LOVELY INUMIMI DARLING

LOVELY INUMIMI DARLING

LOVELY INUMIMI DARLING
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神16
  • 萌×28
  • 萌9
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
139
評価数
33
平均
4.2 / 5
神率
48.5%
著者
吉田ゆうこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リイド社
レーベル
SPコミックス mimosa
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784845867387

あらすじ

極力他人と接することなく、静かで穏やかな毎日を送る大学院生の奥。彼が釣りサークルの部室ですごしていると、入部したいという男子大学生・保科がやってきた。明るく人懐っこい性格の保科に、奥は静かな時間を乱される。しかしある日、保科が男に口説かれているところを奥が助けたのをきっかけにお互いがゲイであること、そしてケモ耳を隠して生きているという共通点を知る。考え方が真逆の二人だが──

表題作LOVELY INUMIMI DARLING

大学院建築工学博士2年、26歳
大学生、経済学部2年

レビュー投稿数7

人間味

なぜだか突然動物の耳が生えてしまう二人が主人公で、ケモミミ好きなのでおおっ!と思いました。

なぜケモミミが生えるのか、はわかりません。
嫉妬、寂しさ、それらが元になって…??病院に行くこともせず、なんなら主人公は墓場まで持っていくつもりですので、なぜか、はわからぬまま。

感情の起伏を避け、自身の性嗜好もカムアウトせず、淡々と生きている感じでした。
そこに現れたのは陽の気を纏ったオープンゲイ。
この子が根っからの陽なわけではなく、陽の皮をかぶった普通。
なのでそこまでグイグイいくこともなく、あけすけに行動するでもないので、読んでいて話の展開に足踏み感がありました。
はっきりしない点、がある意味で人間味があるなぁと感じました。

個人的にはもっとサクっと読めるケモミミが好みなので萌評価です。
両思いになってからの2人が素直すぎてかわいいので、ラブラブな続き読んでみたいです。

0

ラブリー!!

犬耳ってどういう設定なんだ?と楽しみにして読みました。
現実のなかにちょびっとファンタジー!
ゆっくり恋をしていくふたりのお話しとても癒されました。

ゆうこ先生と言えばかわいい絵柄と反する胸がぎゅうっとなる描写が印象的なんですが、今回はずっとかわいくて柔らかいお話しでそこも新鮮でした。
惚れられやすい保科くんが奥先輩は今までの人と違う・・!と好きになっていくところもよかったし、不器用な奥先輩の優しさにきゅんとしました。かっかわいい・・!!!

0

静かで優しい

やはり吉田ゆうこ先生は、ちょっとずつ相手と距離が近づいたり、影響を受けたりしていく様子を描くのが上手い!ページの中で世界が息づいているかのような、人物の体温を感じさせる空気感も大好きです。

純粋で余裕のない二人の、手探りな恋模様がじんわりしました。
正反対で、お互いそれを理解しているからこそ気遣っている様子が優しい(先生の描く、相手を大切に想う気持ちや振る舞いに、とことん弱い)。実は双方優しさや気遣いの度合いがとても近く細やかで、芯のところが似ているのが好き。

奥先輩の乏しい表情や、真面目で誠実な性格に無性に惹きつけられます。また、そこが一周回って面白さや可愛さにも繋がるのが強い。一転して、恋をして見せる崩れた表情も堪らない。うまく言語化できなくて歯痒いけれど、物語を通して魅力だらけで異様な吸引力の持ち主!
先輩に耳が生えた理由と、それをきっかけに自分を嫌悪したエピソードが、短くさらっとしていたけど納得感があり、なんだか印象に残りました。
後半での、イヌ耳付きで鏡と睨めっこする所の破壊力…!

保科くんはグイグイきてちょっと謎めいているので、最初は小悪魔タイプかな?と思ったけど、ピュアで優しい子でした。「いままで会ったどんな人よりもすき…」のところの純度の高さにやられた。
保科くんが見てきた優しく幸せな世界に、共にいることで先輩も連れていくような乗り越え方が素敵でした。

ケモ耳もシチュエーションと相まって可愛かったです。実際にはない状況だけど、そこへの向き合い方や共生の仕方がそれぞれとても自然で、固有の性質としてスッと入ってきます。普段ケモ耳ジャンルを読まない自分でも、読みやすく楽しめました。
大きな事件が起きるわけじゃないけど一つ一つの行動に人としての優しさや気遣いが滲んでいて、この二人を好きになります。ふとしたコマの表情や仕草が可愛く、愛おしいです。
静かな話だけど確かなぬくもりや尊さがあり、満足感高い一冊でした。

0

不器用な男ほど

なんなの、このいとおしすぎる子は…!
はじめのうちは“LOVELY”の欠片も感じない堅物クール攻めだったのに、
読み終える頃にはその可愛いすぎギャップに受け同様に沼落ちしておりました。


喧騒を厭い、静寂を愛する大学院生の奥は釣りサークルの部室で
新入生の保科と出会います。

人懐こく、初対面からやたら積極的に話しかけてくる保科に
苦手意識を抱く奥でしたが、ひょんなことから“秘密”を共有することに。

その秘密とは感情が昂ると“ケモ耳”が生えてしまうこと。
保科はネコ耳で、奥はイヌ耳、と種類は違うものの、
それぞれに気持ちの揺らぎと共にケモ耳が生えてしまう
特殊体質を隠して生きていました。

そして、もう一つは互いにゲイであること。

性的指向もオープンで、ケモ耳のことも家族に理解され、愛されてきた保科。
対して誰にも秘密を明かすことなく孤独に生きてきた奥にとっては
保科という男は宇宙人の如く理解不能な存在で、それゆえに苛立ち、
突き放してしまう奥。

けれど、自分の言葉にショックを受け、落ち込む保科に気付くと
自らの胸の内をさらけ出し、不器用に言葉を尽くして謝罪する奥。
てっきり融通の利かない堅物くんかと思いきや、
あまりにもバカ真面目で、純粋で、誠実の塊のような人でした。

そんな奥に
「いままで会ったどんな人よりもすき…」と一発KOされてしまう保科。
わかる、わかりすぎるよ保科…
冷たい奴だと思っていたらまさかの誠実ピュアなギャップ、ヤバいよね…!

そして、この瞬間から、
正反対で相容れそうもなかった二人の恋が始まってしまうのでした。


初っ端からパーソナルスペースガン無視で詰めてきて、
過去に所属していたサークルでのあだ名は“サークルクラッシャー”、
そして極めつけは「モテちゃうんですよね、男の人に」発言に
可愛い見た目に反してビッチなのか?と思わせた保科でしたが、
彼もまた愛らしい容姿のせいでまともな恋愛どころか人間関係にも恵まれず、
奥とはまたタイプの違う孤独を抱えていました。

だからこそ、自分の容姿に全く興味を示さず、
逆に嫌悪の視線を向けてくる奥が異質で、好奇心を刺激されちゃいます。

奥にとって保科が宇宙人だったみたいに、
保科にとっては奥が宇宙人だったんですね。
その上、ケモ耳というかなり特殊な共通点を持っていて、
そんなのもう運命って思っちゃっても仕方なしですよね。

そうして不器用なりに優しさを示してくれる奥にずぶずぶと嵌ってゆきます。

この二人、割と早い段階で両想いにはなっているのですが、
奥の鈍さと恋愛力不足により、なかなか進展いたしません。

お互いに好き同士で、「君を好きだと思う、こころから」なんて
とびきり甘い言葉もくれるし、成績不調で悩んでいたら図書館に
連れ出してくれたり、言葉にも行動にもこんなにも思いやりを感じるのに、
「付き合いたいとは思わない」ってなにそれ!
ハピエン目前かと思いきや、ちっともデレてくれない奥に焦らされまくりました。
無垢が行き過ぎてもはや天然たらしすぎる奥が罪深すぎる…。

はじめはツン100%だっただけに、後半のデレぶりはもはや別人級でした。
保科を愛しすぎて彼の幸せを考えて突如別れを切り出しちゃうのも、
初エッチで準備しないと挿入できないと制止されて落ち込んじゃうのも、
念願叶っての初めてでは保科がぐずぐずにとろけて
意識とばしちゃうくらいに激しくしちゃったり、
もうどのギャップもツボでしかなかった…。

特に保科への愛はまっすぐすぎるくらいに直球で、
こんがらがった思考を整理するみたいにポツポツと愛の言葉を紡ぐ
奥が不器用で、可愛いくて、愛おしさが溢れっぱなしでした。
タイトル回収、お見事です!

二人のケモ耳についてはきっかけや原因は明かされたけれども、
一度発症すれば永久に消えないものなのか、その存在意義などは明かされず、
不思議のままに終えてしまいました。
まぁ、可愛いから…細かいことはいっか。

0

INUMIMI Kawaii!!

今回の吉田先生の新刊タイトルは横文字だ!!
と思って眺めていたら、まさかの
「INUMIMI」でした。

そう。
「イヌ耳」。


2人しかいない、釣りサークルの先輩×ゲイと公言していることにより、周囲と上手くいかずサークルクラッシャーとなっていた後輩とのお話。


どんなお話なんだろうとワクワクしていたら、主人公の受けも攻めも想いの強さからある日、耳が生えてしまい、自由自在に出し隠しできるという設定。
とくに攻めは、好きだった相手(♂︎)が飼っていた犬への嫉妬から、生えてしまった模様。

つまり、攻めもゲイだったと考えられました。

けれど、受けとは違う家庭環境に生まれた攻め。

犬耳を家族に伝えないことのほうが、いいこともあるのだと受けに吐露します。

お互いに生きずらそうな2人。
とくに攻めは、受けと出逢って幸せになりましたが、かえってそのせいで犬耳が戻らなくなって外へ出られなくなったりもしましたが、最終的には救済&幸せの大円団で安堵しました。(もうこの部分が吉田先生作品と言いますか。ただ単純にハピエンだけを描いているわけではなく、マイノリティだったり、ひとりの人間のパーソナリティを尊重して、けっして軽薄に扱っていない発言や態度描写が良。)






0

動物の耳が生えるちょっと変わった可愛い日常BL

奥先輩が沼でしかないな、と。
ひとりが好き、静かが好きと言って(思い込んでいて?)基本ローテンションでどこか近寄りがたい雰囲気をしている奥先輩が、気持ちを向ける相手を見つけたら優しさも好きも性欲も全部真っ直ぐで全部ちゃんと言葉にしてくれる人で、その上物静かなのは変わらないからその直球の言葉が刺さるし照れる。
好きになって好きになられたらもう振り回される予感しかしないですね、沼男の予感です。

2人ともが相手の不安に優しさをもって寄り添える人達なのでこの穏やかな日常がずっと続きそうだなぁとほっこりするお話でした。

0

INUMIMIの秘密。切なさと愛おしさに、ぎゅっと胸を掴まれる

作者様買いです。吉田ゆうこ先生の作品の醸し出す切なさとか、淡い空気感がたまらなく好きで。。

そこにプラスして、大っっ好きなケモミミーーーー…!!!
全私が喜びに沸きました。

一回読んで、もう一度最初から読み直したら色々また萌える部分が出てきてしまい
思いのままにレビューを書くので、読みにくかったら本当にすみません。。


寡黙で一人でいること・静けさを愛する建築学科の先輩・奥×人と一緒にいることが
好きな天真爛漫キャラの後輩・草(そう)。
先輩×後輩、正反対な性格ながらも、同じ秘密を抱える二人のお話です。

攻め・受けそれぞれのキャラがストーリーと共に深掘りされて、
複雑な内面が見えてくる過程がすごくすごく良かった…!
(ケモミミ萌えも、もちろんあり)

前半の攻め視点では、ゲイであることを隠そうとせずごく自然にほろりと自分に語る
愛されキャラ・草への驚きと戸惑い、微かな反発心が語られます。

図らずも二人きりになってしまった合宿で強い言葉を使い、草を萎縮させてしまった奥。

一件、他人に無関心で冷たいように見える奥だけど…

その後、反省し謝ろうと決意して草にかける言葉、素直な謝罪が潔くて格好良くて、なんとも優しいんです…このシーン、まだ2話目なのにうるうるしてしまった。。

自分が求めていたとおり草は静かになったのに、「悲しませたくない」という気持ちで
いっぱいになった奥の後悔。優しく、繊細な奥の心が垣間見えた瞬間でした。

で、その時の”ズドンと恋に落ちた”、それこそ”沼落ちした”草くんの表情が!!!!!
セリフが…!!!

読んでる私が沼落ちした感じ。もう、ドキドキが止まらなくなってしまった。。

この受けの草くん、1話目の出会いのあたりからのエピソードで、てっきり
「空気の読めない天然モテワンコ」系か…?と思っていたら、
そういうわけじゃなく。

実はとても繊細で人の心の機微に敏感で…
大好きな先輩に嫌われまいと静かでいようと努力する、健気でなんともいじらしいキャラなんです。。好き…

クローズドゲイと、オープンゲイ。
寡黙な奥と、陽気な草。

どこまでも正反対の二人が惹かれ合い、自分自身の気持ちに素直になってやっと
結ばれた…!と思ったところでの、奥の「イヌ耳消えなくなる」事件。
(ところで「気持ちがキャパオーバーした時に出てしまう」という先輩のイヌ耳、
たまらなく萌える✨)

その直前に明かされた「なぜ、奥にイヌ耳が生えるようになったか」という経緯も
切なくて切なくて「ああ〜…!」と胸がきゅーっとなったんですが、
やっとやっと恋人同士になった途端に「耳消えない事件」によって
また奥が拗らせそうになり、ハラハラが止まらず。

なんとか奥を説得し散歩に連れ出すものの、風にあおられて
パーカーから飛び出した犬耳が人目についてしまうんですね。

で、そこで草くんがとった行動と、奥にかけた言葉の力強さよ。
愛だなあ…としみじみ感じずにはいられない優しい優しい言葉と、手の温もり。
実際に自分が草くんに手を握られたわけでもないのに、温かさが画面から伝わってくるようでした。

と、ストーリーを追いながら、じんわり染み入る二人の優しさに泣きそうになったんですが、
二人のエッチもすごく良かった…!

初めてなのにあっという間に草の服を脱がすテクを見せつける奥先輩、
むっつりスケベの香りがプンプンです。(好きだ!)

じっくり開発された後、ついに体を重ねる二人。
乱れて我慢できなくなった草が思わず上げた声に興奮して、ぴょこっと飛び出す
奥先輩のイヌ耳にもう、たまらなくたまらなく萌えました。眼…福…!✨

終盤、さりげなく学食で今までとは違うものを注文していたり、
同期を気遣う言葉をかけるようになっていたりと、
草との恋愛によって変わった奥の姿がサラリと描かれているのも、
また最高にじーんと来るシーンでした。

はー…良かった…・:*+.
2回続けて読みましたが、あらためてもう1回、読み返してこようと思います。

5

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