異質(アノマリー)な縁が繋ぐ再会ラブストーリー 上下巻 同時発売

アノマリーライフ 上

anomaly life

アノマリーライフ 上
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神101
  • 萌×228
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

122

レビュー数
19
得点
634
評価数
138
平均
4.6 / 5
神率
73.2%
著者
日高ショーコ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784832292840

あらすじ

幼い頃から晶には「未来を見る力」があり、従兄弟の蛍には「過去を見る力」があった。
特殊な能力ゆえに恐ろしい経験をしてきたがお互いが側にいれば乗り越えられた。
ある時、蛍からキスされる『未来』を見た晶は、戸惑いのあまり彼から逃げ出してしまう。それから10年後、突然晶の前に現れた宙に浮かぶ蛍の姿。「まだ死んでいない」という蛍から今すぐ助けてほしいと求められるが──。

表題作アノマリーライフ 上

晶の従兄弟、27歳、過去が見える、飲食業
蛍の従兄弟、28歳、未来が見える、調査事務所調査員バイト→トレーダー

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数19

その構成の複雑さが事件の不穏さをより増幅してくれます

日高ショーコ先生の最新作『アノマリーライフ』拝読しました。

まず、やはり絵がとても好きです。隅々まで美しい線に見惚れてしまいます。
その柔らかなラインの描写から、蛍くんが晶くんに触れる手の優しさが伝わってきます。

晶くん、見えた未来の中でも自分自身に関することは、既に経験したこと同様に感触が残るんですね。未来の出来事を反芻してドキドキしちゃうなんて、とても頭がこんがらがるし難儀だけど、その内容次第ではとても美味しい体質でもあるなあと。

現在と過去と未来、それも未来に関しては起こる可能性のある分岐した未来が幾つか並行で描かれているため、皆様おっしゃる通り、どのシーンがどのような並びで起きているのかは初読で理解するのは難しいかもしれません。
しかしながら、その迷宮に入った感覚が、余計に今作に漂う不穏さを増幅させてくれています。
読んでいる私達も “何か不可解な事件に巻き込まれてしまった” 感覚を味わうことができます。

タイムリープとも異なり、転生物ともまた異なる、幾つもの時間軸を行き来する今作。
上下巻通して拝読できることをとても嬉しく感じています。

2

まだ何もわからない

本作は従兄弟同士の晶と蛍の絆と純愛を描いた物語。
ミステリーやサスペンスの要素も濃厚で読み応え抜群です。

ただ、上巻は登場人物たちの背景や二人が巻き込まれてゆく
事件の序章にすぎないので上巻だけでは正直何もわかりません。

従兄弟同士の晶と蛍は17歳の夏を最後に疎遠になっていました。

“未来を見る力”をもつ晶と、“過去を見る力”をもつ蛍。
それぞれ異能力をもつ二人でしたが、
だからこそ二人だけにしかわかりあえない唯一の理解者でもあり、
友達よりも、家族よりも、特別な感情を抱いていました。

けれど、17歳の夏、晶は蛍からキスされる未来を“見て”しまい…。

「助けてほしい」
蛍の衝撃の登場から始まった上巻。
蛍を助けるために奔走する晶ですが、
何やら晶にも身の危険が押し寄せているような…。

まだまだ謎は多く、二人の未来が全く見えてこないラスト。
急ぎ下巻へ!

1

2回読まないと

上下巻通して2回読みました。
1回目は「えっ、えっ、えっ?」と怒涛の展開に理解が追いつかず…
2回目は時系列とABを整理してメモをとりながら読んで、「そういうこと…」とやっと8割理解しました。
まだ完全にわかってないです…。

提示されるエピソードは時間が行ったり来たりし、描かれる視点も晶だったり蛍だったり、世界線もひとつじゃないので、服装などでつながりを確認しながら読む必要がありますね。
それが醍醐味でもあります。

ストーリーは非常によく作り込まれていると思います。
さすがベテランの先生という感じで安定感抜群です。
BL要素は極薄ですね。
BLジャンルじゃなくても成り立つストーリーにBL要素を足した印象でした。

総合的には、エンタメとしてすごく面白いけどBLとしては薄味、そして私にはちょっと小難しかった!

0

難しいけど面白い

まずミステリーということで、日高ショーコ先生の引き出しの多さに感服いたしました。
どのような作品を描かれても美麗な絵とストーリーの緻密さにただただ凄いなーと。

まずは上巻。
1話目からめちゃくちゃ面白くてグイグイ話に引き込まれました。
過去が見える蛍と、未来が見える晶。その能力ゆえに一緒にいるべきはずが一緒にいることを避けてしまった。
とある事件を「過去」と「未来」の出来事として見てしまったのをきっかけに、10年の時を経てお互いを探す蛍と晶。もうここだけでもドラマチック!
ただ蛍と晶の幼少期の話に加え、「今」の時間軸も現在と未来が入り乱れているので、じっくり読まないと混乱してしまうかも。曽我部さんがAとBの説明をしてくれているのでわかりやすくはなりますが、それでも決してサクサク読めるストーリーではく、しかしそれもまた魅力。

0

上下巻読まないと意味が分からないと思うけど…

久しぶりに日高ショーコ先生の作品を読みました。寝る前に上巻だけ読んで寝ようと思いましたが、我慢出来ずに気が付けば下巻を取りにリビングに走ってる自分がいました。それくらい面白かったんです。

ただ、蛍と晶の持つ不思議な力とか蛍だけが可能な事象とか、彼等が起こす奇跡とかが複雑に絡み合っているのでこの上巻だけ読んでの評価は難しいと思いました。なので面白さだけで上巻は評価させて頂きました。

この上巻ではまだ現実では蛍と晶は再会してません。10年前に会ったきりなんです。幼い時分に2人の間に起きた不思議な出来事の理由が下巻で明らかになります。その時に私の萌が爆発したので下巻の伏線回収の為にもじっくりと読むことをお勧めします。

と言っても事象が複雑に絡み合っているので一読では理解は難しいと思いました。この作品は何度も何度も読み返して楽しむ作品だと思いました。日高ショーコ先生は凄い物を描いてしまったと思いました。

3

おもしろいのだけれど分からない

言葉を選ばずに述べるのなら、「まだよく分からないのにおもしろい気がする」作品かなと思います。

過去が見えてしまう者と、未来が見えてしまう者。
いわゆるオカルト能力を持った従兄弟2人の過去と未来が断片的に描かれ、これからなにか大変なことが起こってしまいそうな予感がひしひしとする、なんともいえないピリッとした空気に痺れました。
彼らの周りに散りばめられた謎を想像しながら、自分も一緒になってその行方を追いかける楽しさがありましたね。

ただ、うーん…
正直に言えば、なんとか世界観と設定についていくのに必死で、きっとこういうことなのかな…と脳内でまとめつつも、自分の中でちゃんと理解出来ているのかが分かりません。
親切な話作りか?と考えると否でしょう。
なので、上巻だけでは物語としてもBL作品としても評価が難しいところです。
下巻まで読んでから、上巻に戻ってきて読み込めばもっとおもしろいのかもなんて。
はたして2人は再会出来るのか?どんな関係性になるのか?
そんなことを期待しながら下巻に進みます。

0

オカルト好きをも唸らせる、超ド級レベルの神作だった

当方オカルト大好きなので、本作の購入はやや渋っていました。
もしオカルト的に「いやぁ~、そうじゃないんだよなぁ~」な描写があると萎えるので。
でも他でもない日高さんなので、きっとオカルト関連のこともきちんと調べて描き切ってくださるだろうという期待を込めてポチリ。

「横に川がある家は出やすい」「電波をどうこうできる」「消えているけど気配はある」「隔世遺伝」と界隈でなじみのあるワードが並んだので、ホント大船に乗った気持ちで読み進められました。
さすが色々と分かってらっしゃる!
電子機器との相性が悪いのは霊能者あるあるだし(霊能者御用達の車メーカーがあるぐらい)、霊体によってはケータイも自由に操れたりします。
相当調べてくださったか、もともとオカルトお好きなのかなと思いました。

<注意点>
・流血シーンあり
・オカルト好きじゃない人にはちょっといろんな繋がりが分かりにくくてキツいと思います。
でも日高さん著作が大好きな方ならイケるはずなので、ぜひトライしてみてほしいです。
とにかく「パラレルワールド」を意識しながら読み進めてみてください。
・ハッキリと明文化されない描写方法が多用されているので、状況を全て細かく説明してもらわないとモヤモヤするタイプの読者さんには不向きです。

そして最後にこれだけは言わせてください!
BL描写は!ありまぁす!(うるさい
すごく自然でした…!

<こんな方にオススメ>
ちゃんと男っぽい、猫目三白眼の受けがお好きな方

6

すごい…

あらすじを読んだ時点で惹きつけられるところがありましたが。
読みはじめるとただただ夢中で読み進めてしまうくらい、作品自体の求心力がものすごい…!
さすが日高先生の作品だな、という感じでした。

がっつり恋愛絡みなお話ではなく彼らの不思議な力がメインにはなっているけれど、
ふたりを結ぶ空間の中には小さいながらも存在感のある恋愛感情が描かれていて、
そこを掬い取っていくようなドキドキ感がたまらなかったです。

たくさんの非現実的なことが起こっていきますが、一つひとつのエピソードがすべて次に繋がっていくので、複雑な分めちゃくちゃ読み応えがあります。
読み進めるほど深くなっていくストーリーに釘付けでした。

さまざまな"謎"を持ったまま下巻へと向かうことになりますが、すべてが繋がってからまた読み返す楽しみがあるなと感じた上巻でした。

3

上下巻読まないとわからないですw

過去が見える:深海蛍×未来が見える:空木晶の従兄弟同士の話となります。

上下巻同時発売でしたが、とりあえず上巻のみのレビューをします。

とりあえず思ったのが、自分の理解力のなさが恨めしいですw正直、何回も読みました。(理解できなくて)
サスペンスな内容で面白かったのですが…。
あと、時々未来が見える晶が羨ましいと…。

上巻では、晶が蛍の家に行った際、血塗れで倒れているのを見つけます。※晶の未来予知

そしたら蛍(浮遊霊?)に話しかけられて、助けてほしいと言われてその為に奔走します。

蛍が晶のことを恋愛的に好きで、でも晶は未来が見えるので蛍が自分にキスをしようとしているのを見て恥ずかしくて10年避けていたとか可愛いですよねw
しかも久しぶりに会ったら助けてと言われて蛍を助けようとする晶は健気ですね。

晶の元バイト先の上司が手伝ってくれたおかげで、生きている蛍に会えたのは良かったですが、ここら辺で私の頭がパンク状態でした。

いや!浮遊霊になってるのになんで生きてる蛍はいるの!?とか晶は浮遊霊の蛍と会話してるし、訳わからん!!!と思いながら次巻に続くだったので、すぐに下巻を読み進めたので、上下巻ら同時に購入することをオススメします。

1

上下巻読んでからでないと真に評価できない

日高先生の作品は全て拝見しているのですが、私はどれもが刺さるという訳ではなく刺さらない作品もあるのだけど、好きな作品はBL読書歴の中でもトップクラスに刺さるというタイプの読者です。
なので、新作が出る度に今回は刺さる日高先生かな~どちらかな~と読むのですが、うーん上巻だけでは判断がつけられない。
でも面白かった!!
個人的には現段階で前作よりも好きです。
ルックスもとても好き!
日高先生の眼鏡(正確にはサングラス)キャラ嬉しい!
設定も面白い!
過去と未来が入り交じる時間軸の把握が難しいけど、この複雑さがこの作品の肝ですよね。
後半一気に面白くて、ここで終わるの?!早く続きが読みたい!ってなりました。
上下巻纏めて読んだ方がいい作品です。

内容についても少し触れておこうと思います。
本作は過去に存在した“何か”を見る力を持っている蛍と、この先起こりえる“何か”を見る力を持っている晶のお話です。
アノマリー(異質)な力を持っているため不思議なお話で、1巻は推理モノでもあるというか謎解きしながら読む感じです。
ひいじいちゃんの話いわく、蛍と晶は表裏一体というか、互いに互いの力を補い合うようにできているようで。
ひいじいちゃんが沈んで戻って来れなかった暗い場所というのは蛍が囚われている“間”のことなのかな?
蛍を救うお話かと思っていたら、蛍も晶を救おうとした結果そうなっている感じだったのでこういうことだったんだ...!となりました。

“間”にいる蛍は霊体のようなものだと思うんですが、晶が蛍を触ろうとしたらすり抜けるのだけど、ドンッてぶつかっているシーンがあって???となってしまい。
あれはドアにでもぶつかった音なのかな?と疑問に思っていたら、後半の方で晶も「実体がないのにどうして俺に触れることが出来たんだろう」と言っているので、やっぱり触れるらしい。
晶が触ろうとしてもすり抜けてしまうけど、蛍からなら触れるってことなのかな?
まだよく分かりません。

蛍の片思いな状態で10年疎遠になっていたみたいだけど、キスやハグのあと晶も頬を染めていたりするし嫌という訳ではなかったんじゃないかな?と思いながら読んでいたんですが、やっぱりそういうことでいいのかな?
あちらでもこちらでもすれ違ってるけど、すれ違ってるだけで気持ちは交差してるんじゃないかなーと思いながら下巻に行ってきます。

2

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