アラフォー男二人の翻訳家BL、第6巻!

スモークブルーの雨のち晴れ 6

smoke blue no ame nochi hare

スモークブルーの雨のち晴れ 6
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神165
  • 萌×215
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

58

レビュー数
23
得点
892
評価数
184
平均
4.9 / 5
神率
89.7%
著者
波真田かもめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784046840561

あらすじ

吾妻朔太郎との温泉旅行で気分一新し、
父親の著書に収録するエッセイを書き終えた久慈静は、ふとMRだった頃を思い出す。
朔太郎に感謝とも憧れとも違う感情を持ち戸惑ったこと。
そして、朔太郎と過ごした、あの一夜の熱さえもがよみがる。
一方、翻訳学校を修了した朔太郎には、勉強会を主催する目白から声がかかり…。

アラフォー男二人の翻訳家BL、第6巻!

■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第26話~第30話…COMICフルール掲載作を加筆修正
・「真白なスーツに踊る」…描きおろし
・本体表紙…描きおろし2P

表題作スモークブルーの雨のち晴れ 6

医療翻訳家、41歳
塾講師、翻訳学校生、40歳

その他の収録作品

  • 真白なシーツに踊る
  • 『スモブル』1巻の内容について(補足)
  • 次巻予告
  • カバー下(キャラプロフィール)

レビュー投稿数23

久慈という男

久慈は自分の父親を不器用な人間と思っているようだけど、けっこうお父さんに似ているよね
ストレートに気持ちを言葉にするのは苦手なところとか(行動には表れているけど)

MR時代も吾妻のことを尊敬していて大好きだったのに、かっこつけちゃって「スカしてる嫌なやつ」認識されちゃってるし

スパダリチックな久慈が吾妻の面倒を見ているようで、実は吾妻がおっきな愛と優しさで久慈を受け入れて包み込んでいるのだなぁと思うと、よりこのカップルへの愛おしさが増す気がします

これからも見守っていきたいです

1

苦しいことも悲しいこともともに

大好きなシリーズの6巻。
2人一緒に過ごす月日を重ねて、2人でいる空気、雰囲気の重さ、湿度が増したように感じました。
この2人には最初からあまりありませんでしたが、恋愛ものに多く見られる、どきどき、きらきら、きゅんきゅん、はさらになくなっています。
元の関係や年齢、性格、いろんな要素があるのでしょうが、時にときめいたりしつつも、ごくごく穏やかに自然に愛情を積み重ねて過ごしていく様子がたまらなく素敵です。

そんな中、平熱平穏微風凪風男の久慈が、珍しく感情あらわに大声を出すシーンがありました。
萌える、とか、きゅんとする、とか、そういう軽やかなものではなく、ずうん、と胸にしみいるような、重さのある感動を覚えました。

BL漫画は発行頻度が少ない、遅いのが、読者としてはやきもちさせられるところなのですが、今作は、ゆっくり、じっくり進んでいくのがお似合いだと思います。

ちょっといいコーヒーを入れて、肌触りのいいショールでも巻いて、落ち着いてゆったり読むことを楽しみたい作品です。

1

あの時の久慈。

今回は、第1話以前の久慈がどうしていたのかを深掘りする回です。

これまでも久慈にとって吾妻の存在がどれだけ大きいかというのは折に触れて語られてきましたが……。

こんなに!?

え、こんなに!?!?!?

ていうか久慈の吾妻へのクソデカ感情、重っ!!

みたいな。

そしてMRの超優秀なエース・久慈静は80%くらい吾妻に作られたと言っても過言ではないような。ふわぁー!

吾妻視点だと非の打ち所のない天才に見えていた久慈が、まさかこんなにも吾妻の影響を受けていたなんて。本当にすごい人だったのは吾妻の方なんですねぇ。

吾妻なしには今の久慈はいなかった訳ですが、それにしても吾妻と知り合う前の久慈の、頭は良いけど仕事ではいまいち微妙な様子たるや。仕事だけでなく性格も一途な半面思い込んだら視野狭窄になりやすくて、偶に人としてもそれはどうなんだという行動に出るところとかも、なんか吾妻に受容されたり矯正されたりしてる……。久慈にとっての吾妻はたまにヘレン・ケラーにとってのサリヴァン先生みがあるような。

本当に吾妻あっての久慈なんだなぁとしみじみ思ったのです。あと、私には久慈はスパダリ攻めに見えていたのですがそれは幻覚で、むしろヘタレ攻めが彼の真の姿なのかなと思いました。

それもう結婚しよ! 
久慈、吾妻と結婚しよ!
君には吾妻しかいない!!
いや結婚してくださいお願いですから!!!

なんて思うんですけど、やはり二人は四十代。それぞれ背負うものがあるので、そう簡単にはいかないのです。今回も結婚以前に付き合うとか同居とから辺はのらりくらりと躱される感じなのですが、ちょっぴりずつ二人の距離は縮まりつつはあるのかなぁ。

久しぶりに再登場した吾妻のお母さんが急激に老いていた事にびっくりしつつ。

次回も座して待ちます(リアタイ勢)


3

⭐︎がひとつ足りない理由

星をいくつ付けたらいいのか迷ったまま日々が過ぎていました。
大好きなこのシリーズ、毎巻特典類を洩らさず購入し繰り返し読みます。
がなんだかなぁ、よくあるBLによくいる2人のロングラブストーリーになってきているような気がしています、前巻くらいからそんな気がしています。
悪い、とは言っていません。
ただわたし的にはなんだか思ってたのと違う、、、
って意味ですね。

それとわたしがこの巻で感じていた疑問、不審な点に触れていた方はレビューを見たらおひとりだけでした。
チラチラ読んだだけなので違っていたらすみません。
久慈が送別会後にずっと好きだった吾妻を半ば騙すようにしてホテルに誘い、セックスしたいと言いながらキスして押し倒すシーンです。
これ、どうしたってアカンでしょ。
相手はゲイかもしれん、ならイケるかも??
ってことらしいけど。
男女の関係で考えたらどーしたってアカン案件。
このシーンは1巻でも見ていたんですがこんなに詳細ではなかったので、、
なにげない日常を描くBLとのことですが、こんな犯罪すれすれの明らかな合意なしの行為はなんでもない日常なのか、それともゲイ同士ならよく見かける日常なのか頭の中で疑問が消えません。

3

くじさく!

彼らの愛の深まりを感じる6巻
通りすがりの関係じゃない、この先もずっと…
そんな久慈と吾妻のラブとライフ
ますます目が離せません!大好き!

1

やっぱり好きだ!

決してお話の内容に派手さはないのに引き込まれてしまう。まさにこの作品がそうなんです。アラフォーの2人の淡々とした日常がこれほどまで魅力的で心を揺さぶって来るとは思いませんでした。

自分が歳を取るってことはもちろん親も歳を取ってることでもあり、母親の面倒を見ると決意している吾妻が今回経験した事に、病院に行く事の多い私はじわじわ来てしまいました。そして良かれと思ってした久慈が自分の提案の傲慢さに気がついた時の居た堪れ無さ…。

また、MR時代の吾妻への久慈の想いを知り、これまでちょっと靄がかかっていた部分が一気に晴れたように思います。それと2人と対照的な若さで描かれている吾妻甥の環も魅力的でした。

彼がきっかけで先のすれ違いも歩み寄る事ができて、決して若くないからこそ時間を大切にして欲しいと思えるのがこの作品なのです。普通の人間の普通の日常を描いたこの作品が大好きです。

世の中にはダラダラと続いている作品もあり早く結末を描いて(書いて)飽きられないようにするべき作品もありますが(個人的意見です)、こちらのシリーズはずっとこの2人の人生を見続けて行きたいのでずっと続いて欲しいです。出版社に流行りに振り回されないで欲しい。

5

レビューでも皆さん叫んでますが、久慈ぃぃーー!って言いたくなる6巻。

横顔の久慈がお表紙の6巻。

発売されるのをどちゃクソ楽しみにしていました6巻。

前巻の温泉旅行の続きで、今巻は久慈父の著書に関するエッセイを書き終えて、そこから過去を思い返す展開でした。

MR時代の久慈の朔太郎への想いが強強で。
こんなに強かったんだあという再確認。

そして、朔太郎が母を病院の外来に連れていったあとのなんとも言えない感情を、大切に思っているからこそのアドバイスした言葉の空回り具合。


こういう不器用さも含めて、久慈だし、朔太郎のことを本当に好きなんだなあというアラフォーの哀愁を感じました。

で、最後のお墓のくだりですが、本当に良かったです。
もうずっとこの先も、お互いの人生にお互いがいるんだなあと。

で、まだまだお話は続くようですがこのお話の最終地点がどこへ到達するのか、それもまたとても気になってきた2024年の年末でした。(お墓の話も出てきたし)






6

救われた久慈を嚙み締められる巻

前巻からの、温泉旅行の続きからです。
この温泉旅行、久慈が感情をすごく出していたのが本当に好きなお話で、それを再びかみしめながら私も読みました。

今巻は、久慈の話がメインかな。MR時代の吾妻への想いとか、終わってしまった恋とか、仕事を辞めてお父さんと暮らしてた頃の気持ちとか、お父さんが亡くなって一人だった頃の気持ちとか。

改めて、久慈は自分の気持ちに蓋をして寂しさみたいなものを見ないふりしてたけど、吾妻と再会して救われて、吾妻の隣で愛情と安心と心地よさを積み重ねていって、こうして自分のことを振り返られるくらいに救われてるんだなぁと、感じました。よかったねぇ。

40代ならではの、直面する悩みとか思いはあるけど、お墓の話をする二人はとっても幸せそうで、そんなふたりに心が温かくなりました。お墓なのにね。
ゆっくり二人でお墓の相談しながら、年を重ねていってほしいな。

6

かわいいなあ、静ちゃんは。

対になっている5巻の表紙と比べると、露出度は半分以下なのに色気は10倍の男・久慈静。(ごめんね朔ちゃん)
外側はこんななのにね、蓋を開けてみれば可愛い静ちゃんの詰め合わせ。
私がBLの中で見たい“男の可愛さ”って、こういうのだよなと思う1冊でした。

1巻の頃から、すかした顔して朔を大好きなことも意外と必死なことも感じてはいたけれど。こうして改めて本人視点の回想を読むと、想像以上に青かったんだな。
感傷的で頑なで、独りよがりのまま終わらせてしまった片恋。
孤独と閉塞感の中で、人生を学び、愛について考えた8年間。
自分から一歩を踏み出した、再会の夜。
不器用で、誠実で、切実で……なんともまあ可愛くて、愛しい。
パンイチで正座しちゃってるのも、通りすがりのおっさんに励まされちゃってるのも、家に連れ帰った朔を前にソワソワしちゃってるのも、みんな可愛い。
キス魔になってるのも、椅子に座りに来ちゃうのも、「頑張って」と言われて神妙に「うん」と答えちゃうのも、みんなみんな可愛いよ、静。

この巻を読んでから1巻を読み返すのも楽しい。朔視点で描かれた静とのギャップに微笑んでしまう。あんなに本音を出せずにいたのに、今はこんなに素直になれて……という感慨も。
そして久慈父が大学に行ってしまうエピソードは初読から印象的だったけど、あの台詞がこんなロングパスで繋がってくるなんて。
長く続いているシリーズだけど、ちゃんと全部が地続きになっている。「ん〜〜」が口癖の先生、前にモノマネされてたな。
嶋田さんへのカムアウトもすごく好き。家族のことや仕事の愚痴もぶっちゃけて話せる、彼女のキャラやこれまでの関係性が下地にあってこその、ああいう流れ。原さんに明かしたときとはまた違う信頼関係を感じられました。嶋田さんの咄嗟の対応力もお見事!さすが教育者。多治見さんの告別式で、朔を気遣ってくれたのも嶋田さんだったんだな。

同じMRから翻訳業を目指すのに、静と朔ではいろんな面で格差があるなーというのも初期から気になっていたけど、ここに来てなかなか痛烈な形で突きつけてきました。でもイヤな感じにギクシャクするわけではなくて。
40歳すぎても、両想いになっても、まだまだ学ぶし成長する。着々と人生の伴侶になっていく二人、素敵でした。

9

久慈が吾妻を見る目つきが好き

 まさか久慈が初めて吾妻と関係を持った夜、その前後の心情をこのタイミングで改めて読めるとは思っていなくて、思いがけない収穫でした。何事にも大きく動じず、淡々とした性格に見える久慈だけれど、吾妻にアプローチをかけるまではものすごい情動をスーツの下に隠していたんですね。吾妻との会話に一喜一憂する若い彼の姿が、微笑ましく可愛かったです。こんな綱渡りみたいな関係性だった頃から、紆余曲折を経て今やちょっとやそっとじゃ動じない、おしどり夫婦のような関係性になれたんだなぁとしみじみ。久慈の想像力が足りない時には吾妻がはっきり指摘したり、それぞれ大人な部分と子供の部分を上手く補い合っているカップルだなぁと思います。

3

この作品が収納されている本棚

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