親愛なるジーンへ 2

shinai naru gene he

親愛なるジーンへ 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神360
  • 萌×232
  • 萌9
  • 中立18
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
60
得点
1973
評価数
421
平均
4.7 / 5
神率
85.5%
著者
吾妻香夜 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
心交社
レーベル
Chocolat comics
シリーズ
ラムスプリンガの情景
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784778135508

あらすじ

NYの弁護士・トレヴァーと元アーミッシュの大学生・ジーンが同居して2年。ジーンはカナダの大学教授が自身のエッセイに興味を持ってくれたことを知る。優しく頼りになる恋人との愛に溢れた暮らしに不満はなかった。
でも、NYは故郷ペンシルバニアからたった300マイルの場所でしかない。もっと広い世界を見たい、カナダで学びたいという気持ちは日ごとに募っていった。
ジーンの物思いに気づいていたトレヴァーは彼の選択を祝福するが、内心穏やかではいられず……。

――そして1992年。
トレヴァーの甥・ジーンは手記を読んでいることが伯父にバレてしまい――!?

表題作親愛なるジーンへ 2

36歳,NYの弁護士
21歳,元アーミッシュの青年

レビュー投稿数60

幸せの確かな予感

美しく聡明なジーンはモデルの仕事も始めその世界はどんどん広がっていく。やがて訪れる決断の時。
ジーンとの出会いでトレヴァーの閉ざされていた世界も開かれたから、愛するが故彼の成長を更に後押しするのを選ぶのもわかる。
でも遠距離でも交際できるはずが一切の連絡を断つのが、ジーンはトレヴァーよりも自分のアイデンティティがより優先だったように感じてしまった。

思い出の書斎をそのままに、16年ほど過ごしていたトレヴァーが切なくて。いや2人は距離的に離れても繋がっている、また絶対一緒になれるというお互いにしかわからないものがあったのかな。
甥っ子ジーンが仕組まなければ更に会えるのは遅れてたのかと思うと、ジーンはいいけどトレヴァーおじいちゃんになっていなくなってるかもしれないよ!(笑)
甥っ子ジーンも自身のセクシャリティと向き合う事ができて、成長のひと夏。

再会した2人は恋人としてか友人としてかわからないけど、またあの書斎で植物たちに囲まれながら親密な時間を過ごしていくだろう、確かな予感の良き終わり。

0

2巻は涙したり考えたり、映画を1本見たような充実感

受け手に考える余韻を持たせて終わるところが何度か読み返してみて良かったと思う。
ざっと通して読んだ後は、何で?と思うところがありすぎて混乱したけれど成り行きで始まった関係だからジーンがカナダに行く時もこの先については特にお互い言葉にすることは無かった。てっきり遠距離恋愛なのかと思いきや、別れてるなんて。
トレヴァーは大人気なく泣くほど好きだったからこそジーンを手離し連絡も取らなかったかは思いを巡らせていた事もあったし定かでは無いけれど、歳も離れたジーンがこれから沢山の人と出会うであろうし、その中で愛する人と出逢うかも知れないと思ったり、人の心の機微に聡いからこそ連絡を取り合うとジーンの心の負担になるだろうと思ったのか‥。
折に触れ故郷の家族を思い出して苦しんでいたし、トレヴァーと別れた後はこの事もジーンを苦しめたと思う。
今度は自分を赦してみてほしい、トレヴァーからの言葉を理解したからこそ年月はかかったけど最終的にNYに戻って来たのだと思うし、今度は対等な立場でトレヴァーとジーンの新たな関係の始まり‥で含みを持たせて終わるのは自然で良かったと思う。

0

BL的要素に不満

うーん正直…ジーンがコロコロ意思を変えるのがイラっときました。
「キャラが自然に動いてそのセリフを喋っている」のではなく、
「こういう展開にしたいから無理やりこう喋らされてる」感があって、それぞれ別人格に見えました。

純粋にBLとしても、「トレヴァー→ジーン」への熱量に比べて「ジーン→トレヴァー」への熱量が BL作品としてはあまりにも少なすぎるように見えて、読み終えた最初の印象は
「一体なにジャンルの作品を私は読んだんだろう…」「これはBLなの?」でした。
もちろんBL要素はそれまでにふんだんにあって本作はBL作品、そこは間違いないのですが、あんなに濃密で幸せな日々を送って、あんな変な別れ方をしたのに、そんなアッサリした態度で再会するのかなぁと。

以上の理由で、好みではないかなぁ…と感じたのでこの評価です。
実のところ良さがよく分からなかったです…。
実際、作者さんもあとがきで「恋人同士に戻るのかわからない」とおっしゃってるし、小冊子でジーン本人も「まだよくわからない」と言ってますね。
私はラムスプリンガの方が好きです。
でもまるで映画を観ているような壮大な物語には引き込まれましたし、お話自体はヒューマンドラマとしてすごく良いと思います。

1

過去から現在へ

主人公の若いジーンと同じく、2人の恋の行末が気になって仕方がなくなります。
広い世界を見たいと願うジーン。保護者として、恋人として、それを応援したいと思いながら、かけがえのない人を失う悲しみに、時に潰されそうになるトレヴァー。

このまま夢を諦めてトレヴァーのいるNYに留まることになったら、後味悪いなあと思っていたら、やはりの吾妻先生。そんな安易な持っていき方にはされませんでした。
2人には辛い選択だったかもしれないけど、やはりこれしかなかったと思う。

そしてラスト。
これからどういう関係になるかも彼らに、そして読者に委ねられます。それが一層余韻を残し、忘れられない作品にはなりました。

ジーンの名前の伏線も見事に回収されて、これ以上の完成度のストーリーないのでは?というくらい感動しました。

0

名作。

構成がしっかりしていて、普通の小説にありそうな内容でした!もちろん描写のエロさもあるんだけれど、自分のルーツに葛藤する1人の青年がきちんと描かれていてとても良かったです。トレヴァーが泣くところとかもうグサグサきてやばかった……回想からの現在っていう時の流れも良いし、読みやすいと思います。最後は読者のご想像におまかせですが私はまた恋人になってくれてたらいいなぁなんて思います!!!
ぜひ一読して欲しい名作です、これは。

0

まさに、親愛

名作ということで、
美人受けは苦手な部類ですが読了。
とてもよかったです。しかしボーイズラブ?ではなかった気がします。ボーイズラブを求めていたのでこの評価ですが、愛の本としては神だと思います。

2巻については
リバが見たかったなぁ…と(爆

全体的にトレヴァー→ジーンへの愛はとても感じましたが
ジーンはトレヴァーを抱かなかった
それを見て、あれ?あれれ?

ラスト、トレヴァーからジーンの手を取って引き留めたのを見て、ん?????

私の解釈ですが、
ジーンは、ゲイではないんだろうなぁと。
トレヴァーが彼に取って全てを超えた神だったので、抱かれていたけど、
実際のところは恋愛対象は男性ではないのではないか…と。

だからこういう描写だったのかな?とモヤモヤしました。
なんか、パトロン見えてしまって…汗

とはいえ、この再会後、一緒に住んで
ジーンがトレヴァーを抱くことがあったら

文句なしの神評価です。


できたらあの夜に、抱きながらあの独白をして欲しかったですが涙

2

素晴らしい作品

胸がいっぱいになる大好きな作品です。
何度も読み返しています。
ただラストについては読む人によって感想が二分するのもわかります…ジーン側の視点が見えないから余計なのかもしれません。
思えばトレヴァーとカレンの関係も元婚約者で結婚の直前までいってたにも関わらず親友としてずっと付き合いが続いていて、愛の形は様々なんですよね。
それでもジーンとトレヴァーのいちゃいちゃがみたい!と思っていたところ、J庭のペーパーをみてこの2人はきっと元の関係に戻るな…と嬉しくなってしまいました。
ぜひいつかスピンオフも見たいです。

1

「恋」というより「愛」の物語

ラムスプリンガの情景がきっかけで、こちらの作品を知りました。ラムスプリンガの情景も大好きですが、個人的には この作品の方が、主人公たちの関係性がより丁寧に描かれているように感じました。
人を心から愛することに焦点を当てた、素晴らしい作品で、読み終わったあとは心が満たされました。
なお読む順番としては、ラムスプリンガの情景→親愛なるジーンへがオススメです。ラムスプリンガの情景に出てくるキャラクターたちが出てくるので、逆の順で読んでしまうと、よく分からない所が出てくるかと思います。

1

若者へのエールでもある

 前巻を読んでから3年近く空いたのですが、読み出してすぐ1巻の空気を思い出すことができ、吾妻先生の丁寧な描き方、世界観の作り込みが改めて素晴らしいなと感じました。アーミッシュという特殊な集団から外に出て、新しいことをどんどん吸収し世界を飛び回ることになるジーン。好奇心や知識欲はいくつになっても旺盛で悪いということはないし、若者だろうが老人だろうが、お金と時間と体力さえあればいくらでも世界を広げればいいと思います。

 故郷、家族、友人を捨て、新しい世界でようやく見つけた居場所と恋人もまた捨てるのか、と葛藤したジーン。確かに「捨てる」というと悪い意味に聞こえてしまう。けれど、本当にそれは「捨てた」のでしょうか? きちんと向き合ってそこから離れる決意をしたなら、ただ「別れた」だけではないでしょうか。人生、別れを経験しないなんてことは不可能。相手を忘れなければ、再会できる機会は巡ってくるし、自らつくることもできる。一度ちゃんと向き合ったことがあるからこそ、再会した時、トレヴァーはジーンを追いかけて再びチャンスをつくる勇気を持てたのでしょう。

 故郷との繋がりはずっと脆いものかもしれないけれど、それでも確かにそこにありましたし、これから時間をかけてジーンなりのやり方で細い糸を紡いでいけばいいと思います。1人の若者の生き方を、彼を心底愛する1人の大人と共に見守った、暖かく力強い読後感が残る作品でした。

1

海へ出たニジマスの子の行方は

ラムスプリンガの情景から始まり、親愛なるジーンへと続き、結びとなる完結巻。
いつ読もう。いつ読もうか?とあたためておくほど楽しみにしていた、1人のアーミッシュの青年の人生を描いた物語。

結論から言いますと、これほどまでに続編を待ち望んでいた作品はあるか?というくらいのめり込んで読んだ1巻ほどの熱量は残念ながら持てませんでした。
あまりにも1巻が素晴らしかったからなのかもしれません。
しかしながら、「親愛なるジーンへ」が長く愛される傑作であることに間違いはないでしょう。

周囲の人々とは違う特別な何者かになりかったはずだというのに、皮肉にもその生い立ちだけで「特別」扱いをされるアーミッシュである自分を否定したいけれどし切れず、過去を思い返しては後悔し、今を、そしてこれからをどう生きるべきなのか?と、誰しもが悩むであろう人生においての選択の難しさにもがき葛藤するジーンの姿が多く描かれているのが印象的でした。
これはジーンだけではなく、今作を読むどの人にもどこかしら重なる部分があるはず。
そんな、過ちを懺悔をするかのようなジーンにそっと赦しを与えるトレヴァー。
1巻と重なる非常に魅力的な1シーンでした。
赦し赦され、もっと自由に。
人間が持つ深い愛情で包まれたとても優しい1冊だと思います。

前作のレビューで、まだ幼いジーンが気に入っていた絵本「海を出たニジマスの子」の、大海を知ったマスはスチールヘッドになるのだという、アーミッシュをニジマスに例えたエピソードが好きだと書きました。
これは私の勝手な解釈なのですが、本人はまだ気が付いていないけれど、きっと彼は幼い頃に憧れていた特別なスチールヘッドになれたのではないかなと思います。
だって、こんなにも"ジーン"の名を持つ人がいるのですから。

4

この作品が収納されている本棚

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