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あいつはもう番犬じゃない
saezurutori wa habatakanai
囀るは私にとって人生No.1の作品でして、最新話が出る度に感想をたくさんツイートしていて、いざ単行本化して感想を書くとなるとどこをどう書けばいいか…めちゃくちゃ難しいです。
7巻で新章に入りジリジリした展開だけど、着実に進んではいる。辛い場面も全てが振りだと思えるので何とか耐えられます。
囀る特有の対比、反復、伏線回収がふんだんに織り交ぜられている。なので最新話を読んだ後、それまでの話を再読し解釈の上書きを迫られます。
新たな気付きが必ずある←これぞ"囀る体験"というのが楽しい。
矢代と百目鬼の関係性が同じところをぐるぐる回っているようでそうではなく、確実に変化していくのが螺旋状のようで目眩がする感覚です。
全ての場面についてあれこれ言いたいのですがそれは無理なので、刺さりまくった2つのシーンについて触れたいと思います。
まず47話。
扉絵最高。こんな2人が見たいです。百目鬼がうれしそう。まつ毛が美しい。
話としては…矢代は4年前に井波にレイプされて以来何も感じないカラダになってしまった。
そのことが衝撃だったし、矢代からレイプという言葉が初めて出たので自分は被害者であると認めているんだなと。
そして「因果応報」と。
以前は「誰のせいでもあってはならない」「単なる巡り合わせ」と言っていて「因果応報」は真逆の考えのようだけどそうではなく、巡り合わせにも原因があり結果があると表現するようになった。
心境の変化があった。
それがこの後にくる「知らなければ 失くすこともなかった」なんだと。
自分に普通の恋愛はできない、汚れた存在だと思っていた矢代が百目鬼を好きになってしまった、百目鬼に愛されるセックスを知ってしまった←禁断の果実をかじってしまった。
愛とは無縁だと思っていたのにとらわれてしまった。だから普通の人間の因果律が自分にも当てはまると感じるようになったのではないか。
この林檎の見開き、神がかっていると思うんです。
地獄のような状況で、地獄のような日々を振り返り、生きることも死ぬこともできない苦しさ。
そんな中
光の中でこちらを見る百目鬼(を想っている)
今の自分
─どこかでわかっていた
闇の中のかじられた林檎
─知らなければ(背景が天)失うこともなかった(地)
天と地の間で転がる林檎←前コマの林檎からの時間の経過
天より地の方が大きい←今の矢代の目線
↑
この見開きだけで、矢代の絶望と百目鬼への想いが一目でわかる。言葉にできない部分までも感覚的にわかる。すごい。と震えました。
47話はこれからクライマックスに向かうための底、裏神回だと思います。これ以上の底はないと信じたい。抗争はあって「特別な状況下」になるとは予想しますが。
そして50話。
ステーキ店を出て歩く矢代の2コマ
城戸をぶん投げた百目鬼を見る矢代
7巻で矢代が見た夢のデジャヴですね。
これに気づいた時もテンション上がりました。
この後、百目鬼のセリフで8巻が終わりますが、矢代の夢では百目鬼に捕まれた手を振り払うと世界でひとりぼっちになってしまう。
夢のようにはならないでほしい。
矢代はもう後悔するような選択はしないはず…と願うばかりですが。
だからと言って百目鬼が言うことに従ってほしくない。
どうなるのかいつもながら全く予想ができません。
今月末の本誌51話が楽しみで仕方ないです。
他、気になったところ
・百目鬼が何も語らないのは気持ちは変わっていないからだと思う
・神谷が百目鬼の気持ちを汲んだり肩を持ったりいい奴
・クラブのママは百目鬼の女ではなく情報屋、またはスパイではないのか
・杉ちゃんのセリフ、伏線では
・奥山組は何か事を起こそうとしている(桜一家への復讐)?だから甲斐をわざと放置している
…因果応報なら井波に特大ブーメランくるよね
私にとって囀るは他BLとは別格で比べられない、「囀る」というジャンルであるという認識なのですが、8巻後も改めてこの認識で合っているなと思った次第です。
待ち遠しかった8巻!
7巻と対のカバーデザインが素敵で目を惹きます。
最初ではなく、ここで急に対の表紙を出してくるなんてズルすぎませんか?
中身のストーリーも7巻のアンサーのように感じられ、延いては「矢代」というキャラクターの変化が幾らか垣間見えた気がする巻だったなと思います。
5巻で訪れた百目鬼の転換点からじっと待ち続けること約5年、ついに兆しが見え始めたかと心ざわつかせながら読み終えました。
この1冊から読み取れることがあまりにも色々あって、伏線掘り起こしのために1巻から再読したくなること必至です。
私は本作をBLというより矢代の物語として読んでいる節があって、百目鬼と出会ったことで矢代という矛盾で溢れたキャラクターがどんなふうに変わっていくのかが丁寧に描かれていくストーリーを矢代の人物像を少しずつ紐解いていく気持ちで面白く感じながら読んでいます。
今回、矢代が思いもよらないワードをとても自然に口にしたことに何よりも驚かされました。
とはいえ、読者としてはああやっぱりなという気持ち。
ああいう行為を心のどこかではそう感じつつも自分を「ドM」で「淫乱」というカテゴリーに入れることで心を誤魔化して生きてきたんだろうなとストンと落ちる発言でした。
そしてそれはきっとこれまで読者向けに描かれてなかっただけで、矢代本人は心の中できっと普通に使っていたワードなんだろうな、とも。だからあんなふうに自然にモノローグに出てきたんだろうな。
同じシーンで明かされるとある事実も矢代に確実に変化が起きたことを教えてくれます。
こちらもああやっぱりかという気持ち。
5巻のレビューに「きっともう矢代は今までのようなエッチは出来ないだろうなぁ。」と書いたのですが、その結果を5年越しに答え合わせ出来た気分です。
だって矢代の本質は「漂えど沈ます、されど鳴きもせす」に最初から描かれているんですもの。
人は変わるけど、変わらない。変わらないけど、変われる。
私はそんなふうに思っています。
他にも色々と矢代の発言やモノローグに矢代の変化を思わされるものが続きます。
だけどそのことに矢代本人は多分まだ半分くらいしか気付いていないであろうもどかしさ。
百目鬼に至っては全く気付かず、矢代は変わっていないと思っているもどかしさ。
それゆえに起こり、起こるたびにどんどんとこじれていく、出口の見えない2人のすれ違い。
トライアンドエラーのように繰り返されるすれ違いに今回もダメか、今回もダメかと何度も打ちのめされて読んでいる間本当に辛かったです。
百目鬼がいまだに1巻で矢代から言われたことを引きずって優しい普通のセックスをしてはいけないと思っているところが何よりも切ない。
矢代(の身体)は「優しく普通に愛してほしい」とあんなにも全身で訴えているのに……!泣
矢代は4年間一体どれほどの行き詰まりと絶望を心のうちに溜め込んで生きてきたんだろうね。。。
齧られて転がった林檎が象徴するものは「知ってしまった愛の味」でしょうか。
井波ってクソ野郎だけどさすが刑事、案外矢代のことをよく見てるんだなと思いました。
はぁ、、、8巻も読み終わってしまった。
またじっと待ちます。
キリキリとした空気感が続くなか、七原と杉本の麻雀シーン唯一和みました。笑
杉本が生意気になってる〜笑笑笑
やっと読める…!
と、思っている電子シーモアさん以外派の読者様、いらっしゃるのでは☺︎?
そしてかく言う私もそんな1人。
この2週間…
長かった………。
ガンガン上がるレビュアーさんのレビューを薄目でチラチラ見ながらグッと堪えてタイトル確認のみでここ迄耐えました!!
ようやく皆さんのレビューをじっくり読ませて頂ける♡
わーい(*'▽')楽しみ!
ではでは早速私もレビューを♪
4年での矢代さんのカラダの「変化」に驚いた…
ココロとカラダは無意識レベルで繋がっている。
7巻で綱川に人は「変わる」か「変われる」かを聞かれた時の矢代の返答は
百目鬼の事を言っていると思っていましたが、
実は身を以て「変わる事」を知っているからこそ「人は変わる」と言ったのかな?
なんて思うとまたグッと切なくなりますね。
そしてその「変化」を百目鬼を前に『物理的に否定』される。
「変わらない」事もある事を百目鬼のその手に吐く事で。
そして矢代のその4年振りの吐精の事実を百目鬼は知らない。。。
8巻はそう。
とても切ない。
これほどまでにすれ違ってしまうのか、こんなにも思い違いが生じるのか…と。
そしてそれをどうにかいい方向に向かう為の布石であってくれ!
とチリチリと灼かれる想いでこの2人を見守るしかない……!
という私の甘い地獄はまだ続く。
甘い林檎を齧ってしまったのは矢代や百目鬼だけに非ず
そう。
BLという甘い地獄はエデンの林檎そのものだ。
…私のアダムはどこですか?笑
待ちに待った『囀る~』の8巻目。
7巻は黒を基調にした百目鬼のイラストで、カッコよすぎて萌え禿げましたが、8巻はグレーを基調にした矢代さんのイラスト。色に意味があるのかなあ…。ヨネダ作品は伏線がとにかくすごいので、いろいろ深読みをしてしまいます。
ということで本誌のレビューを。
百目鬼を、堅気に戻してあげたかったのだと個人的には解釈していますが、手放した矢代さん。が、その思いとは裏腹に百目鬼は桜一家に属していた。4年という月日を経て、再び出会ってしまった二人。
偶然利害が一致して共に行動することが増えたけれど。
矢代を「お頭」と呼び一心に慕っていた百目鬼の姿はそこにはなく。
すれ違い、交わることのない二人の姿に胸が痛む。
自分の身体を武器に多くの男たちを手玉に取ってきた矢代さんですが、百目鬼と再会して変化を見せはじめた、気がしました。前巻で網川さんに「人は変われるのか」という問いを受けたとき、矢代さんは「変わるもの」と返しました。
それが今巻に繋がっているのかな。
ちなみに前巻で描かれていた仁姫誘拐事件。
それが、今巻に繋がっています。ヨネダさんは一体どこまで見通して作品を書いているのかと、いっそ感心します。
そして、矢代さんと百目鬼の関係も。
「あの」矢代さんが百目鬼との距離を測りかねている姿に切なさがグーッと湧き上がってきました。『囀る~』って、個人的にあまり好きじゃないキャラってそう多くはないのですが、その数多くないヤな奴キャラの一人・井波。ホントあいつ嫌いだわー。天罰が下ればいいのに。
子どものころから母親の夫にレイプされ続け、それ以降は男に抱かれないと快楽を感じないようになり。そして今。井波のせいで、また矢代さんは。
でも、矢代さんが壊れたトリガーを引いたのは、百目鬼なんじゃないかな。
もちろん彼が悪い、ということではなくて。
リンゴを齧ったイラストがあります。
知らなければ、ずっと知らずにいられた。
けれど百目鬼と出会い、彼に愛され、矢代さんは「愛」というものを知ってしまった。自分の欲しいものが何なのか、分かってしまった。
リンゴを齧った後のように、矢代さんは、知らなかった時には戻れない。
だから、百目鬼との距離感も測りかねているし、インポになっちゃったんじゃないかな。自分が本当に触れて欲しい人は誰なのかを、矢代さんは感覚として理解してしまったのだと。
そんな風に思いました。
で、ですよ。
百目鬼―!
「彼女」はなんなん。あんなにおぼこくて、頭しか知らなかった君が、あんなにスマートに服を脱がし身体に触れる。そのしぐさ一つで、矢代さんも女性の存在に気付いた。
BLにおける女性の存在って嫌いではないですが、んー、あの描写は哀しかったな。不穏な空気は間違いなく漂っているので。ただ、百目鬼に限って…、とは思うんですよね。
矢代さんが、百目鬼にとって「お頭」ではなくなって以降、百目鬼の矢代さんに対する仕草がグッときます。最後のシーンなんか、もうもう…!百目鬼の怒りを、矢代さんが感じる五感で読者に魅せる。さすがです、ヨネダさん。矢代さんが他の男と性的な接触をすることを良しとしないのは、理由は一つしかないと思うので。
すれ違う二人にモダモダしつつ、でも矢代さんを幸せにしてくれるのは百目鬼しかいないので、そろそろ幸せになって欲しい!
と思いつつ、次巻を待ちたいと思います。
BLファンとしてはやはり囀るもBLだったんだなあという気持ち、囀る読者としては矢代さん一体どうした?4年(いやそれ以上)こんな自分を見せないようにしてきたのか!という驚きというか、なんというか…(結局一緒か)
百目鬼くんの気持ちを受け入れたらそれまでの自分の全てを否定することになる、だからどんなに百目鬼くんに愛されてくてもそれを認めることはできない、その理論で理性的に百目鬼くんを突き飛ばした、それが矢代さんだと理解していました。4年の時を経て再会したら以前にも増して心も体も理性が効かない、そしてそれが隠しきれない、それが滔々と8巻を通して描かれていてびっくりしています。矢代さん自身がびっくりしていた。会わなければ忘れられるっていのが誤算だっただろなあ。百目鬼くんも目からよくそんな欲を消せるもんだ、大芝居打ってきてるなあと思いました。とにかく9巻読ませてもらわないと困る。読者の情緒は非常に不安的です。
6巻で。一旦幕引きがあり。4年の月日が経ち。7巻からまた。
物語は再開する。
矢代は、一度は捨てた(つもりでいた、)百目鬼と再会を果たす。
ところが。何処か拗れてしまった2人は、おそらく自分の本当の気持ちには気付いていない。
目を背けては、苛ついている。
何だよ、それBLかよ。いや、BLなんだがな。
百目鬼が天羽さんのツテで世話になっている、桜一家5代目組長の綱川には、5代目を継ぐ際に一悶着があった。それが今回の件に関わっている事が分かる。
先代に仕えていた奥山が、襲名出来なかった事が私怨となり。綱川に復讐を企てているのだろう。
実際に、綱川の娘が幼い頃誘拐されたという一件もある。
きな臭くなって来た事件に、関わらない方が良いと若頭の連に諌められるが、矢代の方でも、裏カジノで焦げ付かされた金の回収という名目で、実は半グレ集団の竜頭(リューズって。これまた如何にもな。)と奥山組、または三角さんの居る道心会と因縁のある極星会傘下の奥山組との関係と動向を探っている。
6巻までの、事件とはまた別に。幾つもの組の抗争に発展して行く事件なのかもしれなくて。ヤクザ者だが、組を持たない矢代もまた。これに呑み込まれて行くのかもしれない。
ページを行き来して見返してしまう程、ちょっとややこしい事になりそうなのだ。
私がショックだったのは。そう。4年も経ってしまったのだから仕方の無い事なんだろう、とはいえ。
あんなにも愚直に。雛の様に矢代を慕い、庇い、一途に執着していた百目鬼が女を抱いている。(涙)
もちろん行為そのものは描かれてはいない。
矢代は、百目鬼に押し倒された際にそれに気付く。そして。切なくて、胸を痛めるのだ。
百目鬼は、矢代の躰を弄り回した挙げ句、挿入せずに帰る。
百目鬼は百目鬼で、4年も経って未だ美しい矢代が、刑事の井波にいいように抱かれている事や、矢代が他の誰かに抱かれている事に嫉妬している。
何なんだ、一体⁈
百目鬼は知らない。矢代が百目鬼を知ってから以降。誰にどんなに抱かれても勃たない事を。
どんなに痛みを伴う行為をしても。どうにもならない事を。
矢代の心と躰に、傷付けられた痛み。少年だった彼に打ち込まれた楔。
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
結局私はまた1巻から読み返す羽目になってしまう。
ヒリヒリと胸は痛むけれど、今思えば4巻までは。気楽だったのだ。
百目鬼は知らない。こんなにも美しい人を傷付けている事を。
それを思うとき。涙を流さずにいられない。哀しくて、哀しくて。嗚咽。
事件は。2人の恋は。何処に漂着するのだろうか。
これ以上傷付いて、傷付いて、どうなるのだろう。
物語が始まってからずっと。自棄の様に漂っている様な矢代に。
穏やかに生きられる日を、ただひたすらに願います。
本作ではまた。「ななたん」こと七原の軽口は、癒やし。彼はいつの間にか独り身になっている。
3巻の冒頭に登場していたキャバ嬢だった女とは別れたのか。
また、七原の冴えないボサボサ頭の弟分だった杉本が、実は大学出で、その抜け目の無さで金を稼ぐ様になっていて、前髪を後ろに撫で付けて少々パリッとしていたりもする。
時間の経過を感じられる演出だ。
前7巻から引き継いで、4年を経ての再会後からの展開です。
前巻でも「人は変わるものか?それとも変わらないものか?」という点に触れた箇所があったことを思い出します。
それを踏まえ、今回の8巻での百目鬼という人間の見え方について考えてみずにはいられません。
4年前までは矢代の人となりの複雑骨折っぷりが目立ち、その危うさゆえの美しさと魅力が際立っていたように思います。
が、この8巻では百目鬼も負けず劣らずの複雑さを醸し出しており、その一筋縄ではいかない暗さと熱さには、溢れる寸前でギリギリ堰き止められている何かを感じてしまいます。
今はまだ表面張力で保っているように見えるその水面が決壊するキッカケは一体何なのか。そんな続きを感じさせるシーンで、8巻は終わりのページを迎えます。
1巻から読ませていただいている中で『囀る』の世界に触れて思うことは、この一環の物語が矢代にとっての救いになることを願う、というそれに尽きます。
救いといってもかたちは様々だと思うので、どのような可能性もあると思います。
矢代自身は百目鬼を知ってしまったことをアダムとイヴの禁断の実に例えています。その味を、その甘さを知ることがなければ、こんな思いをすることは無かった、と。
出会うことが無ければ知らずに済んだかもしれない。人は禁断の実を口にしなければエデンを追い出されることはなかったのかもしれない。でも、そこから一歩踏み出ることで人々は未来と進化(=変わるもの)への道を手に入れます。
百目鬼を知った矢代が、今後その道筋をどのように歩んでいくのか。
この物語を、その結末までずっと追いかけて行こうと思います。
お互いに隠していること、思い込んでいることが多くてすれ違うのが切ない。でも相手のことが特別ゆえなので、尊い。
矢代さん目線だと、かなり辛い巻。一周目は完全に矢代さん視点で読んだので心臓が痛くなりました。百目鬼の気持ちが掴めない中、自分を見つめることを余儀なくされている状況。距離感を失って、ついに「最初から余裕だったのか?」というところまで向き合うようになっている!
百目鬼が特別であることが、本人にも誤魔化せないかたちではっきり表れました。矢代さんの(精神的変化からの)身体的な変化は、衝撃的でした。百目鬼側は情報を得ている一方での、矢代さん側は完全に縁を切ったものとして一切関わらない中でのその状態はどれほどだったのかと。
二周目からはやや落ち着いて、百目鬼の目線や7巻からの流れなども踏まえて客観視できるようになりました。あとは、囀るは噛めば噛むほどな作品なので、今は「ヒリヒリも最高ですね」という心情です。
7巻から振り返ると、井波の電話がくるまでは、百目鬼も穏やかだったんですよね。仕事が絡んでいるとはいえ、井波に会わせまいとしているし、城戸のところまで追いかけてくるし。
ママについてはどうなってるのか気になるけど。でも百目鬼、独自ルートで矢代さんの箱を把握してるレベルで執着してたし。性格的に綱川に対してまで「女はいません」って誤魔化せる人じゃない気がするしなあ。
<頑張って厳選・好きなところ>
・妄想エレベーター内キス、「やっぱお前でいい」からの「戻ります」に特大キュン。
・「ガードレールが寄ってくるんだ」
・矢代さんの4年間に七原がずっと側にいたんだなっていう1ページ。矢代さんが本格的にどうしようもなくひとりにならないのは、七原(と杉本)のおかげなんだなと。
・明かされた杉本の過去も、その語り方含めてすごく彼らしい。本当に、みんなが生きている作品。
<気になること>
・何回か読むまでわからなかったけど、矢代さんが部屋の鍵を開けられないのは動揺じゃなくて片目が見えないからなんですね。「案外冷静」の直後だったんであれ?と思って。今後、暴力沙汰のあるヤクザ界でどう繋がってくるのか。
・仁姫の誘拐事件が繋がってきたってことは、仁姫も今後もっと物語に関わってくるのかな。囀るに珍しい幼いキャラだし、矢代さんとも一度顔を合わせているし。今の仁姫の年齢が、矢代さんが母親の再婚相手に暴行され始めた年齢に近いのも深読みしてしまいます。
・ひとりでいるところをレイプって、井波あんたほんとに刑事?
ふたりがどうなるのか、見届けたいです。9巻、待ってます。
昨年BLに切なさとか持ち込んでハマった新参者です。
ちるちるさんにて通年レビュー高いな、読んでみるか…。
(1〜7巻)『今までの中で上位の切ない、しかも笑える』(心の中が大合唱)
→そして8巻読了
・第二絵図と2人をこう絡めてきたかッッッ
・二人の性格や環境が悲しすぎるがゆえの歪み、進んではいるものの「切ない」がすぎる!!続き気になる。嗚呼
・端々のフレーズ笑える、からの考えさせられる、ヨネダコウ先生安定のセンス?能力?
・あとキャラの魅せ方、シーンがいちいち良き。
矢代さんのこの角度良いなあ…とか。
あとあと背中合わせの釣りのシーンetc好きです
・あと10年は待てる(某ゲームで待ちましたよお)ドMです。
なんなら終わってほしいようで終わってほしくない。
矢代さんも今そんな心境かな(絶対ちがうw)
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こんなに読者をそわそわさせるヨネダコウ先生、ありがとうございます。ってなりました。
今まで5巻が一番切ないなーと感じていたんですが、ここに来て何なのこの切なさは…。
連載を追っているので毎話抉られ続けて耐性あったつもりでいましたが、コミックスでまとめて読むと矢代さんの心の揺らぎが一気に押し寄せてきて辛くて苦しくて切なくて。
特に本誌連載を追ってた方はしんどさMAXだったと思われる47話!矢代さんのモノローグが辛い。4年間空っぽだったんだな…。
そこへ現れた百目鬼はヤクザになっちゃってるし女がいるし。そりゃもう気持ちはグチャグチャになるわな。
組関係の話がだいぶややこしくてそこを敬遠する方もいるのはわかりますが、メインはそこじゃないのでうっすら理解でも大丈夫かと。
百目鬼なしではいられないことに気付いてしまった矢代、矢代と共に生きていく覚悟を決めている百目鬼。
これからクライマックスへ向かっていくのだろうと思われますが楽しみで仕方ないです。
囀るが読める時代に生きててよかったー!!