ぼくの狂人くん

boku no kyoujinkun

ぼくの狂人くん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神18
  • 萌×26
  • 萌1
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
120
評価数
28
平均
4.4 / 5
神率
64.3%
著者
いとだ旬太 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784865897579

あらすじ

“キメセクで
ケツ
溶かしてやるよ”

冷酷非道なイケメン極道
×
性欲旺盛でちょろ可愛いホスト

クズ男同士の歪んだ執着愛



▼あらすじ 「報復は痴態がたっぷり映ったハメ撮り流出」

人気ホストのカスガ(本名・春日部)は調子に乗っていた。
女を侍らせ貢がせヤりまくりの日々。人生はチョロいとナメきっている。
しかし、チンピラグループの女に手を出してしまったことから彼の転落が始まった。
追われる身になった春日部を匿ってくれたのは、裏社会に生きる幼なじみの檜(ひのき)。
チンピラの溜飲を下げるため、春日部が犯されているビデオを撮影するハメに。
ち○この使用を禁じられたヤリチンの末路とはーー!? 狂気の愛を描いた衝撃の問題作。

表題作ぼくの狂人くん

檜、ヤクザ
春日部、ホスト

その他の収録作品

  • 描き下ろし ホスト×ヤクザだとこうなる
  • あとがき

レビュー投稿数9

素晴らしき世界観

重かったら読めない世界を
軽くポップでスピーディーに進んでいくので
あっという間にのめり込みました。
絵柄がとてもすきです
春日部くんはチョロくて丈夫で
不憫かわいいし
檜は重いのを隠して仏頂面が愛おしい

どちらも狂っていて
狂っていく

そこに檜の求めていた
春日部くんの夢が形になって
切ないけどずっと続きますようにと
思わせる

BL漫画って5〜6話で一冊のまとまりで
なんとなく展開がよめてしまうものが多い中

この作品はまったく先が読めず
そこもよかった

考えてみたら美しいラブシーンも無い。
けれど
映画のようなまとまり感
余韻にひたれます

0

重めのメリバ

これは・・・光属性にはなかなか堪える本です。逆にメリバ贔屓な方にはいいかもしれない、、ラスト、受ちゃんメンタル崩壊してるよ、ね????一周回ってニッコニコだけど、、_(:3 」∠)_

途中まではよくあるタイプの救済ストーリーだと思って読み進めてました。痛いけど、辛いけど、どこかできっとパーッと開けるのだと。

でも、檜パパの登場によって、『これは・・・』という血生臭い展開。からの、、うーんーーーーどう読んでも鬱!

このジェットコースター?な展開を追ってハラハラするのもこの作品の魅力だと思うので、ぜひ詳しいネタバレは無しで読むことをおすすめします。ムナクソです。

人間ドラマとしてめちゃくちゃ好き!という人も一定数いると思います。

0

狂愛 VS 本質の欲

ずっと気になっていた「ぼくの狂人くん」
先ず気になった理由がなかなか見ないワードの「キメセク」
このワードに惹かれてしまいました(*´ェ`*) 

キメセクって言っても結構商業だと媚薬が主な事が多いかなぁ~と常々思うのですが、そこに来ていとだ先生作品の帯とあらすじでこの言葉で煽って来るとは…⁉
生ぬるい感じではきっとないんじゃないかな~???と期待してしまいました
まぁ怖いもの見たさという興味本位といとだ先生作品へのこれまた尽きぬ興味
先生の作品ならではの感性みたいなものがある気がしているので読んでみる事に♪

結論から言ってしまうと……
私が想像していた「キメセク」とは趣が違っていましたがそれでもお話しは面白かったです(๑>◡<๑)‼
勿論万人受けするタイプのお話しではないですが、この作品でないと味わえない執着や破綻が確実にありましたし、その先にある「2人だけの世界」的な終着の魅せ方も「おぉ…!」と唸るものがあります

私はハードな性的嗜好を期待しちゃいましたがこの作品からはハードな愛し方しか出来ない激重執着と親子の情を越える人間の業と欲を読ませていただきました
まさしく「狂人」のお話し…
読後の気持ちとしては「読んだなーーーー‼」というのが率直な感情
描き出された数々の狂愛のページを「見た」のではなく、「読んだ」と実感出来る1冊でした

攻めの檜(ひのき)の限界突破した激重な春日部(受け)への囲い込み愛
そんな檜を越える狂人っぷりを見せてくれるのが檜の父、柊
人の欲とは実に恐ろしや…情を越える欲、本質の欲を柊に見た気がします
柊は檜に「狂うな」と教示をしていましたが、元から「正常」を持ち合わせない人の「狂うな」の説得力の無さったらない訳で。。。

親子という情はそこには既にない、サディストとしての欲を満たすべく追い詰める柊
そんな柊から春日部と「共に在る為」だけに…捧げ生きるべく逃げ続ける檜の愛情
例えそれが他者から見たら狂っていたとしても彼にとっての「愛」であるのは信じられる
まさかこの作品の後半がこんな親子の愛憎劇になるとは…(;゚∀゚)‼

さすが‼いとだ先生作品だな…!と改めて実感
もっと鬱々としてしまうかも知れない……という危惧と共に心の予防線は張りながら手に取ったのでじっくり「読めた」事で思いの外読後は2人の幸せを穏やかに願えています

修正|セリフや体位で修正不要な描写 遮るもの(吹き出しとか)がなくてもぼやけた描写なので白抜きとかはなかったです(シーモア)

1

ハッピーエンドなのかメリバなのか…

中々にぶっ飛んだ作品でした!!
まずかなり生々しい暴力や怪我、お漏らし、薬、レイプ、本当になんでもござれの世界なのでその辺が無理な方は要注意な作品かと。

物語前半は好きな子を囲いたくて色々と手を尽くしてしまうヤクザのお話で、執着BLとしてはある意味定番の展開という印象でした。
しかしそれだけで丸く収まらないのがこの作品の特徴といいますか、後半はその前半で囲うためにやらかした色々なことの責任を取らされていく展開になり、これまた前半が可愛く思えるほど中々に痛々しい。

結果的に全員が傷を負って全く平和ではないけれど2人はとても幸せそうという結末に。
結果だけをみるとメリバのような気もしますし、でもお互いがいれば大満足で幸せという2人の表情(1人は訳アリですが…)と互いのかつての夢が叶った事実を見たら紛うことなきハッピーエンドなのではないか、というような気もします。
個人的にはめちゃめちゃインパクトがあって非人道的なんぼのもんじゃいなこの作品の雰囲気がとても好きでした。

1

やばいものを読んだ

読み終わった後の感想は、やばいものを読んだなです。

正直物語の前半までは、あらすじなどで得た事前の情報で想像できたくらいか、それを少し超えるくらいのやばさでした。(その前半部分だけでも、十分読み応えがありました。)

物語の後半は、やばさがどんどんどんどん膨れ上がり、まったく予想してなかった方向に進みました。
受けについては伏線あったのですが、こんなふうに物語が進むとはと驚きました。

攻めの受けへの狂った愛は受けへの思いの大きさを感じ、受けのバカと言われてしまうくらいの明るさと真逆の狂っている姿には動揺させられました。
とても凄まじい作品でおすすめですが、血が苦手な人は注意な作品です。

0

落ちて、堕ちて、墜ちてゆく

あああ…なんてーものを読んでしまったんでしょう。

ポップなタイトルと表紙から
クズはクズでも最後はどんでん返しで大団円って思ってたんです。

ところがどっこい、モブレ、薬物、殺人、なんでもござれ。

ハピエン至上主義、痛いの無理な方には絶対おすすめできないやつです。

痛い、しんどい、グロい、切ないのオンパレードで
ページをめくる度、嫌な予感が募ってゆきました。

物語はホストの春日部が女の子をヤリ捨てした恨みを買って
集団リンチに遭うというまさにどクズなはじまり…。
そんな春日部の窮地を救ったのが幼馴染でヤクザの檜。

ハメ撮り動画の流出と、檜のヤクザ特権によって
とりあえずはチンピラたちの魔の手から逃れ、
檜の元で至れり尽くせり囲われライフを送っていた春日部ですが…。

けれど、実はこれ、全て檜の策略だったのです。

リンチも、家が火事で焼けちゃったのも、モブレに遭うのも、
果ては薬漬けになっちゃったのも、ぜーんぶ檜のせい。

それもこれも、春日部への愛ゆえに。

薬物で朦朧としている春日部に檜が言った台詞。

「俺はもう ずうーっと お前しか好きなもんねえよ」

その言葉通り、檜にとっては春日部だけが大切で、
春日部以外は心底どうでもいいんです。

だから、自分と春日部の邪魔になるなら
ヤクザの幹部だろうが舎弟だろうが人殺しも厭わないし、
モラルなんて欠片もないんですよね。

タイトルの“狂人くん”って
はじめは春日部のことだと思ってたんだけど、
読めば読むほどにああ、檜のことだったんだなぁって
ずぶずぶと腑に落ちてゆきました。

そんな檜に愛されてしまった春日部はアホで能天気で、
表面上はあっけらかんとしているけれど、
その正体はどん底の不憫受けでした。

だけど、最後まで読んでみると、
振り回されていたのはやっぱり檜だったのかもしれない。

春日部と出会ってしまったばかりに狂ってしまって、
身も心も、人生も捧げてしまったのだから。

誰よりも純粋で、一途で、歪むほどに愛が深くて、
春日部のためならば世界をも敵に回してくれる
これぞ無敵の攻め?なのかも。


正直、これがハピエンなのか、メリバなのかわかりません。

こんな結末を迎えてしまった二人にとっては
このささやかな幸せこそが最上の形だろうし、
穏やかな幸せを求めてしまえばメリバなのだろう。

この先の逃亡生活を思えば苦労しかないし、
今後、春日部が正気を取り戻す可能性だって低いだろうし、
正直、檜、お前それで幸せなんか…と思わないでもない。

だけど、もう言葉も話せなくなった春日部の無邪気な笑顔と
そんな春日部に向ける檜の心から嬉しそうな笑顔、
それだけでもう胸が詰まっちゃいました。

最後のページの檜の
「楽しく暮らそうぜ春日部 この先もずっとずーっと 絶対な」で
なんかもうだめだった。

そんな世界一心許なくて、儚い「絶対」がどこにあるんだろう。
こんなにグロくて、倫理観もないのに、泣けてきちゃったよ。

二人が一緒にいられるなら、春日部が笑って、檜が幸せなら、
もうそれでいいわ。

檜が捕まって死刑になって、離れ離れになってしまうくらいなら、
どうか二人で一緒に同時に死んでくれ。

願わくば二人がジジイになるまで、逃げおおせますように。

6

最狂

初めましての作家様です
1話を見て気になっていたので購入

試し読みで見ていた雰囲気とはかけ離れた展開、想像しない狂気で最高でした。
光属性の物語ではない、グロもある程度描かれるので、読む人を選ぶ作品。でも好きな人は好きだと思う。

幼なじみのイケメン極道×ちょろホスト、檜は春日部を自分のものにするため手段を選びません。
最初から狂ってる人間同士、狂気の渦に堕ちて行きます。二人の先は破滅なのか、真っさらな未来なのか。
狂った人間の堕ちた先って、何も無い、真っ白な部屋のイメージで、笑うような。

狂愛は、鳥籠の執着と言うよりは、サイコパスのほうがしっくりくる。

ただこちらの作品が冥花すゐ先生の『ソムニア』に軸がそっくりで、ちょっとモヤモヤ。ヤクザ×ネグレクト孤児なのと描写からか、個人的には本作の方がわかりやすかったとは思う、けど残念。

作品としては1冊でまとまっているし、よくここまで描ききっていただけたと思います。

1

先が読めない唯一無二の作品。すごい作家さんだ…

絵もストーリーも、モノローグも。ホンモノの漫画に触れた気がします。1冊で完結しているのに、まったく物足りなさがない……!

・普通のハピエンに飽きた方
・暴力系の描写が平気な方
・歪んだ愛ウェルカムな方

ぜひ一度読んでいただきたいです。

ネタバレはしませんが、とにかくページをめくる手が止まりません。先が読めないワクドキ。最後の1ページまで、「どう終わる気ですか先生!?」と楽しませていただきました。

軽いか重いかと言われれば、重い話だとは思います。それでも、受ちゃんのアホな発言やイケメン攻の辛辣なツッコミが和ませてくれます。読んでいてツラいシーンも多いですが、嫌な方向にメンタルが引っ張られることがなく。リアルっぽいとこ、そうじゃないところの書き分けが素晴らしいなと思いました。リアルなグロは苦手ですが、本作はそうではないと個人的には感じます。

独特なワードセンス、カッコいいモノローグも刺さりまくり、キャラの豊かな表情も大好きです。性描写が何度かありますが、体よりも表情メインで妄想を掻き立てられます。そして受の表情が、なんともエロい。ドロドロに溶けた表情、最高でした。

何というんでしょう、新しい扉が開いちゃった感。BLを普段読まない人にも、おすすめしたくなりました。素晴らしい作品に出会えてよかったです!

0

ここがトライアルチャンス! なのか?

前作が妙に気になるお話だったので なんの迷いなく買いはしたんですが
良いのか悪いのか いつになく目が厳しくなっているような気がします

それくらいセンセーショナルなものだったんですよね あたしの中で


今回も クズやゲスなんて生易しいものから 奪い 蔑み 虐げられるが綺麗に配置されそこにある痛々しさに 人を選ぶと言うより 前作以上に 作家さまに選ばれる という素敵な仕上がりになっているのかな と

ただ お話の読みやすさで言えば前作のほうが読みやすくはあったけど 世話焼き幼馴染みXアホの子 のコミカルさが装備されているので取っつきやすいのはこっちかな と思いたい ←言いきれないのが悔しい


とにかく愛情が捻れているので この捻れの原因を受け入れられれば

ちょっと危ないラブコメ 風

ではあるんですが 作家さまの嗜好なんだろうな
見せ場が「虐げ」なのでやっぱりここに得手不得手はでるだろうし 好みの分かれ目にもなってしまう

複雑ですよね この世の中甘いだけではできてない 
かといって汚い部分を見せようとすれば当然 痛みも苦しみもついてくる 
BLでありながらこのバランス加減が負寄りだから万人受けにはなかなか繋がらないだろうけど だからこそ中毒性を帯びてくる



日も当たらないヤクザな世界よりヤクザな環境で見つけた たったひとつ手にしたい光
いつ忘れてもおかしくないような幼い日の約束に どうしても守りたかったもの

簡単に潰される夢

正直 表紙のカラフルさに釣られて手を出せば驚くほど危険な 鈍色に歪む現実に明るい未来が見えない この世の哀れがつまってます
前作に続き直接的な描写はなくてもグロさに苦手がある方にはおすすめできない程度に血なまぐささもあります

ただ 愛していたのか 愛したかったのか 愛されたかったのか 共依存にも似た重すぎてみえないようなものにかまってらんないくらいの 信念と欲 があるんですよ

なので そこを欲しているのなら読んでみたほうがいいのかな?
もう少し 愛の所在 がわかりやすければ違うおすすめのしかたができたのかな?

目に見える幸せな時間は確かにあるのに この幸せを説明するのがほんと難しいのよ ←語彙力のなさと理解力 読解力のなさ 何より説明力の欠如が故です

うーーん 狂人 ホントそこよ
簡単に言ってしまえば 狂人 なんだけど これって
ほんとに狂っていたのはいったい誰なんだろうね 

哀しいね

1

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