クズ男に惚れた罰でしょうか――

やじるし

yajirushi

やじるし
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神425
  • 萌×2138
  • 萌58
  • 中立31
  • しゅみじゃない32

--

レビュー数
62
得点
2882
評価数
684
平均
4.3 / 5
神率
62.1%
著者
はらだ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
シリーズ
ネガポジ
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784799724996

あらすじ

新歓で慣れない飲み会と酒で圧倒されていたところ
声をかけてくれたのは見るからに好青年の同級生。
「このあとフケねえ?」と誘ってくれたが…。

下衆、屑、変態、ドM、鬼畜、社畜、ラブコメ、切ない系など、
あらゆる“はらだ”節の良いトコロをつめこんだ読み切り作品集。
あの「変愛」の続編&描き下ろしと、歪みシリーズも収録。

表題作やじるし

同時収録作品ひきずる音

子供の頃の怪我で足をひきずる専門学校生
駿一郎の怪我に責任を感じている幼馴染

同時収録作品歪みはじめ

同時収録作品痴漢されてる彼を偶然発見して、的な展開で

同時収録作品れいの男 / 残業の男

同時収録作品変愛 間男変 / 変愛 カキオロシ変(描き下ろし)

配達員,警備員
ネトラレ客,塾講師

その他の収録作品

  • カバー下:キャラ説明

レビュー投稿数62

全体的に腐健全度パワーアップ!

何作か読んだことのあるアンソロ作品も入っていて、一冊のコミックになるのを楽しみに待っていました。

前作「変愛」に入っていた作品の※続編も何作か入っていまして、「変愛」ファンにも嬉しい内容になっています。
(※変愛の続編「変愛 間男変」、教室の歪みの過去(出会い)編「歪みはじめ」)

前作はどエロい中にコミカルさを持った、どちらかと言うと明るいトーンの作品が多めだったと思うのですが、
今作はというと、下衆エロく、精神的に病んでいるキャラクターが多めに収録されていました。

端的に収録作の内容を表すと、
・「やじるし」…攻めが下衆、受けが可哀そう。
・「ひきずる音」…攻めも受けも病んでいる。共依存。
・「歪みはじめ」…攻めが下衆、受けは病み度の入ったM
・「痴漢されている彼を偶然発見して、的な展開」…痴漢、モブに襲われる、ネトラレ、攻めがキ○○イ。何も知らない受けが可哀そう。
・「れいの男」…コミカル・エロ
・「変愛 間男変」…変態シチュ萌えエロ

…とこんな感じで、全体的には不健全度パワーアップ!!!
ちなみに「やじるし」の下衆攻めは下衆にアホが入っている人なので、ちょっと笑えます。攻めは自分が優位なつもりでいるけれど、受けが他の人間と付き合いだしたと聞いて嫉妬心をむき出しにしてキレるとか、お前はもう落ちている!!アータタタタ!でした。
全体的にクセの強さも上がっていて、商業でここまで暴れてくれているのは気持ちいいです。

いや~それにしても修正の酷さもパワーアップしてます。
もう原型すら見えない個所もありましたね。
いくら心の目で見ようと思っても限界がありますから;

正直、「チ○コを白くする」=「健全な本」って図式が意味分らんです。
内容の不健全さは変わってないのに。
こういう内容のものを少々見たからって、男を捕まえて集団痴漢する腐女子が現れるとは思えないっていうかそんな腐女子は100%出ないと思います。仮に変なことをする人が出たとしても、それは本のせいではなく、その人の育成歴、環境・遺伝要因が原因なので、本は関係ないと思います。
誰を、何から、守っているの???
意味不明な価値観の押し付けに耐えてる出版社と読者はもっと怒ってもいいと思います。

と言いつつ商業作品の修正に関してはもうあきらめています(早っ)
できれば白抜き一般版と、修正のゆるい18禁版と出して欲しいですねぇ。特にはらださんのようなエロエロ作品はそういう売り方も有りなんじゃないかと思ったり。
あれです、同人で18禁ばっかり買っている(笑)私は、18禁を買うことに抵抗がないからそう思うのかもしれません。というか同人って、激エロじゃなくて微エロでも18禁になってる作品多いですし、自然に18禁を買ってしまっている…という感じです。

はらださんにはこれからもアグレッシブな活躍を期待しています!

38

「歪んだ愛」がいっぱい

個人的に痛い話とか好きじゃないんです。なのではらださん作品もいつも手に取ろうかどうしようか悩みます。しかもこれは痛い話が多そうだったので読むのをためらっていたのですが、「変愛」の二人が出てるというので読んでみました。

いや~、今回もはらだ節炸裂ですね。痛いし、歪んでる。しかし萌える。どのCPも根底に愛が溢れているからでしょう。その愛情のベクトル(やじるし)が、通常とは異なった方向に向いてるんですね。はらださんならではの感性で読ませてくれました。この方の作品は好みが分かれるんだろうなあ…、といつも思います。万人受けする作品では決してない。しかしこの作風を貫くはらださんには完敗です。

元々読みたかった「変愛」の二人は相変わらずでした。あのCP、大好きです。丸々一冊でコミック出してほしいですw

はらださん作品て不健全図書の指定を受けましたよね。「ストーリー性に乏しい」でしたっけ。どんなお偉いさんが「読んで」判断してんのかな。はらださんにストーリー性がないって…。せめて「エロすぎだから!」にしてほしい。それなら白抜きの修正も仕方がないって思えるんですけど。

まあとにもかくにも、文句なく神評価です。

16

良い意味で背筋がゾクリとしました

元々私自身 共依存 や 依存 モノが好きで、この作品のレビューを見たときに絶対買おう!と決意しました。

どの作品も良作だったのですが、中でも一番 ゾクリ としたのが
「ひきずる音」。
自分が置いていったことで交通事故に遭い、上手く歩くことすら出来なくなった駿一郎(攻)への償いの為に事故以来ずっと尽くし続ける優守(受)。側から見れば確実に優守(受)が依存しているようにしか見えない関係。
情事が終わり眠る優守(受)に「かわいそうに」と声をかけ、普段はひきずっている方の脚を何でもないかのように動かして歩く駿一郎(攻)。
「あの事故はユウマのせいじゃない」と伝えれば優守は自責の念から解かれ自由になれる、これでお互いに依存から脱け出せる…と分かっていながらも『でもぜっっっったいに言ってやらない』と言い放つ駿一郎(攻)。(このコマの表情がこの作品の中で一番好きです!)

傷こそはあるものの、完治している脚をわざとひきずることで優守(受)罪の意識に漬け込み、ずっと自分だけのものにしようとしていた駿一郎(攻)の 「独占できるなら いくらでもひきずってやる」という台詞で本当に背筋がゾクリとしました。この場面で 私が読みたかった「依存」はこれだ、と確信しました。

表題作も、同時収録作もとても読み応えのあるお話でしたが、「ひきずる音」が一番印象深く、読み応えのあるお話でしたので こちらをピックアップしてレビューを書きました。

14

痴漢発見って略せばいいのね

はらだ先生の読み切り集大好きです。
『変愛』でハマった身としてはまた読み切り集を出してくれるのはありがたいの一言です。

中でも電子書籍の頃から好きだった痴漢発見が収録されていてテンションが上がりました。
これ、題名が長くてずっとなんて呼べば良いのか分からず、痴漢 痴漢って連呼してたんです。なので、カバー裏ではらださんが痴漢発見って略しているのを見て、やっとなんて呼べば良いのか分かってすっきりしました。

個人的にイチオシのメシア様の次に好きな話です。良い感じにゲスくてダークでドエロくて、はらださんらしい作品だと思います。
はらだ作品の黒髪ショタは癖のある子ばかりですね。愛しい…逆に金髪のヤンチャっぽい子は掘られまくりな傾向が(笑)

教師の歪みの過去編。ずっと気になってたので読めて良かったです。少しは教師側にも恋愛感情があるのだと思っていましたが、まっったく無いんですね(笑)しかも過去に何人もいたのか??受の子が可哀想です。でもこの作品、すごく好き。

ひきずる音は初めて読みました。めっちゃ病んでてビックリしました。終わり方もダークだし、この話続編欲しいです。少しは報われないかなぁ

やじるしは雑誌で読んだことありましたが、なんで受の子チャラそうなのにこんなに地味なんだろうと思ってましたが、高校デビューだったんですね(笑)
はらだ作品ではよく思うことなのですが、この2人もちゃんと幸せになれるのか不安です。

個人的にお気に入りな読み切りだけ感想書かせてもらいました。今回は雑誌で読んだことある作品が多かったので、あまり熱い感想書けませんでしたが、読んだ当初は凄く滾った記憶があります。特に何度も言ってますが、痴漢発見。これ最高です。是非続編が読みたい!!!

11

色んな意味で「うわぁああ…!」w

はらださん、ノッてますね…素晴らしいです。
「やたもも」も「好きなひとほど」も
1冊まるっとキャラがブレないままお話が進んで
とっても“らしい”〆方ですごく楽しませていただきました!!

しかし、個人的に私ははらださんをあえて
〝短編エロストーリーテラー&ファンタジスタ〟とお呼びしたい…!!
エロストーリーテラーもエロファンタジスタも
言われていたはらださんですが〝短編〟は特に!!!
ここを強調させていただきたいw
短編なのに、物足りなさをまるで感じさせないのです!!
普通、短編だと駆け足感が否めなかったり
もう少し読みたかったなぁ…になるのですが
その「もう少し読みたい」という感想が
面白かったから是非!お願いします!!と言うか。
一話一話の設定やキャラの性格に無理が無く
すっと世界観に入っていける気がします。

そして私が普段好ましいと思えないタイプも
それはもうはらださんにかかれば魅力的に…!!
『やじるし』の攻めなんて、自分勝手で最低だな!なのに
(まぁ下衆BLに収録された作品なので当然ですけども)
最後の最後で!やられるわー…。
『ひきずる音』のシュンも、そこまでしてか!?と
ぞわわっとくるのに、ハンパない執着心で
納得させられてしまうんです。
どのお話も狡猾な攻めがたまらない!!
受けはその罠にずぶずぶ嵌ってしまうんですものね…。

しかし特に私は『れいの男』がとても大好きです!!!
ユーモアとエロのテンポが!!w
おバカさ加減までもいとおしくなるw
残業ドンとかチューハイ噴きだしそうになりましたww
『変愛間男変』も
相変わらずだね君たちは…になりつつ
お似合い過ぎて言葉もない!
もういい加減普通のHじゃない方が好きって認めても良いよね?w
『変愛カキオロシ変』なんて
たったの2ページでこれだけ面白いってなんなんだー!!!
なんの設定でもお互いが好きだからイイんでしょうね…。
最高だ……。

はらださんはタイトルの付け方も秀逸ですね!!
シンプルなのに的確に作品の内容が表わされていて
すごくセンスが素敵だといつも唸ってしまいます!!
ますます今年も素晴らしい作品をどうか!!
わくどきしながらお待ちしております♪

10

クズ攻め最高すぎる

やじるし:神評価はひとえにこの作品へ向けたものです。好みすぎる。
クズ攻め(飲みサーでごりごりしてるタイプの黒髪イケメン)×非リア受け(大学デビューで見た目はちゃらいがコミュ障のゲイ。つり目でかわいい)。ひたすら困り汁飛ばしながら汗かいて赤面してる感じの受けがうっかりクズい攻めに惚れてしまって性的におもちゃにされ続けるも、傷付きすぎて距離を置く。しかし、攻めがそのことに逆上して受けをレイプし、その最中、自分に向けられていた受けからのやじるし(カップリング表記で使われるアレですね)の一部が反転してしまっていることに気が付く、というクズ攻め王道ストーリーですねすばらしい。あ~~~単行本1冊まるまるこの話読みたかった……。こういう、受けが一途にクズ攻めを愛し続け、その愛に攻めがほだされるという展開は、その数年後、受けがひどい振られ方をする不幸の予感がしてだいすきです。別に攻めが改心して受けちゃんだいすきちゅっちゅみたいなのも嫌いではないですけど……。
そしてなにより「呼んだらすぐくるちんぽしゃぶりマン」というぜひとも日常会話で使いたい語感の良すぎるフレーズを生み出したはらだ先生の言語感覚ヤバすぎてる。
ひきずる音:事故の被害者×事故の加害者(と思い込んでるだけ)。交通事故で足に後遺症が残ったと詐称してる人が、幼なじみの受けの責任感とメンタルの弱さにつけこんで肉体関係を持つ話です。特大丸ゴシックのモノローグこわい。
しかしうーん被害者が受けの方がより頭がおかしい感じがして萌えたかもしれない。
なお特定の誰かに似てるというわけでもないんですがなぜか2人のビジュアルに平成ガンダムっぽさを感じた。
歪みはじめ:先生×黒髪おかっぱの日本みたいな学生。う~ん受けが全く好みじゃなかったので真顔で読み終わってしまった。先生はむしろゲイバーで男漁りする方が欲望が満たされるんじゃないだろうか……。被強姦願望ありそう……。
後述の変愛はすごく好きな感じだったんですけど、単行本『変愛』にはこの短編の元のお話が入ってるそうなので、『変愛』の購入は考え中です……。
痴漢されてる彼を偶然発見して、的な展開で:これはほぼミステリじゃないだろうか……。展開が全く読めなかったので純粋におもしろかったですし、攻めのフェチへの正直さも、受けの子の素直さも好きです。でもこの2人はこれ以上進みようがないと思うので(痴漢被害者の子がメンタル病んで手首切って終わりそう)、特に続編を読みたいとも思わない希有な例。
れいの男・残業の男:社長の息子×社畜。なんかシチュエーションAVっぽい。インスタントな感じで読後に何も残らないんですけど、2人とも二次創作っぽい顔立ちなので似てるカップリングが好きなら萌えそう。ちなみに飄々とした黒髪無表情×へらへらしたベタなし髪眼鏡です。
変愛 間男変・カキオロシ変:コスプレシチュエーションセックス2編。特にストーリーはない。
自分、ギュネイ・ガス系の黒髪短髪V字前髪年下攻め(きつい顔)に目がないんですけど変愛の攻めがツボすぎます。まあ正確にはアシメなんですけどしばしばV字前髪に見える。あと受けのちょっと長めのべたなし髪もかわいすぎるしエロいことに探求心旺盛なところもビッチかわいい。
「先生まじクール♡シャイなんだよ♡」「ゲイなんだよ」にはさすがに笑った。

ちょいちょい左右逆だな…っていうのがあったんですけど、「やじるし」という神作品が入ってましたし、ビッチ成分、年上受け成分は「変愛」で補充されましたし、はらだ先生の本来の好みとは合う気がするので、買って良かったです。

9

ぞくぞくする

バラエティに富んでます。
実に様々なタイプの作品がてんこ盛り。
はらだ先生の作品、最初は苦手だったのに
徐々にはらだワールドに引き込まれていく自分がいる・・・

どの作品も、どこかゾクゾクして怖いもの見たさな気分になるような
不思議な魅力のある物ばかりです。
決して明るいハッピーエンドなものでなく・・
好き嫌いが分かれるのかもしれません。
本来明るくてハッピーエンドで幸せいっぱいのストーリーが好きな自分が
なんでこんなに惹かれるのか・・・
どこか闇があるような、それでいてゾクゾクするエロさがあり
それぞれに魅力的な作品がそろっている短編集だからなのかな。

どれもいいのですが・・
特に惹かれたのは
「ひきずる音」
「痴漢されてる彼を偶然発見して、的な展開で」
このふたつ、エロいのに恐いです。
恐いけどどこか、その歪んだ愛情とそこまで追い込まれた気持ちに
なぜか同情めいた気持ちになってしまいました。

「れいの男」「残業の男」
単純に笑えました。
先輩可愛くて、単純で憎めないです。
そして新入社員のご子息なかなかやりますねぇ。
さんざんエロいことしといて、
無表情のソリティア超ウケました。

7

衝撃的な1作

短編6(7?)本と描き下ろしが収録されています。最近はらだ先生の作品にハマったので他の作品も読んでみようと思って購入。もっと早く読んでおけば良かった!と反省しました(笑)

登場人物の下衆さやクズっぷりが凄い。エロも激しい描写が多くてさすがはらだ先生!という感じの濃い1冊。ひきずる音と痴漢の話が好みでした。

痴漢の話はラストが予想出来てしまう所が少し残念。この2作はこの短編集の中で特に好みが分かれそうな感じです。

「変愛」のお話も入っててこちらはアホエロな感じで変愛は読んだ事無かったけど楽しめました。タイトルが恋愛だと思っててよく見たら変愛でした(笑)はらだ先生の描く明るい感じのも好きなので気になります。

あんまり暗くないお話も何作か入ってるおかげで後味が悪い…とはならなかったのとタイトル通り(?)表題作でやじるしが音を立てて一方通行じゃなくなったり、人物紹介の所のやじるし等演出が凝っていました。

7

衝撃のエポックメイキング作品。

再読してみると、最初読んだ時の衝撃度はやはり下がる。
それもその筈、既視感があるのだ。これは全ての下衆BLの礎。
はらだ先生以前、以降とで世界がガラリと変わってしまったとさえ、言えるかと思う。
衝撃のエポックメイキング的作品群だと思う。

うさんくさい笑顔で近付いて来る下衆、「やじるし」
利用しているつもりが、感情を絡め取られてしまうのは、下衆の方なのだ。
カチリと Enter キーを押したかの様に、そのベクトルは変わる。
ハッピーエンド。と、言えなくも無い結論。そこに愛情はあるのか。
歪な繋がりを持ってしまった彼らのその後が気になってしまう。

さらに不穏な衝撃度を増す、「ひきずる音」
怪我をさせてしまった罪悪感に苛まされる優守と、その罪悪感に付け入る駿一郎。
どうしても手に入れたい愛がそこにあるから、手放せない。
愛情では無く、もはや歪な執着と化してしまったモンスターである駿一郎の表情が恐ろしい。
愛しているから、彼の幸せを一番に考える、などという美しさはそこには無い。
依存して依存される事に慣れてしまった優守の心は駿一郎の奴隷で、主失くして生きられなくなっている。二人の世界の中で、それは幸福の一つの形。

「変愛」に収録されている「教室の歪み」「放課後の歪み」の馴れ初め、「歪みはじめ」
先生は、卒業するまでに自分の思うがままになってくれる生徒に「当たり」を付けている。
恐ろしいまでにそれは「当たる」。間違えることは無い。
運悪く、見初められてしまうまでの、物語。

可愛い顔して鬼畜な、「痴漢されている彼を偶然発見して、的な展開で」
ここまで来ると慣れて来て、その展開やオチが予想出来てしまう。
雇われた痴漢共に同情されるほどの性癖。

エッチなことすると霊を退散出来るっていうけども。「れいの男」「残業の男」
ここまでのズシリと重くのしかかるストーリーを いい感じで緩和してくれる。

「変愛」で、先生からオファーされていた「間男変」を完遂する元生徒。
ヤッてる途中で、ハッと我に返ってしまう。「間男」役もオレ。お清めエチをするのもオレ。
先生の性癖に辟易しながらも付き合ってしまう彼の受難や如何に。

巻末に描かれたそれぞれの「やじるし」の向き、まとめ。も、とってもニクい。

7

「愛」が溢れてます。(´д`|||)

またまたハズレなしの短編集でした。

…と言っても、かなりとんでもねぇ下衆ヤローのオンパレードで読後感はかなり胸クソ悪リィので、ハピエン好きな方や落ち込んでる(特に失恋で)方には薦められません。
そうゆう作品集です。

それでも「このはらだ作品読みたい!」のなら、とりあえずはお互いに楽しんでる感がある「残業の男」「変愛 間男変」「変愛 カキオロシ変」だけにしといて、後日調子良い時に(どんな時だよ。(^o^;))読んだら良いと思います。

既存の商業コミック「やたもも」「好きなひとほど」は前半下衆ヤローを後半は気持ちよくハピエンに昇華させた作品でしたので、はらだ先生が本当に下衆しか描かない作家さんだということではなく「いろいろな愛のカタチがある」…と表現された…という事です。
そうゆう作品集です。

ひとことで「愛」と言えば=「美しいモノ」「尊いモノ」「素晴らしいモノ」と思いがちですが、この作品集は「執着」「歪み」「利用」等といった愛の影の部分に敢えてスポットをあててますので、読んだ後には何かこう…開眼…というか…悟りでもひらいた様な…なんかすごい苦労をしてきた様な気がしてしまいました。

「愛」とは…「独りよがりなモノ」よのぅ…。( ̄― ̄;)

そんな感じです。
…と言っても、決してはらだ先生が独りよがりになっているのではなく、読み手に向けてかなり分かりやすく表現されたクオリティの高い作品でした。

しかし残念な点がひとつ…。
前記してらっしゃる方も居ましたが、tnk白抜き処理は残念ですね。エロい意味でなく、あーゆー事されると残酷さが伝わり難くなるのです。良い作品なだけに残念。
全く規制する側は野暮チンばかりです。

カバー下に各CPの「愛のやじるし度」が描かれていて、これは作品を読む前に読んでも後に読んでも楽しめる解説となっております。はらだ先生、意外といろんな顔のキャラクターを描き分けているのだな…とも思いました。痴漢被害にあうDKや「ひきずる音」のユウマはかなりのイケメンで…萌え…。二人共とてもかわいそうな子だけどね…。( ̄▽ ̄;)
はらだ先生の「キャラ愛」がこもったカバー下も必ず見てくださいね!

6

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