社長、会議に出てください!

shachou kaigi ni dete kudasai

社長、会議に出てください!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×236
  • 萌8
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

32

レビュー数
19
得点
353
評価数
82
平均
4.3 / 5
神率
45.1%
著者
海野幸 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
ミドリノエバ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784199011177

あらすじ

大学在学中にアプリ開発会社を起業した、弱冠24歳の若きCEO――
そんな久瀬(くぜ)の元で働く社員は、全員が20代の技術職!! 
タメ口で挨拶もろくにせず、皆が好き勝手に喋る会議は荒れ放題。
しかも、常に不機嫌そうな久瀬は、社員との接触を避けようと不在がち。
そんな会社になぜか中途採用された、営業一筋十年の重治(しげはる)。
「専門知識はないですが、年長者として物申させてください!」と宣言して!?

表題作社長、会議に出てください!

久瀬玲司,親会社の社長子息,アプリ開発会社社長,24歳
鳴沢重治,親会社の中途面接で久世の会社に入った元営業,34歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数19

No Title

ベンチャー企業に転職した重治、社長の久瀬は迫力のある美丈夫で…。 お仕事BLとしてもすごく読み応えがあった。重治が社員たちと社長の関係を解そうと心を砕いて奔走する描写が好きでしたねぇ。 だけど自分は自己犠牲の精神が強くて頑張りすぎてしまう頼れない重治、久瀬はその事もちゃんとわかっているのも良い…。改めて海野先生の書くお話は好きだなぁと思いました

0

お仕事BL

すこく面白かった!
重治が再就職で入社したのは社長も社員もかなり年下のベンチャー企業。自分が浮いていると感じつつもマイペースに仕事を熟し、ギスギスしていた会社の空気を変えていく重治は気遣いと仕事のできる大人の男って印象だった。
重治のアドバイスが効いたようで久瀬か態度を改めた頃に、重治にも変化が。久瀬を意識するようになる、だけど第一印象から意識してて新たに知る久瀬を好きになってたと思う。あんな素直にアドバイスを実践してくれたら可愛いもん。
久瀬の告白も男らしくて良かった。でも、ここで素直になれないのが重治で。
ここで重治の問題も浮き彫りに。彼の家庭環境により作られた他人ファーストで自分を蔑ろにしちゃう所を久瀬がさり気なくフォローしていくのかっこよかった。ずっと見ぬふりしてた弱い所を見て甘えさせてくれるの嬉しいよね。
重治には大きな勇気が必要だったけど、素直になってくれて嬉しかった!2人の想いが通じた時は安堵。
初めてのHは重治の緊張が伝わり、照れくさいやら甘さに萌えるやらで最高でした。
2人なら関係も会社も発展させていくでしょう!
イラストも凛として美しく、めちゃくちゃ楽しかったです!

2

言葉遣いが、、、

この先生の作品を読むのは2作目です。
BL小説はコミックスより濡れ場が多いんだよねと思っていたわたしの先入観を取り払ったかたです。
今回のお話もさらにそういうシーンは少なめ、ラストに1回あるのみですね。
薄くはない文庫本の半分以上読み進めてもずっとお仕事小説です。
だから不満かというとそういうわけでもない、お仕事部分は丁寧に描かれています。

途中からちょっと納得いかなかったのはこの社長の言葉遣い、ありえないと思いました。
起業して2年の24歳の若い社長。
入社したばかりの34歳の営業経験豊かな男性に向かってタメ口どころか、
おまえ 、、するのか?
とかの思いきり上から目線口調。
違和感ありまくりで気になって仕方なかったです。
相手が大学出たての22歳の新入社員でもおまえなんて呼ばれないはずです。
最初からこんな言葉遣いするトップとは。
どこの世界にこんな話し方をする社長がいるのか、最後まで気になりました。

現代のスーツ着た男たちのお話だと知り購入しましたが、期待が大き過ぎたのかな、重治さんも個人的には魅力的には思えなかったです。

3

お仕事小説

めちゃくちゃ好みの設定だったのに、なぜかあんまりハマらはなかったのはなぜだろう…?と小一時間。。以下はその考察ですので、それらが全然ピンとこない!っていう方にはめちゃくちゃハマる作品なんだと思います!

おそらく…私が中高年の転職事情とか中小企業(ベンチャー含む)の実態とかをうっかり知ってる部分で、自分の実感と違和感ある部分が素直に入ってこなかったのかもしれません…。こんな楽しそうで社長がどイケメンな会社、ちょっとブラックでも転職したいですねw

なんとなく…二人の口調が設定の年齢(20代と30代)よりおっさんくさく感じてしまった…かも。

あと…表紙(ミドリノエバ先生好き!)から、うっかり社長&秘書なのかな〜とか思ってしまってて、秘書ではなくて、入社したてなのに年長だから色々会社のことに口出しちゃう世話焼き営業マンだったのがしっくりこなかったのかも(期待とのギャップ?)。。

なんといっても…攻め受けのキャラがハマらなかったです。特に受け!苦手だ、、こういう人が同僚だと自分の不真面目さと要領の良さ(言い換えてずるさ?)が目立って困ってしまうw実直で不器用な性格。そして、その性格がどこからきたのかという背景が結構重いな〜と思ってしまいました。

というか、なによりめちゃくちゃ”お仕事”小説で、ロマンスが発生する余地あったか?(特に攻め)なくらい、”お仕事”感満載だったので、なんとなく二人がリスペクトから恋心に感情をシフトさせたことを読み取れなかった私の読解力に問題があったのかもしれませんw

というわけで、お仕事ものとしての読み応えはありました。

2

居場所が欲しい


学生時代に起業した年若い社長と
恋愛がらみで離職する羽目になった営業マン


恋愛がらみで失敗し転職を余儀なくされた重治(受け)は社長の久瀬(攻め)含め全員が20代半ばの若い会社に転職します。
転職してきた自分だけが30代半ばだという驚きの事実。
全員合わせて10人に満たない会社にも関わらず、社長と社員の関係がギクシャクしていることに気づいた重治は、久瀬に会社の空気を攪拌してくれることを期待していると言われた通り、世話を焼くことにするのです。


重治は元医療機器メーカーの営業をしていましたが、繁忙期に会社で盛ってきた恋人に流されてことに及ぼうとしたところを同僚に見られた上恋人が重治に迫られたと吹聴した結果、会社に居づらくなり辞めることになってしまいました。
元々人が困っていると手を貸さなければいられないたちで、転職した会社でも社長と社員の間を取り持ったり、クレーム対応や書類書きなどさまざまな雑用を引き受けては自分はボロボロになってしまうのにやめられません。
それに気づいてくれたのが久瀬でした。

変わった癖を持つ受け様を描かれることの多い作者様のお話ですが、今回は他人の世話を焼きすぎてしまう受け様。
表題から見れば、社長を無理やり会議に引きずっていくコメディタッチな話かと思っていたのですが、役に立たなければ自分の居場所がないという強迫観念にも似た呪いにかかってしまっていた重治が救われる話でした。

重治はこの悪癖で、面倒を見た後輩に成果を譲ったりして出世は遅れるし、世話を焼きすぎて上には怒られるしとなかなか幸せになれていません。
これが、生来のものかと思いきや、成育環境のせいだと後からわかり、ただひたすら自己評価が低く、自分さえ我慢すればという呪いにかかった本当に気の毒なひとでした。
求めているのは自分を見てほしい話を聞いて欲しいというだけなのに。
子供の頃の話はその時の重治を想像すると本当に辛い。
身体のネグレクトはなかったとはいえ、心のネグレクトを受けた重治を久瀬はうんと甘やかして欲しいと思います。

表紙では久瀬が壁ドンしていて、俺様っぽいのかと思ったけど、末っ子らしく素直で可愛い人でした。甘やかされている環境をよしとせず頑張ろうとする気持ちが空回りしていた久瀬は重治のアドバイスを素直に聞き、社員との誤解も解けてますます会社が成長していく予感しかしません。
彼らがこれからも成長し、幸せになれるといいなと思える話でした。

ただ、重治の家族にはもう関わらないで欲しいと思います。都合よく利用しようとしないで欲しい。
そして、久瀬には重治を家族から守ってあげでほしいと思いました。


1

社長なのに歳下末っ子攻が可愛い

作家買い。現代ものお仕事BLで、社長の玲司(攻)も従業員たちも重治(受)も成長する姿が尊くて胸熱。

受けの重治は34歳。中途採用で若いベンチャー企業に入社。周りは自分より若い子だらけで持ち前の世話焼き献身的な性格を発揮していきます。
攻めの玲司は24歳。大企業の代表取締役の息子で、自身もベンチャー企業の代表取締役に。周りの若い従業員たちからは威圧感たっぷりの態度が原因で煙たがられているが本当は…。

こんな2人がどうやって恋愛に発展していくのか?ギスギスした雰囲気の会社から、重治の健闘と玲司の素直さで会社自体が変わりなかわら、恋愛に繋がっていくのが良かった!

一番推したいポイントが、攻めの玲司の可愛さです!社長で威圧感たっぷりで社員から煙たがられる存在だったのが、実は素直で歳下感たっぷり甘え上手な末っ子の可愛い人という素顔が隠れていたのがたまりません!そりゃ色々な理由で世話焼きな重治が惹かれない筈がないのですよ…!

お仕事ものが好きな人、歳下攻めが好きな人にぜひ!

3

堅実な仕事描写がすき。

商業BL小説にしてはキラキラしていない表紙が気になって買いました。中身はがっつりとお事BLです。

堅実な仕事描写が好きです。特に前半の、重治が経験を生かして社内のディスコミュニケーションを解消し、風通しのいい職場に変えていく辺り。

そのなかで、重治のドM体質・だめんずウォーカーっぷりが小出しに明らかになっていくのにフフってなったり。

パワハラ社長・久瀬がただの性悪未熟者ではなく、本当は素直で思いやりがあってしかも末っ子気質なのも発覚したり。

重治の働きかけにより、久瀬が素の笑顔をほころばせるところが素敵でした。

1

成長する姿が好き(*´˘`*)♡

雑誌にて本編の続きを読んで、面白そう☆と思い、購入させて頂きました。
特にSSはないようなので、電子で購入しましたが、電子は後回しにしちゃいがちで、ようやく読めました。

受け様は、世話焼き体質の営業マン、鳴沢。
攻め様はアプリ開発会社の若き社長である久瀬。

若い社員ばかりでフリーダムするる会社の有り様。
社会経験のある鳴沢が、見かねて手を差し出し、会社として体を成していく。

また、若い社長として舐められないよう、バリアを張り巡らせていた久瀬は、鳴沢に諭されて、無駄な圧がなくなっていき。

自己犠牲に近い世話焼きでフォローしまくりな鳴沢は、ビックリする程自己評価は低く。
えー、あなたみたいな人がいてくれたら、社員はありがとうしかないのに~。

そんな、2人の変わろうとする姿が良かったです(≧▽≦)
最初は鳴沢が机の下で久瀬の足を蹴ったのに、変わっていった久瀬が鳴沢の足を蹴っていて。
見守ってきた母の気持ちになってしまい、感無量。
2人でうどんを食べる場面も好きです。

鳴沢を捨てた元カレや家族達のざまぁも見てみたかったですが、鳴沢が幸せになるのが、何よりのざまぁですね。
鳴沢は公私共に充実して幸せだわよ!と私が心の中で存分にドヤってやりますわ⸜(*˙꒳˙*)⸝

2

大好きです。感想をダラダラと失礼します、、

これは、、なんですか、?
読んでる最中ニヤニヤが止まらないやばいと思っていたら過去の重いお話で感動し、久瀬の印象がガラリと変わり、部下と良い関係を築けるようになった様子に口元が緩み、同僚が気遣うことで重治の気持ちや考え方が変わっていき、頼れるようになった姿に涙しました。
重治が久瀬にときめくのと同時に私の胸も高鳴り、久瀬の意味深な言動に私も振り回されている気分でした、、

重治の前で久瀬が笑っているシーンが多くあり、ずっと、もうなんだこの幸せな作品は︎︎;;状態で苦しかったです(?)
重治は、今までたくさん人に頼られたり自分を犠牲にしてまで人に尽くしてばかりで、まさか自分が心配されると思っておらず、気を配って貰えて驚いている、、つらい︎、、それが分かるうどんのシーンやその後のタクシーや重治宅でのシーンが大好きです。告白があまりに良すぎて放心しました。でも……付き合えない(私が泣きそうになりましたけど!?)
重治が好きを自覚した時も気持ちを伝える時も素敵でした。結ばれて号泣しました。その後はニヤニヤ不可避シーンですね。読者の夢であろう幸せいっぱいシーンの畳み掛けありがとうございました。詰め込み過ぎですよ先生、、そして久瀬の想いが社員みんなに伝わって良かったです本当に︎;;︎;;︎;;

お互いがお互いの根の部分で絡まっているものを解いていて素敵な関係だなと思いました。
最初の方は年上の余裕?で重治が久瀬を助けるシーンが多かったですが、久瀬も重治を救い出していて、本当にこの二人が出会えてよかった︎です;; 「我儘ですよ、これは」最後の最後まで幸せでした。

「仕事に関係なく、俺はお前の我儘が聞きたい」
↑大好きです叫びました

海野先生、素敵な作品をありがとうございました︎!!

1

面白すぎる!続編希望!

なぜか紙で買ったはずなのに、部屋のどこにもなくて泣く泣く電子で買い直したのですが、それだけの価値がある1冊でした!素晴らしいお仕事BL!

まず海野先生の現代物って、本当念入りに取材されてるんだな〜って感じで描写が細かくてとにかく面白いです。BL小説だけど、BL抜きにしてもお仕事ものとして面白いんですよ。受けの重治が優秀で、序盤から難ありな職場をぐんぐん変えていく場面は読んでいて本当に気持ちがいいです。

もちろんBL部分も素晴らしくって。自己肯定感の低い重治が攻めの久瀬と出会い変わっていく。そしてわがままの言えなかった重治が勇気を振り絞って久瀬に告白するシーンは胸が熱くなりました。

海野先生の書かれる文章ファンな私は何を読んでも神評価にしてしまいがちなんですが、今作はもう間違いなくぶっちぎりで神評価です!
現代物、お仕事BLが好きな方は読んで損はないかと!

もっと2人の恋愛面だったりお仕事の続きが読みたいので、続編期待したいですね…

挿絵も本文の雰囲気にぴったりで素敵です。
超おすすめです!

1

「我儘ですよ、これは」

とっても良かったです。久しぶりに睡眠削って読んだ作品。
おひとよしで自分よりも他人のことが気になってしまう性格の鳴沢。この性格で元恋人を庇うように会社を辞め、面接先であったのが常に不機嫌そうな若社長の久瀬。
海野先生のオフィスラブ……とても好き。鳴沢の入社をきっかけに空気最悪だった会社が変わり始めるのが良った。久瀬の不機嫌そうな態度にも理由があって、それを鳴沢がサポートしていい雰囲気になり色々と回り始めて。でも鳴沢が面倒見がいいおひとよしになった理由もあって。
自己肯定感低い受けが攻めと出会って自分を肯定できるようになる話大好き。

2

これぞお仕事BL、仕事が辛い時にこそ読みたい作品

職場での人間関係や、仕事の仕方に悩んだことがある人には共感できることだらけです。

人の顔色を伺ったり、フォローしすぎたり逆にフォローが足りなかったり。
ミーティングに参加するのが憂鬱に感じる、仕事を残して帰宅すると気になって眠れない。
……思い当たる節がある方、多いんじゃないでしょうか?
作中の描写も、先生のあとがきも「わかる!」だらけでした。

仕事を通じて人が成長する姿を読ませてもらって、何度も涙が出ました。
受けと攻めはもちろんですが、他の登場人物の成長する姿にも胸打たれ、会社はチームなんだと改めて思いました。


BL要素ももちろん素晴らしく、攻めの気持ちを知った後に読み返すとさらに萌えポイントをキャッチできます。
社会人同士が出会ってから人を好きになるときってこんな瞬間だよなあ、と微笑ましくなります。

できれば、この後の2人がどうやって生きていくのかを読みたいです。
デート編とか、社内の人にいつ関係を知らせるのか、とか……!
一緒に住んだりとかしないでしょうか。してほしいな。


最近はBL小説もファンタジー作品が多いと感じていますが、この作品は現代モノ且つ「仕事」がメインの作品です。
私と同じように、現実逃避と萌えを求めてBL作品を読む方も多いと思います。
ですが、そんな方にこそ、この作品を読んでいただきたいです。
受けのお節介と優しさ、攻めの努力と責任感に、勇気や元気をもらえます。
踏み出したい一歩を、そっと後押ししてくれる作品です。

11

続編希望

先生買い。良かった。すごく好きな、溜息ついちゃうような素敵な一文に出会えたので萌2にしました。こういうのがあるから本読み、やめられない!現代リーマンもの(ファンタジー要素なんてミリも無い!)、本編300Pほど+あとがき。

10年ほど勤めた会社をやんごとなき理由により退職し、絶賛就職活動中の重治。(この名前が古臭く感じられて、それまた良い~)営業一筋だったので、次の会社でも営業をと考え、スーツ着て面接に来たものの、やたら面接官たちが若く、スーツなんて着ていなくて・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
会社の皆さん!若い!可愛い♡しごきがいたっぷりある子たちばっかり♡

++攻め受けについて

攻めはちっこいアプリ開発会社の社長、大手商社起業家の三男坊。少人数の会社なのに、会議に出る訳でもなく、社員からビビられている存在。受けの好みど真ん中なルックスらしい。

受けは「やべ応募先間違えた」と思っていたらしいのですが、何故か採用されてしまった根っからの営業マン。アプリ開発のアの字も知らないんですけど、あれこれ聞きまわって、脚で稼いで何とかしちゃう、コミュお化け。頑張り屋さん、おせっかい屋さん、おかん体質に思えます。

そんな受けが怖い社長に物申すって感じで変わっていくお話です。

会社勤めしたことある方でしたら、楽しい~って思うのではないかな。私は楽しかったです。

会社のお話だけではなく、受けの恋心っちゅうか思いが良かったんですよう・・沁みる。今思い出しても沁みる。それは、受けが自分の恋心をほのかに感じ取った時の一文。「ついでに何かが溢れそうになっている自分の胸も、ぎゅっと縛って封をした」。あーーーーーーーーなんて沁みるんだろう。私だけなのかな。

社内恋愛って難しい。上手く行かなくなった時のことを考え、自らの今の立場を考え、いいなと思ったことさえ、無かったことにする。若さだけでつっぱしって「好きだ!」なんて言ったりしない。・・・だから、ここ、ほんとに「うおーーーー」って吠えたくなりました、危なかった。

こんなふうにシンクロされる方が一人でも多いといいなと思ってレビューしてます。私にはほんと素敵なお話でした。良かった。

先生、これよゆーで続き書ける気がするんですが、難しいでしょうか?すったもんだの末、結婚式まで、最後、どちらかを看取るまででもいいです、読みたいなあ。そのためにも、皆さま、是非手に取ってくださーい!

7

胸熱お仕事BL!大好きです

もう…めちゃめちゃ良かった。。
お仕事BLお好きな方に全力でおすすめしたいです。

これ、オフィスで働いた経験のある方なら「あ〜、そういうことってあるある」と思わず頷いてしまう場面が多々あるのではないでしょうか。

「おはようございます」って挨拶しても、皆こちらに一瞥もくれずパソコンを見ながら小声で「…す」としか返してくれない職場で働いたことのある自分。
既視感のある場面に思わず読みながら「分かるーー!」と声を出しておりました。

共感したり涙したり、本当に感情が揺り動かされました。

24歳の若手社長× 世話焼きタイプの34歳営業中途採用社員のオフィスラブ。

34歳の重治は交際していた後輩に職場で押し倒されたところを同僚に目撃され、ゲイバレして責任を押し付けられる形で退職。
転職した先は社長以下全員20代で全員年下という環境の中、世話焼き体質を思いきり発揮させ職場の雰囲気・環境を変えていきます。

ポイントとなるのが、この重治という受けの世話焼き体質は「生来の」ものではなく、自分の存在意義を見つけようと足掻いた幼少期に培われたものだということ。

それを見抜いて「我儘を言って欲しい」と、ドンと受け止めよう、包み込もうとする攻めが輝いて見えました。

前半は受けの言動が攻め(や周囲の社員たち)を変えていくのですが、後半は逆に受けが攻めの言葉によって自らの生き方・考え方を見直し変わっていくストーリーになっています。

BL的恋愛シーンや絡みは決して多いとは言えないのですが、、
だからこそ後半、久瀬社長の告白〜二人が結ばれるまで&恋人同士となった二人の短くも甘いやり取りにグッ✨ときました。

自己肯定感が低く、自分の気持ちを優先することができなかった重治。
そんな重治が一歩を踏み出し、小さな我儘を攻めにぶつけていく…その部分が胸熱!でした。
(もうね〜この我儘が、本当に本当にワガママとは言えないものなんです。好きな人になら、こんな我儘言われたい❤︎って思ってしまうような甘くて可愛い我儘ばかりです)

胸熱なのに、ふわっと温かい幸福感に包まれるとても素敵なお話です◎
ぜひいろんな方に読んでいただきたいなあ。

8

新たな職場は年下ばかりのベンチャー企業!?

今回は会社社長と中途採用された営業マンのお話です。

受様が転職した攻様の会社で攻様と社員の中和剤となり
新たな恋を実らせるまで。

受様は医療機器メーカー勤務の営業マンでしたが
社内恋愛していた後輩に押し倒された現場を
同僚に目撃されたことから退職を選びます。

恋人のために自分から辞めたものの
傷心を抱えたままの就活はなかなか身が入りませんでしたが
大手商社のヘルス系アプリ開発事業部の企画営業募集に
前職に通じる点を感じて応募します。

ところがスーツ姿の34才の受様以外の面接者は
カジュアルな服装の20代と思しき若者ばかり。

社長と最高技術責任者、エンジニアマネージャーという
面接官もまた20代にしか見えない若者で
受様は早々に自分が受からないだろうと諦め
周りを視察し始めたところで社長と目が合います。

この社長が今回の攻様なのですが
問答無用で視線を引寄せるほどの美貌と
冷淡な物言いに心臓が高鳴ってしまいます。

しかしそんな感想を抱いたのは受様だけのようで
他の面接者達は冷淡な攻様の様子に委縮していて

窮地に陥る相手を放っておけないお節介体質な受様は
営業で培った話術で笑いを引き出し
面接者の緊張をほぐすなんてことをしてのけて
1週間後に採用通知を手にすることになるのです。

攻様が受様を採用した理由とは!?

20代で起業した有名商社社長令息である攻様と
攻様の会社に中途採用された受様のオフィスラブです♪

20代の攻様が立ち上げたアプリ会社に
再就職した受様のお仕事モノなのですが

ある事情で社員と慣れ合わず孤高の社長を演じている攻様と
そんな攻様に戦々恐々としている社員たちという現状を
お節介気質な受様が変えていくストーリーで
とても楽しく読ませて頂きました。

攻様の会社は今時のベンチャー企業で
攻様とともに面接した社員以外も全員が攻様と同世代で
受様よりも年下の社員ばかりです。

攻様が受様を採用としたのは営業の即戦力としての他に
場の雰囲気を拡販する力に期待しての事だと言われ
最初は受様同様、ううん???と思うのですが

受様が攻様や社員と関わっていく様子を見ていると
攻様が求めた事がわかってきます。

お話が進むにつれて攻様が今の姿を装う理由と共に
受様が人の役に立ちたいと願うようになった訳が
明らかになっていくのですが

その過程で仕事は会社の雰囲気は良くなり
受様も業務に馴染んでいくのですが
攻様との恋の展開は反比例にで厳しくなっていき
どうなる事かとハラハラ&ドキドキでした。

他人を思いやることは大切ですが
自分もまた大切にしないと幸せは掴めないのだという
真理に胸打たれる良作でした (^-^)v

5

お仕事BL

これぞ正にお仕事BL!なのではないでしょうか。

若い社員ばかりで構成された小規模企業(でも母体はめちゃくちゃ大きい)の営業として、主人公が採用面接に挑むところから物語は始まるのですが、もうこの面接のところから面白かったー!

主人公がとにかく有能というか、場を見て動けるのって本当にすごい、と思います。はっきり言ってこのお話の八割はこの主人公が、問題の多い職場を改善していくこと中心で、途中で「ん?なんか攻めと大して進展してないような気がするけど残りページ大丈夫かな?」と確認したくらいです笑

でも最後はちゃんときれいにラブで納まったので安心して読めます。

個人的には、主人公の元彼の酷さが忘れられず…あの元彼は後悔とかしてないのかな?主人公と別れて、絶対後悔してそうな気もするんだけどな。

6

受けの有能さが気持ち良い

いやあ〜!面白かったです!読んでいてすごく楽しかった!
恋愛面もきちんとあるのですけれど、どちらかというとお仕事面BLのお仕事面をお求めの方におすすめしたい1冊です。
健康系アプリ開発会社のお話とのことで、専門用語その他もろもろ沢山出て来ます。
しかしながら、知識なしでも問題なしです!
なんてったって今作の受け・鳴沢も右も左も全く分からないど素人なのですから。
これなら大丈夫そうかもと、流れに身を任せて読み進めると…まあー面白くて!
海野先生って毎作多種多様なジャンル・職業の人々を描かれていると思うのですが、お仕事描写を読ませるのが本当にお上手ですよね。それも面白いのだからすごい。

今作はやはり、受けの鳴沢のキャラクターが光る作品だったかなと。
非常に斬新な面接の受け答えをしてしまった中途採用でなぜか受かったものの、いざ入ってみれば自分以外は約10歳ほど年下の社員ばかりが集まったなかなかにカオスな職場で、今作の攻めとなる若社長もややクセありの人物ときました。
これは受けが大変そうだぞー…と思いきや、持ち前の空気察知能力と処世術と仕事が出来る有能っぷりを発揮して、流れるようにクセありな職場の風通しをどんどん良くしていくではありませんか。
これがものすごく気持ちが良くて、リズム良くさくさく読めてしまうんです。

お人好しを通り越して菩薩のような受け・鳴沢。
本当に34歳か…?と思えるほど社会人として落ち着いていて、途中何度もロマンスグレーの間違いじゃないよな…?と思いながら読んでしまいました。
有能すぎて鳴沢みたいな同僚がほしくなります。うちにも来てほしい。
そんな彼のお相手は24歳の若社長・久瀬。
一見素っ気なくて難ありにも見える人物ですが、これまた読み進めていくと不器用で愛着がわいてしまう人物像へと変化していく気持ち良さが味わえます。
受けの言葉を素直に受け取って、口だけではなくちゃんと実践する年下攻めの図がなんだかとてもかわいらしいんですよねえ。

受けが攻めをさり気なく育てる作品でもあり、かと言ってあまり受けがよしよしとするわけでもなく、受けが背負った重たい荷物を下ろして任せられるような頼れる攻めへとしっかりと成長してくれる。
こういう地に足のついたお話が読みたかった!を叶えてくれる作品でした。
お仕事面と比べると恋愛面はもうひと息ほしかったかなーといった印象ですが、それでも全体的に読み心地が良く、続けて読みたくなる展開ばかりで終始楽しんで読めますよ。
ちらりと垣間見える甘え上手な末っ子攻めの図も良かったので、気になる方はぜひ。

9

お仕事BL要素高め

アプリ開発のベンチャー企業に転職するキッカケから始まるオフィスラブ。年下イケメン社長と歳上オカン部下の、"仕事も恋も大改革しちゃうぞスペシャル"なお話です。

とにかく目立つのが仕事の中身。お仕事BLど真ん中の作品で、仕事に関する描写がすごく細かい。作者さんの取材力すげーです。臨場感に溢れていました。

畑違いの業種から転職してきた重治が、会社の風通しを良くするため奮闘する社内改革的な側面も備えたストーリーなので、恋愛とはまた別の次元で面白楽しく読ませて貰いました^ ^
重治の縁の下の力持ちパワーで社内の雰囲気がどんどん向上していくのは見ていて楽しいです。

無愛想で高圧的な態度の社長に怯える部下たちの図式を変えようと、持ち前のお節介と世話焼きの性格で手を回す重治の手腕に注目ですよ!
他業種から転職してきたがゆえの視野の広さ、物事を広義的に捉える力、社員たちにスッと溶け込む人当たりの良さと柔軟性、それと営業で培われたフットワークの軽さが光ります。
困った事案には手を出さずにはいられないお節介な性格のお陰で、社内の雰囲気が変わるどころか仕事のクオリティをも格段にアップさせていく彼の能力は見事でした。
正直なところ、BLよりそっちの方が見応えあったかなって感じです(笑)

というのは、BLのインパクトが少々弱めな印象。仕事描写が丁寧に展開されていたことに比べると、ちょっと先急ぎすぎ&粗さを感じてしまいました。
久瀬の視点からの話もあればまた違う見方ができて、物語の幅と奥行きが広がったかなと思います。重治視点のみでは心許ないって言うか物足りなかったので、久瀬の視点が欲しかったです。


お仕事シーンが引き立っていて、全体的なストーリーがすごく面白かったです。
年下社長と年上部下って組み合わせが新鮮で、また重治が姉さん女房的な感じで、久瀬をグイグイ引っ張る姿も好ましかったですね^ ^
お仕事BLが好きな方におススメ作品です。



8

年下社長攻め 仕事する男の魅力が感じられる 

久瀬×重治


恋愛よりもビジネスに焦点を当てている気がする。

重治の経験からくる洞察力、
久瀬の仕事に対する真剣な姿勢とかがリアルで、
仕事する男の魅力が感じられる。


前の会社で社内恋愛のせいで辞めた34歳の重治が、
中途採用された会社が全員20代で、社長は24歳の久瀬。

久瀬がちょっとクールで不機嫌そうで、
社員たちとあまり関わらない、孤独な感じがする。
重治がその年下の社長に言動で重みを持たせたりするが、
次第に彼の才能や会社への情熱に惹かれる。
久瀬も、重治のアドバイスやサポートに次第に心を開いていく。
仕事を通じてお互いを深く理解し合って、
関係がどんどん進展していくというお話。

重治、
ゲイでの葛藤や
若い社員たちの中での振る舞いに悩みつつ、
誠実な大人の男性。
経験に裏打ちされた言葉一つ一つに意味がある。
その中で、久瀬のことを大事に思ってる感じが伝わってくる。
仕事も、男としても、ベッドの上も、
最初は久瀬の前で年上の余裕を見せていたけど、
どんどん揺らされて、久瀬に振り回されて、
戸惑いながらも彼への想いがどんどん強くなっていく様子が見どころ。

久瀬、
CEOとしては若くて完璧に見えるけど、
家庭の関係や内面は実は複雑で、
自分に迷いがあったり、
感情をうまく伝えるのが苦手で、
重治に押され、認めてもらって
徐々に重治に心を開いて、彼に浸る姿が最高。

同僚たちとの交流もあって、
ビジネスのリアルな面で、
10歳の年齢差のある社長と部下が、
お互いを一人の大事な人として扱って、
徐々に築かれる信頼関係に変わっていって、
お互いを本気で愛していることに気づき、
恋人同士になるまでの展開が素晴らしかったです。

7

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