隠し事は夏にはじまる

kakushigot wa natsu ni hajimaru

隠し事は夏にはじまる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×24
  • 萌7
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
72
評価数
18
平均
4 / 5
神率
38.9%
著者
三月えみ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
aQtto! アキュット
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

都会から田舎の高校にやってきた転校生、村雨湊(むらさめみなと)への第一印象は「女みてーなやつ」だった。
神立(かんだち)は教師から村雨の面倒を見るように頼まれるが、彼には誰にも言えない秘密があったのだ。そして神立もまたクラスメイトには秘密にしていることがあり……。
次第に打ち解けた神立と村雨は、ある夏の日、ふたりだけの隠し事を共有する。悩める思春期シークレットラブ。

※この作品は、aQtto!2015年12月号にて掲載されたものです。重複購入にご注意下さい。

表題作隠し事は夏にはじまる

レビュー投稿数5

続きが読みたい!!!

読める機会があったら、ぜひ読んでほしい。
たった1話なのに、一片の迷いもなく「神!」と思ったのは初めてかも。
素晴らしい。
素晴らしい!!

都会から来た転校生の村雨と、学年トップの神立(かんだち)。
担任教師から頼まれた学習面のサポートをする時間以外は接点なし。
誰とでも明るく馴染む。だけど下の名前で呼び合わないという線引きがある。
ある雨の日、村雨の「線の内側」を覗いてしまった神立は…。

人物設定から心理描写、ストーリー展開に至るまで、何もかも良かった!
単に騒ぐのが嫌いなタイプの優等生に見えていた神立が、過去のある出来事の回想が入るタイミングで、一気に「血の通った等身大の少年」に変わる。
陽気な仮面の中に隠していた「可愛いものが好き」という本当の村雨に気付く過程も良くて。
「傘を持ってない」という村雨の嘘に気付く瞬間。
気付かないふりをせずに一歩、二歩と村雨の内面に踏み込んでいく。
村雨が周囲の目を気にして、さしたくてもさせなかった傘を神立が差してくれる。
可愛い傘を選ぶ村雨を否定せずに「差したきゃまた付き合うよ」と言ってくれる。
この一連のシーンが『象徴事典』を持ち出して解説したくなるほど、深い!!
さらにその後の神立の行動も、素晴らしいんです。

読んでほしい。
機会があったら、ぜひ逃さずに読んでほしい。
ラストの2人の後ろ姿を眺めつつ、続きがあったらいいのに!と激しく思います。
この2人のこころの触れ合いをもっとじっくり読みたい。
そう思わせる素晴らしい作品です。ぜひ!!!

6

さすがの三月先生☆☆☆☆☆

三月先生の大ファンで、BLの既刊コミックは全て拝読しております。
しかしながら、短編の電子配信のみはノーマークでしたが、こちらのサイトの好きなレビューアーさんの神評価から知ることが出来ました。
その評価通り、神作品です〜。
やはり、三月先生は凄いです。
主人公の少年2人の距離が少しずつ近づいていき、本音を打ち明けて心がほぐれていく描写に引き込まれました。
素晴らしい作品です。

0

同じだから分かる事

三月えみ先生の短編です。
転校生の村雨と、優等生の神立のお話。
村雨は転校生だけど、人懐っこくあっという間にクラスに馴染んだ様子。
でも神立はそれが村雨のホントじゃない事を見抜く…という始まり。

2人共、何かを隠しての学校生活だからお互いだけに分かる事があるという"2人だけの秘密"というのか堪らない。

そうして「秘密の夏」が始まるのですが、そこでENDなのです〜。
2人がどんな夏を過ごすのかめっちゃ気になる。
知りたいけど、ここで終わったからいい余韻なのかも…でも続きが読みたい欲求がフツフツしています。

1

構成がすばらしいショートストーリー

短編集を読むことは少ないんですが、三月先生の「泡にもなれない恋ならば」で短編の魅力に気付きました。
そしてこちらの作品も短いながらもすごくよく纏まったお話だと思います。
ストーリーの構成がすばらしいですね。
短いお話なので、あまり細かく書くとネタバレになりそうなのでやめますが、三月先生ならではの「ああ、そういうことね!」と気付く一捻りあるストーリーです。
BL的な萌えは少ないと思いますが、恋の始まりを感じさせる絶妙な終わり方。
続きが読みたいけど、ここで終わってるからこそ良いのかな。

0

傘がきっかけで

短編&同級生同士のお話です。

こちらの作品は梅雨入り前に、都会から村雨が転校してきたところからお話がスタートします。
先生から面倒を見るように頼まれた神立と村雨が仲良くなった頃に、村雨が持っていた傘をきっかけに更に急接近することになります。

夏の雰囲気を味わいたくて「夏」がタイトルにつく作品を今、集中的に読んでいるのですが、夏の描写は最後の6コマだけでした。それまではお互いが抱えている秘密や過去そして誤解などが、どんよりとした雨空とともに少し湿った空気で描かれているのですが、夏を迎えた二人が秘密を共有して共に少し救われて共に進んでいけるような明るい描写で終わっているので読後感はいいです。

夏の気配を楽しむ作品ではなく、最後に夏という季節に切り替わることで二人の仲もそれまでとは変化する、といった事にうまく季節が使われていました。

3

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