ジェラシー 1

jealousy

ジェラシー 1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神130
  • 萌×250
  • 萌26
  • 中立10
  • しゅみじゃない31

--

レビュー数
34
得点
938
評価数
247
平均
4 / 5
神率
52.6%
著者
スカーレット・ベリ子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
ジェラシー
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784403665875

あらすじ

小説家の愛人として暮らしていた櫓木卯一は、借金の取立てにきたヤクザ・大和明虎と出会う。
人気作「四代目・大和辰之」の前日譚。

表題作ジェラシー 1

ヤクザ・大和会組長代行
小説家の愛人→ヤクザ

同時収録作品ジェラシー(1)

大和会親戚筋、弥生組本部長
愛人

その他の収録作品

  • 悪人(描き下ろし)
  • イラスト1P

レビュー投稿数34

1巻から既に”虜”。。。っ堪んないっっ…‼

先日大変遅ればせながら「四代目・大和辰之」というとんでもない神棚作品を拝読しました
そして読後の時点でこの作品を手に取る日が私の未来にある事はほぼ確でした
ようこそ、ジェラシー
ようこそ、櫓木さん
初めまして、明虎さん(やっとご尊顔含め拝めました)
そして初めましてハチ

冒頭からめくるめく世界…
櫓木さんの妖艶さ、そして至極の執着受け…!
凄まじい

「四代目~」でも息つく暇のない怒涛の展開にスッカリその世界観に魅了されましたが今作の「ジェラシー」はより絡み合う人々の情念が複雑に交錯していてじっとりと重さを感じる風情がすごい。。。1巻からかなり圧倒されて引きずり込まれ、絡め取られます

この作品自体は「四代目~」の前日譚という事なので作中で描かれる時点の現在と過去、そしてこの作品の未来が「四代目~」になっていくという事なのでやはり作品としての”濃さ”が段違い
しかも5巻もある訳なので。。。
前日譚でもあり後日譚にもなりそう(実際麗華ちゃんは「四代目~」時点より成長してますよね?)
じっくりゆっくり味わい尽くし舐め回していきたいです

既に1巻でこの作品の、そして前作でも圧倒的な悪だったのにキライになれなかった櫓木さんの”虜”です
そして明虎さんの櫓木さん以上に喰えない何枚も上手な感じに雄としての圧倒的な強さが滲み出ています
男女問わず惹き付けてしまう…人の上に立つべくして立つ、一握りの人なんでしょうねぇ~
辰之の母であり姐さん、更にちび辰之を前にした時の明虎でさえ”素”なのかどうかが分からない
実に喰えない男である

対比のように哀れかも知れないけれど人間臭い半田のパパ。。。
どこまでも「人間臭かった」な。。。
そんな半田が漏らした「父親」としての顔に何かを想う櫓木さん
益々麗華の存在が気になって仕方ない

2巻をすぐ読める、、、良かった、今で (>ㅅ<)

「四代目~」のレビューでも書きましたが浅生田さんの平穏を拝める時間はこのジェラシーであるのだろうか…?
今の所は微塵もその未来も匂いもしないけれど…www

さぁ、次行ってみよぉー!!

0

受けの独特な雰囲気

この先生の長髪受けはどうしてこうも私好みの雰囲気のあるキャラばかりなのか…
表紙の櫓木にピンと来た人は絶対買うべき。

ヤクザ系は嫌いでも好きでも無いけど、ストーリーも結構しっかりしてると思う。ただ登場人物は多い方かも。

0

多分疫病神。櫓木卯一という男

5巻というボリュームで語られる「櫓木卯一」の過去。
ドラマチックで読み応えは満点なれど…

「四代目・大和辰之」のレビューにて『櫓木が好きではないので「ジェラシー」に手が出ない』と書いたこの時の自分の感想はまだその通りだった…
5巻全てを読んでも「櫓木卯一」が好きになれない。
彼の若き日の痴態を見てもなんのエロさも感じられず、明虎との関係性に共感できず。
「卯一」という人間に嫌悪感さえ抱いてしまったのが敗因…かな。
その点で私は浅生田や麻巳に近いのかも。
つまり、卯一は疫病神…と感じる心。

それプラス、この登場人物たちの矛盾を何としても探そうとする自分を発見する。
例えば。
浅生田と卯一が幼馴染、はご都合。
小説家がロシアンルーレットで死んだ、のもご都合。
一目で卯一と明虎が惹かれるなんて…
などなど、ここはオカシイ、ここもアリエナイ、と粗探しする自分。
でもベリ子先生の作者インタビューにて「キモエロ男」とあって、この感覚は合ってるんだ、と思ったりして。
そう。卯一はキモい。

0

色々なジェラシーが散りばめられている

カリスマ性抜群の若頭✕頭の回転が速い自由人

明虎が借金回収に向かった家で、借金人は自殺していた。傍らには縛られた卯一。
その日は別れるが、卯一は明虎に興味を持ち、執着していく。

卯一の周りでは人が狂っていく。
明虎も卯一を自分のものにしようとするが、その手段はかなり暴力的で…

とにかくこの主役たちが好きになれなかった。
卯一みたいな自分勝手人間は実際にいる。正論を言っているが、自分のことしか考えていない。
そして被害者ぶるのが上手だ。自分は理解されない、迫害されていると。

そして明虎。結婚して子供もいて、いくら妻の器がでかいとしても、ちょっと受け入れられない。
組の内紛もそんなことで?って感じ。人が死んでますけど…

麗華の存在で卯一も救われて変わったんだろうけど、やっぱり無理。ラストもなぁ。

読者にもジェラシーを感じさせるストーリー性はすごいですね。でも私は再読無理…

0

何回読んでも面白いね。

スカーレット・ベリ子先生の作品で、1番好きです。
完結を知った時は〜寂しかったけど、、、何回読んでも面白い。
連載物でいろんな作品があるけど、わたし的に〜これは年月経っても色褪せること無く楽しめるシリーズとして保管組になりました。

1巻の冒頭から、ゾクゾクするストーリー展開で、過去と現在を行ったり来たりするけど、この交差のタイミングがしっかり合っていてどんどん引き込まれて行く。

明虎と卯一の出会いから、この後も目が離せない。

さて、2巻へ。




0

スピンオフ

電子限定描き下ろしイラストはカーディガンうさちゃんです。
完結したので新書館の修正が薄いrentaで一気に買いました。他の電子サイトと比較してませんか真っ白抜きなんて無粋な仕様ではないです。未完で1巻ずつ集め始めていたら、途中でリタイアしていたかもしれない…1巻の時点ではまだあまり好みの作品ではありません。卯一タイプのキャラクターが好みではないからなぁ。一方で明虎や浅生田タイプは大好きなのでこれからに期待。

0

バブルへG●!

睡眠も読書もセックスも
みんな
独りを自覚してしまう事への不安だ(卯一談)

人は、本質的にはどこまで行ってもひとりだけれど、一人のままでは己を実感することは難しい。家族や友人などの他者や、小説、漫画、映画、音楽など感受性に触れたものの中に自分を映し、己というものを見つける。この体験が、満たされるという感覚を知ることに繋がるのだと思う。
「ただ僕より僕を知っている人だと思って」
「本質的に 僕と明虎さんは同じなんだ」
この場面の描写から、卯一は明虎さんの中に自分を見つけたことが感じ取れます。
浅生田さんから語られた、卯一は昔から馬鹿の振りをして問題ばかり起こしていたというエピソードから推測すると、家庭やクラスで周囲に馴染まず、ぽっかりと浮いた存在だったのではないでしょうか。問題を起こして馬鹿の振りをすることが、周囲と自分との間にあるラインをぼかし、取り巻く環境の中で生きる為の擬態だったとしたら、卯一少年切ないな…浮いた存在として何にも共感できずに満たされない日々を送り、蓄積され大きくなっていく孤寂。自分と切り離れた存在であり、己を移し出す(恐らく)初めての相手である明虎さん。孤寂が大きな吸引力となり、強く惹かれてしまうのは必然的であったように感じました。
床屋での場面で、卯一は「愛して」という言葉を使って明虎さんに迫りますが、自分の一部の様に「ひとつ」になって欲しいという感覚に近いのでは。この強く惹かれる感覚は、首から上の大脳を通した反応由来ではなく、脊髄反射による危機回避に近い感覚によるものであるような感じがして、その人となりに至った生活背景を察すると痛々しく思えてきますね…というところまで妄想が広がるくらい、卯一やストーリーに引き込まれました。

なんだか卯一って、無邪気な子供みたいで嫌いにはなれないけど、意図しない部分でも関わった人を巻き込んで不幸にするアレ的な奴な気がしてなりません。明虎さん、麻巳さん、麗華ちゃんには暗鬱とした部分は(今のところは)感じませんが、半田さんとホテルのボーイさんはどうでしょうか。もともと内に願望はあったかもしれないとかそう言う推測は抜きにして考えると、後者二人は卯一と関わっていなければ、己の行動規範を道筋に彼等なりの平穏な日常が続いていたかもしれないのに。そう思うと、「無邪気かわいい」ですんなり卯一を受け入れながら物語を読み進めることが難しく感じました。しかし、社会で生きる大多数の人間にとっての不幸の本質って、なんでしょうかね…

混沌としたヤクザ屋さんの裏社会とかという設定以上に異臭を放つ、どんな時代でも無さそうで意外と有る(有りうると思う)抽象的な生きづらさのイメージを複数パターン集めて、凝縮したような物語といったイメージです。読み終わった後、心の中の無意識の領域を勝手に突かれたような痛みが後を引きますが、それはかつて凄く誰かを必要とした時のどこぞの痛みとも似ているような感じでもあり、過ぎ去った自分の気持ちをひっそりと燃やし尽くし、土にも返してくれるものでもありました。(ありがとうございます。)
そんな中、現在描写での麗華ちゃんやハチが一糸の光明のように感じます。というか、そうであって欲しい。勝手ながら、麗華ちゃんを育てるに至るまでの卯一の変化に期待し、これからの展開を楽しみにしています!

変態小説家の元愛人、現ヤクザ屋さんに愛されたがり屋、耽美的で退廃的で最高!

あー、どこも行けないなぁ、軽くバックトゥーザ・フューチャーしたいなぁとお思いの方におススメです。デロリアンを作らずとも、昭和ノスタルジー(平成との狭間のバブル期?)を楽しめますよ。

1

めちゃくちゃ面白い

購入してたのに未読だったので、自粛期間にと読み始めました。

「四代目・大和辰之」に出ていた櫓木と、櫓木が執着していた辰之の父親の明虎の話でした。

四代目では不気味なだけだった櫓木が、何故か可愛く見えてしまいました。そして麗華ちゃんがいる事によって、ちょっとは落ち着いていたのだと分かりました。一巻ではまだ麗華ちゃんが産まれた経緯が出てこないので、とても気になりました。

頭が良いのに破滅へと向かって行くような事ばかりする櫓木が痛々しいです。そして櫓木の為に明虎を刺した半田が悲しかったです。

まだ途中ですが明虎がとても魅力的なのは分かりました。そして明虎の奥さんも魅力的でした。
次巻以降も楽しみです。

0

明虎さんの何がどのくらいすごいのか?

レンタさんで、割引していたので以前から気になっていたので読んでみました

ホントになんだかよくわからない主人公の卯一さん…
この漫画は、四代目、大和辰之のスピオフさきに読ませてもらさていただいてましたー
この大和〜はすごく好きな作品で辰之君がイケっぽいのにネコで、この大和〜で謎の登場人物の櫓木卯一というヤクザから、掘られるというピンチにΣ(゚д゚lll)

そして、この漫画ジェラシーで卯一さんは若い頃のお話として登場してきます!
どちともにキモい‼︎
大和では、タチですが、
ジェラシーでは、ネコです
ジェラシーでのカプは、明虎という男前ヤクザに惚れてしまった卯一の波乱な人生ってお話でしょうか

しかし、明虎さんがサウナでダウンして横になってる時にお腹を這い回るおチビちゃん
辰之君ですね(笑)かわいい
一重の面影を残しています…
明虎さん、男前‼︎
卯一じゃなくても、惚れてまうぞー(*≧∀≦*)

何回も読み返して、深く考えて見たいです

3

ベリ子先生の絵柄最強です

四代目大和辰之がすごく好みドンピシャだったのでこの作品を手に取りました。絵柄がとんでもなく好み!明虎さんの顔も生き方もカッコいい。
表情が読めない明虎さんがまさか櫓木さんが気絶してるときにヤってるとは思わなかったです笑
世話役の浅生田さんが周りの人に押されぎみなのが可愛いです。

1

今の櫓木にどう繋がるのかを知りたい

 ストーリー構成も良いですし、裏世界の雰囲気をたっぷり味わえたのですが、個人的にどうしても若かりし頃の櫓木という人物を好きになれず、萌評価に留まりました。麗華と2人暮らしをしている今の櫓木は哀愁漂っていてとても魅力的。一方、若い頃の櫓木はまさに究極の若気の至りという感じで、自分の実力に限界があるとは微塵も考えず、好きな人のためなら他人の感情を弄ぶことも躊躇わず行動するような男でした。自分の力を過信しているキャラは別に嫌いではないんです。多分、雄々しいビジュアルや生き方でそういうキャラなら面白みがあるんですが、やはり櫓木のビジュアルは少し中性的だしずっと誰かのオンナに甘んじてきた人生なので、そこに高慢さも追加されると自分にとっては男としての魅力が減退してしまうからかな、と考えています。行動力や神経の図太さだけは好みでしたが。

 ただ、それでもここから今の櫓木にどう繋がっていくのかや、麗華が拾ったハチと新たに関係性が築かれるのかは気になりますし、明虎が櫓木を受け入れるのかどうかも知りたいですね。櫓木は確かに頭の切れる男ではありますが、根本的なところでまだまだ明虎には敵わないところが多いかなと感じます。その未熟さこそが彼の特徴でもあると思うので、それが今後の展開にどう響いてくるのか、それとも徐々に成熟していくのか注目して読みたいと思います。

1

だれがだれにジェラシーなのか

櫓木さんの過去編。
四代目、大和辰之で辰之を監禁陵辱していた櫓木さんの人生が綴られます。

明虎さんはヤクザの大和組代行。老齢で体の悪い父親に代わって組をしきっています。
一方、櫓木はチンピラ。主に情報や売りで生計を立てています。

ある日、明虎の出入り先で緊縛プレイ中に亡くなった作家の前で紐につるされていた櫓木。同類として惹かれ合う二人。
櫓木は明虎のそばにいようと、あらゆる手段を使って大和組入りしようと努力する。いろんな人に迷惑をかけて、ぎりぎりの危険を感じることでしか生きられない櫓木。まわりの人たちにかばってもらい、ようやく生きている。
そんな刹那的な生き方と、明虎に執着するところが相反していて少しわかりにくい。

一方、明虎はカリスマ性を持ちながらも、自分だけがどこまでも突っ走っていたいという性格で、実はリーダーむきではないキャラ。しかし櫓木には執着する。

明虎は結婚して子供もおり、これが後の辰之。奥さんがよくできている。
また、明虎の右腕である麻生田はどこまでも明虎に忠実で真面目で、櫓木と対照させられる立ち位置。

冒頭は櫓木の現代から始まる。今は小さい娘(かしこい)がいて、下手な当たり屋をひろったところから。「うちには変化が必要だから」と、消されそうになったチャラい当たり屋を、父に頼み込んで家に住まわせる娘。
櫓木は娘のことを、「私の全てだ」と語るが、ヤクザさんなら他人に自分の一番大事なものを言ってはまずいのでは。。
ともあれ、一途な櫓木が、今は何やら恋愛的に幸せでないようなので、このジェラシーはハッピーエンドではないのだなと想像しながら読み進めました。

色々腑に落ちない点はあるものの、裏世界の雰囲気たっぷりのキャラの執着愛の行く先が気になります。

1

気の毒なのは、老いらくの恋。

『四代目・大和辰之』のスピンオフ、櫓木さんを主役に据え、辰之の両親の若かりし頃の物語。冒頭のカラーページ、櫓木さんは誰に抱かれているのか。
物語はまず、『四代目〜』の数年後、櫓木さんの娘、麗華ちゃんが小学生になっている。麗華ちゃんは園児だった頃から老成していたが、ここでもその将来が楽しみな程にいい女っぷりを見せていて、パパである櫓木さんを心配している。「変化が必要なの。」と言って、彼女は当たり屋の出来損ないのハチを飼うと提案する。
そこで、物語はいきなり1989年に飛ぶ。若くて、小説家の愛人をやっていた櫓木さんと、この頃まだ組長代行をしていた明虎さんの初めての出逢い。二人は一目でお互いに惹かれあってしまったのだと思う。それから、お互いに執着し合うが、主にストーカーじみた、しかし遠回りなやり方で、櫓木さんは明虎さんに近づこうとする。利用されたのは、明虎さんの大和会、親戚筋の弥生組の本部長、半田。高校生の娘がいると言う、初老で腹の出た、ハゲ親父で、背中に墨を入れたこの男は可哀想に櫓木さんに夢中になってしまう。いっそ滑稽にすら見えてしまうこの親父が不憫で仕方がない。(半田は犬死にする。)櫓木さんには明虎さんしか見えていないのだ。恐ろしいまでにそれ以外の事に興味が無いように見える。
明虎さんと櫓木さんが並んで電車に乗っているシーンがあるのだが、痴漢に襲われた女を救けてやった明虎さんの後に、その車両内で見て見ぬフリをしていた乗客たちに櫓木さんが一席をぶつのだが。くだくだしくて、引きます。それを明虎さんは誉めるんですよね。嬉しかった櫓木さんはまた明虎さんに誉めて欲しい。その一心なのかも知れません。「よくやった。」そう言われたい。櫓木さんをただの子供だと周りの人や明虎さんが表現するシーンやモノローグが後にも沢山見られますが。櫓木は果たしてそんなに無垢だろうか。
事件に事件を引き起こし、次巻へと続く。

3

刺激を求めてる方は読んでほしいです

続き物で悶々するのが耐えられないので買うの我慢してたんですが、本屋で見かけて衝動買い。
スカーレット・ベリ子先生の大ファンなので作家買いです。

まず三代目が男前すぎる。昭和の銀幕スターのような渋い色男です。
読む前にキャラクターだけ見ててもそんなに惹かれなかったんですが、読み始めたらすっかり惚れてしまいました。

お話は他の方の感想に概ね同意です。

ベリ子さんのマンガは間違いなく面白いと思う派なので神は神です。
ただ暗雲立ち込める感じなので読めるテンションのときと読めないときがあるかな、という感じ。

ちらほら出てくるチビッ子辰之に癒されます。
姐さんも素敵。亡くなってしまうってわかってるから悲しいです。

現代の櫓木さんはハチとくっついて幸せになってくれるのかな、と希望的観測で読んでいきたいと思います。
そろそろ次巻でてくれないかな。

3

色気のある蛇顔美人が受け

「四代目・大和辰之」のスピンオフ。私は未読でしたが楽しめました。
色気のあるビッチな受け(卯一)と、硬派なヤクザの組長(明虎)のお話。ですが、濡れ場はほぼモブのおじさん×卯一です。
ですがエロい。画力が高いので、お風呂での行為や背面座位などめちゃくちゃエロく描かれています。
私はそのモブおじさん(半田)が大好きで、彼の恋心が切なくて…もうほんと好き。
卯一に出会い、その色気に惑わされて好きになってしまうんです。が、卯一は全然興味なし。セックス中に本を読んじゃうくらい冷めています。
「はいワンツーワンツー」とか言って…w
そんな卯一に振り回される半田さんが好きだったんですが…、まあ、星になります。。。
半田さんはフラフラする淫乱ビッチな卯一を手に入れるため、卯一の家を燃やしたり、明虎を殺そうとしたり頑張ります。冴えないヤクザが「女房(卯一)」守るために組長にたてつく姿は格好良かったです。そのまま明虎に殴り殺されましたが…。
半田さんが好きすぎて、半田さんを弄んだ挙句発砲する卯一に「薄情な奴~!!」と思ってしまいました。(まあ卯一が激高したのは半田さんが明虎刺したからなんですけど)
顔見知りのスナックのママに塩巻かれたくらいで殺そうとするし、ちょっと怖い。
半田さんは悪い男に惚れてしまって、破滅の道を辿るハメになったという…。

明虎×卯一の描写があんまりないけど、
ボーナストラック(書き下ろしかな?)の明虎×卯一の濡れ場はすごくエロかったのでおすすめです。これだけでも買う価値あり♪

個人的に1話に出てきて以降空気なハチくん(これまた可愛い)が気になるんですが、2巻で出てくるかな??卯一さんの娘の麗華ちゃんも可愛いし、パパになった卯一さんの落ち着いた大人感が好きなので、どんどん見たいです。

0

三白眼しゅき

最後の「悪人」での明虎さんにキュンキュンが止まらなくて心臓がバクバクしてました。。
明虎×卯一が少なかったな〜と思ってたら最後の最後にとんでもない爆弾が落ちてきました。ありがとうございます。

でも卯一のキャラが私には合わなかったので神ではないです。

0

「四代目」未読でも大丈夫でした。

「四代目~」の裏表紙を見たときからこのキャラは気になるけどメインのキャラにイマイチ興味が~と思っていたらいつの間にかメインでスピンオフが出ている!と喜んで購入しました。

予想以上に本格的でヤクザもの…という感じで楽しめました。
描写も過激でただエロというよりはバイオレンス寄りかも。
組長×よりモブ×の方が多い印象だったのでそちらを期待している方は注意かな、と。
個人的にはこの状態からどう関係が変化していくのか楽しみです。
「四代目~」を読んだら関係の行きつく先がわかるのか…明かされていないのか…気になってそちらにも手を出そうかこのままこっちが完結してから読むべきか迷っている最中。

また娘をはじめ脇キャラがとても魅力的でした。
BLに出てくる女の子がかわいいのはいいことだな~と思っている派なので娘ちゃんと当たり屋くんの今後も楽しみです。(ここも四代目に出ているキャラなのか…?)

全体的に今後に期待、という部分が大きいので2巻が出るのを待とうと思います。

4

嫌いなビジュアルなのに

正直言って、本格的なや○ざモノ、卯一のひょろひょろした体と爬虫類系の顔など、好みじゃなかったので、みなさんになんでそんなに人気があるのか不思議でした。なので四代目の時にも好きなキャラじゃなかったのですが、これは、ハマるかも…。

ビジュアルは変わらないんですが、明虎を一途に思う卯一が無茶苦茶だし、下品なんだけどなんだか憎めないんです。明虎に近づくために利用した半田パパなんて完璧に怖い人だし、太ったおっさんだし全然好みじゃないのに卯一の気を引こうと尽くしてたり、しゅんとしたり、最終的には卯一を助けるつもりが逆に…っていう、切ないストーリーがビジュアルを越えてこの作品に引き込まれる理由なのかな。

冒頭の明虎とのベッドシーンは、一体いつの話なのか、れいかちゃんは誰の子なのか?ハチとはなんともならないのか?などなど、まだまだ謎が残ったままですので早く続きが読みたいですね。

4

本編未読でも楽しめます

「四代目〜」未読の状態で読んだのですが、問題なく読めましたし、何より櫓木さんがエロ可愛い!!
数十年前と現在でかなり雰囲気も変わりましたね。それまで淫乱やんちゃで危なっかしく、雲を掴むようなふわふわした存在であったのに対し、現在では大人の色気漂う落ち着いたおじさんに。
というかどうやったらこんなまとも(ではないだろうけど)な大人に育ったのだろうw何があったのか気になります(^_^;)
そして娘ちゃんとの掛け合いも絶妙で面白いですw

終始エロいですが、メインの明虎との絡みがそこまでないです。
プレイも結構ハードなものもあるので苦手な人は苦手かも、、

これは「四代目〜」も必読ですね!櫓木さんという味方がまた変わりそうで楽しみです♪

0

櫓木さん下衆可愛い

櫓木さんが素晴らしく妖艶でした。エロいと言うよりかは妖艶です。
お話の内容はシリアスな感じでちょっと重めだと思いました。
前作の『四代目・大和辰之』で櫓木さんの存在を知ったのですが、『ジェラシー』での櫓木さんとは大分印象が違いました。この作品での櫓木さんはとにかく可愛いです!明虎さんに気に入られたくてちょこちょこする姿は本当に兎かと思うぐらいでした。
ですが、描写はかなり過激だと思います。おっさんとヤリますし、冒頭には拘束プレイ?らしきこともしてますので、BL初心者やハッピーエンド希望の方、モブとヤルのが嫌な人はちょっとハードルが高い作品かなと思います。
それでも私はこの作品を神評価します!ちょっと下衆っぽいお話好きなので…笑

3

ベリ子先生ワールド最高!

ベリ子先生ご自身がシリアス過ぎると仰ってた作品。

シリアスなのは良いのですが、今回主人公の櫓木さんが四代目で報われないこともわかってたので、
ハッピーエンド好きな私にはこれは世界に入り込むとしんどくなるかな?
久々気合い入れて読まなければ?
と覚悟していました。

「四代目〜」が良すぎて大好きなので、
読まない選択はありませんでした(笑)

読んでみて…確かに!!
シリアスというか……とにかく櫓木さん!!
静かーにぶっ飛んでるというか…。
四代目でわかってたけど…やはり…。という感じでした。
プラス、裏社会が舞台。
その雰囲気も、怖くなるほどリアル!
本当の世界をもちろん知りませんが、なんだかリアル感半端ないです。
さすがベリ子先生!

物語の冒頭は四代目の頃から何年か経ってて、
なんだかんだあって、ちょっと辰之っぽい?男の子を拾うところから始まるので、
そういう前置き(伏線?)がそこまで櫓木さんの報われなかった想いを深刻にさせずに済むのかな?って予想してみたり…。

ただ、一巻ではまだまだ謎だらけです!!
辰之のママしかり、レイカちゃんはどうやって??とか、知りたいところまだまだあります!!

結論ですが、とにかく世界観がかっこよすぎて、
シリアスがしんどい方にも何故か読めてしまう作品だと思います!!

5

前作のあの人が・・・

「四代目・大和辰之」が大好きだったので、前日譚となる「ジェラシー(1)」は発売前から気になっていました。しかも主人公が櫓木 卯一さんですよぉ~、めっちゃ前作でキラリと光っていたキャラクターですよ!これはもう読むしかないでしょ!書店に行って即購入しました。ちょっと自分が勝手に思い描いていた内容とは違いましたがめっちゃ面白かったです。続きがあるということなので2巻を首を長くして待っています。櫓木 卯一さんを幸せにしてあげて下さい!

0

脇を固める人たちがステキでした!

『四代目 大和辰之』でメインカプ以上に気になっていた櫓木さんと辰之パパ(明虎)の関係が明らかになるとのことなので、書籍として出版されるのをとても楽しみに心待ちにしていました!
印象的な真っ赤な表紙にドキドキさせられて、期待を込めて表紙をめくって…、あばら骨…見えてる…

私はヒーローより悪役が好きで、櫓木さんのつかみ所のないカンジとか、目的のために自分の身体でさえ利用することに躊躇しないところとか、一途過ぎて病んでるところとか 、それでも非道になりきれないところとか好きな要素てんこ盛りなんですけど、あまりに、ほっ細すぎる…肋骨浮き出してる裸は私にはあんまり萌えませんでした。さらに明虎の前で男の娘っぽくなるのもちょっと萎えるなぁ…絡みのシーンはいいんだけど…

一方の明虎さんは(ボディはステキでしたが)櫓木さんへの想いはあるものの、まだどうしたいのか具体的なことはわからないので萌えとまではいかず…

そんな中、脇を固める人たちがとても魅力的で、むしろそちらの方が惹かれました!櫓木さんの娘の麗華ちゃんにしても、姐さんにしてもやることも言うこともメチャ男前だし(笑)、半田パパは濃厚な絡みでドキドキさせてくれるだけでなく、暴走するほど一途な男気をみせてくれるし、そしてまだ正体不明なハチがいい味出してきてるし…今後の鍵になりそう!期待大です!

話自体はとても面白かったし、まだ序章という感じの1巻でしたので、半田パパの頑張りと(笑)今後の明虎さんのエロっエロの絡みへの期待を込めての神評価で!

4

一途…

『四代目・大和辰之』のスピンオフで、前作でもヤクザの息子の辰之が今回の主人公の櫓木さんにレイプされるシーンがあってそこだけは苦手だったのですが、今回の作品を読んで櫓木さんに対する嫌悪が更に強くなりました。
この作品は若かりし頃の櫓木さんが前作以上のぶっ飛んだキャラで辰之の父親の明虎に近付くためにかなり卑劣な手を使うのですが、それを一途と受け取れるかどうかで好き嫌いが別れると思います。私はどうにも嫌悪感しか沸かなくて、評価は『しゅみじゃない』に至りました。

2

スピンオフです

四代目・大和辰之のスピンオフですが、前作を読んでなくても単独で楽しめます。
まだ続くので完結してません。

辰之を使って三代目の明虎さんを呼び出そうとした櫓木さんの現在と過去の話です。

若かりし頃の櫓木卯一はとても美しくて魅力的です。若かりし辰之の父の明虎に出会ってものすごく執着します。

自分もヤクザになって明虎のそばにいたいと願うのですが、することがとことん裏目に出て毎回窮地に追い込まれるのですが、なんとか明虎に助けられたりして最悪の状況からは脱します。

どうしてそこまで明虎に執着するのかと思ってしまいますが、卯一にとっては明虎がすべてで他はもうどうでも良いと思っているようなところがあって、とにかく一途です。

やり方がめちゃくちゃなんだけど、一途すぎて応援してあげたくなります。

モブとか色んな相手とHする場面も出てきますが、全然かわいそうにも思えなくて、むしろ楽しんでるようにも見えます。

ヤクザが出てくる話なので、結構エグい描写もありますが、基本はラブストーリーなのでそこまで気になりません。

前日譚なので現在の卯一がどうだとかわかってしまっていますが、まだまだ明虎と色々ありそうなので続きが楽しみです。

3

神作!一途な想いがひたすら切ない…

自分にとって「四代目・大和辰之」を超えて
すごくよかった神作です♡

既に、「四代目・大和辰之」によって、ふたりが
離れてしまっているのが前提にあるからか、
出逢った瞬間から明虎に固執し、一途に想い続ける
櫓木が切なくて愛おしい…♡

レイカちゃんが誰の子なのかな、とか、1巻ラストで
意識ないなかブッ込まれてはいたものの(笑)、
ちゃんと抱いてもらえるのは冒頭の1回だけなのかな、
とか、謎も多く心に残る秀作でした。

櫓木さん、三白眼だし癖が強いし、一般受けする
受けのビジュアルではないので、人気がでるか
心配でしたが、ランキング的にもホッとしています♡

電子だと最初の濃厚シーンがカラーですが(局部白抜き)、紙だとカラーがないものの、2〜3本線での修正なので、がっつり見れます♪(大切!笑)

櫓木さんに少しでも多くの幸せな時間を!!!
2巻が待ち遠しい秀作でした♡

8

「悪人」側の物語。

前作「四代目・大和辰之」で強烈な存在感を放っていた櫓木さんのお話。
連載が始まってめちゃくちゃ喜んだ読者の一人です。
これまでのベリ子さんの作品とはだいぶんトーンが違って読み手を選ぶ要素満載ではありますが、表紙のこの淫靡な感じのトーンにグッときた方は買って損ないのではないかなと。
じっと待ってれば王子様に救い出してもらえるお姫様の物語より、ダークサイド側の靄が晴れて満たされる瞬間こそを見たい。私にとってのカタルシスはいつも多分そんなところにあって、そういう漫画や小説を読み漁っている読者からすると本作は非常に期待をそそられるストーリーです。
ちなみにこれは1巻。続きます。櫓木さんをこんなにがっつり描いてもらえるなんて嬉しすぎる♪^^
さて、櫓木さんは何処に行けるのかな?

この先、前作のネタバレも少し含んでいますのでご注意ください。




前作自体がそもそも、櫓木が辰之の父親である明虎に会いたくて息子をダシに巻き起こした出来事を、息子・辰之側に視点を置いて描かれたお話だったわけで・・・
前作の裏側にあったもの、それがいよいよ本作で表舞台へと上がります。
タイトルからしても、櫓木のキャラからしても、2人の間には昼ドラ顔負けの愛憎劇が潜んでそうですが、さてさて。
「前日譚」とあったので過去に視点を固定したお話かと思いましたが、時間軸自体は現在と過去の櫓木を行き来しています。
過去は、櫓木の人となりが紐解かれていくお話。
現在には、櫓木に変化をもたらしてくれそうな新キャラが登場しています。
読み切ったあとに単話配信されていた時の表紙(コミックにも収録されているスーツをきちんと着込んだ現在の櫓木が裸の過去の櫓木の腰を抱いているグレー背景のもの)を改めて眺めますと、なんとも意味深ですね。左から伸ばされている手は誰のものだろう?
コミックの表紙は表紙で、裸ネクタイにライダースかと思いきやこれもまた・・・

色んな伏線をバラ撒いて、かなり期待を煽られる1巻でした。
初っ端のカラーページのセックスシーンがそもそも謎ですし、他にも繋がらないところは点々と。
現段階では何処に着地するのかが全然見えないストーリー展開です。面白い♪
謎だらけの櫓木について、私が最も気になっていることは、櫓木が溺愛している娘の麗華ちゃんが誰の子なのか。明らかに櫓木のウィークポイントなわけで、前作からこの点がずっと気になっているのですが、今巻でもそこは依然判らないままでした。
タイトルの「ジェラシー」というのが思ったよりも深そうだ…。
誰の誰に対するジェラシーなのか、ってところはかなり複雑に絡まり合っています。
ある意味ヤクザBLらしいものが読めそう?

なお、【明虎×卯一】【エロ度:エロエロ】と登録されていますが、決して明虎さんと櫓木さんがエロエロ致しまくっているわけではないのでご注意を。
櫓木さんがクレイジー過ぎて滾ります!
ちなみにこちらでは総受けなのですが、前作では辰之を明虎に見立てて攻めていたはず。
櫓木のここらへんの心理も、アンビバレンツなものが大好きな読者としては結構そそられますね。

人気作家さんながらも自分の中ではまだ「神」の出ていなかったスカベリさん。
ストーリーもエロスも好きなのがとうとう来ちゃった♪( ´艸`)ウレシー
早く先を読みたいです!

【電子】レンタ版:修正○、カバー下なし、裏表紙なし、電子限定特典(イラスト1p)付き

12

過去と現在と

『四代目・大和辰之』に登場してた、不気味な雰囲気の櫓木が主役です。
とはいえほぼ若い頃の話だから不気味さはさほどでもなく、とにかくエロい雰囲気。
四代目〜の時に、えらく辰之パパに執着してたと思ってたら、そりゃ執着したくなるわ…というような外も中もイケメンな辰之パパ(明虎)でした。

ほぼ若い頃の話、と書いたように現在の話もあります。
櫓木の車に当たり屋としてぶつかってきた青年。
彼が今後、櫓木にどう関わってくるかが楽しみです。

明虎と櫓木はハッピーエンドとはならないんでしょうが、櫓木の想いは少しは報われるのかなぁ…。
早くも次巻が待ち遠しいです!

1

櫓木があばかれていく。。。

一巻にまとまるのを待っていました!!

「四代目・大和辰之」に出てきた時の櫓木を思い出すと、辰之になぜあんなに執着していたのか、けっこういやかなりひどいことしたけど、なんか憎めない人だったよな。。。それがなぜなのか、少しづつわかってきそうです。

現在と過去の話が入り交じっていますが、進行がとても上手だと思いました。

明虎がいい男ですね~。あの目がたまらない。。。

(後日談)
「みのりの〜」「四代目〜」「ジェラシー」の順でもう一度読み返してみました。
「四代目」のストーリー自体が櫓木の明虎に会いたいという願望で成り立っていたんですね。勝手な推測ですが、彼が溺愛している娘はもしかして明虎の。。。?続きが気になります!!

3

『四代目・大和辰之』の前日譚

既刊『四代目・大和辰之』のヤクザ辰之の父親・明虎さんと、既刊で辰之を〇〇しちゃっていた(こちらの本からあっちに行かれる方もいると思うので伏せます)櫓木さんのカプがメインです。
続編ではなく前日譚なので、前作読んでなくても読めると思います。

攻めはヤクザだし、受けはヒモでヤクザ志願だし、双方イッちゃった人たちで、痛い描写も満載です。でも櫓木さんの明虎さんへの想いは純粋。明虎さんの組に入れてもらいたくて、それだけのために壮大かつはた迷惑な根回しをせっせとしている、というのが今回の本のメインストーリーです。
恋愛的な決着がついてハッピーエンド、というルートはたどらなさそうですが、どういう決着になり、そして『四代目・大和辰之』へ続いていくのか気になるところです。
重要な役どころの脇役、隠れゲイのヤクザのおっちゃんが、受け攻めの割りを食ってヤクザ人生メチャクチャになるのが気の毒でした。…まあ、彼はあとでやらかすので、同情の余地なし。

「1」とついている続きもので、巻数が出揃うまで読まずにおくか悩んだけれど、まあこれ自体が『大和辰之』のシリーズ続刊だしなぁ、と思って読了。でも繋がりはあるものの、あちらとは違う別個の作品だったように思います。
穏やかに見えて激しく、普通に見えて酷薄なキャラクターや、暴力と滴るような色気、そんなものが楽しめる神作です。

7

すばらしい

最高な作品でした。

基本私は受け攻め固定派で好きじゃない受けのキャラの作品は読みません。
今回も読まない予定でした。
ですが、スカーレットベリ子さんの作品ということもあり、試しに読んでみたら…もうそれはそれはとても素晴らしい作品でした。

あまり好きではない受けのキャラなのに、それを補ってもあまりあるほどの物語の深さ、面白さ。
神作といっても過言ではないと思いました。

内容は少し?ブラックで読む人を選ぶ作品になっています。

秋虎さんがほんっとうにいけめんです!出来ることなら受けの方でいてほしいと思うくらいには私のタイプです。
ろぎさんは前作の4代目に比べ、美人で色気のあるキャラとなっています。(前作も色気はありましたけど^^;)










6

神より上でもいい

四代目~の櫓木が主人公の今作ですが、素晴らしい作品です。
少しでも気になっている方は、ぜひ読んでいただきたいです。

愛だ恋だと言うよりもっと複雑な、簡単じゃない思いや感情が絡み合った、読み応えのあるお話です。
四代目~もヤクザの話ですが、こちらの方がかなり色濃く描かれています。

四代目~での櫓木が、なぜあんなだったのかが少しずつ明かされていきます。
魅惑的で掴みどころがなく、危なっかしい若かりし櫓木が最高です。
明虎に惹かれ、ヤクザになってそばにいたいがために仕掛けることから引き起こる様々な事柄から目が離せません。次巻が待ち遠しい!
浅生田の櫓木に対する感情もまた複雑で気になります。
辰之の母も登場しますが、なるほど、辰之はお母さん似です。

過去のお話だけではなく、現在の櫓木のお話もきちんと進んでいくところが嬉しかったです。
当たり屋のハチと出会い、麗華ちゃんの計らいで犬として飼うようになります。
櫓木とハチがこの先どうなっていくのか、おそらく一筋縄では行かないと思うので期待です。

最後のお話は・・ボーナストラック・・かな♪

17

好き

初老のジジイが鼻息荒く何度も奮闘する姿に
ちょっと燃えた自分が怖い((´∀`*))ヶラヶラ
や、主題はそこではない。
もこデス。

四代目~のスピンオフなんですね。
そんなこと言われたらまた読み返したくなってしまうではないか。
全然内容に記憶がない自分が怖い。
なので、前作読んでなくても読めます。
むしろこっちのほうが好き。

小説家の愛人として暮らしていた受が
ヤクザな攻と出会うことで運命の歯車が回りだす~展開。
斜め上を行く展開がよめなくて面白い。
近づきたくて、そばにいたくて。
その為にどうするかという部分においての行動がヤバイ。
醸し出す雰囲気、色気と合わさる気持ち悪さがまたクセになるのです。

現在~過去~

どう展開していくのかまだまだ序章という感じ。
次巻が待ち遠しい。

巻末のサウナその後のショートストーリーが好き。
「突っ込むんかい」
思わず朝からツッコミを入れてしまったw
はふv満足

8

様々な想いが交錯する恋のお話。

ベリ子さんの新刊という事で楽しみに待っていました。ベリ子作品の『四代目・大和辰之』のスピンオフ。辰之を凌辱しまくった、あの櫓木さんのお話。

『四代目・大和辰之』が未読でも理解できると思いますが、『四代目~』を読んでいた方がより櫓木さんを理解できるんじゃないかと思います。

という事でレビューを。ネタバレ含んでいます。ご注意を。







初っ端から大和組の三代目・明虎さん(辰之の父ちゃんですね)と卯一の絡みのシーンがドーンと来てます。『四代目~』の時は「櫓木さん」て感じなのだけれど、『ジェラシー』では「卯一」と呼ぶ方がしっくりきます。麗華ちゃんのパパの時は「櫓木さん」なんだけど、明虎さんと関わっているときの彼は「卯一」って感じ。

ホワンホワンとしていて、つかみどころがないキャラクターのせいかもしれない。
明虎さんの前では恋する青年だからかもしれない。

で。
この明虎さん×卯一の絡みが、超絶に、エロいです。
卯一がね、明虎さんのことが大好きだ、っていうのが伝わってくるんですよ。
でも、切ない気持ちも伝わってくる。
なんだ、これ…。
このシーンだけでもめっちゃ萌えるんですが。

で、次のシーンが現在の櫓木さんのお話。
櫓木さんが麗華ちゃんを車に乗せて運転しているときに、当たり屋をしている青年が車にぶつかってきます。サクッと殺しちゃおうとする(←オイ)櫓木さんですが、麗華ちゃんに諭されいったん家に連れてくることに。
そこで麗華ちゃんに乞われ(というか命令され)、その当たり屋の青年・ハチと一緒に暮らすことになるのですが。

その合間にも、櫓木さんの過去の話がちょいちょいと入ってきます。
櫓木さんが、明虎さんと出会ったときのお話。

大和組の三代目になっていた(「代行」とも呼ばれているので、まだ二代目は健在かと思われる)明虎さんと、櫓木さんの恋のお話。

出会いからして最悪で、大和組が金を貸していた小説家の元を訪れたときにそこにいたのが卯一。
卯一を独占したい作家が選んだのが、彼とセックスしているときに拳銃を使って行うロシアンルーレット。で、その賭けに負けて、小説家が死んだところを目撃してしまう明虎さんと朝生田で。
でも、そんな場面でもしれっとしている卯一がちょっと怖い。

と、なかなか強烈な出会いをする明虎さんと卯一が、どんなお話を紡いでいくのか。

卯一は、出会ったときから明虎さんのことが大好き。
なぜなのか、というのが、その後のストーリーでちょいちょいと出てくる。
明虎さんのためなら自身の身体を差し出すことも、ハイリスクな行為をすることも厭わない。

そんな卯一を、初めから気にしていた明虎さんが、徐々に卯一に取り込まれていく様がなんとも痛快です。

卯一は倫理観とか道徳心が欠如しているところがあって、そのためかほかの男性との性行為がちょいちょいと出てきます。卯一はあっけらかんとしているのですが、彼の魔性性に囚われていく男たちが哀れというか、なんというか…。
モブ姦が苦手な方はちょっと注意が必要かも。

卯一という青年は頭がよく、一つのことに没頭するとほかのことが見えなくなる性質。
言い方を変えれば一途という事なんだろうし、見方を変えれば「クレイジー」でもあると思う。
そんな卯一を好きになれるか否かで、この作品の評価が変わる気がします。

個人的には卯一がめちゃんこ可愛かった。
基本的に彼は明虎さんがすべて。
彼のためなら何でもできるし、何を言われてもいう事を聞くわんこちゃん。

そんな卯一が、明虎さんと彼の妻と息子の辰彦と一緒にいるところを目撃してしまったシーンにはちょっと可哀想で。
明虎さんの奥さんという人も中々豪傑な人で、個人的にはとっても好きなタイプの女性でした。

妻と、子(辰彦)。
家族を持ち、大和組という看板を背負う立場である明虎さんとの恋。

そして今では麗華ちゃんが「自分のすべてだ」と言い切る櫓木さん。

卯一と明虎さんとの間に、どんな歴史が紡がれていくのか、続きが気になってしょうがないです。

ヤクザというバックボーンがあるためか、流血シーンは多いし、暴力的なシーンも多い。
卯一とモブたちの行為もそれなりにあります。
なので、もしかしたら読み手を選ぶ作品かも。

ただ最後の描き下ろしには爆笑。
明虎さん…。
それはしたらあかんのと違いますか?

とちょっと思ったりしました☆

基本的に1巻では明虎さんと卯一の過去のお話がメインで描かれていますが、麗華ちゃんの櫓木さんへの愛情、櫓木さんとハチとのこれから、そしてこの頃からオカン気質満載の朝生田さんの気苦労。
そういう所の行き着く先も、超絶に気になります。

23

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