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shinai naru gene he
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
他のレビュアーさんでこれは最高すぎてもう事件であるって書いている方がおりましたが、激しく同意します。本当に、最高傑作過ぎてBL界の事件ではないでしょうか。思い出し泣きも止まらないのでもう少し心を落ち着けた後にまたあと3回くらい一巻から二巻をゆっくりと堪能したいのですが、読後すぐの感動を書いておきたいと思います。
かつて若者だったわたしたちと、いま若者である皆さんに、作者様からの本当に優しいメッセージが漫画にのって届けられており、この殺伐としたご時世に、人間の良心と創作力の素晴らしさに、すごく前向きな心になれました。インターネットが普及し、一度の過ちが激しく叩かれてしまう昨今ですが、「若者であることに罪や罰はないよ」、というトレヴァーの赦しのことば、人間はこんなに優しく寛大にもなれるのだと感動し、自分も世界も、もう少し寛容になるべきときがあるのでは、と思いました。
また、愛する人を得て人生が、心が豊かになることの素晴らしさが余すことなく表現されていたと思います。年齢の近いトレヴァーの気持ちになると、愛しているけど、確かにこんなに前途ある若者には、もっともっと羽ばたいてほしいと絶対に思ってしまうかなと思います。また、恋だけではなく少しの野心もあり、成功も手に入れたいという葛藤というのは、男性同士の恋愛ならではという感じもして、愛しているけど相手の成功を願い背中を押したい気持ち、愛しているけどもっと広い世界を見たい気持ちの二人の葛藤というところにすごくBL的萌えも感じました。
また、離婚訴訟のクライアントの彼女のとことで、先人の小さな積み重ねと弛まぬ努力により享受できている当たり前があるというところ、LGBTQの人権、女性の人権というところにつながる話で、恋愛以外でもこんないいメッセージが入っているんだなと感動しました。アメリカはエイズ問題が深刻であった80-90年代を乗り越えて、連帯し戦ってきたゲイコミュニティという土俵があるので、権利がある程度保障されたいまがあるように。自分も女性として、大それたことはできなくても、仕事も私生活も女性だからと諦めることなく小さな努力をして、のちに続く人たちの道に少しでも貢献できるよう頑張ろう、と襟を正す気持ちになりました。
最後が曖昧、と思う方もいるようですが、ちょっと気まずい、どうしようというジーンに、甥っ子ジーンが、トレヴァーのことばを引用して、焦らず、自分の気持ちを大事に、というラストは完璧だったと思います。ゲイとして“先人”であるトレヴァーが、自分の性のアイデンティティに悩む甥っ子ジーンへの素晴らしいことばをかけて、彼の心を救い、彼もまた、トレヴァーからもらったことばでジーンを励ます、という、優しいことばのバトンが次へ次へとつながる描写が秀逸でした。
すいもあまいもあるけど、人生は続いていくんだから、優しさをつむいでいきたいねという人生讃歌として、一生心に残る作品となりました。
※最後に現実的なとことして、自分で考えると22からの15年なんて怒涛であっという間に過ぎた感じがするので、ジーンとトレヴァーも案外心配しなくても15年の空白は(ベッドでいちゃいちゃすれば一発で)埋まるんじゃないかなと、あまり心配せず見てました笑笑
読み終えたあとの感情がうまくまとまらなくて、
心臓がバクバクして鳩尾がキュ~っとなったまま。
興奮ばかりが先立ってしまう…、そんな感じです。
普段は長々レビューをかいてしまう方ですが、
上手く言葉に出来ないのでシンプルに。。。
ものすごく琴線にガツンとくる作品でした。
ジーンとトレヴァーが出会えた運命が嬉しかった!!
良かった…!ホント良かったとかし言えない(;///;)
作中のジーン父の言葉なんですが (引用すみません)
『その瞳でこの世界をみておいで』
『そうして愛を身につけたら、
いつか己も赦してあげなさい』
とあって。
トレヴァーと出会って 愛し愛されて 赦し赦されて、
やっと父の言葉が理解出来たのではないかと沁みました。
(ここは何度読んでも涙が込み上げてくる(;///;)ウウウ)
いつまでも故郷に置き去りになったままの心が、
ジーンの元に戻ってくるような描写がとても良かったです。
『親愛なるジーンへ』で始まって、
『親愛なるジーンへ』で終わる。
ダブルミーニングになっているのもグッときます。
ジーンに宛てた手紙で心地よい余韻を味わいました。
愛情と愛情を結ぶ2人のジーンの存在に救われる…ッ!!
そして小冊子の方でチラッと出てくるテオ。
これは単に私の妄想なんですが……、
2人がNYの街角で再会…という未来があるかもしれない。
その時はダニーとクロエが家族とジーンの話をするように、
ジーンもテオと故郷の話が出来る日があるのではないかと。
そうだったらいいな。
きっと今のジーンなら楽しい思い出も話せるはず。
家族への懺悔でも後悔でもなく、愛を語れるはず。
同郷のテオだからこそ共有できる感情もきっとあると思う。
そんな優しい時間をテオと過ごせたらいいなと妄想し、
自分勝手なただの妄想だけで泣きました←
この素敵な作品が、
時代関係なく長く読まれ続けますようにと願ってます。
(あとがきを見る限り、もっと見たいと言うのは酷かな?)
(描きたいものは描ききった!というのが強く伝わるよ…)
(欲を言えばジーンとトレヴァーの現在をもう少し見たかった…ゴニョゴニョ)
~ ン年後に作品チェックをしている未来の方へ~
発売年だけで判断しては勿体ないですよ!
難しく重いイメージがあったら払拭して……!!
エロ描写も美味しいし、コミカルな部分もあって、
温かい余韻が味わえる作品ですので是非ッヾ(*´∀`*)ノ
1巻の発売から約2年。
作中でも彼らの出会いから約2年の時が経ち、1975年から物語が始まります。
1巻では浮世離れした、何処か神聖な印象だったジーン。
ですが、本当は「自分は凡庸な人間ではない」と思い込む、1番人間らしいキャラクターでした。
「他者とは違う」と言う気持ちで地元を出た極々普通の若者で、だからこそ家族を捨て、故郷を捨てた自分の傲慢さをずっと悔やんでいたんですね。
更には愛し合っているにも関わらず、トレヴァーの側を離れようとする自分の身勝手さに罪悪感を覚え、過去の自分と対峙しながら葛藤するジーン。しかし、トレヴァーから全て赦された事で本当の「愛」を知り……
それは、1巻でカレンが話していた「幸せになって欲しいと願うことこそが親愛」「自然な愛」だったのです。
トレヴァーからの相手を想う「愛」を知り、自分を赦す事ができたジーン。ジーンの父親が言う「愛」の意味を実感して、思わず涙が溢れました。
16年間連絡を取っていなかったジーンとトレヴァー。
16年と言えば、ジーンがラムスプリンガに入った歳。
アーミッシュの仕来りに縛られた16年間を取り戻すように、本来の自分を知る為には16年の期間が必要だった。
そして、様々な経験を経て、やっとトレヴァーと同じ目線に立てたのではないでしょうか。
この2人の別れは言わば、ジーンにとっての第二の「ラムスプリンガ」だったように感じました。
その間も、決してトレヴァーを忘れる事は無く……
その証拠に、再会した時のジーンが持っているボロボロのトランクケースがトレヴァーからの贈り物だったり、トレヴァーの横に座ったジーンの手が震えていたりして、この再会も相当の覚悟を持って挑んでいたように思います。
また、ラストでの「おかえり、ジーン」のシーンでは、1巻での仲直りのシーンと対比となっていて胸が熱くなりました。様々な想いが詰まった抱擁を経て、彼らの空白の16年間は埋まったのではないでしょうか。
「親愛なるジーンへ」このタイトルに込められた意味が、読後じんわりと心に広がっています…
それは、トレヴァーからジーンへ。甥のジーンからジーンへ。そして、姪のジーンからジーンへ。
最後はジーンからのDear.で締め括られる。
全て誰かを想う「愛」が詰まったラブレター。
弟のダニー含め全員が救われる、最高のラストでした。
けれど、終わりであって始まりなんですよね。
この2人の物語はきっと現在も続いているんだろうなぁ…
そして、テオとオズの物語も。
彼等の人生が幸多きものでありますように。
そう願わずにはいられない、素晴らしい結末でした。
"友愛・恋愛・家族愛"の様々な愛の形で成り立つ2人の関係に胸が一杯です。
※特典小冊子を含んでの完結だと思います。
未購入の方は、是非「小冊子付き」の購入がお勧めです
普段は電子派ですが、この作品に関しては紙も手元に置きたい!と予約購入。
1度目、読み終えた時、ここのコメントされている何人かの人がおっしゃる通り、私も、??と感じました。
我が人生最大の恋心を捧げたトレヴァーに対し、ジーンは…あんなに涙して愛を伝えたのに、なんでこんなに長い間連絡を取らずにいれるの?会いに来ようとしなかったの?どうして立ち去ろうとしたの?ジーンの気持ちが見えなくてモヤモヤ…心にガツンといつまでも余韻残る物語だから、ずっと頭から離れない…だから、たくさん考えてみました。
もし、あのまま別れず付き合ったまま、ジーンを送り出していたら…広い世界に出て、いろんな人に出会うジーンを目にするトレヴァーは最初は温かく見守ることができていても、そのうち心苦しくなってくるんじゃないだろうか、またそんなトレヴァーを見るジーンも苦しく…もしかしたら苛立ちを感じるかもしれない。そうなると、彼らはいい関係ではいられなくなり、別れを選んでしまうことになっていたのかも…
そして、ジーンが連絡を取らなかったのは、もしかしたら、自らが何者かになれた、ちゃんとそう思えた時トレヴァーに会いに行こう、いつか、いつか…そう思っていたら月日が流れて連絡を取りづらくなったのかも…実際、駅で、まだ何者かになれたかはわからない…とジーンが言っているので。立ち去ろうとしたのも、そんなこともあって今更そんな自分が…と思い飛び込めなかったんじゃないかな… 大人になったらなおさら…
楽しい日々で曖昧にしながらも期限付きで不確かな最初の2人、そして、長い空白があったからこそ再会後末永く一緒にいるであろう確かな2人…電子限定にそれを窺えるエピソードが、花に囲まれた素晴らしい表紙とリンクしています。是非紙派の方も電子も見てみてください。
トレヴァーの手記で語られる物語だからこそ、どうしてもジーンの気持ちは見えにくい…だからこそ、読者の想像で補うことしかできないので、いろんな感想が出てくるのですね。
その後の2人の関係は、しばらくは空白の時間を埋めるようにお互いを知り直し、きっと、ふとしたきっかけで、また恋人として過ごしてるんじゃないかなぁと願望を込めて想像しておきます。
私は翻訳アプリを使っている外国人読者です。誤訳があったら申し訳ないです。
Dear Geneは、私が深く胸に抱いた作品です。この作品を読んで、私は泣いたり、笑ったり
傷つき、そして愛しました。喪失と愛についての物語です。TrevorとGeneの幸せを心から応援しています。
ジーンに何が起こったのか知ることができて、本当に幸せです。エンディングでは、幸せのあまり吹き出してしまいました。冊子と一緒に漫画を買うことを強くお勧めします。
これはBLでありながらかつて青年であった自分、そして大人になった自分へのご褒美のような物語だと思いました。涙が止まらない。こんなに人生で泣いたことあるか?と言うくらい号泣している、途中泣きすぎて読み進められなかったし、で今も感想書きながら泣いてる。感動的な話だけど全然泣かせようって描き方をしてない、けど泣く。陳腐な言い方だけど人を愛することがどういうことなのか、人間が成長することがどういうことなのかが鮮やかに美しく描かれていて見事としか言いようがない。ジーンがトレヴァーに色んなものを与えられて自分も努力して新しい道を歩んでいても、自分の選んだ道を後悔しているのがリアルで、田舎から都会に出てきて頑張っている人にはもう涙なしでは読めないと思う。恋愛を超えた色んな人と人との間にある愛が本当に美しく描かれていて人類全員に読んでほしい。感動作なのにユーモアもあり、ちゃんと作者の熱を冷ましてから洗練された漫画として届けてくれている、画力も合わせてすごい作家さんだと思います。1巻もラムスプリンガも見事すぎたけどこの2巻はもはや事件としか言いようがありません。吾妻香夜先生凄すぎる、ありがとうございました。
もし、この作品を未読でこれを見ている方がいるなら、あなたが心底羨ましい。
ネタバレを見ずにいて欲しいという思いがあるので、核心に触れずに書こうと思います。
前作のラムスプリンガは青さの残るみずみずしい恋愛模様だとしたら、この作品はそれよりもっと熟成されていて、悲しいくらい優しく深いです。(年齢関係なく)人生経験豊富な人ほど刺さる作品だと思いました。
自分の心との向き合い方、そして、愛と献身の尊さをまざまざと見せつけられてしまい、しばらく身動きできませんでした。
思い出すだけで勝手に涙がこみ上げてしまう作品なんてそうそうお目にかかれない。
普遍的なテーマをこんなにも情感豊かに描いてくださった吾妻先生には感謝してもしきれないです。
できれば小冊子付きを買って欲しい。素晴らしいカーテンコールです。
何度でも記憶を失って1・2巻を通して読みたい。
最高過ぎて、読後しばし放心しました。
めちゃ良かった…。
続きものなので1巻未読だと理解できません。1巻未読の方はそちらから是非。
ということでレビューを。1巻のネタバレも含めてのレビューになります。ご注意ください。
16歳のジーンは、NYに住む苦手な叔父さん・トレヴァーのもとに夏休みを利用して訪れた。そこで彼は、トレヴァー叔父さんの日記を見つけてしまう。そこにはいつも仏頂面で何を考えているの変わらないトレヴァー叔父さんの姿ではなく、自身と同じ名を持つ「ジーン」という青年との愛おしい生活を生きる「トレヴァー」という男の心の機微が描かれていて…。
というストーリーの今作品。
1巻で、トレヴァー叔父さんの日記でしか登場しないトレヴァーの恋人(だった)方のジーンが、「現在」、どうなっているのかー。
トレヴァーの甥っ子のジーンが読む、トレヴァーの日記、を介して過去へと誘うというストーリー展開で、一歩間違えると「これ誰?」「時系列はいつの話?」になってしまう描き方だと思われますが、表情とか(しわとか肌の艶っぽさとか)あるいは髪型で「いつ・誰のことを」描いているのか端的に読ませる吾妻さんの手腕に脱帽。
そして、随所に盛り込まれる吾妻さんらしいコミカルさが良いスパイスになっていて、シリアス過ぎず、切なすぎず、でもコミカル過ぎない展開になっているところも素晴らしい。
2巻は、トレヴァーの元フィアンセのカレンが登場するシーンからスタート。
カレンさんは1巻も非常に素敵な女性として描かれていますが、2巻も相変わらず素敵です。
そして肝心のトレヴァーとジーンの過去のお話は、というと。
トレヴァーに勧められ大学に通いだしたジーン。
今まで、故郷にいたときには知り得もしなかったことを知り、そして経験していく。その中で、彼は自身がこれからどう生きていくのかを模索するが―。
ジーンを愛し、大切に想うからこそジーンの枷になりたくないと思うトレヴァー。
トレヴァーに思慕と尊敬、そして愛情を抱いているからこそ、彼の傍にいたいと願うジーン。
ジーンの「これから」を思えば、どうするべきなのかを知っている二人が選んだ道は。
今作品は、王道と言えるストーリー展開でしょう。
が、それを、甥っ子・ジーンの目を通して描かれていて、だからこそ唯一無二のストーリーに仕上がっています。甥っ子・ジーンもまた、自身のこれからを模索している少年。自身と重ね合わせて、そしてトレヴァー叔父さんと彼の恋人のジーンとの恋の行方を心配し応援する気持ちにも嘘偽りはなく。
登場人物たち全員が優しく温かく、トレヴァー×ジーンの恋の行方に萌えそしてヤキモキし、甥っ子・ジーンの素直さとか可愛さにほっこりし、彼らの家族の愛情と絆に温かな気持ちになり、もう読んでいて感情がしっちゃかめっちゃかになりました。でも、それが心地よい。
トレヴァーとジーンのその後、について、どうなったのかぜひとも読んで確認していただきたいと思いますが、もう、もう…!って感じです、はい。
「ラムスプリンガの情景」、「親愛なるジーンへ」に続く「親愛なるジーンへ 2」の3部作。「アーミッシュ」という特殊な(というとちょっと違うか?でもこうしか書けなかった)バックボーンを背景に紡がれてはいきますが、でも、自身の生き方、未来、そしてともに歩いていく人。そういうものを決めていくときの難しさや葛藤、閉塞感は、おそらく誰もが持っているものだと思います。そんな難しい心情を、アーミッシュという存在と重ね合わせて上手に描き切った秀作。
今作品には「ジーン」という名の登場人物が数人登場しています。
それぞれの「ジーン」が、彼ら自身で苦しみながら、模索しながらつかみ取った未来を、どうか大切に生きていって欲しいと思います。
そして、表紙。
これがまた良い…!
読後、しみじみと拝見しました。
トレヴァーの笑顔に、すべてが昇華した感があります。
完結してしまったのが残念ではあるのですが、こんなに素晴らしい作品を読ませていただけたことに感謝。
文句なしの神作品です。
表紙が本当に素敵ですね。内容も本当に素敵な作品でした。漂う雰囲気が好き。絵が好きキャラ好き、全部好き。
1巻とトータルして神評価にしました。
最初読んだとき、よく分からないところが色々あって(私の理解力が乏しいのかも 汗)、それで何度も読み返しました。うう〜…読み返す度にすごく胸に沁みてきます。時間差でジワジワきちゃって思い出し泣きしてしまう。涙の止め方を教えて下さい…。
ジーンの学びたい欲求を、悲しみながらも応援し送り出すトレヴァーの愛の深さに涙してしまいました。教会の前で涙するトレヴァー…私の涙腺も大崩壊です。
ジーンが海外への進学をすんなり決めていたのが意外でした。だってジーンもトレヴァーのことを愛していたのにどうして?と。
ジーン視点も読みたいです。
ジーンが海外の学校へ行ってから一切の連絡をとっていなかった2人。トレヴァーは、ジーンの未来を考えて連絡をとっていませんでした。ジーンの方は多分連絡をとりたくても出来なかったし、恋人関係を続けたくても続けられなかったんじゃないかな…と。かつて自分が故郷を去り、家族との永遠の別れを決意したように。
ジーンの方からは何もアクション起こせなくて、2人が長い間離れていたんだなと思うと切なくて悲しい時間でした。でも心の中では想い合っていたことは間違いなくて、それが長年の時を経て再会に繋がったと思うと色んな意味でドラマチックでした。
2人の再会のシーンはめちゃくちゃ最高なので、これはぜひ読んで欲しいです。
帰る家が欲しかった、愛する人の元へ戻れる場所をずっと求めていたジーンにとって素敵な結末でした。
「親愛なるジーン」
故郷を離れても、ジーンの弟家族はジーンのことを想っています。帰る場所ではないかも知れないけど、ジーンのことを想っている人はたくさんいます。
周りの人たちがとても良い人ばかりで嫌な人がいないのが良い!読後感良しでした。
あと、ベッドシーンですね…身体の柔らかい線と肉感がとても官能的でした。
この作品はキャラの魅力やストーリー展開、紡がれるハイセンスな言葉、心理描写、交錯するそれぞれの思い…どれをとっても素晴らしいものでした。私はこのベッドシーンですら、この作品の価値を高める要素の一つだと思っています。それほどに美しく、もっと見たかったです。
(2022.9.18追記)
2巻表紙。トレヴァーの照れた笑顔とたくさんの花々。
トレヴァーはジーンには観葉植物をプレゼントしていました。ジーンと離れることになり、観葉植物にしておいて良かったと言っていたのは、観葉植物はそこまで手間をかけずとも枯れにくいからです。
こんなにたくさんの花を育てるようになったのは、花の世話をするであろうジーンとこれからずっと一緒に過ごしていけるということ。それが表紙から分かるようになっていたんですね。だからトレヴァーは笑顔なんだと。
この裏付けとなる絵が電子限定漫画にありました。ジーンを迎えたトレヴァーの姿が、表紙のトレヴァーと一緒!服もミニバラの鉢も、それに添えていたメッセージカード「Dear Gene」の文字も。表紙のくすぐったい笑顔のトレヴァーは、きっと「おかえり、ジーン」と言って迎えたことだと思います。
それに気づいたら、すごく背中がゾワゾワしてしまいました。我妻先生のそっと散りばめたメッセージが最高です。
そして私はまた涙が出てしまいました…
こんなにも温かい愛に溢れ愛を噛み締める作品はないです。
叔父のトレヴァーがジーンとの最大の恋を綴った手記をトレヴァーの甥っ子ジーンが夏休みの滞在時に偶然に手にして読むところから始まる物語。
ジーンはトレヴァーを僕の神様というけど、トレヴァーにとってもジーンは心救ってくれた愛しい人。
それが第1巻の冒頭に書かれてあって。
2人が過ごした時間は限られたものだったけど、得がたい経験をしたことには変わりがなくて。
トレヴァーとジーンの立役者でもある甥っ子ジーンもこの手記を通じて少し自分と向き合うことができたと思うし、姪っ子のジーン、ダニー、ライアン、そしてトレヴァーも、みんな普遍的に愛される存在なんだとこの作品は言ってる気がします。
引き止めることもできたけど、人を送り出すことって愛がないとできないよ。
手紙やポストカード、お花を送ることも愛情表現の一つですよね。
ジーンが自分で選んできた道と言えるのは、それなりの自信がなきゃ言えないことだし、それを支えくれる人たちがいる証拠の言葉だとも思いました。
愛情の連鎖、そういう大切な人との繋がりを表した作品でした。
2人のeternal loveを祝福したいです!
最愛の人と踊るプロムのダンス。
そのシーンがグッズになってます!買いですね!
特装版はまた読んでからレビューします!