残像スローモーション

zanzou slow motion

残像スローモーション
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神212
  • 萌×267
  • 萌35
  • 中立5
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
30
得点
1438
評価数
323
平均
4.5 / 5
神率
65.6%
著者
じゃのめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ハニーミルクコミックス
シリーズ
黄昏アウトフォーカス
発売日
価格
¥740(税抜)  
ISBN
9784065200117

あらすじ

男子校の寮生3年、映画部部長・菊地原 仁。眉目秀麗、成績優秀、運動神経抜群、自信家で派手好き。いつも人に囲まれている人気者だが、ひとつ歳下の部活の後輩・市川義一は異様にライバル心むき出しでつっかかってくる。そして菊地原の方もまた、市川を意識していた。ある日、そんな2人が寮の同室になってしまい…!? ぶつかりあいながらも惹かれあう、不器用で切ない青春恋愛譚。大人気『黄昏アウトフォーカス』スピンオフ。

表題作残像スローモーション

高校3年生,映画製作部部長
高校2年生,映画製作部所属

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下:イラスト&人物設定

レビュー投稿数30

一瞬一瞬が煌めく、素晴らしき青春白書

『黄昏アウトフォーカス』のスピンオフです。
同じ世界観でも主人公が代わるだけで、こんなにも雰囲気が変わるのかと驚いています。今回は少しコミカル。
前作未読でも問題なく読めます。

いい映画を作るためには妥協を許さない2年の監督・義一と、部員を気遣って自分を出せない3年の部長兼監督・仁。
この二人がある日、寮で同室になります。
不慮のキスから始まり、腐男子・義一の影響でBLを通して交流を深めていく……という、なんとも意外な展開。

正直、最初に読んだときはアレ?って思いました。
黄昏〜のような、ノスタルジックな印象とは違ったから。
でも、大人なようで子どもっぽくて、恋に未来に悩んでいる等身大の高校生像がいいんですよ。
映画への熱量がすごい!めっちゃ青春してます!!
そして、二人のやり取りや心模様を、ときにコミカルに、ときに切なく、感情を揺さぶるほど美しく描いています。

タイトルにあるスローモーションが作中にちりばめられていて、それがとっても効果的で美しさを増幅してる。
これは、漫画じゃないとできない表現!すごい印象的!!

それから、モノローグで語られる繊細な心理描写が素晴らしい。
視点によって書き分けられるキャラの個性も魅力的なんです!  
眼鏡を外した義一のハッとするほどの美しさ、照れたときのキュートな表情には心を掴まれます。
 
意識しているからこそ反発し合う二人。
同じ監督という立場を通して共感し、惹かれ合っていく姿が瑞々しくて甘酸っぱいのです。
ラストの階段でのやり取りは可愛すぎて、思い出すだけで胸がキューンとなります♡はい、最高。

あと、描き下ろしHの時に「情事って格好とか情けない」と仁が言うと、「だからお前にしか見せらんないんでしょ」って義一が言うの。
ここも、さり気ないけどグッときた!

〝映画が好き〟この思いで繋がっている二人が尊くて、これからもシナリオのない人生を共に歩いていって欲しい。
思い出という名の記憶(映画)を沢山作っていって欲しい。
そんな風に思う、とても素敵な作品でした。
黄昏〜の続編も一冊にまとまるかな?今から楽しみです!

28

美しい青春映画のよう

またあの映画部のお話が読めるなんて幸せすぎる!
「黄昏アウトフォーカス」のスピンオフ。
メガネの監督市川くんのお話。

映画部3年菊地原と2年市川は、犬猿の仲。
部でもしょっちゅう衝突している。
ところがある事情から学生寮で同室になることに…!?

市川の部での顔と寮での顔、そのギャップに惹かれていく菊地原の心情や、縮まっていく距離に、たまらなくドキドキし、胸キュンが止まりませんでした。
映画論や監督論で熱くやりあったと思ったら、BL漫画を2人で読んで意識し合ったり、エッチな雰囲気になったり、お互いのことをゆっくり静かに語り合ったり。
めまぐるしく変わる2人の表情や感情の揺れがものすごくドラマティックな表現で描かれていて、本当に素敵だった!
少し背伸びしたような大人びた思考も、ある意味高校生らしくてとても眩しいんです。
恋に部活に夢に、何かに一生懸命になることって人生において本当に素晴らしい財産だと思う。

前作でも市川はとても個性的で、存在感と雰囲気があるキャラだったけど、決して美形キャラとしては描かれていなかったように思うんです。
でも今回は本当に美しくて、惹きつけられるような魅力と色気に溢れていた。
菊地原視点で描かれているからだと思います。
菊地原から見た市川ってまるで魔性の男のようで、本当に綺麗なんです。
これが恋フィルターってやつなのかー。

「黄昏アウトフォーカス」でもじゃのめ先生の表現の素晴らしさを延々と語っちゃったけど、やっぱり今回もすごかった〜(感涙)
何故にこんなうまいのか。
ストーリーや人物や絵自体もさることながら、構成、コマ割り、光の使い方。
なんかいろいろうますぎて、何回ドキッとさせられたことか。
エッチも、修正がいらない描き方をしているので画面がとても綺麗。
綺麗だけど、しっかりエロスなんですよね。

それにしても、スピンオフにはいつも、知り合いのセクシャルな部分を見てしまったような照れを感じてしまいます。
市川くん、あのとき裏でこんなことしてたのー!?と、またもや前作を読み返してしまった私でした。

17

目も心も満たされました

面白かった~
ダチョウ倶楽部のキス芸を彷彿とさせるシーンで、まさにつかみはok!でした。
ホントにテンポがいい。気持ちいい。

『前回までの俺は…!?』で始まるパターンが声優さんのナレーションが聞こえてくるようだったり、シネマのようなコマ運びだったり、映像を見ているようなすてきなシーンが散りばめられた作品でした。
キャラもみんな姿勢や振る舞いが違って個性的で、私は礼の動きや猫背がツボでした。
そして、カッコいいやら色っぽいやらのポーズ(?)が目白押しでちょいちょい足とか腰回りにみとれていました。

コメディな流れの中に、繊細な気持ちの揺れや学生ならではのキラキラも詰まっていて、一生懸命な学生諸君が愛おしかったです。
気がついたらニヤニヤしてました…

8

美しい

めちゃめちゃ良かったです!
じゃのめ先生ほんとに美しい世界です

読みたいけど、進むのがもったいないと思ってしまう
ほんとに良かった

先輩×後半でライバルで、寮で同室で、BL 漫画いっしょに読んでて
定番がたくさん詰め込まれてるのにごちゃごちゃしてなくて
きっと仁の撮る作品のようで、携わった人みんなが幸せになれる作品

義一はどんなモノローグをつけるのかなと思うと、それもまた読みたい

これから二人はどんな風に進んでいくのかなと、思いを馳せながら余韻に浸ります

7

「黄昏アウトフォーカス」のスピンオフ。

前作も表紙からめちゃくちゃ綺麗な作品でしたが、さらにブラッシュアップされてる気がします…!

今回の主役は、映画部部長・菊地原と、菊地原をライバル視する後輩・市川。
それこそ映画のフィルムを眺めているようなコマ割りが雰囲気抜群で、作画の美しさに終始うっとりさせられました。

特に、光と影が素敵。
まず、窓からの淡い陽の中で市川が着替えているシーン。
逆光なのがいい〜!本当に綺麗で説得力がある。
菊地原がドキっとなるのも納得でした。
それから、プロジェクターで映画を見るシーン。
壁にうつしだされた二人の影はこっくりしてるけど、菊地原の頬に落ちた睫毛の影はやわらかく繊細で。
思わず手を伸ばして触れたくなる、質感まで伝わってくるような描写でした。

タイトル回収ともなっている冒頭のモノローグが、最終話でもう一度出てきたのもよかったぁ…
「黄昏〜」も始まりと終わりにハンディカムのシーンが組まれていたのが印象的だったので、スピンオフ感あふれる演出にわくわくしちゃいました。

正直、ストーリーのテーマ的には「黄昏〜」の方が好みだったのですが、それを差し引いても迷わず神評価を押したいと思える美しい一冊でした。

6

スピンオフまで最高でした

じゃのめ先生の瞬間を切り取ったような、登場人物の表情がとても好きです。

今回も菊地原や市川の表情にドキドキしてしまいました。

大袈裟で暑苦しく思った菊地原の思いがけず繊細な一面に、一気に大好きなキャラクターになっていました。
そして1番驚いたのは市川の美しさでした。もともと美形だとは思っていましたが、寮部屋での髪を下ろしたオフの姿の時の色っぽさが何とも言えずとても魅力的でした。

犬猿の仲だと思っていたのにお互いに嫌ってはいなくて、徐々に距離を詰めて行く様子にとても萌えました。
2人の初エッチもとても良かったです。照れてる市川が本当に可愛くて、まさか市川を可愛いと思う日が来るなんて自分でも驚きでした。

校内で逢い引きするって表現も好きだし、寮部屋で市川の膝に頭を乗せて腑抜けていた菊地原がまた可愛いです。

文化祭の準備期間が始まった時に、腰を痛がる市川を見つめる真央の視線にクスッとしました。学内コンペの裏話である今作を読めて本当に良かったです。

また卒業後の約束をしていた菊地原と仲間たちの友情に幸あれと思いました。

1

青春映画

「黄昏アウトフォーカス」のスピンオフですが、私はこちらの方が断然好きです。
スピン元では映画バカの変わり者という感じだった義一が、まさかこんなにかわいく色っぽいとは(あと美脚)。
映画部の話だけあって、全体的に映画の様な雰囲気があります。特に、二人が映画を観ながら語り合って、そのままキスシーンになるところと、校舎でこっそりキスするところ。すごく素敵でした。

高校生活にも慣れて気楽な2年生と、最高学年で後輩には偉そうに出来るけど実際は受験を控えてなんとなく将来に焦りがある3年生、みたいな対比も、なんか懐かしく思い出した。
いい歳した今となっては3年なんて一瞬だけど、あの頃は1年が大きかったなあなんて。

天才肌で意思が強い分、周りと衝突もする市川と、一見自信家で目立ちたがりのキングっぽいけど実はナイーブで周りに凄く気を使う仁。
性格も映画の撮り方も全然違うタイプの2人だけど、お互いにお互いを認め合って尊敬しあってて、素敵なカップルでした。
市川が、仁にあてて撮った贈る言葉とかジーンとしてホロリときました。なんだかんだ言ってすごく尊敬してるんじゃん!って。
あと、仁が市川に膝枕してもらって甘えてるのもかわいかったな。普段カッコつけてる分、好きなコには甘えたいんだよね。
その後も気になる〜!同じ大学行ってまた映画を撮って欲しいな〜。

あと子供時代の2人もめっちゃかわいかった。

1

おい!市川義一!可愛すぎか!

黄昏アウトフォーカスのスピンオフ作品。
前作にも出ていた2年監督の市川義一と3年部長菊地原仁のお話。

正直、義一が受け?え?義一がBL?と前作を読んだ印象から想像できなくて読まず嫌いしていました。
しかし、近々さらにスピンオフの作品が発売されるとのことで遅ればせながら読みましたが、読まずにいた自分が恥ずかしいぐらい最高な作品でした。

犬猿の仲だった2人が近づいていく過程や、常にガミガミしていた義一の色っぽい表情など、まさにギャップ萌えでした。
個人的には黄昏〜よりこちらの方が好きかもです。

本当、読んで良かった(´;ω;`)

1

一本道の先に

シリーズ第二弾。
映画部部長、3年の菊地原と
アウトフォーカスでもかなりの存在感があった2年"市川組"監督の市川のお話。
映画論に関して度々ぶつかりあってきたふたりですが
家庭の事情で短期入寮した市川が菊地原と同室になったことで
お互いに対する考え方や見方が変わり、やがて恋が芽生えるという
キラキラ眩しい青春が描かれています。

熱くなりすぎて変人っぽくなるくらいに
映画に対する強い情熱を持つ市川の
映画部では見せない素の部分には
菊地原と一緒になってドキドキしてしまいました。
美脚で顔が良くて可愛いところがあって。
BLを菊地原に熱く語るところもすごく良かったです(笑)

市川の素直でストレートすぎる言葉は時にキツく聞こえるけど、色んな迷いのあった菊地原の心を動かしたんだなと思います。

ドラマチックなふたりの恋、すごく素敵でした。

1

シリーズ一番の美形カップル!眼福!

ケンカップル?と思いきや、違いました。
二人とも普段から想像出来ないくらい、しっとりと色っぽい。
「体格差」も良いですが、同じような体格の、同じ身体♂の二人が組んず解れつするのも滾ります。
またこのカプ、チャラいタレ目イケメン✖️黒髪(長髪)メガネ美人で正統派の容姿なんですよね。
眼福シーンの数々にうっとり。

義一は同じ監督として、仁が自分の撮りたい映画を撮れていないことにイライラしている。
対して仁は、仲間皆んなで映画を作ることに重きを置いている人間。

仁は自分自身を、人に良く思われたい八方美人、嫌われたくない小心者だと思っている。
でも市川に突っかかられると、つい本音を出してムキになってしまう。
唯一本当の自分をさらけ出せる相手なのでしょうね。
おデブちゃん時代も知られているし。
ヘタレとわかった上で、可愛いと思ってもらえてるし。

義一はと言うと、直情的で開けっ広げな性格に目が行き見落としがちですが、パーソナルデータが不足しているんですよね。
お祖父さんと二人暮らし。
妹とは仲良しだけど一緒に暮らしていない。
両親は?
……結構訳ありっぽい。
義一にとって仁が、映画だけでない色々な話を打ち明けられる相手になれたらいいな。

仁は家族経営のお肉屋さんの跡取り息子だから、映画の道を選ぶとか、同性のパートナーとか、将来は前途多難なこともありましょう。
二人の恋愛は始まったばかり。
これからどうなっていくのか、見届けさせて欲しいです。

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