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SUPER NATURAL/JAM コミック

絵津鼓 

好き

好きという思いの交錯で人と人は繋がり合える。
でも、歳を重ねるごとに自分自身もまわりの環境も変わり、ふたりだけの世界で完結する訳でない関係性の中で、はじめの頃と同じように好きと思い合える瞬間を貴重なものとして積み重ねていくことの難しさを感じました。「ゲイとして恋人と生きていく」ではなく、迷ったりしながらも「大地だから好き」「暢だから好き」という気持ちはブレず、好きな人と自分らしく生きていくということを選択する過程にキュンとしましたし、胸にストンと落ちた気がしました。

あと、なかなかの深刻な話でも、「ほんまや」「フシギやね…」で一旦落ち着いてしまう二人の間のしっとりしてるけど暗すぎない、梅雨時の曇りの日みたいな空気感が心地いいです。
あとあと、繊細な線で描かれる横顔とキスの時に重なる唇と、感情がこもった手背が美しいです!
あとあとあと、あれやこれらを乗り越えた後の大地のぎゅっ♡が異常に可愛いです!!
心の空気清浄機〜

バブルへG●!

睡眠も読書もセックスも
みんな
独りを自覚してしまう事への不安だ(卯一談)

人は、本質的にはどこまで行ってもひとりだけれど、一人のままでは己を実感することは難しい。家族や友人などの他者や、小説、漫画、映画、音楽など感受性に触れたものの中に自分を映し、己というものを見つける。この体験が、満たされるという感覚を知ることに繋がるのだと思う。
「ただ僕より僕を知っている人だと思って」
「本質的に 僕と明虎さんは同じなんだ」
この場面の描写から、卯一は明虎さんの中に自分を見つけたことが感じ取れます。
浅生田さんから語られた、卯一は昔から馬鹿の振りをして問題ばかり起こしていたというエピソードから推測すると、家庭やクラスで周囲に馴染まず、ぽっかりと浮いた存在だったのではないでしょうか。問題を起こして馬鹿の振りをすることが、周囲と自分との間にあるラインをぼかし、取り巻く環境の中で生きる為の擬態だったとしたら、卯一少年切ないな…浮いた存在として何にも共感できずに満たされない日々を送り、蓄積され大きくなっていく孤寂。自分と切り離れた存在であり、己を移し出す(恐らく)初めての相手である明虎さん。孤寂が大きな吸引力となり、強く惹かれてしまうのは必然的であったように感じました。
床屋での場面で、卯一は「愛して」という言葉を使って明虎さんに迫りますが、自分の一部の様に「ひとつ」になって欲しいという感覚に近いのでは。この強く惹かれる感覚は、首から上の大脳を通した反応由来ではなく、脊髄反射による危機回避に近い感覚によるものであるような感じがして、その人となりに至った生活背景を察すると痛々しく思えてきますね…というところまで妄想が広がるくらい、卯一やストーリーに引き込まれました。

なんだか卯一って、無邪気な子供みたいで嫌いにはなれないけど、意図しない部分でも関わった人を巻き込んで不幸にするアレ的な奴な気がしてなりません。明虎さん、麻巳さん、麗華ちゃんには暗鬱とした部分は(今のところは)感じませんが、半田さんとホテルのボーイさんはどうでしょうか。もともと内に願望はあったかもしれないとかそう言う推測は抜きにして考えると、後者二人は卯一と関わっていなければ、己の行動規範を道筋に彼等なりの平穏な日常が続いていたかもしれないのに。そう思うと、「無邪気かわいい」ですんなり卯一を受け入れながら物語を読み進めることが難しく感じました。しかし、社会で生きる大多数の人間にとっての不幸の本質って、なんでしょうかね…

混沌としたヤクザ屋さんの裏社会とかという設定以上に異臭を放つ、どんな時代でも無さそうで意外と有る(有りうると思う)抽象的な生きづらさのイメージを複数パターン集めて、凝縮したような物語といったイメージです。読み終わった後、心の中の無意識の領域を勝手に突かれたような痛みが後を引きますが、それはかつて凄く誰かを必要とした時のどこぞの痛みとも似ているような感じでもあり、過ぎ去った自分の気持ちをひっそりと燃やし尽くし、土にも返してくれるものでもありました。(ありがとうございます。)
そんな中、現在描写での麗華ちゃんやハチが一糸の光明のように感じます。というか、そうであって欲しい。勝手ながら、麗華ちゃんを育てるに至るまでの卯一の変化に期待し、これからの展開を楽しみにしています!

変態小説家の元愛人、現ヤクザ屋さんに愛されたがり屋、耽美的で退廃的で最高!

あー、どこも行けないなぁ、軽くバックトゥーザ・フューチャーしたいなぁとお思いの方におススメです。デロリアンを作らずとも、昭和ノスタルジー(平成との狭間のバブル期?)を楽しめますよ。