あの素晴らしい愛をもういちど

ano subarashii ai wo mouichido

あの素晴らしい愛をもういちど
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×226
  • 萌21
  • 中立9
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
18
得点
211
評価数
69
平均
3.3 / 5
神率
10.1%
著者
恋煩シビト 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784801962453

あらすじ

恋愛なんてピンとこない。
友達と遊ぶ方が楽しいし、
ネットのエッチ動画で充分満足。
そんなイマドキの大学生・恵は
友達に連れられて行ったゲイバーで
バーテンの幸彦にひと目惚れしてしまう。
初めて芽生えた感情、しかも相手は男性!
自分の気持ちに戸惑いながらも
必死で想いを伝える恵だったが、
なぜか、幸彦の目に涙がーーー…!?

表題作あの素晴らしい愛をもういちど

梅田恵,恋愛をした事がない大学生
柳原幸彦,人を好きになれないバーテンダー

同時収録作品あの素晴らしい愛をもういちど

尊,社会人
柳原幸彦,学生

その他の収録作品

  • epilogue(描き下ろし)
  • カバー下:あとがき

レビュー投稿数18

初恋は……

恋をしらない大学生が、つれていかれたバーで出会った美しい男性に恋をする。
男性には、とある過去がありなかなか受け入れがたい
しかし、一途な思いを信じ受け入れようとするのだが……そこに……

途中までは、なんとなく予想できる展開なんですが
そこから「えっ?えっ?あっ、あっ?!」
ってずっとジェットコースター。

タイトルの「愛をもういちど」をかみしめながら読み終えました……。
評価が分かれるお話かもしれないけど、
私はなかなか好きです。

1

表紙くらいのインパクトがあれば

年齢=彼女いない歴

不自由ない充実した日々の中 恋愛観だけが漠然としていた
友人に連れられ入ったバーで彼と出逢うまでは


表紙の鮮やかな見た目だけで買ってしまった 初めましての作家さん


人を好きになることが解らず 恋愛をスルーしてきた男と 過去に受けた酷い仕打ちから恋愛を拒絶するようになった男


ただ会いたくて 話がしたくて 相手を思うといてもたってもいられなくて闇雲に突っ走っていくあたり 若いってスゴいな と

恋に不慣れで青臭くて 大事にしたいが前のめりに溢れて 人を好きになれない頑なな男まで絆しはじめるんだから


ユキが恵に対して前向きになるところが若干弱くて 「え?急にどうした?」な感じではあるものの 恵と係ることで自分を変えたい 変わりたいと思い始め縮まる二人の距離 なに不自由ないと思っていた世界で得た幸せに受かれちゃう年下ワンコが ほんと恋愛童貞で初々しい

なんてほのぼのしてたら落とし穴が


過去にどう決別して 未来をどうしたいのか
浮かれて気づかなかった相手の気持ちや 自分の思いが…

ん~ インパクトあるはずの過去の出来事もいまいち中途半端で その原因がいきなり現れても淡々としてるせいか 人を好きになる気持ちを取り戻したり 覚えたりが全体的にボヤけ気味

けっして悪くはないんだけど タイトルにあるような もう一度と願う素晴らしい愛がどれなのかも あたしには読み取れなくて 

もう少し闇の部分の悲惨さがあれば この出逢いを この恋を諸手挙げて祝えたのかな?

1

純情年下ワンコ

作者さんの作品は仄暗い物や、バドエンのイメージがあって(全てちるちる内の情報からですが)、手を出さずにいたのですが、こちらは大丈夫そう?と読んでみました。
なんと言ってもこの表紙は素通り出来なかった。美し過ぎます。

お話は恋をしたことがない大学生の恵が、ゲイバーのバーテンユキに一目惚れをするところから始まります。
自分が男に恋するなんてと戸惑いながらも、ユキの事を知りたい一心で待ち伏せたり、話がしたいと詰め寄ったりと可愛いワンコです。
ユキにデートしてもらえたり、付き合うとなった時の表情がホントに幸せそうで、犬耳と尻尾がブンブンとなってるのが見えちゃうほどでした。

一方ユキは過去の恋愛のトラウマから、相手を信じられず好きになれなくなっているんですが、恵の一途さや可愛らしさに絆されて一歩を踏み出そうとした矢先に元カレが現れて…。
どのツラ下げて戻ってきた?って2、3発ブン殴りたい気分でした。ユキにはそのくらいの権利あったはずなのに。
元カレと元鞘展開になったらどうしようかと思いましたー。

作者さんがあとがきで書かれているように、トレンディドラマ感溢れるお話でしたねー。
一途な攻めが、陰のある美しい受けに真っ直ぐ気持ちをぶつける。
最低で魅力的な当て馬が現れる。
本当の愛に気づく受け…みたいな。
こう書いてると、王道のBLってトレンディドラマ風なのかな。

2人が、人を好きになるって素晴らしいって事に気づけて良かったです。

1

初めての恋、2度目の恋

恋煩シビトさん、人の心の綺麗な部分だけじゃなくて汚い部分も全部さらけ出して見せて、「それでも好きって言える?」と言うような挑発的な作風が好きです。
心を抉られて、読むのも一苦労な作品が多いのですが、それだけに胸に深く残る。
美しい表紙にどきどきしつつ、今度はどんな風に人間を暴いていくんだろうと心の準備も万全に読み始めました。

恋なんてしなくても楽しい。
そう思っていた大学生の恵が出会った幸彦。
一目で心を奪われた恵は、初めての気持ちに戸惑いつつも…。

「恋なんてー」と思う時期って、思春期辺りから恋愛に何の抵抗もなく飛び込めた人以外はわりと感じたことがある感情じゃないかと思います。
恋をして、ひとりのひとに夢中になるより、友達と遊んだり映画を観たり気になるイベントに行ったり、自分の時間を全部自分のために使う充実感が楽しい時期。
でも一度恋を知ってしまったら…、知らなかった頃を思い出せないくらい、何をしても何を見ても、その「たったひとり」に結びついてしまう。
世界が文字通りひっくり返るような感覚。
恋をしているだけで嬉しくてくすぐったくて、でも同時に苦しくて寂しくて。
その懐かしい感覚を、恵の目を通して瑞々しく感じることができます。

初めての恋に全力でぶつかりに行く恵とは対照的に、幸彦の方は過去の裏切りから誰も信じられません。信じないけど表面上の付き合いはする。適当に遊ぶ。でも心の中は誰にも見せない。そんなガードの強い、恋愛初心者には手強すぎる相手です。

展開的には「やっぱりそのタイミングでそうなるんだよね」という予想通り。
ただこの作品の醍醐味は、恋の連鎖かな、と。
初めての恋は誰でも勝手も加減も分からなくて、自分の中に湧き上がった強い感情を相手にぶつけるだけで精一杯になってしまうもの。
相手が悪ければすべて委ねた先に不幸しかなくて、相手を信じて、すべて預けて、恋をした自分さえも否定したいという結果になる。
そんな初恋を経験した幸彦が、あのときの自分のように真っ直ぐで健全な思いを寄せられて、トラウマを払拭するまでが素晴らしいし、恋が甘くてふわふわしているだけじゃなくて、苦くて辛いと恵に分からせるところも良かったです。

ただ一個だけ。
尊は本当に幸彦を利用しただけだったのか、どうかという疑問が残ります。
あのひともあのひとなりに、幸彦を愛していたのか、ただ支配したかっただけなのか。
尊がバーのマスターに見せた紙切れから、もしかしてこの人も不器用なだけだったのかもと思えて、切なくなりました。

またまた長くなってしまいましたが、シビトさんの作品の中ではそこまで抉ることなく、しあわせ要素の多かった本作。
「シビトさん、読んでみたいけど重いのはちょっと…」という方におすすめです。

2

ちゃんと報われることに救われる

恋煩シビトさんの長編のなかで一番好きです。
表紙イラスト(とっても素敵‼︎)にある水族館でキスをして照れる二人など、特に恋愛している時の幸せハッピーな瞬間やデートの瑞々しさは随一かと思います。
一目惚れのキスは唐突でしたが、惠の素直で真っ直ぐクセのない性格良かったです。こんな愚直な主人公がちゃんと救われるハッピーエンドは気持ち良いです。バラの花束ってかわいい。
ドロドロは少ないのですが、恋煩シビトさんの描く登場人物の何とも言えない怪しげな登場の仕方がいつも好きで、それがないと物足りないので、今回とても満足しました。

1

変わるもの、変わらないもの

好きな作家様なので、この作品についてはちょっとフェティッシュな萌えを吐きたいと思います。萌えを吐くって、、美しくない表現ですみません。

これは恋愛に全く興味がなく、むしろ理解できずに軽蔑していた主人公が、性別を超えて初めて人を好きになり、みっともなくジタバタするお話です。

シュールかつ痛くて鬱な展開を色々描いてきた作家様のベタ王道ということで、そこが一番新鮮でした。

まず、ユキの美しいお顔は少年の頃の美輪さまのように妖艶。少しずつ進化している耽美な絵柄や、やっぱりどこか不穏な緊張感を漂わせた雰囲気は変わらずです。不思議だけど先生にしか出せないものだし、先生の作品でしか感じられない独特な空気で大好きです。

そして、キャラの着衣姿から漏れる色気。先生の絡みシーンは二人とも全裸が多いですが、その時だけに晒される細身で均整のとれた受け攻めの肉体が、普段はなんとなくゆるっとした衣服に隠されていると読者の妄想が掻き立てられます。先生はデブやマッチョを描きません。耽美なデブやマッチョ…それはそれで壮絶にエロスかもしれないけど、B Lじゃなくなりそうなので横に置いといて、わたしがここで訴えたいのは濡場よりも逆に服を着ているコマの方がエロいというシビトマジックです。エロスの予感が一番エロい。妄想力!

最後に、緊張感がある中で突然笑わせにかかる外しのセンス。明石家さんちゃんがよくいう「笑いは緊張と緩和」セオリーに則り、落ち込んでいた恵が女友達に連れられてカラオケに行き、酔っ払って新宿の街に放置される一連のシーンはクスッというレベル以上に笑わせてもらいました。ユーモアのセンスって一番人柄が出るような気がします。

電子書き下ろしには、ユキがバイトしているバーの店長、愛さんのエピソードが描かれていますが、これスピンオフ宣告と受けとめてよいのでしょうか?『バラ色の時代』みたいにまた名作が生まれるといいなぁ。やたらにバーの看板が強調されていると思ったら…バーの名前を反対から読むと笑えますよね。

この作品きっかけで先生の過去作品を遡ったら、自分はどう感じたんだろうかとふと思いました。先生も後書きで触れていらっしゃいますが、時系列で追ってきた読者の中には、この作品を読むと「先生、変わったよね」と思う方が多いのでしょうか。前の作風の方が好きだったという人、今の、よりラブな感じの方が好きだという人、どっちもシビト先生だから変わらずに好きだという人もいるかと思います。

いつも同じって安心をくれるけど、変化が無い=成長していない?ともわたしは思います。先生の一ファンとしてはこれからも作品の中に表れる微妙な変化を楽しめたら、それはわたし自身もちょっとは変化しているんだな、と喜ぶべきことなのかもしれません。

でもでもシビト先生の美意識だけは変わらないでいて欲しいな…

1

シビト先生には珍しい作品

シビト先生の作品の中では珍しく未来に希望が持てるような最後だったと思います。

攻めが単純で表情豊かだったのに比べて、受けが無表情でいつも悲しげな表情だったのが印象的でした。

学生時代の初めての恋人に借金を負わされ逃げられた過去を持つ受けでしたが、体当たりで自分を大切に扱おうとする攻めに惹かれて行くのは必然だったと思います。

2人が結ばれた途端に元恋人が現れて受けに言い寄って来ましたが、薄っぺらい態度に気がついて攻めの元に戻って来たのが良かったです。

学生でまだお金は無いけど攻めはきっと良い男に成長すると思いました。

3

表紙のシーンが印象的

恋煩シビト先生の作品を読んでいれば読んでいるほどこの作品については正しく理解できないかもしれない。

もっと不穏で、予想外なところで感情を乱してくるのが恋煩ワールドだと思っていたので、恵(大学生)とユキ(バーテンダー)が普通にくっついたことに何よりも驚いてしまう。
「え?!何も起こらないの?!」ってなもんです。
BL展開としては王道なのですが、恋煩展開としてはある種邪道。
そんな訳で集中力が途切れてますから、深く読み解くことも世界にハマることも阻害された結果、ポカンとしたまま終わってしまいました。どうも落ち着かず、皆さんのレビューを見たらそんな方も多くて安心した次第です。

1

周囲の人たちも素敵

私にとっての初めての恋煩シビト先生のコミックです。
今までの先生の傾向を知らないせいか、すんなりと傷ついた年上美人×一途な年下ワンコの素敵な恋だなと読みました。

水族館のキスシーンも好きですが、人を好きになれない、君の事も信用できないと泣く幸彦(受)と、もっと好きになっちゃうじゃんと抱きしめる恵(攻)の場面が一番のお気に入りです。二人ともよく泣く可愛い男性でした。

周囲の人たちも素敵で、登場する恵の友人が女性二人であり、傷心の恵の前で「あて馬」という曲を歌うとか細かいところが面白かったです。

1

金銭問題に疑問ありすぎてモヤモヤ

元彼が完済証明書を持ってきてたが、ユキは連帯保証人になっただけで返済はしていないの?
ユキが昼夜働いているのは借金を返す為じゃないの?
で、薬剤師になれたの?昼の仕事は薬剤師?
これらが気になって気になってしょうがなくて、集中できない。

ユキを連帯保証人にしておいて姿を消したけど、元彼は自分で金を返したって事なの?
何にせよ裏切っておいて、探したとかっていつもの店にも行かずに?
再会した時に金返せとも言ってなかったし?金は払ってないのか?
保証人になっただけで行方くらまされたって事?

ま、こんな事がグルグルしてしまったのと、今大事な人がいるのに別れた男に一瞬でもいい顔して付け入る隙を与えるような奴は嫌い。

モヤモヤしてしまった。

私の読解力がないの?読み落としてる?誰か教えて?

5

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