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kondo ha shindemo shinasemasen!
死んでしまった元恋人を死なせないために、四年前にタイムリープする主人公(受)。
だけど、戻ってきたその日は、その恋人から別れ話を切り出された当日だった!
元恋人が死んでしまう未来を変えるために、なりふり構わず貴文は頑張ります。周りからも性格が変わった?と驚かれるほどに一生懸命に。
やり直したい過去があったとして、人はそこまで選択を、行動を変えることが出来るでしょうか?私は、難しいと思っています。たった一つの選択を変えたからといって未来は大きくは変わらない。他の要因と相まって、結局今と同じ未来へつながっていく……そう思っているので、貴文の行動力には驚きました。
おそらく、彼にとって湯峰の死を回避したいのはもちろん、ずっと湯峰との別れが心の重しになっていた。だから、あれほど必死になれたのだと思います。
タイムリープものは元々好きなのですが、この本はその中でも上位に入る好きな作品になりました。タイムリープものが好きな方は、絶対に後悔しない物語だと思います。是非読んでいただきたいです!
大学時代の元カレが亡くなった。常に人に囲まれていたあいつが、孤独死。しかも死後3日後に発見されたのは何故?!
強く願ったその時、時間は4年前に巻き戻ってしまった。
今からなら、死を覆せるかもしれない。過去をなぞりながら塗り替えていくと……?
タイムリープもの、確かに流行ってるけど……
と思いながら軽い気持ちで読みました。
タイトルが若干軽く感じますが、それを埋めて余りあるほど内容に厚みがあります。
読むのを迷っているなら、読んでください。
きっと、後悔はしないので。
設定がこれでもか、とモリモリなのですが、ちゃんと一つ一つに意味があって最後まで矛盾がないなと思います。
結末に向かって元カレ君の気持ちや背景が徐々に判明していくのと同時に、
主人公の考え方や価値観などがゆっくりと変化していくのが文章からじわじわと染みてくる。
でも、矛盾はしないんですよ。
だって彼の願いは「自分のためのものじゃなかった」んですから。
お互い、ね。
でたでた。BL世界特有の不憫てんこ盛りキャラ。しかも受け攻めどっちも可哀想な生い立ちで。長いしウジウジ受けの勘の悪さにイライラしっぱなし。最後のセックスと告白シーンにキュンとした。でも不憫要素てんこ盛りはずるいよね
大好きな海野幸先生の作品ということで、ずっとずっと読みたい…と思ってはいたものの、躊躇していました。
というのも、自分自身が親友を亡くした経験があり、お話的にどうしても思い出してしまいそうで、なかなか勇気が出なかったのです。。
でも!今回アワードにノミネートされているのを見て、読んでみて本当に良かった…!
貴文が過去に戻って大好きな人を救おうと奮闘する姿、そして2度目の人生で知ることのできた湯峰の本音…胸がきゅーっとなり、涙腺が崩壊してしまいました。 。°(°´ᯅ`°)°。
なんといっても、愛しい人を救うために行動を変えた貴文の勇気と男気が良かった!!あっぱれ!と言いたくなるほど格好良かったです✨
やり直しの人生で、以前は一発合格した予備試験に落ちるという、絶望的な経験までしてるんですよね…自分だったら目の前が真っ暗になり、翌年まで頑張ろうなんてとても思えないかも。。
不合格となったことをきっかけに「なぜ自分は弁護士になりたいのか?」という根本的な問いを考え直し、胸にずっと引っかかっていた思いを育ての親である伯父さんに話すこともできた貴文。
自分の心の一番繊細な部分を伯父さんにさらけ出すのは、本当に怖かっただろうな…と、伯父さんの部屋に向かう貴文の姿を文章で追いながら、私の心もバクバクドキドキしていました。
そして何よりも!
変わりつつある貴文を見て、彼を変えたのが自分じゃなくて悔しい、と、初めて嫉妬や独占欲を抱く湯峰に、なんと言ったらいいのか…もう、きゅーん。。でした。
貴文に独占欲を許されてからの溺愛、独占欲見せまくりの姿には萌え転がるしかなかった…「他の人の目に貴文を触れさせたくないから」貴文に車道側は歩かせないし、レストランでは必ず背中が向く席に座らせるんですよ…この束縛彼氏め!( ̄▽ ̄)←大好き❤︎
お人よしで、どんな時でも優しく、無下にされても怒らず…という菩薩のようだった湯峰よどこへ?と、ニヤニヤと萌えが止まらなくなっちゃいました。
実際の人生は物語のように都合よくリセット→やり直し転生とはいかないけれど。
思いは、言葉にして出さないと伝わらない。
大切な人にこそ、「今」というタイミングを逃さず、勇気を出して伝えなければいけない。
そんなことを噛み締めた、一作でした。
四年前にフラれた元カレ・湯峰が、過労の末に孤独死したと知り、四年前のフラれたあの日にタイムリープしてしまうというお話。
この先どうなるのか?湯峰の死を回避できるのか?といったストーリー展開が興味深くて一気読みしました。
なんとしても今度は死なせまい!!と受けの貴文はがむしゃらに奮闘するんですね。
それまでの貴文は感情を露わにすることもなく、人と関わることを極力避けていたのに、湯峰の死を回避するために、なりふり構わず積極的に人と関わってあれこれ介入していく。
貴文の変化が呼び水となって周囲にも変化をもたらし、やがて…というところが無理なく、とても良かった。
ツッコミどころもなく完成度が高いタイムリープものだと思うな。
それにしても攻めが病的なお人好し。
断ることが出来ず、次から次へと人の頼みを引き受け、負の連鎖の末に過労死してしまう……。
お人好しはいいけれど、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」を思い出してしまったわ。
そしてワンコではないけど、ゴールデンレトリーバー系の外見ということで萌え。
そして終わりのほうのタガが外れたように溺愛彼氏になってる様子、貴文を人目にはさらしたくないとガードしてる姿にめちゃ萌え。
人が良すぎて死んでしまった元カレを助けるため奮闘する弁護士
弁護士となって2年目の貴文(受け)は粛々と業務をこなす毎日を送っています。
そんな時、友人らしい友人もいない貴文に大学の知人から学生時代の元恋人・湯峰(攻め)の死を知らせる電話があります。
お人好しでいつも誰かの困りごとに手を貸している湯峰の死に衝撃を受けます。
先輩に頼まれてブラック企業に就職し、父親が病死したことで実家に戻るも母親が事故死し、家業の借金が発覚し、うまく家業を畳んだと思ったら、友人の借金の連帯保証人になり、逃げた友人の代わりに借金を返しながら、再び元のブラック企業に戻り過労で死んだというあまりに悲惨な湯峰の死に嘆き悲しみ、やけ酒を飲んでいると、同じように湯峰の死を悲しむ不思議な紳士が隣で酒を飲んでおり、なんと元の時間に戻してくれるといいます。湯峰のためならと過去に戻ることにするのです。
タイムリープといえば、やり直しができてラッキー的なことしか考えたことなかった私でしたが、貴文がタイムリープを受け入れた時、あの難しい司法試験をもう一回受けないといけないのかそれはしんどすぎる、と思ってしまいました。実際に一発合格だった貴文は、逆行後は一度失敗しています。
そんなことは些細なことと戻る選択をする貴文ですが、天秤にかけるものが未だ忘れられない元カレの命だとしたら当然ですね。
とはいえ、戻った先が4年前の別れ話が来た直後というなかなかなタイミング。
湯峰の死んだ経緯がお人好しだったことだったため何としてもそばにいて阻止しなければなりません。とりあえず最初はブラック企業に就職させないこと。
なりふり構っていられなくなっている貴文は今までより積極的に湯峰にからんでいきます。
お人好しで人に利用されてばかりの湯峰にハラハラドキドキしました。
なんとか就職させないよう奮闘するのに思った風に行かず、自分も含めて卒業時点で戻る前より悪い状況になったようになった時はもう先が気になって気になってページを捲るのももどかしいきもちになるほどの勢いで読みました。
戻る前は、2人が出会ったことで、貴文も湯峰も元々持ってなかった感情に戸惑った挙句、逃げることを選んでしまって最悪な結果になってしまったのですが、今回はそれをちゃんと受け入れたことで2人にとって良い結果になって本当によかったです。
とってもよかったです!
ストーリーは他の方が完璧に書いてくださってるのでキャラ萌えの話を…
受け視点で、冒頭は受けは生真面目系なのかな?と思ったのですが、意外とてやんでい!って感じの子でめちゃめちゃ好感が持てました。
リープしてからの受けは攻めからすると結構誰に対してもフレンドリーで(全部攻めのため)、今までは自分だけが知っていた顔もバレてしまって気が気じゃなかったんだなと思うとニヤニヤしてしまいました。
リープ前の大学生時付き合ってた頃は全然懐かない猫が自分にだけ懐いてくれてるみたいな気持ちだったんだろうし、受けが全然攻めは自分のこと好きじゃないと思ってたら実は攻めもめっちゃ受けのこと好きで友達って言われてショック受けてたり他の男と連絡とってるの嫉妬してたり、そういうの大好きです。
攻めはわんこ系と言うにはしっとり大人びていて賢くて穏やかで、確かにわんこ攻めなんだけどキャンキャン吠える系ではない。
でもクール攻めというには余裕が全然なくて、ヘタレと言うほどくよくよもしない、とても良い匙加減の攻め様でした。
想いが今度こそ通じあった時の攻めのグイグイ行く感じも最高でした。
文句なしの神評価です!
とても面白かった。
神様に気に入られるほどに寛大で奉仕的な攻めと、勉強一色な学生生活を送ってきたコミュ障受け。受けは攻めが恋人になってくれたのは優しくて断れなかったからだと思っているし、攻めは受けの勉強を邪魔したくなくて控え目だしですれ違って破局した二人。
受けがタイムリープしたのは攻めに振られた日で、今回はこのまま没交渉になるまいと鬼メール&鬼電でアポを取って食い下がりまくる。攻めの命がかかっているので人が変わったように攻めの周りをうろちょろしまくる受けが面白かった。弁護士として修羅場を乗り越えてきた受けは当時の受けと違い愛想笑いもするし、攻めの交友関係にも割り込んでいくし根回ししまくる。やりすぎて胡散臭さが出ちゃってるのも面白かった。今の受けだからこそ起こせる変化が良い。
そして攻めを救うだけじゃなく、自分が抱えていた問題に向き合ったり二人がお互いに影響し合い状況が変わっていく様子が良い。
優しすぎてお願いを断れずいいように使われたり、自分から悪い人の餌食になっていく攻めがもどかしくてハラハラした。そんな俗世に染まらす人間離れした存在である攻めが、受けの影響で嫉妬心や怒り、執着、独占欲など人間臭い感情が芽生え、そんな自分を恐れてしまう展開も面白かった。神に愛された特別な子がただの恋する男になっていくのエモい。最終的にヤキモチ焼きの重め彼氏になるのも良かった。
安定の作者買いで、さらに私の好きなタイムリープものです。
攻めは優しいけれど意外とそれ故の問題があり、読んでいくうちに少し薄ら寒く感じました。理由は人が良い性格なのでいいように利用されてるようなのに、本人はそれに関して何も感じていない、とあってそれはある意味怖いことかなって。麻痺しているのか、利用されていることへの悲しみや怒りが抜け落ちたようで、受けがそれに対して言及しても感覚が違うと言って徳を積む修行僧のような利他的な性格の根深さを知ります。
お互い花に例えられるのがリンクしていて好きな描写でした。受けは攻めに水仙だと。攻めは泥濘に咲く蓮のようだと。
相手の顔をきちんと見ていないから反応を確かめない受け、利他的なので相手のアクションを待つ攻め…これは噛み合わず大変そうで、この2人凄くややこしい!
過去は受けが面倒くさくてタイムリープしてからは攻めが厄介で(笑)
でもこの拗れ方を解していく過程が読み応えありました!
リアルに主人公たち2人のようなタイプの人はいるはずなのに、この2人の心の有り様は私の環境と経験からすると共通点はあるので共感してもいいはずが何故か最初できなくて。割と私と違う考え方で動き、少し釈然としませんでした。今考えると初期の受けの人付き合いの仕方も拙さからきていたので、自分と重ならなかったんだなとわかります。一歩踏み込めない自戒の理由が初期は見えていなかったのもあります。
感情移入して読むタイプの私はそれがある程度出来ないとテンポが乗ってこず、作品への好き度と楽しい度が下がってしまいます。でもその上をいく説明が有り、自分とマッチする部分があれば一気に気持ちが変わりますが…
共感や感情移入すれば理解しやすいはずの所が、どちらもできていないのにも関わらず圧倒的にわからされるのがある意味気持ち良くて笑(好きな作者様なのでなおさら)
それが自分にとってはすごく感慨深かったです。
2人の生い立ちや人格形成の部分、流れを安定に丁寧に描写してくださるので納得して進めたこと、展開するにつれて受けがトラウマを乗り越え成長するのでそこから自分の共感がついてきて中盤からテンポが加速するのを感じて心地よかったです。
作者様の過去作品、現代バンパイアものの【ご先祖様は吸血鬼】でも思いましたが、読者が経験したことなさそうな、思ったこともなさそうなことを理解させる文章が凄く作者様は上手いです。(勿論共感する人も居るかも)
どういう経緯でそこに至ったのか、どうしてその行動起こしたのかという心境や流れがとても自然です。
共感して読んでいると当たり前に感じる展開も、共感していないのにその経緯に不自然さを感じさせない説明が理解しやすくて、だから読みやすいんだと感じます。
『寄り添うことはあっても反撃するタイプではなかった』この攻めが如何に受けの働きかけにより変化するかも見所でした。攻めの奇特さ故にこの変化も少しずつなので、爆発する様をもっと主人公の目の前で見せて欲しかったとも思いました。でもここでもまた意外と分からされたのが第三者から伝え聞く方が一番効果的だったのかもな、ということです。
ウィンザー効果でしょうか?1番身近な親が第三者として与える影響が、受けが驚き、攻めの変化の受け止めに関しての裏付けとなっている気がします。
結果として爆発の衝撃波が攻めの家族をも変化させるのも完璧な流れだったのかと。
その爆発が表じゃなくて、裏で行われ、受けの目の前じゃなかったというのを引っ張ったことで、漸くの解決と2人のラブシーンの衝撃度が大きくなって印象的になり、唸りました。
余計な奴の退場も意外な程あっさりしていて良かったです。場を引っ掻き回される方が煩わしいので、迷惑かけた事を謝れとか、感謝の一言でもあって良くない?とも思わないでもなかったんですが、面倒な奴ほどあっさり縁切れてホッとする部分が実際ある気がしました。あの人の役割はあれで終わったとばかりに切れて2人の未来の幸せ的に存在除外ができてやっぱり良かったんだなと思い直せました。
終わり方も少し不思議が日常との狭間にあるというのを感じさせて好きです。
作者様の【良き隣人のための怪異指南】が大好きなのでその作品を少し彷彿とさせられました。(続編楽しみにずっと信じて心待ちにしていたら6月続編掲載との情報があり嬉しい2023年の春)
ラストのイラストも見たかったシーンを丁度切り取ってくれていて凄く素敵♡
個人的には好きなタイムリープものです。
死んでしまった元恋人の湯峰(攻め)を救うために人生をもう一度やり直す話でした。
別れて何年も経っているのに元彼を助けようと、どうなるかもわからないのに不思議な男の導きで彼と別れた直後の時間軸に戻っていきます。
なりふりかまわず頑張る貴文(受け)の姿が一途で健気だと思いました。
お人好しでだれにも優しい湯峰が貴文と付き合ううちに気持ちが変化していく様子に萌えました。
貴文もやり直しの人生の中で成長できてよかったです。
少しずつ過去と違った未来が見えてくる展開にどんな結末が待っているのかドキドキしました。
作家さん買いです。先日、キャラ文庫での前作、リーマン二人~を遅ればせながら読んで感想を書いたところでした。
キャラ文庫での海野先生は、ラブだけに振り切らず、人間の成長を描いている感じ。リーマン二人~ではそれが強すぎて少し評価を下げたんですが、あらすじによると、元カレの死を阻止すべくタイムリープ、そして海野先生は伏線を張るのが上手い、とくりゃあ、面白くない訳がないよねー!と、即買いでした。
物語の展開はあらすじ通りです。うーんでも、タイトルの「死んでも」という部分は違うのかなあ。タイムリープのきっかけが自分が死ぬこと、というのがよくありますが、今作は天使と名乗る紳士が戻してくれるというのがきっかけでしたし。
なんですが、戻った先が4年前で、思いがけず主人公の貴文は再び人生を生き直すことになるのです。ある意味一度死んだとも思えるか。
度が過ぎる程にお人好しな元カレ湯峰は、そのせいで孤独死してしまう。それを阻止すべく戻った貴文は、湯峰が前回の人生で進んでしまっていた道を阻むべく動くが、彼のお人好し度が高すぎて、まあなかなか大変。他人の意識を変えるって難しい事で、結果自分が色々動いていけば変わるはずだ、と舵を切ります。
なんですが、結果として湯峰はブラック企業に就職してしまうし、貴文自身も一度は合格したんだからと油断してたら、弁護士になるための試験も落ちてしまう。この辺凄く読み応えがありました。タイムリープしたからといって全てが上手くいく訳ではない。
が、戻った先の人生で頑張る貴文は、ただ無駄に4年を過ごしていた訳ではない。弁護士になってたことで、多少なりともコミュニケーション能力も上がってたし、ある意味では小賢しくなってた。湯峰の家族とも積極的に関わっていきます。湯峰を守るべく頑張る貴文は人が変わったみたいで、湯峰にはそれが眩しくもあり、他者と関わる貴文に焦ったりもする。きちんとそれがいい方へと変わっていきます。胸が熱くなります。
貴文自身、以前は自分なりの決意で弁護士を目指し、それなりに仕事してたけど、戻った人生では、改めて自分が弁護士を目指す意味や、親代わりとなっている伯父夫妻との関わり方などを見つめ直したりと、生き直していきます。その辺しっかり読ませてくれます。
ラストに攻めさんが受けさんへの想いをたたみかけるところは、まあいつもの海野節だな、という感じは受けちゃうんですが…。
ただそのパターンで、いや今までの流れの中で君からそんな感じ無かったけど?みたいな時もあるんですよね…。ですが今回は、素直な湯峰の気持ちの変遷もしっかり見えて、クライマックスに向けての展開が熱かったです。
改めての2人の人生がいいものであればと願わずにはいられない、良いお話でした。
今回は過労死した会社員と弁護士のお話です。
受様が攻様の死を防ぐためタイムリープし
1度目とは別の未来を掴むまで。
受様は小2の事故で両親を亡くし
息子を亡くていた叔父夫婦に引取られます。
従兄は在学中に司法試験の予備試験に受かりながら
卒業目前にバイク事故で亡くなっており
受様は叔父と従兄の遺志を継ぐべく弁護士になります。
伯父の弁護士事務所で働き始めて2年
受様は効率的に仕事を進めているつもりでしたが
伯父には受様が苦戦しているように見えたようで
「最近少し疲れているように見える」と言われます。
しかもそんな時に同じ法学部の友人から
商学部だった友人が過労死したと連絡が入るのです。
亡くなった友人が今回の攻様です♪
攻様はその時だけでなく困っている人がいれば
自分の時間も物も惜しげなく差し出す男で
受様の告白に応えて恋人付き合いもした相手でした。
受様はあまりの衝撃でふらつく身体を支えられず
体温をあげようとして入った居酒屋で
深酒して酔いつぶれます。
そして紳士然としたスーツの男性客に
攻様との過去について愚痴めいた話をしてしまうのですが
なんと彼は"天使"で亡くなった攻様の最後望みを
叶えるために受様に会いに来たと言うのです!!
攻様の最後の望みとは
"一番大切な人が絶望していたら助けてあげてください"
といういかにも攻様らしいものでしたが
それを聞かされた受様は攻様を救うため
"攻様が死ぬ前まで時間を戻す"事を望みます。
果たして受様は攻様を救う事ができるのか!?
借金返済で過労死した攻様を救うために
受様が過去に戻るタイムリープファンタジーです♪
本作のタイトル、とてもインパクトがあり
攻様の死からスタートしてのタイムリープにハラハラし
受様が攻様のためになりふり構わない姿にワクワクで
頁を繰る手が止まりませんでした ヾ(≧▽≦)ノ
受様が戻ったのは卒業したはずの大学構内で
攻様から別れのメールを受け取る少し前の時間で
このメールを最後に受様は攻様に顔を合わせることなく卒業し
4年後には攻様は過労死するため
過去に戻った今度の受様は
恋人関係を解消した後も友人としての付き合いを望み
攻様の未来を変えていこうとするのです。
受様の大学時代で対人関係は最低限だったのに
2度目の攻様の周りの人達とも積極的に人と関わり
1度目のフラグを次々とへし折っていくのですが
受様のそんな行動は
無自覚だった不安や想いを見つめさせることとなり
攻様の未来だけではなく受様の未来をも変えていく展開が
実に見事で面白かったです。
誰よりも大切な人のために自分の出来る最善を尽くした
2人の未来が明るいものになって本当に良かったです。
最初からエンジン全開にハラハラドキドキで、物語に惹き込まれました"(ノ*>∀<)ノ
受け様は弁護士の宇津井。
淡々と仕事をこなし日々を過ごしていたある日、数少ない友人からの電話で、大学時代に付き合っていた元カレが、ひと月も前に亡くなっていたを事を知り、ショックを受ける。
この亡くなった元カレこそ、今回の攻め様の湯峰。
搾取されっぱなしでそれでも笑っていられる、お人好
しの塊のような湯峰が今でも好きで。
絶望していた宇津井は、不思議なおでん屋さんで、過去に戻って湯峰を助ける機会を貰う。
湯峰から『別れよう』とメールを貰ったばかりのタイミングの過去に戻っていた宇津井は、そこから湯峰を助ける為に出来ることをがむしゃらに、そりゃもう鼻息も荒く吹き飛ばす勢いで頑張るのです。
恋心がバレたら今度こそ距離を取られそうだから、必死に封印して友人として。
もうね、めっちゃ応援しました。
うまくいきそうなのかと思ってたら、またトラブル発生したりで、本当にもうハラハラドキドキしっぱなし。
何度ラストを見ちゃおうかと思ったことか。
2人がお互いに関係を育て直していく中で、成長して、未来を変えていく事ができたんだって理解した時は、なんか嬉しくて感動でした。
本当によかった~(≧∇≦)
先生凄いです♡ありがとうございます!
イラストは十月先生。
ラストの幸せそうに笑う2人に持っていかれました。
ハラハラした分、本当に嬉しい(߹ㅁ߹)♡
作者買いです。海野幸先生の作品はどれを取っても面白く安定した出来なので安心して読めるんですよね。
今回はタイムリープ物でしたが、海野幸先生がどう題材を料理するのかとても楽しみでした。
元彼に心を残したままの貴文が、その湯峰の死を友人から伝えられる事によってショックを受ける時の描写がリアルで読んでいて共感しました。
ここで不思議な人物に会ってタイムリープするのですが、その人物の言った言葉が意味深で、貴文が戻った時間がまた絶妙でした。
身体も時も四年前に戻ってるけど、貴文は四年分だけ大人なんですよ。そのちょっとだけの経験と湯峰が亡くなった時の情報を頼りに、彼を救うべく必死になって行動するんです。
人が変わったような貴文に最初は不審を感じていた湯峰でしたが、別れる前より2人は心を通じ合わせて行きます。
前の時は湯峰からの別れのメール以降は連絡も顔を合わせる事もなく、湯峰が亡くなるまで無感動な日常を過ごして来た貴文でした。
こちらのお話は湯峰の救済のお話のようで、貴文の生き直しのお話でもあるんです。お互いに遠慮して見ようとしていなかった相手の素顔を知る事によって、2人は新たな時を生きて行く事になるお話でした。
湯峰が最後に願った事が彼自身をも救う事になるのですが、湯峰の心の中にずっとあった思いに凄く感動しました。
私にもあの時に戻って行く事が出来たらと後悔する事はいくつかありますが、貴文のような熱量は無いと思います。
個人的な意見ですがタイトルの「今度は死んでも」の部分は作品の内容に合わないですね。
読み終わった後素直に「あー面白かったー!」と思える作品でした。今流行り?のタイムリープもの。過去に戻って生き直し、現在では死んでしまった元彼(攻め)を絶対に救ってやる!と受けが頑張る熱いお話です。
受けも辛い過去を持ってて、シリアスではあるんですが、少し過去を遡った2度目の人生が攻略ゲームのようで面白い。人の頼みを断れない行き過ぎたお人好しの性格の攻め、ブラック企業で自分も壊れそうなのにその会社に後輩をしつこく勧誘する先輩、受けを嫌っていそうで自分の会社の借金を大きくしたまま死んでしまいそうな攻めの父親。難関ポイントが多すぎて無理ゲーっぽいけど、受けは愛する攻めのために立ち向かっていくのです。
真面目すぎる受けの行動も所々コミカルだし、元彼とは言っても清い関係だったのがまた萌えポイント。体の関係はなくても好きの気持ちは特大なのでキュンキュンできます。これぞBLって感じ。最後のえっちも盛り上がるわけです。
ちょっとSF・オカルトチックで最後まで「あのおでん屋の紳士はなんだったんだろう」と謎が残る。こういうテイストの不思議なお話、好きです。そんなに複雑な話じゃなく起承転結もしっかりしてるので読み終わった後もスッキリ。こんなBL映画があったら見たいなあ。
先生買い。男前受けが頑張るので、先が気になり読み止められなかったでした。攻め受けのキャラや恋心とかではなく、お話が面白かったので萌2にしました。本編290pほど+あとがき。
大学時代に付き合っていた湯峰が死んだと連絡を受けた貴文。衝撃が大きかったせいか、気が付いたらおでんの屋台で、見知らぬ男相手に、湯峰への恋心や「なんで死んだんだ」等と泣きを入れていたところ、その男が「こう見えて、私は天使と言われるものでして」と告げてきて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受け伯父(弁護士)、伯母、田島(攻めの先輩、社会人)、攻め両親(町工場を経営)ぐらいかな。
++攻め受けについて
受けは幼い頃に、事故で両親を亡くし、子どもを亡くしていた伯父夫婦に引き取られていた方。伯父夫婦の実子が目指していたとおりのコースを辿って弁護士になるべきだ!と固く思いこんでいた方。周りが気付けず子供のうちに十分なケアを受けられなかったのは本当に悲劇だったと思います。しんどい思いをしながらも100%勉学という勢いの生活を自らに律し、友達もいなかったからか、人付き合いのよい人柄のよい超お人よしな攻めに惹かれたのは、なんとなく分かるなあ。そして二回目の時間軸では、なんとか攻めを助けんと必死に頑張るので、こっちもどうなるどうなるとお話追いかけるのに躍起になってしまいました。
攻めがねえ。なんといえばいいのか。お人よし過ぎる。悪い人じゃないんだけど、もうちょっと打算というか自分のためにというか。神さまにも気に入られるぐらいの良い方なんで、この方向性はそのままで良かったのか・・・?
受けと心が通って、受け一番の生活にする!と心が定まったので、今後は大丈夫だと思いますけど、ふとした拍子に、ほんと誰かの保証人になってそうで、ごめんなさい夫には絶対したくない方です・・・
攻めのお人よし加減に驚き、受けの2回目時間軸での頑張り具合に「おお」と思い、楽しい一冊でした。一番爆笑した箇所は、大学時代の攻めが手を合わされている頻度を、路傍の地蔵より多いと比較していたところです!うっかりするとシリアスな路線になる設定なのに、ちょこちょこ入る「笑うフレーズ」や、きりきり頑張る男前受けが個人的にはツボでした!
大好きだった元カレの死を聞き、もう一度彼が死ぬ前から人生をやり直すお話です。
亡くなった元カレ 湯峰は、ブラック企業に勤めて過労で亡くなった、お人好しで人に頼まれれば断れない優しい人。主人公の貴文は弁護士で、あまり社交的ではない、気持ちを押し殺すタイプ。2人は大学時代に付き合い、卒業前に別れました。やり直しは、大学時代、別れを切り出された時から始まります。友達として仲良くしたいと申し出て、湯峰の死因に関わる事柄を解決しようと奮闘する貴文。その中で、湯峰との関係、そして貴文が育ててもらった伯父伯母との関係も、少しずつ変わり始めます。
異世界ファンタジーのような劇的なお話ではありませんが、貴文の境遇や、気持ちに、途中で何度も泣いてしまいました…!静かなのにのめり込んで読んでしまうお話でした。
昔の恋人を死を回避するために
過去に戻ってもう一度やり直す物語です。
中盤からずっと泣きっぱなしでした。
好きな人の死を回避したいという純粋な想いもですが、
人が支え合って生きている人間ドラマとしても泣けた。
贖罪、恩返し、生きることの意味。
ひとつひとつはよくあるシンプルな話運びではあるんです。
でも作者さんのリアルな筆致が突き刺さって涙・鼻水・涙。
そして…!
『死なせたくない』という純粋な願いに中に
『今もずっと好き』が絡むのがめっっちゃ萌える…ッ!
○攻めは、受けがすごく好きなのに全然伝わっていない。
○受けは、攻めの友達以上になれないって思い込んでる。
これめちゃくちゃ萌えません…?
んで全然伝わらないから攻めがちょっと辛そうなの。
めちゃくちゃ萌えませんか!?!?(性癖です大好き)
受けは受けで、すごく好きだけど
『友達以上になれないってわかってるので!』
『勘違いしないから大丈夫!気にしないで!』
『おれら友達!勘違いしてないよ!(ダメ押し)』
みたいな態度を取りながら好きがダダ漏れなんですよ////
攻めとの距離感にドキドキと胸を躍らせて
"ダメだ、バレないように隠さないと!"って必死でね。
これがもぅ可愛くて可愛くてキュンキュンした~////
すれ違い両片思い最ッ高です+゚。*(*´∀`*)*。゚+
あと攻めの人間性。
神様に愛されるほど善人なんです。
ただ善人すぎて身を削った結果がーーー「死」。
当たり前のように与えるばかりの人なんですね。
利用されても騙されても怒ることなくニコニコ。
喜怒哀楽の「怒」が抜け落ちてる人なんです。
そんな攻めが初めて直面した「怒り」と「執着」!!!
ギャップがすごくて頭クラクラするほど萌えました////
(受けが絡むと雰囲気が変わって)
(いつもニコニコ優しい人の目が笑ってないって最高)
(十月さんの絵が好きなので挿絵でも萌えたぜ…////)
そんなこんなでBL部分に悶えつつ、
人間ドラマ・成長ストーリーとしてもグッときます。
受けは境遇・贖罪のせいで自己肯定感が薄めなんですね。
これが最善と罪滅ぼしのためだけにずっと生きてきた。
でも攻めを助ける為に過去に戻ると、
攻めを助けるために沢山の人と関わっていくのですね。
結果、自分の視野が狭かったか思い知ることになります。
ずっと殻にこもってた心が救済されて涙涙なんですよ…。
また 受けがタイムリープすることによって、
攻めが生きてくために必要だった感情を知ることが出来た。
運命でいえば離れちゃいけない2人だったっていうのが…!
その他 親御さんの愛情にも泣けました。
攻めのお家も、受けのお家も、
事情はあれど子を大切に想う気持ちがガンガン伝わる。
ストーリーの良さに泣いて、
BがLする部分で悶え転がり、
泣きながら萌えと切なキュンを噛みしめて読みました。
もぅね、細かいことを置いても萌えがすごい。好き…!
一周目は見てられない、二周目は目を離せない!
もう出だしから泣けて泣けて。読み進むと号泣ですよ。なぜかずっと涙と鼻水が止まりません。すごい緊張感のあるお話でした。
ちゃんと相手の顔を見ること、想いを言葉にして伝えること。大事ですね。
もう貴文が思い込みが激しすぎて不器用すぎて対人スキルが無さすぎて一周目は(回想も)見てられません!タイムリープのタイミングが26歳から大学4年生のあの日で絶妙でしたね!
恐ろしいほどのお人好し湯峰。
貴文についてどう考えているの〜?そこがずっと気になってました。本当にどうして?どういうつもり?で。
二周目の貴文が頑張っても頑張っても湯峰はお人好しを発動してしまう。弁護士を経験した26歳から戻った貴文が頼もしかったですね。
もう貴文が湯峰のためだけに人生やり直すところ、何年会えなくてもどうしても好きで仕方ないところ。湯峰の危険フラグをへし折ろうとしたのが思ってもいない方へ湯峰を突き動かしてしまい…。
もう湯峰が生きててくれさえすれば友達でもいい!むしろ親友としてずっとそばにいられれば!な貴文の必死さがハラハラドキドキと泣けて泣けて。
二周目は湯峰の死を回避できるのか?友達に戻れるのか?恋は成就するのか?
お互い初めての気持ちに怖くなったり逃げたり逃したり、はぁ〜みずみずしい!
お互いのおかげで目を覚ませて良かったですね。今まで見て来なかったものが見えて。
あんまりネタバレ見ないで読むのをオススメします。
わたし個人の好みにズドン!
めちゃくちゃ面白かったです!!
何度でも言う。お・ん・も・し・ろ・い。
時代背景は現代。タイムリープっていうちょっぴりファンタジー要素入ってるんですけど、ほとんど現代もの作品として読めます。
あいやー…大好物の現在もの作品とタイムリープの掛け合わせですか。最高です!
タイムリープ作品は好きな部類で、特に人生やり直しちゃうよ系の作品はおもしろ楽しくて大好きです♪
こちらの作品も文句なしにGOOD!
最初から最後まで目が離せないストーリー展開は圧巻でした。後半になっても、ワクワク・ドキドキ・ハラハラのジャブパンチ攻撃。最後の1ページまで堪能しました。
なんか興奮冷めやらぬままレビューしてるんでテンションおかしいですけど、この想いが少しでも伝われば幸いです^ ^
この物語はですね、最初はまさかの好きな人の「死亡」で始まる何やら物騒なオープニングです。それだけでガッチリハート掴まれちゃう私。ヤバイ…今後の展開が楽しみすぎてニヤり症状(鼻の下伸び伸び)が既に始まりました。
大学時代の元カレ・湯峰が死亡したと聞き、悲しみに暮れていた貴文の前に現れたのは…なんと!天使のおじさん。湯峰が生きていた頃に時間を巻き戻してくれると言う提案を受け入れ、貴文は湯峰と別れた直後の4年前にタイムリープすることになります。
元カレを死なせないため奔走する貴文の頑張り…これが最高に面白かったです!
「今度は死んでも死なせません」のタイトルの勢いそのままに、とにかく貴文が湯峰を死亡フラグから救い出そうと汗を流す、そんな作品です。
2人は付き合っている時はギクシャクした恋人同士で、幸せいっぱいだったかと言うとそうでもない。それに湯峰にフラれてからは音信不通でした。
貴文が湯峰を助けたいと強く願いタイムリープまでしたのは、湯峰への愛がまだあったから。
湯峰の死亡へ繋がる原因を握り潰す作業をするとともに、湯峰の家族の死亡原因まで救済しちゃうという、スーパーヒーローと化していくのです!!(強調)
ストーリー全体が見どころなのは間違いないんですが、1番は貴文の変貌です。
クールで人を寄せ付けない人物像が、タイムリープしてから180°変わりました。この変わりようが、すんげーーー面白いです。
湯峰の生死がかかっているから、とにかくがむしゃらです。タイムリープ後の貴文は人間味溢れていて素敵なんですよ。
大学時代に見えていなかった…いや、見ようとしなかったことに改めて気付き、人生のやり直しも兼ねている貴文の行動に胸がいっぱいでした。湯峰を助けるための救済行動が、結果自分自身の救済にも繋がるタイムリープだったことに気付くのは物語の終盤……失った時間の取り戻し作業です。
湯峰との恋愛も家族の絆も、本来のあるべき位置にピースがはめられました。
タイムリープは湯峰じゃなくて、貴文自身のために起こされた天使からのプレゼントだったのかも知れませんね^ ^
最後まで楽しくて面白くて、最高の時間でした。最後のページが2人の幸せそうな挿絵で締めくくられているのが胸アツでした。
これ以上ない多幸感に溢れたハッピーエンドに大満足です!