条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
wander vogel
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ストーリーがしっかりしていて読み応えがあってとても好きでした!出会ってくっついて終わりなだけではないというか。しっかりと登場人物の過去や人となりが描かれていると思いました。ミステリー要素もあって面白かったです。
最初に登場するしろう君とゆうちゃんがメインの話かと思いきや、途中から稜とイブさんがメインの話になっていきます。
イブさんは魔性な感じがするけど、稜が自分のことを大好きだと信じて疑わないところがかわいい。
稜は最初は少し嫌なやつとして登場したけど、どんどん優しくて人間らしい面が見えてくるにつれてとても魅力的に見えてくる。
二人が幸せそうな様子が読めて最高です!
しろう君とゆうちゃんの話ももっと読みたかったな!
読み終えて〜すっごく満足の内容でしてた。
話の内容が、深くて〜めちゃくちゃ集中して読んでしまった。
これは、ネタバレ無しで読んで欲しい・・・
ってか、ネタバレを簡潔に伝える自信がない・・・くらい、深い。
神作です!
不思議なお話。ファンタジーのようでいて現実みや人間模様もしっかりして、良いもの読んだな~って満足度がありました。マルチ商法の研究サークル?実態は謎だけど、昔の同級生に電話をかけながら自分を覚えている人を探すというのが面白く、草間先生の実体験から話が膨らんだのがすごい!
しろうの幼い頃に出会ったゆうちゃんの話は子供らしい可愛らしさと仄暗さもあって、その気持ちを大事にゆうちゃんを求めて…曲者ぞろいなメンバーに囲まれて話が紐解かれていくのが面白く、キャッチボールのエピもじわっと良いスパイス。最後に幼い頃にしたのはキスじゃなくて…って巨大爆弾!?なんという引きをしてくれるんだ…
もう1編の稜とイブさんの話。こちらは超能力なのかな?読心術なのかな?そこを信じてないけど、イブさんの人となりはきちんと見てる稜の良い具合の適当さと押しの強さが良かったです!!イブさんの掴めなさもとても良い~~~
人と人のじんわりとした繋がりから、しっとりした雰囲気とわちゃわちゃした楽しさとを味わえました。
最新の「センスオブワンダー」を買ったらなんとシリーズもので1作目があったと知り、こちらも購入しました。皆様のレビューにあるように少々難解なストーリーなので1作目も2作目もそれぞれ2回ずつ読みました。小説ならともかく、漫画なのに難解で色々な解釈ができるって深いな、と思います。
「みえない友達」の方のカプ、しろう君とゆうと君。幼少時少しおかしくなったお父さんと暮らしていたゆうと君の唯一の遊び友達だったしろう君。女の子みたいだったゆうと君からしろう君へ行っていた行為とお祖父さんが義理の息子へ過剰な警戒感を持っていた事から、残念ながら父から幼い息子へ性的いたずらみたいな物はあったのかと思います。でも真実は闇の中。本人が本能的に知りたくないような事は無理に思い出さなくてもいいんじゃないかと思います。でもお祖父さんも孫を小・中学校に行かせないで家に閉じ込めておくってかなり異常ですね。
しろう君もゆうと君と関わったために引きこもりにもなったりして人生を狂わされた側だと思うけど、本人は全然そうは思ってなくて、大人になってゆうと君に身長を越えられても変わらず彼のヒーローである事に喜びを感じてる所が素敵な愛の力だなあと思います。いつのまにか最後までいってるらしいこちらのカップルの話の続編も読みたいです。
「ワンダーフォーゲル」の方は最新刊「センスオブワンダー」に続く前日譚。野宿しちゃう野性児だけど料理も上手いスパダリでワンコ攻めの稜君が魅力的。小説家のイブ先生の心が読める不思議な力は本物なのか、ただちょっと人より勘が鋭いだけなのか?稜が言うように妄想力や思い込みが強すぎるタイプなだけにも思えますが、それだけでは説明がつかないくらい第六感が鋭い時もある。この力も曖昧なままの不思議ストーリーでした。
読み終えた後、どういう風に伝えればいいのか分からなくてレビューを先延ばしにしてはや一年半くらい…?
決して面白くないわけでも、萌えないわけでもないんですが「めっちゃ萌えた!」「面白かったからオススメ!」とすぐに書けないもどかしさを感じる作品でした。
特に草間先生の作品を読み慣れてない方にはオススメはできない作品です。
独特のテンポとか展開の難解さ、不思議な空気感がありますので先生の他作を先に読んでハマらなかったかたは、この作品は避けた方がいいんじゃないかと個人的には思いました。
始まりの部分が特に「?」でどういう事なのか理解するまでに数回ページを行ったり来たりしてしまいました。
人物の名前と関係性(現在と過去も含め)の理解に時間がかかるタイプの作品で、ストーリーをしっかり読み解きたい方にはオススメしたいです。
幼馴染のちょっと変化球の再会モノと、美人作家と年下ワンコ、そしてこの2組にも関連があり繋がっているお話です。
「センスオブワンダー」が発売されたので、先に未読だったこちらを読みました。
最初は「見えない友達」からだったので、人間関係に頭がこんがらがってしまったのですが、「ワンダーフォーゲル」に入ってからは、大まかな内容が見えて来たのもあって一気にお話に引き込まれていました。
「見えない友達」で語られる沖津とはイメージが違ってて、年相応らしい繊細さと強さを持ち合わせていてとても魅力的でした。
一方で伊武も不思議な色気のある人物で、彼の不思議な力に纏わるトラブルとか、どのような結末をみせるのか夢中になって読みました。
そして「夏休みの友」で「見えない友達」の面々が合流していました。
これから「センスオブワンダー」を読むのが楽しみです。
シリアスでいてのほほんとした雰囲気のある作品でした。
おもしろかった!
「みえない友達」
ミステリー仕立て?で、なかなか事実関係が見えてこず、なんとなく過去のことや経緯がこういうことかなぁと思ったら、真実は謎のままと。
でも実は、真実や事実はそれほど重要ではなく
しろう君は引きこもりをやめて、ゆうちゃんがいるから大学にきた
しろう君は、ゆうちゃんにとってずっとヒーローだった
こういうことが大切なのかなと思いました。
実際、しろう君の記憶から想像するにもっと恐ろしいことが過去に起こっていたかもしれない。でも誰も覚えていないならそんなことは思い出さなくていいことでは…と思います(だから、ゆうちゃんの祖父がゆうちゃんの記憶を催眠療法で消したのかな)
自分の中の過去は記憶なので捏造できる=変えられる、と言う人もいますしね。
「ワンダーフォーゲル」
稜は口は悪いけど、伊武が言うようにやさしくて初心だった。
伊武に翻弄されているようで、やり返したり、2人のやりとりがおもしろい。
伊武の「君 僕のこと好きなくせに何言ってんの」に笑った。
話の流れはこっちの方がわかりやすくて入ってきた。2人のからみが色っぽかったし。
伊武がジジイ作とさらている本読んで、4冊前から伊武さんの話だと見破ったとこもいい。そういうのわかるのっていいですよね。そんな一面も伊武が稜を好きなとこだろうし。
「夏休みの友」
南が意外な活躍?伊武と仲良くなってたw
ヤキモチ焼く稜がかわいい。
「俺のゆうとがそんな…っ!!」な稜がかわいい。
草間先生の背景の絵が特に好きなのですが、南の島の大きな家がこれまたステキでした。
実は発売された年に一旦は読み始めたのですが、途中で難解さに挫折してしまい、そこから長らく眠らせていた作品でした。草間先生の作品を初めて読むという方には、これはオススメしません。私は改めて読んでみて、未だ少し難解な部分はあったのですが、中盤を超えれば意外とそう難しくはないストーリーだったのかな、という印象です。昔はとにかく1ページずつちゃんと理解してから次に進むという読み方をしていたので、そういう読み方だとちょっとしんどいかも。今は、多少分からない点を残してしまっても、とりあえず次に進んでみようという読み方なので、以前よりは読みやすかったです。最初は分からなかったことも後から分かるようになっているので。
ただ、100%理解できたわけではないので、あらすじや登場人物の相関図を完全に整理はできません。再読を重ねる内に、きっともう少しはっきりとこの作品の良さを理解できるようになるんだと思います。正直、萌えは少なかったのですが、たまにはこういう一度読んだだけではすべてを理解しえない作品というのも面白いと思うので萌評価で。
一番気にかかったのは、ゆうととしろうの幼い頃の関係性と消された記憶について。一体何の目的で記憶を消されたのか、あくまで推測しかできないのでなんとももどかしいですね。後半の、沖津と伊武の話は好みでした。私もやはり伊武は伊武なりに、物語を作る才能があったんだと思うな。人の頭の中の考えなんてとりとめもないことばかりですから、せいぜいヒントにしかならない気がします。閉所恐怖症で推理力がなくても、沖津は人を客観的に見ることに長けているなぁと感じました。
ミステリー調の作品が多い草間さかえ先生の中でも、初っ端から謎だらけの作品です。
◾︎みえない友達
難解との前評判ではありましたが、初読のとき先生の新刊が嬉しくて異常な集中力だったため、すんなり読めました。しかし、暫く経って軽い気持ちで読み返していたら途中道に迷いました笑
登場人物の名前をきっちり噛み砕きながら読む事をお勧めします。
◾︎ワンダーフォーゲル
「みえない友達」ありきのお話です。「みえない友達」はBL的萌が薄めですが、こちらは沖縄の空気感と、イブさん(受 小説家)の色気と、沖津(攻め 閉所恐怖症)のエロさが相まって草間先生らしい濃厚さです。ストーリーの構造や脇キャラも好き。
※電子書籍 カバー裏漫画有り
電子限定おまけ漫画4枚(ネタ系 面白いです)
難解です。読み終わってみて、で?という感想でした。
ハッピーエンドなのかな?再読が必要です。
みえない友達
自分にしか見えてないと思ってた子供の頃の友達ゆうちゃんは実在して他人の名前を使って接触してきて同じ大学の同じ同好会に入りやっと判明するお話?
なんで名前を借りられたの?
ゆうちゃんはおじいさんから記憶を忘れるように催眠療法されてたの?次のワンダーフォーゲルにも繋がります。
ワンダーフォーゲル
本物の沖津。ゆうちゃんの主治医の孫?極度の閉所恐怖症原因は不明。なので基本野宿。寒い時期は沖縄の離島の居酒屋で働きながら野宿してくらしている。
常連の伊武さん。人の心が読める。
でも代筆は実は伊武さんの物語だったことがわかる。
人の好意や欲望にひきづられやすいから?沖津とエッチに抵抗なさそう。興味あるし自分のわからなかった自分を見つけてくれたから?
なんとも感想が難しい作品でした。
草間さかえさんの漫画は非BLから入りまして、最近ようやくBL漫画も読破しよう!と思った矢先の新刊発売だったので飛びつきましたが…
皆さん仰るように、「みえない友達」が難解……
というよりは、読者に優しくない作りで驚きました。
テンションで猛ダッシュで読んだ1回目は、やはり私も「?」となり読み返しました。
よくよく読めば、きちんと話は理解できるし、予想できるのですが…
人物や設定の説明を伏せて良いのはそれが伏線になっている時だけでは…?と思うので…今回の説明のなさは、ただただ読者に優しくないなぁとしか…
もっと、ゆうくんの、しろうくんに対する想い(記憶はないけどずっと思ってた事、とか)沖津くんとゆうくんの関係性(それが後半のワンダーフォーゲルに繋がるし…)とか、その辺の心理描写に集中したかったのですが…
私の脳は人物が誰が誰だとかの謎解きを始めてしまい、なんだか気が散ってしまったなぁ〜という感じで…。
それでも、なんども読みかえせば、やっぱり私の大好きな草間さんの、色っぽくてちょっと病んでるのに爽やかで繊細な、そんな素敵なお話なので…ファンとしては神を付けたいところです。
草間さかえさんファンは間違いなく買って損ないというか、買ってください!なんですけど…
ここから草間さんの作品に入るのは、うーん、ちょっと他のも読んでからにした方が良いよ!っと言いたくなります。
でも、なんで編集さんもこれでGOサイン出したのかな??万人には受けないよ〜…
でも、もしかしたら、数年後に続編とか出て、このモヤモヤもすべてまるっと回収するオチがある…というのも、なきにしもあらずな気も…うーん…。
先だってレビューして下さっている皆様の、わからない、難解、のお言葉を噛み締めつつの「読書感想文」をば。
本作は、2つの物語で構成されています。前半の「みえない友達」と後半の「ワンダーフォーゲル」。両者はリンクしています。
「みえない友達」
小さな子供の時の仲良しだった友達、ゆうちゃんの思い出。
公園で会うだけで本当の名前も家もわからない。いざ別れの時と後日のおばけ屋敷、病院の先生の手に残る噛み跡。
え、ゆうちゃんて?じゃあ「沖津先輩」てのは?
ここの混乱具合は、まだ一冊の前半なので後半で明らかになるだろうとの希望的観測で読み流しています。
「ワンダーフォーゲル」
こちらは、本物の「沖津稜」の日常が語られます。こっちの話は稜と人の心が読める小説家の伊武のお話。
稜は閉所恐怖症で、建物の中では寝られず野営しています。
稜とゆうちゃんの関係が「みえない友達」との関連になっているんだけど、私個人的感想では「院長先生・じいちゃん」と「小説家の神井先生」が似ていてわかりづらかった。
別人の時は明確に違うビジュアルにして欲しいですね。
結果、「みえない友達」との整合性が一読ではわからず、戻って読み直したりしました。そういう読書体験も好きだから私はいいけど……
読む人の多くが「わからない」という第一印象でいいのですか?それを狙っているのですか?
狙っていたのなら、それは大成功です。
でもそうでないのなら…
BLとしては、『相手の気分に当てられやすい」から男でもOKの伊武と、伊武の色気に当てられた?沖津のHな戯れがいい感じです。伊武の方も沖津が好きなのがいいですね!
みな様レビューで書かれているように、とにかく難解(笑)設定も状況も人物の名前さえも分かりにくい〰‼
さりげなく名前とか年齢など冒頭には置かれているものですが、全くそんな優しさなどなく「えっ、これってもしかして何かの続編なのかな…」っと『ちるちる』で確認してしまいました(笑)
さらには『みえない友達』と『ワンダーフォーゲル』の二部構成なのですが、あんた誰?って人がいきなり出てきて明らかにされることもなく前半終了とか、とにかく行って帰ってちょっとわかって、また行って帰ってちょっとわかるというのを繰り返し、最後まできてなんとなくわかったようなわかんないような…で、再度冒頭から読む。と、いうことを繰り返していくうちになんでだろう…すごくよくなってくる!恐るべし、草間マジック(笑)
萌えシーンとか熱い想いをいっぱい書きたいのですが、あまり情報を入れてしまうとせっかくの謎解きの面白さが半減してしまうので、難解なところしか書けませんでしたが、わかりづらくて、行って帰ってするのもこの作品のよさだと思いますので、ぜひ一読されることをオススメします。
私は大人のイブさんにたまらない萌えを感じました(うっとり)後半の『ワンダーフォーゲル』にはご褒美シーンもありますので、途中で投げずに最終ページまで到達して下さい!
元々草間さんのお話は難解な雰囲気があったのですが、これは特にミステリアス!
皆さん思っているように、最初の「みえない友達」は初っ端からややこしく、
ページが進んでも、キャラクターの言動、感情が理解できなくて、
どうして今こうなっているのかが分かりづらい。
私も理解しきれないまま最初の作品を読んで、?マークを飛ばしつつ次へ。
最後まで読み終えて、
なるほど、もしかしたらこういうことだった……のかもしれない
……と、色々ぼんやりと理解。
しかし、不思議とまた読み返したくなる。
理解したい欲求、謎解きしたい欲求なのかな。
そう思ってしまう、草間作品の不思議と魅力。
何度も読み返して、自分の中で消化できたら、多分神評価になりそう。
でも、まだ不完全なので、「萌×2」!
発売初日に読んだきりで放置してました。
まず初っ端からつまずきました。いきなりお話が始まった感じでこれ、何かの続きものだったっけ??と思ったほど。会話の中の誰が誰で、何のことを言ってるのか判らない。頭の中が?マークでいっぱいになりながら読み進めないといけない。
とりあえず最初のあたりは、誰でも混乱すると思いますので細かいことにこだわらずに読み進めましょう!
久しぶりに読んだ二度目ですら、冒頭部分はあれ、何だったっけ?となったので。(私だけ?)
挫折しそうになりながら忍耐強く読み進めていくと、一冊読み終わった時にあぁ、あれはそういうことだったのかと判るようにはなってますけど、それでも隅々まで明確に判るというものではなく、読み手の想像の任せる部分もあり、一度目では到底把握しきれないでしょう。だから何度も何度も読んだほうが面白い類の作品で草間さんらしいなと思います。
でもその何度も読みたい!という意欲を起こさせるか、もういいや…と思ってしまうかという点で人を選ぶかと。
私は三度目くらいで面白いと思い始めました。
最初のお話 【みえない友達】
しろうは小学一年生の頃、遊び友達のゆうちゃんがある日、誘拐されるのを見てしまう。
警察や親に訴えるも、そんな子はいないと言われ…その子がイマジナリーフレンドだったのか実在したのかというところから始まります。謎解きのようなお話です。
しろうが最後、友人にだけ打ち明けた「…昔キスしたって〜」のくだりがぞっとします。
そんな幼い子供がそういう行為を知っていて友達に行ったという事実の裏には、とんでもない背景が隠されていたのではないか?
当時を知ってる人たちは死んでしまっている。本人も当時の記憶を消されている。(祖父が催眠療法に長けた精神科だった)消したほうがいいと判断された過去は何だったのか、は読み手の推測に任されていますが私の予想通りなら無理に思い出さないほうがいい気がする。
【ワンダーフォーゲル】
人の心が読めると自分で言っている小説家とみえない友達にも登場していた重度の閉所恐怖症の男という組み合わせ。この小説家のまとっている雰囲気が好きです。魔性です。
沖縄のざわざわとした木々やら風やらの自然の中で重度の閉所恐怖症と妄想症持ちのいわば心の病持ちの二人が少しずつ開放的になっていくところが良かったな。海の匂いを含んだ風や草いきれが感じられる。
電子版の特典 「イブ先生のなんでも相談室」
イブさんが先生に扮してゆうちゃん、南くん、しろうくん、沖津がそれぞれの悩みを相談するというやつです。全部で4ページあります。
これが作品の中で一番ほのぼのとしていて、それぞれのキャラが際立って描かれていて面白かった。
これが一番素直に面白い!と言えるかもしれない。
最初ボケーっとしながら読んでいたら、全く分からなくて、???となりました。
まず冒頭でキャラの名前や関係性がよく分からない。
その後もう一度落ち着いて読んだら、なんとなく分かってあーそーいうことか、となりましたが、それでも何を示唆していたのか読み取れない部分も。
多分私の理解力が薄いせいだと思います。
ヒヤッとするような感覚や独特の世界観の描き方は凄いと思いますが、心の方にばかり目がいってしまい、個人的にBL的な萌えをあまり感じられなかったので。
読者の読み取る力に委ねられているのでピンとこなければスッキリしないまま終わりますが、ピンときた時には「面白い!」と手放しで絶賛したくなるような1冊です。
そして、登場人物達の色気に当てられてBLとしてもしっかり満足度◎でした^^
草間さん惚れ惚れするなぁ。
「見えない友達」と「ワンダーフォーゲル」という2つのお話が入っています。
これらは相互に絡み合っていて、「ワンダーフォーゲル」を読むと「見えない友達」の側面が見えるようになっていて、一方で「見えない友達」は「ワンダーフォーゲル」を読むための布石のような位置付けになっています。
誰をメインの主人公に据えて読むかで印象がカメレオンのように変わる1冊かもしれません。
ここから先少しネタバレし過ぎかもなので、未読の方は読み飛ばしてもらう方がいいかもです。
「見えない友達」は、子供の頃に遊んだ「友達」が実在していたのかイマジナリーフレンドだったのかよく分からない、という体裁で始まります。
話が見えない最初のうちは「得体の知れないぞわぞわ感」が付いて回る不思議なお話という印象なのですが、解ってしまうと実はもっと直接的に背筋がゾワっとするような事実が隠されている(かもしれない)…というあんばい。
隠されている(かもしれない)ものは「ワンダーフォーゲル」の番外編まで読み切ってもう一度本作を読み返すことでぶわっと浮き上がってくる。
「ワンダーフォーゲル」内のセリフをそのまま引用するなら、
「父親は彼を連れて逃げた/おじいさんは閉じ込めて/君がやっと外に放した」そんなお姫様救出劇。
本編では巧妙にヒントだけばら撒いて真実は何も明かされないのですが、
「しろう君は(中略)ずっと俺のヒーローだもん」
このセリフの意味が解った時に襲いかかってくる、背筋を凍らせるような破壊力ったらありません。
(かもしれない)としつこく括弧書きするのは、推理小説のようにラストに何もかもが明らかになるわけではないから。
読んだ者の頭に浮かんだであろう「真実」は、あくまでも作者によって誘導された読者の推察にしか過ぎないのです。
と、そんなレビューを書くに至らせるのが、次のお話。
「ワンダーフォーゲル」は、他人の頭の中が読めるという小説家のお話。
これがさてうまくレビューを書けるだろうか…という感じのお話なのですが・・・
あらすじなどはさておいて、ここは自分の感じた「面白味」を書き残しておこうと思います。
冒頭で“「見えない友達」は「ワンダーフォーゲル」を読むための布石”と書いたのは、「見えない友達」が「ワンダーフォーゲル」で描かれていることを理解するために用意された解り易い事例の役割を担っていると思うから。
ある側面を見聞きして何かを知ろうとする時、そこにはたいていの場合多くの思い込みや推察といったものが加わるんだけど、そのことに本人はなかなか気付けないもの。
そんな教訓めいたものを面白く肉付けして「物語」に昇華させたのがこのお話なんじゃないかなと自分なりに着地しています。
ここに出てくる小説家の〔伊武〕は、人の頭の中にある物語を読んで代わりに自分が文章に起こしているだけ、だからこれらは自分の生み出した物語ではないという。
読者はそれまでの話の流れで伊武が人の心を読むシーンを見せられているから「ああ、そういう話か」と伊武の主張をすんなり受け入れて読んでいく。
それを沖津が「目を覚ませ!」と言わんばかりに真っ向から否定する。
「あんたの書いた本はあんたの頭から出た話だ」
最初よく分からなかったんですよ。結局どっちなの?って混乱するんです。
そこでもう一度読み直してみると「ああ、そういう話だったんだ…!」って気付くことがある。
〔沖津〕という俯瞰的な視点が、作者の意図的なリードによって一方に寄せられてしまっていた読者の視点の偏りを矯正してくれるんです。
沖津の「閉所恐怖症」という設定は、「広い視点から見る」というのを暗喩しているのかな?なんて思いました。
で、ん?待てよ?それじゃあ…とまた「見えない友達」に戻って読み直していくと、先に書いたような感想に最終的に行き着くわけです。
いかに「それ」が事実っぽくても推察は推察でしかない。本当に本当の真実は当事者にしか分からない。
そしてその当事者達はすでに亡くなっているか記憶を失っている。
真実はもう誰にも分からない。
全部がハッキリと明かされないのはきっと“敢えて”なんだなと。
軽く鳥肌が立つような仕掛けのある、読み甲斐も読み応えも十二分な1冊でした。
…という私のこのレビュー自体がそもそも私の勝手な思い込みの加わった考察かもしれませんよね。
やー面白かった!
そして「ワンダーフォーゲル」のおねショタみあるカップリング、萌えでした♡
【電子】ebj版:修正○、カバー下○(1p)、裏表紙×、電子限定特典(4p)付き
大好きな草間さんの最新作!
読み手の理解力が試されるような、伏線などはちょっと難しいですが、
読み返しに堪え得る良作だと思います。
(「分かりやすい」のが好きな方にはお勧めできませんが。。)
伊武さんの能力が本当なのか思い込みなのかはっきり書かれていません。
でも、稜が「妄想でもあんたにとっちゃ真実なんだろ」と
自分は信じてなくても相手がそう思うならそれでいい、と許容するところに
大きな愛を感じました。
登場人物の4人とも皆かわいくてニヤニヤ。
最近はエロ濃度が高い作品には胸やけ気味なので(定期的にこういう時期がある)、
そういう意味でも今の気分にぴったり。
上半期一押しです。
表題作である『ワンダーフォーゲル』、そしてそのスピンオフである『みえない友達』から成る1冊です。
でもスピンオフというよりは、その2作でひとつの作品というほうが正しいかも。
時系列で古いほうの『みえない友達』が先に収録されていました。
一読しただけでは意味がわからない出だしです。最後まで読んで、その後『ワンダーフォーゲル』まで読んでようやく理解できるような、でも完全には理解できないような感じです。
わからないなりにパーっと読み流してしまえる人ならいいのですが、意味がわからないと何度もページを戻って確認するタイプの読者が読むとキツイかも、と思いました。個人的に私がそうで、えっマルチの勧誘って何? とか、どのキャラが何て名前? とか、冒頭の10ページくらいを何度行きつ戻りつしながら読んだことか…。
わざとそういう謎解きを仕込んでおられるのでしょうが、ちょっと不親切な印象を持ってしまいました。意地の悪いミスリードは、伏線とはまた違うと思うので。
謎解きタイプのお話なので、ストーリー展開などのネタバレは避け、簡単なあらすじの紹介のみに留めます。
『みえない友達』
主人公には小さい頃、女の子のように可愛らしく、懐っこい同年代の友達がいた。ある日主人公は、その友達が誘拐されるのを目撃してしまう。親や警察に訴えたが、誰もその友達のことを知らず、そんな男の子は存在しないとされた。
しかし大学に入ったのち、事態は進展を見せ…。
ソワッとするようなストーリーが、読んでいるうちに謎が解けていき、でも最後に主人公が脇役の友人のみに告げるセリフにまたソワッとします。
終わったあとにもう一度、そしてスピンオフの『ワンダーフォーゲル』を読んだあとにもう一度読むのが必須な作品。
『ワンダーフォーゲル』
奄美大島が舞台の、閉所恐怖症の攻めと、人の心が読めるという小説家受けの話です。
年齢表記はありませんが、攻めが年下だそうです。
背筋がそわそわする『みえない友達』と比べると、サスペンス調ではあるけれど、可愛らしくほのぼのしたお話でした。受けは謎が多いけれど天然、攻めはあまり深く物事を考えないスカッとタイプ。閉所恐怖症で、屋内で眠ることさえできないのに、必要以上に卑屈にならず男前でサッパリした攻めがかっこよかったです。
草間さんの新刊という事で楽しみに待っていました。
『みえない友達』と『ワンダーフォーゲル』の2つの話が収録されていますが、それぞれ独立した短編かと思いきや草間さんらしい、というのか、絶妙にリンクした関係の2組の恋人たちのお話。
草間ワールド満載。です。
序盤、まったく意味が分からない。
前半は『みえない友達』。
自分しか知らない、ほかの誰も存在を知らない「みえない友達」と探しているという一人の大学生・平坂くんが主人公。
平坂くんが子どもだった頃に一緒に遊んだゆうとくん。
ゆうちゃんが見知らぬおじさんに連れていかれるところを目撃した平坂くん。
けれど、そのことを大人に話してもだれも「ゆうとくん」を知らない。
「ゆうとくん」は実在した男の子だったのかー。
後半(というか表題作)の『ワンダーフォーゲル』では、人の考えることが読めてしまうという不思議な能力を持つ作家さんが登場。
ホラー要素はバリバリあるのですが、おどろおどろしさはほぼなく、「ゆうとくん」は本当にいるのか、いるのなら今どこにいるのか、を軸にストーリーは展開していきます。
「ゆうとくん」の存在のために今現在もトラウマに悩む青年たち。
一体だれが「誰」で、人間関係がどうなっているのか、というのが非常にわかりづらい。
分かりづらいのだけれど、そこかしこに撒かれた伏線が少しずつつながっていき、パズルのピースがぴたりとはまるように答えが分かる。読んでいるときは意味が分からなかったところが、後々「あれはそういう意味だったのかな?」と分かる。伏線の張り方、そして回収の仕方。そういったストーリー展開に仕方はさすが草間さんといったところか。
けれど、本当はどうなのか、というのは読者にゆだねられているのかも。読んだ人それぞれが、好きなように、感性のままに「こうなんだろう」と思ったのが、その人なりの正解なんじゃないかな、と。
草間さんの絵柄って、綺麗なのですがちょっとレトロっていうのかな。
なので不可思議なストーリーですが、和の雰囲気に満ち溢れていて、ホラーというよりも「夏の夜の怪談」といった雰囲気のお話でした。
なかなかわかりづらいお話ではあるのですが、個人的にはとっても面白かった。草間さんらしい、複雑で、でも優しい想いに満ち溢れた神作品でした。
表紙が文学小説のようで素敵ですね。
どんな不思議な物語が待ってるんだろうとワクワクさせられます。
が!うーん…難しい!!!( ̄▽ ̄;)
謎かけでストーリーを展開させる草間さんらしい1冊ではあります。
でも今作はとりわけ難しかったような。
2つのお話が収録されてて、まとめて1つのストーリーとなってます。
前半のお話が「?」マークいっぱいで読み進めて、
後半のお話でなるほどな…?こういうことか…?と感じ、
最初から読み直して確認作業する状態なりました。
萌えを感じるのは何度も読み返しながらジワジワゆっくりになりそうです(;´Д`A
理解できてるかイマイチ自信がない部分もありますが。。。
帯に【真夏の夜の御伽噺】とあるので肩の力を抜いて
夢うつつの不思議な世界観を楽しむ感覚ぐらいがちょうど良いのかも(^^)
◆見えない友達
子供の頃に出会った少年を探してる子と探されてる子のお話。
(難しくてあらすじ説明出来ないのでざっくりでスミマセン;;)
いろんなカラクリが仕込まれて巧妙に物語が進みます。
よくわからない不思議さが良いのかも。
匂わせてる部分を読むからに、事細かな説明書きがあったらヘビーだったと思う…。
探してる子の方が明るくてあっけらかんとしてるのが良かったです(^^)
子供時代の回想がチョコチョコ入ってて、子供が動き回るのがとっても可愛かった〜!
草間さんの描くショタかわいい。泣き顔可愛い。好き!
◆ワンダーフォーゲル
閉所恐怖症の青年(攻め)と人の心が読める小説家(受け)のお話。
受けはとても不思議な雰囲気を纏う小説家さんです。
ゆるふわでノホホンとしたお兄さんといった感じ?
攻めは閉所恐怖症で室内が苦手で野宿してる人。
目つきも口調も荒い割に、中身は意外とウブだったりでギャップが可愛かった!
攻めはちゃんとした成人なのに、なぜかショタオニ見えるから不思議w
童貞攻めの初々しさGJ!(・∀・)b+゚。*
受けは人の心と同調しやすいらしく『つられ勃起』とさらっと受け止めてたの笑いましたw
こちらは「見えない友達」よりわかりやすく、恋愛過程も気負わず楽しめました♪
不思議な小説家に振り回されながら理解を深めてくのが良かったです。
そして誘い受けのショタオニ非常に美味しかったー!!+゚。*(*´∀`*)*。゚+
(※見た目はショタじゃないので個人的な見解です)
神評価が多いなかですがあくまで個人の感想ということで。
とても難解でした。
読み始めて暫くして、
「もしかしたら小さく2巻って書いてあったかな?」と表紙を確かめにいったくらい。
というのも帯や裏表紙に書いてある人物ではない人たちからお話が始まるものの、会話内での人物名が誰を指すのか汲み取るのにとても苦労するのです。
もちろんそれが後々効いてきて「あーなるほど!」とスッキリはするのですが、後々もいいほどというか。
もう少し読み手を信じて情報をくれてもいいんじゃないかなと思いました。
じゃないと考えるのに労力を使って物語に入り込みづらい、かな。
二組のリンクしたカップルのお話なのですが、上下巻くらいにして1カプずつ丁寧に読みたかったです。
ただ、やはりそれぞれ人物の魅力は素晴らしいし、草間さんらしいといえばらしいお話なので、萌はあります!