すごくしあわせ

錆のゆめ 右

sabi no yume

錆のゆめ 右
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神159
  • 萌×218
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
27
得点
883
評価数
186
平均
4.8 / 5
神率
85.5%
著者
久間よよよ 

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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
シリーズ
錆のゆめ
発売日
電子発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784829686478

あらすじ

セックスの為のサイボーグ──少年の身体を改造して作られた彼・聡夫は、世話係であった進藤に引き取られた。
大好きな進藤のために家事をし、その帰りを待つ穏やかな生活。
買ってもらった絵日記帳に、聡夫が描く毎日は「たのしい」と「だいすき」が溢れている。
それは全部、進藤がくれたことだった……。
人間×サイボーグBL しあわせ絵日記編

「こういう事を愛してるって言うんでしょうね」
「ちう、する?」
何気ない日々が愛おしい──

表題作錆のゆめ 右

進藤 孝則,研究員
聡夫,サイボーグにされた少年

その他の収録作品

  • ずっと、(描き下ろし)
  • しんどおプロファイル(カバー下)

レビュー投稿数27

救われた愛おしい者同士

下巻のレビューで書きましたが、進藤が聡夫に敬語なのは、親しくなりすぎないよう、一線を越えるような雰囲気にならないためかなと思いました。
聡夫の中身はまだ子どもみたいなもので、進藤は聡夫に対して「正しくあろうとした」。人として、大人として。
聡夫が元セクサロイドで進藤を好きと言っても、聡夫が人間として自分で性的行為をすると判断できるまで進藤は手を出さないと決めているのではないかと思ったんです。
作品としても、見た目が少年のままの聡夫と進藤のエロを描かないのが正解だと思いました(偉そうにすみません)
それよりも人としてお互いに救われた、一緒にいたい、幸せにしたい、うれしい、ありがとう、ちうしたい…そういう2人が愛おしい物語ですもんね。

聡夫はかわいらしく素直で健気で家事を丁寧に一生懸命やって、何より進藤のことが大好き。なんて理想的な子なの?!と。
たまには拗ねたり怒ったりケンカしないのかなと思ったりしたんですが、先生が描かれたいのはそこじゃないですもんね。

進藤に甘える聡夫がまあかわいい。
くっついてすりすりしたり、ちうをねだったり、ちうが止まらなくなったり。
これが続いたらヤバいと聡夫を引っぺがす進藤の気持ちわかります。

ちゅーの2人がめっちゃ萌えです。聡夫がかわいい上に進藤が色っぽいのがいい!!

聡夫が核心に迫るような、進藤が返答に困るようなことを言ってきた時、進藤が話をそらすのがうますぎると笑ってしまいました。お風呂多用なのもおもしろい。
聡夫の好奇心をくすぐるように持っていく進藤、聡夫のことをよくわかっている。

進藤と一緒にいられて幸せ、うれしいと言う聡夫がこれまたかわいい(表紙より、こういう聡夫の方がかわいい)
さすがの進藤もこれには反応して自分から聡夫を抱きしめたりキスをするのがめちゃくちゃよかった。

進藤が聡夫に言われるだけでなく、自分の気持ち言葉にしていくのがよくて。
聡夫に救われた、愛情をもらっていることがありがたくうれしいてことですもんね。

絵日記を見た2人がお互い大好きで大切でと言い合うシーンもめちゃくちゃよかった。
いつもより深めなキスで。
進藤が聡夫のお尻を抱いていた左手を腰に移動させたのが進藤の気持ちの表れかなと思ったり。
でもやさしく抱きしめてあげる両手に愛がある。

そこから後のキスが更に熱々恋人のそれで萌えでした。

ふみこんだかんけいになりたくて…たかのいさんと呼びたいと照れる聡夫がまたまたかわいい。
進藤が「かわいいなと思って……」と笑い泣きしたゃうのが感動でした。うれしさや愛おしさが伝わってきて。
ラストの
「これからもよろしくおねがいします…」
「こちらこそ これからもよろしくお願いします」
はプロポーズ成立ですね。

聡夫の体が成長しないままずっと生きられるのか…など気になることはありますが、ファンタジーBLとしてすばらしいのできっと大丈夫と思うことにします。

0

こっちは、あったかい気持ちに

錆のゆめ上下の続き。
左右って言うから[左]から読んでみました。
どっちから読んでもいい仕様でしたが、[左]からがオススメ。

[左]は、ストーリー重視。
切なくてやるせなくて泣きながら読みました。妹のためにセクサロイドに人体改造されて記憶を無くされたとしおさん。過去の自分の記録を見つけてしまいます。

[右]は、2人の日常風景。
左右は同時軸のお話ですが、趣きが違います。
ひだりはしんどい、みぎはキュンとします。
[左]のラストでしんどおの事を下の名前呼びしてたけど、ちゃんとその事もこっちに描かれてたよ。
あと、2人で牧場に行ってうさぎの耳カチューシャ買って進藤に着けさせるとこあったけど、ずっととしおさんの脳内しんどおはうさ耳付けてるもんね。
同じだ。

この2人はSEXはしないけど、ちうはしょっちゅう。としおさんがおねだりしてして貰う時もあれば、進藤が愛おしさで思わずしてしまう時もある。前に比べて小鳥キッスではなく、口を開けてしっかりキスしてるのがキュンとしました。
日常のたわいもない事にも可愛い表情で「あいがと」と感謝の気持ちを伝える、何度も「しんどおすき」と繰り返すとしおさん。
こんなん好きになっちゃうに決まってる。

性的な欲望をとしおさんに向けたらダメだと制してるのかもしれないけど、としおさんは望んでるし2人の好きの気持ちがあるならしても良いんだよ?しちゃいなよ?この先の2人がもっと仲良くしています様にと思わずにはいられません。

このお話は万人受けではないけど、神作品間違いないです。定期的に読み返したい。

シーモアで購入
そういうシーンはないですが、キスがとっても良い。

0

幸せで泣けてくる

『右』は帯に書かれている通り
しあわせ絵日記編になります。

ほのぼのとした二人の日常や、
そのことをとしおさんが絵日記にしており
その絵日記を読むことができます(*´ω`*)
『左』の時に辛かった気持ちが癒やされていく〜(*´ω`*)

としおさんの絵日記がとにかく可愛いんです。
としおさんの描くしんどおが特徴を掴んでいて
どの絵日記の進藤も、ジト目のような目をしていて笑いました(*´ω`*)
としおさんはどれみてもニコニコなので
進藤と居れて幸せなんだなぁと思って嬉しくなりました。

『右』では、としおさんに対する進藤の気持ちも沢山感じることができて
先のことはわからないけど、ずっとずっとこんな幸せで穏やかな日常が続いていってほしいと思いました。

0

完結

左から読み始めての、右でした。
確かにみなさんがおすすめしてくれたように、作者さんは双子の本、とおっしゃっていますが、読む順番は左->右がよいです。

本編、左は、二人の物語が時間軸でスムーズに進行していました。右は、どちらかというと左のストーリーを踏まえた上で、回想的に、あの場面はこうだった、実はあのときこんなエピソードが、みたいなお話が詰まっていました。

左は左で、ラストしっかりと二人の絆に焦点が当てられていましたが、こちらもラストはやはりしっかり締められていました。
新藤が多くを語らないだけに、発する言葉には重みがある。普段あんなにつれない態度なのにね、という。

そしてとしおさんも、これからさらに成長していくのでしょうね。
二人の静かな時間。

1

愛があふれている

表紙がすでにしあわせ!出会ったころ、無表情だったとしおさんがこんなに笑顔になるなんて。自分がどうしたいかもわからなかったとしおさんが、進藤を愛し、愛され、こんなにも感情豊かになるなんて。進藤も進藤で、ただただ退屈な日々を過ごしている青年から、愛情あふれんどおになった。

時系列的にはこちらが、先ですね。右→左の順。ただ、多くの方が左→右で読むべきと書いてらっしゃったので、その順番で読みました。結果、右→左だと切ないが高まり、左→右だとちょっとホッとするかな?と。個人的には正規順もいいと思います。

おれの
うれしいも
たのしいも
だいすきも
ぜんぶ
しんどおが
くれたんだよ

ここ、たまりませんね…(*´◒`*)

踏み込んだ関係(仮)になった二人。進藤として、いろいろ思うところもあるのでしょうが、としおさんの夢編でもいいのでより踏み込んだ二人も見てみたいなと思いました。あと、読みながらとしおさんの成長と寿命が気になりました。

0

愛おしさ溢れる

最初から最後まで、愛おしさに溢れていました。
左との差に、時折切なくなり目頭が熱くなります。

聡夫の無垢で、進藤のことをただただ想っている言動は、あまりに可愛らしく微笑ましい。
終始にこにことしてしまいます。
彼の喜怒哀楽すべてが可愛らしいので、彼の元の境遇なんて頭から消え去ってしまいます。

左とは違い、彼がサイボーグであることを感じさせる描写がないので、ただただ幸せな時間を味わうことができました。

聡夫から進藤への愛はもちろんですが、進藤から聡夫への愛の気持ちもきちんと描写されていて。
境遇や環境は全てが優しい世界とはいかないけれど、2人が生活している空間は、確かに幸せであたたかい世界なのだと実感できました。

0

幸せなはずなのに胸が苦しい

左→右の順で読みました
現実に向き合った左とは違い、ひたすらに幸せな物語なのですがその左を読んだ後だからこそそれ以上に胸が締め付けられました。このシリーズ、しばらく読み返せそうにないです
最後までキス以上のことを2人がすることはありませんでしたがそのキスにも段々と変化がでてきてこの物語でキスは2人の関係の変化を表す重要な行為だと感じました
終盤、進藤さんからのキスが増えて普段自分から「ちう」と求めていたのに進藤さんからのキスには赤面しちゃうとしおさんが愛おしくて仕方なかったです☺️

1

1番好きな作品です。

今まで読んできた300冊以上の作品の中で1番好きな作品でした。

このような内容の作品に出会ったのは初めてです。

上下巻とは打って変わって2人だけの楽しい生活に突入したかと思えば、楽しいだけでは無く、サイボーグならではの悩み等が出てきたり、としおさんが成長すればする程人間時代の事への疑問を持つなど恐れていたような望んでいたような展開になりました。

今は進藤も若くて支障はないですが、これから進藤だけが歳を取り、としおさんはどうなってしまうのだろう。という不安が拭えません。

この作品は頭を空っぽにして読めば、可愛いとしおさんと進藤のほのぼの話として読むことも可能かもしれません。ですがストーリー重視で完読している方は、研究所のダークさ、としおさんが純粋な男の子から生きたままサイボーグに作り替えられてしまった現実、周りの人間から奇異の目で見られてしまったり、2人の関係性への悩み、義手で言語もはっきりとせず頭に耳が付いていること、今後の生活への不安など色々な灰暗さがずっと着いて回るところが本当に苦しい作品だなと思います。

右だけのみの読者さんから見たら楽しいお話、上下左完読の方から見ると右が1番切なく苦しい悲しい気持ちになってしまう。

としおさんが幸せそうで笑顔であればあるほど、本当のとしおさんの気持ちはどうなのだろうか。としおさんは本当はどうしたいのだろうか、という気持ちが湧き出ると思います。

幸せそうである事が1番読者から見ると苦しい。そんな作品は初めてです。

そんなこの作品が、本当に本当に私は大好きです。

続編はもう望めないかもしれませんが、私はいつまでも待っています。ずっと錆のゆめが1番です。

3

泣けて泣けて。

もう全編泣けて泣けて泣けて。なかなか読み進められませんでした。

ずっと進藤が聡夫に敬語だったのって、もしかして年下なのかな?ただの癖なのかな?

二人でいられて幸せで毎日絵日記を書いて。
初めて進藤が誘ってくれたデート、初めての水族館、初めての誕生日、一年後に進藤に絵日記をあげたら…。

愛してるってこういうことだよね。

進藤が大好きで、聡夫は外で待ちあわせやお家デートをしたがったり、リードして格好良く振る舞おうとしたり、進藤にウサ耳カチューシャを買ってあげてカワイイ!って思ったり。

絵日記もどんどん字や文章が上手に読みやすくなって、進藤のことや幸せなことばかり書いてあって。

もう泣けてしまって。
中学生までの記憶がないけど、でも進藤と暮らしてからはよく憶えていて。
聡夫の時間はちゃんと流れて進んでるんですね。
進藤からこれからもっと色んなことを教えてもらって、連れてってもらって、もっともっと楽しく幸せに生きていってね!

4

胸が苦しい

ショタ、ケモ耳、サイボーグましてや倫理に反するような性玩具扱い。普段はあまり食指が動かない設定ばかりで、今の今まで敬遠してしまっていましたが、皆様のレビューに後押しされ購入したが最後、気づけば3巡していました笑
今まで読んだBLの中でもトップクラスに良い、「愛」のお話でした。

ただひたすらに、としおさんの純粋さと健気さを愛おしむお話です。としおさんのセリフ、表情、態度、全てから進藤へのたくさんの好きが伝わってきて、もう底抜けにかわいいです。特にこの右巻では、としおさんの日記なんて攻撃力の塊を持ち出してくるものだから、涙ぐむほど愛おしくなる箇所が多々ありました。
しかし、この無垢な「好き」が一体何の上に成り立っているかを考えた途端、あまりの空虚さに心が捻り潰されるようでした。不協和音が人の耳に残りやすいように、この虚構に成り立つ幸福が胸に刺さりまくります。
また、この作品、設定のエグさにも関わらず安易に性行為に持ち込まなかったのがとてもよかったです(下左右巻では皆無)。二人が互いを思う気持ちがより繊細で尊いものに感じられた気がします。

考えれば考えるほど、過去も、未来もあまりに虚しいこのお話。
今としおさんと進藤の間にある「愛」が、まさしくゆめのようなこの幸せが、少しでも長く続きますようにと願ってしまいます。

上下左右と読んだので、こちらでまとめて感想を書いていますが;
虚だったとしおさんが、進藤と過ごし感情、意思、言葉、知識を育む上巻。
としおさんが今に至る経緯が明かされ、進藤が彼を引き取る下巻。
としおさんが自分の存在と向き合うことに焦点を当てた左巻。
そして、としおさんの日記を交えて日常に重きを置いた右巻。
左右は「双子」とのことなので、どちらから読んでもいいそうです。ただ、右を最後に読んだ方が物語の締まりが良いと感じたので、個人的には上下左右の順番がおすすめです。

5

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