらも。彼もまた何となく働いている。同僚に「皆んな忙しいから、お前に頼むんだよ。」と言われるほど。進藤はヒマなのだ。彼は脳をいじられ、セクサロイドにされたという少年の検査を頼まれる。
脳をいじられた事で「パァーになった。」と言い放ち、およそ人では無いだろうと、侮蔑の目を向ける。『人形を抱いている様で、つまらないから。』と客(?)に言われたとかで、言葉もままならない少年に「オーダー通り」に卑猥な淫語を発音させようとする。
少年は、下半身を丸出しにさせたまま。この時、進藤は少年を全く人扱いしていない。
施設内だと思われる場所で、進藤は、少年が複数の男に犯されるのを見ている。その酷さに。気持ち悪がりながらも、平然と見ている進藤の無関心さは悲痛だ。
少年を何度か診る内に。進藤は、少年が「人間」である事に気付く。だから、おかしい事はおかしい、拒否したっていいのだと、進藤は徐々に。少年に心の在り方を伝えようと試みるのだが。「羞恥」やたまの「拒否」は、淫語を話す事と同様に、客にとっては、プレイの一種でしかない。という事に進藤は気付く。そして、少年が施設に連れて来られた本当の意味を知る。
開発者である、進藤の叔父は、「女の子でも良かった。」と言っていた。女の子だったら、読み物的に、青年男性誌に行く案件で。男の子だからBLにされたのか。いやまず、これはBLなのか。人が、生きている人間の脳や身体をいじって良い世界って。何なのか。
進藤は、夢を見る。夢の中で、少年は流暢にハキハキと話す。服を着ていて、普通の男の子だ。そして、何となく。進藤を誘惑する。
不思議な事に。少年も同じ夢を見る。これが「錆のゆめ」なのか。
本編自体が、いつか醒める悪夢だったと思いたい。それほどまでに、胸クソなのだ。
サイボーグ少年と人間の青年の救済の物語。
これはBL?その感情はラブなの?
読み始め、可愛らしい絵とはかけ離れた残酷な世界にぎょっとした。
けれど、一人の青年との出会いによって絶望から救われてゆく
少年の行く末に祈りを込めながら、読むことを止められませんでした。
セックスのためのサイボーグを造る会社に勤める進藤はある日、
人間の少年の身体を改造したセクサロイド“聡夫”の世話を任命される。
そんな悪趣味な会社で働いているにもかかわらず、
セクサロイドという存在に嫌悪を抱いている進藤。
聡夫に対しても不快感を隠そうともせず、嫌々任務を遂行していました。
けれど、言葉や道徳心を教え、世話をしていくうちに人形のようだった
聡夫には表情が戻り、少しずつ自我や感情をもつようになっていきます。
それと同時に進藤にも聡夫に対する情が芽生え始め…
進藤という男は一見冷めていてとっつきにくそうなのですが、
それは冷酷というのでもなく、単に常識的で現実的で愛想がないだけ。
むしろ、聡夫に対しては誰よりも同情的で思いやりがあるのです。
ただ、真っ当な倫理観があるだけに、聡夫の存在を認められないのだと思う。
進藤は最初から周囲とは違いました。
決して好意的ではないけれど、周囲の人間のように
聡夫を性の道具としても扱うこともない。
そんな人間は聡夫にとって初めてで、
まるで刷り込みみたい進藤に懐いてゆきます。
きっと聡夫も進藤の善意というか、好意というか、
自分に対するプラスの感情を本能的に感じ取っていて、だからこそ、
進藤がいくら突き放そうとしても頑として離れようとしなかったのかなぁ、と。
進藤の冷たさや怒りは聡夫本人に対するものではなく、彼を通して
聡夫のような存在を造り出した叔父や聡夫を「アレ」と呼び、
罪悪感もなく彼を人形のように扱うゲス共に向けてなのでしょう。
そんな社内で進藤は浮いた存在です。
周囲が彼に向ける目は優しくなく、揶揄されることもありますが、
それでも流されることなく、自分なりの方法で聡夫と対等に
コミュニケーションをとろうとする進藤の存在が救いでした。
そんな進藤と聡夫の二人きりの交流の時間は
残酷な日々の中でもほんの束の間の癒しでした。
言語レッスンでは教えられたどの言葉よりも進藤の名前を
一生懸命に練習する聡夫の姿が微笑ましかったです。
いつでも進藤が提示した課題には全力で取り組む姿がもう健気で…
進藤から褒められたときも、無表情な筈なのに不思議と嬉しそうに見えていました。
後半には出会った時とは見違えて感情を見せる聡夫ですが、
きっとその転機になったのは進藤とのキスだったのかな?
初めて笑顔を見せ、ある“夢”を見た後、聡夫は急速に自我を取り戻してゆきます。
夢の世界はどこかメルヘンチックで、聡夫は流暢に言葉を話し、
進藤とは恋人同士で、甘く幸せな時を過ごしてしました。
これが本来の聡夫の夢見る世界なのかと思うと、
これが醒めない夢ならば…と残酷な現実との落差に
胸が締め付けられる思いでした。
起きてしまった悲劇はなかったことにはならない。
それがわかっていても、少しでも聡夫が救われることを願ってしまいます。
聡夫の夢の世界が一つでも実現されること祈りつつ、下巻へ。
進藤が勤める会社で生身の少年の身体を改造したセックスの為のサイボーグが造られている。セックスの代わりの少年が受けであり、初めての設定のお話で新鮮でした!
試作品であるサイボーグの世話を任された進藤は、最初は嫌がるものの世話をしていくうちにサイボーグの少年に温かい感情を抱くようになるのですが、これがなんとも切なく不思議な気持ちになりました。攻めの進藤さんだけでなく受けのサイボーグ・聡夫の過去のお話も描かれていて読み応えのある作品でした。
中古屋にてたまたま目に入って購入。
内容はえっちな行為目的で作られたサイボーグの少年と
その少年を作った会社に勤務している青年のお話です。
サイボーグというと機械で作られた人間そっくりの物を
思い浮かべがちですが、なんとファンタジー人間の男の子を
えっちな行為目的でいい感じに使えるように
なんやかんや改造した素体は人間なサイボーグ。
左手が機械っぽくなっていて、左手の手先と頭についた耳は
馬?の物がくっついています。
プロトタイプとして作られた子なので知能や言葉などが拙く、
使用用途に合わせた言葉や知性を教えろという名目で
教育担当を任せられた青年が、倫理的にこういうことを
していいのだろうかと苦悩します。
一方サイボーグの子はだいぶこの青年に懐いており、
1巻の段階でもうだいぶ青年のことが好きな感じです。
上巻はこんな感じの内容です。
としおくん(サイボーグの子)のおつむがよわよわなので
ファンシーな脳内図がちょいちょいあってとても癒されます。
奴隷が偉い人に買われて大事に育てられたり、
虐待されて育った臆病な子(しゃべれなくなっている設定があったり)が
攻めのあったかい気持ちに触れ徐々に心を開示していくような
か弱い受けが好きな私と同じ性癖をお持ちの方は絶対に好きだと思います。
性癖全部セットでした。よよよ先生だいすき・・・・・
扱う内容が深刻過ぎて、うかつに書けない。
読後、レビューを書くまで半年かかってしまった。凄く大事なことを警鐘していると思う。
もう既にかなり研究が進んでいるアンドロイド。禁忌な遺伝子改良など、デザインベビーも誕生しています。介護など人気が無い職種にアンドロイドを使役しようなど、かなり真剣な取り組みが行われています。
この作品で、キモチワルイと思ったのは、生体提供の取引をする場面。
「セクサロイド用の生きた人の献体を探していた科学者と献体者が語り合う。
献体希望者は、少し頭が悪い。身よりもない 容姿が良い 美少年は、研究者に上手く丸め込まれていく」
こういう事をしてまで研究を進めたい研究者は、どうかしている。その人でなしの科学者は、主人公の進藤の叔父だった。
読後、ズーンと心が重くなった。
これはいつも、臓器移植の資金が足りないと、献金を募る広告を見かける都度に感じている事で、
他人の死を待つ臓器移植と提供。
まっとうな方法ではなく、孤児の人身売買による臓器摘出は、作り話ではないように感じます。
この作品が話題になり人気が上がって、とある場所から弾圧があれば、闇の人身売買の噂は事実、ってことの証明になるのかな?
重い内容で大事な事を警鐘する作品だと思います
神評価。
ショタが苦手なのと
サイボーグのキャラデもこわくて
話題作品でしたがずっとスルーしていました。
世界観はわかっていたけど
めっちゃ怖いです。
死にかけた男の子をサイボーグにしたんじゃなかったのがショック。
セクサロイドを作る為に
身寄りのない生身の健康な男の子を
妹の里親さんを探してあげる条件で
なんて鬼畜すぎだし
でもって肉だ鉄だってひどすぎるわ、、
腕もなんでとっちゃったんだよって
読んでるとすごい嫌悪しちゃうんだけど
逆に進藤って人はちゃんとおかしいって思える
まともな人ですごくいい。
としおさんはセクサロイドなので
エロに特化してて好意もそっちでフェラしたかったり
するけど進藤はそゆの好きじゃないから
徹底してなびかない。
だから最後までちうしなくてもいいくらい。
けど進藤を大好きになってちうしたがる
としおさんが本当にかわいくて
はじめはこわくてこれダメかもって思ったのに
いつのまにか引き込まれいて
てとしおさんが
進藤に会えて引き取ってもらえて本当に良かったよと
幸せなラストに最後はそう思っていました。
可愛いらしい絵なのに、内容はとても残酷です。読むのが怖くてずっと本棚にありました。
人間であったのに大人の汚い欲によって、人では無くなってしまった少年。
進藤はセックスのために少年の体を改造して造られたサイボーグを、冷めた目をしながらも関わって行く事になります。
進藤の同僚をはじめ彼を人として見ている者は皆無だし、名前さえもありません。
頭をいじられて言葉も話せ無い彼に、進藤は羞恥心や道徳感などを教えて行くのです。
段々と語彙が増えて感情を表して来る彼に、進藤が人として扱って行く過程が哀しくても少しの希望が見える気がしました。
進藤のおじは胸糞悪いし、ニヤニヤ笑う同僚も何を考えているか分からず不快です。
また聡夫の夢の中のメルヘンさと現実の残酷さに読んでいて慄くのです。
どうか聡夫と進藤の未来に幸あれと願わずにはいられませんでした。
下巻未読です。どこに落ち着くかはレビュー等である程度知っています。
絵柄は可愛いのに、話はダークな要素がふんだんです。エピソードには萌えがあって、ストーリーも好みなのですが、倫理観がどうしても受け入れられなくてこの評価です。
BLに限らず白痴系の創作物が苦手なこともあり、"趣味じゃない"となるであろう事は予想がついたのですが、有名作品を読んでおきたい欲が勝ってしまいました。
同人誌だったらアリですが、よく商業にのせたなぁとある種感心する作品でした。
※電子書籍
上下巻+雑誌連載中の『左』も読んでの感想です。
※現在、雑誌で『錆のゆめ 左』、電子書店のシーモアで『錆のゆめ 右』を並行連載されています。
連載時に雑誌でちょこちょこ読んでて、なんかすごいの載ってるけどCannaだしねぇと流してたらすごい売れてビックリした作品。
この内容で、作家インタビューに「育成」というキーワードが出てきた時に思ったことはただひとつ。
闇深いなと。
読んだ方には分かると思いますが、作家様的には「可愛い」と「萌え」がふんだんに詰まったほのぼのBLとして描かれているのですよね。
久間さんから見たとしおさんはあくまで可愛い萌えキャラなんだと思います。
見た目は単なるキャラデザでしょうし、頭をいじったのは「育成」の為のリセットなのでしょう。
だからこそ、タチが悪いな…と私は思ってしまいました。
このお話、としおさんに【元人間】要素が入っていなくとも十分に成り立つ話なんです。
言葉も何も知らないまっさらなショタっ子のサイボーグで十分なんです。
その子を育成していけばいい。
それをあえてこういう設定にしたのは、何故なんでしょうね?
何不自由ない少年を不自由にして、その上で育成する。
それが萌えるんでしょうか?
かわいそうかわいいってやつでしょうか?
ごめんなさい、
私には吐き気がします。
ちなみに続編ではこの上下巻(特に上巻)の出来事などなかったかのように、ほのぼの〜とした2人の日常が繰り広げられています。
としおさんのサイボーグ感も頭に付いてる耳しかもはやありません。
としおさんが何者か知らなければ、ただの微笑ましくて可愛らしい癒し系BLとして読めます。
ますます、単にショタや単にアンドロイドではダメだったのか?という感想がモヤモヤとした澱となって心に底に残るのです。
絵柄がかわいくて好みだなぁと思いつつ、あまりに設定がヘビーなのでずっと購入を躊躇っていましたが、レビューで下巻が意外とほのぼのしてるのを知り、やっぱり気になって購入。
としおさんがとにかく痛々しいです。
たいした意味もなく片腕を作り変えられるわ、ケモ耳つけられるわ、顔に拘束具じみたベルトつけられるわ、フル○ンで過ごさせられるわ…。
そして何より、こんな見た目に羞恥心を覚えないほど脳をいじられてしまったことが本当にかわいそうで切ないです。
なんの落ち度もない普通の男の子が、ろくに喋れずまともに思考もできないように作り変えられてしまうなんてひどすぎる。研究所の人たちみんなサイコパスすぎます。
後半にとしおさんがセクサロイドにされる前の描写がありましたが、としおさんがただただ普通のかわいい男の子で、どうしてこうなった…と思わずにはいられませんでした。
攻めの進藤。無表情だけど本当は優しい、実に好みのタイプの攻めです。
最初はとしおさんのことを『面倒で関わりたくない存在』としか思ってなかったのに、一緒に過ごしていくうちにだんだんと愛情を感じ始める様がすごくかわいい。かわいいんですが…。
やっぱりとしおさんの設定がひどすぎて、純粋に萌えるのに抵抗があるというか…。
二人はすごくかわいい…でも…みたいな気持ちが拭えませんでした。
評価が難しい作品だと思います。
でも絵柄がかわいいし、画面のよくわからんシュールなキャラもすごく好きでした。
全体的に見ると間違いなく好みの作品です。買ってよかった。
表紙が印象的で気になって上下買ってみたら凄くストーリー性のある内容でした。ロボット受けなんてなかなか無いのでとても新鮮な感覚で読ませていただきました。
そして、とにかくとしおが可愛い!!最初は目が死んでだけど進藤のことを意識し出したところから目がちょっとキラキラしてて凄く可愛かったです笑
進藤も最初は全くとしおに興味が無い様子でしたが、だんだんとしおのことを気にかけてるようなところが好きで面白かったです笑
可愛い世界観だけどちょっと暗いところもある、みたいな感じで読んでて楽しかったです(*^^*)
個人的にこの作品は本当に買って良かったなと思いました!
としおの世話をするうちに深く関わって戻れないところまで来てしまった、常識人で冷たい進藤さん。
淫語を教えるくだりがおもしろい。おいんいん、い〇ぽ(笑)ようちえんだったり、作中にちょいちょいはさまれるシュールなシーンがツボでした。
としおの人間時代や現在のアホさが描かれたり、まさに救いようがない姿で本当に苦しい
としおが見る夢の中で2人は幸せそうでエッチもしていて、現実との違いに切なくなります。
ショタっぽくてあんまり…と思っていたとしおも
読み進めるうちに かわいくて仕方なくなりました
本来サイボーグものはあまり好みではないのですが、この作品は元々人間だった少年を弄ってサイボーグ化したという点に惹かれて読みました。なので、萌える以前にまず薄気味悪い背徳感みたいなものがずっと付き纏ってきました。それは決して悪い意味ではなく、むしろそれだけこの作品に影響力があるというプラスの意味で捉えています。セクサロイド化するにあたって非常に器用に脳を弄ってあるようで、「相手の言うことは理解できる」「話す能力は乳幼児レベル」「性行為に対する羞恥心や抵抗感は全くない」、少なくとも最初はこのようなスペックです。言葉を発するのがままならないという設定には驚きました。そこまで退化させる必要性はあったのでしょうか…。また、サイボーグ感を出すためだけに左腕を失う羽目になったのも悲し過ぎました。あまり不自由さを感じているような描写はありませんでしたが、元々普通の少年だった子が、病気でも何でもなくただ悪趣味な大人達の欲望を満たすためにこうも造り替えられてしまう切なさに、胸が痛かったです。
進藤との清い関係は、強引な性行為への嫌悪感が全く失われているといっても、心の奥底でというか、感覚的にやはり聡夫の中で尊いものだったのかなと感じました。何もしてこないから安心というよりも、自分に真摯に向き合い知識を授けてくれることに、本能的に人間としての喜びを感じ、そこから好意に繋がったのかなという印象です。濡れ場なんてなくてもいいから、とにかく見守りたくなる2人でした。聡夫の頭の中のイメージが可愛らしい絵で表現されていたのも、この作品独特の雰囲気を作るのに一役買っていたと思います。読んで良かったと思える作品でした。
この上巻が出た時は、カバーイラストや絵は可愛いけどあらすじで躊躇して購入見送りしていたのですが、下巻が出て、改めて気になったので上下巻をまとめて購入して一気読み。
これ、冒頭から結構、胸糞な設定で、上巻だけの初出時点で読んでいたら、多分、途中までは、読んだことを後悔したと思う。
さすがに、まったく生身の状態の人間を、こんな事のために、こんな風にしてサイボーグ化するのは受け入れ難い。
それでも、進藤の性格付けと、この淡白な絵の雰囲気と、としおの夢世界の切なさにおまけして萌一つ。
なんといってもかわいい!
背景までぜんぶかわいい!
しんどう(攻め)もとしおくん(受け)も良い子なので、読みながらあああ…ってなります。
ほんわかしつつも上巻はやや悲しい漫画です。
しんどうは多分ちょっと潔癖。
あんまり深ことを考えずに雰囲気を楽しみたい(そして癒やされたい)人にお勧めできる一冊!
ただただエロイ子が見たかっただけなの(´;ω;`)ウッ…
設定だけ見るとやたら萌えるじゃないか。
作画もひどく可愛いじゃないかwwグフグフw
邪な心で本を開いてゴメンナサイ。
攻の務める会社で実験されている
セクサロイドの制作。
男に犯される淫らなアンドロイド。
実はコレ、脳と身体をいじられた生身の少年。
なぜ少年は自らの体を差し出したのか。
記憶を失い、考えることを忘れた少年が何を思うのか。
攻との出会いで少しずつ”人”を取り戻している少年が、
この後どうなるのか。
ていうか、何故五体満足の腕まで切り落とされてるのか・・・・
脳をいじられている故に~なところが救いといえば救いなのかというところですが
今の段階ではまだ救いが少ない。
攻の存在が救いと言えるのかどうなのか。
少しずつ心を取り戻したとして、幸せな顛末は待っているのか。
バッドエンドも面白いとはおもうものの、
やっぱりハッピーエンドで終幕してほしい。
ドロドロのエロエロを期待して読み始めた作品ですが
思いのほかストーリーに重点を置いた作品。
次巻が出るまで大事に保管します。
設定が怖すぎて購入をためらっていたのですが、ちるちるでも他サイトでも評価が高かったので買ってしまいました。正直を言うとレビューを書くこともどうしようかとかなり迷っていたのですが、やっぱり書いておこうと思います。
初めて読む作家様なので、この作風や絵柄がデフォルトなのかは分からないのですが、インタビューで「メルヘン」と仰っていたように、サイボーグの少年の脳内はメルヘンに描かれているし、淡々としたストーリーの描き方とも相まって独特の世界観に感じるのだろうと思うのですが、背景が真っ白なコマも多くて、それはメルヘン感を出すためというより、私には手抜きに見えてしまいました。
改造、サイボーグ、闇の組織、と突飛な世界を描いているのに、突出した見た目のものはサイボーグの少年の姿のみで、その他の人物はみな一様に平凡な容姿に平凡な服装で、たまに描かれている背景の部屋、家具、建物などもすべて平凡なため世界観がちぐはぐな印象です。
サイボーグの少年の拙い話し方や、赤面する顔などとても可愛いらしいのですが【元は人間の少年を改造したサイボーグ】という恐ろしい設定が、大きな塊になって喉の奥につかえているようで、それが苦しくて萌えるどころではありませんでした。少年が無邪気で無垢なほど苦しくなります。
少年に絆されてゆく進藤も含めて、みんなが少年のことを一様に「アレ」と言うのにもぞっとしました。「人間としてノーリターン」「もう人間じゃない」。だから「アレ」。
そんなサイボーグの少年をもっと楽しめるセクサロイドにすることを任された進藤が「(少年に)必要なのはモラルと一般常識だ」って…ダーク過ぎます。そんなもの覚えたら、この少年の目覚めかけた心はどうなってしまうのでしょう。
少年がサイボーグになった理由がまたひどすぎます。私は自分がどうなっても助けたいと思える人がいるので、大切な人が死ぬのを救うためならまだ究極の選択としてギリギリありだと思いますが、この少年の場合は違う。他に幾らでも方法はあるのにこんな姿にされてしまったのです。ダークに次ぐダークな展開です。
ここまでダークな設定なのに一見それを感じさせないメルヘンな描き方が久間先生の【よよよワールド】なのだとしたら、その良さってなんなんだろう?と考えてしまいました。お話はまだ上巻なのでその答えは下巻にあるのだと思います。メルヘンで包んだ倫理を問う問題作をどのように終わらせるのか興味があります。
サイボーグになった経緯を聞いて「救いようがない」と感じた進藤に、少年を救うことができるのだろうか?「人間としてノーリターン」な少年が救われる姿とは?読んでいる間ずっとつかえていた喉の奥の塊は取れるのか、それともそのまま残ってしまうのか…下巻を待ちたいと思います。
下巻で評価がまったく変わる可能性のある作品なので、上巻の評価はどうしても中立になってしまいます。
ayaayac様
コメントありがとうございます。
今まさに、下巻のレビューを書いていたところです!!
なんてよいタイミング。
よかったら読んでください^^
ayaayac様のレビューも拝見しました。役ボ連打は無理でしたが、大変共感しました。
こんにちは。
「恐ろしい設定が大きな塊になって喉の奥につかえている」まさに!
ほのぼのとした日常が描かれていても恐ろしい設定を忘れることができず、その塊に心を押しつぶされてしまうような作品でモヤモヤしていました。
でもリコリスさんが「少年が無邪気で無垢なほど苦しくなります。」と同じことを感じていらしたことに少しだけ安堵できました。
(※以下は下巻を読んでのネタバレになりますので無視してくださって結構です)
私は救いを求めて下巻まで読んで、としおさんはほのぼの幸せそうにしているものの、恐ろしい設定は未解決なままで、作者さんが何を描きたかったのか掴み切れませんでした。
リコリスさんなら見いだせる光があるかもしれない、どう感じられるか拝見したいと思っています。
自分が辛いと思う作品のレビューをねだるのは失礼だと十分すぎるくらい承知していますが、もし下巻を読む機会があったらレビューを書いていただけると嬉しいです。
長文で勝手なお願いをしてすいません。
近頃のBL界、おかしくないですか?
レベル高過ぎっていう話ですよ。
私は雑誌は買わないので、BL本は好きな作家さんの新刊を買うか、
ちるちるさんのランキングに上がるような話題作を吟味して買うか、
もしくはジャケ買いすることになります。←いや〜最近はこれが多くて、
こちらもそうでした。って感じだったのですが。
しかし。そんな軽い入り口から入るような作品ではなかった。
世界観が違和感のないレベルで構築されており、見せ方が新しい!
だって、ドロドロかつメルヘンとか。
人体を使い、その思考をコントロールするか失わせて、
人間に有益なサイボーグを作るという設定は、
BLに限らず様々なジャンルで借用され創作されてきました。
人間の精神世界を、暗部も含めて深く表現するには
適している設定しれませんが、BLはエンターテイメントです。
萌える前に生理的な嫌悪が先立っては本末転倒。
普通は。
……で、こちらが萌えるんです!
『頭いじる』なんてことが行われているアングラな研究施設。
まだ試作段階であろうサイボーグ、無垢で体はエロい聡夫くんに、
様々なことを教え込むはめになった、やる気のない施設職員の進藤。
ストーリーはこのふたりにフューチャーして、
それ以外は断片的に仄めかすに留め進んでゆきます。
(まだ上巻だからかも知れませんが)
・身体検査
・淫語を覚えさせる
・社会性と羞恥心を教える…
といった具合にミッションが進むにつれ、
心を触れ合わせていくふたりに、
じりじりとせつながらせられた上に激萌え。
検査のために口を開けろといわれれば、
検査が済んでも開けっ放しの聡夫くん(だって閉じろって言われてない)。
たれた涎を、みっともない、パーだ、といいつつぬぐってあげる進藤。
『ち○ぽ』も『おち○○ん』も言えないけど、
『しんどお』はなんとか頑張って発音したい聡夫くん。
発音できた聡夫くんをほめる進藤 with スマイル(すごく珍しい)
頭なでなでされてほめられてパァーってなる聡夫くん。
発音時の舌の動きを指でさわらせて教えるっていうシチュエーション。
青姦がミッション(うぉい!)の日に外をただ散歩するふたり。
後任に引き継ぎたい進藤に、離れたくない聡夫くん。
押し問答?の最中、進藤に突然キスして笑う聡夫くん…
同僚からの聞き取りによるアンケート。
サイボーグに対して好意的に思うところを『答えたくない』進藤……
主が留守で冷えた部屋。
寒がりな進藤のためにストーブを点けておいてあげたい聡夫くん………
合間にはさまれる、
聡夫くんの願望がみせる夢がカワイイ…いや、せつな過ぎる…………
萌えというよりせつなさが上回りますが、
しっかりエンターテイメントしてると思います。
とはいえ、やっぱりダメっていう方もそれなりにいらっしゃるはず。
もっと地雷の少ない設定で同様の作品を描くこともできたはずですが、
敢えてそうされなかった、チャレンジングな久間さんに神を捧げます。
漫画大好きなので、軽んじていたつもりは毛頭ないのですが、
ああ、やっぱり漫画だって『作品』と呼ぶにふさわしい
表現手法のひとつなんだなぁと意識させられました。
聡夫くんの件の首謀者は進藤の血縁らしい、という火種もあるし、
『もう人間ではないし 戻ることもできない』と語られている以上、
一筋縄ではいかないこと必至の下巻。
私には思いもつきませんが、どうかふたりが幸せになれますように。
久間さん、お願いです……!
久間よよよ先生はホームページとかピクシブなどで知っていて
イラストが好きでフォローとかブクマしてました。
地雷ってやつはそんなにない方ですが
モブおじさんたちに少年が…っていうのはそんなに好きじゃないので
萌という評価にしましたが、絵は可愛いですし世界観が独特で好きです。
聡夫の夢が可愛くてメルヘンで現実との対比でなんだかとても切ないです。
最終的にはどうなるのか想像がつかないけど
今後、下巻での進藤×聡夫って展開に期待です!
ハッピーエンドを切に願います。
「超新星」との紹介が、決して大げさではない、思いもよらない表現に興奮しました。
キャラクターの気持ちを表す、ちいさな生き物なんかが、どれも面白くて可愛くて(時に、少し不気味で)たまりません。
BL黎明期とは異なり、どんな風変わりな発想や特殊なお話も、それのみを理由に「NG」を出されることは無くなっただろう今、考えうる限りの多種多様な表現が世に出されているなかで、なお、こんなに新しい漫画に出会えたことに、感動しています。
受が、傍から見ればものすごく悲惨な境遇にあるのに、「アホ」なためにそのことに気づいておらず、それが、余計に哀れを誘う効果を発揮するのと同時に、読み手が物語を楽しめなくなるほど暗い気持ちになることを防いでいて、この「超新星」が、才能のひらめくまま、好き勝手に自分の世界を披露しているだけでは決してない、ということが分かります。
お陰で、昔ながらの物語の王道、「気立ての良い子が理不尽な目にあわされるも、救いの手を差し伸べる王子様が現れてめでたく幸せになる」話が大好物の私も、「かわいそう萌え」を大いに発動して、馴染んだ悦楽に浸ることができました。
ちるちるさんの作家インタビューでお見掛けして、興味を惹かれ購入。
これは評価が分かれるだろうな、と思いました。
セクサロイド、って最近よく見かける設定だと思いますが、女性はセックスは愛情の延長線にあるもの、という受け止め方をされる方は多いと思います。セクサロイドは『セックスのための道具』でしかないわけで、まずそこで嫌悪感を抱く方も多いのではないかな、と。
そして、今作のセクサロイドは『元人間』。
これは痛い。さらに受けちゃんがセクサロイドになる過程がゲスすぎる。
もともと人間なのに左腕はロボットになってるし、ケモミミはつけられてるし、話せないし。彼がセクサロイドにさせられた時、どんなにか痛かっただろうと思うとムカムカするものがこみあげてきてしまった。
個人的に子どもを性の道具にするという設定は地雷なこともあって挫折しそうになったのですが。
でも、ストーリーの組み立てがとてもお上手。
ストーリー自体はシリアスよりなのですが、所々で入る受けちゃんの夢。夢の中では受けちゃんは話せるし、攻めの進藤とラブラブ。ほっこりする内容でほんわかするのです。が、これは受けちゃんが見る『夢』。なので、これまた切ない気持ちになるのです。
セックスのこと以外何も知らない(忘れさせられたんだよね、きっと)受けちゃん。
そんな受けちゃんが進藤に出会って優しくされて。
どんどん進藤になついていく受けちゃんが可哀想で健気でウルっとしました。
対する進藤もとてもよかった。
セクサロイドに対する嫌悪感はあれど受けちゃんを放っておけずお世話してしまう、優しいナイスガイでした。
最後に進藤が見た夢。
あれは受けちゃんと夢を共有してたのかな。
切ないとほっこり。
その感情をうまくストーリーに混ぜ込む展開で、最後まで一気に読んでしまいました。
それと久間さんの絵柄がとてもいい。内容はシリアスでハードなのですが、絵柄がほっこりタイプの絵柄なので内容のシリアスさをうまく緩和させてるな、と思いました。
どうかどうか、受けちゃんが幸せになれますように、と願って下巻を楽しみに待ちたいと思います。
私的にはお気に入りのこの作品、初めてレビュー書いてみようと思います!
帯によよよワールド炸裂とありますがかなり炸裂しておりまして…この作品は受け入れられる方は限られるんだろうなと思います。私はショタ大好物、地雷はあまりないタイプなので美味しく頂きました!サイボーグちゃんがとってもかわいいです(*^^*)このサイボーグちゃん基本フルチンなのですがうまいこと隠されてて萎えません。修正は黒線です。パイパンです。性器の描写はアップのところはリアルです。お上手だと思います。
設定的に座裏屋蘭丸先生のVOIDが好きなら好きなんじゃないかと思います。(レビューに他の作品を引き合いに出すのはよくないのかな?)あちらは最初は愛のないセックスからの愛が生まれる形でしたが、こちらは最初から行為はなく(精子検査のための手こきあり。それがまたエロい)これから下巻で愛が生まれるんでしょうかワクワクという感じ!
サイボーグちゃんのほうは攻め?の進藤になついていて進藤と幸せに暮らす(セックスあり)のを夢で見ています。それが現実になるといいね!
このサイボーグちゃん元は生身の少年。その少年がサイボーグになった経緯ですが…かなり重く…NGの少ない私でもこれはマジか…と引きました。ほんとこれに関してはマイナスで萌え2評価となりました。聡夫くんかわいそすぎ。これから幸せにしてくれないと絶対ダメよ~~!!!下巻に期待しましょう!
共通ペーパーの内容ですが、言葉を教えている進藤。サイボーグちゃんにひらがなのボタンを押すとその音が出るオモチャ?をプレゼントして、かなーり喜んでボタンを押しまくっているかわいいサイボーグちゃんが見れますよ(*´ω`*)
正直、表紙みただけだと好みではないかなーっと思ってたんですが、試し読みを読んで気持ちがかわりました。笑
生身の男の子が改造されてセクサロイドになってるんですが、そんな重そうな設定忘れそうになるくらいのほんわかしてて可愛い!!
セクサロイドの子が最初はあーとかうーとかしか話せなかったのが、少しずつ言葉を覚えていくんですが(お◯ん◯んとか)そこが可愛い!
そのたどたどしさがたまらないんですが、彼のことを考えると昔のように戻れた方が幸せなのかな…攻めの進藤もいい味してます!教育係?的な任務を任されるんですが、他の人と違って彼をそーゆー目(性的な)でみてないところがいいですね!
ただ、最後にちょっとだけ気持ちの変化がある…かな??下巻が今から待ち遠しいです!!
ハッピーエンドでお願いします!笑
下のいるいる様が素晴らしいレビューをしていらっしゃって、この上に書くのは大変恐縮なのですが...!! サイボーグBL、とても面白かったので私の思うままにレビューさせて頂きます。
ちるちるさんの記事にて此方のコミックを知ったのですが、人間×サイボーグということで、今まで手にしたことのないようなジャンルだったので興味がわいて購入しました。
まず、表紙と帯に惹かれました。ほぼ全裸な少年の腕は片方が馬の蹄のような機械で、耳も付いている。そして裸にブーツ...。帯には『○○○○の為に作られたサイボーグ』......これはもう手に取るしかないでしょう。
読み進めていくと、この少年はどうやら元は『人間』だったようで...悪いオジチャンに目を付けられ、自分の望みを果たしてもらう交換条件としてサイボーグになったんだとか。脳もいじられてしまっているようで、まともな言葉も話せないし、一般常識も持ち合わせていません。
そんな少年のお世話を任されたのが攻め(?)である進藤さんです。最初こそ嫌がっていたものの、押し付けられてお世話をするうちに温かい感情が芽生えてきたようで...
二人がいい感じに接触してきたところで『上巻』での話は終わってしまいます。私は続きが気になって仕方ありません...。
サイボーグくんは進藤さんに特別な感情を持っているようで、このコミックのキーセンテンスである『夢』の中で、進藤さんと幸せな『時間』を過ごしており、ほっこりしたものの、現実とのギャップに胸が苦しくなりました。
進藤さんにサイボーグくんの『想い』が伝わればいいな。二人が、サイボーグくんが見た幸せな『夢』みたいに結ばれればいいな。
『下巻』、絶対買います。いつ出るかな。毎日を生きるご褒美が出来た気分です。よよよ先生、ありがとう。
*
cannaさんのHPで1話試し読み出来ます。
"サイボーグ"という言葉に惹かれたものの、表紙がショタっぽくて迷ってたのですが、試し読みを見たら買う一択でした╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !
可愛い絵柄でPOPに見せつつ、内容は闇を含んでて仄暗い。
その塩梅加減にヤラレました。とても面白かったです。
セックスの為に造られたサイボーグ、セクサロイド。
1から作り上げたロボットではなく、生身の少年を改造して造られてます。
それを作った施設で働く進藤とセクサロイドのお話です。
取り敢えず、すごく言いたい。
セクサロイドがメッッッッッチャ可愛い!
というか愛らしい?かな。
性的な事以外は真っ新な赤子状態の彼。
「あー」「うー」しか話せないのですが、進藤から教えられ、言葉をたどたどしく「しんどお(進藤)」「あいあと(ありがとう)」etc.と話す姿がすごく可愛い!!
進藤に懐き、進藤の後をついて回り、進藤に褒められて喜び、無垢な笑顔を向ける姿は幼い子供そのもの。愛らしくて愛らしくてキュンキュンします。
でもこの子はセクサロイドなんですね。
中身は無垢な子供のようなんだけど、裏ではオッさんらに性的な行為をされていて…。ソレ用に開発されたゆえに快楽に浸ってる顔を見ると複雑な気分になります。悲しいです。
救いといえば、進藤はセクサロイドを性の道具として見ていないこと。最初はセクサロイドに関わることを不本意としながらも、接する時間が増える中で言葉を教え、モラルや常識を教えて。
与えられた研究課題にはセクサロイドに性的な事を仕込むことも含まれてるけど総スルーし「まっとーにしたいって思っちゃう」と言えるまっとーな考えの持ち主なので、なんだかホッとします。
でも歪んだ思考の研究施設内ではその"まっとーな考え"は酷でしかないという現状。進藤にとってもセクサロイドにとっても茨の道という。。。
下巻がどうなるのかドキドキと少しの不安を残した上巻でした。
本編中盤には寝てるセクサロイドが見てる夢が登場します。
そこには進藤と一緒に居て、いっぱい笑って、進藤とエッチな事をして、すごく幸せそうで…。見てるとホッコリするけど「夢」なのが切ない(´•̥ ω •̥` )
ラストには進藤の夢が登場なのですが、セクサロイドの夢ともリンクしてて。セクサロイドの中にまだ本来の姿である聡夫くんの感情がある・・・?ってことだよね??だとしたら体の何処かに理性があるのにこの現状を考えると切な苦しい。進藤との時間が彼にとって唯一の幸せなのかな…。アカン、考えだすとこっちが病みそう(T ^ T)
『錆のゆめ』というタイトル、この先ハッピーエンドに向かってるのを夢の内容が示唆してるのか、酷な未来が待ってて「夢は夢のまま」を示唆してるのか…。
イマイチ分からないのが、この施設って一体なんでしょうね?
やる気ない暇人扱いされてる進藤とか前は仕事なにしてたんだろ…。
所々頭を捻る部分はありますが、セクサロイドの可愛さが全ての疑問を上回って勢いで神です。どうかどうか下巻では、2人が笑ってる夢が正夢になりますように…゚+.((人д<o))゚+.
【追記】
作者さんのインタビューがアップされたのを読むと「育成メルヘン」と書いてあるので、あまり深読みしすぎずサイボーグちゃんの可愛いトコをそのまま楽しめばいいのか…?と脳内軌道修正します。。。(メルヘンで済ませにくい闇がありますが。) 全ては下巻待機ですね。