イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか

sekai no mannaka

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神381
  • 萌×277
  • 萌25
  • 中立8
  • しゅみじゃない15

63

レビュー数
47
得点
2296
評価数
506
平均
4.6 / 5
神率
75.3%
著者
一穂ミチ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
竹美家らら 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
イエスかノーか半分か
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403523779

あらすじ

自分をライバル視する木崎の出現で調子を崩す計。心配する潮にも素直になれず…?
猫かぶりアナウンサー・計と男前映像作家・潮の人気作続篇!

表題作イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか

都築潮,28歳,ストップモーションアニメーター
国江田計,28歳,旭テレビアナウンサー

その他の収録作品

  • The end of summer あとがきに代えて

レビュー投稿数47

No Title

2作目も相変わらず面白いなぁ。最初の方、う、浮気すんなよ…ってちっちゃい声で言う計がかわゆいのぉ。計がアナウンサーとしての壁にぶつかる2巻。少女漫画の学園物の実写、「男が皆コスプレしてるホストに見えてくる」に笑った。計のかーちゃんとのやり取りも結構好きです。母の息子に対する遠慮のなさ好き。温泉旅館での中継のシーン痺れた。錦戸さんナイスキャラすぎる。お仕事小説としてもすごく面白い。潮は相変わらず計のことよくわかっていて、安心印の攻めだね。それでもあの時は焦っただろうなぁ…。

0

胸が苦しくなったり、幸福感に包まれたり

この巻は計にとって試練の巻でしたね…
仕事で思ったようにいかず、潮に苦しいと言うこともできず苦しむ計の姿が切なくて共感して、胸が苦しくなりました。。

BLとしてこんなにもキュンとさせてくれながら、しっかりお仕事ものとしても見応えのあるものを提供してくださる一穂先生、本当にすごいなあと感嘆のため息が出ました。

そしてなんといっても潮と計の絡みがエッチで、愛に溢れててたまりません。特に、計が頭を打って「国江田さん」になってしまった後、計自身を取り戻した後の2人。。文字をじーーーっと凝視しながら目を見開いて読んでしまいました;

一気に3巻連続で買って大丈夫かなとちょっと思っていましたが、心配無用でした。
続刊をこの週末読むのが楽しみです◎

1

やっぱり最高!国江田計

今作もオールマイティな国江田計の繊細さに涙した。
ダメダメな奴だなと思いながら読み進めると、がっぷり感情移入しているから不思議だ。
個人的には終盤の入り口で記憶を失くす流れが若干強引に感じられたものの、エンディングも可愛く爽快で良かった。
潮成分はちょっと少な目でした。

0

最高でした

続編で、だれることも無くすごく面白い展開で楽しめました。

当て馬という訳では無いですが、潮の密着取材があり、そのインタビューをするのが木崎了というモデル。イケメンというだけでも計には面白くない上に、その木崎は旭テレビのアナウンサー採用に落ちたという経歴があるという。

そしてその木崎も出演する夜のニュース番組が計のサブとして出演しているニュース番組のちょうど裏番組にあたる。色々とライバル感のある木崎を意識するあまり、仕事が上手くいかない計。

仕事の八つ当たりができるのは潮しかおらず、八つ当たりした後に木崎を含む密着取材のメンバーと潮が温泉旅行に行っていることが分かり、そこに乗り込む計だがそこである事故が起きて…という流れです。


記憶を失っても潮のことが大好きな計にキュンキュンするし、毒気のない国江田アナウンサーの計もすごく可愛くて、潮の心中お察ししますという気持ちでした。

温泉旅行での事故で仕事に対する意識も改まったり、不調を経験したことで少し吹っ切れたのか、木崎にチラッと毒舌家・計の姿を見せられたのは計の進歩なのかな、と思ったりもしました。

前巻よりも2人の距離がグッと縮まったのは言うまでもなく、より続きが楽しみになりました。

0

国江田さんの国江田さんによる腐女子のための国江…

これはもうただただ、国江田さんの壁ドンにやられちゃいました。
アナウンサーならではの殺し文句が激しくツボって、私の中でコレを超えるもんはない!って思ったのに、あっさりオンエアーでしてやられましたよ!!
いや本当に、2万点ですよ!きゃーっ‼︎てなる!ワーーーッキャーーーーッてなる。

イエスかノーかの事考えると偏差値3ぐらいの脳みそになってしまう程には頭が沸いちゃいます

2

言葉が出ないってこういうこと

性格悪い主人公に、ウヘェ…となった1巻。2巻はどんな感じになるのやら、と思って身構えていたら、全然気にならない不思議。

私に耐性がついたのか、国江田の毒がマイルドスパイスレベルに落ち着いたのか分からないけど、とにかく小気味よさを感じました。ウヘェ…どころか、私もそれ分かるわ〜!とツッコミ入れたい国江田の心の声。ワードチョイスセンスも抜群です。
ニュースだけじゃなく全方位にアンテナ張ってんじゃないかって思うほど、ツッコミレベルは人気お笑い芸人を凌ぐほどです。


今巻は、国江田のライバル的な存在の登場。それにより仕事に対する姿勢とか、会社の処遇などなど…国江田にとって心をえぐられるステージが色々整っていて、国江田が都築に溢れ出たマイナスな気持ちをぶちまけるシーンは、私も涙を流しながら読んでいました。

もはや国江田の口の悪さも毒ツッコミもどこへやら。逆にその口の悪さは彼の心の防御であったんじゃないかと思えるほどに、国江田の心も身体もボロボロでバラバラです。都築とのすれ違いも相まって、読者の心も切なさに包まれるそんなシーンでした。

都築が本当にいい男。
国江田には彼しか相応しくないと思えるほど素敵な男です。見守り方が近いながらも一歩引いてるところもあって、国江田との距離感を絶妙なに測りながら空気のように側にいるのが素晴らしいです。

近づいて触って欲しい時は、ゼロ距離で。
気持ちが不安定なときは、そっと離れてみる。
心も身体も深く繋がりたいときは、マイナス距離で。

とにかく、2人の関係と距離の取り方は、読者の見ている期待の気持ちに応えているように絶妙で気持ちがいい。


国江田の記憶喪失事件もありました。
そのときの都築の心の葛藤、もどかしさ、不安や期待…全ての描き方が沁みました。どこまで国江田のことが好きなんだろう……天井がありません。都築の記憶だけがなくなって、すっかり毒のない国江田は、計じゃない。焦ったく思いながら、早く戻ってこいよ。お前に触れたい…と願う都築に終始心臓もぎとられそうでした。切ない〜…


無事に"計"を取り戻した国江田でしたが、まさかの壁ドンの撮影が、自分自身を取り戻すことになるなんて思わなかったはず。壁ドンシーンのセリフ…マジヤバで良かったです。読んでから1日経ったけど、あのセリフにハマった私。繰り返し呟いてます(笑)


2巻素晴らしかったです。
たくさんの人に愛される作品だということが分かりました(^-^)



0

面白かったです

波乱万丈(?)な2巻でした。

1巻の時点で恋人同士になってラブラブな2人ですが、2巻もすごく面白かったです。
新キャラも個性的で良かったです。

計の出演するニュース番組の裏番組に協力なライバルが出現したり、スタジオから現場リポに回されたり、現場のカメラマンと反りが合わなかったり。。。と、次から次へと仕事の悩みが。。。と思ったら計が突然の記憶喪失!どうなることかと思ったら計らしい理由で記憶回復。読んでいてニヤニヤしちゃいました。

相変わらず読みやすい文章で、キャラクターに共感しやすくて、読んでいて楽しかったです。

0

【ネタバレ注意】計と潮が好きすぎて…!

※ネタバレ含みます

何度目か分からない再(×n)読。イエスノーが好きすぎて初レビューです。

まずシリーズ通しての感想になりますが、計と潮のキャラクターと恋模様が大好きです。
計は非の打ち所のないアナウンサー。実は人嫌いの腹黒、影の努力家で生き方が不器用。裏表激しい。
潮は若手注目株のアニメーション作家。おおらかで飄々としてコミュ力の塊。実はこっそり孤独と生きにくさ※を抱えた人(※詳細は22年夏発売『OFF AIR(3)』で。潮の過去と心情に迫る同人誌が多く収録されます!潮のギャップは、一穂先生の卓越した心情描写も相まって、沼です)
そんなふたりが出会い愛し合う姿が本当に魅力的です。
相手を愛したから弱くもなり強くもなっていく姿が美しくて。時にきゅんとして、時に笑えて、時に泣ける恋人たちです。
潮が陽の気質で動、計が陰の気質で静と見せかけて、実は根っこの部分では逆なのも良いバランス。
あと少し共依存ぽいのも可愛い。計は潮以外の人間に興味がなく独占欲も強いんですが、潮はそんな計の重たい愛を心地よく感じている。むしろ計の愛情や計の両親との交流が潮の心の傷を癒しているので、計に守られてる感覚がありそう。
普段カラッとしてるふたりなので、一穂先生が綴る美しい文章の端々からたまに重い部分を感じると、くらくらします。
『Color Bar』のアンケート「最後の晩餐は何がいいか」の答えが特に顕著だなと。
他のカップルはそれぞれ違う回答なのに、計は「潮が作るふたりで分け合うラーメン(意訳)」、潮は「計と同じもの」なんですよ…やばくないですか。一穂先生もそこは意図して書いたのかなと勝手に思ってます。
ラブシーンも濃厚で甘やかで萌えます。潮がたまにアブノーマルに走るけど計も意外とノリノリ(?)なので、推しカプのラブラブな姿は健康にいいなと。
何より、動きと顔と心を細やかに描き切る一穂先生の文章力に感動します。

ここからやっと2巻の感想へ。
この巻では、計が仕事で追い詰められた時に潮が正論を言ってしまい、関係が悪化します。計も潮に八つ当たりしたのでどっちが悪いとかではないですが、計の辛そうな姿は読んでいてヒリヒリします。
その後紆余曲折を経て旅館で再会して仲直りするのですが、もうね、名シーン…!
潮がまず正論で追い詰めたことを謝る→本音で話すのが苦手で意地っ張りな計も潮の言葉に心打たれ、泣きながら仕事の苦しみを打ち明ける→潮は計を柔らかく受け止める。という流れ。
性格の違いと相性の良さ、恋人としての絆を感じられて、何度読んでも感動します。
先に謝る潮は偉いし、守ってやるから仕事休めばいいと言うのもかっこいい。実は計と向き合うのに緊張していたのも等身大で好きです。
そして潮のおかげで立ち直った計のたくましさも、ぐっときます。そのあと潮にたっぷり愛される姿も可愛すぎるし、身も心も癒されて良かったねえ(涙)と。
潮が夜になったらまた来ると告げたら「何時ぐらい?」って聞いちゃうのも超可愛い!!
でも可愛いだけではないのが国江田計!
潮と愛を確かめあって吹っ切れた計はその後事故現場を目撃して取材に向かうのですが、仕事のできる男ぶりを発揮!
中継ディレクターとして現場を仕切る姿のかっこいいこと!
怖気付く地方局の新人アナを叱咤激励する姿もSっ気あって最高です。
でもちゃんと優しさと前向きさも感じられるのが素敵だなと。計の人としての魅力は潮に出会って開花したと思うので、感慨深いシーンです。
ちなみに人手不足から計のサポートを担った潮も、柔軟に的確に仕事のできる男でかっこよかったです。
その後も別のカタルシスがあったり、伏線が気持ちよく回収されたりと、充実したストーリー展開。
最後のラブシーンは糖度MAXで必見です。潮の「俺はお前に、したいことしていいに決まってる」という雄み溢れる台詞が良すぎる…。
後味スッキリなラストも素晴らしくて!
計の強かさと潮への深い愛は見ていてハッピーな気持ちになりますし、満ち足りた読後感を楽しめます。

本巻では計の仕事に向ける感情にも共感を覚えました。
計にとってアナウンサーという仕事は、自ら望んだ職ではなく大変なことも多いから素直に『好き』とは思えない。でも仕事をやめたいわけではない。むしろ誰よりうまくやりたい。
自分だからできるという自負もあるし、成果を残せた時は気持ちいい。
何よりこの仕事だから出逢えた人、見られた景色、たどり着けた自分の世界があって、それがとても大事。
だから仕事は好きではないけど後悔もしていない。誠実でありたいと思っている。
計の複雑な感情、わかるな…。
仕事してるとたまに傷つくこともあって、誰に励まされても所詮自分の問題だから心は晴れず途方に暮れることも。そういう時は結局仕事でしか自信は取り戻せない。自分の力で仕事して立ち直るしかない。
でも仕事と再び向き合うためには、心の栄養として勇気や元気、安らぎをくれる存在(趣味や人や食事)が必要。
計にとってそれは“潮”なのが尊いです。ふたりだけの小さな世界があれば頑張れる計。愛ですね。(計のこの想いは3巻の伏線にもなってます)
相手がかけがえのない存在として描かれる度に、潮計は最高最強愛しい!って思います。
計を通して見る潮はスパダリ。でも潮を通して見る計もスパダリ(スパダリ計は3巻と『OFF AIR』を参照)

シリーズの感想に戻りますが、『イエスかノーか半分か』は、恋愛・仕事・家族・食(潮の作るご飯はいつも美味しそう)といった魅力的な要素が沢山詰まった、本当に素敵な物語だと思います。
潮計が推しカプになると福利厚生整いすぎてて天国かと思います。
これからも読み返します。追いかけ続けます。
最高の作品を生み出してくださった一穂ミチ先生には永遠に感謝です。

不朽の名作として既に名高いですが、もっと沢山の人に読んで欲しいなと願っています!

2

きれいな国江田さん


1巻より計の暴言レベルが落ち着いていて、自分にとってはまたより一層読みやすくなりました。
計の精神乱れっぷりに比べて、潮の安定感が素晴らしいです!こういう書き方は嫌いな方も多いのを承知で素直な感想ですが、計が女性だったら読んでられないんだろうな…と思ってしまう。泣いて癇癪起こして心の広い彼氏が受け止めてくれてっていう展開。

しっかりラブコメで、エッチシーンもしっかり。エッチシーンだけ計が素直で可愛いのが好きです。潮に指摘されてた通りやんわりとM気質の計とか、「ふしだら」なんて言っちゃう少女のようでいて乱れに乱れる計とか、清廉なお嬢様〜
"きれいな国枝さん"も好みなので、そのまま致してほしかった気持ちもあり、純愛ストーリーとしてはこれで間違ってないという気持ちもあり。

◾︎受け視点/一部攻め視点

1

出来るからって楽してる訳じゃないよね

イエスノーシリーズ第二作。
前作でめでたくくっついた映像作家・潮×優等生アナウンサーのガワを被った国江田計の物語です。

今回は国江田さんのアナウンサーとしての試練の物語。
国江田アナを評して、登場人物の1人が「『できるやつ』ってのは『出来ないって言えないやつ』のことなんだな」というのですが、この巻の計は、まさに素直に出来ないと言えないことから色々ともがいている感じでした。

なりたくてなったわけじゃないから何がしたいかわからない。
どうせ何がしたいかわからないし、できないなんて弱音を吐けないから、与えられた仕事に不満も言えない。
出来ないって言えない、出来る人としてしか振る舞えないから、いつもちゃんとできるように必死で頑張っている。なのにそれでもダメだしされてしまってどうして良いかわからない。
わからないけどわからないって言えないからただひたすら頑張る。
そんな悪循環に陥った計が、それでも仕事することによってスランプから抜け出せるようになるまでが今回のお話。
とにかく計が心の中で悪態をつきながらもゴリゴリしごとをこなすので、お仕事小説として面白いです。

また恋愛小説としては、いつも大らかに計を受け止めてきた潮が、ここまでテンパった計をみて思わず正論でアドバイスしてしまい、真っ向からぶつかるというイベントが発生します。
そこをお互いどう歩み寄るかも見どころのひとつでした。

その2つのイベントが無事解決して、さあこれにて一件落着ハッピーエンド…とならないのが本作の面白いところ。
仕事の一大事がようやく落ち着いたところで、突然計は記憶喪失になるのです。
シリアスなお仕事小説のノリから一転、BLテンプレファンタジックイベントが!

正直物語の展開としてなぜ?と思いはしたのですが、そこは展開も会話も面白くテンポ良く繋ぐ作者さんらしく、謎なイベントを発生させても、話としての面白さは失いません。
なかなか見ることのない潮×キレイな国江田さんは、読者へのファンサービスなのかな?
この部分は気楽に読めてこれはこれで面白かったです。
前半に張っていた壁ドンという伏線イベントが記憶喪失ネタで見事に回収されているのに舌を撒きました。匠の技だ!

そうそう、この巻でも少ないながら陽気で程よくチャラい後輩アナウンサーの皆川が良い味出しているんですよね。スピンオフ「虹彩」シリーズで主役としての彼が読めるのが嬉しいです。

同じ番組の看板アナウンサーの麻生と、今回ライバル役だった(というほどでもないけど)木崎との関係にちらっと触れられていたので、いずれこの2人もスピンオフがでるのかな?と楽しみにしています。
個人的には麻生さんはスピンオフ「〜いで」シリーズの設楽や栄のような癖ありキャラとの絡みでもみたいところ。

0

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