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kitsune no yosuga
最終話の急ぎ足が少し引っかかりました。
しかし!
このお話はケモナーの萌えをグッと掴んできます…!
弱肉強食・縄張り意識・種族の衰退 etc.森で生きる動物のリアルも少々混ぜつつ、
創作世界のほのぼのさも感じられ、異種族で愛を交わす過程が良きでした(;///;)
また、攻めが拾った雛鳥を育ててる姿にキュンキュンッ!
雛鳥を非常食扱いする割にせっせと食事を与え、
暖を与え、強者から守り、お世話をするシチュ。
めーーーーーーーちゃめちゃに萌えました!(∩´///`∩)
雛鳥が狐を「とーたん」と呼ぶのが可愛さMAX////
異種族で疑似親子をしている姿にホンワカしました。
肉食性のある狐×猛禽類の鷹という組み合わせも食の共通点があって良かったです♪
(しっかし雛鳥の可愛さが最強堪らんまるだったので
ミナヅキアキラさんのショタをもっと見たくなるなぁ…)
さてさて。
ある日、狐の九重は森で雛鳥を拾います。
ちょうどお腹は満たされていたので非常食にしようと住処へ持ち帰りました。
どうせなら食い応えのあるところまで育ててから食べようと思いつくのですね。
せっせと雛鳥の口に食料をあげて、
いつでもどこでも連れて歩く姿はまるで子育て。
森に住むリスやタヌキから
「食料に名前をつけてるのか…?」
「今さら食べられるかね?その子」
とツッコまれて九重の調子は狂うばかりで悩みます。
次第に食い物にしない、一緒にいたいと腹が決まり、
『よすが』と正式に名を与えて家族として暮らすことにしてーーーと展開します。
九重の葛藤が切なくてグッときました。
単純に食料に情が移っただけではないいですね。
九重の仲間は全員絶えてしまい、森の狐はたった1匹。
親に与えられた名前を大切にしながら1匹でなんとか生き抜いてきた。
けれど本当はーーー。
よすがと暮らす中で九重が本当に欲しかったモノが見える展開にウルっときました。
孤独ワードに弱いのでこれはアカン…(;///;)
んで種族が絶えて1匹になってしまったからこそ、
よすがには同じ思いをさせないよう鷹の仲間へ返すべきか悩むのもシンドイ(;///;)
肉食なので森の小動物から恐れられ冒頭では暴君っぽいかんじだったけれど、
少しずつ九重の淋しさや愛情深さがみえてくるのがすごく良かったです…!!!
雛鳥だったよすがは世間知らず。
九重が教えてくれる世界がよすがの全てっていう萌え!
(そもそも自分が鳥だって知らなくてキュンとした///)
無垢でめーーーーーーちゃめちゃ可愛いです(∩´///`∩)
しかし子供はいつまでも子供じゃないんですよね。
九重以外の動物と交流し知識が増えていくんです。
飛び方を知らないよすがが飛べるようになったら…?
九重が「手放さなきゃ」「手放したくない」と不安になって…ウウウ、切ない(;ω;)
異種族で共に暮らす重さが感じられるんですよね。
よすがを納得させるためにエッチして"無意味"を実感するっていう…。
(楽しく暮らしてたのに異種族ってだけでなんで…!)
あーーーーー良かった!!!
ほのぼの癒やしが重く切ない方向になるけど、
九重には必要な過程を越えた感じでグッときました。
そういう意味では、
よすがの方が真っ直ぐブレないところがありますね…!
九重がよすがを育て、よすがが九重を強くさせて胸熱。
他、スキンシップ萌え的なシーンで、
性的要素のない毛繕いが擬人化だと妙にエロくて///
性的に意識するキッカケでもあるからニヤニヤしちゃう。
たった1回しかないエッチが切ないかんじなので、
毛繕い&餌付けが個人的ドツボの糖分補給になりましたヾ(*´∀`*)ノ
最終話が駆け足気味で全体的にアッサリした印象が残ってしまうのがホント残念。
(ストーリー性があって、絵も見応え抜群に綺麗なのに、余韻が薄味なのなんで!)
(あとラブラブエッチが無かったのが若干残念…)
けれど、盛り込まれた設定がツボなのも相俟って、
繰り返し読むほどにスルメのように味が出てくる作品だと思い、神評価です。
狐の九重が拾った鳥の子ピー助。
はじめは言葉の通りピー助を食べようとしていた九重ですが、次第に離しがたくなりよすがという名前を与えてそばに置くことに。
よすががそれはもうかわいくて美しい。
ピー助時代はもちろんのこと、口を開けば九重に自分を食べて、お腹に入ればずっと一緒とアピールし続けるところもかわいくて、成長していくにつれてどんどんと綺麗になっていく姿に見惚れてしまいました。
よすがの凛とした瞳やぴよ感のある口元が好きです。
九重がぺろぺろとよすがをなめるところもかわいらしくてきゅんとしました。
九重がよすがに対して大切にしたいと思い抱く感情とは別のぞわつくような劣情がじわじわと生まれてきて…。
繋がりを求めて意味を成さないと分かっていながらも身体を重ねるシーンがせつないです。
「縁(よすが)」心の拠り所。
「縁(えん)」そのようになる巡り合わせ。
この言葉の持つ意味とタイトルとが九重とよすがの関係性と作品の世界観にぴったりとハマり、異種族で繋がりのなかった不調和なふたりが巡り合い互いの存在を縁にして心で繋がり、共に生きていくという絆を示してくれた素敵なお話しでした。
『スモーキーネクター』がどハマりしたミナヅキ先生。今回もとっても素敵でした。
完全にストーリー重視派作品で、エロはほぼ無し&かなり切なくて切羽詰まっています。
本作が描いているのは、孤独な狐が鷹の子供を非常食にするために拾い、共に過ごすうちに情が湧き、いつしか繁殖の本能をも向けてしまうほど愛してしまうお話。
私はそう解釈しました。
人間の見た目に近い獣人BLなので、人間として彼らを見てしまうと恐らく納得がいかないと思います。
あくまで自分の「こども」として一緒の時を過ごしてきた九重(狐)が、なぜよすが(鷹)に性欲を向けてしまうのか?
恐らくそれは九重の衝動が動物とは切っても切れない繁殖の本能から来るものだからで。
孤独に時を過ごしてきて、友人はいるものの友人以上の愛情を向ける存在がずっと居なかった九重が、よすがに向けるのも必然なのかなと思いました。
でも自然界では番や子ども以外の個体と一緒に時を過ごすことってあまりない(と思っている)ので、非常食でも番でも居られないなら2人が一緒にいる理由なんかなくなってしまう。
それでも一緒にいたい……。
九重の葛藤はものすごく切なくて、親としての愛情と、独占欲や一緒にいたいという願望が入り乱れていて、胸が苦しくなりました。
そして、そんな九重を救うよすがのまっすぐな感情や九重に向ける視線が本当に愛おしくて、見ているだけでキュンキュンしてしまいました。
新しいBLのLの解釈を見ることができて、そう言う意味ではとっても楽しいお話でした。
ただもうちょっとじっくり描いていただいてもよかったかなぁと。この世界観がすごい好きだったので、ぜひもっと読みたかったです。
脇キャラも素敵でした^_^
先生の次回作も楽しみです!
作家買い。
以前のちょっと癖のある絵柄も大好きでしたが、最近本当に絵柄が綺麗になられたなあとしみじみ。
ミナヅキさんの新刊はファンタジー系。
森の動物たちが主人公のお話です。森の動物、と言ってもほっこり系ではなく動物の擬人化といった方が正解か。
内容はあらすじ通りなのですが一応ざっくりと。
九重は森に棲んでいる狐。
その日はエサにありつけお腹いっぱいだったが、巣から落ちてしまったのであろう鳥の子を拾う。満腹だったためにその場で喰らうことはしなかったが、エサにありつけなかった時の非常食として家に連れて帰ることに。
エサ、あるいは非常食だったはずのその鳥の子にピー助とあだ名をつけエサを与えているうちに少しずつ情が湧いてしまった九重は、正式に「よすが」と名付け自分の子として育てることにした。
縁は実は鷹の子。
男同士で、ましてや種が違う狐と鷹が一緒に住んでいても生み出すものはない。けれど九重はよすがの手を離すことができなくて―。
九重をとーちゃんと呼び懐くよすがと、初めは食べるつもりだったよすがを手放せなくなった九重。
この二人の恋のお話がベースなわけですが、よすがの子どものころの2人のやり取りが丁寧な描写で描かれていることで、二人がお互いを想い大切に想うようになっていく歴史に無理がない。そしてさらにここにきちんと九重の過去が描かれていることで、九重のよすがを求めてやまない心情にぐっと奥行きが増す。
そのストーリー展開が秀逸です。
「食べてもらう」ことで九重と一つになりたいよすがと、ずっとともに有り続けたいと願うからこそ食べない九重。行動に違いはあれど、そこに根付く想いは同じなのも良い。捕食者と被捕食者という、森の動物ならではの関係性が、この作品ならではの色を付けた、そんな気がしました。
九重の、よすがに対する複雑な思いがめちゃめちゃ良い。
親心、だったものが、恋に変わっていく。愛に、なっていく。
愛したからこそ手放そうとする深い愛情に思わず涙腺が緩みました。
九重は非常に男前なんですよ。
ビジュアルもですが、その中身が。
でも、実はよすがもめっちゃ男気に溢れてる。肝が据わってる、っていうのかな。彼が九重の心の拠り所になっていく、その理由がよくわかる感じ。
最後が駆け足気味だったのが残念と言えば残念。
1冊に纏めなくてはならないという事情もあったのかな?もう少し、じっくり描いてほしかったなあ、という気もしました。
が、トータルとしてはめちゃめちゃ萌える作品でした。
姿かたちが違っても。
種が違っても。自分とは違っても。
そして男同士であっても。
愛し愛されることは、そういったことは些末なことなんだな、と。
評価で悩みましたが、彼らを取り巻く魅力的なサブキャラたちの存在と、九重、そしてよすがのカッコよさと優しさにKOされたので少しだけオマケして神評価で。
現在1位になってたので買ってみました。人外大好きなので..
絵柄めっちゃ好みでした。
鳥の人外BLって今までは明烏夢恋唄しかみたことなくて、今回はどんな感じなんだろうって思ったんですけど普通に萌え可愛い感じでした。
狐がよすがを連れかえって、よすががピーピー泣くシーンがあって(雛鳥なので当然ですよね)、そこで育児放棄せずに(食べずに)餌を食べさせながら縄張りに見張りしてるシーンでもう萌えでした。オカンやんw「ご..ごぁん もっと」( ✧Д✧) カッ!!可愛ぇええw
いつの間にかピー助って名前つけてるしw
よすががあつざね(狐の友人)を見るシーンでゾクってして、「おい、九重..その子..」って言ってるシーンがあったんですよ。やっぱ、草食動物という立場から、肉食の動物のことはよく知ってると思うんですよ。もうこの時点でよすがが鷹とか肉食系だということは分かっていました。
この後も九重(狐)の母性炸裂オカンなシーンが続きます。「食べた分だけ大きくなれよ。」よすがが九重の後をついて回ったり(鴨とかもそうですよね!可愛い..)、九重のモフモフ尻尾に潜ったり、水浴びさせたり、九重に抱きついて寝たりと、子育てとかショタが大好きな自分にとっては「あ...尊..ぁ....ぁあ。。。(カオナシ)」って感じです。そして九重のことを「とーたん」と呼びます。はい。尊!尊!!!!
少し時が流れて羽が少しずつ確かなものになってきます。「なにこれ」「羽だ」「とーさんにはない」(ここで「とーさん」に変わってます!)えまって自分のこと狐だと思ってんのwかわいすぎw
なんか大きくなって食べづらくなったから捨てようと考えます。本当は子育て中のように思ってるのに。心の奥底で思ってることと頭で考えてることが違うんです。でも九重が危険な目にあったら急いで駆けつけてるんです。完璧に九重は保護者ですw (九重はツンデレタイプ)
二章の扉絵が可愛すぎて...よすがを尻尾で守ってるんですよ?可愛すぎます..(拝
自分は食われるために育てられてると知っても、九重のためにおいしく育つから楽しみにしててね!と..彼はどこまで可愛いのでしょう..
「縁に」という言葉を初めて知ったので(((((調べてみました。
【「よすが」は「心のよりどころ」、「頼りになる手段や方法」以外にも「縁や故郷」、「配偶者や子どもなど、頼みになる縁者」、「頼みのつな」や「手がかり」のことも意味します。ほとんどの意味が「縁」という言葉に深い関わりを持っていますね。(中略) なぜ「頼りになる人」や「心のよりどころ」を表すのに、「よすが」という言葉が使われるようになったのでしょうか。それは「よすが」の語源から読み取ることができます。「よすが」は元々「寄す処」(よすか)という言葉でした。「寄す」の「寄」という漢字には「家に身を寄せる」という意味があります。大半の人にとって、家とは頼りになるところであり、身や心の置きどころ。つまり「家のように頼りになる心の置きどころ」、そこから「心のよりどころ」という意味が生まれました。実は、現在でも使用されている「拠り所」という言葉も同様に「寄す処」が語源となっています。よすがの使い方の例→「母との思い出をよすがとする」】
まじかよ..九重が1人ぼっちになった原因にピッタリ重なるじゃねえか...名付けるシーンは割とあっさりしてるけどそんな意味があったなんて..
よすがの誘い受けの表情めっちゃエロ良いですね..好きです..
俺を食べなかったのは寂しかったから。こんなに大切に育ててくれたのに食べてもらえない。狐にもなれない。九重に何も返せない.. よすがなりにめっちゃ考えてるんですね..九重より考え方真っ直ぐなんじゃないかってぐらい。異種族で共に暮らす重さを2人は実感します。そして某穴で繋がって"無意味"を実感するんですよね。親心→恋→孕ませたいぐらい愛してる(帯にも書いてますね。)と気持ちが変わっていきますが、他の鷹と番った方がいい。そう思って手放そうとする九重の気持ち辛いですよね...
九重の元に舞い降りるよすがめっちゃかっこいい!イケメン!抱いて!((((((←
2人がまた一緒に暮らすハピエンで本当に良かった..
全体を通して、和服がめっちゃ出てきます。和服エロシーンが好きな人にはおすすめです。(褌は出てきませんでした。)着物の柄の縞模様が鷹のお腹の柄、大人になったよすがの眉が鷹の眉斑、着物の帯で表現された尾、その縞模様が鷹、雛時代のよすがの着物の袖にある生えかけの羽の特徴の点々模様だったり、とよすがの服にものすごくこだわりを感じました。よすがの大人の服装めっちゃかっこいい。よすがの目の色はカバーイラストのよすが(大人)は黄色い瞳だけどショタ時代のカラーイラストではグレーっぽい瞳の色など、動物の特徴を掴んだ擬人化BLだと思いました。
BLアワードにも食い込んでくる作品だと思います!
「なかないひばり」から追っかけ→作者買いです。
内容はノーチェックで表紙から人外だな…程度で購入しました。
ひとまず読んで率直に読んで良かった!読めて良かった!と思う作品でした。
ここからはネタバレありです。御注意下さい。
前作も言えば人外でしたが、この度は姿からガッツリ人外です。どこか探せばあるかもしれない森の動物達の世界が舞台です。
動物が色々出ますが、特徴を捉えた動物たちの擬人化の姿はとても丁寧に描かれ素晴らしいなと思いました。
で、内容。「狐のよすが」思えばタイトルがそう!その話!の作品。
狐(九重)が森で拾った?見付けた?よすが(お話中盤辺りで鷹と分かります)を育て親心→恋心といったお話です。
九重(狐)は幼い頃の経験から単独行動を好む生活をしていましたが、よすが(鷹)との出会い、生活からそのライフスタイルや考えが変わっていきます。
食べるためと称して育て始めたよすが(鷹)がいつしか手離せない大切な存在へと変わり、その大切と思う気持ちが親心だけでなくそれ以上の愛情に…。
思いの変化や描写、見所は色々ありかと思います。
そして姿は鷹なので好みがあるかと思いますが、よすが(鷹)がかわいいです。
幼少期はその愛くるしい姿とかわいさにほっこりし、成長するにつれ色々と理解するようになるのですがその行動や仕草?とにかくする事が可愛いかったです。
オス同士なのは分かっていましたが、狐と鷹がきちんとBLになっているのも見事だなと思いながら読みました。
動物社会の弱肉強食など拭えない部分の描写もありますが、愛が沢山あるやさしいお話でした。
少しでも興味のある方には読んで頂きたい作品かと思います。
狐と鷹の異種間BL、身も蓋も無い言い方をすると育てた子を襲っちゃう親の話です。
主人公は狐の九重。非常食のつもりで拾った鳥の子供に情が湧き、「よすが」と名前を付けて育てます。この名付けシーンが感動的で、もう大好き!!構図もセリフも素晴らしい~!このシーンでぐっと心を掴まれました。その後のよすがの反応も可愛すぎて…!
成長すると、よすがはカッコカワイイ鷹になります。そして異種族ゆえに生まれる悩みや、九重の過去を知ることで生まれた不安に苛まれるよすが。
最後は心中モノのような静かな雰囲気を漂わせ、とても綺麗なハピエンでした。二人の後ろ姿を描いたラストページがめちゃくちゃ良い!好き!
Hシーンは繋がりを求めた涙々の流血アリ初夜で終わってるので、その後のラブラブHもあると良かったなあと思います。でも親が襲うパターンは新鮮でした。BLだと子が親を襲う方が多い気がするので。やっぱり倫理的にアレだから人外とかでしかやりにくい設定なのかな?
親子愛を超え、お互いが唯一無二の存在になった二人。何度も読み返したい神作品です。
初めてミナヅキ先生の作品を読みました。
店頭で気になり購入。自分の直感を信じて良かったです。
絵はちょっとアナログっぽい細すぎない線やベタ、貼り過ぎないトーン具合が好きです。
何より、動物の特徴を捉えた擬人化がすごい!
ケモ耳や尻尾はもちろん、衣装にまで動物の特徴が現れていて本当に上手です。
特に口元!細かい!と感動しました。
キャラクターの成長による顔の書き分けも巧みです。
ストーリーは少ししんみりしつつ、でも終始やさしい雰囲気です。
二匹の気持ちのはぐぐみかたもやさしいなぁと思いました。
エロは少なめですが色っぽくて切なくてドキドキするエロでした。
大きくハラハラしたり、ハッピーキラキラ!ということもありませんが穏やかでやさしい純愛もの…といった感じでしょうか。
異種族間の切なさの余韻も残しつつきれいな話のまとめ方だと思います。
ミナヅキアキラ先生の作品はどれも切なくて堪らなく萌えて最高なのですが、今作もまさにヤバかったです。
まず日本語が美しいんです。
ネタバレになるので軽くにしますが、よすが という言葉の意味、私は知らなかったのでしびれました。泣けます。先生ならではだなと感服致しました。
さらに種族の違う二人の織りなす物語は切なくもあり温かくもあり、胸がぎゅっとする感覚に何度もなりました。切ないけど愛にあふれているから、幸せな気持ちになります。
セッは一度だけの描写ですが、性よりも深く繋がっているのが、たーーっぷり詰め込まれているので全く問題なく感じました。欲を言えば、幸せに暮らすその後でも少しイチャラブを見たかったかな。
買ってよかった1作です。
ミナヅキ先生の作品は、いつもタイトルとテーマが秀逸で色々と考えさせられます。
生き物の本能は「子孫を残すこと」そして種を繁栄させること。種を残せない交わりにどんな意味があるのか……。
これ、まさしく同性愛の問題ですごく心に刺さります。
「本能」と「愛」はイコールじゃない。女性が男性を求めるのは、男性が女性を求めるのは生き物としての本能だけじゃない。だから同性愛も成立するし、当然認められるべき感情。
「子孫」を残すことは出来ないけれど、「よすが」を繋いでいくことは出来るはず……。
それが当たり前に認められる世の中になれば良いのにな……とこの作品を読んで感じました。