金持ち君と貧乏君

kanemochi kun to binbou kun

有钱君与贫穷君

金持ち君と貧乏君
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神131
  • 萌×279
  • 萌41
  • 中立19
  • しゅみじゃない15

--

レビュー数
42
得点
1113
評価数
285
平均
4 / 5
神率
46%
著者
秀良子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
価格
¥657(税抜)  
ISBN
9784758071796

あらすじ

とっても金持ちな明治君はことあるごとに、とっても貧乏な三崎君につっかかる。
そのたびにフワリとかわされて・・・そんな毎日。
でもある日、三崎君のお母さんが倒れてしまう。三崎君は学校をやめて働こうとするのだが、そこに明治君のお祖父様がまさかの愛人契約を持ち出して・・・!?
時を、記憶を、重ねて透けるそれぞれの願いを丁寧に描いた微笑みに満ちた物語――。
(カバーより)

表題作金持ち君と貧乏君

高校生、貧乏、子だくさんの長男
高校生、理事の孫

その他の収録作品

  • おまけ

レビュー投稿数42

あのこは金持ち、このこは貧乏

全体を通してみんな心根が優しく、美しい心の持ち主しかいません。荒んだ自分の心が浄化される気分でした。
自分のおじいちゃんと同じく生きることに懸命な三崎くん、言葉が多少キツくても育ちの良さが滲み出る明治くん、そしておちゃめで一途なおじいちゃん。
明治くん、ちょっと涙もろくて、三崎くんに「友達じゃねえ!」って言われて泣いちゃいます。かわいい。
三崎くんはちょっと堅物な人間かなって思うんですが、貧乏であることを恥じず正々堂々としていて惚れ惚れします。しっかり者の妹ちゃんからよく注意されてますが、それをきちんと受け止めている姿が好きです。
そして明治くんのおじいちゃん!!大好きです。おちゃめなのに乙女で一途で。
叶わぬ恋とは思いつつも、青春を三崎くんのおじいちゃんに捧げてます。
「恋を、恋をしていた。16歳だった」っていうセリフがあるんですが、その時の「恋を」で一旦区切られる演出がすごく涙を誘います。「恋を」「恋をしていた」の間は三崎くんが振り向くコマがあるんですが、私は勝手に脳内で明治くんと三崎くんのおじいちゃんたちの思い出が蘇ってボロ泣きでした。
「16歳だった」っていうのがまた良いです。所謂、高校生の歳で、でも17でもなく18でもない。ちょうど高校生になりたてで、でも戦争の真っ最中で、そして初めての恋。背伸びしていたようで、等身大な、そんな甘酸っぱさが感じられる年齢だと思います。
彼に助けられて、「月が綺麗だ」と言われて、彼が結婚して、子供が産まれても、そして鬼籍に入ってからも毎日毎日欠かすことなく彼のことを思い続けるおじいちゃんの健気な姿に胸が締め付けられました。
でも、シリアスなだけじゃなくておじいちゃんにそっくりな三崎くんラブな所もあるので全体的にバランスが取れててとても良いです。
できたら三崎くんのおじいちゃんと再会した明治くんのおじいちゃんも見てみたかったです。きっと、明治くんのおじいちゃん照れちゃってはにかみつつ「久しぶり」とか無難なこと言っちゃってあたふたしちゃう。

1

おじいちゃんがメイン

紙版ちるちるで見かけて以前から気になっていたので結構前に購入しました。秀良子さんの作品では初購入の作品です。

金持ち君こと明治は、制服も買わず、校内で売買を行ったりする貧乏くんこと三崎くんのことがなにかと気になっています。三崎は母とたくさんの兄弟のために学校をやめ、働くと言い出します。なんとしてでもそれを止めたい明治の前に現れたのは、明治のおじいちゃん。明治のおじいちゃんは三崎にとある条件をもとに学校に居続けることを持ち出します。その条件とは、明治のおじいちゃんの愛人になることで……。

孫を恋敵にするおじいちゃんの強さ!!(笑)
この話のメインは明治くんと三崎くんですが、おじいちゃんをメインキャラとしてみるとまた違った可愛らしさが見えてきます…(悟り)

ほんとに、学生らしい真っ直ぐで純粋な恋が見られました。
是非たくさんの方に読んでいただきたい作品です!

1

伝えられなかった想いが時代を超えて

題名通り、金持ちの明治と貧乏の三崎のお話です。
なんともストレートでありますな。
その2人のお話ではありますが、明治の祖父と三崎の祖父のお話でもあり。
実は祖父達のお話がメインなような気もする、不思議な感覚のするお話でした。

時代柄のせいかどうかはわからないけれど、伝えられなかった気持ちが切ない。
お互いに想いあっていたのだと分かって、さらに切なさが増しました。
月が綺麗という言葉に乗せて気持ちを伝える奥ゆかしさが三崎の祖父らしくないけど、文学少年の三崎祖父にはそれで伝わると思っての事だったのかなぁ、とか想像は膨らみます。

明治春人の好意の表し方がいつでも的外れというか、不器用過ぎて面白可愛かったです。
ラスト、じいちゃん生きてて良かったー。

1

60年の歴史に萌え

得てして、「伝えなかった想い」は綺麗なまま、心に残りやすいですね。
想いを伝えて、一緒の時間を過ごして、ケンカしたり、分かり合ったつもりになったりして、結局分からなくて別れた恋人よりも、初恋の君は永遠に美しく、美少年のまま…。
決してSNSで検索なんてしちゃいけません。びっくりするから。

こちらは祖父世代と孫世代の想いが交差する、素敵な作品です。
私立高校に通う貧乏な三崎君と、理事長の孫の明治君。
貧乏ゆえに学費は出世払い、制服は祖父のお下がり、校内で商売をする三崎君に、いつも食ってかかる明治君。
だけど本当は…、という話。

飄々として我関せず×素直になれないツンデレの孫世代も萌える。
だけど祖父世代はもっと萌える。
戦時中に苦学生だった三崎祖父と、文学少年だった明治祖父の回想がときめきの宝庫。
現実的で屈強な三崎祖父は男らしくて、憧れ以上の気持ちを抱くのも頷けます。
しかもこの回の会話に何度も出てくる「月が綺麗」という台詞の真意が、のちのち三崎孫によって明治祖父に伝えられるシーンと、描き下ろしにもつながっていく手法にやられます。ニクい。
自分の気持ちを秘めて、それよりも敗戦国になった日本のためにという現実的な考えをする人だったからこそ、孫世代に続くわけで、切なさよりも「時代」を感じるエピソード。

明治祖父が可愛いんですよ。
三崎孫と一緒にいると心がときめいて、それが見た目を若返らせるというやり方で読者に伝わるように描かれているんです。
ビシビシ伝わってくる!
あの当時、想いを寄せたあの人と叶わなかった青春のやり直しをいている明治祖父は、ほんとうに純粋で可憐で、全身で恋をしています。可愛い。
そんな三角関係にキリキリする明治孫も、自分の孫の気持ちを煽る祖父もまたいい。

我関せずっぽい三崎孫が何もかもお見通しなのもいいんです。
明治祖父が自分に拘る理由も、明治孫が突っかかってくる理由も分かっているけれど、何も言わない。
相手が言わないから、そのままにしておく。
だけど「我関せず」を絶妙に貫き通せたバランスが崩れたときの、三崎孫の変化も見逃せません。

またまた人物描写の技で引き込まれまくりです。
切なさも笑いもときめきも味わえて、読み終えたときに清々しい気持ちになれる。
3世代にわたる恋は読み応えも抜群です。ぜひ。

5

ラストのワンシーンが萌え

春人のおじいさんがかわいい。
てかおいしい役どころ!と思っちゃう
三崎に ぽう…♡と見惚れて今度ジ◯リ美術館に一緒に行こうとデートに誘うのかわいすぎ

春人は三崎が好きすぎて泣いちゃうのもかわいい。
不器用でうまくアプローチできなくて変な行動するのもw
それでも三崎のハートを掴み…ハピエンになるのよかった。

三崎おじいちゃんが実は愛の告白とわかっていて春人おじいさんに「月が綺麗だ」と言ったとわかったくだり感動
春人おじいさんが三崎おじいちゃんに60年間恋していたと涙するんやもん

純愛はいいね。無敵かもしらん✨
三崎と春人も好き

あと、三崎がやっと春人に告白する時、春人の使用人がそっと部屋を出るの最高。
その後のオチも笑った。

おまけまんがの、おじいさん同士の若い時の何気ない一場面も✨

1

シュールなシーンもあまり笑えない

 雰囲気で進む感じが強いな、という印象が大きかったです。秀良子先生の作風にも少しは慣れてきたように思っていたんですが、この作品はあまり私には刺さらず。物語が心の奥深くまで入ってくることがなくて、ずっと宙に漂っているような感覚でした。やはり一番の理由は、メインの三崎と明治のお互いを好きになるきっかけが唐突だったり曖昧だったりで、薄っぺらく感じられるからかなと思います。雰囲気で読んで、なんとか受け入れられるレベルでした。

 そして、明治の祖父の2人への絡み方も、私にはちょっと抵抗感がありました。戦時中の回想の中での彼の甘酸っぱい恋愛は素敵でした。でも、自分が恋していた相手を、今この歳で成人にも満たない子供に重ねるのはすんなり受け入れがたく…。彼の記憶の中では三崎の祖父は学生のままでしょうから仕方ないのかもしれませんが、それは頭の中に留めておいて欲しかった。いくら実際に手を出さないとはいえ、この歳の差で、しかも本当に好きな相手ではないのにデートとか愛人とかいう言葉が出てくるのは薄ら寒く感じました。遠くから2人を見守りつつ、三崎の祖父を思い出す程度の描写で良かったんじゃないかなぁと思います。

1

人間賛歌

秀良子先生の作品は、悲しい事件が起こるわけでなくとも、無性に胸が詰まる作品が多い気がします。

性格というか性質が違う2人が互いを尊重したり、理解しきれなかったり、ぶつかったり、埋めあったりしながら物語が進むのが、言葉であらわせない…萌えとかエモいってやつです。

シリアスになりすぎないところもいいですね!この作品もあからさまに金持ちとか貧乏って言っちゃってますし、主役の祖父母のストーリーは戦争と絡んできますが、暖かさを残すところが大好きです。

「恋をしていた 16歳だった」のくだりは涙無くして読めない。読むタイミングがハマってしまったのか、そこから涙腺が緩み続けました。

2

「見ろよ 月がとても綺麗だ」

表紙がほのぼの系なので油断して読んだら、何故か涙が止まらなくなりました。
こんなにほっこりした物語なのに思い出してはまた切なくなり泣いてしまう。これは困った。
表紙とタイトルからは想像出来なかったこの深さ。じんわりと胸に染みます。

貧乏な三崎と金持ちの明治。
2人の祖父はいっしょに戦争を生き抜いた仲。
三崎祖父はすでに他界。明治祖父は2人の通う学園の理事長。
「同い年だよ、仲良くね」と祖父から頼まれつつも校内で水や野菜を売り、少しでも生計を立てようとする三崎にやたらつっかかる明治。
一方、明治のおじいさま(理事長)は三崎祖父にそっくりの三崎・孫に顔をぽうと染めて「かっこいい♥」「今度一緒に遊びに行こうと三崎を誘います。

これは始め、三崎と明治と明治の祖父の三角関係のお話かと思いきや、実際は違いました。
[三崎と明治]、[三崎を通して今は亡き三崎の祖父を思い続ける明治の祖父]、二組の恋の物語。

この作品にはモノローグや心の声が非常に少なく、余計な事柄がほぼ描かれてない為、内容の解釈はほとんど読者に委ねられます。主人公も誰かはっきりしないのですが、明治のおじいいちゃんが隠れ主人公なのではと私は感じました。
今ではちっちゃくなりニコニコしたとても可愛らしいおじいちゃん。
三崎と過ごすおじいちゃんは時折16歳の姿で描かれます。60年経った今、三崎の孫に出会ったことによって心が16歳の恋する少年に戻り、叶わなかった三崎・祖父との恋愛を今ようやく満喫しているかのよう。

「好きよ 大好きよ」
作中幾度も繰り返されるこの言葉。
苦しくて切なくて何度も泣きました。
これは恐らく、明治のおじいちゃんからの、三崎・祖父への愛の言葉。
60年経った今尚「思い出さない日はないよ」と昔を懐かしみながら涙を浮かべるおじいちゃん。当時伝えられなかった想い。それでも消し去れなかった恋心。伝えたかった相手はもうこの世にはいない。だからこんなに切なく、でも暖かく心に響いてくるのでしょうか。

途中、明治のおじいちゃん視点の学生時代のモノローグが入ります。
動物的な損得で物事を考える三崎。食費を本に変えてしまうような本好きの明治。三崎の強い生命力に魅かれ、恋に落ちる明治。そしてやってきた大空襲。
焼野原になった平野を2人で歩きながらふとつぶやいた三崎。
「見ろよ 月が綺麗だ」
その言葉の意味を知っていながら口をつぐんだ明治。
一瞬の間の後、「何もなくなっちまった。子どもを作るぞ俺は」と笑う三崎。
2人が別々の道を決意した瞬間です。
「あなたは私の輝ける太陽。ならば私は月になろう…」この明治の心の声は何度読んでも泣けてくる…。
後に、三崎の孫から「『月が綺麗ですね』っていう台詞愛の告白の言葉らしいっす」「じーさんが死ぬ前に言ってたんで」と聞かされた明治おじいちゃん。ぷるぷる震えながら涙を流します。
生きる事をただ考えていた三崎。「月が綺麗」の意味なんてきっと知らない。これは自分の勘違いだ。明治祖父はあの時そう思っていたに違いない。60年経った後彼の孫からの言葉で本当の意味を知る。片思いだと思っていたのに実はお互い思い合っていた。もしあの時「死んでもいいわ」(「わたしも好きです」の意味です)と答えていたら、何か違っていたのだろうか。でも今は、ただただ、三崎に自分も想われていた。その事実にぽろぽろと泣くおじいちゃんが非常に切なかったです。

そんなある日、三崎の母が過労で倒れ、兄弟の面倒を見るため、三崎は学校を辞め働くと言い出します。そこで理事長明治おじいちゃんが「私の愛人になりませんか」と提案。お金の面倒は全部見てくれるとのこと。
祖父に太刀打ちできない孫・明治は少しずつ素直に三崎に接していくようになります。
そんな三崎と孫のやり取りを見て、「君たちと接していると、あの人も、60年抱き続きたこの想いすら遠くへ行ってしまうんだ」「私は少し歳を取り過ぎたのかもしれないね」と笑う理事長。
「これからだね、何もかも。君たちが心のままに学んで、悩んで、恋をする」「きっとそのために私は」と学園を見上げる理事長。
戦時中叶わなかった想い。せめてこれからの人たちには学園で自由に学んで欲しい。そう思いこの学園の理事長になったのだなという気持ちが伝わってきてまたしても泣きそうになりました。
さて一方、孫達ですが、10年後、理事長に就任した明治のもとに作業服を着た三崎がお金を返しに来ます。そして10年越しの告白の返事(いや~待たせるね~)。

とても優しく、暖かく、ひたすら泣けたこの作品、本当は神にしたかったのですが、ともかくおじいちゃんのお話に感情移入し過ぎてしまい、孫2人の気持ちがイマイチ解り辛かったので(お互いいつ好きになったの~?)萌×2評価とさせて頂きます。
この作品に出会えて本当に良かった。心に残る素晴らしい作品でした。

1

私の邪念が浄化される物語。

心の底から全力でお勧めしたい素晴らしい作品。
読んでいる途中、ほぼ7割は涙腺が弛んで涙がとまらず、読了後は愛しい気持ちが溢れ出て私の邪念が浄化された気持ちになりました。

以下、かなり内容に踏み込んでいます。


2つの恋物語が主軸。
一つは学園理事長の孫であるお金持ちの明治と、既に父は亡く母一人で暮らしを支えている貧乏な5人兄弟の長男・三崎の物語。
もう一つが、戦時中の若かりし日の理事長と三崎のお祖父さんの物語。
どちらの恋もとても不器用で純度が高く、恋をしているとき特有の胸を締め付けられる痛みや切なさ、想う相手に笑いかけられただけで幸せな気持ちでいっぱいになるあの感じが画面を通して真っ直ぐに伝わってきて、読んでいて共鳴しては涙が流れてしまいます。

祖父世代の物語は特に不器用な恋心。
成就しなかったプラトニックな恋は心に強く在り続け、理事長は今もなお鬼籍に入った三崎の祖父を想い続けています。
戦争が終わった後、二人で月を眺めていた際に「月が綺麗だ」と三崎の祖父は言います。
理事長はその台詞の意味を知っていましたが、まさか三崎の祖父がその意味を分かって言っているとは思えずにただ「・・・うん」と答えます。
三崎の祖父は続けて「何にもなくなっちまった 子供を作るぞ 俺は」と。
理事長のことを愛しているけれど、自分の家族を一から作り上げようという気持ちは強く、別の道を行く選択をした瞬間でもあったのだと思います。
時は流れ、お祖父さんが死ぬ前に「月が綺麗ですね」の意味が愛の告白であることを自分に教えてくれた、と三崎の口から理事長に伝えられます。
片想いだと信じていた理事長が“自分も想われていた”ことを60年後に知る切なさや如何に。
杖を強く握りしめて涙をハラハラと流す理事長のいたいけな姿を私も涙なしでは見られません。
時を越え、想いが重なっても愛する相手は既にこの世にいない悲しさを思うといたたまれず。


そして、現代の明治と三崎の物語。
明治は三崎のことが好き。

三崎は恋よりも日々どうやって食べていくかを考えて、妹弟の面倒をみる日々。とにかく“生活すること”が大切で、そのために必要なもの、必要じゃないものをはっきりと取捨選択している。
商魂たくましく校内で水を売ったり、野草を売ったり。
そんな三崎に口うるさく小言を言っては絡んでいく明治。
けれど、自分の言動を反省したり、三崎の態度に傷ついて素直に涙する姿が私には非常に愛らしく感じました。

個人的に大好きなエピソードが二つ。
小さな弟を学校に連れてきて女子生徒からお菓子もらっていた二人を咎め、車に乗せてお引き取り願う明治。
三崎の家に着き、あまりのぼろさに写メを撮っていると「100円!」と言って写メ代をねだる下の子たちに明治は1000円を渡します。
学校で商売するのも、お菓子を貰うのも恥ずかしくもなければなんとも思っていない三崎が、弟から1000円をバッとつかんで「くれんの?」と言うと、明治は「写メ代」と。
その答えに納得したのか受け取ったけれど、三崎のなかで施しは受けないが代金は貰う、というギリギリの心理的な攻防があったであろう表情に胸をつかれました。
また、ある誤解から三崎にひどいことを言ってしまったけれど、ちゃんと謝り行く明治。
「お前って なんか てーねーに育ってんなぁ」とまったく気にしない三崎。
愛しいエピソードがたくさんちりばめられているのだけど、特に上記二つが胸を打ちました。

その後、理事長・三崎・明治の微妙な三角関係になっていきますが、それは三崎のお母さんが倒れて学校辞めると決めた際、理事長が「私の愛人になりませんか?そしたら毎月おこづかいをあげましょう」 「わかりました」で契約締結したため。
もちろん愛人契約なんて方便で、愛した人の面影を持つ三崎を助けたいだけ。
ただ側にいたい。あのときできなかったことをしたい。なんとも切なくもいじらしい積年の恋心。例え、身代わりであっても。
ときめく理事長の心象風景は16歳の姿で描かれていて、心躍りドキドキしている様がよくわかります。
外見は老人でも中身は初恋の時のまま、三崎に想い人の面影を重ねてときめく姿が愛らしいほどに、身代わりでしかない人を想う哀しみも伝わってきます。

時は流れ、10年後。
三崎は約束の出世払いのお金を返済しに訪れ、10年前の告白の返事もします。
10年前の告白の返事を突然もらい、うずくまって嬉し泣きする明治。
もう、もう、本当に良かったー!
そしていい雰囲気のところ、まだまだご健在で(邪魔しに)現れる理事長も相変わらず「三崎くんラブ」でかわいらしい(笑)


60年後に叶った恋は一人は鬼籍に入った後の成就だったけど、孫世代の10年後に叶った恋はこれから隣で歩んで一緒に生きていける。
好きな人に勇気を出して気持ちを伝え、ずっと待っていた明治くんが泣き虫ながらも男前。
二人に末永く幸あれ!と願ってやまない作品です。

12

恋をしていた話

好きよ 大好きよ
何回読み返してもこの言葉に涙が出る。伝えることができなかった気持ちは、悲しくて切なくてそれでもきれいなまま。もうめちゃくちゃに悲しいとかそんな訳ではないのに、どうしてこんなに切ないんだろう……いやもう年を取って死に別れているし、そもそも十代のうちにもう「寄り添わず離れず」と思って、それから六十年もずっとなのだから悲しいんだけど、悲しさというよりは美しい思い出のような。
とそんな切なさもありつつ、現代の孫二人とおじいちゃんは可愛くて癒やされたり。こういうところが秀良子先生のすごいところだなって思いました。三崎くんにコスプレさせてみたりデートしたりしてるおじいちゃん、そんな二人がかわいいけどなんとも切なく感じるんですよね。
貧乏な三崎くんとお金持ちな春人くん、春人くんのおじいちゃんと三崎くんのおじいちゃん。叶わなかった恋と叶った恋なんだけど、どちらも本当にキラキラしていて素敵でした。孫の二人はずっと二人で幸せであってほしいです。

6

「あなた」に巡り会えた。

本当に、大事件が起こるわけではないし、それによって引き起こされる劇的な心の変化が描かれているわけではない。
伝わってくるのは、ひたむきで曇りがなく 静かだけど熱い、ただ一人の人を想う気持ち。
そして、そういう気持ちに現を抜かしても誰に咎められることもなく、安心してお腹いっぱいご飯を食べることができ、何も心配なく暮らせている この日々の営みへの愛おしさだ。

想いを告げることさえ叶わない苦しさや、喪失の痛みもあるかもしれない。
けれど、自分にとっての「ただ一人」に巡り会うということは、こんなにも人生を豊かにしてくれる。

それを教えてくれた私にとっての「ただ一つ」の素敵な物語です。

1

ぐり子とぐら夫

めちゃくちゃこういうBL大好きです!

メインの明治くんと三崎くんは勿論、他のキャラクター達がとっても愛らしい(笑)
ぐり子(妹)の恋を陰ながら応援しちゃうぐら夫(兄)可愛かった(´∀`*)
最初この2人見たとき、あれ男2人?って思っちゃってごめんねぐり子ww

素直になれない不器用な明治くんと、自分のこと好きだってわかってるけど自分の気持ちはわからない三崎くんのすれ違いもいい。けど、大本命は理事長です(´・ω・`)
60年間想っていた三崎祖父と明治祖父の話に一番きゅんってした。やっぱり恋は時間が経てば経つほど萌える

最後は明治くんと三崎くんでくっつけたかと思えば、理事長邪魔しちゃうしで(笑)最後までしっかりほのぼのです。
三崎祖父も天国で待っているので、明治祖父は現世でも天国でも幸せだなって

結局メインよりおじいカプに個人的には最高に萌えました(*´∀`*)
ぐら夫!ぐり子のことしっかり面倒見てあげてね!(笑)

0

好きよ、大好きよ

攻←受度:★★★★☆
糖度  :★★☆☆☆
コメディ:★★☆☆☆
切なさ :★★★☆☆

【イラスト】
すっきりさっぱりした絵柄です。さわやか系。
登場人物のおじいちゃんがゆるキャラみたいですがゆるい波平ヘアです。苦手な方は苦手かもしれないので注意。

【エロ】
ちゅうまでしかありませんのでBL初心者さんも安心して楽しんでいただけると思います。

【注目ポイント】
・このBLがやばい!2013年度16位作品

【総評】
ほのぼのとした愛の物語。温かいのに切なくなる何度も読み返したくなる良作です。

3

優しくて切ないお話

秀良子さんのお話はこれの他に宇田川町〜しか読んでないですが、多分秀良子作品の中で最も好きなお話だと思われます。

金持ちくんの好きなのに素直に慣れないのに分かり易い(笑)性格が可愛くて良いし、貧乏人くんの何考えてるのか分からないけど優しい所もいい。
それよりももっと良いのはおじいちゃんたちの恋。
戦争が終わって、なんとか生き延びた時に好きな相手に「子供をたくさん作るぞ」って言われたら自分の気持ちを押し殺すしかないじゃない!!

貧乏くんのこと取り合うおじいさんと孫って一見ギャグみたいだけど、こう言うバックグラウンドを抱えて本当に純粋に貧乏くんのおじいさんが好きだったんだなぁって、むしろおじいさんを応援したくなってしまうくらい純愛なんですよね。

おじいさんの貧乏くんのおじいさんを想う気持ちに涙が止まらないお話でした。

0

貧乏だけどかっこいい!

子だくさんの家に生まれ貧乏な三崎くんは、学校で雑草を売ったり水を売ったりしています。なんて斬新なのでしょう 笑
三崎くんのキャラがいかにも長男って感じでしっかりしてて男らしいので好印象でした。
そんな三崎くんに突っかかってくる金持ちな明治くんは恐らく最初から三崎くんに気があったのでしょうね。
おじいさんが若かりし頃の姿で描写されていたので萌えやすかったです。てかおじいさんのキャラ可愛すぎる~☆明治くんが強がりなくせに泣き虫なところも萌えポイントですね。最後のシーンも良かったです。「おまえ泣き虫治んねぇな」っていう三崎のセリフ。ちゃんと見てたのねときゅんとしました。

0

愛人契約

あらすじを読んだ時に、どんなロマンスグレーのおじさまが、孫ほど年の離れた少年に凌辱の限りを尽くすのかと思いきやぽわわんとした可愛らしいおじいさんでした。いい意味で期待を裏切ってくれました。

金持ち君と貧乏君の不器用な恋愛も素敵ですが、なによりおじいさんの三崎君と彼のおじいさんに対する思いが美しすぎて心に染みます。その60年越しの恋心に明治君を通り越してお祖父さんの恋を応援してしまいました。


エピローグが10年後なんですが、大人になった明治君と三崎君が素敵だったのでその後のお話がもっとあったらいいのにと思いました。もちろんお祖父さんもご健在です(笑)

0

柔らかくて優しくて

この話を表すとタイトル通りです
柔らかくて、優しくて
メインは金持ち・明治くんと貧乏・三崎くんです
しかしこのメインCPになんと明治くんの祖父(!)が入ってきます

実はこの祖父、若いとき戦争中に同級生に恋をしていたんです
同級生、そう三崎くんの祖父です

おじいちゃんと三崎祖父の若い頃の話がときどき入ってきます
最後の明治祖父の回想シーンに
三崎祖父が明治祖父に「月が綺麗だな」というシーンがあります
だけど月が綺麗=愛してるってことを明治祖父は知らなかった・・・
二人は両思いだったんですよ!!

長い時をかけて両家の孫が結ばれる
これは嬉しいのか悔しいのかわからないけど、ちょっとホロリときます

あと三崎くんが妹に「あいつは俺のことが好きだから(笑)」って言ってたくせに
明治くんの笑顔をみて「ドキっ」ってなってやんの!
こりゃあ惚れたな(確信)

最後は孫二人、ちゃんと結ばれます
ぜひ読んでみてください

0

秀良子さんの作品で一番好きです。

メインCPはもちろん文字通り金持ちくん(明治くん・受け)と貧乏くん(三崎くん・攻め)なのですが、なんといってもこの作品の醍醐味は、明治君のおじいちゃんの青年時代の純真な恋心です。
切なくてキュンとして、まっすぐな恋に涙がこぼれました。正直泣くとは思っていませんでした(笑)むしろ明治くんと三崎くんそっちのけでおじいちゃんの恋が気になりました。

雰囲気が綺麗なだけの漫画~と私の友人は評していましたが、私はそうは思いません。確かにいかにもガトーコミックスっぽいかな~という感じの、綺麗な雰囲気ですが、むしろそこに売りがあると思います。

台詞の言い回しだとか、人物の表情もとても素敵で、グッときます。その部分が上手いからたくさんの読者からの支持を得ているのかなぁ、と思いました。
ただ、若干…結構?ベタかな…私は好きですが、そこが逆に微妙に感じてしまう方もいらっしゃるかと思います。

このレビューを少しでも参考にして頂けたら嬉しいです。

1

おじいちゃんVS孫・・・・

明治くんのおじいちゃんの淡い恋が時を超えて二人を結びつけてるのかと想うと
もうキュンキュンしっぱなし!!
おじいちゃんたちが別々の道を歩んだからこそ三崎くんと明治くんが出会えた。
それだけで泣けてきます!
不器用な明治君の想いと男前な三崎君。

貧乏な三崎はいつも校内でタダのものを売る商いをしてはお金持ちな明治くんに怒られる。
なにかと三崎につっかかる明治。本当は気になってるのについついつっかかってしまい自己嫌悪に陥る明治君が可愛い~。しかも好きってバレてるし(笑)
2話から明治君のおじいちゃん登場です。
これがまた可愛いおじいちゃん!三崎君といると若いころのおじいちゃんに変身します(笑)
これがまた美青年で明治くんよりちょっと色っぽいかも!
明治君はどちかというとカッコイイ系きゃーー。

三崎のお母さんが倒れて学校をやめようとするとおじいちゃんが「愛人にならない?」と愛人契約をします。
学校と母親の病院代のために愛人になりおじいちゃんといちゃこら
明治君嫉妬(笑
大すきなおじいちゃんと大すきな三崎どちらも大切でおじいちゃんが涙すると三崎をぶっとばしにきます。
でもおじいちゃんには「あなたには負けません」と宣言。
おじいちゃん優勢で話がすすんできます(三崎の気持ち一切関係なしの金持ちバトル
明治祖父と三崎祖父の過去話はキューーーンです。
「月が綺麗ですね」戦争が終わり焼け野原でなにもかもなくなってしまった現実
三崎祖父の愛の告白を実は告げられていたと知ったときの明治祖父が切ないーーー。
もうひとつのメインカプです。
二人が共に生きることはなかったけどそこにはたしかな愛があったんだなぁとギューンです。

10年後の三崎はあいもかわらず男前で明治祖父はあいもかわらず三崎LOVEで可愛い邪魔者でした。

そいやネガポジにも夏目漱石の本を勧めるシーンがあるのですが
秀良子さんは漱石が好きなのかな。



0

たったひとりのひと

皆さん書いていらっしゃいますが…
理事長!!!
理事長の恋心に、泣きました。
明治の恋心にもきゅんとくることはあったのですが、
泣き所は理事長でした。

二話目の理事長の16歳の回想。
三崎祖父が「月が…」と言った後の、
理事長のモノローグが胸にこたえて仕方なかった。
理事長が至った答え。
それを現代で三崎が伝えてくれる。
60年の時を超えて。

秀良子さんの、モノローグの書き方が大好きです。
声に出して噛みしめて読みたくなる感じ。
「ココ!」というセリフを抜き出して繰り返すそのセンス。

 16歳だった

ああ・・・もう(泣)!

「宇田川町…」と「コマノ&夏樹シリーズ」を
先に読んだので、この2つと比較したら
神評価、というわけではないのですが
何度も読み返したくなる作品には違いない。
作品それぞれで、感じ方のベクトルが違うんだろうね。
それだけいろんな感じ方をさせてくれる秀良子さん、
ほんっとに大好き!

1

たまらん!

時をかけるじいちゃん…!
現在の三崎君に、彼の祖父を重ねて見るじいちゃん。16の時に戻って無邪気に恋心を思い起こすじいちゃん。クレープにもしゃつくじいちゃん…!
文学青年だったじいちゃんの、あんまりにも切なくて綺麗な恋心に涙が止まりませんでした。はあ~泣いた泣いた。
ままならない状況において、覚えた感情をいつまでも大切に取っておく難しさを、じいちゃんが何十年もかけて密かに乗り越え、今、溢れだしたのだと思うとまた涙が。
今と昔をうまく交差させて、主人公二人の恋路に結び付けるところは流石秀良子先生…!感動しました。

0

メインではなく

読んだはずだったのですが
内容が全く思い出せず、読み返しました

タイトルのごとく金持ち君と貧乏君の話です
学生服のつぎはぎだなんてコントでしか
見ない・・・・

貧富の差を強調するためなのかもしれませんが
貧乏君の貧乏が笑えない状態で

いろいろな意味で気になりました
貧乏事情が気になり過ぎて、2人の恋愛話には
感情が入りませんでした

金持ち君が貧乏君を好きになるのはわかりますが
貧乏君が金持ち君を好きになるのが急であり
展開にかなり強引な印象を受けました

お爺様のお話は心が暑くなりほんわか気分になりました
良かったです

秀さんの作品をセンスも好きですが
この作品ははまれなかったです

貧乏な状態ばかりきになってしまった

1

雰囲気がもう堪らん

作品の雰囲気たまらない。秀さんが作り出すどの作品の雰囲気もホントに大好きです。温かいですよね。

お金持ちの春人が貧乏な三崎にいちいち突っ掛る。それはやっぱり好きだから。と言いながら春人は自分の気持ちに気づかないし、三崎は全く彼の気持ちに気づかない。

2人が通う学校の理事長であり晴人のおじいちゃんが登場します。メイン二人にいい影響を与えていく存在なのですが、彼と三崎のおじいちゃんのエピソードもとても素敵でした。春人はあまりおじいちゃんに似てないけど三崎と三崎のおじいちゃんは性格も外見もそっくりです。
三崎は春人のおじいちゃんの昔の気持ちを思い出させてくれた存在であり、春人のおじいちゃんは今でも三崎のおじいちゃんに恋してるんですよね。だからこそ、春人のおじいちゃんは三崎と春人の関係に入ってくるんだと思います。

さてさてメイン二人。少しずつ少しずつ静かに静かに惹かれていきます。その過程の描かれ方がじわじわと心に沁みついていく。なんとも堪らん1冊でした!

1

理事長...!

私が今までに読んだ秀良子先生作品の中で
ダントツに面白かったのです。

理事長の過去が切なくて、
本当に大好きだったことが伝わってきて、
もどかしい思いをしたんだな...と、ときめいていました。

好きよ 好きよ 大好きよ

という書き方も、考えさせられるところがあり、
個人的にすごく素敵だと思いました。

もちろん、金持ち君と貧乏君の絡みもすごく面白くて、
素直になれない金持ち君が泣いちゃうところや、
貧乏君が最後に金持ち君を好きだと気が付くところなど、
なにもかもがものすごく可愛かったです。

終わり方もすごく良くて、本当に読んでよかったと思える作品です。

1

貧乏君の男らしさと金持ち君の可愛いところ+おじいちゃん萌(*´∀`*)

金持ち君と貧乏君のやり取りが面白かったです。
貧乏君の貧乏でもまっすぐで変なプライドの無い「漢」らしさは惚れますねぇ。
あっさりした雰囲気も好きだったなぁ。

金持ち君は色々イヤミを言ったりして貧乏君に関わっていきますが、
結局好きだから構いたくなるのパターンですよね。
またそれを自覚した時の金持ち君がいい!
ぶわってなるところ。
それから金持ち君のおじいちゃんが可愛らしゅーてもう!

金持ち君のおじいちゃんの昔の話も素敵でした。
こういうさわやかな、プラトニックなラブものってセンセーショナルじゃないけど、
ふとした時に読み返すと面白かったりするんですよね。
ほっこり致しました♪

7

読むつもりはなかったのに

評価が高いことから、ずっと気になってはいたのですが、
読むのを躊躇していました。
秀良子さんの独特な世界観は好きなのですが、
胸を突かれることが多いので、それが恐くて、なかなか読めませんでした(笑)

読んでみて、やっぱり良かったです。

まず、金持ち君のおじいちゃんが良かった。
貧乏君を通して、貧乏君のおじいちゃんをみている様子に
じんわり切なくなります。
そして、金持ち君の泣き虫なのが、良かった。
最後に両思いと分かったときの、金持ち君のリアクションに
「やられた!」と思いました。

私のように躊躇している方がいらしゃったら、是非読んでみてほしいです。
損は全くないです!!!

4

おじいさん

秀さんの漫画で一番好きな漫画です。
元々秀さんの作風が大好きで、この漫画でガツンとハマってしまいました。

おじいさんが本当に可愛くて可愛くてw
貧乏君の話で、祖父達が実は両思いだった事が分かった瞬間泣いてしまいました(´'ω')
この本の本当の物語は孫たちではなく祖父達の話のような気がしないでもないです。それくらいに、祖父達のお話がすごく好きです。
恋をしていた、のくだりがとても胸にきます。秀さんの話の運び方が本当に大好きです。

あと金持ち君がやたら可愛くて好きです。
なんだか小学生の恋愛を見てるような、好きな子についついちょっかい出してしまうような子でした。おじいさんとの三角関係にはびっくりしましたがw一生初恋してるお祖父さんが可愛かった…

メインの二人は月日が経ってようやくくっつく事ができたので安心しましたww

4

時を超えた想い

貧乏人の三崎に、何かと突っかかる金持ちの明治。
実は三崎は明治の祖父の想い人の孫で、学費の援助をうけている。

明治は、いつも三崎の行動に文句ばっかりいってますが、
本当は三崎の事が好きで、その不器用さが切ないです。
三崎の妹に自分の事を「友達じゃねぇ」と紹介され、後でボロボロ泣いたり。
祖父と仲良く話をしているのを見て、本当は嫉妬してるのに突っかかってしまったり。
二人のデートをこっそりつけて行ったり。
なんかもう、恋する青少年を地で行ってます。

そんな時に三崎のお母さんが倒れて入院し、
お金が必要になった三崎は、明治の目の前で祖父と愛人契約を結びます。

自分は何もできない事を思い知る明治。
「今すぐ大人になるには、どうしたらいい」と言う明治が、すごく切なかったです。
そして真っ赤に泣きはらした目で「お前が好きだ」と、とうとう告白します。

明治の、三崎に対する不器用で一途な想いが、すごく良かったです。
三崎に明治の祖父が過去を話す場面で、「月が綺麗ですね」は愛の告白の言葉だった、
それがすごくインパクトがありました。
相思相愛だった祖父たち。
それでもはっきりと愛を語る事もできず、それぞれの人生を歩んで来た、そんな時代。
心に染みる話でした。

なのに、何故評価が「中立」なのかと言うと。
三橋のつぎはぎの制服姿が、どうしてもダメでした。
あと、その姿で野草を学校で売っていたりとか。
貧乏を強調したかったのかもしれませんが(それとも笑いを取りたかった?)
絵柄的に私はどうしても好きになれない。
ストーリーは本当にすごく良かったのですが、あくまでもコミックなので。
この作品が小説だったら、違う評価だったと想います。

1

貧乏君が好きになれなくて・・・

秀良子先生独特の優しい雰囲気をもった作品だと思います。

ただ、貧乏君の気持ちがもう少しわかる表現がほしかったです。
たしかに、貧乏君が金持ち君を意識している描写はちょこちょこあるのですが、金持ち君のことを「友達じゃない」と悪気なく言ってみたり、告白されても返事は聞かれていないから何の反応もしなかったり、ちょっとひどいんじゃないか?と思いました。
金持ち君の態度が不器用なせいもあると思いますが、貧乏君が圧倒的に言葉が足りなすぎて、ちょっと消化不良になりました。

作品の中のちょっとした描写から登場人物の心情をうまく読み取り、雰囲気を感じ取る方にはオススメしますが、お互いの好意のわかりやすい描写がほしい方にはあまりオススメできません。
というより、貧乏君を好きになれるかどうかだと思います。

お互いのおじいさん同士のエピソードはよかったので、「萌」評価です。

2

流行ってますねぇ...

身分差カップルに大いなる萌えを感じる私にとってなんて素敵なタイトルなのかしら!
なんて思って手にとった一冊。秀先生の本を読むのは本作が初めてです。

絵柄からだいぶ想像はついていたのですが、やはり、空気を読むタイプの漫画で、自分にはちょっと趣味の合わない作品でした。
毒づいてしまうと、「流行ってますね...こういう系の作品...」と思わず呟いてしまわずにはいられません...。

とにかく「ヤマ」と「オチ」がないような。3回ほど読み直したのですが、粗筋を他人に説明してくれと言われたら、私は非常に難しいです。同人誌っぽいなという印象を受けます。
漫画を読んでいるときは大抵作者からのメッセージを絵なり文章なりから受け取って読み進めるものなのですが、この作品は作者が何を訴えたかったのかがよく分かりませんでした。キャラクターに感情移入が全く出来なかったのも原因かもしれません。
私は作品に「意味」を求めてしまう人間なので、この系統はそもそも合わないものとして捉える方が良いのかも分かりません...悲しいですが。
何か萌えるピース、きっかけが少しでも掴めると変わってくるんだけどなあ。
見つけられませんでした。

カップリング設定が非常に好みだったので残念です。
キャラクターも、もう少し活き活きとしてて欲しかった。
貧乏君が何を考えているのか私にはさっぱりです...。

6

作者の感性

・・・が、つまった作品かと思います。

秀良子先生の漫画はどの作品も
意味深で先生の世界観が前面に出されているものが多いのですが
この作品はそれ+ストーリーがよかった!!
ありそうな設定だけども作りこまないと崩れてしまいそうな
”孫の代も相手の孫に恋”という設定。
最後までしっかりと描かれていて、時間も忘れて読みふけっておりました(´v`*)

兄弟持ちの貧乏くんととってもお金持ちくんが主人公なんですが
金持ちくんは自分の気持ちに気づかないまま貧乏くんにちょっかいを出してしまいます。
それでもある時自分の気持ちに気づいた彼はかなりのストレートボーイに(笑)

実はこの二人の展開
微笑ましく見守りつつも、軽く嫉妬しちゃう可愛い人物が!
それはお金持ちくんのおじいさんヽ(*´∀`)ノ笑
実はこのおじいちゃん、昔貧乏くんのおじいさんに恋をしてたんですね~w
そしてこの貧乏くんがまるで生き写しのようらしくw
なんとじーさん、実の孫にライバル宣言!(うひょーーー!)

どこまで本気かわかりませんが
とってもほのぼのでおじいちゃんがまた可愛らしく描かれていて
ところどころでおじいさんの姿が若い頃の姿で描かれたりするのですが
「あ、おじいちゃん今恋してる!」っと自然と感じました(*´∀`*)
貧乏くんの方も少し少し素直になっていって・・・

深く辛くほんわかあたたかい
そんな感情が綺麗につまった一作です☆

3

なみだボロボロ〜

秀良子さん初読みです。
他の作品を読むついでに(失礼な言い方でごめんなさい)買ってみましたが、
やられました、完全に。
絵柄はあっさり、淡々としているのにこのノスタルジックでメランコリックな感じ。
まったく予備知識も無く読み始めたのでうっかりぼろぼろ泣けてしまったことに驚きました。
いやぁ、素晴らしかった!! 偶然出会った作品なのにこんなに感動できて本当に良かった。素敵な作品でした! また秀さんの作品読みたいです。

2

いやぁストーリー重視って本当に素晴らしいよね

読む前に「全くエロないの?本当に面白いの?ふーん(ホジホジ)」とか言ってた奴は誰だ!
何にでもエロを求めるのは止めなさい!!
お里がしれるわよ全く!!

と普段エロいのばっかり優先して読む私が言ってしまうほど良作でした。

秀良子先生すごいです。
わたくしめの作家買いリストにノミネートさせていただこうかと・・。

お話はタイトル通りお金持ちのボンボンの明治くんが恋心にままならなくなりながら、貧乏で下の兄弟をなんとか食べさせていかなきゃならない男の子・三崎くんに不器用ながらも想いを伝えていくストーリーです。
ただ、この二人は自分たちの祖父の時代からの縁がある関係なんですよね。そこがとても大きくお話に左右していて、祖父たちの時代と孫である彼らの恋の行方を対比して、ほのぼのとしつつも切なさを覚えます。彼らの想いが上手くいけばいくほどに。

そしてそして、なんと主人公の恋のライバルは自分のお祖父ちゃん!(笑)
生活の苦しさから退学するという三崎君に「毎月おこづかいあげるから私の愛人になりませんか?」と持ちかけたのです。
ぶはwお盛んですねお祖父ちゃんwwとか思ったあの時の私本当に自重してください。


主人公二人の恋の行方にも萌えさせていただいてるんですが、私は明治君のお祖父ちゃんが・・・!可愛すぎて切なすぎて・・・!!
時々若返って、16歳の時の姿で描かれるのですが読み始めの頃は「絵のバランスでかな?」と思っていたんですよね。可愛いお祖父ちゃんといった風に描かれてるので、お話を締めたいときは若返って描いてるのかな?と。

でもでもよーーーく読み込んでみたら「16歳の時に感じていた恋心が再び湧き上がってきた時」に若返って描かれてるんだ!!と。
そう自分で納得した時に切なさが湧きあがってきて思わず涙が出てきました。

良かったです、「金持ち君と貧乏君」!
大人になった二人の髪型が前髪を上げていたのもとても好みでした・・・!

2

秀良子ワールド

一冊まるごとひとつのストーリー。

レビュータイトルどおり「秀良子ワールド」に
どっぷり浸れます^^

独特な絵、独特な間。
ページとページのあいだや
コマとコマのあいだの
空気感がスゴイなぁと感じつつ読みました。

正直、一度読んだだけでは味わえない“味”が
何度も読むことでどんどん出てくる・・・そんな気がします。

2人の会話が多いわけではないので
表情を見逃さず、自分の思いなんかも入れ込みつつ
楽しめる作品だなーなんて思いました^^。

1

涙腺スイッチ

最近ちょっと私生活が忙しくてレビューはお休みしていたのですが(買ったり読んだりはしてたけど)、この作品にはやられてしまった。

この地味な絵で、世代を超えた、切ない恋のファンタジー。
波平頭のおじいちゃん理事長に、見事に涙腺スイッチ踏み抜かれてしまった。

三崎祖父の太陽のような生命力に恋いこがれる16才の時の理事長。
現在の三崎の貧乏にも揺るがない強さに恋いこがれる春人。
恋しくて、恋しくて、、、

三崎の妹も健気ないい子だ。

秀良子さん、本が出るたびに,どんどん良くなっている。

5

さてさて

10年後。っていうのが意外とミソなのかなと思った。
読んだときよりも、今見返してちょっとジワっとクル作品でした。
まぁ、そもそもは好きな相手が爺さんの愛人に!?なあらすじに惹かれて衝動買いしてしまったポンコツな私なのですが
思ったよりもセンチメンタルというか、なんだろう・・・・
ノスタルジーってこういう作品に使うの?
面白かったです。

二人の関係は爺さんのころの話から
金持ち君のじいさんは、若い頃、貧乏君の爺さんに恋をした。
告げられなかった想いを抱えたまま歳をとり。
目の前には若かりし貧乏君にそっくりの孫。
そりゃまぁ、ときめくわな。可愛いわな。
で~なお話。
メインは孫二人なのだと思うのだけれど、若い頃に思いをはせて
青春時代を~な爺さんとの関係がすごくよかった。
爺さん可愛かった。
というか、「子供を沢山つくるぞ」を見守る。の図がなんとも切なかった。

孫の金持ち君。
これもまた貧乏君に想いを寄せているんだろうが、対抗意識なのかツンデレなのか
好きの気持ちがわかるだけになんだか可愛かった。
逆に、「あいつは俺のこと好き」な貧乏君。
相手が自分のこと好きって気持ちを知っていて~ってずるいと思う反面
それはそれで、それを見ているのもなんだか楽しいと思えてしまうから不思議。

あれ?案外、貧乏君攻・・・?!
と、まぁ攻守が曖昧ではありますが、個人的にはラストまで
好きな作品でした。よもやよもやw

1

理事長~!!

今回も秀良子さん素敵でした。
金持ち君とそのおじい様の理事長の気持ちが切なくて…
貧乏君を挟んだ三角関係みたいだけど
理事長の想い人は16歳のころから貧乏君のおじいさん(故人)なんです。
二組の恋のお話を見ているみたい。
というか主役は理事長では!そんな感じです。
貧乏君に対していつもツンツン突っかかっていく金持ち君、
いつもほんわかしてお花を散らしているような理事長、
でも実は二人ともとても臆病で泣き虫さん。そっくりジジ孫です。
一方、わが道を行く貧乏君、こちらもまたおじいさんにそっくり。
恋の入り口で終わってしまったおじいさん達の分まで
孫たちは100年一緒にいて欲しい!
最後の貧乏君のおじさんのつぶやきが…
理事長は現世を楽しんでいる様子なのでまだまだ逝きそうにないですよ。

1

じんわりする

秀良子さんのお話しは今回も大当たりでした。切なくてじんわりくる
イケメン君とさえない君が好きな方には是非読んでいただきたいです。

これまた三角関係、身分差とよくある設定ですがそれとはひと味違う。

貧乏君のことが好きで気になるのに上手く接することが出来ない金持ち君とぶっきら棒な貧乏君、少年時代に恋した彼によく似た貧乏君に好意を抱く金持ち君のおじいさまのお話し

上手く愛情表現出来ない金持ち君がたまらなく可愛いです。最後の方で顔が近くて照れる貧乏君も良い

金持ち君といつも一緒にいるぐり子とぐら夫も良いキャラしてます。好きです(笑)

祖父の少年時代に叶えられなかった恋が孫の世代で結ばれるなんて素敵な話じゃあありませんか・・・

私の乏しい文章力じゃ表現しきれませんが、忘れた頃にまた読みたくなる。そんなお話しでした。










2

ガトーは私を裏切らない

当初、地味めな表紙でタイトルもべたに感じた。
最初他の本買うつもりで行ったけど、買うたびに神を引くガトーだったんでついでに勢いで買った次第。

やられました。

本当は貧乏でよく言えば地についた、悪く言えば余りにも泥臭い三崎にたいし、気になって仕方ないけど辛く当たるしかできない明治。
そして、その関係は同じ十六の頃の二人の祖父に余りにも似てた。
そしてその祖父。三崎に面影を見たときから重ねて、取り返すばかりに彼をとにかく愛してしまう。心風景なんか、姿まで若返っちゃう。
そんな金も力もある、ただし本人は見てないような見てるような相手に、金持ちで取り巻きもいるような余裕あるはずの立場の明治が大人になりたいと足掻き、ピントのずれた愛を捧げるのです。

愛人にまでしたものの、自分の面影の人はやはり三崎の祖父であり三崎ではない。
そこでやっと明治の足掻きは実るわけです。

一読が重く、気軽になんども読める感じはないのですが少し古めかしい恋愛小説を読む感じでいくといいかな。

4

やばい。

本気で好きでたまらない。
会えて良かった。
生きてて良かった。
好きです好きです大好きです。
素敵な話をありがとう。

まあ元々秀良子さんの作品が大好きでしたが
もっともっと好きになりました。

2

恋する遺伝子が受け継がれてるのかも

イラスト自体にはあまり心惹かれなかったし、タイトルもふ~~~んなんて
感じで読み始めたら、なんだろう?物凄くハマる感じなんです。
ちょっと朴念仁でニブ目の三崎と小学生みたいな好き表現で素直になれない
意地っ張りの春人との朴訥とした恋のお話なんです。

この恋は実はもっと昔から始まっているような隠れロマンスも秘めているのです。
それは戦時中の青年二人のストーリー、春人の祖父の代の
とても淡い初恋のお話なんです。
戦時中の二人は思いを告げる事も無く、でも春人の祖父は三崎の祖父を太陽のようだと
片思いしていたけど、戦後の荒野で生き延びた三崎祖父は子供を沢山作ろうと
それを聞いた春人祖父は、自分は月のように三崎祖父を生涯見守ろうと・・・
後に三崎祖父の孫に生前の月の話を聞かされ、思いが重なりあっていた事実で
感涙するシーンもあり地味に感動しちゃうのです。

現代での孫二人は、昔みたいに秘めた感じはちょっとないけど不器用な
思いの表し方をしてる春人、何かにつけて三崎にちょっかいをかけるのだか
そこで思わぬライバル登場三崎に横恋慕するのは、なんと!!祖父!
三崎を愛人にしちゃうのです。びっくり老人(笑)
過去の青春を思い出し、三崎を見ながら三崎の祖父へ思いを馳せる

春人と三崎の恋ももちろんスローペースで進んではいるのです。
出世払いと共に二人の幸せがやってくる。
ほんとに心がほんわかするような癒しも感じる素敵なお話です。

11

2代に渡る初恋の成就物語

つい先日gateauで最終回を読んだばかりなのに・・・ちょっと早すぎるよ
でも、やっぱり1冊にまとまると感慨ひとしお。
××君と××君シリーズも3作目にしてその対比が特徴的でわかりやすく、どれとして同じでないのがいいですね♪
今回は身分差が題名になりましたが、そこの中に2代にわたっての恋の物語を、おじいちゃんが叶えられなかった恋を孫たちが乗り越えて成就させる姿もあったのが、とても印象的でした。
身分差と初恋がテーマだけに、ちょっと切なさ胸に迫ります!

父親を亡くし母親の女手一つで養っている大勢の妹弟がいる三崎の家は貧乏。
金持ち君こと明治の祖父が学園の理事長で、三崎が初恋の男性の孫であることからその温情で高校に通っている。
祖父のお下がりというつぎはぎだらけの学生服で。
貧乏を恥ずかしいとも思わず、生きていくためなら恥も外聞も捨てて堂々と強くある三崎に明治はきっと好きに違いないのです。
でもその気持ちの表わし方が、へたくそで素直でなくて、何かと三崎につっかかって。

明治はおじい様が大好き、
おじい様はそこに三崎の祖父を見ていたとしてもそういう意味で三崎が好き。
何となく、彼等の祖父達の呪い(?)のように彼等は恋をすべく存在してる。
だけど、三崎の母親が倒れて学校を辞めなくてはならなくなった時に、明治の祖父が三崎に愛人の話をもちかけるのです。
愛人といっても、おじい様の愛玩みたいな?
三崎といる時におじい様が若い時の姿になって描かれるのがとても象徴的でした。
おじい様が明治のライバルにもなるのです。
うまく気持ちを表わせない明治が、それからツンツンしながらも素直にあやまる言葉を口にするシーンは、そして好きだという言うシーンは、とても切ない。
三崎は明治の気持ちを知ってさえも決してあまくならない。
よくよく見ると、結構三崎は傲慢で明治が可哀相になってきてしまう!
でも、明治が初めて見せた笑顔に胸がときめいて、これが初めて明治を意識した時なんじゃないだろうか?
本当に三崎は表情がなくて。
明治が三崎から逃げて初めて三崎の表情が変わる、それが二人のスタートラインなんですね。
本当はそこからが知りたいなーと思わなくもないのだが、ラストがいきなり10年後。
この展開を見て、彼等の純粋さと一途さと必死に頑張った三崎と、それを待った明治の姿で全てが、ここで祖父の代から続いた初恋がやっと、やっと成就した瞬間なんだなと思えたのでした。

このおじい様、最初の登場から随分顔が変わってます。
波平のようなテッペンの毛もwww
ある意味彼はキューピッドの役割でもあり、恐るべき支配者でもあったのかと、、、
世の中には便利な「運命」という言葉があるけれど、それを容易に使ってしまうにはもったいない運命でしたw

三崎の妹が少し登場するのですが、彼女が明治を見て恥ずかしく思うシーンとか、
三崎が妹の為に女子生徒に雑誌とか調達してもらうシーン、
明治に薔薇をもらって持ち帰った時のシーンとか
とても気になる部分にナイスフォローが入っていて同じ女子として少しほっとしました。

やっぱり秀良子さんの作品って心に響くものがたくさんあってすごくすごくいいのです。

6

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