ボーイミーツマリア

boy meets maria

ボーイミーツマリア
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神312
  • 萌×259
  • 萌30
  • 中立17
  • しゅみじゃない14

--

レビュー数
58
得点
1903
評価数
432
平均
4.5 / 5
神率
72.2%
著者
PEYO 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784829686133

あらすじ

幼い頃からヒーローに憧れる大河は、高校に入学し運命の女の子と出会う。
その相手は、演劇部のマドンナ・通称「マリア」。
公園で一際目立つマリアに一目ぼれした大河は、出会ったその日に自分のヒロインになってくれと告白するも、あえなく玉砕。

評判の美女は実は男だった――。

表題作ボーイミーツマリア

攻め受けなし:有馬優・マリアとあだ名がある高校生
攻め受けなし:広沢大河・高校生

その他の収録作品

  • ボーイミーツエトセトラ

レビュー投稿数58

お互いが自分に向き合ったからこそのこの結末

自分の過去に向き合って、最も辛かったことに向き合うことはすごく力がいることで、気持ちも持たないと出来ないことだと思う。
まだまだ幼い高校生の2人がそれに向き合って、更に相手に対して向き合おうとしている姿に、本当に凄いなと思った。
誰かを好きになって、好きな気持ちを伝えたいという気持ちと、相手に好きだと伝えるために、相手の辛いものを一緒に背負おうとする気持ちが、とても尊くて、涙が出た。
不器用な2人だからこそ、この先どんな困難でも乗り越えられるんだろうなと思います。

0

ストーリーが良すぎる

エロを求めてる人にはお勧めできません、

しかし!
エロを期待することを忘れるほどいい話でした展開は早すぎず置いてかれることはないもののテンポ良く読み進めます。

有馬と大河が二人とも抱えてる過去もよく作られ。なにを思って二人が行動をしているかも読み取ることができるようになっています。

過去の話を含めた全てがこの一巻に綺麗にまとめられて感動しました。私が普段読んでいるblとは違いジェンダーについて触れているとこも好きでした。男同士で付き合うのが当たり前ではない世界、、現実味を少し感じます。

もっといろんな人にこの漫画を知って頂きたい

0

コミカルかと思ったら

そこそこシリアスで重くて、互いが互いに憧れていて良かった

0

誰かにとってのヒーロー

「この世界にとって、キミはただの【誰か】かもしれない。けど、誰かにとってキミは世界そのものかもしれない。」

アメリカの絵本作家、故ドクター・スースが残した名言。
本作を読みながらふと思い出しました。

最後のページを捲ってもまだ「終わってない」感覚、隠されたすべての宝物を掘り起こしたいと何度も何度も読み返したくなる衝動… BLに限らず、たまにこのような神作に出くわすので、いつになっても二次元から脱出できません。←(する気もないけど)

この作品と出会えたことに感謝します。

0

おすすめしたい

神でした!おすすめしたいです。

属性…現代、学校、青春、ヒーロー、友情、初恋、演劇部活、繊細、過去、健全

●キャラ
ちょっとお馬鹿っぽい元気な大河くんが主人公かな、相手役がワケアリ男子な有馬くん。

・大河くんは父子家庭です。お父さんとお母さんは仲良しと見せかけて実は不仲で、不仲が判明した後でお母さんが病気になり亡くなりました。
ただのお馬鹿っぽい元気な子ではなく、過去に家庭絡みで色々あって現在の大河くんになった、という裏付けが良い。

・有馬くんは母子家庭です。少し病んでるお母さんに子供の時から女装させられて、小学校の頃は女の子として過ごしていました。女装のせいでつらい思いをした過去があり…という繊細なキャラです。

●お話がとても良い
・家庭絡みの過去を単なる過去で終わらせずに、大河くん視点では「お母さんのお見舞いに行く途中でどこかに行ってしまって、運悪くお母さんがそのまま逝ってしまった。お父さんはもしかしてその時浮気してた…?」ってなってたお父さんが実はそのとき有馬くんを助けてたんだ、とわかるのが最高にエモい。お父さんはクズなのでは、と思ってたらヒーローだったっていう、土下座して謝りたくなる展開で、ここびっくりしました。神。

・有馬くんの過去がしんどくて、それを受けての大河くんのまっすぐでひたむきなぶつかり方に胸が熱くなる感じ。二人の関係性が尊い。

●微笑ましく初々しい萌えがありました。
・大河くんの友達がいい。くっついてから友達ズに見守られたり茶化されたり巻き込んだりしながらのお互い背伸びしたり緊張したりな初デート最高!私は格好良い男役のセリフにトゥンクしてたり肩を抱かれて赤くなってる大河くんが受けという電波を受信しました。ありがとうございました。

ちなみにこのレビュー書いてから他の方のレビューも拝見して、作者様のことを知りました。ニワカファンが軽率なことを書くこと自体おこがましく、元からのファンの方の中には嫌に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこの作品に胸を打たれて、特別なパッションや才能を感じました。
ご冥福をお祈りいたします。

1

憧れと孤独

ずっと気になっていたので購入しました。表紙からPEYO先生の世界観が伝わってきて惹かれました。本当に作家様の魅力が伝わる一冊でした。声も映像もついてないのに勝手に頭の中でお芝居に変換されていってもう、凄かったです。とにかく、BLという枠に収めずに多くの人に読んでもらいたいです。でも、涙腺崩壊するくらい泣けるのかなと思っていた割にはそんなでもなかったかな。

大河と有馬は性格は全く似ていませんが、境遇が似ていたんです。お互いに憧れ、過去の出来事から孤独を抱えていました。しかし、大河と有馬が支え合うことで孤独を感じないようになったというのが心に刺さりました。PEYO先生はBL以外にも作品を出されているそうなので、読んでみたいと思います。今更ですが、お悔やみ申し上げます。

0

すばらしい

これは…神に近い萌2と迷いましたが、神〜とさせて頂きます!

まず、素人が生意気ですが、絵とマンガがお上手。

大河がどアホだけど、そうなった理由に説得力がある。
有馬と出会い、どう変わっていくのか見せつつ、有馬の背景、悩みのターンがあり。

有馬の母親が女の子のように育てたことは想定内でしたが、子どもの時にレイプ被害までとはヘビーでちょっと驚きました。
それだけの恐怖を体験し心の傷があるってことですね。
だからその後もトラウマに苦しむ。

有馬の性別に関して周囲が偏見や戸惑いを見せた時の大河のセリフに、ちょっと泣きそうになりました(涙腺かたいので珍しい)

「ああ見えて甘いものが好きなんすよ」
「あいつがケーキに手ぇ届きやすいような席だけ空けて待っててください」←コレ!

感動するような言葉ではなく、有馬の好きなものをわかっていて、喜びそうなこと、みんなができること、有馬の居場所をつくること、自然にみんなが受け入れられること、を言える大河。
PEYO先生すごい!!

有馬が最初から大河を気にかけていた理由もわかるし。
演劇本番の2人も、もちろんその後の反省会もよかった。萌えでした。
大河の父親の登場も。

初デートも彼ららしくて笑いました。
落ち着いて見えて有馬もテンパってるのとか。
グラサンでキメキメなファッションが似合ってるけどその内面を想像するとかわいいし。
テツに有馬が喜ぶことを聞くのも萌え〜。

大河は絶対いい男になると思うんですよね。
自分がいかにアホだったかを知ったし、変われたし、もっと成長する。
有馬を絶対大事にする。

有馬も大河となら大丈夫だと思うし。

この2人のキャラ、背景の作り方がすばらしい。
彼らのその後をめっちゃ見たいと願ってしまいます(涙)

テツと福丸もめっちゃいい奴。
脇キャラをこんなに魅力的に描ける作家さん大好きです。

0

勢いに圧倒された。

ファンシーな表紙だから中身も可愛いのかと漠然と思ったら、すごいパワフルな少年漫画でした……。
画面から溢れる熱気と圧がすごい。若さと情熱が溢れてるというか。こういう作品を描く方が商業BLに来たというのは奇跡ですね。商業BLの作家さんって、たとえ商業BL自体は初でも漫画執筆歴は長い方が多いんでないかと思うので。

主人公達と同世代の頃に読めたらよかったのになぁ、と思いました。

……と思うくらいなので、本作は画力や画面構成力が高いけれどけっこう粗削りです。でも若い作家さんじゃないとこんなに勢いのある作品はきっと描けないです。

是非10代の若い人に読んで欲しいと思います。

0

とにかく爽やか

肉体的な繋がりではなく、心の繋がりを重視する方に読んでほしい一冊です。

人間の表面しか見ず、あまり深く物事を考えようとしなかった大河の精神的な成長が描かれているのとは対称的に、大河と有馬を取り巻く人々の性に対しての偏見が浮き彫りになります。「性」に固執しすぎず、一人の人間として相手を好きになる大河のひたむきさ、アイデンティティが揺らぎ葛藤する有馬の人間らしさがPEYO先生のあたたかい絵柄で描かれ、まるで一本の青春映画を見ているようでした。

ただ、役と自分を重ね合わせたり、衣装選びでワクワクしたりするなど演劇部ならではのエピソードを入れたお話があれば嬉しかったなという印象です。

2

青春漫画+ちょっとBL要素


”BL”というよりは少年・青年漫画を読んでいるようでした。

物語はセクシュアルの問題を抱える少年とのダブルヒロインが演劇を通して成長していくもの。
二人には乗り越えなければならない壁があり、それを二人でぶち壊していく。

たった一冊だけなのに、最後には長い連載を読んだくらいの満足感がありました。

構図やストーリー、キャラクターがとてもしっかりして、永遠に続きがない、という理由からも「神」評価だと思います。

ただ、私は”BL”として読んだ時にやはり物足りないと思ってしまいました。(受け攻め表示もなし)

とはいえ、BLじゃなかったら読んでいなかっただろう作品に出会えることができて良かったですし、BL初心者さんや、BLを読んでみたいといった友人に勧めるにはとても良い作品だと思いました。

1

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