おおみそかさんのマイページ

レビューした作品

女性おおみそかさん

レビュー数0

ポイント数3

今年度2326位

通算--位

  • 神0
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0
  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

百と卍 2 コミック

紗久楽さわ 

何十回も読み返しても胸が震える

今巻もさらに最高に磨きがかかっていました。
以降ネタバレです。未読の方はご注意ください。


初恋の人を想っていれた刺青が、鬼を退治するももたろうを背中に背負っている、と今の想い人の百に言うの、めちゃめちゃめちゃ萌えました。
一巻を読み終わった後は、百のことをこんなに好きってわかってるけど、でも背中にずっと祝さんを背負い続けるんだよね…と思っていたんですが、なるほどと。
なんて素敵な巡り合わせなんでしょう。
たしかに鬼を退治するのは桃太郎なんだけど、ももって名前じゃないと、卍兄の刺青はずっと祝さんを表してることになってたんだと思うと…さらに萌えますね。

そしてそのシーンで百のおいどを枕にして、ほんとに卍兄は百のおいどが好きなんだなぁ〜〜、とニヤつきました。

たたいたり、もみしだいたり、枕にしたり、本当に卍兄の百のおいど大好きっぷりが今作もビシビシ伝わってきます。

そして今回かなりの重要な登場人物、千。
まず名前から萌えませんか。万次、千、百樹。あ〜〜卍兄と百の邪魔するんだね〜〜!!って。作者様のセンスが本当に大好きです。

卍兄から昔の面影が見えて千がニヤつくシーン、本当にゾクッとしました。何か屈折した執着心を卍兄に抱えてるな、と。
その後に卍兄の見せた百を思って浮かべた笑みに、自分だけが置いていかれたと悟るシーン、めちゃめちゃ萌えます。

自分が開けた穴すら2人のいちゃつきに変換されてしまって、その時点でもうお呼びではないと悟っただろうに、卍兄の眼前に姿を現して、存在を主張したかったんだね…千…。
今のお相手の百をまず知りたかったのか、百にまず先に話しかけて人となりを探ってるの、嫉妬に駆られた姿そのものだなぁ〜〜。

卍兄の過去話、私も初見はちょっとまともに読めなかったのですが、何遍が読み直して、その時代の常識というものを理解して、これは卍兄よく百と出会うまで生き続けられたな、と思いました。
彼はまだ小さい頃から己は異端者なのだと判断して、愛に対して絶望していたってことですよね。
これ、相当な孤独じゃないですか。

自分はこうと思ってても、時代の一般常識で絶対叶えられないって辛すぎる。絶対に自分の恋心は理解されず、祝福されないんですよ。

実際、男が好きなんだろ?と言われて関係を持った千にも、年下だからと抱かれてしまいますしね。何回か身体を重ねて、自分にも抱かせろと千に言っても、何言ってんだの一蹴りですし。まともにとりあってもらえない。

全く興味すら持てないような相手からはほって置いても寄ってくるのに、自分が心底惚れた人からは絶対見向きもされない。時代の常識として、まずあり得ないことだから、気持ちの認知すらされないんですよね。辛すぎる。



しあわせになりたいと心の内を願うように告げ、千との死闘をし、そしてどこにも居場所はない孤独さに絶望したところで過去の話は終わりました。

次話の表紙は、二つ揃いの茶碗と箸。
本編は卍兄が自分の過去を話した翌朝から始まります。
百の寝顔を見ながら、あくびをする卍兄。
朝食の調達に長屋の外を出ると、同じ長屋に住む住人から百はまだ起きていないのか?、と当たり前に聞かれます。
そして自分の部屋に帰り、まだ寝ぼけ眼の百を起こして、一緒に向かい合って同じ食事をする。
好きな相手から自分のことを好きだと感情を素直にぶつけられる。

普段の2人の生活シーンが戻ったのを読んで、あぁ卍兄の求めていた幸せを今堪能できているんだな、と目が潤みました。
愛し愛されることに飢えていたから、こんなに百の素直な愛情表現に卍兄はこんなにいつも胸を貫かれるんだろうなぁ、と。

しみじみとして、次のページをめくったらですよ、百が卍兄のむかしまでぜんぶ好きというあの台詞。めっちゃ泣きました。

どんなに卍兄に響いたんでしょう。
初恋の人には恋心が認知すらされず、死ぬために火消しをして、心友には拒否をされ、初めての男には呪詛のような言葉を最後に投げつけられて。
それでもしあわせを諦められなくて。
孤独に生きざる得なかった卍兄のすべてが救われた瞬間だったろうな、と思って、何十回も読み返してるのに未だに読むたび目がめちゃくちゃ潤みます。名シーンすぎませんか。

卍兄が百に、なんで好きかわかる?って問うてましたが、わかるわかるぞとなりました。言葉には表せない。けど、わかる。心で理解した。


一巻の甘ラブっぷりも大好きでしたが、二巻の方が深みにズブズブはまり込みました。
すぐ次の話が読めると聞いて、on blue買いました。次話が読めたらいいやと思ったら、百と卍特集があってインタビューやら制作秘話が載っていたので百と卍ファンは必見かと思います。

東下り 秋月こお

東下りのためだけに、今では入手困難なchara collection 2007をなんとか手に入れました!
かなりお値段が張りましたが、どうしても手に入れたかった理由は業平×国経の大団円だという風の噂をキャッチしたためなんですよね。『東下り』というタイトルだけで業平さまのお話だと分かりましたし、諸兄×千寿丸カップルの行く末は綺羅星ロマンセで決着付きましたからこの東下りは業平×国経だとあたりをつけて買ってみたら正解でした!思いきってよかった!!

このお話では業平さま 27歳、国経さま 21歳となっています。(千寿丸改め、長岡親王は17歳だと書かれていました。)
国経さまがもう20代になったのかぁ、とちょっとしみじみしてしまいました。初登場時は確か、18歳でしたよね? きっと美しさと艶やかさがさらに磨かれていることでしょう。業平×国経カップルは20代と言わずに、30、40と永久に共に夫婦でいてもらいたいものですねぇ。

この二人が名実ともに恋人になったのは単行本では月下繚乱ロマンセの終わり辺りになって、ようやく国経さまが業平さまの自分に向けられた気持ちに気付き、関係に自信を持ち始めた・・・んだよね? と伺わせる程度なんですよね。
つまり、何が言いたいかっていうと、業平×国経ファンは最初からバカップル全開だった諸兄×千寿丸カップルとは違って二人がラブラブだって匂わされるだけでご褒美なのに実際にラブラブされることに慣れてないってことなんですよ!
それなのに、今回は登場人物紹介からラブラブしていました。
『業平さま:大の藤原嫌いだが、国経の健気な恋心に絆され目出度くゴールイン』
『国経さま:べた惚れなのについつい高飛車な物言いをしてしまう意地っぱり』
・・・ね?ラブラブでしょ?ちなみに私は読んだ瞬間死にました。墓石には決して「死因:業平×国経の突然のご褒美による心不全」とか彫らないでください。お願いします。

とまぁこんなどうでもいい冗談はさておき。
シリーズ最終巻の綺羅星如ロマンセにて、諸兄×千寿丸の行く末は決まりました。ですが、業平×国経カップルの恋の行く末は定まらず、秘密の恋は薄氷の上でギリギリ成り立ったまま、いつ事態は急転してもおかしくないまま終わりましたよね。この東下りにて、二人の恋の決着がつきました。

藤原北家から逃れるために、二人で東国へ駆け落ちです。
いやー、まさか秋夜ロマンセにて、諸兄と千寿丸が二人に降りかかる障害の困難さから唐へ駆け落ちしようとした時は、「色ボケめ!」と怒り狂っていた業平さまご自身が駆け落ち・・・見事なブーメランです。(この二人が東国へ行くのは本当にしょうがないことなんですけどね。それでも一言言いたくて 笑)

ブーメランと言うとちょっと意味が違いますが、感概深かったのは、千寿丸が二人のイチャイチャし放題っぷりに羨ましさを覚えたことですね。諸兄さまが太夫になってから後朝をゆっくりと過ごせていないようで、もう朝と言うには遅い時間にもまだゆっくりと風呂で睦み合っているのにあてられたり・・・、いやー、国経さまの嫉妬の対象不動の一位だった千寿丸がお二人の仲を羨ましく覚えるとはなぁ、と時の流れを感じました。

そして、輝く月の下、河に篝火が浮かんでいる幻想的な雰囲気が漂う中、風が吹く度にふわりと垂布をめくった中には宮中の一二を争う美男夫婦が睦み合っているんです。長岡親王が、あまりの美しさに思わず魅入ってしまったと言っていたため、よっぽど綺麗だったんだと思います。いつぞやの月下繚乱ロマンセの月下に現れた春の精みたいだな~、とふとよぎってそれだけでもお腹いっぱいだったのですが、最中の業平さまが、自分達の恋を守ってくれ、この愛しい道連れに幸せを授けてくれ、と京の月に頼むんです。
他にも、国経様のことを吾妻と呼んだり、自分がそなたに惚れたばっかりに苦労させる、と国経様に謝ったり、毒で臥せっている国経様をとにかく早く自分の代わりに連れ出してくれと諸兄×長岡親王に頼み込んだりと・・・業平さまの愛しいばかりの妻(あ、国経さまのことです)への行動が随所に散らばっていて、秋月先生は業平×国経ファンを昇天しにかかっていました! ありがとうございます!
お前は次善の策だと面と向かって言われていたのに・・・本当に良かったなぁ、と涙ぐみつつうっとりしました。だってこの二人、めっちゃ絵になるんですもん。

的外れな期待をしていた

前作・秋山くんのような作品か、と勝手に期待していたので、読み終わった後はかなり肩すかしをくらったような気持ちになりました。
あれ・・・? なんか思っていたのと違う・・・? なんて思ってしまって。

(言葉選びが悪いですが、その時の素直な心情としては)かなり期待外れだったので、二度は読みなおす気になりませんでした。
でもまぁ、時間を置いてみたら、『いつまでも秋山くん一本だけな訳無いか』と素直に思えたんですけどね(笑)
逆に、こんなに様々な世界観や色んなカップリングを表現出来る、のばら先生すごいなー、とも思ってきたりしてしまって。

さて、ではではそんな素直な気持ちで感想の方を行ってみます!

【ネコジタ SPIKY】
バンドマンのお話  調子乗りなバンマス×真面目系ツンデレベース
受けのみーちゃんのツンデレっぷりが可愛いんです!
普段、よっぽどのことがない限り、ツンデレなんざみじんこ程も可愛くないとのたまう私ですが、みーちゃんは可愛い!

バンドメンバーに煙たがられるような言葉をバシバシと言いまくるんです。普段からそんなんだから、ポッと湧き出た他の有力バンドへのみーたん引き抜き話にバンドメンバーは「ついにきたか」、と動揺しまくるんですよね。そこでみーたんがポロッと言う今所属しているバンドへの愛とか、攻めのバンマスへの感情とかが・・・読んでて、デレキターーーーー! と、気色悪い笑顔で喜んでしまった私は悪くないと思います。みーたんが可愛いのが悪い。

【あの太陽はきみのもの】
こちらもバンドもの 
中東の国の良家出身のギタリスト×当たり障りなく人と触れ合ってきたドラマー

ネコジタ SPIKY スピンオフ作品です。
受けの太郎さんが、今まで避けてきた心の奥深くまで踏み込むような付き合いを攻めのタルハは望んでいくんです。今までなら牽制できていたのに、タルハには逃げられなくなってしまったのが可愛かったなぁ。
外国人なので、日本語がたどたどしいため幼いような印象を受けるんですが、ちゃんと人間観察できるし、人として大切なことが分かっているんですよね。そこもちょっと目から鱗でした。

前作から時間が経っている設定なので、日和×みーたんカップルの進行具合も見れます。

【泣き虫funnydays】
学生もの 

振りかえってページを確認してみると、意外とページ数は少なかったです。
私がざっくり数えた程度で正確ではないですが、ネコジタSPIKY、あの太陽はきみのもの、Rousalka、猫舌SWEETIEよりも少なかったです。この作品集の中で二番目に短いお話でした。いやー、そんな風には思えないほど読ませる内容のお話でした!

高校生にして立派なヤリ○ンの主人公の幼馴染が試験で学年三位をとり、急に注目されるようになり、嫉妬する話。いままで下だと思っていたのに・・・あれ?、という。流されるままに生きている男なのに、憎めない子でしたw

【舐め猫】
普通の男の子が同い年くらいのヤンキーに気まぐれにちょっかいかけられるお話。ここまでならよくあるBLですが、ヤンキーの男の子が襲い受けっていうのがのばらあいこ先生ワールド!アングラ臭ぷんぷんです!!

【Rousalka】
これは他の方が詳しく面白く感想を書いていらっしゃるので、省略します。

【猫舌SWEETIE】
描き下ろしです。ネコジタSPIKYの続きもの。
みーちゃんと日和がようやくお互いの気持ちを伝えあって、ハッピーエンドに辿り着くお話。日和と日和の猫視点で展開されています。
どうやらあれからは身体の関係から始まっちゃたようで、気持ちを伝えあっていなかったようです。・・・欲望をセーブできない、若さが先走りまくった恋のスタートですね!美味しいです。

一生懸命、生きている人たち。

表紙の鍬を持ち上げながら怒っている黒髪美形がヤクザ屋さんのつかさくんです。
冷たい刃物のように整った美形ですが、決めたことには筋を通す熱血漢です。しかし、頭に血が上りやすいのがやや難点。

大きな林檎をむしゃむしゃと嬉しそうに食べているのが、主人公・元ホストの小池。
アホな間抜けで、人生楽な方楽な方へと生きてきたどうしようもない人間ですが、性根は優しい男です。
物語の最初にヤのつくお仕事の娘だとは知らずに、借金返済のために誘拐して身代金を要求しますが、返り討ちに合います。親分に肩代わりしてもらった借金を返済するため、元ヤクザの集団の中、新事業のエコロジー産業に(ヘロヘロになりながらも)真面目に従事します。

真ん中にちょこんと可愛らしく座っている女の子が礼子ちゃん。
養父はやり手のヤクザ屋大親分ですが、本当の血のつながった父親は、(お粗末な)誘拐を企てた張本人の小池でした。
ちなみに、普段の世話役はつかさくんがしています・・・この二人の信頼関係も泣かせるんですよねー。
今はつかさくんに懐いている礼子ちゃんですが、出会ったばかりの頃は、不法就労していた礼子ちゃんのお母さんが中国に強制送還されてしまい、離れ離れになってしまったので「お母さん、お母さん」とずっと泣いてばかりだったんですね。そんな一番大変な時から積み上げてきた二人の時間を想像するだけでホロっと涙が浮かんできます。

このように、BLの雰囲気はあまりありません。
サブキャラ同士の恋が微かに香ってくる程度で、メインカップルになるであろう、つかさくんと小池の恋はお互いが自身の胸の内だけで「・・・こんなに気になるのは不思議だ」ほどのものです。

ですが、沢山出てくるキャラクターたちがそれぞれの過去を歩んできた人達と描き切っているのは、もうヒューマンドラマといってもいいんじゃないかな、と思います。
これまでの人生を乗り越えてきた別々の人間で、良い所もあるけれど勿論悪い所だってある魅力ある人達。
これからの未来も自分の想い願うことばかりが叶うだけじゃない。むしろ、都合の良い事なんて叶うことの方が稀で、期待を裏切られながら、心をわずかに痛めながら、それでも懸命に日々生きている間に周りの人から信頼されて、暖かな気持を送られて・・・そんな特に変わらない日常を過ごす中こそ起こる喜怒哀楽を素敵に表現されています。

シチュ萌え、キャラ萌えには最高

 血が近ければ近いものほどに対して強い感情を抱くようになるという、近親のみにしか愛情を抱けない血統の末裔の槐、赤穂、椿。 
 男三人のみしか産まれず、これで血の連鎖は断たれた様に思えたが、やはりこの三人も血に抗えずに激しい恋に落ちてしまう。腹違いの兄たち二人から、弟の椿は激しい愛情を向けられ、椿も兄たちを深く愛し、三人は自分たちだけの世界に浸っていく・・・。

 といったお話です。

 同人界で超人気作品が読者の声に応えて、単行本化したようですね。
 美人な高校生椿とワイルド系男前・赤穂おにいちゃん、エリート風優男イケメン槐おにいちゃんの織り成す執着とエロの世界です!絵も超美麗ですので、三人のそれぞれの美しさが際立っております~。よかったよ・・・。

 私の雰囲気や顔の好みは、どっちかっていうと槐おにいちゃんですので、ずっと赤穂おにいちゃんのターンが続いたのは(それはそれでよかったんですけどw)、かなーりじれったかったんですが・・・槐さん、最後持って行ってくれましたねw
 最初に赤穂お兄ちゃんと椿ちゃんが関係を持ってしまったのは、しょうがないことなんですけどね。家系から考えてみると、この二人は腹違いの兄弟なのでめちゃくちゃ血が濃い。血が濃ければ濃いほどに強烈に魅かれあうっていうのが起きやすいらしいですし。
 
 ぶっちゃけますと、近親萌え、キャラ萌え、シチュエーション萌えが先行したお話ですので、ストーリー萌えの方にはあんまりオススメできません。僅かでもキャラ萌えやシチュ萌えがある方なら、この作品に引っ張り込まれると思います。それだけの魅力、吸引力があります。ですが、ストーリーがないとどうもなぁ・・・という方には『お兄ちゃんがかっこよくて、弟が美人で可愛くて・・・だから?それで何?』ということになるかと思います。




癒されるおバカ・・・なのに淫らな身体って・・!

鼻血で出血死しちゃうじゃないですか!!
でもとっても良いと思います。

そう、身体は淫らだけど、心は純情なんです。
今回もタイトルが秀逸ですね。
どなたがつけてるのかしら。


まぁそんなとこはさておき、感想をば。

受けの撫菜ちゃんの素直さで愛嬌のある所では、可愛らしさに読者のこちらもにこやかになります。
ですが、床に入る場面になると、淫らな身体が抑えられない・・・。

あまりの萌えに立ち眩みと息切れを覚えます。

でも、この快楽に非常に弱い身体の持ち主って、彼(撫菜)の過去から考えてみたら哀れさの象徴なのかなぁ、とも思います。
だって初めて、自分が必要とされて、誉められたものが具合の好さなんですよね。
全くの憶測なんですけど、この初めて誉められた事が強く自分の中で残り、そしてセックスは誉めてくれる嬉しいことだとインプットしちゃったんじゃないかなぁ。そして誉めてくれる=自分を見てくれてる=嬉しいな、俺も好きだよ!という気持ちに発展していき、抱かれることに対しての感情に嫌悪はなく、むしろ好きという心情だった。

だから身体もとても受け入れやすく、行為に快感を覚えやすいんじゃないか!?、とまで考えたんですけど

ふふ・・エロを真顔で考察するのってなかなか羞恥プレイ・・。

まぁでもどんな事情があれ、読者や撫菜ちゃんの旦那衆からしてみれば垂涎ものの美味しそうな身体なんですけど。目先の欲望に弱くってスマン!

読みふけっている時は、この考えなど勿論思い立っていません。しかし撫菜ちゃんの、励ましたい、喜ばしたい時に出てくる言葉が「ヤッとく?」なんですよね。これが場面によってはトンチンカンさに吹き出したり、今までどう扱われてきたか偲ばせ、痛々しさを感じたり・・・。


攻めの氷端さんには嫌われたくないからその場限りの嘘をついちゃうんです。
質問に対して、解釈によっては、とか、ある部分は本当だと自覚しながら答えるって嘘だよねー、と思ったんですけどちょっと厳しかったかしら。

他ではあまり姿の見えない桜主さんですが、今回は身内が攻めなのでかなり出張っています。全く語られていなかった桜主の過去も知れます。
しかし、二人の恋を結びつけるために悪役を引き受けたと豪語していましたが、意地悪している時はかなりウキウキしてたように思ったんですが(笑)
二人の恋を応援は一割で、氷端さんへ思いっきり意地悪できる・復讐が九割だったんじゃないですか(笑)


とっても素敵な作品なんですが、終わり方がえらく早足だったように思います。
綺蝶×蜻蛉の番外編分を本編に使ってくださったらなぁ~。

少し残念でした。

並々ならぬこだわりを感じます

作者さんのエロに対しての情熱をひしひしと感じます。
乳首、感じいった表情、過ぎた快感にねじれてしまう身体、攻めの雄としてのセックスアピール・・・これらが熱をもって主張してきます。

読んでから調べて気付いたのですが、左京先生って少女マンガを主軸においてる方だったんですね。しかも少女マンガの方でもかなり有名な先生。
読んでる間、ずっーと既視感を感じていたので、気付いてから引っかかっていた謎が解決してかなりスッキリしました。そして先生のエロに対してのパッションにも納得しました。あー、なるほどねw、と(笑)



特に好きなシーンは、受けがもうすっかり身体はグズグズに陥落しちゃい、心も攻めを求め始めてることに自分で気付いちゃうシーンが好きです。
ちょっと気持も与えてくれるんじゃないと期待し始めている、とハッと我にかえっちゃうんですよね。そして自覚した気持ちに蓋をして、セックスに集中しようとする・・・。

ううっ、泣かす!
でも萌える!!




あとはー・・・猫科人間ネタだと知り、BL界で一大旋風を巻き起こした某セがつくメガヒットシリーズがちらっとよぎりました。あら、これが先発優位思想かしらと思い直し読み進めていくと、シリーズものだと知りました。結構続いてるのね、なら大丈夫か、と一安心。

しかしDear+ってときどきとんでもなくエロい作品を世に送り出しますね。
キャラ達がひたすら濃いくんずほぐれずをしているので、あれ?これピ〇ス?と混乱して確認したらDear+でした。
いいお仕事してます。

ひゃあひゃあ言いながら読みました

とにかく直球にエロかったです。
受けの皆さん、といってもこの作品では二人しかいませんが、攻めの方々に素敵にカパッと開脚されていらして、あらゆる所が汁にまみれていました。

えろい!
つゆだくってこういうことを言うのよね!

さて、感想に移ります。

プレイゾーン track1~5、 bonus track
表題作で、人気クラブDJ同士のお話でした。話数がtrackで数えられてるのも音楽にかけてるんだと思います。・・・誰でも分かりますよね(笑)

どちらの人気も拮抗しているようで、よく引き合いに出されているようです。そのことが攻めのミリには気にくわないようでした。ミリ曰く、「スゲーのは俺だし、アイツのこと誰も見なきゃいいし、アイツも俺だけ見ときゃいい・・・ていうか見せたくねー」らしいです。あなたそれ恋しちゃってるのよ!レイプより告白しちゃいなさい!と教えてあげたかったです。でもピアス×大槻先生作品だからそこんとこはしょうがない。マンガはファンタジー、と呪文を唱えましょう。

受けの子はサトくんというんですが、この子の感じてる顔がとにかく可愛くてですね。エロ可愛いってサトくんのこと言うんだと思います。
さて、このサトくんですがミリに強引に引っ張られて振り回され、あらゆる場所でヤられちゃうんです。拒否できないんです。クラブDJの世界に飛び込むきっかけになったのがミリのDJを聞いたからなんですよね。つまり彼にとってミリとは数年来の憧れの人で、ある種信仰心すら持っている人なんです。そんな人が形はどうあれ、周りにまとわりついてる子達よりも自分に振り向いていてくれる。これってサトくんはとても甘美な優越感と幸福感につつまれていたんだろうなぁ、と思うんです。そして同時に、身体しか相手にされない情けなさ、劣等感なんかもあったんじゃないかと。
読み手の私からすれば、一話目にミリが「・・・くっそかわいいんだよぉぉっ」と壮大にデレてくれているので円満に性生活を謳歌してくれているつもりだったんですけどね。
・・・サトくんはさぞかし辛かっただろう(ホロリ)

心の中で溢れるサトくんへの想いを自分は伝えず、逆にサトくんに告白させるといった俺様何様ミリ様な彼ですが、単行本描き下ろしにてついに想いを口にします。サトくんに「好きって言って」と強請られて!そして好きって言われたサトくんの乱れっぷりが本当にエロエロに可愛いです・・・。ぜひ描き下ろしをお楽しみください。

副題の「~肉食彼氏と快感天使~」は店頭での購入にかなりの勇気と決断力が入りますが、よく作品のキャラ達を表していると思います。特に快感天使は。




どっちのダーリン? Side1~3
実はこの作品にはあんまり思い入れが無いんです。プレイゾーンの破壊力に息も絶え絶えで・・・。すみません。
小学生の時からの幼なじみの攻めの二人が、高校から仲良くなった受けのことをどちらも好きになってしまいます。そして大学生の現在に「どちらか選んでくれ」と告白したら、受けに選べないから三人で付き合いましょうと言われるお話。そして攻めが受けを共有していくお話。

読んだ時は、「うわ、こりゃ恋心も友情も破綻していくな」と思いました。だがしかしエロかった。

3Pモノでこちらが赤面するようなエロさ溢れる作品ってなかったんですよね。元々あんまり興味がないジャンルで、あんまり集中して読んでいないのに、「えっろ・・・」と鼻の下がのびちゃった作品でした。

3P・・・エロエロでした・・・

NightS コミック

ヨネダコウ 

全体に爽やかさが香る色気があります

やっぱりヨネダコウ先生シュキ……!、と読み終わってから感情が暴走しました。
NightS良かったです。

Amazon特典はNightSの二人(運び屋×やくざ?)のアップのポストカード、感情スペクトルに出てきた仲屋くんの描き下ろしマンガペーパーでした。漫画の方は仲屋くんのアホ可愛らしさが光っている10コマ漫画です(笑)
カラーで描かれていたページは単行本でもカラーで収録されていて、改めてヨネダコウ先生の人気の高さを思い知りました。カラー刷りしても採算とれるって見込まれてるんだなー、と。

NightS
裏の世界絡みのお話です。中国系マフィアによく使われいている運び屋・唐島にヤクザ?の穂積が仕事を依頼したことから始まります。
途中まではただ一番最初にあるから順番通りに読んでるだけでさして萌えていなかったのですが、穂積さんが唐島に正体を現したとこから萌えが爆発しました。だらっとしていて無駄に美人さと色気を振りまいていた人が、スーツ、眼鏡、片耳に無線、なでつけられた髪などのギャップの大きさにハートを打ち抜かれました。何回も舐めるように同じページ見ています。きっとこのページに開き癖がついちゃうんだと思います。←

感情スペクトル
高校生同士のお話です。私はヨネダ先生の作品は「どうしても触れたくない」からなので、社会人同士のお話しか拝見したことがありません。ですので学生のお話も描かれるんだなぁと新鮮でした。でも考えてみれば、先生のお話って全体にさらっとした雰囲気が土台にあるように感じるので、学生のお話ってハマると思います。特に「どうしても触れたくない」辺りの作品なら余計に。

さて、作品の感想ですが、めっちゃ可愛かったです。二人とも相手のこと好きでジタバタしてるんですよね~。攻めの久郷くんがライオンみたいなちょっと悪めの高校生っていうところも個人的にツボでした。あと、このお話にかかせないサブキャラ仲屋君。この子の爽やかにアホな所もお話を引き立てています。

「リプライ」シリーズ
そしてとどめのリプライです。
最後の最後にさらにまたハートを打ち抜かれました。

08、09年の作品から一気に12年に発表された作品に時間が飛ぶので、作者さまの表現力、画力がさらに洗練されているのが一目で分かります。デビュー作でも「魅せ方が上手な先生だな」と素人ながら生意気にも思っていましたが、更にそこから向上するなんて…!底知れないですね。
きっとまた新しい作品が読めると信じて、4年間マテが出来た自分を褒めてやりたいです。

まぁそんなことはさておき、リプライの感想をば。

リプライは前後編で構成されています。
前編では、受けの整備士・関の視点から物語は進んでいき、後編では攻めの笑わない営業マン・高見の視点に変わります。
関さん視点では、高見さんは一見無愛想だけど顔に出ないだけで実は面白いし、優しいし、努力家で、皆が好きにならずにはいられない人のように思えます。そしてそんな人が友達と思ってくれているのに、自分は恋心を抱いてしまった。何を勘違いしてるんだ、恥ずかしい、前の自分を取り戻したいという気持ちがひしひしと伝わってきます。
読んでる自分も関さんに「高見さんを好きになるのはしょうがないよ…実際にそばにいたらあたしも好きになるよ……でもカップリングで高見×関ってなってるから絶対付き合えるよ…」と三次元から二次元への無駄ななぐさめを送っていました。この時点では。

というのも後編の高見さん視点に切り替わってから、「あ…あら?」と思うことが多々出てきまして(笑)
まず異例の昇進だといわれるマネージャーへの昇進に対して、「役職つけて成績おとすなよっていう上からのプレッシャー」と言っている辺りで、か、かわいげがない…ちょっとは喜べよ…という違和感。
異動した店からわざわざ関さんに見てほしいと言って故障した車を持ってきたと思ったら、自分の客じゃなくて異動先の関さんにとっては見ず知らずの営業が担当している車だったり。…それはやっちゃいかんでしょ…、人の恋心をもて遊んじゃいけません!と教えたくなり。
「おれのこと好きだって言ってたのに、なんで避けるんだ?本当に好きなんか?」と不思議に思っていた辺りで、友達がいなくなって寂しいのは分かるけど相手の気持ちをくみとってやりなさい!とお母さんのような気持ちになりました。
うん。高見さんはそんな菩薩のように誰でも受け止めるんじゃないな、どっちかっていうと割とひどい…あー、いえ何でもありません。関さんのこと好きだから優しくしてたんだな、と納得。そう考えると高見さんがただの一人の恋する男に見えてきて、最初に究極のモテ男のように見えていた時よりも愛着が湧きました。

描き下ろしのリプライのリプライ、リプライ三か月後にも、そんな高見さんの押しの強いところや、関さんに対してグイグイいっている、人間くさーいところが垣間見れます。とっても可愛いですよ!

成熟された秘すべき想い

シリーズの中でも超人気カップル・綺蝶×蜻蛉のお話です。
私は別にそこまで入れ込むほど好きなカップルではありませんでした。事実、この巻が刊行されたときは「この二人本当に人気なんだなぁ。まぁ読んでみるかな。」としか思いませんでしたし。

感想としては、読んでみてよかったです。「愛で痴れる~」では世渡上手なわりに超絶面食いだと思っていた綺蝶像が、今作の綺蝶目線を読むことでいい意味で裏切られました。

二人が色子見習いから実際にお客を相手するようになったばかりのお話なので、どちらも一番苦しい時期なんですよね。蜻蛉にとってはこの前まで自分に向けられていた笑顔が、自分に向けられることはなくて客や世話役の後輩にむけられる寂しさ。綺蝶は自分の大事なお姫様が客だからというだけで堂々と奪われる悔しさ。しかし中々客をとらない蜻蛉に昏い喜びを感じる…といった風に。

綺蝶の「お姫様」呼ばわりにも納得できました。ただ美人でワガママという表面的な理由だけじゃなかったのね…。自分にとっては割り切れられる仕事を何年経っても生理的に無理だった蜻蛉を神聖視していたからなのかもしれませんね。からかい半分本気半分だったんだろうなぁ。自分にはない綺麗な人。いつまで経っても誇りを捨てられない蜻蛉にまぶしさも感じてたのではないでしょうか。

そして蜻蛉の印象も変わりました。前まではこんなに潔癖で色子するのは大変だろうなぁとしか思っていませんでしたが、今回で語られた蜻蛉のお客様を選ぶ基準には思わず涙も出てしまいました。お客の裏切りで涙を流すまで純情だったならさぞや辛かったろうな、とも愛しさまで感じる始末。蜻蛉としては想い出を捨てられない相手の綺蝶からも初めて信頼できたお客にも裏切られたとしか思えれない顛末ですから、どんなに哀しくて悔しかったんだろうと考えると…。綺蝶さん、今までの分幸せにしてあげてね!

ガラリと印象が変わりましたが、挑発されると引くに引けないプライドの高さには変わらないなぁ、と微笑ましかったです。

愛しき夢の織りなす睦言は二人が結ばれた後のお話です。ラブラブで幸せ絶頂の二人が見れます。見世の浚看板を浚ったようになってしまい、手打ちとして花降桜に訪れるといったお話です。前のお話が身を切るようにせつなかったので、幸せな二人を見るとほっとしました。