花恋つらね (1)

hanakoitsurane

花恋长词

花恋つらね (1)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神148
  • 萌×2104
  • 萌36
  • 中立10
  • しゅみじゃない15

--

レビュー数
34
得点
1274
評価数
313
平均
4.2 / 5
神率
47.3%
著者
夏目イサク 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
花恋つらね
発売日
電子発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784403665226

あらすじ

有望な若手女形の惣五郎と、立役の若手有望株の源介。
同い年で人気もある2人。しかし、惣五郎は源介をライバル視している。
ある日そんな二人が夫婦役で共演することになり……?
梨園の御曹司同士の恋絵巻、華やかに開幕!!

表題作花恋つらね (1)

新井源介(大谷屋御曹司・本名:野田淳平)
松川惣五郎(玉乃屋御曹司・本名:東周吾)

レビュー投稿数34

絵柄がツボ過ぎて

イサクさんは昔からきれいな絵柄でしたが、ここ最近、美しさに磨きがかかっている気がします。
もう表紙が!美しすぎて激しく萌えてしまった…。
赤い着物に、紅いアイライン、そして深紅の背景。素敵です。

さて、感想を。



主人公は梨園の名門『玉乃屋』の次男・惣五郎。表紙の彼です。
家柄良しかつイケメンさんで、ハイスペックな彼は自分に圧倒的な自信を持つ反面、人からの評価にも敏感に反応してしまうちょっとメンドクサイ性格の持ち主。
なぜそうなってしまったのかというと、同い年の、同じく梨園の『大谷屋』の御曹司・源介の歌舞伎を見たから。
源介の歌舞伎を見るまでは「自分が一番」と絶大な自信を持っていましたが、圧倒的な演技をみせる源介の姿を見て『あいつには負けたくない』と勝手にライバル心を抱いています。ゆえに、自分の演技に過剰に反応してしまっています。
そんな中、源介が惣五郎の通う高校に転入してきて、そして、同じ演目で共演することになり…。

というお話。

自分に自信のあるナルシストかと思うと、ちょっとネガティブな思考も根底に持つ惣五郎。そして、ちょっと天然さん。
努力家でありながら飄々とした態度の源介。
キャラの性格はイサク作品の『どうしようもないけれど』の二人とちょっと似てる感じ。

二人とも歌舞伎にかける意気込みはしっかり持っていて、精進する二人がなんとも素敵でした。
私は歌舞伎って片手で数えられる回数しか見たことはないのですが(つまりまったくもって知識がない)、歌舞伎に関するプチ情報が所々に書かれているので理解しやすい。

歌舞伎がメインのお話ではありますが、この二人、実は高校生。表紙を見たときは高校生だと思わず20代半ばくらいなのかと思ってましたが。なので、高校生活の話もあり、学校の友達の話もあり、歌舞伎一辺倒のお話になっていなかったところもよかった。

脇を固めるキャラたちもいい味出してます。
惣五郎の祖父であり師匠でもある菊右衛門に、いとこの武市。
学校の友達の俳優の寛人。
特にじいちゃんが渋くて素敵。

イサク作品の攻めというと、大人で、しっかりした感じの攻めが多い気がしますが、『花恋つらね』の攻めくん(だと思う)源介は、まだ高校生ということもあってなんか青い。けど、そこがいい!応援したくなるナイスガイでした。

1巻では全然ラブまで行ってません。
源介の、惣五郎への想いが透けて見えてるな~、くらい。これから二人の仲がどういう風に進展していくのか非常に楽しみです。

10

夏目先生の作品では一番好きです

安定の夏目先生クオリティ!
すべての作品を読んでいる訳ではないのですが、いくつか読んだ作品の中では一番好きです。

歌舞伎には詳しくないので、詳しい方のような歌舞伎描写に物足りなさを感じることもありませんでした。
扉絵がどれも素敵で、それだけで歌舞伎という題材で作品を作ってもらえて良かったです!

主人公の二人も高校生ということで、どちらも可愛らしいです。受けのぼっちゃんっぽさが良いです。
未熟な御曹子二人のこれからの成長と進展が楽しみです。

古典芸能を題材にしたBLが好きなのですが、一巻で完結してしまうものばかりで、もっと読みたいと思っていました。今回は続刊もあるので、じっくり歌舞伎もラブも描いて欲しいです。

10

かわいいです

とりあえずめちゃんこかわいい。かわいいです。
何回も読みたくなる作品といいますか、どれだけ読み返しても飽きないです。かわいいです。
歌舞伎ものというか着物大好きなのでとても嬉しいです。かわいいです。

3

強気な美人で天然な主人公

夏目先生が大好きで長い間積読していたこの作品、ようやく読みました。
やっぱり夏目先生の世界大好きです。
歌舞伎が舞台ということで憧れもありますが、自分に理解できるかなと不安もありましたが、いろんな所に注釈ありますし、私たちに興味のある演目とかを題材にしてくれてハマりやすい。歌舞伎見に行きたいなと思いました。

そうなんです。まだBでLな要素が少ないので、素直に歌舞伎の世界に浸りました。
歌舞伎の世界は本名じゃなくて役者名で呼び合うのが普通なのかな?学校とかでも?
そんな中、本名で呼び合う武兄との関係は源助じゃなくても羨ましくなりますよね。

夏目先生の受けさんは天然で人たらしが多い気がします。今回の惣五もちょっと強気なところが可愛い天然さんですね。可愛いなあ。こんな可愛い人が歌舞伎の女形だと、ますます歌舞伎が魅力的になりますよね。

この先、Lな雰囲気になれるのかな?源助がいつから惚れていたのか、まだ謎ですが、めちゃくちゃ今後が楽しみです。

0

こいつは春から 縁起がいいわえ

好きな歌舞伎の世界を好きなイサクさんの作品で読むことができて「こいつは春から縁起がいいわえ!」

歌舞伎界の名門:玉乃屋に生まれた惣五郎は同じ年でありながら若手として有望視されている大谷屋の新井源介を一方的に敵視しています。
源介の舞台を観て圧倒された惣五郎は劣等感から「人からの批評」を気にしてさらにドツボにハマる…という悪循環。
そんななか、源介が代役をつとめることから初めて共演することになり…という始まりです。

1巻は種を蒔いている状態かな?と思いきや源介はすでに惣五郎に対し大好き花盛りみたいです。
惣五郎だけがチワワみたいにきゃんきゃん吠えていて、大型犬の源介がゆったり構える様相で、これはイサクさんのお得意のカップリングかと思われます。

舞台において「いい役」だとか「自分」が気になっているうちはまだまだと思うんですが、惣五郎は素直にそういう部分を表に出してしまうんですよね。
でも、素直な気質だから共演する源介の言葉にも耳を傾け、それは芸にも表れる。

暗くなりがちな「才能への嫉妬」を単純で歌舞伎が大好きな惣五郎の素直さが元気に明るく昇華させています。
惣五郎はちょっとしたことで顔を赤らめてすごく可愛いです。
ツンツンしてる子の赤面率が高いのは幸せです!!

いっぽうの源介はニコニコしながらグイグイ攻めてくるTHE大型ワンコ!!
ケンカップルではなくヤキモチ妬きの攻めになると思います。

初共演も終わりに近づきはじめたある日、ふたりの次の共演が決まります。
「三人吉三」の季節は舞台は旧暦のお正月(2月はじめ)を過ぎた節分の夜、冬から春への季節感の微妙なうつりかわりあたりです。
2度目の共演となる「三人吉三」の稽古を通して初心な惣五郎に春が訪れるように仄かな色香が灯るのを楽しみにしています!!

それにしても気になるのは惣五郎のお祖父ちゃん。
源介のお祖父ちゃんとは気が合わなかったとかで互いの一門同士は疎遠になっていたようですが、源介に対してはニュートラル。
でも仲良くじゃれる惣五郎と源介を見つめる眼差しは意味ありげ…気になる~!!

源介にはお兄ちゃんがいるみたいだけど惣五郎は跡取りっぽいし…お家の背景についてもワクワクしながら次巻待ちです!!

9

かわいいカップル

作者買いです。
表紙がとても綺麗なので、中身に期待でワクワクしながら買いました。
話も私の大好きな「歌舞伎」を題材にした梨園の物語。
名門『玉乃屋』の御曹司惣五郎と、名門『大谷屋』の御曹司源介の坊ちゃま×坊ちゃまというカップリング
攻めも受けもキャラ的には、夏目イサクさんお得意な感じのキャラで、読んでいる方も安心してニコニコしながら読めました。
ただ私的に、ちょっと今回は残念だったのが、二人の年齢。
17歳の高校生カップル。
せっかく梨園の話だし、舞台で夫婦役や恋人役を演じているうちに、互いに意識しあうようになるのですから、もうちょっと年齢が上の方が、色っぽい話になったのにな~という感じです。
せめて大学生くらいでやってほしいかったです。

6

ラブが足りない…

ライバル的な歌舞伎の名家に生まれ、それぞれ女形と立役として活躍する17歳高校生の歌舞伎役者の話です。
攻めが立役(男役)、受けが女形です。

まだエロどころかキスシーンさえもないので、どちらかといえばBLというより若き歌舞伎役者の青春もの、といった感じです。でもすごく面白かった。「りんぎょぎゃってくれめせや」(かわいがってください、の意)とか、言葉の響きがすごく可愛くて、ちょっと歌舞伎に興味が湧きました。

受けは一方的に攻めをライバル視してるのですが、攻めのほうは受けが大好きなようで、それが可愛くて微笑ましかった。受けと、受けの従兄の歌舞伎役者が引っ付いてるのを見て妬いてる姿には萌え萌えしました。
でもファンになる要素はあっても、恋愛として好きになる要素があまり見当たらないので、顔と演技以外の「好きになった理由」がはっきりしていたらよかったのにな、とは思います。

夏目イサクさんは昔から大好きなのですが、個人的に前作がツボにハマらなくて残念だったので、今回のシリーズには大期待しています。できれば早くラブ度が上がってくれるといいな。

6

期待の序章

本誌での美しいカラー絵や内容が気になり、発売をとても心待ちにしていた1巻です。
歌舞伎ものは初めて読むのですが、演目の説明などをキャラクターが分かりやすく喋ってくれているので、物語に入りやすいと思いました。

最初は主人公である惣五郎(受)は、同世代の歌舞伎役者である源介(攻)の才能に嫉妬して敵視をしていますが、共演をきっかけに源介が自分のことをどう思っているのかを知り、徐々に打ち解けていく惣五郎。
それと同時に、色気がないと師匠である祖父に言われていた惣五郎が、源介を意識し始めて(無自覚ですが)段々と色っぽくなっていく様…う〜ん、夏目先生のツンデレ受け、本当にたまりません…!

1巻はまだBL的展開はありませんが、2巻以降、惣五郎がどういう風に源介に落ちるのかとても楽しみです。

5

歌舞伎とBLが融合した珠玉の作品

最近、リピートして読んでいる夏目イサク先生の作品です。
夏目先生はどの作品も絵が綺麗で読みやすいですし、ストーリーも面白いです。

歌舞伎は日本の伝統文化でありますが、ハードルが高くてなかなか一歩が踏み出せませんでした。
でも、この作品を読んで興味を持つようになりました。

梨園を舞台とした歌舞伎役者としての成長と高校生らしいラブロマンス。
大谷屋御曹司で立役の新井 源介(本名:野田 淳平)と玉乃屋御曹司で女形の松川 惣五郎(本名:東 周吾)のお話。

2人は同じ高校の芸能コースに通っています。しかも、同じクラスです。
惣五郎こと惣ちゃんは源介くんをライバル視しております。
一方、源介くんは中学1年生の頃から惣ちゃんのファンです。
歌舞伎では同じ舞台で共演することもなく、学校では惣ちゃんが源介くんを嫌っている…
そんな2人が夫婦役で初めて共演することになります。

最初は、源介くんに反発していた惣ちゃんでしたが、源介くんの歌舞伎に対する情熱と惣ちゃんのファンという事実を知り、だんだん心を開いていきます。
共演を重ねるうちに、距離が近くなる2人。
最後は、源介くんはずっと前から心に秘めていることがあるようで、惣ちゃんを抱きしめて「絶対 誰にもわたさねェ」と言い、次巻へ続きます。
果たして、その言葉の意味は?

この作品は確かにBLなのですが、歌舞伎に対して真摯に取り組み、切磋琢磨して成長する2人を見ているだけでも楽しいです。
惣ちゃんは普段から美人さんですが、歌舞伎の女形も美しい!
1巻では、源介くんの言動に惣ちゃんが意識し始めるところまでです。
源介くんの本当の気持ちは不明ですが、惣ちゃんの心の変化は必見です!

名門歌舞伎一家の御曹司、幼いころから人目に晒される日々を送ってきた「松川 惣五郎」は常に自信と不安のバランスを保って生きてきました。
その「松川 惣五郎」の前に現れたのが、同世代で、同じく名門歌舞伎一家の御曹司「新井 源介」だったのです。
最初はライバル視していた「新井 源介」に対して「松川 惣五郎」はどのように気持ちを変化させていくのか?

この作品は、脇キャラも魅力的です!
惣ちゃんと源介くんのご家族(歌舞伎一族)
武兄(惣ちゃんの従兄弟)
忠さん(内弟子さん)
惣ちゃんたちのクラスメイトで寛人くん(惣ちゃんの親友)と西田くん(源介くんの親友)など。

描き下ろしはシャチのべんけいが出てくる可愛いお話です。

夏目先生はどの作品もハズレがありません。
BLとしてはゆっくりと進みますが、2人の気持ちや距離感を丁寧に描かれているので気になりません。
歌舞伎に興味がある方はもちろん、まだ興味がない方も、ぜひ読まれることをおすすめします!

4

定番だからこそ安心して楽しめました!

作者買いしている先生のお一人です・・・が、最近は私的に重すぎたりぴんとこなかったり・・・という事があったのですが(すみません・・・あくまでも私自身の萌えの合性がシンクロしなかっただけなのです・・・)、今作は久しぶりにわくわく楽しく読めました。

歌舞伎役者同士で、ライバル同士で・・・という設定は正直短編も含めてしばしば今までも目にしたことはあります。定番ものだと私は感じました。
でも、定番ものだからこそより安心して楽しめたのだと、私はプラスに感じています。勿論、歌舞伎ものが全て面白いという訳でもないので、これは勿論ひとえに作者様の技量によるところも大きいと思います。

源介が転校してきたことにより、同じ高校の同級生ともなった2人。
稽古を重ね、役者として切磋琢磨精進しながら、愛を育んでいく・・・という流れは、個人的にとても好きなので、今後が更に楽しみです。
1巻目ではラブラブ両想い・・・とならなかったのも、逆に自然な感じがして良かったです。

3

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