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polar night
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表題作の「極夜」は、現世と常世のお話。
常世は、魔界のような感じですかね。
ストーリーは、一応ハッピーエンドですがメリバに近いような気も…。
二人の切ない感じがたまらなかったです。しっかり思い出さないのも、分からないのも、言わないのも良いです…。
小鬼が可愛くて和みましたし、お花見も綺麗でオドロオドロしくないのが救いです。
鴆の番外編も31ページありまして、特に白夜が良かったです!
他もイチャイチャしていて可愛い話でした。
紙本購入
修正は白短冊です。
絵が美しいですね。
ただ、細緻に描き込まれているので、コマによってたまに何が描かれているかわからない時があって。前後やいろんな見方をしてやっと何とかわかるという自分の目と脳の出来の悪さが悲しくなります。とほほ。
特に、ツクヨミの髪の流れが美しくて好きです。
湯気の形も。
ツクヨミの従者たちもかわいい。
人外に懐かれる天野もかわいい。
元は天野がツクヨミになる資質を持っていたので、人外に懐かれるということなんでしょうね。
最初はそっけない2人だったけど、すんなりくっついて。
ツクヨミが常世に来た時、天野のことを思い出して十分耐えられたとか
現世にいても叶わない恋だったので、現世も常世も同じとか
切ないし健気だわ〜と。
そのツクヨミが、天野との今が、過去の天野との記憶より良いものかもしれん、と言うのが、よかったねぇと。
その分、天野の現世での人生を考えてしまうのはわかる。
だから、常世の花を一緒に見に行くんよね。
で、天野は「常世に来れてよかった」と告げる。
天野は、現世と離れることや記憶がなくなっていくことなど全て受け入れ、ただツクヨミのそばにいることを決意した潔さがいい。
天野のツクヨミへの告白の手紙を読んでみたいです。
照れたりデレたりしない2人だけど、触れるシーンがとても好き。
特に、お風呂でツクヨミが王命令だと天野と一緒に湯船につかり、いちゃいちゃするのが萌え〜でした。
ジェンの番外編もおもしろかったです。
少し前の作品なのでしょうか?絵柄が少し違う気もします。
Hはありますが、純愛と言ってもいいようなお話でした。
常世の人となった幼馴染、観月。向こうの世界に取られてから
一度も会わないままだが、今では常世のものも受け入れる宿で働く主人公は、ある時常世の王として観月そっくりの客を迎える。
因縁の相手に再会し、言いようのない感情に囚われる主人公。そして導かれるように常世へ。。
運命の相手と、どんなところでも生涯を共にすると決意する、そんなお話でした。
かわいい鴆の番外もしゅうろく。こちらはTwitterなどで公開されていたもので、とても短いですが、ファンなら楽しめると思います。
何故手に取らなかったのか
目にはついていたのに
と
読んで思った。
何度も繰り返し
手に取って読み返す程好き
悲しいのだけど
幸せなの
観月はどんな思いで
身代わりなったのか…
天野は観月が自分の身代わりになったと
知った時…
天野が文を送った内容は
ツクヨミは知らないままの方が
幸せにしているって事になるよね
その文を読んだことになると
ツクヨミは観月になっているて事
天野がツクヨミになって
観月を帰したって事だよね
思い出は消えても
今の2人が
幸せならばと
思う最後のシーンは綺麗だ。
ジェンのその後
こちらは可愛さ。
フェイが授乳の順番待ちしてる姿(笑)
ツァイホンが本当に可愛~
幸せに暮らしていて
よかった。
設定はとっても素敵で、面白かったです。現世と常世、2つの世界を行き来することになる天野とツクヨミ。なんといっても元々現世で暮らしていたツクヨミが、常世に馴染んだ結果現世での記憶を失ってしまったことが、本当に切ないですよね。でも、天野はけっして彼に思い出させようと躍起になったりはしない。常世の王として生きる彼に、ただただ寄り添うように、今の彼の寂しさを埋められるように、傍にいるんです。昔自分が人柱として常世へ行けなかった罪滅ぼしをしているわけでもなく、ただ、彼はいろいろ諦めたような表情でいるツクヨミのことが愛おしく、とにかく孤独にしたくないと思ったのだなぁと感じました。少し展開が早いようにも感じましたが、全体的なストーリーは良質でした。
大好きな作品なのですが、読むと体力と精神力一気に持っていかれるので、時間を置いてから出ないと再読できないのです。それでも時々開いてしまう。
誰も悪くなく、みんな心優しいのに、何もかも辛い方向へ流れていってしまう。
美しい世界の中で、淡々と進んでいく悲しい話は、突き抜けすぎて穏やかだと勘違いしそうだけど、みな悟っているわけでもないからやっぱり悲しいまま。
悲しく救いのない話なのですが、読者をこれでもかと突き落とすような構成ではありません。むしろ読後はきれいな気持ちに多分なっています。
「満月の王」に初出 同人誌の続編が収録され、「鴆 -ジェン-」の続編同人誌も加えた一冊です。
「鴆 -ジェン-」がお好きだった方は、表題も好みだと思う&続編収録があるのでぜひ買っていただきたい。
「鴆 -ジェン-」の感想と同じになりますが、文善先生の絵柄と世界観がとても合っています。ファンタジーは設定を増やすだけ増やせるのでごちゃごちゃしがちなところ、必要な設定だけを見せていて、すっきりしています。
純粋なハッピーエンドではなく、淋しさや不安が残る終わり方ですが、心に残る作品でした。
ほろり。ほろり。
じわりじわりと心に染みる。
ページをめくる毎に
新しい悲しみ、憂い、喜び、愛が伝わってくる。
その繰り返し。
一冊の中でこの感情がグルグル回っている
そしてどんどんその感情が濃くなっていく。
最後は、濃くなった悲しみ、憂いが暗闇に埋もれ、
喜び、愛のみが色付き開花した如く花を愛でる二人の姿がとても印象的で、
そのラストが目に焼き付いて離れない。
新しい話のはずなのに、昔から語り継がれている話のような、とても良質なお話でした。
人の住む”現世”、人ならざる者が住む”常世”。
現世にありながら、常世の住人を迎える宿で働く人間・天野は、常世からのVIP客・ツクヨミが海に消えた幼馴染にソックリなことに驚く。
ツクヨミは、常世の者が現世に悪さをしないよう、現世から差し出された人柱で、夜だけの世界・常世で唯一の人間。常世にいると記憶はだんだんだん薄れていく。
ツクヨミは天野に連れ出された海で、思い出した人間だった時のことを話す。
自分の家はツクヨミを出すことで繁栄してきたのに、自分ではなく好きだった幼馴染が選ばれ、幼馴染の代わりに自分から海に飛び込んでツクヨミになったと。
好きだった幼馴染の顔も名前も何も思い出せないと言うツクヨミが切なすぎる。
記憶だけが異世界で生きなきゃいけない理由で、孤独な心の支えのはずなのに…
それを聞いて、天野はツクヨミが幼馴染の観月だと確信するけど名乗り出ず、借宿で良いからとカラダだけ慰める。
そして天野は現世を捨て、常世に戻るツクヨミに付いていく。
天野を現世に帰そうとするツクヨミ、矜持があるからここに居ると言う天野。
ツクヨミは好きだった男を手に入れてるのに、天野が真実を告げないから寂し気なままなのが切ない…
でも天野は天野で、幼馴染は観月によって今も守られたままだと思わせておきたいのかなとも思う。
時が経って、ツクヨミはもう幼馴染のことも、天野と一緒に海に行ったことも覚えていない。自分もそうなると悟った天野はツクヨミへの長い手紙(きっとラブレター)を書いて現世の宿に託す。
自分が幼馴染だって、観月の想いは届いたんだって、なぜ天野は言わない?
後半焦れ焦れしましたが、読み返すと、事実を知らないままでも、記憶がなくなっていっても、その時に大切だと思える人が側にいればいい、二人が手を取り合っていればそれでいいんだと思えました。
ツクヨミの隣にはきっとずっと天野がいるから、天野の手紙は永遠にツクヨミに読まれなくていい。
『鴆-ジェン-』の番外編めあてでしたが、本編も期待以上に切なくて泣ける話でした。
『鴆-ジェン-』番外編は32ページ。
ツァイホンがフェイの卵を産んじゃう四コマ、雛に交じって授乳待ちをするフェイなど、シリアスな本編と違ってコミカルで楽しいです。
「はじめての看病」は、寝込んだフェイの看病を番(つがい)として頑張るツァイホン。家事したり、夜の妻の勤めをするツァイホンがかわいすぎて萌え狂いそうです。
文善やよひ展に展示されていたネームノートの最後に「攻めがいい想いをしすぎなので隕石でも落そうかと思いましたが耐えました」と書かれていて、作者さんでもそう思うんだ?っておかしかったです。フェイ幸せすぎです。
良かったです!
絶版になってたなんてもったいない〜〜
「鴆-ジェン-」のヒットで、こんなふうに再び読める機会が生まれたことを喜ばしく思います。
表題作は、「満月の王」から改題された「極夜」というタイトルがしっくりとくる、幻想的な世界観が非常に美しいゴシックファンタジーでした。
和風ならではなゴシック感がとても素敵。
こういうのも耽美と言っていいよねきっと。
何処となく妖しげな毒々しさを感じさせる文善さんの絵柄が引き立ちます。
さて、そんな素敵な世界観で繰り広げられるラブストーリーは…というと、これがまたなんとも切ない両片想い。
人と人外の異種間モノと思いきや、元は幼馴染みだった二人のお話なんです。
人柱として異界に行った〔ツクヨミ〕と、本当はツクヨミになるはずだった〔天野〕。
ツクヨミは自分の人生を犠牲にするくらい好きだった相手に再会出来ても、もう彼を思い出すことが出来なくて、それを知った天野は自分が当の想い人であるにも関わらず、別人としてツクヨミに寄り添う決心をする。
しっかりと想い合っている両想いなのになんだか心許ない二人が物悲しくて仕方ない。
だけど過去を忘れていくことを受け入れて「今」を生きている彼らの生き方、セリフはじわじわと胸にくるものもあり、しっかりと甘く感じられる素敵なお話でした。
天野が一緒にいてくれることになった今、過去なんてそんなに大事なもんでもないんじゃないかなって思いたい。
まだまだ続きが生まれそうな終わり方なので、またこの二人のお話読めるといいなと思います。
そして、同時収録されている「鴆-ジェン-」の番外編の最後に「白夜」と付いたお話が入っています。
白夜というのは極夜と逆の現象を指す言葉ですが、そう考えると、毒鳥のツァイホンが人間のフェイと生きていく為に美しい羽根を捨てて毒を抜いた「鴆-ジェン-」と、人間の天野が常世でしか生きられないツクヨミの為に現世を捨てた「極夜」は、逆パターンの選択をしたお話だなぁ、なんて思いながら読みました。
この「白夜」がまた、1冊の締め括りにピッタリな素敵なお話でしたよ(*^^*)