試しに友達同士じゃやらないことでもしてみる?

相対的伊勢田くん

soutaiteki isedakun

相対的伊勢田くん
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神53
  • 萌×262
  • 萌23
  • 中立5
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
23
得点
587
評価数
147
平均
4.1 / 5
神率
36.1%
著者
会川フゥ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA(エンターブレイン)
レーベル
B's‐LOVEY COMICS
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784047299658

あらすじ

男運のない伊勢田は、いつも見込みのない相手に恋をしては振られてばかり。そのたび、親友の潤に慰めてもらっていた。またしても恋に破れた伊勢田は失恋の傷を癒すべく、潤とともに温泉旅行に出かける。そこで潤から突然「好きだ」と告白されてしまい……。

表題作相対的伊勢田くん

潤,大学生,高校時代からの親友
伊勢田太一(イセ),違う大学の学生

同時収録作品六畳一間面倒くさい戦争

北大路くん,自分勝手な恋人
東山くん

その他の収録作品

  • 相対的伊勢田くん おまけ(描き下ろし)
  • カバー下表紙4【裏】:4コマ風後書き

レビュー投稿数23

潤の忍耐と勇気に大喝采

◆相対的伊勢田くん(表題作)
 冒頭の合コンで伊勢田が口説いていた新田が可愛かったので、この子とはくっつかないだろうなとは分かりつつも、彼が結局女子とくっついたと聞いて、私も伊勢田と同じようにがっくりきました(笑)。可愛い系男子に惚れやすい伊勢田。でも、彼の傍には、実は彼のことをずっと好きな男がいて。伊勢田は潤に告白されるまでまったく気付かないし、告白されてからすら、長年の親友からの恋愛的好意に実感が湧かない。それほど、潤がもはや家族のような存在になっていたということなんでしょう。

 告白してからの潤は、覚悟が決まって吹っ切れたのか、伊勢田に対してぐいぐい自分の好意をアピールする。親友という何よりも大きな壁を壊して、自分を恋愛対象として見てもらうには、ちょっとでも気持ちが引けたら終わりですから、これくらいしないとダメだったでしょうね。淡々と迫っているように見えるけれど、親友に迫るって相当な勇気がないとできないことだと思います。その努力の甲斐あって、伊勢田に照れさせたり、最終的には受け側に回らせたりすることもできて、とにかく潤が報われたことが嬉しかったですね。潤に愛される伊勢田もすごく可愛かったです。

◆六畳一間面倒くさい戦争
 既に恋人同士で、マンネリを解消するために特殊なプレイをしようと迫る北大路と、渋々受け入れる東山。強引一直線なのかと思いきや、東山に嫌いと言われて泣かれると、途端におろおろする北大路。遊び人ぽい見た目だけど東山のことが好きで仕方ないんだなぁというのが、短い中でも伝わってきて萌えました。

1

攻めのせめぎ合い

作家さん買いです。
やや少年漫画風な作画と、ネットリ過ぎないエロなどが好み。

失恋続きのゲイ伊勢田と、その親友潤のお話です。
最初は合コンで抜いてあげた眼鏡のお兄さんと?と思いきや、6年間友達だと思っていた親友に告白されて…なお話。

BLでありがちな、旅行に行ってダブルの部屋で泊まるっていう展開なんだけど、すぐにヤッちゃわないのも良い。

高校時代に好きだった男の先輩に告白できなかった苦しさを、潤も自分にたいしてそんな気持ちだったんだと思いやれるイセが好きですね。
付き合い始めてそういう雰囲気になって…アレ?両方攻め?な展開も面白かったです。
ずっと友達だった相手の余裕なくした顔みて興奮したり、その相手にされる側になった時めちゃくちゃ恥ずかしいとか妙にリアルで萌えました。

短編が最後に収録されているのですが、こちらのカップルもとても良かった!
関係がマンネリしてきたと言っては、受けにいろんなプレイをさせる攻め。
そんな攻めに「もう嫌い」と言って、攻めを泣かせる受け。
でもまるごとここまでが二人のプレイなんですよね。
もう勝手にやってろって言いたくなる可愛い二人でした。

1

大事な人ほど傍にいるのかも

久々に読み返したら、親友の潤の健気さがたまりませんでした…。
伊勢田自身は恋多き男というか惚れっぽいというか、
そもそも好みの男の前でかっこつけてる時点でそれは本当のお前じゃないじゃないか!とツッコミたくなりました。
でも潤は高校の頃から伊勢田が振られる度に慰めてきて
ゲイだと知っても変わらず隣にいてくれたヤツだから
短所も含めて好きだってことはもう愛みたいなものですよね。
好きだけど自分は伊勢田の好みとは違うから言わなかったなんてしんどい。
高校の時にイケナイ遊びをした九条先輩は
悪い人ではありませんがちょっと残酷だったような…。
伊勢田が引きずっていた気持ちにちゃんとケリをつけられてホッとしました。
やっぱり潤の優しさに甘えられていいじゃないの伊勢田!
今まで抱いてきた側なのに抱かれるのも愛のうちだし
親友のままじゃわからなかった色んな潤を知ることでますます好きになっていくんだろうな。

同時収録の読み切り『六畳一間面倒くさい戦争』は
いくら付き合っていても相手の嫌がる行為はしてはいけないと思ってしまいました。
いえ、最初は嫌がってても最終的に「思ってたより悪くないかも」とか東山くんが思えたならアリでしょうけど
北大路くんが自分の試したいことを“脱マンネリ”としてするのはどうかと…。
大嫌いだって言われて泣くのも全然同情出来ないし調子こくのも大概にしとけばいいのに。
それでもそれがかわいいと思う東山くんがわからなかった…。
二人の世界って感じなのかな。

表題作は萌×2ですが読み切りは中立なので萌×2寄りの萌です。

1

友達から恋人へ

この頃とか、「虎次さん〜」の頃の会川先生の絵柄が好きです。ページ内のコマが多くて、背景が丁寧で。キャラの描きわけもしっかりしてる。

表題4話+表題おまけ & 短編1話 の一冊です。

長年の友達から恋人に…のもだもだが、ギャグ多目で楽しく描かれてます。ただ軽すぎることもなく、ストーリーはしっかり。
潤は相当いい友達でいい男です。ずっと伊勢田に優しくて懐深くて、かつ今だという時には攻める!
前半の伊勢田、表紙の顔と違いすぎるのがちょっと残念。1話と4話で雑誌掲載の間がだいぶ空いてるので仕方ないけど。

神よりの萌2

0

気楽に読める

1話の合コンの時の話の伊勢田くんにめっちゃ共感するというか、心理描写が丁寧。
見た目チャラめな伊勢田くんだけど、裏表があまりなく、素直素朴で元気系。よくある、頭悪い設定でないのもいい。

1話で出てきた親友(渋めイケメンで下半身ゆるそうなのほほんな感じ)の潤がまたよくて、伊勢田くんと何か起きないかなーと思ってたら、潤の伊勢田への気持ちが出る場面がさりげなく!
あと、モブっぽい見た目もいい!

全体として、重すぎず軽すぎず、ちょうど良い按配で読みやすい。

3

付き合うってことは、いつでも二人で乗り越えていく事。

「信じられない付き合い方をしてる人たちだって、探せば沢山いそうなもんだよ。」
という、先輩が良い味出していて。この人は恋にゆる過ぎる割にはイセの気持ちには鈍くて。
それでもイセにとっては、ゲイであることを気付かせてくれた初恋の人で。
当て馬にはならず、とても良いことを言ってくれる。
「せっかく付き合ってるんだから、二人でがんばれば いいじゃないか。」
男女問わず、世の中のカップルは、そうなんだと思う。それが「付き合う」って事なのだ。
付き合うってことは、二人で何とか乗り越えていく事なのだ。
そもそもそうなって無ければ、その二人は付き合ってはいない。
象徴的に攻め受け問題とか、友情を越えてくのが怖い、とかを掲げているが、付き合っていく上では、全てがそうなんじゃ無いかな。と、思う。
イセの受け拒否理由が、「俺が好きになった子、みんなかわいいっつたろ⁈」(察して!)っていう
BLのテンプレ台詞も笑ったー。世の中、今やガチムチ、オジ受け、何でもアリ‼︎ なのに。だから潤が抱かれる方でも全然良いのだ。そこは潤、優しい男なんだから、抱かれてよ。リバでよろしく!とも、思ってしまう。
せっかくの温泉旅行も、やっと告白というのも可愛い。多くのBLは温泉に行けば、簡単に(⁈)一線を超えてしまう。潤…、よく頑張った!と思う。いや、ヘタレなのか。
二人の今後が気になってしまうし。これまでの気の長い、潤の片恋とイセの失恋の歴史を思えば、潔いほどの終わり方だと思う。
ポップカラーの表紙と、激ニブでジタジタする激カワのイセに萌えちゃうけど、意外にしっとりしたほのぼのストーリーでした。

同時収録は、ふふっと笑うしか無い、バカップルのショートストーリー。嫌だなと思うことをされて、謝られて、好きだと言われて、ちょっとだけ拗ねて、そして許す。
暴力じゃ無いから良いかなと思うけど。DVって、こんな感じじゃないの⁈ とも思ったりして。ほんのちょっと薄ら寒い感じもするんだよねー。っていう。

2

親友というポジションに考えさせられる

高校時代からの親友のお話です。

潤が偉い!高校からずっと伊勢田の事が好きで、でも気持ちは明かさずずっと恋愛相談や失恋の愚痴を聞いてきて。大学で離れても縁が切れないように縁を繋いで。

何も知らない伊勢田はまた失恋の愚痴を聞かせたり傷心旅行に誘ってダブルベッドの部屋を予約しちゃって。

ここで潤がとうとう告白します。6年親友だったので相当の覚悟ですよね。伊勢田は戸惑ってなかなか答えが出せません。でも潤のこれまでの気持ちを考えると…。

潤を失いたくない誰かと付き合って欲しくないのでお付き合いすることに。まあこういう始まりかたありますね。
今度はどちらが攻めかで気まずくなります。
潤は譲る気なさそう。伊勢田が可愛いって。
6年間潤に優しくされた事を考えたからか伊勢田は受けることに。
自分で準備しようとする伊勢田に潤が言う台詞も萌えます。致した後もいいです!

好きな人の恋愛を一番近くで見守るしかも相談や愚痴も聞くのってどんなだろう。6年間も。潤は偉い!正々堂々と行きましたしね。良かったです!

六畳一間面倒くさい戦争
短いお話ですが最後のオチが良かったです。
マンネリだからといって受けが嫌がる事をするのはこちらも嫌なんですが、毎回甘いやりとりが待ってるんですね。攻めまで泣いちゃって嫌いだなんて言わないでよ、俺のこと好きって言ってよって泣くのが可愛かったです。

1

会川さんの本の中でこれが一番好き!!

会川フゥさんの作品は作家買いしている訳ではないけど結構読み放題で読める作品も多く、先日の新刊を除いていつのまにか全部読んでいるのですが、その中でもこの「相対的伊勢田くん」がダントツで好きです。

表題作が四話プラスおまけもついていて、ほぼ丸々一冊たっぷり表題作が楽しめます。
伊勢田くんは背が高くて結構男前なのに恋愛スキルが低くて、いつも自分ばかりが空回りしてしまうタイプ。失恋する度に高校時代からの親友・潤に愚痴を聞いてもらってます。
開始早々、伊勢田くんがノンケ相手に見込みのない恋に落ちて、なんとかしようとあれこれ頑張っている様子がコメディ寄りで描かれていて笑えます。

伊勢田くんにとって潤は唯一自分がゲイである事を明かしている人物だけど、高身長で男らしい潤は恋愛対象外なのでいい親友として付き合っている。伊勢田くんは少し華奢で可愛いらしい子がタイプなのです。

この作品が面白いのは、そんな潤が実は伊勢田くんにずっと片思いをしているって事。
だけど伊勢田くんはあくまで親友としか思っていないので、一緒に旅行に行って躊躇せずざぶんと温泉に入るし、ダブルの部屋しか空いてなかったけど別にいいよなと平然としてる。
一般的なBLってゲイがノンケに惚れるという構図が圧倒的に多いので、温泉で裸を見てドキドキしたり、友達同士で旅行に行ってもドキドキするのはゲイ側というのがほぼお約束なのに、ゲイの伊勢田くんが平然としててノンケの潤がドギマギしているっていう逆パターンが新鮮に感じます。(男の伊勢田くんに惚れてる時点でノンケというのもどうかと思うけど)

自分が伊勢田くんの好みではない事を知ってるから潤はずっと友達でいようと思っていたんだけど旅行先で告白をし、恋愛対象外で友達だと思っていた潤から告白されてぐるぐる悩む伊勢田くん。
ここの過程が無理なく描かれていたし、なによりちょっとアホで明るい伊勢田くんとそれをずっと見守ってきた男前の潤という組み合わせがとってもいい。

そのあとのバリタチの伊勢田くんとの攻め攻め攻防も面白いんだけど、とりあえず触りっこをして、自分に触るだけで大きくなる潤のを見て「俺の体 触るだけで こんなになるとか 今までどんな気持ちでそばにいたんだよ。」と気付くところにめちゃくちゃキュンとしました。だからこそバリタチの伊勢田くんが潤にポジションを譲るに至った訳でそこもとっても良く判る描き方でした。

全体通してテンポ感が良いし、明るくほのぼの、そして爽快。
二人ともちゃんと男の子男の子しているところも好き!

最後に収録されている短編【六畳一間面倒くさい戦争】マンネリだよね、と攻めからある事を提案され…。
あんたたち勝手にやってなさい!的なメンドくささ爆発のカップル話でこちらも面白いです。

2

主人公は伊勢田くんかもしれないけど潤くんが

主人公は伊勢田くんなのですが、親友の潤くんが本格的に絡み出す2話目からがぐんと面白いです。
伊勢田くんも潤くんもとかく良いキャラ。
特に潤くん!
伊勢田の迂闊な行動も感情的になる事なく受けとめて…潤、お前は天使か。
マメに通って料理もして話を聞いて慰めて…潤、お前は天使改めお母さんか。
更に思いやりあるひたむきで一途な潤くんの愛でキュン死に。
なんやかんやありまして、最終局面にて攻×攻の攻防戦という血湧き肉躍る展開でありがたい。負けられない戦いがそこにある…
会川さんの描くニヘラと笑う目とか「わわわ」な口とかが絵的に結構ツボです。味わい深い絵柄で好き。

1

なかなか面白かったです

丸々1冊表題作シリーズです。
高校からの親友2人のお話です。
よくある友達と思っていたら実は向こうは自分が好きだった、というパターンなのですが、告白されてからのゲイの伊勢田君がグルグル悩みまくる過程が面白かったです。
それまでは何人もの人に短い恋を何度もしているのですが、親友の潤に対してはとても真剣で、好感持てました。
なかなかここまで悩む過程を描いたBL漫画って少ないんじゃないかと思います。
想いが通じ合ってからも問題が起きたりして、二人の攻防が楽しく読めました。
ずっと片思いしていた潤も忍耐強くて男前な性格で好きでした。

1

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