グラン・ギニョール

Grand Guignol

グラン・ギニョール
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神44
  • 萌×221
  • 萌11
  • 中立14
  • しゅみじゃない19

--

レビュー数
24
得点
351
評価数
109
平均
3.5 / 5
神率
40.4%
著者
本仁戻 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
価格
ISBN
9784799730263

あらすじ

「僕の執事になって欲しい」
ドイツ旅行中の須蛾子爵に請われ、国を捨て彼の忠実な僕となったコンラート。
「男娼」と噂されるが、互いへの愛の"高潔さの証"として決して交わろうとはしなかった。
だがある晩、コンラートは怪しげな屋敷に連れて行かれ、主人の欲望を満たすために目前で、「醜悪な痴態」を演じることを強要される…!!
描き下ろし32ページを加えて、華麗なる性の饗宴が開幕する。

表題作グラン・ギニョール

須蛾聡,子爵
コンラート ・ネルンス,ドイツ人の執事

同時収録作品グラン・ギニョール

阿木乃男爵
コンラート・ネルンスト ドイツ人の執事

同時収録作品グラン・ギニョール

阿木乃男爵
須蛾子爵

その他の収録作品

  • ロマンティック
  • グラン・ギニョールー序幕ー
  • グラン・ギニョールー青幕ー
  • グラン・ギニョールー赤幕ー
  • グラン・ギニョールー黒幕ー
  • あとがき

レビュー投稿数24

えぇ〜!?ここで終わり?

うーん、私は好みではなかったな。
しかも、表題作の前に[ロマンティック]ってタイトルの同じ受け攻めのキャラクターの叩き台の短編が入っているのもどうかと思った。
それなら、まずは[グランギニョール]から始まって注釈を入れてから[ロマンティック]を収録してほしかったです。
読んでてえ?なにこれ?どういうこと?って最初意味不明でした。
よく似てるけど少し違う設定で。

それと、あとがきに「続きを描きたかったけど大人の事情で出ない」と書かれているからモヤモヤしてしまった。確かに中途半端な続きそうなとこで終わってるのです。
それなら同人誌で続き描くとかしてくれたらよかったのにななんて勝手な意見ですが思ってしまった。


まぁさておき、作品は自分勝手なご主人様の望まれるままに動く美しきドイツ生まれの執事コンラートの不憫さが私には楽しめませんでした。
この関係性よくわからないです。
言われるがまま身体を差し出したり倒錯的な3Pとかそういうところは面白かったですが、こんな奴のどこがえーんや、もっと他にいい男おるやろ、うん白川くんにしとき。刺激は足らんかもしれんけど穏やかな幸せがそこにはあるはずやでと思ってしまった。

シーモアで購入
白抜き修正

0

ずっと続刊熱望…とても切実に

この作品の評価が分かれるのは凄く納得
これぞ読み手を選ぶ作品なんだろうな、と思います
私はPINK GOLDからこちらの作品を知ったのである程度内容と傾向を把握した上で期待しての購入だったのでこの「華麗なる性の饗宴~グラン・ギニョール~」を堪能出来ました

ただやはり惜しむらくは煮え切らない終わり方、、、
何よりも作者様が納得していない、という点を知ってしまった上だと尚更収まりの悪さを感じてしまうんですよね…
そこが残念

耽美この上ない雰囲気や飛び抜けて美麗な画、グランギニョールというタイトルをなぞらえるかのような背徳的で変態な大人の操り人形、、、
これでもか!という位好みなんですけどねぇ…
”敢えての”この終わりならまだ雰囲気を味わい反芻して浸る事も出来たのに…
お話しが終わった直後の後書きでまさかの作者様の吐露を目にするとは(ノД`)
これはチョット萎えちゃいますよね、、、

ずーーーーーっと評価に悩んでレビューを上げられなかったのですがやっぱりそれでも続編を希望してしまうので…作品自体の魅力は神がかっている事を素直に評価として…やっぱり神‼としました
この作品でしか得られない感情が確かにあるのです、間違いなく

1

耽美

私は、電子書籍でBLを買うからか表紙で見落とすことがあるのですが、ちゃんと見るとメガネかけてるので地雷な方は注意です。

メガネの話は置いといて、すごい美しい作品でした。
同じ意味なのですが、エロいではなくてエロティックと言いたくなるような雰囲気の作品です。

お話は流れもよく、内容も面白いのですが、萌えまではいきませんでした。なんと言えばいいか難しいのですが、文学作品というふうに見れば満足なのですが、BLに萌えを求めているのでその部分がちょっと満たされなかったかなという感じです。

0

耽美で、暗く、重い。

耽美な絵柄。「これ、好きなやつだ!」と2,3ページ見て直感しました。予感を裏切らない、しつこく、重く、耽美な設定・出来事もりだくさんの展開でした。
好きな人にはぐっさり刺さる。苦手な人は苦手。
自分のツボにはまるはず、なのに、物足りなさを感じました。①全部描き切られていないので、物語の全貌が分からなくて、評価しにくいから。②妻や使用人など周辺人物の言動が二人の障害としては型通りすぎて、引いてしまったから。
このまま終わってしまうのはもったいない、と感じました。

0

ちょっと…

執事&エロエロは好きだけど、
これを読んでたら気持ち悪く
なってきて、途中で断念。

私の好みではなかったようです。

1

袋小路の愛

2009年発表の「耽美主義」に収録された「ロマンティック」が元であり、その後子爵と執事の2人の過去を創作する形での作品と思われます。
「ロマンティック」がそのまま再録されているので、逆にわかりづらくなっているような気がする。
というのは、「ロマンティック」というのはお互い欲望がありながらも絶対に寝ない子爵と執事の関係性が破綻して、5日間交わった挙句遂に心中する、というストーリーなんだけど、過去編の「グラン・ギニョール」ではそこまでの潔癖性が伺えないというか…
2人でヤってなくてもそれ以上のヒドいコトしてるじゃない…という。

「序幕」
「青幕」
とはいえ、子爵の思考回路はわからなくもない。
自分のためになら肥溜めにも手を突っ込むコンラートに興奮し、それならば自分のために目の前で喘ぐ姿を見たい、他の男と寝てくれ、と。
当然コンラートは苦しみ抜くんだけど…

「赤幕」
阿木乃男爵との痴態のあと、コンラートの何かが変わる。どこか残虐な犬殺し。
そして2度目の阿木乃とのセックスでは積極的に。
しかし!
自分には触れないくせに阿木乃にフ○ラする子爵に驚愕するコンラート。そして自分も第三者を介しての子爵との対等性のようなものに目覚める、のか?

「黒幕」
だけどここからよくわかんないのよ。
コンラートと白川伯爵が密会してたっていうじゃないの。肉体関係はないっぽいけど、使用人や商談相手と寝るのとは訳が違う。これは裏切りだ〜っ!て感じ。
だからなのか、子爵は卑屈になって「痛いのも痛くされるのも」「汚すのも汚されるのも」好きなんだ、と阿木乃に犯されながらコンラートに懇願する…

…と、ここで1巻終わってて未完という事なんですね…
私はネトラレや他人が見てる所での行為って言うのが苦手要素…絵柄が好みであるという一点で読み進める感じでした。
ただ、これでもか!っていう力技というか、耽美というよりももっと残酷で淫靡な感覚は好みですので…「萌x2」で。

2

単純な攻め受けを超越した2人

 ここ何年かでデビューされたBL漫画家さんではなかなかお目にかかれない、禁欲・禁忌・背徳がこれでもかと詰まった、濃厚な薫りに噎せ返るような雰囲気の作品でした。これを描き切ってくださった、本仁先生の執念とエロスへのこだわりには本当に感謝。攻めも受けもお互いを愛しているなら他の人間とは絶対に寝て欲しくない、という方にはまったくオススメできませんが…。2人の愛を感じられさえすればどんな展開もOKという私には、究極のご褒美のようなものでした。数々の醜悪な饗宴を見せつけられますが、須蛾がどんなにコンラートを愛でたいと思っているかが常に雄弁に語られるので、醜さばかりが先立っている印象はありませんでした。

 執事のコンラートは、主人である須蛾以外の人間と寝たいと自ら思ったことは当然にないのです。彼はどこまでも純粋に、須蛾ただ1人を求めている。だけど、2人の仲を邪推する世間のために、2人はけっして寝ないよう耐えている。代わりに須蛾は、別の男に自分の代理としてコンラートを抱かせる。それを命令ではなく懇願だという須蛾のずるさ。でも、確かにずるいのだけど、それは須蛾の本心でもあると思うのです。彼はあくまでコンラートに支配、君臨される側にあるのであって、その自分の心の絶対的主人に向かって、跪き額を床に擦り付け脚に縋り付きながら懇願する。自分だと思って他の男に抱かれてくれ、と。実際に無体をされるのはコンラートですが、須蛾の中では彼がどれだけ悶え苦しんでいようと、自分はあくまで彼に懇願をしてその慈悲の心にお願いを聞いてもらっている配下の立場なんでしょう。

 阿木乃が須蛾を一般的な物差しでは測れず堕ちていくことに悦びを覚える退廃的な貴族に、コンラートをまともな常識人で物事を理論をもって解そうとする革新的な貴族に例えるシーンがありました。他の男でもいいから抱かれるところを見たいという須蛾と、他の男に抱かれることへの嫌悪感が消えないコンラート。阿木乃の指摘は的を得ていると思います。けれど、須蛾はいつだってコンラートに選択肢を与えてきた。まともな倫理観を持ち潔癖で高みにいる自分が、どうしようもなく自分を乱したいと願う不道徳な1人の男によって地の底に落とされていく。その過程にやはりコンラート自身も、至上の快楽・悦びを覚えているのではないかと感じました。2人にしか分からない退廃の甘美さ。これくらい濃度の高い作品を、もっと発掘していきたいです。

2

一見耽美派なんだが。それは醜悪な執着と悪趣味なデカダンス。

最初読んだ時、うわっ‼︎って、ビックリして。
そろそろ大丈夫かしら? と再読してみれば。やっぱりダメかも。
昭和の最初の頃、もしくは大正時代? 実際にあったかもしれないと匂わせるメロドラマ。
何よりこの表紙の様に、美しいのかと思いきや、である。
美しいドイツ人のコンラートは、使用人や没落子爵の妻に恨まれ、肥溜めの中に落ちた煙草入れを拾う羽目になる。小蝿が飛び交い臭そうな糞まみれになるコンラートを見てなお、欲情する子爵。
そう、変態なのだ。
妻は常に欲情しており、下男と通じて身籠もるが、コンラートに犯されたと嘯き、耐えられなくなった子爵に射殺される。黒々と飛び散る鮮血。醜く歪んだ女の顔。
全体にすえた臭いがまとわりつく様な、簡単に言うと不快なのだ。
冒頭の「ロマンティック」(何が?)で、二人の死をもって成就する、所謂メリバを見せた後に、諾々と語られる「グラン・ギニョール」破滅へと堕ちていくまでに二人の間にあった変態プレイの数々を見せて行くといった趣向である。構成的に、逆の方が良かった気がしている。
二人にはどのみち破滅しか無いのなら。
ただひたすらそういうプレイを楽しみたいだけなら、いくらか気持ちも楽だったろうか。
「美しいコンラートが僕を愛するあまりその痴態を見せてくれている。」ことにただ喜べれば良かったのに。

時代がかった設定にしろ、昔の日本で、美しく教養の高い外国人(しかもドイツ人)を執事にしたからといって、そんなに誹られた事だろうかと訝しむ。
続きがあるみたいだけど、それが発表される事は大人の事情で難しいみたい。
でも続きは死ぬまでなんだから、読めなくても良いかもしれない。

0

BL業界の成熟のためにも本作続刊希望します!

耽美、絶望、諦観。こんな言葉が全編を通して漂いそれが足元にまとわりつき、時には身体全体にまで立ち昇る、そんな作品でした。絶対に最低あと一巻は出版されなくてはいけない作品です。

昨今高評価を受けてる作品内容とは離れてるためオトナの事情が出てくるのは理解出来ますが、このような作品をすっと受け入れるくらいBL業界は成熟してるのではないでしょうか?映画やテレビ、小説などにも言われてますが大ヒットを狙っていってもそれらの層が薄くなるばかりではないかと。映画「ブロークバックマウンテン」もあんなにヒットしたのでこの作品も一般紙でも充分理解が得られるのではないでしょうか?どちらの作品も男同士が世間の抑圧された禁秘の世界の中で愛の形を隠したり歪ませたりしてその愛を守る様を描いた作品に違いないから。

先生があとがきにオトナの事情があってもご自分も2巻出版に努力される事、読者の皆さんにも""本作の2巻希望とTwitterかメールをお願いします。誰かやるだろうと思ってると5人くらいしか来ないんですよ""なんて冗談交じりに書かれてたので真に受け過ぎかと思いましたが、それでも1人でも多くがいいに違いない!とこれからメール、ポータルサイトとココにレビューして2巻熱烈希望と拡散するつもりです。

16

救いが欲しいです。

あらすじだけで、ウホウホ購入。
確かにあらすじ通りなんですが、何でしょう、この読後感の悪さ。
悲劇は好きですしバッドエンドも悪くないんですが、絵だけでなく描写として硬質なのでうわべだけでドロドロした何かが流れていく気持ち悪さがありました。
これがお好きな方にはたまらないのかもしれないですが、私はもう少し人間味が欲しかった。
登場人物に誰一人として感情移入できないまま、終わってしまいました。救いも一切ないです。

狂った世界には、読者に近い視点が必要な気がします。一点でも癒されるところがあれば、よかったのに。
話が微妙に中途半端なのは大人の事情があるっぽいですが、それは同人誌からの再録ではない商業作品としてどうなんだろう。
絵は綺麗でしたが、期待した物と違ったのでこの評価で。

1

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