蜘蛛の男

kumo no otoko

蜘蛛の男
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神39
  • 萌×216
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

145

レビュー数
19
得点
274
評価数
63
平均
4.4 / 5
神率
61.9%
著者
あるくジョー 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
シュークリーム
レーベル
from RED COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784910526867

あらすじ

ウィリアムの日常は、彼を愛人として飼っていたマフィアのボスの事故死によって一変してしまった。

隠居生活を送るウィリアムの元を突然訪れた奇妙な男。
彼の名前は、ナイン。ボスの義理の息子だった。

ボスが死んで居場所がないのだと語るその姿は、どこか近寄りがたいような恐ろしい空気とは裏腹に、あまりにも気弱で頼りない。
放っておくこともできず、ウィリアムはしばらく彼と一緒に暮らすことに。
ナインは無邪気で従順にウィリアムに懐き、慕ってくれているようだった。

一方、組織の男たちはボスの死の真相を探る。
あれは本当に事故だったのか?
もし殺されたのだとしたら、犯人は、その目的は――……。

激情と思惑が絡み合う本格ノワールBL、誕生。

表題作蜘蛛の男

マフィアのボスの義理の息子
マフィアのボスの元愛人

その他の収録作品

  • Bonus Track

レビュー投稿数19

広告で流れてたので購入

広告で1コマが流れてきて、溺愛攻めが好物な私は、そのシーンが情熱的だったため
まんまと釣られ購入しました。

普段アングラ系は好まないのですが、読んでみたら意外によかったかな。
情熱的な攻め様なんですが、受け様との絡みは少ないです。。
ただ執着攻めになるのかな、重めではありました。

予想はしていたけどマフィアのボスの愛人と義理の息子の設定なので
簡単にラブラブはしてくれません。。
目隠ししている受け様とのシーン、イチャラブ好きな私には悲鳴ものでしたが
よりボスのイカれっぷりや、攻め様の執着心に火をつける描写となっていて
良くないけど良いシーンでした。

こういったキッカケがないと自分で好んで読むことはなかったので、よかったかな。

0

90年代のサスペンス洋画のような読後感

ラストのあの陰鬱とした雰囲気、まるで90年代のサスペンス洋画のような中毒性のある読後感。
あるくジョー先生の描く美しい線の美しい登場人物に、あえて目だけを見せる悪役ドンの演出。
あの目だけ見るだけで、ナインを施設から引き取る時に、ナインがウイリアムに惹かれているのを気づいている。
何度も読み返すほどに、色々な発見があり、謎めいてくる。
色々な余韻を残しつつ、主役二人の愛の結実という所はハッピーエンド、そして〜。
なんというか大人の物語を描いて下さった先生に感謝しています。
そして、この世界観から、なかなか抜け出せません。

0

インパクトあるタイトルとお表紙、最高にシビれたーーー♡!!

帯に、本格ノワールBLと書かれた今作。

SNSでも面白いと呟いている方が大勢いらっしゃっており、
いやいや、マジかあ?!!
と、ビビりながら読み始めたまりあげはさん。


結果、めっっちゃ余韻が最高すぎて震えました。
ちなみに、メイトの有償特典小冊子を購入したのですが、、

コレ!!

読んだことで本編のラストの印象が変わるし、かといって、読まなくても震えたラストで終われるし、
で、、
ifの世界的な扱いだなあと思いました。

個人的に読めたことで、人気絶頂で引退した芸能人の現状が、今は違う世界で元気でやってますよ~♪的に、ちらっと垣間見えたことで膨らむ妄想(どんな例えだ!汗)、、、


あ、まったく本文に触れてなかったのですが、
とにかく年下攻めの執着がMAXヤバすぎて、受け以外人権はないと思っている(もはや自らもでは??)、大変好みのド執着攻めでした。
攻めは、これくらい振り切って受けを好きでいてほしいので、
ホント……BIGLOVEすぎるし、タイトルの「蜘蛛の男」の蜘蛛の部分を勝手に考えると、一度蜘蛛の巣に引っかかったら絶対なにがなんでも離さない、という攻めのマインドそのものなのかなあ、、、と。
もう、お表紙のあの目から、ヤバいんですよ。
そして、本文での一切輝きのない、ベタ塗りな瞳も。


ノワールではあるのですが、個人的にはド執着攻め品評会(そんなのない)大優勝の、五ツ星攻め様ストーリーに、
読みながら終始オホッ…♡ と、変な声を出しながら興奮した、めっっちゃ好き…///となった一作でした。(おそらく誰も共感しない、攻め厨レビューですみません涙)

2

圧倒的な雰囲気!

ノワール作品って呼ぶんですね!
あんまりBLで読むカテゴリーではないのですが、インパクトのある表紙や多くのレビューが気になり読んでみました。

始めから最後まで作品に流れる空気感が崩れる事がなく、まさに固唾を飲んで読み進めるような読書感に刺激を受けました。

ナインの執着の種類はBLの中でもだいぶ異色だと思います。
ウィリアムに対しては捨てられた仔犬の様に縋って見せ庇護欲を煽るのに、ウィリアム以外には心など無いかのような冷淡さと狡猾さを見せます。

翻弄してるようで実は翻弄されていたのはウィリアムの方なのでしょうか?

もっとこの2人の綱渡りのような時間を見ていたかったです…!

評価は神評価と萌2評価を少しだけ迷いました。
圧倒的な引力に満ちた作品!出来るならばもっともっとジレジレドキドキ展開も含めて、この世界に絡め取られたかった…!という賞賛と飢餓感を同時に感じたからです。

それでも神評価にしたのは、こういう作品自体への読者の需要が大いにある!という事がしっかりと作品への評価として残る事で、今後の出版チャンス拡大に繋がったらいいのにな、という希望を込めたかったからです。

是非こういう「読ませる作品」を描ける作家様には複数巻で読者を煽り、惹き付ける機会を増やして欲しいな、と思いました。

5

この世に1人だけ味方がいれば

 1巻という短さの中では綺麗にまとまっていて、読み応えもある作品でした。裏社会もの、執着ものはじっくり読みたいという気持ちもあるものの、続き物は簡単に出せるわけではないし、これくらいさらっと読めるものも必要かと。ナインは中盤まで恐ろしい裏がありそうな男として描かれますが、ウィリアムを想うあまり周りの人間に情をかける余裕がない子供のような人間で、読み終わってみるといじらしい物語だったなと思います。本編のラストからすると2人に安住の地はなさそうですが、お互い相手がいればそれでいい、と一度2人で一緒に逃げたことでどんな未来も静かに受け止めることができそうですね。

0

面白いけど(※特に言語と名前のカラクリ!!)、ちょっと分かりにくい

絵柄的に完全に圏外だったんですが、友人に強く薦められて読破。
彼女も絵柄にかなりこだわりがあるので、おかげで絵的にはすごく読みやすかったです。

「マフィアのボスが選んだ義理の息子xそのボスの愛人」。
「成人して」とあるので、おそらく20代半ばぐらい?の年下ワンコ攻めです。
ミステリー・サスペンス要素もふんだんにあり、「結局誰がエリックを?!」ってなるので話はすごく楽しめました。
でも…この評価にした理由は以下です:

・時々セリフ回しが分かりにくくて「ん?どーゆー意味?」となったし、説明じみててあまり自然に見えなかった
・アルベルト・バジェホがエリックで、アレクセイはウィリアム?つまり通称?
パジェホはスペイン系の名前、アレクセイもソコロフもロシア系の名前なので、出自を隠すための通称だったのか…ここまでの理解を読者に求めるのは酷(こく)すぎる。
・エリックの顔が見たかったよ! カッコ良かったんだろうなぁ~
電子限定特典でますますそう思いました。

しかも「その渇望を "また" 捨てようとしてる」「Gabriel…!」つまり実の父親なのか…
(このことに気付かせてくださったレビュワーさんに感謝!)
Padreはイタリア語でもスペイン語でも「父」という意味なんですが、
「Tú eres el que no sabe amar a la gente.」これは「マフィアBLになぜスペイン語?」と思いました。
Caliente もスペイン語で「熱い」ですし、上述の通りバジェホもスペイン系の名です。
スペインにもマフィアっているのかな?とググったけど、明確に「マフィア」と呼べる組織はないっぽいです。
つまりやはり舞台はイタリアで、○ぬ間際にとっさに母国語であるスペイン語が出てしまったと考える方が自然です。
「俺たちを残して消えた」の「俺」にわざわざ傍点「・」が打ってあったし、まぁそういうことなのかなと。
コ○ン風の描写にしたのも、おそらくナインに似てたら読者にすぐ血のつながりがバレるからかな?

<良かった点>
・超BL展開があると萎えるタイプなんですが、本作は結合までが自然な流れでした。
しかも「多分したことあります 一度」これの意味ー!
・ディッチがイケオジー!(歓喜
・ちょいちょいデフォルメ画挟んでくるのズルいw
・レイモンドの「忘れるなよ」の顔
・雪の中、受けが立っていた場所!
目が合った瞬間、攻めの目にあった光がなくなるんですよ…このアイディアすごい。
始めて受けとエリックのキスを目撃するシーンも目が光ります。
そしてもう一回光が一瞬戻るタイミングがある。大事なシーンです。
・描き下ろし(Another Life、つまりパラレルワールド)
二人とも母親が移民だと言っていたし、やっぱり前述の推測は間違ってないと思う。

蜘蛛の意味を調べたら「娼婦の隠語」とあったんですが、作中では「ウィリアムがまんまと罠にかかった」シーンで蜘蛛の巣が使われていたので、私はエリックのことかなって思いました。
でもいろんな意味にとれるので(=相手を絡みとって離さない)、3人全員が蜘蛛の男だったとも言えるのかも?

<注意点>
・エリックx受け、モブx受けのシーンあり(合意)
・マフィアBLなので、人がバッタバッタ○にます

6

ネタバレなしで読んでほしい

SNSで1話を試し読みして購入をしました。思っていた内容とは若干違いましたが、その裏切りは面白かったです。
「激情と思惑が絡み合う本格ノワールBL」と謳っている物語の性質上、この作品はネタバレなしで読んだ方が楽しめると思うので、ぜひタイトルや表紙が気になった方は事前情報なしで読むのをおすすめします。

マフィアのボスが事故死したことによって隠居生活を送ることになった元愛人のウィリアム。そこへボスの義理の息子であるナインがやってくるところから物語ははじまります。
ウィリアムとナイン以外の登場人物の誰もが秘密を抱えています。少しずつそれぞれの関係や過去、その秘密が暴かれていきます。
ミステリアスに顔が見えないキャラが出てきます。それはボスの正体がハッキリしてからなるほどなと思います。
また、メインカプ以外の人とのセックスや殺人なども多めに描かれています。この点が地雷な人はお気を付けください。
事件の謎の解決、ラストはメリバなのかハピエンなのか。わかりにくいところもありますが、だからこそ何度も読み返したいと思える作品になっています。

単行本描き下ろしはもしふたりがボスについて行かない世界で出会っていたら…というifになっています。

読み終わった後、タイトルの「蜘蛛の男」は誰だったのかと考えました。
蜘蛛の隠語は盗人や娼婦のことだと考えると、ウィリアムのことでしょうかね?それともナインのことか。あなたはどう思いましたか?

1

超本格的な執着攻めマフィアBL

前作も読んで注目していた作者さんですが、今回は雰囲気がガラッと変わって執着攻めのノワール!!!
表紙からしてやばそうな気配でしたが、その期待を裏切らない執着と空気感が最高でした。
ストーリーは、駆け足と言っている方もいらっしゃいますが無駄が一切なく、ずっと張り詰めた空気を味わえるのでこれで正解だと思います。
一度読んでから読み返すと、「この言葉こういう意味だったんだ!」「ここの表情ってそういうこと!?」と、たくさん発見があります。至る所に伏線を感じられるので、ぜひ読み返してみてほしいです。

タイトルの「蜘蛛の男」が指しているのが誰なのかを考えるのも楽しいです!
物語としてはやはりエリックなのかな…と思いつつ、ウィリアムともナインともとれますよね。
カバーイラスト、よく見ると人影がうつっていてすごい…TT
幸せになってほしい〜〜と思っていたので、特典の小冊子に救われました…。

他のBLとは一味違うものを読んでみたい方には超おすすめです!!

1

単巻作品じゃなければもっと深みがあったのかも

モノローグ多めで説明してる感じがしました。
これ、長期連載物だったらその部分も作画があったりしたかもしれない。

すごく物足りない訳ではないけれど、サラッと読み終わってしまった。もっと匂わせやミスリードして欲しかったかな。

裏社会のボス エリックと知り合ったばっかりに、運命狂わされてしまった。ウィリアムとナイン。
エリックの愛人兼構成員のウィリアムと養子のナイン。2人とも使い捨ての駒としてそばに置いてるだなんて、人情がない組織だな。
なんか、ヤクザとかマフィアの社会は義理と人情で成り立ってるんだと思ってたわ。
この世界は違うのね。それか、ファミリーと認められてない関係だからなの?

BLでは珍しく殺し合いシーンがあったりするお話なのですが、メリハリとしてエロシーンをもちょっと濃厚にして貰えたら生と死のコントラストが出て良かったかもなーなんて。

目隠し拘束プレイをお楽しみ中のエリックとウィリアムの元に急ぎの要件を伝えに現れたナイン。
エリックがナインに「俺の代わりにコイツを楽しませてやれ」なんてスリリングなシーンがあるんだから、もっとコッテリ読みたかったよ。
心情とか表情とかこのエロシーン5ページ以上費やして欲しかったな。

国外逃亡した2人を国際指名手配したって言ってたからバッドエンドかもしれないし、無事に2人で暮らしていくのかもしれない。束の間でも2人が一緒に居られるのは幸せなのかもね。

描き下ろしで、もしもエリックの元に2人が行かなかった世界線のお話がありましたが、そっちはドラマチック感がまるでない日常BLな2人でしたね。
どっちにしろナインがウィリアムに一目惚れして始まる関係。だって、ウィリアム美人だもんね。

電子購入
局部見えません。

2

理屈抜きで恋に落ちるということ

ノワールBLというワードを存じ上げなくて、どういうものか調べたんですがこれといったものを見つけられず... ダークで重厚な世界観のBLということでいいのかな?
まさにそんな作品でした。

違法組織のリーダーであるエリックの愛人兼組織の一員なウィリアムは、エリックが死んだのを機に組織から逃げ、エリックが生前くれた別荘で暮らしていた。
そこにエリックが引き取って養子縁組した男ナインがやってくる。
ウィリアムは昔ナインを弟のように可愛がっていたのだけど、数年ぶりに会ったナインが別人のよう(裏社会に染まったような冷たい目...)で距離を置いていました。
しかし再会したナインは昔と変わらずウィリアムを慕ってきて、2人は一緒に生活することに───。
垣間見せられたナインの執着愛にこちらもゾクっとしました。

エリックの姿が名〇偵コ〇ンの犯人みたいな描き方で、モブにも髪や顔がないのが個性的です。
そして、アクションシーンの描写が滑らかかつ迫力があってお上手でした。
絵も美しく、洋画を見たような気持ちです。
魅せ方も纏め方も無駄がなくて、集中力のない私でもあっという間に読み終えました。

話が変わるんですが、ウィリアムをエリックの代わりに抱くシーンは、いくら快楽で飛んでいても意識があるなら会話は聞こえるのでは?と、なぜ聞こえないのか分からなくて。
何度か見返したんですが、目隠し・口枷・腕足枷の他に耳栓もされていたりするのかな?
目隠しが耳を覆ってはいるんですけど、布って聴こえるし、この布の下に耳栓があるのかも?と想像しました。

ナインは冒頭のあのシーンのインパクトにどんなドロドロ執着愛かと想像しましたが、一途な愛だったのが意外でした。
ナインからエリックへの気持ちの強さは伝わってくるんですが、エリックがいつナインを好きになったのかは掴みづらかったです。
ハピエンなのかメリバなのか考えてメリバに傾いているんですが、未来を含めて読者の想像に委ねられる感じがとても好きです。

ボーナストラックが平凡に出会い恋するifで、作中話されていたこの出会いも拝見できて嬉しかったです。
この出会い方なら幸せになれただろうと思うけど、やはり本編の2人に惹かれてしまう。
後ろ姿だけですが、エリックがチラ見できます。
これを見て余計に、あのコ〇ンの犯人みたいな描き方はいい演出だったなと思いました。

DMM→局部は描かれていない又は見えない描写

0

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