メリーメリーハッピーエンド 下

merry merry happy end

メリーメリーハッピーエンド 下
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
83
評価数
17
平均
4.9 / 5
神率
88.2%
著者
柚子町汐 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784047383418

あらすじ

榛名と出会って俺は起きたい朝を知ったよ

後ろめたくても、ずっとそばにいたい――

「好き」は人をおかしくするから、好きになることが怖い――。
榛名に告白されたものの怖くなって拒絶した麻矢。同居生活も終了し、帰る家も失ってしまった。
なげやりな生活を送っていたが、追いかけてきた榛名にプロポーズされ――!?
7 年後の榛名と麻矢、そして颯太郎の関係を描いた後日談も収録。

※本作品は配信中の『メリーメリーハッピーエンド』#6~#10を加筆修正し収録したものです。ご購入の際は予めご了承ください。

表題作メリーメリーハッピーエンド 下

大学3年生→28歳、カフェ店主
大学2年生→27歳、音響エンジニア

その他の収録作品

  • 描き下ろし:夜明け
  • カバー下(ラフ)

レビュー投稿数6

それぞれにとって、大切な時間

上巻はヒリヒリしたところで終わっていたので
下巻を開くときはちょっぴり重たい気持ちでした。
タイトルはハッピーエンドとなっているけれど
麻矢のあの涙を見てしまったら
交わらない結末になる可能性を拭い去れなかったからです。

でも。それはまったくの杞憂で、想像もしていなかった幸せがたくさん待っている展開に驚き&感動。
気持ちが通じ合った後の未来までも描かれていて、大きくなった颯太郎の姿にもまたグッときました。

長く一緒に居ても麻矢への想いは色褪せること無く、全身から愛を放出しまくっている榛名の姿にものすごくほっこり。
そしてそれをなんだかんだ言いつつもしっかり受け取り、自分なりのペースで榛名へと伝えていく麻矢の不器用な愛の表現もとても良かったです。

そして。15歳になった颯太郎がこれまた立派な子になっていて、それを見れたのも本当に嬉しかった…!
たくさんツラい思いをした颯太郎だけれど
彼がスレたりしなかったのはきっと榛名と麻矢がそばにいてくれたからだよな、と。
色々な思いを持ちながら一緒に過ごした日々を、3人それぞれが大事に心に留めているというのが本当に素敵でした。
上巻と下巻の帯に書かれている言葉を回収するシーンにも心揺さぶられ、
ふたりが辿り着いた『MARRY MERRY』なハッピーエンドを改めて祝福したいなと思わせてくれました。

上巻から色々と考えさせられる部分も多かったですが、そういうところも含めて読み応えがあってすごく満たされました。

0

ひとりの少年が繋いでくれた家族の縁!!

上巻のラストで麻矢へ告白し、フラレた榛名。

颯太郎は母親のもとへ帰り、麻矢も榛名を好きだったが、榛名は誰でも好きになれてしまうことに気が付き、返せない大きすぎる愛に怖さを覚えていた。

そうして榛名からのプロポーズ。

対して麻矢は、勇気を出して本音を吐露します。

で、指輪を嵌めたふたりを肯定してくれたのは、颯太郎。
まさに今どきの子だなあと、感心しました。

そして、やはりこの物語でキーパーソン的存在でもあるのだなあ、、と。

それから七年後。
ふたりはアラサー社会人に。
颯太郎もDKになり、榛名の経営する飲食店でバイトするようになっていました。

ふたりの結婚式をしようというエピソードになるのですが、これがまた家出した榛名姉の登場など、熱いストーリーでした。

麻矢のトラウマにも迫り、けれど榛名と颯太郎と出逢い、起きたい朝を知ることができたというエピソードは涙なくしては読めなかったです。

幼き頃の麻矢が救済され、そして付き合って五年くらいはいつか榛名とダメになってしまうのでは、、と考えていた不安も取っ払われ。

そうしてお互いがお互いの愛に包まれ、最高のエンディングを迎えられたこと。


やはり上下巻は肉厚ストーリーが多く、上巻の余韻そのまま一気読みできるのがいいですね。

ほんの少しの偶然が重なって家族となった三人の七年間の記録は圧巻です!
赤の他人同士がファミリーとなり、やがてその絆はホンモノとなっていく泣けるBLが読みたい方は、ぜひこちらの作品を!!





0

評価がひっくり返る素敵さ

大変失礼ながら上巻があまり刺さらず、はたして下巻ではどうなるのだろうかと思っていたのですが…
これがど頭からとんでもなく良くって評価がひっくり返りました。
はー、最後まで追いかけてみて良かった…!

上下巻の下巻をまるまる1冊使って、タイトルに向けて小さな幸せを回収し続けてくれる素敵な作品だと思います。
どこを開いてもやさしくてあたたかくてとびっきりの幸せと愛情が詰まっていました。
ふと気がつくとじんわり沁みるような読み心地の良さです。

榛名に対してそこまで良い印象を持てないまま上巻を読み終えて、どうか良い攻めになってくれ〜!と念じながらページをめくってみると…
なんとまあ、とても愛情深い溺愛攻めになっているではありませんか。
これだけでもうれしかったのだけれど、愛されて素直に甘えることを知ったかわいらしい麻矢も見られるのだからたまらなかったです。

そして、上巻で2人が一時的に保護していた颯太郎が絶妙なさじ加減のキーパーソンとなっていたからこそ、3人と周囲の人々の関係性がものすごく魅力的に見えたのだろうなと感じます。
CPそれぞれの両視点だけではなくて、+大切なもう1人の視点が読めることによって多幸感がぐんぐんと増していく。
颯太郎視点が入った瞬間、あっこれは好きなやつだと確信しました。

時に協力し合って、愛情を持ち寄って関わり合う。
自然体でやさしい救いのある世界観が本当に素敵でした。
こんな形の家族もいいよね。素敵だよねと思えるような、すごくすごく幸せなお話だったなあ。
願わくば、彼らがずっと一緒にひだまりの中で暮らせますように。

0

題名に偽りなし‼

子育てモノが好きで、何も考えずに手に取った上下巻。上巻ではセフレ関係やら親に置いていかれた少年やら、若干苦手な展開に読み進めるのがシンドイ時もありました。おまけに、最後はお別れまでしてましたし。

ですが、信じて下巻を読んで良かったです。というか、絶対に直ぐに下巻を読むべし‼です。今まで切なかった分、2人のイチャイチャ甘々の多幸感の凄さときたら‼

それも下巻早々にお付き合いが始まるので、始終たっぷりと幸せ気分を堪能でき、ニヤニヤが止まりませんでした。

嬉しいことに7年後の彼らにも会え、少年共々良い関係を築けていたのも嬉しかったです。彼らのような関係も、新しい家族の形として良いのかもしれませんね。

そんな中で最高に良いキャラだった麻矢君友人の後藤君、いつも彼らの味方で相談相手でいてくれてありがとう。そんな素敵な彼の恋バナも、いつか読んでみたいです。

0

全私が満たされる幸せが…最っっ高に溢れてた、下巻

まず、上巻のレビューで「下巻も読もうかどうか迷う」と書いたことを
ここに懺悔します…!
(以下、おおいにネタバレありのため未読の方、ご注意ください;)



この下巻、とんでもなく、本当にとんでもなく幸せに溢れてて。

まさかまさか、数年後の社会人となった二人の同棲、結婚、
そして颯太郎視点でのお話に家族が増える(1匹❤︎)喜びと、
トリプルどころか何倍もの大きな幸せが読めて味わえるなんてー…!

3人で過ごした夏休みが終わり、母親の元へ帰っていった颯太郎。
それと同時に麻矢との同居生活も終わり、榛名の両親がやっと帰ってきます。

気まずいすれ違いで終わってしまった上巻だったけれど、
初めて自分から「手放したくない」「手放せない」と思える存在に出会った、
と思い、なんとなんと、そこからまた告白するのかな!?と思いきや。

…指輪を渡して、「結婚してください」と。。

もう、この序盤から涙、涙でした。


で!
その後時間が飛んで7年後?8年後の二人、それをあの颯太郎視点で見られる幸せよ…

カフェ店主になった榛名と、音響エンジニアをしている麻矢。
アラサーになった二人と高校生の颯太郎の姿に、感無量。
本当に感激しちゃって、言葉が出てきませんでした。。

その後の榛名姉との3人デート(?)→結婚パーティー→その後の生活の一幕と、
光満ち溢れた展開に気分は最高潮に✨
(上巻で親の身勝手さに気分が沈んでいただけに;)

素直になった麻矢がベッドで乱れ、とろける様子、
そして優しく言葉で攻める榛名にときめきまくりでした。

颯太郎との関係、絆がずっとずっと続いているのも嬉しかったし、
二人の公開無自覚イチャつき(笑)も永遠に見てられる!!と思うほど
キュンとしました。

二人と猫ちゃん1匹、そして颯太郎。

この生活がずっとずーーっと、やがて颯太郎に家族ができるまで、
そしてできてからも続いていってほしいな、きっと続いていくよね…と、
すれ違いの末に見えた光に、グッと込み上げてくるものを感じた下巻でした・:*+.

控えめに言って、”最高!!!”でしたー…!


★修正:tn白抜き、結合部白短冊(電子シーモア)

1

どこまでも永遠に可愛くて幸せで甘くて幸せ。

本当にタイトル通りなんです。
本当にタイトルのまんま幸せがひたすらに詰まった上下巻。
多幸感に泣きました。

下巻では上巻の続きからと少し時が経って颯太郎が高校生になってから、つまり榛名と麻矢がもっと時を重ねて大人になってからが描かれています。

大学生のときと大人になってから、変化しているけど本質的には変わらない2人が、お互いのことをもっともっと好きになって必要として執着しているのがしみじみと分かるお話に何度胸がいっぱいになったことか。
様々な家族の難しさを交えながら、でもそんなこともあったよねとすべてハッピーエンドへとつなげてくれるのがこの作品だと思います。だからこそその幸せがより沁みる。

誰にでも優しくてニュートラルな榛名も、誰も特別にしないでいた麻矢もある意味似た者同士なんじゃないかな…
執着を覚えた榛名の強引さ、最高にかっこよかったです。

本当によすぎてみんなに読んでもらいたい作品でした!!

4

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