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オジサンもの初めての人にも◎

帯バキュームで購入しましたが、本当に素晴らしく好みのお話でした。

オジサンものは初めてだったのですが、本当に丁寧に感情の動きが描写されていてよかったです。
スピンオフとは知らずにこちらを先に読みましたが、問題なく読めたのでどちらから読んでも大丈夫だと思います。

拗らせた感情のモノローグが本当に良かったです(2回目)

やはり神だった

すっごく好きです。
最初の導入がいつもよりも軽めで入りやすくて、初めての方にも配慮されているなあと思って読み進めていたらなんともドブ沼。深すぎる。

エロシーンは少ないかなぁと思う反面、コマ割りの見せ方でエロさが倍増しているのはもう本当に天才なのではないですか。ていうか天才ですよね。
ストーリーが進むにつれて追い詰められてくるスピード感も素敵ですし、あまりのサイコっぷりに震えました大好物ですありがとうございます。
着地点がどこになるのか気になるくらいのサイコっぷりなので次巻も期待大です。

やたもも コミック

はらだ 

「いとしい」に理由はいらない

Qpanoで「すもも」を読んでから慌てて購入しました。
はらださんの作品はホワイトからダークまで振れ幅が非常に大きく目が離せないのですが、この作品はホワイト側でした。

オビの『「ろくでもない」が「いとしい」になるまで。』という一文が最高!!!!!!!

話の構成がとてもいいです。現在の時間から過去に戻るので、やたちゃんとモモのことを少しずつ知っていくことができて読みやすいです。最初の話のその後まで描かれているのも素敵です。

全体を読んでいくと、はらだ先生の表情の描き分けの巧みさに驚かされます。モモのやたちゃんに対する表情に、やたちゃんにほだされて、少しずつ愛しさが覚えてくる過程に、この2人が愛おしくなってくるのです。次の相手見つけるか、とつぶやいたモモの表情が曇るところは最高です。また、須田に対する表情とやたちゃんに対する表情の差がわかりやすいですし、モモの気持ちがまっすぐに伝わってきます。あとは、須田の表情もいいんです。冷たくてひどいキャラクターなのかと思いきや、弱くてひとりぼっちに耐え切れない人間味あふれる部分が最後に見えてくる。モモが玄関に置かれた(おそらく)子供用(?)の靴を見て、最後に須田を振り返るシーンは、須田の孤独と少し同情してしまいそうになる、感情の機微に敏いモモの性格がよく出ています。そして、迎えに来たやたちゃんとのシーン。やたちゃんの姿を見てモモが思わず安心した表情を見せるところで、モモが抱く「いとしさ」がよくわかる。でも、モモは人の表情を伺って生きてきたのか、やたちゃんの表情が険しくなるととても不安そうになって、泣きそうになるんですが、ここはページをめくる手が止まらないです。

モモはなんでやたちゃんのことが好きなのか、理由をはっきり言わない(言えない)んですね。でも、理由なしでやたちゃんのことがいとしいと思っている。須田に対してはきちんと理由があったのにやたちゃんに対しては理由がない。やたちゃんもちゃんと言葉にできる理由はない。でも、「いとしい」んです。最後、モモが「好き」というのが恥ずかしくて葛藤するところは至高です。

長々と失礼しました。
メインの2人は当て馬キャラまで魅力的に描き切れるはらださんの手腕に脱帽です。

こんな作品を待っていた


ふゅーじょんさまの「へんたいプレイ」アンソロジーで拝読して以来、コミックス発売をとても楽しみにしていました。このアンソロジーに載っていたのは若干のSMモノでしたが、とても衝撃的な作品でした。
今回、コミックスにまとめられておりましたが、やはり何度読んでも素敵でした。

オビにもある通り、少し薄暗い作品が収録されている短編集です。全部が薄暗い、というわけではないのですが、ダークなモノが好きな方には是非手に取っていただきたい一冊です。

作品の並べられ方も秀逸で、かなり後に引く作品が多いにもかかわらず、わりとさっぱりとした読後感を覚えました(本当に救われないモノもありますが)。また、話としては王道モノが多いですが、独特の絵柄と見せ方で引き込まれます。

悩むなら買うべき作品です。

理系文系の設定が活きてる!

理系設定がものすごく活かされていて、とても楽しく読めました。迷っているなら買いです。

「答えが決まっている方がやる気になりませんか」とか「物事を結論から話すのやめてください」って、かなり理系文系あるあるだな~、と思いながら読んでいました。この設定が完璧に活かされていた告白のところは最高でした。会話の中でも理系文系のあるあるが出ているところも素敵です。

絵もきれいで、話の流れもきれいだと思います。少しずつ距離が近づいて、くっついて、盛り上がりの頂点の見せ場としてエロがある、という流れがとてもきれいにまとめられていました。

表紙のピンクに黄緑というデザインがすごく目立ってかわいいですし、中身もかわいい。かなり楽しく読めて、流れもはっきりしているのでぜひぜひ手に取っていただきたい一冊です。

お腹いっぱいごちそうさまです。

腰乃先生の作品は全部大好きなのですが、この作品はスゴイです。先生の作品の、日常の中で恋をして結ばれて、その帰結としてエロがある……という流れをこれでもかと覆していく作品です。もちろん、日常感は全く損なわれることはなくて、このお話のふたりはこれからもずっと続いていくのだろう、という想像もたくさんできるような、続いていく日常感にあふれています(陰毛もご健在です!)。で!す!が!この作品はめっちゃエロイ。すごくエロイ。割とハード、だが愛にあふれている。

最初から最後まで濃密なエロと日常の中の会話が両立しているのが素晴らしいです。また、とにかくプレイがハード、というかマニアックです。剃毛とかテイモウとかTEIMOUとか。剃毛からのシャワープレイからの挿入ってもうお腹いっぱいです、圧倒的感謝です、本当にありがとうございます、大好きです。

剃毛プレイのシーンが素晴らしいの一言に尽きます。ただ剃るのではダメなのです。剃毛されて震える受け、ヒクつかせてたら切れちゃうよ、という攻め、その過程が何よりも大切だと個人的には思っているのですが(剃毛最中の描写が好きです)、全てが最高でした。剃毛の見せ方が上手すぎる。

ソフトSMもあります。パンツの穴のところだけ切るシーンもあります(大好き)。しかし全編にわたって愛があり、受は割とちょろい子です。
設定の活かし方も神です。何度だって手に取りたくなります。

また、各話の間のページに受と攻の名台詞があるのも素晴らしいです。
さすが腰乃先生だ!!!!!大好き!!!!と読み終わった直後に叫びたくなる、神作品です。

かなりお買い得。


腰乃先生のご推薦作品ということで、エロか日常系かのどちらかだろうと思い購入。内容としては後者でした。
ですが、ただの日常系で終わらないのがこの作品。コミック一冊分の密度が非常に高かったです。

前半に収録されている表題作はがっつり日常系の職場恋愛モノ。近づきつつもなかなかくっつかない距離感がたまりません。攻めの押せ押せもかわいい。

後半に収録されている作品はこれまたスゴイ。萌える、という表現は適さないと感じる作品ではありますが、物語として非常に素敵な作品です。よくありそうな物語、という感想もあるかもしれませんが、その物語の見せ方が秀逸。コメディー系かな?という表紙からの予想をいい意味で裏切られました。

幸せな気持ちで寝たい夜にまた手に取りたくなる一冊です。