リフレイン

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リフレイン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×244
  • 萌15
  • 中立8
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
13
得点
414
評価数
105
平均
4 / 5
神率
35.2%
著者
中田アキラ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784344834408

あらすじ

恋に臆病になっていた朝日に、一途な想いを向けてきてくれた年下の大学生・優。だが優がかつて好きだった男の弟だと知り…。

表題作リフレイン

受の失恋相手に似てる好青年,大学生
1年前に失恋した恋に臆病な会社員

その他の収録作品

  • おまけ(描き下ろし)
  • after days(描き下ろし)
  • カバー下:漫画

レビュー投稿数13

全てがいたってフツー

「直情の嵐」に続き中田先生2作目です。
目の描き方が変わりましたかね。相変わらず絵がきれいです。

お話は…なんだかどこかで見たことあるような特に取り立てて何かが起こるわけでもなく、付き合うまではスムーズだったけど、それからがお互いのコンプレックスやら何やらでぐるぐるぐるぐるします。
これが、至って普通というか、暗いというか、辛気臭いというか(すみません他に言葉が浮かばず)恋愛においての、よくある不安を抱えて伊園兄を勝手に仮想敵的な存在につくりあげあれやこれやと悩むという。

解決方法も至って普通w
自分の気持ちを素直に伝える。はい、そしたらうまくいきましたとさ、めでたしめでたし。というお話でした。私にとってはw

1

安心して読める作家さん

登場人物全員善人。
(モブ除く)

終電を逃した大学生にお金を貸したのが出会いで、実はその子は前に好きかもしれなかった男の弟。
わんこ系とキレイ系のすっきりしたお話でした。

攻めの兄がめちゃくちゃいい人で、人たらしっていうんですかね、
そういう描かれ方。
弟もまっすぐ育ってきたいい子。兄がそうなら多少すれてもいいところ、全然擦れなく素直な子でした。

ほんの少しのすれ違いはあっても基本的には両片思いって感じで
読後感もさわやかでした。

ただ、ちょっとうまくいきすぎっていうか・・・・
そんなに人は簡単にかわれませんけど、っていう現実があっても
それを忘れられるくらいのものではなかったです。

中田先生の絵柄もお話のつくりかたも好きなので、これからどんどん作家買いしていきます。

0

失恋した者同士の穏やかな恋愛

 好きだった男性に彼女ができて振られてしまった受けと、自分の好きになった人が皆非の打ち所がない兄を好きになってしまうことにコンプレックスを抱いている攻めということで、お互い新たに恋愛をする上でネックのある者同士のストーリーでした。しかも、受けの朝日が好きだった男性というのが、攻めの優の兄・伊園なので、優は余計にコンプレックスを刺激されてしまいます。またこの伊園がとても誠実で好感の持てる男性なので、2人とも彼を悪者にすることもできないんですよね。朝日は優と付き合っていることを伊園に打ち明けても良いものか迷い、優は朝日がまだ伊園に未練があるんじゃないかと自信を持てずにいて、2人の関係はなかなかスムーズには発展しません。

 それでも2人ともそんなに感情的になることはなく、内心焦っていても一旦冷静になって考えようと努めるところが良かったと思います。ちゃんと相手の立場に立って考えようとするので、きっとすぐ上手くいくだろうと、安心して読めました。伊園を諦めてからまだ日の浅い朝日が彼のことを時折思い出してしまうのは責められることではないし、朝日からはっきりした言葉ももらえないまま、彼が兄と一緒にいるところを見て優が自信を失くしてしまうのも当然なこと。どちらが悪いわけでもない。ただ、そこで両方が引くのではなく、言葉の足りなかった方が相手を引き止めて関係を修復する。この流れがとても穏やかでした。ワンコな優もセックスには初心な朝日も可愛く、萌えるポイントもしっかりある作品です。

1

素直でなつっこいワンコ

別コミック「不器用なライオン」に、この「リフレイン」の番外編「The Movie」も収録されているのですが、それだけではさっぱり「リフレイン」の内容を思い出せなかったので、こっちも超久しぶりに読み返してみました。

終電逃して手持ちのない青年に、お金を貸してあげたリーマンの朝日。
それがきっかけでその青年・優に懐かれるようになります。

ゲイでノンケ同僚への失恋を一年以上引きずっている朝日は、好きだった男に何となく似ている優に惹かれつつも、だからこそもう近づいてはいけないと思っているけれど……

そこら辺どうなってるの?という思う箇所が二つ。
・朝日の好きだった同僚=優の実兄なのですが、苗字が同じで顔が似てて住むエリアも一緒という時点で、兄弟の可能性を疑わないところが不思議。
・優が好きだった家庭教師=兄の婚約者というノンケな優が、ごく自然に男の朝日を好きになるところは、脳内でバイ補足をしないと読めない。

まぁそこら辺に目を瞑って、ワンコ好きの私にとっては、素直でなつっこい優のワンコっぷりや、ワンコが兄にはやっぱり勝てない……と時には弱気になったりするところを愛でる作品です。

プラス、ゲイゆえの俯きがちな朝日視点で綴られているので、気持ちを押し殺しがちだった彼がワンコに出会って「彼を失いたくない」と自ら手を差し伸べるまでになる変化も楽しめる作品でもあります。

描き下ろしの「after days」がエロ甘な作品で、これもなかなかいいんです。
気に入った方は「不器用なライオン」に番外編の「The Movie」が収録されていて、そっちも甘いので是非!
電子でしたら「The Movie」のみ単話売りもしてますよ。

2

優しい気持ちになりました

別作品で中田アキラ先生の絵に惹かれ、こちらを電子版で読みました。

最初の出会いと、好きだった友達の弟かも?に気づくのが遅くないかな…(伊園って変わった名字だし…佐藤とか鈴木とか田中だったら分かるんですけど)という点は序盤にけっこう気になりましたが、優くん朝日さん、二人のキャラクターは好きです。優のお兄さんもいい。

人と付き合ったことのない朝日さんが、「変わらなきゃ」と一步踏み出すところが良いですね。好きが通じた所がゴールじゃなくて、そこからなんですよね。ずっと見ていたくなるカップルです。

4

不安なのはどっちも同じ

中田アキラさんの本は作品数は多く出てないのにアタリが多くて好きです。
この本は、ゲイである朝日がノンケの友人に失恋したあと、その弟と恋に落ちるというお話。

弟と知って付き合うことになったわけでなく、知らずに知り合い、互いに好感を持つまでになったのですが、兄弟と知って動揺するのは朝日よりむしろその弟である優のほう。
優は優で抱える葛藤があり、それがせつなくて庇護欲をそそられました。

一冊まるまる同じカップルなので、身体の関係を持つのは早いのに挿入するまでに至るのも段階を踏んでいて、丁寧なのもよかったです。
ただ、どちらかというと朝日が先に失恋した兄の方が、何故朝日がこの人に恋したのかがわかりやすくて、弟の優のほうが恋になるまでがあっさりな気もしました。
ずっと好きだった人なので、それを乗り越え好きになれる相手に出会えたという感じはあともう一押しあってもよかったかもと思います。

しかし、まだ兄に未練があるんじゃ…と優が不安になるのはお約束ですが、勘違いだからと慌てたり言い訳をしないで「何も悪いことしてない」と屹然としてる朝日がカッコイイなあと感じました。
優が年下でワンコ系だからかも知れませんが、朝日が小柄で可愛いのに凜とした男前なキャラなのが珍しくて好感が持てました。

最後までした時に優が嬉しいと泣く姿が印象的です。攻めが泣く姿ってぐっときますね…。

5

中田さんの描く笑顔が大好き!!

買おう、買おうと思いながらずっと買い忘れてたので購入。
中田さんはほぼ全作品持ってるくらい好きなのですが、何故か話が記憶に残らないのです。でも、読後感はよかった事は覚えています。
私の記憶力の問題もありますが、どれも優しいいいお話なのですが「これ!」という印象に残る話が少ないからだと思います。

この話は、中田さんの作品の中では今の時点では一番好きかもしれません。
あまりに偶然が重なり過ぎるのは置いておいて、出てくる人たちが皆優しくていい人でなので余計に切ないです。
優くんがお兄さん大好きなのもたまらない。
年下の攻めが頑張って思い切り背伸びしてる様が、本当に愛おしいです。
今は年の差が気になりますが、そのうち年を重ねるとこれくらいの差は気にならなくなりますよね。
それくらい先までずっと一緒でいて欲しい二人でした。

買う時に「何で中田さん好きなんだろう?」と思いながら買いましたが、今回読んでみて分かりました。
笑顔だ!
中田さんの描かれる笑顔が本当素敵で!!特に今回、攻めの笑顔がとにかく可愛い。
これはたまらんです。

3

ジャケ絵は口ほどにものを言う。

【リフレイン】を辞書でひくとふたつの意味が記載されています。
控える、抑える、やめる、という意味合いのものとくりかえし、というもの。

相反する意味が同じ単語に潜んでいる不思議と同じようにこの話の主人公たちは自分の気持ちを抑えることが多いんですが、相手に繰り返し想いを伝えています。
ジャケ絵の朝日の目線、優の微笑みが内容にぴったり。

自分の中の中田アキラさんの印象がガラッと変わる作品でした。
これまで短編しか読んだことがない中田作品でしたが1冊まるまる切なさが加速しながらあたたかさへ向かう話で、そこにはただ愛しさだけが残りました。

臆病で不器用なサラリーマン:朝日は終電に乗り遅れ困っていた大学生:優と出逢います。
他人と接するのが楽しい年頃らしく物怖じしない優の素直な好意に朝日は躊躇しながらも乾いた気持ちに水が染みるように惹かれます。
でもある日、優が自分の失恋した相手:伊園の弟だと知ります。

朝日は高校時代にノンケの親友に告白したところ脅されてしまい深く傷ついたことがあります。
ゲイであることに引け目を感じ生活していた中、朝日のすべてを知った上で友だちとして接してくれた伊園。
かつて朝日はそんな伊園に恋をしました。

優が伊園の弟だと発覚したことでふたりの仲は微妙にすれ違い始めます。
優は自分に兄の話をしない朝日に対して嬉しいような、でも不自然な気もして不安を覚えます。
自分を育ててくれた兄は大好きだけど自分が
好きになる人は兄を好きになってしまう劣等感と矛盾に不安が重なり、ぐらぐらしてしまいます。
それまで精いっぱいいい子だったのにコンプレックスが溢れてしまった優が拗ねる様子が年相応で愛しいです。

自分の好きになる人はみんな兄を好きになる、と涙をこぼす表情をはじめとして兄と比較してしまう優のひとつひとつの気持ちの揺れが締めつけるような痛みを伴ってこちらに浸透してきます。

優の不安にふれて朝日は優に正面から向かい合い、今の気持ちと言葉を重ねます。
それは同時に自分の中にある優への『好き』
を揺り起こそうとしたんだと思います。
一からふたりだけの関係を築くために。
そこには成長する愛のかたちが描かれています。
自分の想いを認めること。
それは前に踏み出すための大きなエネルギーです。

終盤から始終あまあまで、描きおろしの朝日のソロプレイもごっつぁんです!!でしたが、その後のふたりの仲睦まじい感じにニヤけてしょうがなかったです。

優の洋服(トップス)の丈とブーツが絶妙のシルエットを描いていてカッコいいです。
ショートもロングも似合う!!
オシャレさんです。
目が楽しいのは無条件に嬉しい!!

伊園兄…ニュートラルすぎるんですが、すっごく良い人でビックリした。
朝日に対する態度もですが、優の相手が男性だと知っても驚きを外に出さず大人対応してましたね。
朝日を脅した相手にすごむ場面のちょいにらみの顔が好きだなぁ~。

5

私の感想ですが

丸々1冊表紙の2人が読めます。
中田アキラさん好きです。単行本全作品持ってます!
童顔でリーマンの受けとかわいいわんこ系の大学生攻めです。

感想ですが、設定がちょっと無理やりだったかなぁ・・・?と思ったのですがどうでしょう・・・。

出会いが、お金がなくて帰れない攻めをたまたま通った受けがお金を貸してあげるんです。で、一応名前と住所を教えてもらう。
受けが好きだった人が住んでる町?と同じ苗字(イソノって苗字珍しい)読者は数ページで受けが好きだった人の弟か?と予測できるのですが受けは結構後まで気が付かないんで、そこにまず違和感。

攻めが「俺の好きになった人はみんな兄貴を好きになる」
というのですが(その前に好きだった人は女性で兄貴と結婚)
ええ?この攻めバイだったのか!と。

個人的にバイって苦手なんです。この受けは男の人が恋愛対象なんで安心して読めるのですが(笑)攻めが全力で受けを好きでも、いつか他の女性を好きになってしまって別れが来そうで・・・(そんなとこまで考えるなよと思っても私は思ってしまう)
すごく幸せなラブラブな感じで終わったのですが、そんなことを考えてしまうので読んだ後モヤモヤしてしまいました。
(まぁ絶対別れなそうなんですが・・・)
ここは攻めも恋愛対象は男のみならよかったのでは!

ちなみに攻めはとても憎めないかわいくて一途で・・・見ていくうちになんかどっちも受けにしか見えなくて(笑)
しかし余裕がなくなってしまうくらい受けを好きになってるわんこ攻めはかわいいですよ。
私の中でかわいいわんこ攻めがみたいなら中田さん!て感じになりつつあります。

5

二人とも可愛い

最後まで可愛い!もう!

1

静かに情熱的

1年前の恋を引きずる男朝日と大学生の優。
自分では穏やかに終わったと思い込んでいたが
思いのほか引きずっていたことが、優と出会って自覚することとなり・・・

ゲイの朝日が優と出会ったのは終電が終わった駅。
終電を逃して困っている優にタクシー代を貸したことから
ちょくちょく会うことになり・・
優のことがなんとなく気になる朝日。
1年前好きだった男になんとなく似ていることと、苗字が同じこと。

朝日は恋愛ではいろいろ辛い経験をしてきて
いろんな想いを乗り越えてきてるから
静かにただ相手への想いを内に秘め、相手の幸せを祈りつつ
自分の気持ちを封印し、何でもない振りして生きてるけど
本当はすごく情熱的で、好きになったらその人をとっても大切に
愛し続けることができる人。
そんな朝日が好きだった相手が優の兄だとわかるのに時間はかからず
その兄との再会で自分がどれほどその兄が好きだったか
そして今、その兄ではなく弟の優を好きかを自覚するシーンは
もうドキドキしてしまうほど感動しました。
お兄さんは優の家庭教師だった女性を好きになり結婚してしまいます。
すごく良い人なんだけど、あんまり幸せ過ぎてちょっと
むかつくくらいでした。
もともとは優が好きだった家庭教師の女性、優の気持ちを知ってて
譲れなかったって、誠実なんだか自分勝手なんだか
私はちょっとこのお兄さん好きになれませんでした。
ただ、朝日はぜんぶひっくるめてお兄さんのこと今でも嫌いではないし
優が弟だと知った上でそれ以上に優と愛し合うことができ
そのことをお兄さんにも認めてもらうことができたのは
ホッとできる終わり方でした。

朝日が大好きで直球な優が、お兄さんに食ってかかるシーンは
もうそこに朝日への愛が溢れていて、感動ものでした。
暴走する優をひっぱたく朝日もまた、カッコいい男の顔で
その空気を読んで察したお兄さんも、また理解があって
ちょっと揉めたけど、このことがあって3人の関係性が良くなった気がします。

優との気持ちが通じてからは、もうラブラブなシーンばかりで
可愛くて微笑ましくて笑えてしまいます。
大人なんだけど少年のような心の朝日と
真っ直ぐに朝日を見て自分に正直な優の
一生懸命で、熱ーいシーンが続きます。
だけど不思議といやらしくなく、応援したくなっちゃうような
そんなHシーンなんですね。
2人には幸せになって欲しいと、心から思える作品です。

4

失恋相手に似た男の子の正体は…

リーマンでゲイの受け(表紙右)は、
心穏やかな終わりだった…と思いつつも、
一年前の失恋をまだ静かに引きずっている。

そんな時に駅で、
終電を逃して困っていた大学生(攻め・表紙左)に出会い、
笑顔が失恋相手の男に似ている…そう思って、タクシー代を貸す。

お金は返ってこなくてもいいと思っていたのに、
攻めは律儀に連絡してきて返しに来てくれて、懐かれて、
受けは、そんな攻めに惹かれているのを感じ始める。
でも同時に、
攻めに似ている失恋相手のことを、
余計に思い出すようにもなっていて…

そんな心の状態で、受けは知ってしまうのです、
失恋相手はもう結婚していて、彼は攻めの兄だということを…


最初は、
受けと元カレと攻めの三角関係の話で、
ドロドロしていくのかと思ったのですが、全然違いました。
失恋相手の攻めの兄は、
受けがゲイだと知っても仲良くしてくれた仕事先のリーマンで、
受けが片想いをしていただけ。

そして、3人共がそれぞれに、
自分の恋心にも、相手にも、すごく誠実でした。

特に、攻めの兄(受けの失恋相手)が、
受けの好意に気付いて、応えられないと伝えた時のその対応は、
毅然としながらもとても誠実で、印象的です。

でも、だからこそ、
弟の攻めは、受けを兄にとられたくなくて必死で、
その姿は、可愛らしくもあり、ちょっと切ないんですけどね。

攻め、その兄、受け、それぞれの想いと、
過去と今を交錯させての描き方が上手くて、
三角関係っぽいけど、厳密には違う、という展開は新鮮で安心できて、
そして最後は、ほのぼので甘々で微笑ましい。

中田さんの本の中ではかなり好きな方です☆

10

くりかえし、きみの笑顔が見たいから

きれいな絵柄が印象的な中田アキラさんの最新作は
まるごと1冊、表題作CPのお話が楽しめます。

今作は、表情豊かな明るい大学生・優くん(攻め)と
ゲイのサラリーマン朝日さん(受け)の
『譲りたくない』と本気で思い合える恋心を実らせていくお話です。

目を惹いたのは、優くんの屈託のない笑顔。
嬉しいことがあると、”にへ”っと素直に笑う表情がすごく可愛いです。
ただ彼のその笑顔も、朝日さんに恋をする中で
作り笑いになったり、時には笑顔が消えて、切なく涙を流すようになり...
人懐こく明るい、一見悩みのなさそうな優くんが
恋をしたことで見せる表情の豊かさに、物語と共に強く惹かれました。

優くんとは対照的に、旭さんの表情は、落ち着いていて控え目。
高校生の時から自らをゲイだと自覚している彼は、
過去に受けた心の傷や、1年前の失恋から、恋に対しあきらめた節があり
優くんに好意以上の感情があるものの、中々踏み出せずにいます。

そんなふたりが、各々わだかまりを持つ相手・優くん兄(キーマン)を通し
今度こそ『譲りたくない』『取られたくない』と強く思い
相手に気持ちをぶつけ、踏み込んでいく過程はとても読み応えがあります。

私的萌えポイントは、朝日さんと優くん兄が一緒にいる所を見て
取り乱してしまった優くんが『ごめんなさい』と泣いて謝るシーン。
『兄貴に取られたら...って思ったら』『追いつきたくて』と
ぼろぼろ涙を流す優くんの可愛さに、切なくなりながらもきゅんきゅん!
本当に優くんが可愛い...!

巻末描き下ろしでは、想いを通わせたふたりの
『ウフフ』なシーンがガッツリ見れます。(報告)
濡れ場なのに、優くんの可愛さと、朝日さんの懸命さを見ると
ほっこりした気持ちにすらなるから不思議。
本編でもそうだったけど、体を繋げる時、『優』『...うん』という
ふたりの掛け合いがあって、それがすごく良かったな。

あと、優くん兄がとっても良いキャラで好印象なのですが
カバー下にも登場していて、こちらも必見です!

物語の軸がしっかりしていて読み応えがあり、
年下ワンコ攻めも可愛く、最後まで楽しんで読むことができました。

9

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