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negative
さすが鬼才。
そう呼ばれる理由が、たくさんこのなかにありました。
というか、これだけ「ネガ」な作品を詰め込んでいるのに、面白いしかないってどういうこと?!!
たとえば、三角関係で。
実はしたたかなやつのおかげで、とんでもない「ネガ」作品に仕上がってしまったのに、それすらも面白いなんて!!
たとえば、普通のリーマンだったはずなのに、ボディピアスが。
結局そのボディピアスは、×××などの存在があって、、、
たとえば、恋をした相手と身体が入れ替わるなどして。
その相手が自分が好きだった人と、付き合っていて、、
いや、入れ替わったことでその人自体も気になってしまって、、、
とくに最後のアンソロ収録作品は、女性視点で描かれた作品でした。
BLにおいての女性キャラの立ち位置などにも触れられていたり、身体が男女で入れ替わった際の苦悩だったり、とそこまで触れるの?? と、驚いたほどの読み応えがありました。
帯が消えてますが 「もしあの時こうしていれば…切なさと後悔と…あなたなりの「幸せ」を見つけて下さい」と書いてあります。
そんな…まず、この子達は幸せでしょうか?
ラスト完全なる幸せにはみえませんが。
でも、読み返すと彼らは確実に幸せだった。
勝手にネガ ポジはネガティブ、ポジティブの略だと思い込んでましたが、表紙の白黒同様カラーポジ、モノクロネガの反転を思い出しました。
7色カラーの幸せな日々から、相反する色の事柄が加わり反転する様、少しずつ灰色に近づいていく。
少ない頁ながら滔々たる胸を打つストーリー。
圧巻です。
初っぱなから嵌められた気分です。
3人トライアングルなのに、何故か一番肝心な彼の目線が全く無い。だけど巧みな台詞まわし、人物描写で何と無く分かってしまう。
そして彼らの名前が一切出てこない。はらだ先生が少し俯瞰して見ているのでしょうか?
攻めの彼は友情を破壊し、手に入れたものは…。しんどいな、虚しいな、悲しいなぁ。
ネガとポジは真逆ですが、2つはセットで共存しています。登場した彼らには僅かでも光(陽)が有るなら手離さないで欲しい。
陰の後は陽が来る。其まで、何とかしがみついて欲しいと思います。
それが私が見つけた幸せ…
っていやいや、クズでゲスで変態を書いたら天下一品(褒めてます)はらだ先生だからなぁ。
更にギッタンギッタンにされるかもしれないな。
何か解ったような事を書いてお恥ずかしい限りですが、別作品「やじるし」で、「そんなに下衆く無くてすみません」なんて、謙遜無しで話せる鬼才はらだ先生の考える事は私の頭では想像出来ませんね。
ただ最後のバイプレーヤーだけは早く手放して と断言出来ます。
女は報われないねぇ。
女×BL題材でこのストーリー、敬服です。
そして最後辺りチラッとこちら(読者)を見てから気付きました?メタを入れながらの側に居た壁女子、
こんなにお仲間がいましたね。
さてレビュータイトルですが、おわかりいただけたでしょうか?
最後に好きなひとほど の麦ちゃん とあさとよるの しおりが居ましたね!
キャー!(恐怖)
いや、違う。
キャー!(歓喜)
そうそう、あなた達も苦労したわよね。
こうやってクロスオーバーで出してくれるのも嬉しいですね。
先生、おかわり いただけますか。
切れ味の鋭い短編が大好きです。
この頃のはらださんの作品は
彼女の鋭いセンサーにひっかかった一点を
センスのみで描き切る凄味みたいなものがあるように思います。
この人、天才だ!と何度も思ったことか。
最近のちゃんとプロットやキャラクターの設定を練って
描かれている長編も好きですが
この頃のセンスの塊みたいな短編は格別でした。
特に好きなのは「ピアスホール」ですね。
首裏のピアスのエロスが最高。
はらだ作品が好きな方には是非読んでほしい一冊です。
特に後悔の海とピアスホールが好きです。
後悔の海は最後、長い黒髪の子の方が虚しくて泣いてるシーンが切ない感じで良かったです。あとキャラが関西弁なのが良かったです。はらだ先生の作品には関西弁使うキャラがよく登場しますが、先生は関西出身の方なのかな?
ピアスホール。上品さのあるエロって感じで良かったです。こんな独占欲の表現方法があるんだなあ〜と思いました。
私も首の後ろにボディピアス空けたくなりました。
ポジもすごく面白かったです(笑えるっていう意味で)。
どんな善人でもきっと誰もが持っている「黒い部分」。
そこを抉る手法は、はらだ先生の右に出る者はいないんじゃないかと思います。
【後悔の海】 萌
3人で仲が良かったのに、その中の1人に中学の卒業式の後で告白されてフッた。
気まずくて会えなくなって数年後、2人がキスしているのを見た主人公は…。
「ハメられた人間」と見ると不幸に見えるけれど、「体面を気にして傷付けた人間」であり、「たとえ気持ちがあっても乗り越えられなかった人間」なんですよね。
「好き」という気持ちが何よりも大事で大きければ、後悔をすることもなかったという話。
【スイメンカ】 萌2
前話の「ハメた人間」目線です。
3人でいたけど好きだった相手が、自分じゃない方を好きになったと聞いたとき。
「絶対に手に入れる」と思ったら、ズルいことだって何だってする。それが執着ですよね。
何も知らない2人は彼によって作為的に引き離されて、好きだった相手は自分の手の中に落ちて来たけれど、いつも付き纏う「自分を好きなわけじゃないのかも」という不安。
過去の一瞬を切り取って繋ぎ合わせる手法で、彼が何年もその不安を抱えてきたことがより強く伝わってきます。
【ピアスホール】 萌
おとなしそうに見えるリーマンの意外なボディピアスに惹かれるマッサージ師。
距離が近くなって、自分の体に穴を開けることを許したときに聞かされた告白。
今はピアスを開けた相手には何の思い入れもないからこそ話したんだろうけど、それは通じないよーという展開でした。
そして打開策が何となく、毎回この手を使ってるんじゃないかと思えてしまった。
付き合う人の数だけ穴が増えて、それまでの穴は拡張されていっているのかなあと。
【リスタート】(2話) 悲2
軽いノリのファッションホモ。
それが急に真剣味を増した瞬間、自分が傷つくのが怖くて先手を打った。
そのせいで全てが変わってしまった2人の話です。
世の中にはやり直せることもあるけれど、何をしても取り返しがつかないこともある。
時間は巻き戻せないし、失ったものもまるっきり同じものはもう手に入らない。
一見するとしあわせに見えるけれど、ずっと後悔は消えないんだろうなあという話でした。
【私たちはバイプレイヤー】 萌〜中立
他の女子BLとはちょっと違うような。
展開的にはまさに女子BLなんだけど、途中の展開がわたしにはちょっと無駄に思えてしまいました。
わたしは自分がどちらかと言うと「明るい作品が好き」な方だと思っていました。
好きなものは後に取っておく派なので『ネガ』と『ポジ』も、『ネガ』から読みました。
…こっちが好きな方だった。
『ポジ』はポジティブな面に焦点を合わせたわけではなく、全体にドタバタして、ノリは明るいけれど、残るものがない作品もあって。
こちらは黒い部分を見せられるけど、「好きだからこそ」というのが根底に感じられたので、心に響いて来ました。
引きずるほどの黒さはないので、はらだ先生の作品の入門編にしてもいいのかなという作品集でした。
レビューを見て期待値も上がっていたし、はらださんの作品がすごい好きだったんですが、なんか思っていたのと違ったなって感じでした。
私は執着攻めのサイコパス感が好きで、「にいちゃん」や「カラーレシピ」みたいなのを期待していたら全ての話切ない感じで終わっていました。
でもまぁ題名通りのネガティブ感はありました。悲しくなる感じですかね。
でもやっぱりはらださんの作品は絵が綺麗だし、内容も他の人が考えないような作品でしたので気になっている方は買ってみてもいいと思います。
はらださんにしてはエロは少なかった気がします。
執着、サイコパス、暴力系が好きな方にはおすすめ出来ません。
「ポジ」の後に読みました。
どのお話も、その後について想いを馳せずにはいられないような余韻の残るものばかりでした。
「後悔の海」「スイメンカ」が1番悲しいお話だったかな。
誰も幸せじゃないエンドは寂しすぎます。
そんなつもりじゃなかった、あの時ああしていれば、あんなことするんじゃなかったなどなど人生に後悔はつき物ですが、そんな気持ちをこの先も持ち続けていかなければならない子たちが不憫でした。
「ピアスホール」は痛そうで、苦手かもと恐る恐る読みましたが、ですます調で淡々と語られるちょっと背徳感漂うお話に次第に夢中になってました。
挿入したままピアスを開けるなんてエロい。
相手にピアスホールを開ける事で独占欲を満たす、そんなお話でした。
「リスタート」「リスタート/ミキ」もまた救いのないようなお話でした。
お互いに本音で愛を伝えられたのがこんなことになってしまってからというのが切ない。
ミキがもしかしてフリをしているのでは?という期待は外されてしまい残念。
こちらも後悔のお話でした。
「わたしたちはバイプレイヤー」は主人公が女子なお話で、こちらは主人公的には悲しいお話でしたが、BL的にはハッピーエンドという複雑な心境の物語でした。
多分頻回には読み返さないだろうけど、きっとまた読み返しては物思いにふけるであろう、そんな短編集でした。
やばいです。ただただやばいとしか言えません。語彙力ないのがもどかしいことこの上ないですが…。人間が潜在的に持っている憎悪や嫉妬その他もろもろの醜い感情をこんなにも悲しく、そして美しく作品に昇華させてしまえるのははらだ先生の手腕と言うしかありません。
背景が白か黒のベタ塗りが多いせいか、話の全部がどこか薄暗く、無機質な印象が強いように思いました。
でもそんな無機質に見える世界にはらだ先生の拵えた登場キャラたちを置いてみると、彼らの熱の通った感情が際立ち、とても尊いものとして仕上がっているんです。こぼれる涙や汗、横顔、目の動かしかたひとつをとっても、「生きてる」って感じがします。
ストーリーもさらっと組み立てられているように見えて、非常に綿密に練られているのだと思います。
とりとめのない文章ですみません。ただやっぱり、やばいBLだと思いました。多分、はらだ先生のBLのなかで一番好きです。
神としか言いようがない作品の1つ。
ヒリヒリするダークなネガ。
ネガポジでは私は断然こちらです。
この面白さは衝撃でした。
なんでこんなの書けるの?
短編集だけどはらだ先生のは
ほんとにずっしりきます。
はじめの2作「後悔の海」と次の「スイメンカ」が
きつ過ぎてきつ過ぎて
実はこういう事だったんだよ
水面下でこんな風に動いてたんだよって
みんな傷つけてもどうしても欲しかった初恋。
三人組の思いが交錯する苦しい苦しいお話ですが
もう何度も読み返してても
その時系列とか展開に
毎回すごいなすごいなってブツブツ言いながら
読んでいます。
やっぱ天才だなって思うのは「ピアスホール」
こうゆうのを読むとはらだ先生って短編でこそ
実力発揮すんの?って思ってしまいます。
ほんと美しいです。
臼井さん(表紙の人)がピアスホールの告白をした後の展開たまらないです。
こちらも自分の衝撃的作品の一つです。
あと電子じゃなく単行本がいいです。
エロエロと言われるあれですので
竹書房は絶対単行本でがいいなあ〜
白ヌキだめです。
どこか仄暗いのだけど、
しんみりしてしまうのだけど、
どのお話もぐっさり深く突き刺さりました。
『後悔の海』/『スイメンカ』
3人の幼馴染たちの間でぐちゃっと恋が縺れています。
あのとき告白されたのは自分だったはずなのに、
その恋が数年後に失恋として返ってくるなんて…。
好きな人の初恋を奪って、自分の初恋を実らせて、
その行き着く先は…
もはや取り返しのつかない少年たちの感情が切ないです。
『ピアスホール』
…濃ゆい。そして、痛々しい。
平凡の下に潜むアブノーマルがなんとも官能的でした。
『リスタート』/『リスタート/ミキ』
一番好き、というか、一番えぐられました。
もう切なすぎる…。
攻めの心情を思うと、ジュリ同様なんて言えばいいのかわからない…。
2人には幸せになってほしいという願いしか思い浮かびません。
攻めもミキも、同じ想いだったのだから、
ただありのままを口に出せばよかっただけなのに…。
側にいるのに、手をつないでいるのに、遠い。
雪の中に溶けてしまいそうに囁かれる
攻めの「あいしてるよ」に泣きそうになりました。
これは悲劇なのかな?
失うことで手に入れた新たなハッピーエンドなのかもしれない。
『私たちはバイプレーヤー』
おもしろかった~。姫海はBL女子の鑑でした。
BLの世界においては女子は壁役に徹するか、お邪魔な敵役になるか、
あるいは影の応援団となり見守るか。
そう、どんなに彼らが格好良くても、彼らを好きでも、
その恋は実らないし、実らせてはいけない。
「わたしたちが幸せになったら このお話はなりたたないから!」
その通り!