「ベッドでさ、ぶっ飛ぶくらいのしようよ」

スモークブルーの雨のち晴れ 4

smoke blue no ame nochi hare

スモークブルーの雨のち晴れ 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神119
  • 萌×215
  • 萌2
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
23
得点
664
評価数
142
平均
4.7 / 5
神率
83.8%
著者
波真田かもめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
フルールコミックス
シリーズ
スモークブルーの雨のち晴れ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784046830524

あらすじ

「ベッドでさ、ぶっ飛ぶくらいのしようよ」

それぞれの新居で暮らし始めた吾妻朔太郎と久慈静。
それでも気付けば朔太郎は静の部屋に入り浸る――。
年が明けて、勉強会での翻訳に熱が入る朔太郎だったが、
先輩・多治見の体調不良で塾の仕事も忙しくなり……。

元同僚ケンカップルの翻訳家BL☆
描きおろし漫画「きいろい、やさしい、あったかい」16P収録!


■収録内容
・「スモークブルーの雨のち晴れ」第16話~第20話…COMICフルール掲載作品を加筆修正
・「きいろい、やさしい、あったかい」…描きおろし16P
・本体表紙…描きおろしイラスト2P

表題作スモークブルーの雨のち晴れ 4

久慈静・医療翻訳家・40歳
吾妻朔太郎・塾講師・翻訳学校生・40歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし:『きいろい、やさしい、あったかい』
  • 久慈父の翻訳小言
  • カバー下:キャラクター紹介イラスト

レビュー投稿数23

BLボイコミから

CIELフルールチャンネルから、俄然興味が湧いて最近本を購入しました。
とにかく大人の人間模様が素敵なんです。

昔同僚だった久慈と吾妻が時を経て再会。
アラフォーになった2人の今の関係性に名前をつけるとしたらなんでしょう?
このゆるりとした感じが良いなと。

でも4巻でも少し、少しずつ心は進展しているような。
次巻に期待大です。
私の中でのスモブルの世界観は、とても心地よくて癒されます。
落ち着いた展開、アラフォー男の翻訳家2人、たまらないです。


0

どんどんリアルになっていく二人の人生

 巻を追うごとに、二人の人生が立体的になってどんどん好きになります。
 二人は、付き合ってるとか恋人とかはっきりとしたステディな関係ではないのが、またリアリティを感じていいなあ。いわゆるドラマチックな展開ではないと思うけど、それぞれが自分の日常を生きる中で再会、だんだんと交わっていく。そしてお互いの中に居場所ができて。自然と影響し合って少しずつ人生が動いていく、そんな感じが好きです。親の介護や離れて暮らす親のこと、それぞれの兄弟との関係性、かつての家政婦さん、可愛い甥っ子、実家の処分、尊敬していた先輩の死...。
 けしてしんど過ぎる感じはないんですが、そこがまたリアル感。そんな中で二人の気持ちが触れ合って絡まって惹かれ合って。
 二人の人生をずっとずっと追っていきたいです。蛇足ですが、愛煙家としては親しみの湧くスモークブルー、でもあります。

0

ゆっくり進むがそれがいい

久慈のマンションで半同棲のような生活を送る二人。
吾妻は翻訳の学校に通いながら塾講師で生活をしている。ちゃんと前を見ながら、お互いに自立しているところがいい。

体の関係はあるけど、それが恋愛なのか、ただの制欲解消なのかは分からない。
でも、傍にいたい人、そしてずっと一緒にいたい人として、吾妻は久慈を意識し始める。。
そんな4巻でした。

相変わらず説得力のある生活と二人の距離感。多くを語らないし、飾らない会話だけど、茶化した中に少しずつ見える吾妻の気持ちと、ただ行動でいつも吾妻を包み込む久慈。
最高に素敵な二人です。

そしてまだ続きます、嬉しい。

0

大人な二人

こちらのシリーズも4作目。
波真田先生の描くお話はとても日常を丁寧に描かれているので、とても共感できる部分があります。
攻めの久慈と受けの朔太郎。二人共40歳ということで先生の作品の中でもかなり大人な二人。若さと勢いだけで恋愛できる年齢ではないけれども、二人で過ごす時間がとても甘くて暖かくて穏やかな時間が素敵です。
それぞれ自立しているので、それぞれが自分の仕事にも真剣に取り組んで、恋愛以外の会社や仕事仲間といる時間だったり、身内とのやり取りだったり。生活がしっかりして地に足がついているところがこの作品の魅力かなとおもっています。
朔太郎は人の気持ちに寄り添える優しさがあるし、久慈もそんな朔太郎を理解して受け止めてくれる器の広いところがある二人の紡ぐ物語が読んでいて心地良いです。
時々行き違いや喧嘩したり何気ない日常も幸せだなと感じさせてくれるお話です。

1

何度も何度も読み返したくなる作品

「バイバイ、センチメンタル」のレビューで「おはようとおやすみとそのあとに」を超えた作品はないと書いてましたが、間違いでした…ごめんなさい。
こちらのシリーズが間違いなく波真田かもめ先生の作品の中で1番好きです。

40歳を迎えた久慈や吾妻というCPはもちろん、その周りの人々の人生の悲喜交々が実に自然に描かれてるのが見事でした。この作品が好きな方はきっと彼等の人生に共感するからなのだと思います。

かくいう私も歳と共にままならない身体に苦しみ、身近な人だけではなく著名人の死に時の流れを感じて、老いというものが誰にも平等にやって来ると痛感しています。

吾妻の目を通して読者はそれを体験するんです。

やっとずっと2人でいたいと言葉に出した吾妻ですが、男同士である彼等には約束された形が今のところありません。それでも充分幸せそうでした。

若くて勢いのあるキャラのBLも魅力的ですが、揺蕩うような自然体の大人の彼等がとても魅力的なのがこの作品の素晴らしいところだと思います。まだ続くようなので彼等の暮らしを見詰められる幸運に感謝したいと思いました。

4

ずっと続いて欲しい

この二人の何とも言えない優しい空気感。本当に癒されます。お互いを信頼しあい、理解しあい、求めあいーーー意外に濃厚なHはアラフォー二人の魅力を倍増させます。
このままずっと続いて欲しい素敵な作品。

3

言語化するのが難しい

素晴らしい作品だということを皆さんに伝えたいんですが、頭のなかにある感想を言語化できない・・・!ので、説明的な散文を。

メインの二人のみならず、様々な人の人生が絡まり合って、そこには幸せもあれば悲しみもあり、どうにもならない過去もある。未来は美しいばかりではなく、不安もたくさん。先を見通せない時代に、無責任に希望ばかりを見せるのではなく、40歳の二人ならではの感情を見事に表現しながら、読者のための余白も残していて・・・読んでいると胸がいっぱいになります。

二人の関係は相変わらず名前がないのですが、蒴が『失いたくない』という気持ちから自分の想いを遂に言語化したことで、“名前はないけどゆるい約束のある関係”に進んだように思います。でも、それは決してお互いを縛るものではなく、安心させるためのもの、かな。

なんにせよ尊い作品です。説明できなくてくやしい。

7

やっとここまで辿り着いた……!

今回もまた、LOVEとLIFEがずっしり詰まった1冊でした。登場人物たちの心や人生に思いを巡らせてしみじみ泣きつつ、静と朔の二人をただニヤニヤしながら眺めることもできる……。ほんとに大好きな、稀有な作品。

まずは原さん。
朔と静のこまやかな気遣いが素敵でした。
ドラッグストアやミルクもそうだけど、絵だけで表現されたさりげない部分も。
一度貸したマフラーを原さんの前では身につけない朔。普段よりきっちりめに髪を結んでる静。
おれたちゲイだからダイジョウブデスヨ〜ではなくて、男性の家に泊まるのに抵抗がある原さんの価値観を、正面から尊重してるんですよね。
目白先生や小糸ちゃんの話に始まって、人に言葉で伝えること、人に寄り添うこと、人と人の繋がりというものを考えさせてくれました。

そして、多治見さん。
朔や生徒たちとのちょっとした会話から、温かくて尊敬できる人柄が伝わって……読んでいる私まで、ものすごいショックでした。
武市くんも想像以上に複雑で、純真で、切実で。
キーホルダーの感想をわざわざ言い直したのは、先生に理想の父親像を見ていたからなんですね。でもどこかで、父性とは違うものを求めている部分もあったのかな……切ない。
朔にしてみれば、自分に重なるところもあったのかも。

3巻までの朔を見ていて、どう見てももう静に惚れてるのに、なかなか認めない?気付かない?のが不思議でした。私は今まで朔の開けっぴろげで明るくて優しいところばかり目を向けてきたけど、この人はほんとは静よりももっと不器用で、繊細な人だったのか。
エリート街道から脱落したこと、お父さんの最期を引きずっていること、自分からでなく静の方から求めてほしがるところ……1巻からずっと描かれてきたことが今、パズルのピースみたいにパチっとはまって、朔太郎という人がすごく理解できた気がします。
静は朔のそういう脆さや淋しさもちゃんと知っていて、それもひっくるめて好きなんだな。
この二人、ほんとに最高のカップルだ……。

この1冊を通して、朔の中にいろんな、いろんなことが降り積もっていって、最後、ついに口に出した言葉……もう、感慨無量で胸が詰まって泣けてきました。朔も静もよかったね……(聞いた瞬間の静の顔!)
こんな感動の場面で、お互いに半歩引いた態度をとってみせるのもまた、二人らしくていいなあ。
あまりの幸福感と充足感で、一瞬「えっ最終回?!」と思ってしまったけど、ありがたいことにまだ続きますね。朔の家族とか、翻訳家への夢とか、まだまだあるし。

描き下ろしやシーモア特典もすごく好きでした。
疲れたり酔ったりで弱り気味の静、私もめちゃくちゃツボです! いつもより素直で、ちょっと子供っぽいのが可愛すぎる。
そして、朔と絡んでるときの表情が幸せそうで。
表紙ももう、完全に恋人ですね〜

7

抱きしめて眠りたいほど好きな1冊

話数を、巻数を重ねるほどに、自分の中で特別になっていくこの作品、4巻はちょっと言葉を失うくらい…好き。
丁寧に描かれる喪失のエピソードを通して、何気ない日常の眩さは際立ち、2人の関係はますますあたたかく深く優しく、揺るぎないものになっています。
主人公達と同年代なこともあるでしょうが、ただただひたすらに沁みます。
まごうことなき神作です。

6

ああ、人生……(涙)

久慈家が取り壊され、それぞれ別の部屋に引っ越した久慈と吾妻ですが、従前どおりの付き合いを続けています。疎遠になるどころか、都内マンションの狭さが二人の距離感を近づけている感もあります。

相変わらず付き合うとか何とか関係性にけじめは着けない彼ら。しかし吾妻には心境を変えさせるような悲しい出来事やモヤモヤするような出来事が起こるのでした。

ゲイであることで、好きな人から好かれる可能性を最初から断たれている。それが吾妻が自分を好きでいてくれる人が好きと思う理由であり、自暴自棄気味な恋愛を繰り返す原因なのでした。

しかし、身近な人の死やライバル?の出現により、人の命の儚さや気持ちの移ろい易さに思いを馳せた吾妻は、ついに一歩踏み出します。

吾妻流の告白ならぬ「報告」とそれを受け止める久慈のやりとりが最高に萌えるやつでした!

また、おまけ漫画の湿気で髪がうねうねな久慈に胸キュンしてしまう吾妻の話には読んでるこちらも胸キュンです。4巻は久慈の意外にかわいい一面も垣間見えてよかったです。

5

この作品が収納されている本棚

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