百と卍

momo to manji

百と卍
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神267
  • 萌×290
  • 萌45
  • 中立37
  • しゅみじゃない45

--

レビュー数
59
得点
1867
評価数
484
平均
4 / 5
神率
55.2%
著者
紗久楽さわ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
百と卍
発売日
電子発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784396784072

あらすじ

極上、あまエロス。
「もう、二人を見守る障子になりたい…」(担当編集)

伊達男×陰間あがり
溺れるほど幸福で、愛おしい日々


時は江戸時代・後期。
真夏の蒸し暑くせまい長屋で、
熱い吐息交じりに
まぐわう男がふたり――。

元・陰間の百樹(ももき)は、ある雨の日に
卍(まんじ)に出逢い拾われた。

陰間の仕事としてではなく、
やさしく愛おしく
恋人として抱かれる瞬間は
まるで夢のようで、
そんな日々に百樹は
幸せでいっぱいなのだった。

たとえ過去に、
どんなことがあったとしても。

江戸漫画の革命児が描く、
初のBL作品、満を持して発売!

表題作百と卍

卍(万次)
百(百樹)

同時収録作品百と卍

醒 ,兄
百樹 ,弟

レビュー投稿数59

万次兄の色気…!そして百の半生に涙

時代物にちょっと苦手意識があり、存在は知ってはいたものの避けてきたこちらのシリーズ。
…なんでもっと早く読んでおかなかったんだろう…!!最高に粋で色気漂うシリーズでした。。

最新刊が出たのを機に、一気読みしようと思って思い切って紙本で全巻揃えたのですが、買って良かった。担当編集さんの言葉どおり、「もう、二人を見守る障子になりたい…」という気持ちでいっぱいに。

何より、卍にぃの執着と溺愛がたまらない。痛くなく、心地よいや優しい執着。卍にぃに愛され、にぃを愛することが、どんなに百にとって救いとなっているか。

百の壮絶な半生、百兄の最後の頭を深々と下げる姿には、痛みと切なさで胸がいっぱいになりました。

虹の出た日に卍に拾われ、優しく愛おしく抱かれて、幸せそうに微笑む百。そんな百を見ていると、こちらの心までじんわり温かくなります。

この先二人に危険なこと・辛いことが起きませんように…!起きたとしても、二人で乗り越えられますように…!と祈りながら、2巻も読みたいと思います。

0

お百かわいさ、卍兄ィの色気、ああ!

 電子で試し読み、紙本買いしました。何でもっと早く読まなかったんだろう!私の好きがてんこ盛り、溢れてる!!
 まず、江戸の市井の人々の生活がほんとに丁寧に細やかに描かれています。季節ごとの暮らしの変化、楽しみ、何気ない日常、やっぱりこのリアリティが作品に厚み、深みを加えているんだろうと。そして、約200年前の、その日を生きていた人々への作者の愛着、優しい眼差しも感じます。巻末に参考文献を載せてくださっていることにも感謝です。
 辛い辛い子供時代を送ってきたのに百樹は本当にいい子!振り袖でも何でもおばちゃんが買ってあげるよって言いたい、これからは温かい日々が続いていきますようにって祈ってるよ。陰間茶屋についても色々知ることができて満足です。
 卍兄ィはどっからどう見ても色気の塊、当人の思惑とは関係なく、そこにいるだけで世間がざわつくであろう罪なお人。お百を大事に大事に思ってる。
 二人の人生が交わって開けていく、幸せになっていく、そんな展開は、設定が現代のものと同じだな、と思います。ってことは、作者は時代設定をお好きな江戸にはしていますが、描きたいテーマは普遍的なのだと、勝手に解釈してます。(笑)
 江戸時代という設定に苦手意識を持つ方でも、絶対刺さってくる物語だと!オススメしたいです。

0

3,4巻はあるのに1,2巻が見当たらず、タイミングよく1,2巻無料公開されていたので久々に。4巻は装飾過多に感じてきたのでこの頃は画面がすっきりしていて好み。卍も最近やけに美の圧強めになってますが、表情のコミカルな表現が多い気がする。まぁそれぞれのよさ。ももはちょっと初心な感じ。それもまた良し。
美な卍さんもいいけれど、若かりし頃の万次はさらにツボ…可愛い……これで年上で体格もいい男を可愛がりたいと思ってるとか…
この巻だけだと卍百より卍祝や兄百の方が萌える。因果な商売に足がとられた真面目な人が好きで…醒兄さんは美しすぎないところも含めていい。
卍百の萌ポイントは本気出したら百が強いってとこ。素で兄ィが可愛いと言えるとこ。六文銭を手放せるとこ。卍は強く見えて心身存外もろそうな。風邪はひかないけど。

0

これ、天才だわ!

買ってはいたものの、まとめて読みたくて宝物の様にしまって置いたコミック・・・
やっと、熟読です。

とにかく、一つ一つ手の込んだ絵柄や、言葉ひとつとっても、凄く良く調べて描かれているのがわかります。
読みながら、すっごく勉強になるわ。
良くこんな発想出来るなと、さわ先生〜天才!

素晴らしい!の、一言につきます。

ストーリーも、百さんと、卍さんの甘々で〜すこぶる良きよき。

こんなBLに出会えて良かった。
ありがとう〜さわ先生、これからも応援してます!

1

江戸時代の男色について知るきっかけ..

このBLと出会うまでは陰間茶屋というものの存在を知りませんでした。
この漫画には江戸時代には男色というのがあったこと、陰間茶屋で働く男娼の生活がどういうものであったのかなど詳しく描かれてありました。
私はこの漫画を読んで男色に興味を持ち、図書館で男性の同性愛の歴史についての本を借りて読みました。男色とホモセクシャルの違いなど書かれてあって、初めて知ることがありました。この漫画に出会ってなかったら、その本にも出会えていなかったかもしれません...

1

国宝レベルの美描写

満を辞して、名作と呼び名高いこちらの作品に手をつけました。
1ページ目から水彩画の筆が流れるような美しい線で描かれる背景と美太夫たちに釘付けです。
先日、国立博物館でかの有名な『鳥獣戯画』原本を見る機会があり、細部まで見逃すまいとしていましたが、こちらの漫画も本当に同様の気持ち。着物の柄や道端の雑草、橋の上を行き交う人たちの表情一つ、細かくて本当に美しい。

現時点で既刊は4巻ですか。残りの巻も噛み締めながらじっくりと粋に味わいたいと思います。

0

あまりに人気なので

好みではないだろうと思いつつも購入

結果、、これはBLか?

おそらくものすごく忠実で、ものすごく完成度が高いのだろう!という感じはします(知識が皆無なのでなんとも…)

お江戸なかんじがお好きな方にとってはまさにパラダイスかと。個人的にはお江戸好き・丁髷萌などの嗜好はなく、強いて言えば陰間茶屋ネタは好きですが、ここまでガッチリしているのは初めて(見た目現代風のキャラクターが着物着てますレベルは何度か出会ってる)なので、なかなかストーリーに入り込むことができませんでした

低い評価で恐縮ですが、中立です

4

濃密な多幸感。

これは…とても好き。
百と卍をはじめとした魅力的な登場人物たちや
会話の端々から滲み出す江戸の人々の人情、
少しずつ明かされていく二人の過去など、
読みすすめるほどに引き込まれていきました。

一方で、当時の時代背景や言語など、慣れていないと
読みづらさを感じるという声があるのもわからないでもない。
自分の場合は幸いそこに抵抗を感じず、逆に興味を惹かれる
性質だったのでハマったというのもあると思う。

あと、百と卍のキャラクターや関係性がとても大好きなので。
いつでも無邪気でニコニコとめんこい百と、流し目が色っぽいクールな卍。
互いに深く惚れ込み、恥ずかしげもなくベタベタする二人がもう尊さの極致。

受けの百はともかく素直で愛嬌たっぷりで、兄ぃ大好き!が
だだ漏れなんですが、実は陰間上がりという過去をもっています。
なので、月代を剃った大男にもかかわらず、卍に抱かれるときには
この上なく艶めかしい表情や陰間時代に培ってきた手練手管を見せます。

対する攻めの卍も極上の色男でモテまくりなのに、百のことだけを
まるで宝物のように蕩けそうなほど溺愛したり、嫉妬深かったり、と
そのクールな顔と百の前でだけ見せる甘さのギャップに萌え悶えます。

あと、二人並ぶと実は百の方が若干身長が高かったり、
力勝負では百の方が強かったりと面白可愛い意外性もあり(笑)

そうしてゆるりゆるりと呑気に暮らす二人ですが、
ふとした瞬間に百が覗かせるどこか悲しそうな、
切なげな表情に胸がぎゅっと締め付けられました。

不幸な巡り合せによって陰間として生きた子供時代、
幼い身体で全てを受け止め、ひたむきに生きる百が不憫でした。
そんな百を弟としていとおしく想っているのに、可愛がることも、
抱きしめてやることも許されず、突き放すことしかできない醒の心情も
苦しくて苦しくて…

年季明けの雨の日に、卍に拾われた百。
それは百が今の百に生まれ変わった日でもありました。

たった一つ心の拠り所だった兄も失い、
それでも、迎えにくるはずもない兄を待って、待って、
観音堂に居座る百が生きる気力すらなくしてしまったように見えて悲しかった。

だけど、そんな百を卍が見つけてくれました。
今の明るく笑う百が幸せそうで、本当に出会えてよかったなって。
向き合って笑い、いとおしそうにくっつく二人に嬉し涙が出そうになりました。

悲しみも幸せも二人で分かち合ってこそ。
そんな百と卍の一日一日を、大切な瞬間を切り取って丁寧に描き、
優しい読後感を残してくれる1冊でした。

4

江戸っていいな

難しい言葉(セリフ)の解説がありわかりやすく読むことが出来ました。セリフも街の風景そして小物までも忠実に再現されているのですね。作家さんの絵柄や文字が作品にすごくあっていて作品への愛を感じました。

0

BLとして楽しむことはできない

とても人気だと聞いていましたが、私にはハマりませんでした。
皆さんのレビューを見て感じたのは「江戸っ子」を萌えコンテンツとして消費できるかどうかが、好みの分かれ目ではないかということです。
残念ながら私は江戸っ子には萌えないので、下記のような感想を抱きました。

・日本文化のお勉強をした気分
現代とは違う言い回し、単語、文化がたくさん出てきます。知的好奇心は満たされても「BLを楽しみたい欲」は全く満たされませんでした。
(一定以上歴史に興味があればまた違うのかもしれません)

・読みづらい
分析できないのですが、1冊読み終わる頃にはヘトヘトでした。上記の「お勉強した気分」というのもあるかもしれません。

・キャラクターに萌えない
絵は綺麗です。キャラクターも可愛らしいしカッコいいと思います。
ただ、物語に引き込まれるようなものを感じなかったこともあり、共感しながら楽しむことも、萌えて楽しむこともできませんでした。

面白くないとは言いませんが、BLらしい面白さも、萌えも、物語へのドキドキワクワクも感じることができませんでした。

16

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