やたもも

yatamomo

やたもも
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神642
  • 萌×2217
  • 萌122
  • 中立49
  • しゅみじゃない92

--

レビュー数
110
得点
4493
評価数
1122
平均
4.1 / 5
神率
57.2%
著者
はらだ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス Qpaコレクション
シリーズ
やたもも
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784812487600

あらすじ

生活能力ゼロ、究極ビッチでクズでろくでなしのモモ。
オカン系男子で面倒見のいい純朴青年、八田(やた)ちゃん。
公衆トイレでの事後処理中に遭遇、という最低最悪の出会いから、八田ちゃんの人の良さにつけこんで、家に転がり込むことになったモモ。
彼と過ごすうちに、ろくでなしなモモに少しずつ変化が…。
そんな矢先、モモの過去のパトロンが表れて―――。

エロコメディ! なのに、胸を抉る切なさもある。
はらだワールド炸裂の1冊!

表題作やたもも

八田,オカン系男子
百田(モモ),ビッチな恋人,24歳

同時収録作品やたもも/すももむかしこばなし(描き下ろし)

須田,モモの元飼い主
モモ,生活能力ナシのビッチ

その他の収録作品

  • やたももごじつだん(描き下ろし)
  • カバー下:すもも(描き下ろし)
  • カバー下:すだちゃん(描き下ろし)

レビュー投稿数110

“あっけらかん”と生きているモモの不思議な魅力

はらださんは描く方向性が自分向きの方なので読むのを楽しみにしていた2冊目です。
さて、そんな2冊目は「絶倫好青年(八田)」×「ろくでなしビッチ(モモ)」という組み合わせです。

読む前にモモの「ろくでなしビッチ」って何がどう、どのぐらい?と思ったけど。
ずっとヒモ生活で生きてきたとか、お金がもらえるんなら誰とでも寝れるとか。
確かに酷いビッチでしたw
ろくでなしと言ってしまえばそうなんですが。

でも、なぜでしょうか。
読めば読むほどモモが憎めなく思えてきて、最終的に可愛いなぁ~とさえ思えるようになってしまいました。
なんでかな?と不思議に思っていたのですが。

モモって気持ちいいぐらいに言葉に裏表がない子なんですよね。
ウソをつこうとしてもバレバレですし。
表裏なく正直に自分の気持ちを言ってしまうそんな所がバ可愛い!

それに、ろくでなし生活をしているとは言っても、誰かを傷つけたり騙してまでヒモになろうという、そこまで酷いタイプじゃないです。
むしろ騙されてしまう側のほうです。
八田がモモのことを可愛いと思ってしまう気持ちがとてもよく分かる。

それから騙されてマワされても、元飼い主に酷い事をされても、あっけらかんと流してしまえる所もすごい。
普通の人なら傷ついてしまいそうなことも、蚊に刺された程度で済ませてしまえるこの精神的なタフさ。
このあっけらかん具合もモモの魅力だと思いました。

逆に、八田のほうがモモの傷をもろに受けてしまい、泣いてしまいます。
本当ならモモが傷ついて泣いてしまう場面なのに、モモはヘラヘラと笑っています。

でも、なぜモモはヘラヘラ笑ってしまうのでしょうか。
人はあまりにも強いストレスを受けると、それを回避しようとして防衛機制が働くと言います。
もしかして、笑ってごまかそうとしてしまうのは、裏を返せばものすごく傷ついているということなのかもしれません。

モモだって本当は平気じゃないんだと思います。
それでも泣いてしまえば本当に「みじめなやつ」になってしまうから堪えているのかもしれません。
流すことで心の平安を保つことが日常化しているのでしょうね…。
それが結果的に雑草のように強く生きてくことになるのなら、そんなものはいくらでも流してしまえばいいと思いました。
そしてモモが泣けないぶんは八田が泣いてやればいい。
そうやって二人でバランスが保てれば、それでいい。

ところでモモは八田のことをちゃんと恋愛の意味で好きなんだろうかと心配だったのですが。
一番初めのエピソードでは八田の一方通行に見えたし、本当にこの二人が恋人同士…?と疑わしかった。
ですが、過去編のエピソードでモモがちゃんと八田のことを好きだと自覚する場面があって、一方通行じゃないと分かって良かったです。

八田がモモに対して「おまえが、愛おしい」って言った時、すぐに言葉にできなかったけど、心の中で『なんだこれ、すっげー好きだ』って崩れ落ちてるモモが可愛いかったー!
八田に好きって「いつかいう、いつかいう」って言ってるモモにキュン。

それからモモだけじゃなく、八田というキャラクターもなかなかに愛しいです!
モモのことを憎めなくて、何だかんだ世話を焼いてしまう人の良いところだったり、モモに一直線な所とか。

それと、八田がいわゆるスーパー攻め系の金持ちじゃないという設定も好きです。
BLの定番では「ビッチ」「生活能力ゼロ」タイプが受けの場合、攻めは「金持ち」「エリート」タイプが組み合わされることが多いように思うのですが、この作品はそこが違うところが良い!
確かに八田は世話焼きなんですが、彼は財力がないのでw、定番のスパー攻め様のように財力にモノを言わせて受けさんを囲うことができない;;
だからモモにある程度自立してもらわないと、やっていけないのです。でもこれが逆に良かったのかもしれないです。
もしかすると八田はいかりや○介タイプのオカンかも。
飯食ったか~フロ入ったか~クソして寝ろよ~的な。
色々チェックはするし世話は焼きたがるけど、ある程度はてめぇでヤレ!!って感じで。
八田がスーパー攻めじゃないから、等身大だから、モモも対等に付き合おうと思えるのかもしれません。
やたもも、本当に良い組み合わせだと思いました。

途中で須田という、モモの「元飼い主」が現れましたが。須田、実はモモにむっちゃ執着してたんですねw
須田はモモを眠らせて自宅に運び、あれこれドイヒーな事をやっちゃってくれたのに、「この野郎!(激怒)」みたいな気持ちになれない。
どうしてだか「哀れ」という感想が先に来る^^;;;
モモに出会ってから、心の闇がオープンしたままで切ない。はやくクローズ・ユア・ハート…

今回もエロががっつり入っていましたが、はらださんの作品の良いところはドスケベなだけじゃない所です。
二人の関係が軽いノリからでも、たどり着くところに「愛」が見える。
八田がモモを可愛いと思うのは同情じゃなくて「愛」があるからですし、モモが八田からある程度自立しようと思ったのも「愛」があるからですし。
エロエロなストーリーの中に、わずかに見え始めた恋愛の意味での「好き」。
それが急速に自覚されて、言葉に表された時のキャラクターの変化や表情がとても愛おしいです。
その辺りのさじ加減の絶妙さが個人的にツボです。

ちなみに今までの作品からすると八田モモカプの変態度数は少ないです。
今作の変態賞MVPは須田ちゃんですおめでとう!!

◆カバー下「すもも」(須田ちゃんとモモ)
www須田ちゃんの生き様が切ない!!wだが同情はしないw
須田ちゃん酷いヤツなのにこのカバー裏でプッて笑ってしまった。
須田ちゃんはもうちょっと素直だったらモモとうまくいっていたかもしれないですね。

20

ろくでなしだけど切ない!

噛み癖の絶倫大型犬(オカン気質)攻め×ろくでなしビッチ可愛い受け

冒頭は現在のお話でスタート。
受け(もも)はこの時点でも、攻め(恋人・やた)に「フェラするからお金ちょーだい」って言っちゃう安定のろくでなし!
そして、女性への痴漢を攻めに疑われてた受けはお仕置きとして野外で濃厚なHされちゃいます(恋人に痴漢を疑われるって凄いろくでなしレベルですね)。
前作で見られたはらだ先生の濃厚でどろどろなHシーンは今作でも健在です。

次からは過去編が続くのですが、
気持ちいいぐらい受けがろくでなしでクズ!
前の飼い主である須田(この人は欠陥がありますが、どこか切なくて憎めない)とか過去のただれた生活ぶり(番外編では、縛りや尿道プレイをされています)が明かされていきます。ちなみに私は、やたがももに「須田のこと好きだった?」と聞くシーンが1番好きです。全体的にえろえろどろどろな作品かと思いきや、こんな切ないのも入ってくるのでたまらないです。

攻めと出会ってからも攻めに対する感情は普段、顔にも態度にも出ないし、態度が悪く、いつもへらへらしていて、ろくでなしは変わらず。ですが、ビッチの部分には少し変化ありかな。
攻めからの愛情の受け止め方→「やたちゃんスキ」と攻めのいないところでひとり赤面してうずくまる姿が最高に萌え!でした。

そして、なんと言っても最後の終わらせ方が絶品です。
過去編終わり→冒頭への表現がすごく好きなので迷わず神評価にしました。

15

最高でした


私の好みのドストライクでした。
レビューをみた時からずっと買おうと決めてました。
ずっとこんなBLが読みたかったです!
まず絵柄がすごく好みで、一瞬ではらださんのファンになりました。
受けの子がビッチで家事もできないダメダメで、身体売って生活しています。
童顔でネコ目でタバコふかして陽気で攻めを振り回してまああああ可愛い…!!
八田(攻)の手放したくない気持ちがよくわかります!!

そして中盤ではももちゃん(受)のもと飼い主(?)の須田が登場するのですが、二人の過去話が切なすぎる…!!
きっと二人ともお互いのことが好きだったんだろーなーと…
すだもも大好きです。あの家政婦さんいなかったらすだももどうなってたんだろう…と、ぐるぐる考えてしまいます。
それにしてもベランダえっちはすごかったです。
これもまたドストライク。ももちゃんエロい。
ドキドキハラハラきゅんきゅんしながら読んでました。
須田が手をあげたときにガードしたももちゃんが何気に好きです。

こういうのって、攻めの嫌な予感が働いて、受けが入れられる直前とかに助けるっていうのが多いんで、今回も八田が店長に住所聞いた時点で「ああハイハイ」とおもったんですが!!
やってくれましたはらださん!もうありがとうございますしか言えないです。

あと八田の告白で照れてるももちゃんの可愛さが半端ないです。よかったねももちゃん!やたもも幸せになれ!と、ひたすら手を合わせました。

もっともっと語りたいのですが、長くなりそうなので最後に、表紙下の4コマでとどめを刺されました。
元気なビッチ受けが好きなかたは是非やたももを購入しましょう!!買って損はないと思います!!

13

明るくて可愛いビッチの成長物語

ビッチって何処か暗い印象があったのですが、モモは明るくて可愛いです。
ストーリーはどちらかと言うとシリアスなのに、
モモの明るさがそう感じさせないんだと思います。
だから凄く読みやすいです。


時系列としては、
やたももepisode0(過去編)~最初のやたももとなっているようです。


「やたもも」
八田とモモとの出会いは、
モモが麻雀で負けて複数のモブにされた後で
公園のトイレで処理をしていた時という最悪の出会いでした。。。
それなのにモモはヘラヘラして初対面の八田に
「お金くれれば、ヌいてあげるけど、どう?」と、
誘い襲い受け、ハンパないです(笑)
お互いまだ名前も知らないのに。。。
でも、酷いことされてるのにモモって
何処か無邪気で子供っぽくて可愛い・・・
八田の家に転がり込んだ日から、くわえます。
だけど八田は絶倫でした、絶倫最高です(笑)
後に出てくる須田に調教されたり、
きっとかなり不特定多数と経験があるビッチなモモでも
辛いみたいです(^_^;)
しかもかみ癖もあるみたいです!
ももが提案したオナホを八田が使って
最終的にモモにも使っちゃって混じり合っちゃうのがとてもエロい。
でも結局オナホの効果なしとかやたは相当絶倫なんですね!

中盤、モモの元彼(飼い主)須田が登場しますが、
八田がモモと外でして「モモは俺のモンなんだよ!」と
見せつけちゃうのが何かカッコ良かったです。

個人的にこの漫画で印象に残ったところが二つあります。
一つ目は、元彼須田とももがしちゃうところです。
普通は元彼が恋人としちゃう前に彼氏登場って感じだと思うのですが、
あえて無理矢理しちゃうシーンが漫画に深みが増したと言いますか、
モモがビッチだと言うことを改めて見せつけられたと言いますか。
正に行動がモモらしいって感じですかね。
話がブレない。
モモは身体は流されちゃったけど、それでも須田に
「俺には八田ちゃんがいる。須田にはもう頼らない」と
心は八田ちゃんだけを想っているときちんと主張していたところが、
良かったと思います。
ももは見た目子供っぽいけど、ホントは強い子で、
しっかりした一面もあるんだなって思いました。

モモはどんなに酷いことされても平気って言うか
笑いに変えちゃうって言うか・・・
それが当たり前になってるから鈍感になってるのか。
笑い飛ばしてごまかしているのか。
私はその両方だと思います。
絶対今まで何度も傷ついて辛い想いをして来て
普通だったらトラウマになりそうなのに、
泣いても良いのに泣きもしない・・・本当にメンタルが強いと思います。
代わりに八田が泣いちゃうし。
八田がモモに泣いても良い、頼っても良いと言う言葉はとても響きました。
八田は本当にモモが大好きで、優しいなと思います。
八田の言うとおり、モモは泣いたって良いし、頼ったって良いし、
我慢しなくても良いのになーと私自身も思ってしまいました。
いつか八田にそういうありのままのモモをさらけ出して欲しいです。
八田ならきっとどんなモモでも受け止めてくれるでしょうから。

須田との過去が明かされますが、
須田は世間体を考えて家政婦と結婚し、モモは家政婦のこともあって、
皆の幸せを考えて、出て行きました。
でも、須田は家政婦よりモモが好きで、モモが出て行ったことで、
バランスが崩れ始め、今はもう家政婦も家にいないようです。
須田とモモはお互い依存関係だったとは思うのですが、
精神的に依存してたのはモモと言うより須田だったと言うことでしょうね。
須田がモモを無理矢理にでも取り戻したい気持ち、
少しわかる気もします。。。
いなくなってから相手の存在の大切がわかる・・・
須田はモモを大切にすれば良かったと後悔してるのではないでしょうか。

印象に残った二つ目は、モモが八田と離れて一人暮らしをするところです。
モモが八田と会って、八田が例え初対面が酷くても、
モモにどんな過去があってもきちんと受け止めてくれ、
心の支えが出来たからこそ、あえてモモは自立しようと決意します。
モモは八田と出会ってやっと居場所が出来たから、
須田との経験も糧にして、自分を変えようと一人の男として生きていこうと
一人暮らしを選んで、成長したなーと思いました。
(でもまだまだ頼ってはいるようですが 笑)
モモは本当に八田に会えて良かったね♡

二人が和解して抱かれた後、
モモは煙草吹かしながら
「八田ちゃん好きだ-!」と心の中で連呼してて、
とてもピュアだと思いました。
ベッドで八田を後ろから抱き締めながら「いつかいう、いつかいう」とか
まるで始めて恋愛しているかのような反応で可愛いです!

数ヶ月後、引っ越し前日で、八田が寂しそうですが、
引っ越し後多分すぐ、朝モモに起こされ一人暮らしの家に行き、
最初のやたももに戻ります。
ビッチな感じは変わらないけど、どうやら八田にだけビッチなようです。
話の構成も上手だな~と思いました。


「すももむかしこばなし」
須田とモモのお話。
拘束されて尿道にも突っ込まれてる・・・
見てるこっちも痛い痛い痛い(;△;)
それでも気持ちよさそうなモモはホントにドMですね(^_^;)

「やたももごじつだん」
八田のおかん発揮です。
AVに嫉妬しちゃう八田・・・可愛いなぁ。
隣に苦情出ちゃうとか、どんだけモモは声出してるんだろ(笑)


話もキャラもよく練り込まれてるし、
最初に今の二人の現状→過去編を持って来たり、
エロも適度にあって、読み応えがあって面白かったです(*^O^*)
絶倫×ビッチ最高ですね♪

8

あやちゅけ

*マリン*さま

マリンさまのビッチオススメに押され、
ついにぽちっちゃいました!
今から届くのが楽しみです。レビューを拝読させていただくと
主人公はトンデモナイビッチみたいですが、
ビッチ苦手の私も読めるかなー?とか
今から不安になっております(´・ω・`;)

100+8= エロくて甘くて切なくて……

御年24歳の今まで、身体を売ったり寄生したり、
浮き草のように生きて来たモモこと百田。
そんな彼を拾ったやたちゃんこと八田。

酷い目に遭わされても騙されても、へらっと笑って生きて来た
可愛いビッチモモ。
絶倫(←褒めてない)で噛むし、お金も持ってないし年下だけれど
人が良くて面倒見が良いやたちゃん。

あっけらかんとドライなモモがやたちゃんに出会って、
今まで知らなかった感情を得て、人間らしくなって行く様の可愛さ!
表情がなんとも魅力的!
アホなエロ話かと思っていて読んでいたが、途中何度も涙腺にきた。

こういうテーマって古典的なんだけれど、
潔いエロや、単純な浪花節にならない感じのところが、素敵。
3羽のカラスと咬み癖のある大型犬の例えに大笑い。

やったーネ、モモ。
きっと相変わらずしょうもなく生きていくんだろうけど、
おかん八田に愛の叱責を受けながら、幸せになってね。


モモの元の飼い主の孤独に病んだ(でも金持ち)須田がいい。
彼を主人公にしたスピンオフも読んでみたい!
カバー裏に、須田バージョンの表紙と4コマ漫画があります。


8

レビュー不要

先人の素晴らしいお姉さま方が書かれているようなので
もはや不要のような気がしますが。。。
ただひたすら自己満足のために語りたいがためだけにレビュー書きます。
久々気持ちいいくらいのビッチをいただけました。
かわいい話も美しい絵柄も間違いなくBL在住のイケメンもとても重要なのですが!が!!!!
でもそれだけではやっぱり物足りないのです!!!!
チンコやタマのぶつかり合い擦りあい・・・大いに結構!!!!(下品ですいません)
ビッチで何が悪いんだ!!???ビッチだって生きてるんだー!!!!!!
・・・若干論点がずれました。滾り過ぎまして申し訳ないです。
ポジティブビッチと絶倫真面目男君のお話です。
何も意識せずに開くと5回に1回は性交シーンにぶち当たります。
やってるだけのお話かと思ったら綺麗にまとまっていて
まさかの真面目な告白に自身もキュンときてしまいました。
やばいはらださん。超ファンになってしまった。
ただ本当に、きれいかわいいほのぼの系が好きな方には全力でお勧めできないのでそういう方は知人に勧められても全力で回避してくださいね!
これ一番重要です。

8

エロくて切ない・・・

ホントにエロエロなのに、どこか切なくて笑えてしまうストーリーでした。

真面目で面倒見のいい青年なのに、マジ絶倫というのが予想外の八田ちゃんと
ビッチで下半身がだらしない、だけどどこか憎めないモモの
出逢いから、本当の意味で恋人となるまでの
笑えて切なくて、思いきりエロな優しいお話です。

とにかくHシーンが多いお話ですが、きちんとしたストーリーの上にあるので
違和感なく読むことができました。
モモはもともとヒモのような生活やウリをしていたので
八田ちゃん以外の人とのSEXシーンもありますが
それもまた、このお話には欠かせないもので
今のモモがあるのは、こういう過去があった上で
八田ちゃんとの出会いがあったから・・・と思えます。

麻雀の怪しい3人組や、元飼い主の須田にその妻。
いろんな人にかかわりながら危ない橋渡って生きてきたモモが初めて味わう本当の愛。
八田ちゃんの想いと自分の気持ちに気づくまで、少し時間はかかったけど
八田ちゃんのためにも真面目に生きて行こうとするモモ、少しカッコよく見えました。

しかし、八田ちゃんのあの絶倫には驚かされました。
あのモモが参っちゃうんですからね。
Hの前にひとりでオナホでする姿は、可愛そうだけど笑えました。
「Hするようになったら振られるパターン」というのが図星とは
どれだけ苦労してきたことか・・・
でも、最終的にはそんな八田ちゃんにモモもはまってしまうんですけどね。

それぞれの登場人物の後ろに、あまり人には言えない過去があり
その時その時で誰かに支えてもらったり、それをどう乗り越えたりしたかは
ここには綴られてはいませんが、読んでいてなんとなく
それぞれの過去を思い描いてしまったりしました。
何かはわからないけどいろいろあったから、現在がある・・・
特にモモには「忘れたい辛い過去」のようなものを感じてなりませんでした。
どん底のどうしようもないモモだったけど、そうなってしまった何か理由があって
そこから這い上がろうと、真面目に生きて行こうと思わせてくれたのが八田ちゃんで
そんな二人の、Hで切ない生活が笑えるけどほろりと来てしまいます。

しかし、八田ちゃんモモに甘いよ。
あのゴミの山を見たら・・・やっぱり一緒に住んだ方がいいのかも・・・
と、八田ちゃんに同情しつつも、やっぱりこのくらいの距離がいいのね。
と妙に一人納得して読み終えました。

7

ガッツリ

エロス(*´Д`*)ハァハァ
それでいてストーリーというか、キャラクターというか
しっかり作られているので圧巻です。
や、好きです。ありがとうございます。

お話は、だめっこな受を拾ってきた絶倫男が
いつの間にか受に夢中になり、めろめろになり。
ダメっこだった受も少しずつ人に近づいていくというな
そんなお話(だった気がする)←オイ

ともあれ
キャラクターが結構ほかの作品とは異質な気がします。
もちろんいい意味で。
孤独で男にだまされて。いくところ無くて
男にも良いように犯されて。
それでもアッケラカンとしている受。
真面目で一見普通の学生さんな攻が
実はエロスになると超がつく絶倫でガッツガツ
受がヘトヘトになるくらいな描写も昨今あまり見ない描写でしたw

後半に向けて、ちょっとずつ気持ちが変化していき
「あれ?あれれ?」な受の動揺するシーンが好きです。
1冊丸まるで読めて満足ではありますが、後日談~な今後でもう1冊。
シリーズとかでも有りだなと思える作品でした。ウマw

7

「いとしい」に理由はいらない

Qpanoで「すもも」を読んでから慌てて購入しました。
はらださんの作品はホワイトからダークまで振れ幅が非常に大きく目が離せないのですが、この作品はホワイト側でした。

オビの『「ろくでもない」が「いとしい」になるまで。』という一文が最高!!!!!!!

話の構成がとてもいいです。現在の時間から過去に戻るので、やたちゃんとモモのことを少しずつ知っていくことができて読みやすいです。最初の話のその後まで描かれているのも素敵です。

全体を読んでいくと、はらだ先生の表情の描き分けの巧みさに驚かされます。モモのやたちゃんに対する表情に、やたちゃんにほだされて、少しずつ愛しさが覚えてくる過程に、この2人が愛おしくなってくるのです。次の相手見つけるか、とつぶやいたモモの表情が曇るところは最高です。また、須田に対する表情とやたちゃんに対する表情の差がわかりやすいですし、モモの気持ちがまっすぐに伝わってきます。あとは、須田の表情もいいんです。冷たくてひどいキャラクターなのかと思いきや、弱くてひとりぼっちに耐え切れない人間味あふれる部分が最後に見えてくる。モモが玄関に置かれた(おそらく)子供用(?)の靴を見て、最後に須田を振り返るシーンは、須田の孤独と少し同情してしまいそうになる、感情の機微に敏いモモの性格がよく出ています。そして、迎えに来たやたちゃんとのシーン。やたちゃんの姿を見てモモが思わず安心した表情を見せるところで、モモが抱く「いとしさ」がよくわかる。でも、モモは人の表情を伺って生きてきたのか、やたちゃんの表情が険しくなるととても不安そうになって、泣きそうになるんですが、ここはページをめくる手が止まらないです。

モモはなんでやたちゃんのことが好きなのか、理由をはっきり言わない(言えない)んですね。でも、理由なしでやたちゃんのことがいとしいと思っている。須田に対してはきちんと理由があったのにやたちゃんに対しては理由がない。やたちゃんもちゃんと言葉にできる理由はない。でも、「いとしい」んです。最後、モモが「好き」というのが恥ずかしくて葛藤するところは至高です。

長々と失礼しました。
メインの2人は当て馬キャラまで魅力的に描き切れるはらださんの手腕に脱帽です。

7

萌えと醜悪のぎりぎりのきわどいライン、くせになります。

まるで二次のジャンルのようなタイトル。
八田と百田だからやたももか。
一話だけだと、うわー出たよ、はらださんの下衆っこ!なんというビッチたん。になるけど、過去編がしっかりあって俄然深みのある作品に。
いやったらしい元カレの須田も、さらに過去話を読むと、なんだか哀れになる。
カバー下で、やたももと同じシチュエーションとらされて、さらに不憫だし(笑)
こういうとこお上手だと思います。
結局憎めないもの。なんなら須田のスピン読みたいってなっちゃうもの。

ドーベルマンとやせっぽちいの黒猫といった二人を堪能しました。

6

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