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tokyo train
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
はぁ〜〜深夜に(も)沁みる木下けい子先生作品…
東京の駅を舞台にした、4つのオムニバス作品が入った物語です。
どれも最高に好きだし萌えるんだけど、私は用賀の王子(秋田出身)×練馬の東條くんのカプがめちゃめちゃ好き。
おしゃれな会社に勤めるシュッとしたイケメン攻め様が東條くんを落とそうと必死になってるのが、大変良きです…♡
特に、頬を赤く染めての「嘘…ほんたらことだっズの?」の秋田弁に激しく萌えました。好き過ぎる!!
新宿、秋葉に御茶ノ水、吉祥寺…と馴染みのある駅や駅名が次々出てきて、読むとなんだか電車に乗って出かけたくなる。
そんな素敵なオムニバス中でした✨
吉祥寺の戦士:
始発電車で出会ったパン屋見習いと遊び人大学生。
アホな大学生が、仕事している人たちに思いを馳せながら…パン屋見習い君に恋をしてしまうというストーリー。
ちょっと消化不良かな。
練馬の王子様、用賀の騎士:
田舎の象徴?の練馬の実家から通っている東條君に惹かれた岡田君。
岡田君は秋田出身のイケメンだが、都会に合わせて生きている。東條君は惹かれつつあるものの、完成過ぎた岡田君にもっと素を出してほしいと思っていて…
これは続きが読みたくなる感じ。やはり短編だと辛いな。
秋葉原狂想曲:
アキバに通勤しているおじさん(というほど年寄りではないが)と高校生のオタク君の出会いは痴漢騒ぎで。。。
3次元で初めて好きになったと言われ、かわいくてキスしてしまい…
これも唐突ながら、続きが読みたい。しかし、未成年だよね。。。
新宿ダーリン:
受験に失敗して落ち込んでいるところに慰めてくれた優しい天使の車掌、来生。いつか再会したいと思いながら奮起して(何故か)ホストのNo.2になったAKIRA。
再会してから距離を縮めて…
やっぱり色々すっ飛ばしつつも結ばれる二人は微笑ましいかも。
東京レイルウエイ:
今までのCPが駅でニアミスするストーリー。
それぞれのCPが彼ららしいやり取りですれ違う様はなかなか面白いです。
これが本編ありのサブストーリーだったらもっと楽しめたかも知れないなと思いました。さらっとした、ほんわかエピソードを読みたい方にはピッタリかも。
ツイッターのフォロワーさまからおススメ頂いた作品。おもしろかったです。
木下先生のユーモア、コメディセンスがぎゅん詰まり+ハッピーな作品ばかりで。
ずっと楽しい気持ちで、笑いながら読めました。
好きなキャラもたくさん。
気持ちいいくらいにストレートにアタックするキャラが多くて、萌えたし、笑いました。
「吉祥寺の戦士」
パン屋さん呼びがかわいい。
陽平がパン屋さんに恋に落ちてからの、へらへらしながら、敗北感を味わいつつも一生懸命アプローチする姿に萌え〜。
「練馬の王子様」
「用賀の騎士」
ハイスペック岡田君が東条君をぐいぐい口説くとこがいい。
東条君の犬の話がツボって大爆笑する岡田君に萌え〜。
「嘘…ほんたらことだっズの?」の岡田君ww
「秋葉原狂騒曲」
佐藤さんか地味メンだけど実はいい男♡
歩の言葉の半分くらい何言ってるかわからない佐藤さん、わかる!!(私も二次創作腐の世界の専門用語が最初ちんぷんかんぷんで。未だにわからないことがあるw)
歩のかわゆさと、ガチのオタクさとww
「新宿ダーリン」
7年ぶりに再会した来生さんに飛びついて抱きつく大吉に萌え〜。
「会いたかった」連呼がいい!!
一途でポジティブホスト全開で来生さんを口説く大吉ナイス。
「ホストの恋はね 生涯ひとつだよ」なんつーすばらしい口説き文句。
くたびれめな来生さんも実はいい男。
「東京レイルウェイ」
全員集合。
それぞれのcpが順調で仲睦まじげなのが最高のラスト。
細かいところで笑えるシーンがたくさんありましたが書ききれないので、この辺でw
◆吉祥寺の戦士
人はどこで一目惚れするか分からない。そんなにモテなさそうな見た目の人でも、ふとした視線や仕草、醸し出す雰囲気に突然魅了されるかもしれない。そんな導入の作品でした。一目惚れしたパン屋で修行中の黒澤の元に、何度あしらわれてもめげずに通い続ける陽平。スペック高そうなのに、そうやってなりふり構わず夢中になれる性格が素敵だなと思いました。
◆練馬の王子様 / 用賀の騎士
これすごく可愛かったなぁ。木下先生らしいハイスペックでちょっと強引な攻め、だけど、地方出身なことを気にしてて、あまり自分に自信がないところが意外で。むしろ受けの東条の方が、男らしい場面もあったり。女性相手のように、何かを貢いだり美味しいお店に連れて行ったりじゃなくて、自分でみっともないと思っているところをたまには晒すくらい、隙がある方がきゅんと来る。そう東条に言われて、乙女のような表情になった岡田が最高に可愛かったです。それでも彼が攻めなのが、またたまらないんですよね。
◆秋葉原狂騒曲
受けの八田のオタク感丸出しの言葉遣いや態度が可愛かったです。見た目は可愛らしいのに、中身はしっかりオタク。攻めの佐藤も、一見いかにもオタクなんか馬鹿にしそうな堅物っぽいのに、相手によって態度を変えるようなことがまったくない人で、世の中彼みたいな人ばかりならいいのに、と思うくらい素敵な人でした。
電子版で購入したら裏表紙がついてなくて残念…orz(←歩の真似)
全5話、計4組のカップルによるオムニバスです。
全カップルが登場する描き下ろしを含めて、全て東京にある駅が舞台となっています。
わたしは「秋葉原狂騒曲」がどツボでした!
大人で優しい攻め様と、子犬感のある可愛い受け様♡
▶︎吉祥寺の戦士
パン屋の黒澤と、大学生の陽平のお話。
(そうそう、吉祥寺って美味しいパン屋さんとかケーキ屋さんたくさんありますよね〜)
朝方まで飲んで、授業中に居眠りをする。
そんなテキトーな大学生活を送っている陽平は、始発の電車で出会ったパン屋の黒澤になんだか惹かれ…
その後パン屋で再会するふたり。
でも黒澤は、ヘラっとした態度の陽平を冷たくあしらうのでした。
自分にとって“これ”というものがまだない時に、やりたい事を目指してひたむきに努力している人って眩しく見えるものですよね。
スカした奴かと思ったら、泥臭くアタックする陽平が可愛かったです。
このお話はまだまだこれからっていうところで終わりなので想像するしかないですが、きっと塩対応な黒澤さんもじきに絆されちゃうんだろうなあ。
▶︎練馬の王子様
秋田出身の岡田と、東京育ちの東条のお話。
会社は別だけど、同じビルで働くサラリーマンのふたりです。
東条は全く気づいてないけど、岡田のほうはけっこう前から東条に片思いしていたご様子。
ハイスペな岡田に対して平凡な東条ですが、岡田は彼の言うことなすこといちいち可愛くてしょうがないって感じ。
「変って字さ 恋に似てんだよね」
……はい?(笑)
このへんから岡田の印象が面白くなってきました。
電車に乗ろうとする東条を強引に引きとめ、駅のホームで岡田が告白するところでTo be continue.
▶︎用賀の騎士
練馬の王子様の続きです。
落とす宣言をしただけあってぐいぐい来る岡田。
だけど東条が見たいのは、かっこつけたスマートな姿ではなくて、もっと本音を晒したかわいいトコなのです。
居酒屋さんでのあの台詞、あのやり取り好き〜^^
岡田がどんどんかっこ悪くなるのに反比例して、東条は男前度が上がっていくのが面白かったです。
スパダリ×平凡と見せかけて、実際はヘタレ×男前のギャップカップルでした。
▶︎秋葉原狂騒曲
秋葉原で働く会社員の佐藤と、女装コスプレが趣味の歩のお話。
駅のエスカレーターで、佐藤が歩を盗撮犯から助けたところから始まります。
歩はセーラー服を「似合ってる」と言ってくれた佐藤を好きになってしまい…
一生懸命アタックする歩が可愛くて仕方ない!
ほんと子犬みたい。
「男の子は嫌いですか?(上目遣い)」
とか、
「は…はしたなくて嫌いになっちゃった?」
とか。
かわいい以外にあるか?
うんうん、可愛い以外にないよね佐藤さん。
佐藤さんは男前でした♡
歩が街で知り合いに絡まれた時の台詞がすごくいい。
考え方がイケメン。
Hの時に眼鏡外すのも本気モードっぽくてキュンとしました…///
▶新宿ダーリン
ホストの大吉と、車掌の来生のお話。
時は遡り7年前。
大学受験当日に具合が悪くなり、人生に絶望していた大吉を助けてくれたのは車掌の来生でした。
久しぶりに再会した来生はバツいちのしょぼくれた中年男になっていたわけですが、幻滅するどころか「俺が元気にしてあげます」と張り切る大吉。
さすがNo.2.ホストです。
底抜けに明るくてトーク上手だし、ちょっとした仕草や口説き文句がキザなんですよね(笑)
でも最後はとても一途な告白で…♡
誰かを元気づける時、自分も元気をもらえるんだなぁと。
いや、そんなしっとりした雰囲気のお話じゃないんですけど、やっぱり人と人の繋がりって温かいんだなぁと思えるラストでした。
軽やかでポップで萌え満載、都民にお馴染みの駅が舞台のオムニバスです。
短編のなかに、きっちり見どころが詰まっているので、何度も繰り返し読みたくなります。
特に好きなのが、”練馬の王子様 / 用賀の騎士”でした。
ああ、そういうことなのね!?と、読んだらタイトルのイメージがしっくりくるのですが、ハイスペックリーマンにロックオンされる普通リーマン(でも可愛い)の攻防が面白かったです。地方出身のガッツなめんなよ~の用賀の騎士に、同じ地方出身者としては共感しつつ、、そこまでがつがつできなかったわ~と感心しながら、早く練馬の王子が落ちるといいねと応援したくなりました。そしてやはり木下先生の描く受が可愛くて好きなんです。
何回読んでもほっこりするラブストーリーズです。
東京の電車のオムニバスなお話ですね。
地方在住としては地名しかわからないテレビで見たりする場所とか路線とかが出て来て、登場人物が言っていた東京に生まれて育っただけでアドバンテージがあるというのをなるほどなあと思いました。
地方出身だからこそ必死で覚えるとか。
みんなさらっと読める可愛いお話です。練馬の王子様と用賀の騎士が続きのお話で印象が強かったです。
かっこよく口説くのですが相手には響かないんですよね。彼氏ヅラするななんて言われちゃって。
余裕のない必死なところが可愛いって。もっと可愛い所を見せてって。
ここでもなんとなーく東京民と地方者の違いを?とうがった見方をしてしまいました。
みんな悪い人がいなくていいお話ばかりでした。天気の良い日曜日に読むのにうってつけですね!
電車で出会ったり、同じ駅のホームで行き先の違う電車に乗っていたり、駅構内のエスカレーターで出会ったり。
駅から始まる4つの恋の話です。
【吉祥寺の戦士】
朝帰りの電車で向かいに座ったひとと目が合った。それだけなのに妙に印象に残って…。
ふつうの大学生がパン職人見習いに恋をしたことで視野が広がるという話でした。
社会人と学生って同じくらいの年齢でも価値観も責任も何もかもかなり違うし、目的なく生きてきた陽平から見たら、夢に向かって進んでいるというだけで黒澤がすごくキラキラして見えていそうです。
どんな二人になっていくのか、先が読みたいCPでした。
【練馬の王子様/用賀の騎士】
同じビルの別の会社に勤める2人の話。
同僚が合コンのメンバーに誘ったことで知り合ったイケメン岡田(地方出身者)と東条(東京出身)。
岡田がぐいぐい押しまくるのですが、女子を落とすようには落とせない東条にあたふたして、イケメン形無しでした。両方とも東条目線でしたが、2つ目の始まりが岡田目線だったので、そのまま岡田目線で読みたかったです。
岡田は地方出身者ということにちょっとコンプレックスがありますが、東条よりおしゃれで東京に詳しいという「あるある」でした。実は東京出身者よりも岡田サイドのひとたちが一般に言う「東京」というイメージづくりに貢献してるんですよね。
2話で後半急ぎ足にカプ成立してしまったので、もうちょっと長めに読んでみたかったCPでした。
【秋葉原狂騒曲】
ある日リーマンは助けた女装子に惚れられて、と「浦島太郎」の替え歌で歌いたくなる話。
出会いは女装ですが、あとはちゃんと男の子の格好で出てきます。
八田が最初に送ったメールの内容が…。思わずじっくり読んでしまいました。
リーマンが流されやすくてもう笑うしかない流れでした。
【新宿ダーリン】
インフルエンザで受験に失敗した大吉を元気づけてくれた車掌さん。
あの車掌さんに今の立派になったオレを見てほしい!と思い続けて7年…。
大吉の頑張る方向が斜め上でした。「オレの取り柄は強い腎臓だけ」って言う人、初めて見ました。
来生さんも7年でいろいろあったんだな、と。それにしても一回、一瞬だけ会ったひとに7年片思いってすごい。
【東京レイルウェイ】
全員総出の描き下ろし。
最後にこういうみんながさりげなくすれ違ったり、つながったりするのってうれしい。
短編集なので「もう少し読みたい」「先が見たかった」という物足りなさはあるものの、それすら余韻として楽しめる作品たちでした。
「新宿ダーリン」以外は電車の中で読んでも…、両隣と前に立っているひとに注意を払いながらなら…。そこまでして電車で読まなくてもいいですね。
軽く読めて、さらっと楽しめました。
胸キュンの大家。しかしながら、バッドな予感を黒雲のように漂わせる作品も多い木下けい子先生です。
本作は短編集で、どれもハッピーな空気でまとめられています。ご安心を!
「吉祥寺の戦士」
ちょっとチャラいイマドキの大学生が、パン職人目指して修行中の男の子に出会う。相手にもされないけど、好きな気持ちはテキトーじゃない。そこは伝わってるみたい。
「練馬の王子」「用賀の騎士」
合コンで女子人気をかっさらってる王子キャラの岡田に告られた冴えない君、東条。
グイグイ来られて困惑してます。だって岡田は女の子相手みたいにいいとこだけ見せようとしてる。もっと普通の心の中を晒してよ。
ところであっさり?受ける東条君に少し驚きです。私的にはリバって欲しいけど、岡田は柔軟性なさそうだからムリかな…
「秋葉原狂騒曲」
駅での奇跡の出逢い in 21世紀のアキバ。
「男 x 男の子」で「堅いリーマン x 女装もやるオタク」で「地に足のついた普通人 x 電脳世界に生息するコミュ障」のCPが成立してしまうんだね。
「新宿ダーリン」
20年弱の人生の中での最大のピンチの日に勇気付けてくれた車掌さんに恋して。
イイ話なんだけどさすがに展開が浅いような……。電車つながりのオムニバスとして、最後は駅に働く人が何気なく励ました言葉で立ち上がれた人がいて、回り回って自分も救われる…という最終話です。
「東京レイルウェイ」
全話のCPが新宿駅でそれと知らず交差する。どのCPも上手くいってます。
一冊通してエロ度は低く、誰にでも読みやすいと思いました。また、どのCPも続きが知りたくなるような親しみも感じられて、読後感はかなり爽やかです。
最近、木下作品はツボに入るものと入らないもの、両極端に評価が分かれてしまっていたので買おうかどうしようか悩んだのですが、表紙の可愛さにつられ購入。内容はすでに書いてくださっているので感想を。
タイトル通り『東京』そして『電車』をテーマにした4つのCPのお話。
個人的に短編ってあまり好きじゃないんです。話に入り込む前に話が終わってしまったり、反対に萌える話だともっと続きを…!って思うので。
でもこの作品は短編の良さが出ていたと思います。
どのお話も短編ならではでストーリー展開が早い。
恋心を抱くまでの二人の距離感とか、くっつくまでのじりじり感、ゲイという葛藤を持ちつつ、でも、というお話が好きなこともあるのですが、あっさりくっついたりする話にはあまり萌えません。
でも、ちょっとしたきっかけや一目ぼれで始まる恋というのもあって、その点を上手に描いたお話ばかりでした。
個人的には一番初めに収録されていた『吉祥寺の戦士』がとても好き。
パン屋さんの彼に心打ちぬかれました。
どのCPもどこかでつづきを描いてほしいなあと思う、可愛らしいお話ばかりでした。
5編の短編集+書き下ろし。
テキトーに学生してる陽平が朝帰りの途中で出会ったパン職人の見習い。
自分とは違う、目標を持って仕事を頑張る姿に敗北感を覚え、気づけば恋になる「吉祥寺の戦士」
都会育ちの東条と田舎育ちの岡田。
田舎出身のガッツなめんなと、啖呵を切る姿にオシャレ男子になってもただの優男じゃない潔さにときめいてしまう「練馬の王子様」その続きとなる「用賀の騎士」
秋葉原を舞台に、オタク男子の偏ったコミュニケーションをかわいいと新しい世界に踏み込んでしまった佐藤の懐の深さに癒されてしまう「秋葉原狂想曲」
そして通りすがりの乗客にあれほどちゃんとした言葉をかけてもらったのに。
ホストになっていた残念な子。
けれど、その時から想いを寄せる純情はしっかりと伝わってきた「新宿ダーリン」
どれもこれも最初から最後まで短編の良いとこどり。
単純でテンポ良く、でもちょっぴり思い悩んでみたりして。
そしてすっぱりと思い切る男前さにこ気味良く。
それぞれのこれからを暗示するラストにほの甘くときめいてばかりでした。
面白かった!
特に好きなお話は用賀と練馬のカップル。
木下さんて東京の人なのかな?練馬のイメージとか用賀のイメージとか住んでる人には申し訳ないけど、そんな感じです、私も。
で、用賀と言いつつ、実は北国出身と言うとこも、東京あるあるな気がします。
そして田舎出身者のガッツ!いいですねぇ!のんびり育った練馬の王子さまなんて食っちゃえ!と応援したくなりました。彼氏希望ヅラといい放つ用賀の騎士、その頑張ってる感が嫌いじゃないです。
もうひとつ、秋葉原のお話。
佐藤さんとついにベッドインとなった八田くんがネットで調べてからだの準備をしてきたと言ってバスローブの裾をちらっ。「はしたなくて嫌いになっちゃった?」と恐る恐る聞くところ、ズドーン!可愛いー!惚れてまうやろー!(⬅微妙に古い)
①惚れた側が恋の暴走列車
②直球と開き直りのあわせ技
③くすりと笑える小ネタの連続攻撃
とある路線の駅を舞台に恋におちた直後の景色を描いたオムニバス形式の4作品。
これって何線なのかな?と東京の隣県に住んでいても電車についてはこの程度の知識です(笑)
でも、それぞれの駅はわかりやすいというかメジャーなイメージかなぁ、と思います。
新宿以外は明確に合体していません。
始発駅から乗って間もないような恋の芽生えの話ばかりです。
セリフまわしがとぼけていて面白くて重く濃密にならない1冊なので初心者にもオススメ。
【吉祥寺の戦士】
大学生:瀬戸は朝帰りの電車内で印象的な瞳の青年と出逢います。
彼がパン屋さんだと知って店に通いつめ…。
パン屋の黒澤が花形ブーランジェリーじゃなくて見習いというのがポイント。
好きなことをやっていても社会の荒波にもまれる職人と荒波すらしらない若僧。
調子のいい瀬戸を迷惑がってた黒澤ですが開き直った瀬戸に思わず笑ってしまいます。
チャラく見える瀬戸ですが自分の境遇を考える真面目な子です。
短編てどうしても尻切れ気味になるんで、こういうインパクトのあるキャラが出るとぼやけないで良いです。
【練馬の王子様】
練馬住まいの東条は合コンに行ったものの女子は世田谷住まいのハイスペック岡田に一点集中(笑)
しかも合コン以来、なぜか岡田と急接近。
実は岡田は以前から東条に惹かれていたらしくワンコみたいに東条になつきます。
ある夜、キスをされ逃げ帰った東条にたたみかけるように「落とす」宣言をする岡田。
地方と東京という地域性に焦点を絞っていて、告白も東京の電車の本数の多さを余裕と捉えてるのが面白かった。
【用賀の騎士】
イケメン岡田に告白された東条はデートを重ねてはいるけど、しっくりはきていない様子。
ちょっとした行き違いから岡田のコンプレックスを見た東条はとりつくろわない姿が可愛いから抱かれてもいいと言います。
東条ってのんびりしてるかと思ってたんですが、男前~!
ラストシーンのふたりの会話がすごく可愛かったです。
【秋葉原協騒曲】
リーマン佐藤は勤務先のある秋葉で女装した八田歩に告白され、押せ押せな歩に流されるうちに可愛さにほだされてつきあう…という話。
知らない子の手作り弁当を食べちゃうとか少々無理があって…この話自体はう~ん、と首を傾げたくなる感じなんですが、love以外の部分がとにかく面白くてまいりました!
女装の眼帯にこだわりあるな~、とか[合体]でアク●リオンと●りバカを引き合いにする場面では声を出して笑いました。
歩が「はしたなくて嫌いになっちゃった?」とローブをめくり上げた仕草は可愛かった(笑)
【新宿ダーリン】
大学受験の日に体調不良で苦しんでいた大吉は車掌の来生にかけてもらった労りの言葉をバネにNo.2ホストにまで登りつめ、7年後に再会した来生に熱烈求愛する話。
少し疲れている来生が明るく楽しませてくれる大吉と一緒にいるうちに元気を思い出させてもらう姿が微笑ましかったです。
ーーーーーーー
あら~ここで終り?という話が多かったので萌2寄の萌です。
5話、5駅、4カップル+全員登場の描きおろしです。
全てのお話が東京のそれぞれの駅がキーワードになっています。
日常的に利用する駅から出会い、再会し、アプローチして、
どのお話も特別大きな事件が起きるわけじゃなくて
本当にありそうなことばかり。
奇跡的に出会って恋に発展していく過程のお話を、それぞれの駅の特徴を上手く話の中や、キャラに盛り込んでいて本当に面白かったです。
実際には電車通学や電車通勤でこんな奇跡的な出会いはなかなか無いんでしょうが、あったら良いな〜あって欲しいな〜(妄想)
と、夢広がるお話ばかりでした。
短編オムニバス形式。すべてが、もっと続きが読みたくなるお話ばかりでした。
木下さんらしい、さらっと安定して読める作品。
各駅の特徴を活かした設定です。
23時スタートのドラマにでもなっていそう。笑
「練馬の王子」「用賀の騎士」が好みでした。
用賀の彼の、彼氏ヅラじゃなくて彼氏希望ヅラだよってセリフがセンス良くて笑っちゃいました。
木下さんのセリフ何気にいつもツボです。
「提督は何とお呼びすれば?」<(`・ω・´)ゝビシッ!
って。 顔可愛いからキモくないんだろうな 笑
ただ、東京に住んでいない人には、吉祥寺、練馬、秋葉原、新宿はわかるけど用賀はイメージできるかな。。と思いました。
電車って毎日乗るから、日常生活の中では一番新しい人と出会う確率が高いですよね。
そして移動時間に暇だから、1日の中で考える時間が一番長いと思うんですよね。漫画だと絵が映えるからいつもお風呂になっちゃうけど、電車に乗ってる時間も同じぐらい妄想してる人が多いと思う。
電車でバッタリとか起こるはずないよな〜と分かってはいるけど1%の可能性はあるかも?と心のどこかで期待している欲を表現してくれてる作品です。^^
作家買いしている作家さんの一人です。
今作はオムニバス作品集で、東京にある駅(吉祥寺・練馬・用賀・秋葉原・新宿)をテーマにしています。
駅は5駅ありますが、カップルとしては4組です。
どのお話も読後感も良くて、読みやすくて幸せになれるお話ばかりでした。
あと、一部の人を除き、基本ノンケっぽい人達がまさかの男性相手に恋に落ちちゃう・・・というような感じでした。夢があって、でもどれも自然な流れで、胸キュン展開で、なおかつ面白くて、読んでよかったな~と思えた作品でした。
吉祥寺の戦士:そつなく生きる今時の大学生が、始発で見かけた男性(実はパン屋さんで働いている。まだ見習いレベル。)に恋に落ちてしまい・・・でも、つれない彼に対して初めて本気で一生懸命になるお話。
お話としては短いながらも、大学生の心の動きや表情が絶妙でした。
練馬の王子様:同じビルに入っている別会社の社員と合コンで同席することになった練馬で実家暮らしの東条君と、世田谷在住というノーブル感の漂う岡田さん。
ところが岡田さんは地方出身のかなりガッツのある人で、以前から気になっていたという東条君を落とす宣言をしたところで物語が終わります。
用賀の騎士:上記「練馬の王子様」の続きです。
ガッツのある岡田さんですが、実際には色々ダメな子であることが発覚。(まさかここまでとは・・・という豹変ぶり笑)
いわゆる地方出身者のコンプレックスみたいのが描かれているのですが、そういった部分もコミカルに描かれていて面白かったです。
個人的には「彼氏ヅラじゃない 彼氏希望ヅラだよ」という台詞がとてもツボでした。
受け様である東条君が男前気質です。
秋葉原狂騒曲:オタクでコミュ障の受け様と、秋葉原にある老舗会社の社員(非オタク)との恋。
受け様の一途さにやられてしまい、恋に落ちてしまう攻め様です。
私としては、4カップルの中で、断トツ大好きな攻め様であり、カップルでもあります。
秋葉原で、コミュ障な受け様が、知り合いの非オタク男子2人にからかわれた時に、その男子2人に向かって「君たちはこの街だと浮いてるな きっとふさわしくないんだね」って言った攻め様。めちゃくちゃ格好良かったです!!!こちらまで気分すっきり!!!
そしてその後に、「ああいうのはほうっておけばいいんだ 自分が理解できない事をみとめたくないだけのバカなんだから」っていう言葉も素敵でした。
メガネ好きの私としては、攻め様が黒縁眼鏡であったというのもめっちゃツボでした。
新宿ダーリン:7年前、電車内で、浪人生なのに最後のチャンスの受験でインフルエンザにかかりもうだめだ・・・&具合悪い・・・となっていた主人公を励ましてくれた車掌さん。その車掌さんを心の中で「天使」とあがめたたえいつか、会いたい!!!と、その後(大学進学はあきらめた模様)夜の町新宿でNo.2ホストとなって頑張っている主人公が、ついにその時の車掌さんと再会し・・・というお話です。
肝臓が強いからホストに・・・という飛躍っぷりもさることながら、車掌さんを一途に思い続けた主人公のまっすぐなちょっとおバカな性格が面白いです。人生色々あった受け様は卑屈キャラです。
東京レイルウェイ:4組のカップルが新宿駅で交錯します。ショートながらも、4カップルの特徴も出ているし、その後みたいのが垣間見れます。
東京都心の電車の中で繰り広げられる恋物語4編を1冊に
まとめたものでした。
どの話も甘酸っぱい恋でいっぱいです。
エロシーンは少なめですが、どの話も胸が熱くなるような話ばかりで
心もほんわかします。
木下ワールド全開ってところでしょうか。
◆◆ 吉祥寺の戦士 ◆◆
大学生(攻め)とパン屋さん(受け)の話です。
電車の中で攻めは運命(!)の出会いをします。
そしてその後、あるパン屋さんで受けと再会。
受けはパン屋の修行中の身でした。
この受けがツンデレでカワイイのです。
そんな受けに一気にのめり込む攻めもカワイイ。
攻めは告白しますが、一瞬で受けに振られます。
一度や二度で諦めるなー!
攻めて攻めて攻めまくれっ!!
テキトーに生きてきた大学生の攻めは、
頑張っているパン屋の受けを目前に敗北感を覚え、同時に己を恥じます。
それでも大事な恋!
諦めるわけにはいきません。
上手くいきそうな予感をはらんで、物語は終わり。
ああ、この恋が成就しますように。
◆◆ 練馬の王子様 ◆◆
合コンで同席した二枚目サラリーマンの攻めと、
同じくサラリーマンの受けの話。
最初から攻めは受けを気に入り、受けはロックオンされちゃいます。
ある日、攻めの家におじゃますることになった受け。
攻めにお酒をススメます。
おいおい、大丈夫か……?
何かのフラグ立ってるぞー!
そして酔っ払った勢いでキス。ああ、もうやっぱり……!
次の日に攻めは地下鉄ホームで受けに告白。
そして、告白してから三ヶ月……。
2人は映画へ一緒に行ったり、遊園地へ行ったり……
でも、「俺はまだ恋には落ちていない」と意固地になる受け。
うー、素直になっちゃえよ!
一線超えていない以外は、恋人同士のしていることと変わりないんだから。
「可愛いところを見せたら、彼氏ヅラしてもいい」という受け。
受けは攻めがふてくされている様子や照れているところを
見てみたい様子。
そりゃあ、攻めは外見が王子様ですからね。
見てみたくもなるでしょう!
そしてついに一線を越えたふたり。(朝チュン…でした)
もう恋人同士だ!
攻め、よく頑張った。良かったね!
◆◆ 秋葉原狂騒曲 ◆◆
サラリーマン(攻め)と女装男子(受け)の話。
受けを助けたことから一気に懐かれ、困惑する攻め。
受けは攻めに弁当を作ってきたり、駅で攻めを待ち伏せしていたり…。
そしてついに受けに告白され、「初恋だ」とまで言われてしまいます。
受けの健気で一途なトコロが、小動物のようでカワイイです★
傷つけないように振るつもりが、受けにキスしてしまう攻め。
ええーっ!?
そして流れでホテルへ…。
えええええーーっ!?
振るんじゃなかったのー!? ウソー!!
受けはエッチは初めて。
受けを翻弄してしまう攻めなのでした♪
◆◆ 新宿ダーリン ◆◆
浪人生(受け)を電車の中で励ました車掌(攻め)のCP話。
励まされたことから、受けは新しい道を見つけ、ホストになりました。
うおっ、ぶっとんでるな。 ビックリ!
そして2人はつきあっていないながらも、食事をしたり、
映画を観に行ったりする仲になります。
そしてお酒の勢いを借りて、エッチに雪崩れ込み…。
最初は無理やり押し倒す形になりますが、最後には合意。
あー、良かった。
◆◆ ◆◆ ◆◆
電車の中の恋は、どれも素敵だなぁと思います。
こんなこと、絶対起こるはずがない!
でも、起こってしまうトコロがファンタジー☆
心温まる短編集でした。
吉祥寺、練馬、用賀、秋葉原、新宿……
東京の各駅をテーマにした4カップルのオムニバス。
どれも木下さんらしい、キュンとして可愛くって、
でもその可愛さがあざとくなくて自然体のどこかにいそうな男子達。
ちょっとした表情とか、男っぽい仕草とか好きだなぁ。
吉祥寺:今時の大学生と修行中のパン職人、
練馬&用賀:練馬実家暮らしと秋田出身用賀暮らしの二人のリーマン。
秋葉原:秋葉原に勤めるリーマンと、アキバ系女子否男子。
新宿:駅員さんとホストさん。
東京レイルウエイ:一つの駅でニアミスしている4カップル、
それぞれのその後がチラッと垣間見える。
ちょっとステレオタイプな東京の各駅のイメージが
うま〜く使われているんだけれど、
そして本作によるとアドバンテージがあるらしい(笑)東京人には
それがよく分かってなかなかおかしいんだけれど、
地方の方にはどうなのかな?
個人的には秋葉原の女装オタク男子・八田くんがおかし可愛くて転げた。
「ジブン八田歩であります。提督は何とお呼びすれば?」ビシッって
(笑)
どのカップルもその後の様子が見たいなぁ……という気分の短編集。
じっくり感激って感じじゃあないけれど、
軽やかに楽しく、いろんな萌がちょっとずつ入った作品でした。
東京の駅、っていうかその土地を舞台に物語が描かれています。場所によって雰囲気が違うのは、東京ならではですよね。(もちろん他府県でも都市によって特徴があるんでしょうが、東京ほどバラエティに富んだ県はなかなかないと思います) 私は上京してきたので、楽しく読みました。特に「練馬の王子」と「用賀の騎士」が。いまだに、関東周辺の生まれ育った場所へのコンプレックスはよくわかりませんが。(大阪出身なので、大阪が一番だと思ってる)この2作だけ、同じCPのお話です。
1冊に5話とおまけの1話(全員が出てくる)が入っています。上の二話以外は独立したお話で、一話目の「吉祥寺の戦士」はこれで終わり!!! とめちゃくちゃ物足りなかったですが、他は満足でした。久々にこの方の短編を読んだ気がします。
秋葉原のオタクの子も、新宿のホストも可愛かった! なかなかお得な一冊だと思います。