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kotonoha no hana
なんか悪意の吹き溜まりみたいな世界で長谷部だけが誠実で光のようで。
善良な長谷部の妹さんの婚約者の心の声を聞いてしまい、ほっておけなくなって行動してしまってから大きくお話が動きますね。
長谷部よ、本当に良い人で。苦労してきたのに。余村の力を知って葛藤しても心配して。余村の願いは叶わない、神様はきいてくれない。けど長谷部がいてくれるならまだ生きていけるんじゃないかな?
つい自分なら、と考えてしまいますね。
この作品は「言の葉の花 上」の続きものです。あらすじは上巻で触れたので割愛させていただきます。
心の声が聞こえるというシチュエーションの作品は読んだことがあったのですが、切ないきゅんが詰まっていて私好みでした。他人を信用できなくなってしまっている余村さんと、一途に想いを寄せる長谷部くん。どちらの気持ちも分かるから切なくて胸が痛かったです、、
下巻の初めのほうの若干エッチなシーンは、心の声と現実の声との区別がつかなくなって余裕がない感じが出ていて非常に良かった!このシチュだからこそできた表現です!拍手!!
最後までプラトニックな関係でしたがそれもまた世界観にあっていて丁度良く感じました。ピュアこそ至高というかたはぜひ。
上下の下。
一つの作品としてうまくまとまっていた。
男は恋愛対象ではない
と思っていても心から聞こえてくる言葉に癒されていく。
無口で表情も乏しい攻が
心の中ではわりとよくしゃべるとかちょっと好き。
心の声と口から出る言葉が相違しないのもよい。
「聞こえてしまう」ことに対する
攻の葛藤もよかった。
妹ちゃんのエピソード含めよくまとまってた。
残念といえば尺の問題もあるとは思うのだけど
濡れ場がまったく織り込まれていなかったのが残念。
聴こえているが故のプレイが一番好きだったんだけどな
番外編集を読めないまま積んでたので
これを気に読もうと思います。
原作のほうももっかい読みたいな~幸せをおすそ分けいただきたい
たまにコミカライズものを読みたくなります
エロよりもお話がしっかりしてるのを読みたいんでしょうね
タイトルに惹かれたんですよ
新海誠さんの【言の葉の庭】思い出しちゃって 「孤悲(こい)」と雨が印象的な作品で 季節的にコレだ!って
見事に雨関係なかったけどね
読みたいものに詰まるたび新規開拓するものの 変な勢いで読み物選んじゃう
所詮は節操なし ほんと困っちゃう ←困ったところでやめられない
他人の心の声が聞こえちゃうお話読むのはこれで3作品目
「みんなよく壊れないよな」って 見ているだけなのに感じてしまう
自分の不甲斐なさを他人のせいにする罵詈雑言 こんな異常な状況に心壊さず よく耐えてるな と
上下巻一気読みで 聞こえてしまう狡さは否めないけど
他人の言葉を盗み聞くようなその体質に耐えしのぐ仕種も 若干の罪悪を感じてるところも 相手の猜疑心に怯え 聞きたくないと願うところも
その絞り出された言葉で 今まで読んできた「聞こえる」よりずっしりしたものだっていうのがわかる
負の感情 マイナスの雑言ばかり聞こえる彼の苦しみ 孤独
聞かれる彼の 自分のマイナスを知られてしまうかも という不安
最後の『あなたが怖い』がまっすぐに刺さる
人の本心なんてあって無いようなもの
自分ですら本心が何れなのかわからない時もあるのに たまたま聞こえた心の声に翻弄される
大事なことは口で伝えたい 見えないものを伝えるならな尚更 拙い綴りでも持てる言葉全てを尽くして伝えたい
思いつくだけの言葉で精一杯
いいな この話……
って! 油断してたけど これってまだ続いてたの?
うわぁ また追っかけなきゃいけないコミック 増えちゃったわ
上下巻くっつけると、表紙が長谷部と余村が寄り添っている一枚のイラストになります。
余村の憂いげな色っぽい表情、長谷部の余村を優しく見守るような表情…。
もうそれが素敵でたまりません。ずっと眺めていられます。
さて、下巻では少しエロめなシーンがあったり、2人の距離がぐっと近付いた…と思えば、すれ違ったり…。
長谷部の妹の果奈ちゃんの悪い彼氏も登場で、見た目がもうチャラそうで。
きっと小説から読んでいたら、イメージどおりだろうなぁと感じました。
三池先生の描くイラストがとても綺麗なので、原作ファンの方も、原作を読んでいない方にもオススメしたい作品です。
長谷部の妹の果奈が恋人と店に来た事から、余村が果奈の恋人の様子に疑問を抱き始めます。
そして2人が現れるレストランで待ち伏せをして、恋人には妻子がいて果奈からお金を取る事が目的だと知るのです。
長谷部の妹を想う気持ちを知っているだけに、何とかしようとも思いつつどう切り出して良いか葛藤する余村の緊迫感が伝わって来ました。
結局は2人の前に飛び出して知り得た事をありのままに暴露してしまい、果奈はショックを受け去ってしまいます。
後日、長谷部から問い詰められた余村は言い訳を考えつつもありのままを話してしまいます。
信じようとしない長谷部に心の声を復唱してみせる余村の葛藤を思うと切なかったです。
長谷部ならばと信じていたのに、彼に距離を取られた余村が可哀想でしかたがありませんでした。
結局は長谷部は余村を信じて果奈の恋人の会社に電話して、ビビった恋人がお金を返しに来たことで解決するんですけど…
余村は長谷部の誕生日にサプライズを考えた果奈のアイデアでプレゼントを選びます。
長谷部をようやく誘えてプレゼントを渡す余村の綱渡りのような心情がしんどかったです。
長谷部の心に浮かんでしまった疑問にショックを受けてしまう余村が切なくて、自暴自棄になって逃げてしまう姿にもっと長谷部を信じて欲しいと思ってしまいました。
逃げた余村に追い付いた長谷部の正直な気持ちを知り、余村も心の内を長谷部にさらけ出して言葉にして伝えます。
人間の心の内はひとつだけじゃないと余村が気が付いてくれて良かった〜。そして長谷部がやっぱりカッコいいと思ってしまいました。
作中には全然甘いシーンは無いんです。キスと触り合いくらいです。
上巻は長谷部からの余村に対する好意が、たくさんの心の声として描かれていました。
下巻は余村が長谷部を失いたく無いと行動するもすれ違うジレジレ感に萌えてしまいました。
小説では2人がどう書かれているか読みたくなってしまいました。
心の声が聞こえるようになり、人間の表裏を見てしまって病んでしまった余村。
だが、ただ1人その心の声に優しくまた情熱的に想いを伝えてくる長谷部。
最近は心の声が聞こえるBL本が出てたりするので、珍しい話ではないですが…。
この作品の良い所は、声が人に聞こえる事の怯え、声が聞こえるのを知ってしまった狼狽え、これを普通の人が抱く感情を素直に描いてる所だと思います。
誰しも簡単に受け入れられない!けど、好きな人を理解したい!この葛藤が上手く描かれた上下巻だと思います。
めでたくカップルになりました!
是非、余村の幸せなシーンを続編で見たいと思います!
わーん。これは、この下巻は号泣必至。痛い、心が痛いです。
しかも、読後にハッと気付かされます。何も。何も解決していない事を‼︎
砂原先生は、2人のその後を書くとおっしゃってますが。どうか、どうかこの痛みを救って欲しい。2人の幸せを。余村さんが心から生きている今を幸せに感じられる様になる事を。過去の辛い記憶からの和解と救済を。願って止みません。
余村さんは、自分が人の心が分かってしまうという 哀しみを、長谷部に伝える事はしなくても良かったのに。そのままでいられたら幸せだったのに。長谷部が大切にしている妹さん、果奈ちゃんがみすみす結婚詐欺に遭うのを見ていられなくて。本当のことを告げる羽目になってしまう。
その事自体は、見ようによっては余村さんの自己犠牲の賜物だったのに。
自分の心が見透かされているという、動揺とおそらくは羞恥の為に。長谷部は何となく余村さんを避ける様になってしまう。のみならず、余村さんが果奈ちゃんと実際に「話をして」選んで貰った誕生日プレゼントを『心を読まれたからか。』と誤解して、余村さんを悲しませてしまう。あ、段々長谷部に腹が立って来ました。だって、ねぇ。長谷部にだけは。その真っ直ぐな気持ちのままで、余村さんを優しく包んで欲しいじゃないですか‼︎ ううっ。
余村さんのよるべない気持ち、悲しみを思うと。辛くて。悲しくて。私はもぅ、胸が痛くて、途中からずっと泣けて泣けて、涙が止まりませんでした。
人の為に、果奈ちゃんの為に。長谷部の為に。初めて行動したのに。
そして、長谷部なら。その気持ちを、痛みを、そのまま等身大で受け止めてくれるのではないかと信じていられたのに。余村さんの絶望感を思うと。苦しくて。
もちろん、結果的には長谷部はどんな余村さんも受け止める覚悟というか。何だろう、好きの気持ちに正直であろうとする。
それは余村さんも同じで。自分の心のままに生きる決意をする。そして余村さんは独り想うのだ。『心とは一つじゃない』事を。自分を否定し、肯定し、愛する事もあれば憎む事もあるのだと。
けれどそれはふわぁっと収束した様にも読めるので。ここはもっと。余村さんには幸せを感じられる様な終わりにして欲しかったなぁ。だって、ねぇ。突発的に備わった病いの様なそれは、突発的に消えていてもおかしくないんだから。
これからも色々あるんだろうけども。2人だけは静かに想いあって行くんだろう。という何だか寂しさもあるラストでした。
冒頭少しだけ。セックスの様な事をする2人はエッチでした。長谷部の思っている事が耳元で囁かれる様に、言葉責めの様になってしまっている。どんなプレイだよ⁈ と、分かっているのに感じ過ぎて乱れてしまう余村さん。可愛い過ぎです。うー。このままだったら、甘くて幸せだったのにー。なんて思わずにはいられません。
もし続きを書かれるのであれば、2人にはいつか。これをプレイとして楽しめる様になってて欲しいですね。
以下、ネタバレにご注意ください。
攻めの気持ちも分かります。
人の心が読めるなんて、簡単に信じられないですよね。
でもね?
もう少しだけ早く信じてあげてもいいんじゃないかな!!
と個人的にとても思ってしまい、評価を一つ落とそうかな…とも考えました。
ほんと、そこ以外がすごく素晴らしかったがために惜しく感じたのではじめに正直に。
しかしこの下巻では、そんなことはさておき!となるぐらい最高に印象に残る良かった一場面があり、結果神評価にしました!
その場面は、この下巻の最初の方にありました。
受けの部屋に攻めが入った後、エロい展開が待っていましたが、そこでの受けの表情がエロ可愛いすぎたんです。
hontoの電子版では28ページにあたるんですけど、
「ズボンの下で既に勃ってる受けの股間が、ふいうちで攻めの脚にあたってしまい受けが突然エロい声を上げてしまう」というシーンで、
そこのあたった瞬間の受けの表情と狼狽っぷりが、たまらなく最高にエロ可愛いかったんです!!
絵が整っていて綺麗なのがあって、エロさがさらに際立っていまして。
こういうシチュエーションが好きすぎる私にはもう、攻めの信用具合なんて些末になるほど、
可愛すぎて可愛いすぎて震えました…
また、日頃はあまり出てきてほしくはないと思っている"女性キャラ"である攻めの妹も、私にはリアル感ある人間に思えて好印象でした。
リアル感あるというのは、怒りや和解のタイミングや度合いに共感できる、といった意味を込めてです。なので、個人的にたいして目障りだなとは感じませんでした。
この作品は、「心が読める」という神がかった原作の設定やストーリーに、目を引く綺麗な絵や描写表現が合わさって、読んで良かったなと思える最高の作品になっていました!
ぜひオススメします!!
chikakumacoさま
はじめまして。
ここまで共感していただけて私も興奮してしまいました!めちゃくちゃ嬉しいです‼︎
こちらこそ素敵なコメントをいただき、本当にありがとうございます♡
まりんまいん
まりんまいんさま
初めまして。
あまりにも共感してしまったので、コメントさせて頂きました。
そうなんです‼︎ 素晴らしかったんですけど。まさにそこ‼︎
私は一つ評価を落としてしまいましたよ‼︎
ホントっに、長谷部のヤロー‼︎って感じです。
まぁ、これから彼は余村さんを大事に大事にしてくれることと信じてますけども。
まりんまいんさまの指摘されていた、エッチで可愛いシーン、私も大好きです♡
すすす、すみません。読後あまりにも共感ポイントあり過ぎて、つい興奮してしまいました。
素敵なレビューありがとうございました。
chikakumaco ʕ•ᴥ•ʔ
『言ノ葉ノ花』(コミカライズ版)の下巻。
上巻は、人の心の声が聞こえることで人と距離を置いていた余村と、そんな余村に惹かれた長谷部が少しずつ心通わせていくところまで。
下巻は一歩踏み込み、恋人、と呼んでいい関係になったところから始まります。
自分の能力について長谷部に伝えることができないまま、自分の長谷部への想いが恋なのか否かわからないまま、余村は長谷部と付き合い始めます。
後ろめたい思いと、長谷部の傍にいると感じる安心感。
その狭間で余村は揺れ動くけれど、二人は少しずつ距離を近づけていく。そんな二人を割く出来事が。長谷部の妹ちゃんが、結婚詐欺に遭いそうになっている。
そのことを知っているのは、人の心が読める自分だけ―。
自分の能力を、長谷部に伝えることの不安。
けれど、長谷部の大切な人を守りたくて、余村は長谷部に真実を告げるが。
このあたりの心理描写が非常にリアルです。
長谷部は余村を心から愛していて、だからこそ、人の心が読める余村を受け止められない。自分の汚い部分を余村に知られたくないから、なんですね。けれど、長谷部に避けられるようになって、余村は初めて自分の気持ちに気づく。
長谷部を愛していたのだと―。
愛しているから、大切だから、だからこそすれ違う二人にヤキモキ。
が、うーん。
この部分が今作品のキモになる部分だと思うのですが、そこがあっさり流されていたなー、というのが正直な感想。
いやいや、三池さんの描き方は素晴らしいのですよ。素晴らしいのですが、小説版を読んでいるからこそ、そのわきの甘さが目についてしまった、という感じ。
が、それを差し引いても、とにかく素晴らしい結末でした。
で、今作品は濡れ場が大きなポイントかと思われます。
寡黙で誠実な長谷部の閨の時の心の声。
エッロ!
それが聞こえてしまう余村の羞恥心がまた良き。長谷部にはもう少し粘っていただいて、長~い濡れ場を堪能したかった☆
だがしかし私は言いたい。
小説版で収録されていた『言ノ葉ノ星』。
ネタバレになってしまうので詳細は書きませんが、余村と長谷部の「これから」を大きく左右する事態が起こります。
ここまで描いて、『言ノ葉ノ花』ではなかろうか…。
今作品は『言ノ葉ノ花』なので、あえてのここまでなのかもしれませんが、ぜひとも『言ノ葉ノ星』もコミカライズ化して欲しいと切望しています。
心の声が聞こえても聞こえなくても。
いつも、どこでも。
自分を、相手を信じて。
時に悩み、葛藤し、言葉を尽くし、そうして人はいろいろなものをつかみ取っていく。
「人の心の声が聞こえる」という、ファンタジー要素の大きいバックボーンを軸に、人の心の闇とか、本当の優しさだとか、深い愛情をきっちり描いた今作品。小説かコミックか、どちらが読みごたえがあるか、と問われたら個人的には小説版をお勧めしますが、今シリーズの入り口としては素晴らしいコミカライズ化だったと思います。
原作未読のレビュー&評価です。
上下巻構成だとお話全体のネタバレが多くなってしまうので以下ご注意下さい。すみません;
(※小説版を読み終えて最後に追記入れました)
涙ダパダパな下巻でした。
なんていうんだろう…。個人的に長谷部の存在はなんとなく安心感があったんですね…。余村を受け容れてくれる懐があるのかな?と勝手に期待しちゃってて、下巻中盤にはラブラブになっちゃうんじゃない?(ワクワク)(完全お花畑脳)で読み進めていたんです…。
期待通り冒頭は幸せそうでした。身体の触れ合いもしたし、余村の精神も安定してて、長谷部もどこか幸せそうだし。
しかし「隠し事」がある関係は長く続かないんですね。長谷部の妹の不幸を心の声で知ってしまった余村は見過ごすことが出来なくて、初めて能力を"敢えて"利用する。けれどそれは他人に知られたら不可解でしかない状況なんです。
その結果、長谷部に能力のことを説明することになりーーーと展開します。
長谷部に対する感情をどこに持っていって良いかわからなくなる(;ω;)上にも書いたように私が勝手に期待してたから裏切られたような気分にもなったし、けれど「人の声が聞こえる」と打ち明けられても「はい、そうですか」となれない気持ちも痛いほどわかるから…めっちゃシンドイ(;ω;)
何が一番シンドイって、余村からしたら一度浮上した気持ちから一気にどん底に落とされたような状態ですからね…。これには悲しくて辛くて涙が止まりませんでした。余村なりに長谷部に理解してもらおうと対話の機会を望んだり、前向きに頑張ろうとしていたから余計に悲しい。
なんつーか、長谷部が返事を曖昧にして有耶無耶のまま放置する人間だと思いたくなかったんだよーーーー!もっと実直で潔い人間かと思ってた。けれどこの完璧じゃないから人間臭さを醸し出してよりストーリーの深みになっているんでしょうね…。(じゃなきゃこんなに刺さることも泣くこともなかったかも…)
"集中すれば人の声を聞かないように出来るけれど、平静さを失うと途端に崩れてしまう"
この部分が出てしまう場面はホント読んでて辛かった。余村はパニックになって長谷部の声が流れ込んでくるし、悪循環そのものなんですね。その後の余村の失意や、全てを投げ出して消えたくなる衝動は何度読んでも涙でる…。けど傷つき萌え属性持ちなので、余村が長谷部の態度に傷つきまくってるの見ると切なさがズガーーーーンと刺さって萌え的にもシンド…シンド…(;///;)ってなるから困る。
(すっごい良かったんですが、ココで終わっちゃうの!?!?という悲しさもありました…。いやいや、もう少しラブを下さいよーー!。゚(゚´Д`゚)゚。 エッチがなかったのもチョイ悲しみデスヨ…。エロ重視な作品じゃないけどシンドいターンが多かったから糖分を欲する。この点を考慮すると萌え×2評価と迷うかな…)
最後にちょこっとマイナス点あげましたが、全体を通して切なくて泣けて印象に残る作品でした。悲しい能力だったけれど、余村の中で新たな気付きもあって、前に進む感じや安心を得られる感じがとても良かったです。
よし。原作読もう!糖分あるといいな~。
(追記)
上巻にも書きましたが小説文庫の書き下ろし部分は含まれていません。コミカライズは納得出来る終わりでしたが、小説版を読んだらむしろここからが試練じゃなかろうか?と思いました。一瞬長谷部にがっかりした自分を殴りたい( `д´)⊂彡☆))Д´) パーン ちなみに上で愚痴った糖分やエロに関しては小説版にはありました…!!!小説が苦手でなければ是非。(コミカライズされた部分だけでも充分心にグッとくるお話だったのは素晴らしいなと思います!)
あー、切なくて泣いてしまいました。
心が通じ合えるのではーー?と思った矢先に起こったある事件。
リスクを犯して初めて人の「嘘」を正そうとする余村。
その結果、長谷部に秘密を話すことになり、避けられてしまい……という展開の下巻です。
心の「声」が聞こえる余村は、初めてその秘密を人に打ち明けます。
長谷部なら分かってくれると思ったものの、結果は……
避けられ、嘘をつかれ、「また」という約束は「いつか」に持ち越される。
ひとりぼっちになってしまった余村の気持ちを考えると、涙しか出ない。
余村目線で読んでしまうので、どうしても長谷部に腹が立ってしまう。
それなのに、関係を断ち切りたくないようなメールのやり取り。
長谷部も悩んでいるのだと分かります。
初めて好きになって、初めてキスした人。
何をしても「読まれてるのでは?」と疑ってしまう気持ち。
それも全部分かるからこそ苦しい。
長谷部に贈った誕生日のプレゼント。
本当は妹に聞いた好みの品だったのに、長谷部には心を読んだと疑われてしまう。
読まないように努力していても疑われるということは、余村にはもうなす術もないということ。そんな事実が突きつけられて、切なさに胸が抉られそうになりました。
知りたくないのに知ってしまう。
知られたくないのに知られてしまう。
好きなのに遠ざけてしまう。
相反する気持ち、混沌とした感情が渦巻く二人。
そんな二人が電車のホームで心と言葉で会話する場面で、〝人の気持ちは一つじゃない〟と気付く余村。
誰でも、好きだと思う時もあれば嫌いだと思う時もある。
大切だと思う時もあれば、いらないと思う時もある。
その時の人の声だけが全てじゃない。それがその人の「心」の全部じゃないんてすよね。
繊細な表情とか季節感あふれる描写とか、漫画ならではの表現が素敵でした。
切ないけど、その分胸に響く作品です。
余村を受け入れ、長谷部に受け入れられ……
二人の物語は始まったばかりです。
続編が連載スタートするようなので、そちらも楽しみに待ちたいと思います。
その前に、多分小説版を読んじゃうだろうなぁ^^;
エロはほぼなしです。