年下フリーターとゲイ小説家のじれったいほど切なく、心が洗われるようなボーイズラブ。

海辺のエトランゼ

umibe no etranger

海辺のエトランゼ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神275
  • 萌×298
  • 萌76
  • 中立40
  • しゅみじゃない54

--

レビュー数
61
得点
2035
評価数
543
平均
3.9 / 5
神率
50.6%
著者
紀伊カンナ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
海辺のエトランゼ
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784396783488

あらすじ

小説家の卵でゲイの橋本駿と、物憂げに過ごす高校生・知花実央。3年前、2人は沖縄の離島の海辺で出会い、日に日に距離を縮めるが、実央が島を離れることに。そして3年後、島に戻ってきた実央は「3年考えた。男でも駿が好き」と迫る。しかし駿はいざ実央と恋人同士に、となると一歩を踏み出せなくて…。
大注目の作家・紀伊カンナ、待望のデビューコミックス!

表題作海辺のエトランゼ

親を亡くし天涯孤独
沖縄の離島に移住した若手小説家

レビュー投稿数61

改めて読むと、心の機微が切なく沁みました❤︎

久しぶりに、なんとなくアニメを観て
観るのも初めてじゃなかったんですけど
気付いたら、かつてないほど掴まれてしまって
原作の方を、また再読した次第です。

相変わらず、圧巻な風景の描写に圧倒されたり、豊かな表情がいちいち可愛かったりはしたんですけど、

シリーズの一冊目のこの巻は2人の関係がはじまるところで、
180度くらい気持ちが変わっていく彼らの機微が描かれているんですが、
前回は、テンポのいいやりとりや、コマ送りに解釈が追いつかないところがあったりしてハテナ?のところが、とんでもなく深いということに急にハッとなってしまい目頭が熱くなってしまいました。

特に、2人でホテルに入った場面。
駿の本心が実央に明かされるんですが、
ゲイだということで周りからの偏見を身を持って経験していた駿は、
ひたすらそれを隠していて、そして異性との経験までしていた。
家族を安心させるために婚約もした。

故郷から逃げるようにして
自分のことを知っている人がいないこの場所でも
自分の好きという感情を使いものにならないというように扱ってきた駿は
好きな人に告白することも叶わず
同性との経験もしたことがない、と明かします。
実央に声をかけた時もきっと、
引かれないかどうか怖かったはずで
それでも寂しそうな実央がほっとけなかったと聞いた時、
実央も心の底から駿を癒したいと思ったんだろうな。(思わず、しよう!て口走るんだよね❤︎)

ほんの呟きが気持ちの機微を伝えてきて
ふっくらと豊かな気持ちにさせてくれるような
しみじみとした気分になりました。

2人の行く先も、またゆっくりと読みたいと思います。

1

期待外れ

この作品は映画化もされている程なのでかなり期待していましたが、正直酷かったです。実央が駿に引っ越すことを伝えたシーンまでは良かったものの、3年後実央が帰ってきたというのに駿はそっけない態度を取っていて心情が全く分かりませんでした。中盤から出てきた桜子さんは物凄く面倒くさい人で、今カレの実央に駿とのセックスの感想を言ったり、恋人がいると知った上で駿にキスを要求したり。ドン引きしました。その上、駿はすぐ断らないし!実央は気を遣って好きでもない人にキスをして、もう滅茶苦茶でした。その後、実央は家でずっと泣いていましたが、駿がエッチを持ち掛けたことであっさり仲直り。ただただ実央が可哀想で本当に胸糞でした。続編を5巻まで買ってしまったので、不安しかないです。

1

きいろぞう

去年レビューされてるものなので、コメントどうかな、、と思ったのですが解釈不明なところとか勿体無いなぁと思い、コメントさせていただきます。(自分のレビューではもう加筆できないので…)
3年後の再会で、駿が微妙だったのは2点あると思います。
一番大きなひとつは、自分のセクシャリティとの向き合い方に自信が持ててなくて、カミングアウトしてから初めて出会った好みの同性、ちゃんと付き合うのも実央が初めてで不安があったところに、2つ目の実央からの電話がなかったことが拍車をかけてたのかと。実央からのアプローチでやっと少しずつ前向きになっていたところに、桜子さん登場。子どもの頃からずっと好きだった駿に逃げられたまま、消化できない気持ちで、でもゲイだと言う駿に自分の気持ちはぶつけてもどうにもならない、イジワル言いたくもあるし、別れ際のは踏ん切りをつけるための要求だったのでは。負い目のある駿は直ぐに反応できない、その代わりに実央が駿がするより!と自分がキスして、、実央にしっかりしろよと言われて、桜子に罪悪感を感じてももぅ今の自分をちゃんと生きることでしか償えない、と整理し、やっとえちに…丸っと吐き出して、やっと駿の中で心と身体が繋がった巻だったのではないでしょうか。長文失礼しました。

キャッチコピーと倫理観のギャップ

絵が可愛くて、漫画力ある方だと感じます。
しかし登場人物の性格と行動が?です。
駿、小説家の卵で破談して沖縄へ来たということで、成人した二十代半ばあたりの設定の様ですが高校生の実央待ち伏せして声を掛けたり、下心だとハッキリ言ってるのに完全に引いてしまった。自覚なくても孤独な子に付け入っちゃってて、そんな大人怖いです。異性でも同性でも未成年にそんなこと言う大人はダメ。クズ設定ならまだ理解できるんですけど、「心が洗われるようなボーイズラブ」とあったのでとんでもないギャップでした。
3年後、帰ってきた実央の性格が変わっていて、そのきっかけも駿を好きになった理由もわからないまま積極的にとりあえず身体を繋げようとするのも残念で理解出来なく、モヤモヤが募ってしまいました。

5

きいろぞう

コメント失礼します。
最初は、駿は実央の寂しそうな様子がほっとけなかったんだと思いますよ。好みで気になってはいたとも思いますが、ゲイだということについて自分でも持て余していて、カミングアウトはしてるものの、ちゃんと恋愛をしたことがない駿は、好意の扱い方が不器用ではあるんだと思います。
なので、駿が下心と言ったのは、半分本心、半分は可哀想だと周りから言われたくないと言う実央に対して思わず口から出てしまったのかと。大人が未成年に告白するのは、どんな状況でもアウトというのなら、このお話は立ち消えるしかないのですが、色んな出会いがあり、2人にしか分からない感情をどう現実的に向き合っていくのかというところに、このお話の焦点があると捉えると、先を読み進めることもできるのではないかな、と思った次第です。
一方の実央は自分に好意を寄せて貰ったことで、可哀想だと言われるよりずっと、心があたたまり、孤独ではなくなったのではないでしょうか。でも、駿の気持ちに応えたいと思う自分は、本当に恋愛の好きなのか?を3年間悩んで模索して、結論として恋する気持ちを自覚して…そうすると離れて会えないからこそ、愛おしさが募るというもので。といった感じなのかと。
私も、読み直したりしてやっと理解してきたところがあり、確かに自身のセクシャリティに悩み乗り越える駿を巡って人々の機微が描かれている作品なのかな、と受け入れられたので、ちぇさんも解釈が進むといいなぁ思いコメントさせていただきました。すみません、長文失礼しました。

異邦人

この先を知ってて読み返すと、1話の実央(ミオ,黒髪,高校生〜)のツンツン具合にニヤニヤしてしまう1巻です。そして実際年下なんだけど、駿に比べたら考えが幼いなと思う。駿も駿で刃物握ったミオをまず心配しないんだ〜とか、2人ともまだまだ自分ばっかね。だからこそ話が動いて面白いんだけど。物わかりいい子ばかりでは展開しない。
駿の好みは美少年だけど入れてほしいほうで小説書きっての、なんだか業が深い。偏見。
元々読み切り作品だったのもあり1話でほぼくっつくまでいっちゃうのに、もう6冊(春風5巻)も発売されてるなんてすごい。そもそもカンナ先生が元アニメーターで作画がとてもうまい。上に話も面白い。惜しむらくはBLジャンルで刊行しない方がもっと多くの人に読まれたかなってとこぐらいか。

1

絵柄に引かれて読んだけれど

神評価が多く絵柄もとても好みで手に取りました…
がしかし何故かあまり心に刺さらない…
私が馬鹿で理解が足りないのだと何回か時間を置いて読み返しても
実央が駿を好きになるきっかけが理解できない
駿が一目惚れなのは分かる…
実央は他の人と違い可哀想だと思っておらず純粋に好意で声をかけられ嬉しかったのだと思う…
だからといって3年間も考えてそれだけで好きになるのか?と
何回読んでも、どこで好きになったのかわからなかった。
なんで3年後駿の元へ帰ってきたのも突然でよく分からない
映画も見たけれどやっぱりどこに萌えるのかよくわからず…
春風のエトランゼも1巻まで読んだがよく分からない
絵柄も可愛く癒されるので続きもきになりますがまたモヤモヤするのかと思うと手に取るかすごく迷う作品です
2巻、3巻で二人の過去編等があるのでしょうか…?
ご存知の方が居れば是非教えて貰えるとありがたいです

4

シリーズ第1弾!まだほんの序章

既刊のシリーズ全巻……春風のエトランゼ4巻までを読んでからの感想です。

主人公の駿は北海道(函館?)から沖縄の離島(座間味?)に逃避行して来た「エトランゼ」(異邦人)。
駿は幼馴染の桜子との結婚式当日に、ゲイであることをカミングアウトして破談にした過去を持つ。

南の島に住んで3年。
駿は島の高校生、実央と出逢う。
母一人子一人だった母親を最近亡くし、孤独に海を見つめる美少年に、要は一目惚れしたんですな。
でも、好きだとか告白はしてないんです。
下心があると言っただけで。
同性が好きな自分は普通じゃない、好きになった人が自分を好いてくれることなんて一生ない、と諦めているから。

でも駿の気持ちはミオにしっかり伝わっていて、本島に行って離れていた3年もの間、じっくりよく考えて(ゲイの人に話を聞いたり、女の子と付き合ってみたりもしたのかな?)結論を出して戻って来たのでした。
自分の感情から生まれた恋でもなく、相手の気持ちに流され絆されたわけでもなく。
……って、これは恋なのか?

20歳になったミオは朗らかで屈託がなくて、暗く拗らせていた高校生の時とまったく違う。
本来はこんな子だったのかな。
いや、そうじゃない。
ミオは帽子を被って人との関わりを避けるような人見知り?コミュ障?みたいなところのある子。

たぶんミオは自分から人の懐に飛び込んでいくタイプではないのだろう。
「駿が好いてくれてるって思ったから好きになったんだよ」という台詞には何なんだろ?って思ったけど、実際そういうことなんだろう。
……って、これは恋なのか?

そして一度心を許せばトコトンで、自分のお尻を委ねるのも辞さないほど。
(結果、委ねませんが。)

子どもが自分の親を窓口に、親が親しくしている人に警戒心を解いて人間関係を広げていくみたいに、ミオも駿を窓口にして、これから色々な人たちと関わっていくことになります。

このシリーズは巻を重ねるにつれ、どんどん多要素を含んで味わい深くなっていくので、私的には読み進めていくことに価値があると思っています。
それこそBLに留まらない多様性が描かれるので、BがLすることを最重要視される方には不向きかもしれません。

ちなみにアニメ映画は、本作のストーリーを「春風のエトランゼ」1、2巻中の回想シーンを加え補完した内容になっています。(所々変更はあります。)
コミックスの中で私の最もお気に入りだったシーン……初夜前の駿とおばちゃんのやりとりが違っていたのはヒジョーに残念でした。

1

絵がとっても綺麗

元々アニメーターさんだったとのことで絵がとっても上手いです。
似たような絵の同人作家さんはたくさんいますが、この方は別格ですね。

1

いまいちハマらなかった。けど春風は読むべき

表紙がとても綺麗で、評価も良かったので読んでみました。中身の絵もとても綺麗で、特に猫ちゃんが本当に可愛かった…キャラも表情豊かで絵は満足でした。
ただ正直ストーリーの良さはわからなかったです。なのですが何故か春風のエトランゼはかなり面白く感じました。というか所々泣きました…笑
こちらを読んで「ストーリー…面白い…のかな?」と微妙に思った方も春風のエトランゼを読んでみる価値は十分あると思うので是非読んでみて欲しいです…!

1

ここまで高評価である理由が自分には理解できなかった

続編とセットで購入しましたが、この「海辺」で私は脱落…というか続きが気にならないから読むの面倒臭い、と思ってしまいました。
あくまでも個人的な意見ですが漫画として高評価な理由がわかりませんでした。

他の方もレビューで書かれていますが、人によっては地雷が多いと思います。
個人的には下記が気になりました。
・元婚約者の女性がウザったい (かなりお節介だし絡んでくる、わがまま)
・受けは女性との経験あり (俺も男だからね!と言ってましたが、男だからってゲイでも問答無用で女性抱けるんでしょうか?その一言でセクシュアリティを片づけてしまうこのセリフには疑問を感じた)
・攻めも女性経験あり。離れていた間普通に女性と付き合ってたのでしょうけど、尚更なんで受けのことがそんなに好きなのかがイマイチ伝わってこない。

上記は、地雷とまではいきませんが個人的萎え要素でした。

また、物語の盛り上がりやキーとなるシーンがどれなのかイマイチ分かりづらいです。ずっと平坦な感じがして、クライマックスがない。
最後に気になるのが、確かに絵は綺麗で安定しているのですが、登場人物が全員14歳に見えます。とても20代には見えません。そのためリアリティがないと感じてしまいました。

12

元既婚者女性無理でした

映画化をされたということでレビューを見ずに即買いしました。

ネタバレ注意です。

私は元既婚者の女性が本当に無理でした。すみません。まずなんで恋人が目の前にいて最後にキスしてほしいとお願いしたのか。意味がわからない。そしてその女性にキスしてしまう攻め。地雷のオンパレードでした。(自分が評価を見ずに買ったせいでもあります。すみません。)あと女と寝たことあるの?という話題にも本当に無理すぎて悲しかったです。そして2人とも童貞じゃないという事実、、、知りたくなかった、、

2人ともとても可愛いけどなんか3年で性格入れ替わったのかな?ってほど。

絵はとても綺麗です。
評価下げて申し訳ございません。

8

子供の一途、おとなのもだもだ

シリーズ1冊目。
そのままアニメ映画になりそうな作画も、背景の雰囲気も素敵すぎる。

3年前、親の決めた結婚から逃げて、宿を経営している親戚のいる島に逃げてきた駿。
最近、いつもベンチに座って海を眺めている高校生・実央が気になって…。

という始まりです。
1冊目に関しては、2人の出会いと別れ、そして再会が描かれています。
幼い頃に父を海で亡くし、母ひとり子ひとりで生きてきた実央が、今度は母を亡くしてひとりぼっちになったとき、声をかけてきたのが駿。
高校生で天涯孤独になって、引き取られた家でも馴染めずに、本土の施設へ行くまでの短い間の交流が、その後の人生を決めてしまうきっかけになるのだから、ひととひとの出会いというのは不思議なものです。
一目惚れを考えたら、恋なんて1秒あれば出来ることなのかも。
ロミオとジュリエットなんて出会ったその日に結ばれて、次の日に結婚してますもんね。

ただこの2人はスピード展開というわけではなくて、離れて3年、相手のこととお互いのことをじっくり考える時間があって。
駿と同様に宿でお世話になっている絵理の粋な計らいか、余計なお世話か、ちょっとしたアドバイスのせいで行き違いはあるものの、実央は3年間、駿とどうなりたいか考えた上で島に戻ってくるのです。

が。

駿のもだもだが長い!
この作品だけでは駿と実央の年齢差ははっきりしません。
結婚するような年齢から3年、そこからさらに3年と考えても、実央より10才近く上なのかなあということはぼんやり分かる。
そして自分に置き換えてみる。
自分が30才近くになったとき、3年前に「可愛いなあ」と思っていた高校生が、「好き!」と言ってきたら…。
「同年代の子とがんばれ!」と言ってしまう気がしますよ。
しかも同性同士。もともとゲイじゃない相手に何かを期待できるほど若くもなければ、その子を「こちら側」に引き込んで責任が取れるほど大人でもない。
それは悩むよなあ、と思うわけです。

それに対して、3年考えてきた実央の押しの強さよ。
若さですよ。
若さに一途さが加わったら、それはもう最強ですよ。
ハーフアップも似合っちゃいますよ、って関係ないか。

駿の元婚約者の桜子さんの襲来の辺りは、うーむ…と思う部分もある。
実央が離れていた3年の間か、もしくはその前に、女の子とも付き合っていたことがあるのも結構びっくりする。
でもたぶん離れていた時期だろうなあ、と推測。
駿とどうなりたいかだけを考えていたわけじゃなくて、他の可能性もあった上で、駿を選んだんだなあと思えるエピソードなので、わたしは結構好きです。
しかも「女の子が好きだよ」って駿にしっかり言ってますしね。

初めてのシーンでは、2人の会話が色っぽさゼロで何だか笑ってしまう。
これもこの2人の味というか、気の利いた台詞や上手くリードしたりされたりなんかが似合わない辺りが良いんです。

これから続いていく2人の関係の礎。
ときどき単体でも読み返したくなる作品です。

1

大好きな作品

最近映画化もした作品です。
この作品の良いところは、リアルな社会情勢の中で生きているところ。2人の世界がとても暖かいこと。
お互いのこと思いすれ違いながらも、伸ばした手を取れた幸せを感じて欲しいです。

1

映画化されたので感想【※批評】BL「うすしお味」な作品

発売初版の前評判で当時購入しました。
まさか当時はこの作品がシリーズものになり数年後アニメ映画化されるなんて想像しませんでした。確かに際立った作品でもないので一般受けしやすい作品だと思います。

恋愛にトラウマ持ちで訳ありなゲイ作家の青年(受)と孤独な高校生(攻)の恋愛物語
全体的に可愛いけど癖のある絵柄で物語は焦燥的で拙速的。
丸いフォルムでさらさら描かれており、キャラクターデザインはどちらも童顔で攻受が一見分かりにくいですね。

物語も青年が興味本位と一目惚れで孤独な高校生の少年(攻)に声をかけるところから始まります。
しかし
「心洗われるBL」との謳い文句ですが恋愛に発展する感情の機微がまったくみえてきませんでした。コマ割りやセリフ回しも淡々と繰り広げられ読者が置き去りにされます。
全体的に軽ーいタッチでさらさら描かれていてBL要素もほぼ雰囲気です。

ゆったり流されながら悩み、でも急ぎ足で恋にもがき、結局即決した答えとだらだらとした苦悩を繰り返し、いつの間にか「ま、いーか」であっさり終わるような。
シリーズを通してそんなお話を繰り返すので印象には残りにくいです。

この巻ではエロ描写はありません。尖った作品でもないので本格BL作品に一歩踏み出してみるきっかけにはなるでしょう。

ただしほのぼのとした丸みのある可愛い絵柄、さら~とした薄味な作風が苦手な人、攻受とも童顔が苦手な人、
特に女性キャラの当て馬展開があります。苦手な方はご注意ください。
あと続編ではエトランゼネームが変わり、さらっとしたエロ描写が加わります。この辺も注意。

9

映画観てきました!

なんともむずがゆい!もどかしい!これでお終いなの!?という物足りなさ、というと言葉が強すぎますが、この作品は初見ではほんとうの魅力を理解しきれないんだよ!!という気持ちになりました…。原作でサラーっと読んで理解不十分のまま物足りなさを抱えていたわたしですが、映画、恋に落ちる瞬間を丁寧に間を取って表現されていました!!なるほどね!!!ってやっと腑に落ちたとこあります!!!
それと、紀伊カンナ先生以前はアニメーターをされていたのですね!
この映画に先生が大きく関わられたということもすごく腑に落ちました!!
「雪の下のクオリア」という作品の感想ページを一読されれば、エトランゼの味わい方のヒントが得られるかもしれません!
物足りないと感じた読者さんにこの想い届いてほしい~!

2

抒情的な描写 北海道と沖縄が舞台

映画化作品。
予告と解説 https://bit.ly/3kH5yNw  https://youtu.be/K7I88BWnKmk
---
シリーズは、海辺のエトランゼ→春風のエトランゼ、の流れで、この巻は「なれそめ」の説明。「海の。。」が高評価なのは、海辺のシーンがとても美しいからかもしれません。南国の解放的で綺麗な風景が描写されています。住んで居る人達も優しい。
→★著者は、経験と技量がある。紙に書く絵の広がりを出す描写が得意らしい。
【元アニメーター、イラストレーター。2014年から上梓。】wiki/紀伊カンナ
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沖縄の離島に住む実央は、毎日ベンチに座って海を眺めいた美少年。両親を亡くして独りぼっち。本島の施設に移されて、戻ってくる。
北海道出身の作家の卵の駿は、結婚式当日にゲイをカミングアウト、花嫁を置いて逃げ出し、沖縄の離島の叔母の家に身を寄せている。破談を思い出すと、失神する。
絵理の計らいで、実央が住み込みのアルバイトになると知り、駿は吃驚する。絵理は同性の恋人と別に暮らし始める。
実央には、自分のような生きづらい状況にさせたくなくて、駿は実央に触れない。
ある日、港で魚釣りをしていたら、駿が破断した元婚約者が現れる。
破談して縁が切れたと思っていたのは、駿だけだった。桜子は、駿がゲイだと承知で偽装結婚でもよいと考えていた。
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★男性キャラは、二人とも童顔で可愛らしいキャラ設定になってます。
駿はゲイに引け目を持って人の目を気にしていますが、実央は「理由なんかいいんだよ、一緒に居たいから戻ってきた」とキスをする傍を蝶が飛んでいく・・南国の解放感が、実央や絵理のような性格を育んだのかな?駿は、閉鎖的。

★「春の・・」は、巻が進むにつれ、評価が下降しています。これは実央君の魅力が紙面に反映されなくなったからかも。海辺が舞台でも違う、実央君には南国の海が似合ってます。

夫々が、お互いを思い合っているのに、なんだか折り合わない展開でした。南国での生活を終えて、駿の親が居る北海道へ二人は移ることになる。
余韻を持たせて引っ張る・・続篇が気になる〆方。・・上手いなー。

3

よかった!

沖縄の外れの島を舞台にしたお話で、とっても素敵でした!私も煩わしい都会の喧騒を離れて移住したいなぁと思いました...

反面、受けが臆病で攻めに対し何度も良い女の子と付き合え的なことを言うのがちょっと...と思いました。「しつこい!腹くくって!君ら幸せになれるから大丈夫だよ!!!」と大声で伝えたくなってしまいました笑

ノンケの攻めをセクシャルマイノリティーすること、いろいろ悩んでひとりで考え込んでしまう受けを受け止め一緒に生きようとする攻めの姿も良かったです。

1

青春の甘酸っぱさ、どこか儚い恋のお話。

海辺のエトランゼ。
エトランゼシリーズの中で特に好きです。

同性愛の苦悩や、一途に思う心の描写がとてもリアルに描かれていて、あ〜恋してるな〜この2人。と、感情移入してしまいます。
絵柄も安定していて、作画崩壊がありません。
安心してみていられます。

そして、ストーリーはもちろん、風景の描写がなんとも綺麗です。海や空の青さが、色がついていなくとも頭の中に広がります。
あ〜私も離島に住みたい!!となりました。笑

まだ読んでいない人、読むのを迷っている人
是非読んでください。
あなたも離島に住みたくなります笑

1

流れが分からない

コマの流れ、セリフに、ん?と思うばかりで全く入りこめず

5

女性がぐいぐい出てくるのが苦手な人にはおすすめ出来ないかも

映画化すると聞いて買ってみました。
絵も雰囲気も嫌いじゃないんだけど、
うーん、なんとも言えないところがちょこちょこあったかな。
実央が駿の所へ3年後に戻って来たときに性格が結構かわっていた所や、駿を好きになった理由はもう少し掘り下げて欲しかったです。
あとすごく個人的なことなのですがこの作品ものすごく2人に介入してくる女性が(元婚約者)が地雷に近かったです。
女性がぐいぐいでてくるのが苦手な人にはおすすめ出来ないと思う。ちょっとそこがもやもや

11

なんで好きになったんだろ?

出会いから好きになるまでが早いというか、なんで好きになったのか?がよく分からない。
そこがしっくりこないので、その後のストーリー展開がますますしっくりこない。
3年待つほど惹かれ合っていたのか…?

13

惹かれ合うきっかけが謎

実央が駿を好きになるきっかけが不明。
何回読んでも、どこで好きになったのかわからなかった。
いつの間にかじわじわ好きになってた、という展開も考えたけど、それも無理がある。
なので、なんで3年後駿の元へ帰ってきたのかも理解できなかった。

なんとなくキャラ萌えする人が多いのかな…。絵柄とか…。
私には、「で?」という感想しかない。
これ映画にするって、松竹の人どこに魅力感じたのか謎。

17

心が洗われます。読んで。

本当に本当に大好きな作品です。景色のかきこみや、食べ物の描写の細かさ、そして全てがうますぎる!物語の中に入っていきやすいどっしりとした基盤があるように感じます。
キャラクターの心情描写も丁寧で、無理なストーリー展開もなく、濡場でさえジブリ作品を見ている時のような爽やかさがありました。「心が洗われるようなボーイズラブ」言い得て妙だと思います。
同性だから何なの?と思う子もいれば、お前は俺をすきじゃなかったらもっといい人生があったのになぁと思っちゃうし言っちゃう子もいるし、あ〜もう〜!!とこちらがもだもだしちゃうような場面もあり、話の中で大きな山があるわけではないけれど2人にとっての超えるべき山を一生懸命超えていくようなお話です。
映画化おめでとうございます。楽しみにしています。

1

離島の恋

映画化のニュースを見て数年ぶりに再読。あれ?最初に読んだ時の評価が中立になってる。今なら萌かな。

実央がどうして駿を好きになったのかが弱いなあ。いや私が読み取れないだけで描写があったのかもしれないけど。他の人とは違う駿に惹かれたのかな。
だけど3年後再会してみたら実央はグイグイで、え?そんな人でした?って感じで違和感を引きずり最後まで乗り越えられず。

駿もなぜ親と先方の合意があったからって好きでもない女性と結婚しようと?しかも式の当日にやっと断って。そもそも何歳?もしかして実家が名家で後継ぎ要員?

再会してからの駿は全然相手にしてくれなくて。あれ?駿ってそもそも実央を好きだったっけ?とわからなくなってページを戻って確かめたりしました。

なんか二人の行動や気持ちの移り変わりについていけず。モヤモヤが残りました。
春風のエトランゼも手元にあるのですがどうしようかな。
実央は自分の体験からそばにいた方がいい仲良くした方がいいと思って北海道にも着いてくみたいだけど大丈夫?駿は誘ってきたけど実家から守ってくれるの?おばさんは心配です。

5

百合っぽい

雰囲気とか背景絵は良かったんですけど、キャラが可愛すぎて女の子同士にしか見えませんでした

いっそ百合にした方が面白そうです笑

3

個人的に一番好きなBL。

婚約者との結婚式から逃げ出し、沖縄の離島でのんびり暮らす小説家でゲイの駿と、親を亡くし物憂げに日々を過ごす実央。
同性が好きで、そのせいで親ともぎくしゃくしているために恋愛に消極的になっている駿の方が年下でノンケの実央に押されぎみなのがとってもかわいいです。

レビュータイトルの通り、エトランゼシリーズは私の一番大好きなBL。
シリアスな展開も多いにも関わらず、紀伊カンナ先生の素敵な絵柄も相まって本当にかわいい作品です。そしてなんと言っても先生のギャグセンスが最高オブ最高。思わず声に出して笑ってしまいそうになるような登場人物たちの言葉の応酬が大好きなのです。表情のレパートリーにも注目。

また、彼らを含む個性的なキャラクターたちも大好きなポイントです。駿の元婚約者が出てきた時は当て馬的な立ち位置かなと思っていたのですが……確かに当て馬は当て馬だけど彼女の強気なキャラクターもいい味出してて面白すぎる。それに彼女、この後の巻でもずっと出てくるんですよね。可哀想な立場なのに彼女と駿や彼女と実央のやり取りでは笑みがこぼれがちです。

少し変な話ではあるのですが、この本の最大の魅力は、何度読んでも『なんか違うな』という所が無く、むしろ読む度に彼らのことをもっと好きになっていく点だと思っています。
読者それぞれが持っている受け攻めの趣味(もっというと性癖)は、きっと色んな作品を読む時に「ここはこうだったらいいのに」みたいな違和感に似た気持ちをもたらします。
でもこの作品はそういう個々の趣味を乗り越える……というか包み込んでしまうような良さがあります。あらすじを読んで自分の好みじゃないなと思った方にもぜひ手に取って欲しい。

読み始めれば紀伊カンナ先生の世界に引きずり込まれ、いつの間にか2人を、そして2人を取り巻く沢山の人々を好きになっていることでしょう。

2

2人の心情描写がもっと必要だったかも

 紀伊先生の絵のタッチは雰囲気があってとても好みです。でも、所々脈絡のなさを感じてしまったので中立評価に留めました。一番引っかかったのはやはりメイン2人の距離の縮め方について。ゲイの駿が先にノンケの実央を好きになり、実央も割と早い段階でその気持ちに応えます。が、彼はすぐ島を離れなければならず、3年間2人は別々に過ごします。ようやく島に帰ってきた実央は、積極的に駿に気持ちを伝えるようになるのだけれど、なぜか駿の態度は頑なになっており、2人はなかなか先に進むことができません。

 実央が駿を好きになるスピードが速過ぎたのと、島にちゃんと帰ってきてくれた実央にいつまでも駿が素っ気ないところが、どうしても気になってしまいました。実央は冒頭で、両親を亡くして身を寄せている家にも馴染めず荒んだ日々を送っていました。そんな彼に懲りずに声をかけてくれたのが駿なわけですが、同情や好奇心を向けてくる他人と駿に何か決定的な違いがあったように感じられず。もちろん実央への下心があったという点では他人と違うでしょうけれど、にしてもノンケの実央が駿を好きになるにはもう少し時間がかかるものなんじゃないかなと思いました。

 そして、実央が島に戻ってきてからの駿の態度。島を出ても電話をすると約束してくれた実央が、3年間1度も電話をくれなかったことへの不信感が尾を引いていたのでしょうか。実央がなぜ電話できなかったかを駿は知らないので仕方ないのかもしれませんが、それでもノンケの実央が3年も経っているにも関わらず、同性の自分の元へ帰ってきてくれたという重さを駿はもっと感じるべきだったと思います。新しく好きな人ができてしまったというわけでもないですし。実央が真っ直ぐ想いを伝え続けてくれているのに、投げやりに返す駿にあまり共感できませんでした。実央の前で元婚約者にキスをせがまれた時、どんな理由があれど駿は間髪入れず断るべきだったと思います。評価の高い作品なので、今後の展開に期待しています。

7

「エトランゼ」

「エトランゼ」はフランス語で見知らぬ人、異国の人という意味があるそうです。

いつも1人で海を眺めている高校生・実央を気にかけていた駿。本島に引っ越すことになった実央が早く大人になりたがっている姿が印象的でした。

実央がかけた電話に出たのは駿の友達で同性愛者の女の子。駿がゲイだと明かし、分かってると答えた実央にどっちつかずな態度はよくないと伝えます。

実央が3年間考えた結果は「大人になったから戻ってきた」

あまり喜んでいない駿でしたが、女の子を好きになった方が幸せだったのにと実央のことを考えていて、早くくっついちゃえよー!と思う反面、ゆっくりでいいよとも言いたくなるようなもどかしさでした。

駿がゲイだと知ってて学生時代から見守ってきた、好きじゃなくてもいいから一緒にいたかったという婚約者の桜子さん。別れ際、桜子さんが駿に求めたキスを実央がしたのは笑いました。

気になる点は2人とも幼く見えて年齢差も分かりにくいところ、リアリティはないですが、心が洗われるというのはストーリーよりも雰囲気かな。

沖縄の島の風景が丁寧に描き込まれていて素敵。
初エッチもかわいらしく、微笑ましい作品でした。

2

絵が神がかってる!

表紙買いをしました。

とにかく絵が綺麗です!
出てくる人全員が可愛いです。
老若男女、それぞれ顔が可愛いです…
背景もジブリのような細かい書き込み。
ぎっしりと背景が埋め込まれているのにも関わらず(?)ゴチャゴチャしてなくで、本当に読みやすいです!

物語も「恋愛♡恋愛♡」としてない感じでリアル感が程よいです。
仕事だったり、生活に困っている二人はなんとも微笑ましいです。

女の子がちゃんと出てきていて、同士だったり、当て馬だったりと女の子がちゃんと活躍しているところが高ポイントです。
絵理と鈴ちゃんのカップルもいい味を出しています!(どっちも女の子です)
私はGLはあまり読まないのですが、その二人の物語も読んでみたいと思いました。
桜子ちゃんは美少女の中の美少女という感じで、恋しちゃいそうでしたね笑
美少女すぎて出てくる度にドキドキしちゃいました!

おセッセのシーンもあります。
勝手に駿×実央かと思ってたんですけど、逆でした。
実央×駿ですね。
ここもリアルっぽくってたまにはいいかもなと思いました。
最後らへんに1回だけで結構短いです。

カバーしたがとっても好みです。
カバーしたフェチにはたまらない…

BL初心者にオススメです!
純愛BLはまさにこの事!
本当にオススメです!

4

絵が可愛い。

とにかく絵が可愛らしいです。2人とも表情がすごい可愛いです。絵に関しては好きです。
内容については…なんというか駿はゲイだから好きになった理由は分かりますが、実央くんがなぜ駿を好きになったのかが分かりにくく、感情移入できませんでした。あとセリフを誰が言ってるのかわからない所が何ヶ所がありました。ストーリーは好きです。セックスまで可愛らしかったので読んでて微笑ましい感じでした。

1

本当に心が洗われるボーイズラブ

「雪ノ下のクオリア」で紀伊カンナさんのファンになって約半年、エトランゼシリーズを大人買いしました。
結果、更に紀伊さんのファンになりました。
安定した作画、動きのあるキャラそれが先生の作品の真骨頂だと思っています。それが、この作品でも思う存分堪能できます。
雪ノ下のクオリアと同じような設定ですが、蓋を開ければ あらやだ!違うじゃない! と驚きました。これにはこれの良さがあります。
では、ここから感想を
ほぼ前情報なしで作家買い&表紙買いでしたが、十分すぎるほど満足しています。
帯通り本当に心が洗われました。ギスギスドロドロな作品を読み続けた後だということもあるでしょうが、なにかボーイズラブの本来の姿を再確認出来たような気がします。
ノンケのみおに一目惚れしたゲイの駿(受け)、健気で可愛らしいみお(攻め)
ノンケ攻め&年下攻めという自分が好きなシチュを同時に読めてとても良かったのですが、それだけではないのです。
みお君の可愛さが半端じゃないです。言動や性格が可愛いのですが、先生の可愛らしい絵柄がより可愛らしさを引き出しています。
また、そんな可愛らしいみお君に葛藤する駿君。彼もまた可愛い奴なのです。でも、ノンケのみお君のことを思いやる大人な1面もあり、とてもいいキャラです。
また、かつて駿君の許嫁(?)だった桜子さんもとてもいいキャラです。当て馬という立ち位置なのに、しっかりと描かれていて彼女にも感情移入できるのは先生の力量からだと思います。可哀想なのですが、二人の関係を引き立てるだけではなくて、話に更なる旨みを増しているというとてもいい女キャラでした。惚れました。
しっかりBLしているのにBLじゃないような。BLを読まない人からよく読む人まで色んな人に胸を張ってオススメしたい作品です。
また、読んでいてとても楽しかったです。細かいところまでよく描かれていて、読む度に新たな発見ができます。
本当にいい買い物ができました。心が洗われました。こういう作品があるからBLはやめられない。

5

心が洗われた!!

前々から気になっていたので購入。
表紙の美しさと、まるでアニメを見ているかのような繊細な絵がとても素敵でした!
また背景の絵が丁寧に創り込まれていました。

ストーリーものんびりと可愛いお話で、私はとても好きでした。ゲイの駿の同性愛者としての葛藤が描かれていてとてもよかったです。当て馬の女の子も魅力的でした。
帯どうり2人の純愛と美しい絵に心が洗われました!


エッチ描写も少なく、BL初心者の方にもオススメです。
また続編の春風のエトランゼも是非読もうと思います!

1

海辺の

ひたすらにかわいいが止まらない(*´▽`*)癒しBL
等身大な感じがジワジワとしみるようなお話しでした。

離島に暮らす攻。ゲイ。
海でたたずむ少年が気になった。
少しずつ近づいて、好きになった。
けれど二人は離れ離れになってしまう~なところからのスタート。
しょっぱなどうにも暗そうな少年だなーとみてたんですが
帰ってきてからの印象がガラッと変わってて驚いた。
連絡のないまま3年。
突然帰ってきて「好きだ」と告げる。
最初はどっちかっていうと暗そうだとおもっていた少年はなんだか
明るくてサッパリした雰囲気に。
ゲイな俊のほうがいろんなもの抱えてたんだなと思う部分が多かった。
それだけに妙にリアルな感じがしました。
ノンケのほうが腹くくるとwな展開も好き。

まさに眼福v

7

癒された

今注目されているので、なんとなく購入しましたが、とても満足です!

他の方々も言うように、絵が一つ一つ繊細です。優しいタッチで、見ているだけで心が洗われます。日頃の疲れが飛んでいきます笑
ストーリーも重くなく、読んだ後とてもすっきりした気持ちになります。
エロは少ないですが、キスをしたり抱き合ってる二人がとても可愛くて癒されます( ´ ω `* ) 沖縄の雰囲気がとても好きです~♪

4

イメージ通り

絵が大好きです……!!表紙の美しさと帯で一目惚れして購入しました!
本編の絵もきれいで素敵でした…!他の作家さんにはない独特な雰囲気があります。あと、風景の書き込みが細かくてすごく丁寧に創られているんだなぁと感じました!

そんなに突拍子もないって感じの話ではないですが、表紙からイメージする通り、のんびりと可愛いお話で私はとても好きでした。表紙の雰囲気が好きな方は楽しめるのではないかと思います。

私は当て馬の女の子も可愛くて好きでした(*´ω`*)割りとこのポジションの子好きになる方なんですが、相手のことを思って、身を引く潔さがとても魅力的でした!!好きな当て馬上位ランクインです笑

大好きな作品が増えました!

4

心があたたかくなる作品。

帯の文句に惹かれて購入した商業デビューの作品です。
内容がハズレでもこの表紙は本棚に並べておきたい。なんて勢いをつけて購入。
結論から言うと内容も最高でした。
どろりとしたものを抱えながらもキラキラとした姿にまさに心が洗われるようでした。そしてセリフのひとつひとつが心に刺さる。
そして1番のオススメポイントは、女の子が素敵な子だということです!BLにでてくる女の子といえばあまり素敵!って感じの子が少ないイメージなのですが、海辺のエトランゼにでてくる女の子は、かっこいいし、素敵。
ラストシーンまで読んで本を閉じた時心がじんわりと暖かい作品です。

3

読んだ後、幸せな気持ちになります

表紙が可愛くて、初購入した商業BLコミックでした。
初めて買うならあまりエッチ度が高くないのが良いなと思い購入に至りました。
男の子同士だけじゃなくて、女の子同士の関係もほんの少し香って良いお味だったのかなと思いましたw
女の子同士が苦手な方も気になるほどではないのかなと。
更にNL要素もほんのりですね。
BL特有の性別の壁だったり、世間体の壁みたいなものがあるストーリーでしたが、全体的には時間がゆっくりと流れるような癒し作品です。
何となく胸がじんわりするような切なさも良かったです…
続編に春風のエトランゼが出ているので、そっちもぜひ読みたいです!
BLCDも出る予定なので楽しみだな〜と!

1

可愛い٩( *˙0˙*)۶

きゅんきゅんするし、受けも攻めも可愛いです٩( *˙0˙*)۶

1

これぞ純愛!

これぞ純愛です。
普通にエロとか少ないですし、腐でないかたでも楽しめると思います。
絵も繊細で美しいです。
読んだあと、何とも言えないもどかしさがたまりません!応援してあげたくなります。

3

ただ淡々と美しい日常

ちょっと心が荒んでいたので、帯にほいほいされました。
絵が超絶好みで……。表紙詐欺だなんだっていうことがよくありますが、表紙の透明感が本編にもそのままあらわれています。

ただ、絵がかわいいなー、と思い出アルバムをめくっているだけのような感覚に囚われてしまい、どうしても入り込めなかったのも事実。残念ながら、あまり心に残らなかったため、続編の春風~には手をつけられていません。
平坦なストーリーの中で少しでもときめきがあればよかったのですが、あまりきゅんとしなかった。ただ、美しい日々がここにはあるなぁと思いました。是非、カンナ先生のBLではない、日常の物語を読んでみたいです。

4

とにかく絵が上手い!

紀伊カンナ先生作品初見です。
本作品がデビュー作とのことでたまげました。
色々調べてみたら、アニメーターやラノベの絵師さんとしてお仕事されていたようで、納得。
とにかく絵が超絶うまい。人体デッサンに狂いないし、動きもやわらかく不自然さがないし、線もきれいだし、背景も書きこんであるし、コマ割上手だし…
BL漫画家の新人さんで、この先生くらい上手な方ってそういないんじゃないでしょうか?(それ以前の経歴があるから当然といえば当然か…)

これだけべた褒めしておいてなんですが、内容に関してはあまりキュンとするポイントがなかったかも。
年下攻め、しかも成長を伴っての年下攻めは大好物です。(最近だと山中ヒコさんのエンドゲームとか)本作もシチュエーション的には大好物であろうはずなのですが…。確かにみおは3年間で体つき変わってるんですよね、でも如何せん成長後も可愛い!駿も年齢不詳ですが私には中学生かがんばっても高校生くらいに見えてしまう。絵が可愛すぎることの代償がでかい…。二人の年齢差が感じられず、年下攻めに萌えきることができませんでした。セックスするまでもしかして駿が攻めなのか?!と心ざわめかせてましたが、駿受けでよかった(笑)
他の点でもいま一歩ものたりなさが残りました。駿がみおを好きになるのは、もともと同性が好きということで説明つくけど、みおは?旅立つ前のみおのキスに、ん???となってしまいました。同情を向けられなかったことがうれしかったのか?
嫁襲来、父の病など、ストーリーを波立たせる要素はいくつか投下されているものの、何故かそれらがラスト二人の気持ちが本当に通じあう部分で生じるはずのカタルシスにつながらないというか…うまく説明できないのですが。

3

あともう少し何かがほしい

絵の感じと、ちるちるでのインタビューも気になったので購入。
本のデザインがとても丁寧にされています。

ストーリーを簡単に説明すると、
沖縄あたりの離島の下宿で暮らす主人公は、結婚破棄をしたのをきっかけにゲイであることが家族にばれて家族ともめた過去があります。
その主人公がある時海辺にいる美少年をナンパ(まがいのこと)をして、その少年と知り合いになります。
やがてその少年とは引越しのために離ればなれになるのですが、
数年後に少年と再会すると主人公は少年にいきなり告白されます。
多分好きだけど付き合えないみたいな状態が続いている中に、
主人公の元婚約者(もちろん女の子)が現れてすったもんだし、
なんだかんだで2人はうまくまとまって、
最後には主人公が決裂した自分の家族に会うために、少年と2人で島を出るところまでの話になっています。
物語に大きな山場があるわけではないのですが、
日常の中で育まれていく恋愛を丁寧に描いた作品になっています。

この話の軸は、社会から疎外された孤独な人々の逃げ場所=ユートピアとして、
この本の舞台である島が設定されていることです。
主人公も家族から断絶されていますし(そしてゲイ)、少年は親を亡くして天涯孤独の身です。
この一般的な社会や家族のコミュニティーから疎外された人々を迎え入れる場として、島が存在しています。
島はユートピアであるが故に、現実の時間から隔絶された時の流れがあります。
現実世界の義務だとかあれやこれやが免除されている状態です。
例えばどんな感じかと言うと、旅行に行った時とかに、普段と違う時間が流れているような感覚を覚えたことがあるかと思いますが、
あんな感じです。
しかしこのユートピアの中では時間は停止したままなのです。
これ以上新しいこと=未来が到来しないということです。
従って、前に進もうと思ったら島を出るということになります。
だから最後に主人公と少年は島を離れるのであり、島を離れてまた現実の時間を生きていくというのが物語の構成としてあったのではないかと、ここから考察できます。(主人公の他にも、レズビアンカップルが島を出る描写もあるのですが、ここにも同じことが言えると思います)
このように、理由付けをされながら極めて
彼らがBLである理由として、ユートピア的時間の創造と、社会的な時間からの疎外という面を含んでいるところも、
物語の構成に大きく関わっており、非常にうまくできています。

さらにこの作品の特徴としては、とにかく絵が綺麗で丁寧です。
島の自然(海・山・建物など)に一切手が抜かれていません。
顔にできる影を仔細に描くやり方は、南国の陽の強さを表すことに加えて、まるで映画のように見せる効果を生み出しています。
背景をコマの途中で引きの角度でうまく入れたりしているので、情感を引き出す効果を存分に発揮しています。
何より南の島=自然=ユートピア的空間の啓示による世界観の構成が重要なところだと思いますから、
ここの描写に手を抜いていないところは極めて重要です。

しかし、ここまで構成が出来ているにもかかわらず、絶賛はし難いのが現実です。
一つは、物語としての盛り上がりがいまひとつであること。
例えば、なぜ彼らがお互いを好きになったのか?というところが明確でない。
もちろん、明確なきっかけなどをわかりやすく設ける必要はないのですが、そのためにはどうするか。
絵で見せればいいんです。
ただ、そこが絵で見せきれていない。
例えばコマ割のテンポが単調なのも、物語の見せ場を失っている原因の一つです。(ほとんど同じコマ構成で話が進む、大きなコマとかが出てこない)
その結果、全てが単調で同質に見えてしまうので、
肝心なところがするっと流されてしまうような感じがします。
読んでいるとあれ?いつの間にこんなことになったんだっけ?と思うことがしばしばありました。
その結果物語の構成があれだけできているにも関わらず読了してから残っているものが少ないので、
もっとこの話には何かあったんじゃないかなあ…と
非常に勿体無い気持ちになります。
作者にあれだけの画力があるのですから、もっとなんとかならなかったのか、とお節介にも思ってしまいます。

もう一つは、出てくる女の子の扱い方が不憫だったこと。
この女の子主役カップルをくっつけるために駆り出されただけじゃん!!と思いました。
例えば元婚約者の女の子は、ゲイの主人公のことを好きだったのに結婚ドタキャンされて主人公から何のフォローももらえてないという可哀想なくらいの子です。
このように物語内での扱いも可哀想なのですが、
非常に雑に女の子が使われているのが何よりも不憫です。
元婚約者や先述したレズビアンのカップルも含めて、
女の子は基本的に主役カップルを成立させるためにいる程度のものなので、
これってどうなんだろうな…と思ってしまいました。
その結果元婚約者のキャラクターが「背中を押してくれるけど主人公が好きであるが故に意味のわからないヒステリーを起こすよくわかんない子」になってしまったのが残念でした。
私はみんな幸せでいいじゃん!というハッピー至上主義なおめでたい頭なので、
それが受け入れ難かったですね。

しかし、完成度が高いことに変わりはありませんし、
構成の軸がしっかりできているところを考えると評価したいという気持ちがあります。
今後の作品が気になるところです。

9

なんともいえない不思議

表紙とタイトルに惹かれて購入。
まずは画面がすごい!というのが一番の感想。アニメっぽい絵柄で(ここでアニメーターさんだと知り納得。)、どのコマもみっちり描きこみがすごい。
でも全部定規で線を引いたようなピシッとした線ではないので、絵本のような程よいヌケ感もあり、画面の不安定さを感じずに読むことができました。
キャラの年齢で描き分けができていれば申し分なし!
で肝心のストーリーですが、皆さんも書いてらっしゃるように、駿と実央のけっこう重いはずのバックボーンの掘り下げがちょっと甘い。
さらっと上ズミの部分だけ教えられちゃった感が…。
実央がいつの間に駿に惹かれて、いきなり三年いなくなって戻ってきたのか説明不足かなーとも感じました。
あとな~駿が戻ってきた実央をなかなか受け入れないのもいまいちわかりずらく…って私の読む力が足りないのかなぁ…。
台詞なんかは日常的で甘すぎないので、テンポ良くて好きなんだけど、どうもストーリーがするっと入ってこなかった・萌えられなかったってのが正直なところです。
なんというか、読み手があっちゃこっちゃに転がされて、気づいたら地面に着地してた!とりあえず怪我はしてない!みたいな(笑)
とか言いつつ、な~んかこの作品、ジワジワくるんですよね。もー読まない!ってならない。
やっぱり絵の力が強いのかしら。たぶん続編出たら買っちゃうと思います。
キャラクターや設定にガッツリ入れ込んで読むのではなく、全体に漂う空気感を味わうタイプの作品なのかもしれません。

5

なんとも言えない曖昧さ

まとめ買いした中にあったので、高評価とかアワードにノミネートされるほどの作品だったとか、まったく知らないで読みました。(読んだのは年始くらいです)

絵柄は好みです。雰囲気も悪く無い。
でも、駿は年齢いくつ?
だって、中学生と変わらないビジュアル。
なのに、言う事思う事はアラサーに近いような。
ショタは好きだから、可愛いのは問題ないけど、見た目と心の、悪い意味でのギャップにとても引っかかった。

実央の設定も活かされきれてないため、感情移入がしにくく、共同生活も現実味が無く、そのためか、共同生活の住人達にもリアルさを感じなかった。
自分は別に、BLにリアルを求める方ではないけれど、レズまで絡めて(ちなみに、自分はBLに女キャラが出張ってもOKなタイプです)同性愛の難しさのようなものを主軸に持ってきておきながら、リアルさが無いので、説得力や訴えが心に響かなかったです。

そう思うと、このページ数も間延びにしか感じなく。
非常に残念でした。

28

ピュアな

表紙も素敵、レビューも高評価ばかり、ということで手に取ってみました。う~ん、いまいちツボに入りませんでした。評価下げてごめんなさい。

絵柄はとても可愛らしい。出てくる子たちもみんなピュアな感じって言うのかな、透明感がある感じでいい感じなのですが、なんというかリアリティに欠けるというか、さらりと話が進んでしまうというか、話に重みがない。

受けの駿はかつて婚約者がいて、今はアルバイト的なこともしつつ小説家として生計を立てている。
ということはそれなりの年齢であるはず。なのにビジュアル的にまだ高校生の実央との年齢差を感じない。駿が若いっていうより、ただ単に書き分けが出来てないんじゃないの?と辛口な感想を持ちました。
ゲイであることから家族との確執ができて家を出た、というバックボーンが全く生かされていないし、かつて親の言うことを聞いて良い子ちゃんで居たいと思っていた彼がなぜ家を捨てて南国にいるのか、というところも全く書き込まれていない。
実央よりも年上の人間として、もう少ししっかりしてても良いんじゃないのかな、とかいろいろ思いました。

たいして攻めの実央も、唐突に島を出て、そして帰ってきた、という感じがしました。島を出ていた3年間を描く必要はないと思う。けれどその3年間で彼が何を感じ、なぜまた駿の元へ戻ってきたいと思うほど駿に惹かれたのか、そのあたりが全く分からなかった。
ただただ身体をかさねてしまえばいい、という短絡的な思考も全く分かりませんでした。

メインCPの他にビアンの絵理たちが出てきますが、彼女たちの存在意義も全く分からない。「同性愛者って生きづらいね」という言葉を代弁させるだけの存在ならかえって不要とさえ思えました。同じ悩みを持つ者同士ならではの気持ちや葛藤を共有してほしかったな、と。

設定は凄く良かったです。
両親を早くに亡くし、孤独な実央。
親の敷いたレールに乗ってきたけれど、やっぱりゲイである自分を認めてほしいと願い、初めて親に反抗して自分の意見を主張した駿。
ビアンで、同性愛者というある意味偏見にさらされ、だからこそこの二人を見守ろうとする絵理たち。
南国の温かい人情の溢れた周りの人たち。

なのにその設定を生かしきれていないという感じがしました。

高評価ばかりなのにこんな感想でゴメンナサイ。でもこういう感想もあるってことで。

34

純度満点の作品

まずこの絵師さんがまさかBLを描くとは…!と驚きました…
名義は違いますがやはり絵柄がとても好みです!

おすすめされて読みましたが私的にとてもよかったと思います。
社会人設定なのに幼すぎるという意見もあるようですが私はまったく気にせずに読めました。(というかショタっぽい方が好き)

内容はほんとに純粋な話で読んでいて胸が締め付けられました。
恋人という関係になっても、イチャイチャするのではなく逆に素直になれなくて距離を置いてしまう…
実央くんに彼女作ればいいのにって言ってしまったときはああ~…と思いました…切ない…。

沖縄を舞台にした作品というのが背景で伝わってきました。海や住宅もしっかり書き込まれていて惹きつけられます。あと猫かわいいです。

続編もあるようなので早く読みたいです。

6

洗われたよ…

キャッチコピー負け、という意見が目立ちますが
個人的には真っ白に洗われました

多分、キャラの性格やりとりを重んじるよりは、絵や場の雰囲気で楽しむタイプの方にはハマるんじゃないかと勝手に推測しています。

絵は背景までみっちり書き込みがされていて、崩れも無く安定感があります。
キャラは設定された歳よりは若めに見える印象ですが、
そのおかげでよりこの漫画のみずみずしさが強い物になっているんだと思います。

あと実央君の「〜だよ!」って感じのセリフまわしがカワイイな。
ラストの屈託の無い笑顔にズキュウウウウンでした

雰囲気漫画だと思います

4

ヒロシの腹

追記
背景までみっちり書き込みがされていて
崩れも無く安定感があります。
キャラは設定された歳よりは若めに見える印象ですが、
そのおかげでよりこの漫画のみずみずしさが強い物になっているんだと思います。

あと実央君の「〜だよ!」って感じのセリフまわしがカワイイな。

旅行にいくような感覚で読み返します

可愛らしい絵柄

評価の高さと「心が洗われるようなボーイズラブ」というキャッチコピーが気になり読んでみました。
幼い雰囲気の可愛らしい絵柄、描き込まれた背景、物悲しそうに海を眺める美しい少年。
ページを開くや否やワクワクと心踊らされました。
年齢より幼く見える登場人物達でしたが、こちらのお話の雰囲気にはマッチした絵柄だと思いますし、どこか柔らかなタッチも物語に響いていたように感じられました。
しかし『心が、洗われるような ボーイズラブ』だったかどうかはよくわかりません。
お話のトーンは若干重めだけれど純粋でキラキラしているなと思ったには思ったんですが…。
ボキャブラリーに乏しく上手くお伝えできないのですが、二人が再会した辺りから、いろいろなことが独り歩きしちゃってる感じがしたのです。
同性同士の葛藤や、周りのキャラ達を主人公達ともう少し絡めて動かして欲しかったです。
それがあまり感じられなかったせいか、やや薄っぺらい印象を受けてしまうのが残念でした。
いろいろ書いてしまいましたが綺麗で印象に残る作品だと思います(*'▽'*)
今後の作品が楽しみな作者様です。

4

雰囲気はステキ。

「心が洗われるようなボーイズラブ」
ほほぅ。どんなものだろう…。
帯の煽りがちょっと目に留まったので手に取ってみました。

とっても細かい所まで描き込まれた表紙の印象そのままに
本編も隅々まで手を抜いていないのが凄い!
白背景にイケメン二人っていう絵を見ることがBLでは多いので
良い意味での驚きがw

さて、肝心のストーリーはというと前述した
隙のないくらい描かれた繊細な絵と自然体(ぽい)会話のおかげで
なんとなーく、あやふやなまま着地した印象…
比較的重い過去を背負って、想いを持て余しいてるようにどうしても
見えなくて後半の気持ちをぶつけ合ってるところもぼけ~っとページをめくってしまった。
そして気が付けば物語は大団円…
ページの中ではきっと大きく気持ちが揺れ動いているのに
私はおいてけぼりだった気がします。ずっと。

心洗われた?って聞かれたら唸って答えに詰まってしまう
作品になってしまいました。

24

確かに洗われますが

非常に残念な点。
本書は帯とカバー裏表紙の梗概で既に九割方の
ネタバレがされています。
残り一割が重要と言えば重要ですが、その辺の
判断は物語との相性によるでしょう。

読んで幸せになれる作品であるのは間違いないのですが、
じゃあ歯応えはどうかと言うと今一つはっきりしない、
と愚考します。
本編だけなら「こう言う作風も有りだよね」で
呑み込めてしまう所が、梗概と帯がある意味敷居になって
素直な味わいを阻害してしまっている感じです。

作品本編だけ読んだとしたら、とりあえず評者は
星4つを付けます。

4

アニメで見たい!

評判の高さと、綺麗な表紙に惹かれて購入。

舞台は沖縄の離島。
結婚式をドタキャンして逃げて来た作家の卵の駿と、
両親を失くした高校生・実央が出会い彼が島を去り
3年経って戻って来て、そして……

雰囲気は好み。
島の空気や、建物や小物、書き込まれた背景がいい味を出している。
全編表紙のようなカラーで見たい気がする。
しかし、人間が……
いかんせん、二人ともどう見てもミドルティーン。
うーん、所詮ファンタジーだとしてもねぇ……

話は残念ながら心も洗われず、ふむふむサラリと進んでしまったが、
個人的にキュンとしたのは、初めて抱き合う時の駿のモノローグと、
そしてどっちが攻めかと思っていたら、こっちですか!の一連のやりとり。
うん、可愛い。

あ、それから。
出没する猫……がいい……です。

話だけだったら「萌」だと思うけれど、
絵と雰囲気で☆一つ足して「萌×2」です。

5

夏にぴったりなお話

絵が好みで、書店で表紙を見た時に一目惚れして買ったこの作品。読んでみて作者に惚れました笑 カンナ先生の世界観がすごい…!トーンの使い方や絵の描写の仕方も私の好みで久々の当たり。買ってよかったです。

親をなくした実央とゲイをカミングアウトして家を出た駿のお話。両想いになって恋人同士になって終わるわけではなくて、同性同士ってやっぱり世間からの目とか沢山問題がありますよね。ずっと一緒にいたいだけなのに、お互いを思いあっているだけなのに、なかなか上手くいかない。その描写が詳しく描かれていて読んでるこっちが頑張れーってハラハラドキドキしながら応援してしまいました笑

わりとシリアスな展開が続くんですが、重々しく感じることはなく、すらっと読むことができました。またライバルが女子だったのでリアル感が増します。

ただくっついてイチャイチャする、ではなくきちんと話の筋が通っているので、読み応えがある一冊です。ただ、作者の絵柄は可愛らしくて好きなんですが、幼く見えてしまうので、社会人とは思えなく、まだ高校生なんじゃないかと思ってしまいます笑 まあ無理に大人っぽくしても違和感あふれるだろうけど…うーん……笑

とまあ、カンナ先生はこれから期待大の作家さんですね!ぜひぜひ読んでみてください♪

3

表紙に惹かれて

今風のアニメ絵っぽくて可愛いし(アニメーターだそうですね)表紙の色もとてもきれいなんだけど・・・ふたりとも女の子にしか見えない。というか幼い。成人男性には見えない。なんてことが引っかかりながら読みました。
「じれったい、切ない、心洗われる」・・・うーん、帯でハードル上げ過ぎはよくないのでは。
なかなかハードで修羅場な部分もあるんだけど、やっぱりこの絵の雰囲気に負けてしまうとういうか、重たく感じることができない。
いやでも、好きな人はドハマりしそう。

総デジタルだそうですが、まったくそれを感じさせない描き込みには驚かされました。

9

今後が期待

お店で表紙とお試し読みに惹かれて購入。
絵と作品の雰囲気はとにかく最高でした。夏っぽくて爽やかで、背景も細かくて綺麗で、読んでて確かに心が洗われたような気持でした。
ピュアな恋心にもとても癒されたし買って損なしの作品だと思います。

ただ皆さんがレビューしている通り、主人公の二人とも幼く見えるところが違和感があります。
絵柄そのものが大変ツボでとても好きだが、キャラクターの設定とどうしても合致できてないところがある気がします。
紀伊先生の学園モノを読んでみたいです・・・とても。

もちろん駿と実央の関係も大好きですよ。
一読者としてニヤニヤして見守りたいです。
続編楽しみです。

3

夏の

恋って…!恋って…!!
と無性に叫びたくなりました!とても爽やかな夏BL。

以下ネタバレ含みます。

基本的に初々しいような、じれったいくらいにゆっくり進む2人の関係ですが、駿の「俺はもう 離れる気ないからな!」のように 時々ハッとさせられるシーンもあって、読んでるこちらもじわじわと引き込まれていきました。
個人的に2・3話のすとんと落とすような終わり方が好きで、話に特別大きな波はなくても、ある場面場面が印象に残る作品はいいな と感じました。
終盤2人の受け攻めには驚きましたが、結構するりと受け入れてしまえたのが不思議。どっちが受けでも、私の好きな2人の雰囲気は変わらなそうです。

また、帯の「心が洗われる」とは、内容だけでなく画面の美しさも同じでした。
表紙は珍しく?人物が全身で、背景も丁寧に描き込まれています。
透明感のある色づかいも白色の帯も、この時期にぴったりでとても爽やか。作家さんの個性を生かした素敵な表紙です。
本編でも画面いっぱいに植物や海の風景、光の加減が描かれていて、キラキラした島の自然に胸が熱くなりました。

「一緒にいたい」と思い合っていた2人の答えがあのラストでよかった…。
BL初心者の方にもぜひおすすめしたい作品です。

5

心が洗われる・・・

ほんとにその通りでした。

ある程度年齢を重ねると肌色重視になりがちでそれはそれで有りなのですが、このコミックを読んでこうゆうの忘れてたな~とか純粋な気持ちとか思い出した。
駿くん、いろいろ悩んでますね。でも未央くんの真っ直ぐな思いが伝わってよかった。

好きとかそゆうのなんだかくすぐったくてほわっとした。大人になっても忘れてはいけない事ですよね!

海とか行きたくなった。

しかし、私的にキャラクターの絵が幼すぎて年相応に見えないのが残念!なので萌×2でしたが雰囲気とかはすごくいい!!

1

私の心がすさんでいるのかな(;´Д`)

イラストの綺麗さと初単行本という期待から迷いなく購入!
爽やかで、でもどこか切ない表紙のまま、中のイラストも素晴らしかったです。
表紙負けは全くないです。
モノクロでも画力が落ちていない、むしろ上がっていると思います。
何回かイラストの綺麗さ、透明さで泣きそうになりました。
ただ、キャラクターの年齢に合わないようなイラストにも見えるので、ショタまでは行きませんが、それが苦手な方は好みが分かれると思います。

期待を込めて読みましたが、何が原因かわからないもやもやが今、残っています。
個人的にセリフの言い回しは、とても臭いというか、ポジティブというか。現実味がない印象を受けました。
でも、イラストとそれが合っていたので良かったかなと。
でも、そう思えるところと思えないところがあったため、それがしっくりこない原因の一つなのかなと感じました。
最近、個人的に現実的な話をよく読む影響か、綺麗すぎるという印象が常にありました。
男臭さ、人間臭さ、恋愛の難しさや深さ、卑劣さ、醜さと言ったリアリティを求めたい方には少し物足りなさが残るかなと。
ただ、男臭さがない、という意味では初めて商業BL本を手に取る方に進めたいです。とても綺麗な作品です。

結論、泣いたシーンも幾つかあります。
とても心に響いたセリフもあります。
しかし、色んな作品を読んだりしている私の脳では、もう少し人間臭さが欲しいという結論にしかいたりませんでした。
綺麗すぎて私ごときが近寄れない!!!
といった感じでしょうか笑
綺麗な作品が好きな方には、とても素敵なので是非読んで欲しいと思います。

6

期待ゆえの中立

目を惹く表紙と「心が、洗われるようなボーイズラブ」という帯コピーに胸きゅん購入。
んが!
結論から言うと、これといって特別心は洗われませんでした。身も蓋もなくてごめんなさい。
なんだかしっくりこない……そんな違和感が最後まで抜けませんでした。

初見の作家さんですが、まず絵の和やかなタッチがとてもとても魅力的。
キャラクターの顔の幼さは気になるものの(二人とも中学生かと思ったよ)、フリーハンドできっちり描き込まれた背景は情緒たっぷりで、映像的なコマ運びが非常に滑らかで目に心地良い。
特に空間の演出が素敵です。時間帯によって顔を変える空や海や木々、陽射しや月明かり、影の効果的な差し方等々。
それらがキャラクターの心情に合わせて意識させないほど自然に演出されていて、素朴ながらもどこか眩しさを感じさせてくれます。まさに「心が洗われるような」雰囲気です。
ただ、ストーリー自体はそうでもないような。

1話ごとしっかりエピソードが描かれているのに、1本の物語としては何故か散漫な印象を受けます。
テーマというか、軸がよくわからない。
恋の過程のもどかしさなのか、マイノリティとしての駿の成長なのか、恋人から人生のパートナーへの絆の育成なのか。というか、そもそも主人公は駿?実央?
という風になんとなく漠然としていて、作者さんが何を描きたかったのかが読み取れませんでした。
あと、台詞回しがドラマ的というか、直球な台詞を喋らせてストーリーを動かしていくところは最近のよくあるBLという感じが拭えない。
それが悪いというわけじゃなく、この作家さんの絵が醸し出す特別な世界観とは残念ながら今ひとつ馴染まないように感じてしまうのです。これだけの画力なら、台詞を半分に削っても十分表現できるんじゃないのかな?と、勝手ながら期待してしましました。

非常に申し訳ないんですが、才能を感じるだけに減点方式で辛い評価に。
期待ゆえの中立です。

19

夏休み映画のようでした!

 沖縄の離島。夏。少年と青年の出会い、別れ、そして再会。
青年になった少年と青年のままの青年、2人の同居生活が始まります。
人には色々事情があるけれど、大人になったら何でもできる、のか? 誰かを好きになって、自分の事も好きになって。カラッと爽やかな、愛と成長の物語。

 美しい島の風景がとても丁寧に描き込まれていて、映画を観ているようでした。昼と夜とでは表情が違う海と空。涼しげな木造家屋と豊かな草木花。本当に蝉の声が聞こえてきそうで、夏の離島気分を満喫。癒されました!

 両親を亡くして帰る場所を失くした実央(ミオ)と、ゲイである事をカミングアウトして家を出た駿(シュン)。
 別れの日から3年。心身共に成長して島に戻ってきた実央は駿にまっすぐな気持ちをぶつけますが、駿は臆病なまま。
 実央のひたむきさが良かったです。いつまでも踏み出せずにいる駿を引っ張り上げてくれる年下ならではの勢いに、見ているこちらまでパワーをもらいました。

 2人の気持ちが揺れ動きながらもしっかり固まっていく様子が風景と溶け合っていて綺麗です。可愛いキャラや百合っぽい話は好みじゃなかったのですが、頼りなく見えて芯はしっかりしている2人に惹き込まれました。煮え切らない態度が焦れったくもありましたが、それは真剣に考えていた証拠で。
 お互い譲り合っちゃうHシーンは可愛すぎて笑ってしまいました。
オヤジになった2人、おじいちゃんになった2人の姿も見てみたいです。可愛いままでもいいんだけど、意外な方向に雄のオーラが増していたりしたら最高。

4

絵が好きすぎる。

「on BLUE」で初めて見たとき、
アニメの「サマーウォーズ」(?)っぽい絵柄だなぁと。

とにかく人物もですが、
背景描写がとってもステキです。
だからか1ページの情報量が多くて、
アニメを見ているような感じで読んでました。

「on BLUE 14」で元アニメーターで市川春子先生の「宝石の国」の宣伝アニメ(?)を制作した人だったと知って、
すごく腑に落ちました。
なんたって、この出来がものすごく素晴らしく何度も見入ってしまいますから。

さて、内容の方はと言えば、
小説家の卵でゲイの橋本駿と年下フリーターの知花実央の思いが成就するまでの話。
最初はなんだか気になって声をかけた駿ですが、
なんとなくお互い好意を持ったけど親を失ったまだ子どもの実央は本島にやむ無く行ってしまいます。
「たぶん実央は女の子と恋をして自分のことは忘れていくんだろうし、それが良い事なんだ」なんてこと自分に言い聞かせながらゆっくり思い出に変えようとしていたところに、
大人になって自分のことが好きだという実央が帰ってくる。
嬉しいけど実央が自分に向ける愛情に、
「こちらに引き込んで本当に良いのか?」と愛情を返せないでいる駿。

と、話としてはどこかで読んだこともあるような内容なんですが、
丁寧な描写とキラキラした絵が可愛いのと、
表情が繊細なのとで、
1冊読んだ満足度が高い作品でした。

そして、何より駿が受け!!
絶対逆だと思い込んでたので、読み終わってもう一度最初から読んじゃいました。

連載が続いているのでこれからの2人も楽しみです!

14

甘くて切なくてじれったい

毎日一人海を眺めている早くに両親を亡くした美少年、実央と
訳アリ小説家の卵でゲイの駿が出会ったのは沖縄の離島。


島の綺麗な風景と二人の切ない想いがすごくマッチした画。
両親がいないことに同情されることを嫌い、反発しながらもほんとは寂しい実央を
最初は下心アリで声をかけた駿だったが、その距離が縮まるにつれ
好きになる気持ちと、それをセーブする気持ちでぐらぐらして・・・
すぐに島を出て行った実央が戻ってきたのは3年後のこと。
ちょっと大人になった実央が3年かけて出した答えとは・・・?

とにかく、この2人お互いがすごく大切で大好きなのにじれったいほど臆病なとこがある。
特に年上の駿。ゲイである駿は初めて会った時から実央が好きだったのに
恋人同士になっても、なぜか手放しに喜べない。
その理由が単純ではなく、すごく複雑であること。
嬉しいのに切なくなって、好きなのに素直になれない。
過去のトラウマに縛られて、なかなか前へ進めない駿の背中を押す実央。
島を離れた3年間で、ずいぶんと大人になって後ろ向きになりがちは駿を
支えられるだけ成長して、最初に会った時とは打って変わってなんか頼もしく見えてくる。

ゲイであることに負い目のようなものを感じているのか
そんな思いが、実央に対する気持ちに現れて
好きな想いと本当にいいのかという気持ちが堂々めぐりしています。
ゲイであることで、実央を悩ませたかと思っているような駿だけど
実央は駿が思うよりずっと大人になってて、そんな駿のじれったい気持ちごと
全部つつみこんでしまいそうなくらい、良い男になりました。

どちらかというと、少女マンガ的な画で、年上で大人なはずの駿もすごく可愛らしい。
だけど、沖縄の海や自然はまるで波の音が聞こえてきそうなくらい綺麗に描かれています。
その自然なのかで育まれていく二人のラブストーリーは
じれったくて、「どっちなんだ!はっきりしろよ」と言いたくなるほど
主人公の想いが、行ったり来たり・・・揺れてばかりで
決して激しいものではなく、沖縄のゆっくり流れる時間の中で
少しづつ少しづつ大きくなっていき、やっと1つの形になった・・・
そんな感じに思えるお話でした。

6

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