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rakudatsukai to ouji no yoru
驭驼人与王子的夜晚
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表題作は一切のトゲがなく、おとぎ話なのであっさりしていました。個人的に珍しく、緒川先生ですが刺さらず、正直あまり印象に残りませんでした。ただ、その他の作品が軒並み神だったので、総合では迷いようのない神評価です。全体を通して、緒川先生の漫画力が冴え渡っています。
後半の2つは人を選ぶお話だとは思いますが、根底に愛を感じられたので、私には読みやすく、むしろ好みでした。
<溺れる魚>
私が今まで読んだ読み切りの中でも、トップクラスで好きです。切なさと爽やかさが絶妙。高校生ならではの不自由さと成長が素敵です。
とにかく、岸の水に濡れた髪が、高校生らしい爽やかさがありつつ色気が半端ない! 宇佐美の人間性にも深みがあり、どちらもかなり好きなキャラです。
孤独を抱えたふたりの関係性の変化が自然。想いを伝えたら終わる恋、というのが切なく健気で萌えました。水というモチーフの表現の仕方が見事です。
「岸が見ている自分なら 少しは好きになれる気がする」っていうのが最高にときめきました。
<いびつな欠片>
『誤算で不幸な恋話』で前日譚を読んだときから気になっていました。そのエピソードもありますが、兄にどこか儚げな美しさがあるので(切れ長な目元でしょうか?)弟が魅せられてしまうのにも説得力があります。間違いなく歪なんでしょうが、兄の劣等感も弟が壊れた経緯も自然で、不思議と感情移入しやすかったです。ふたりの距離感や、理由は違えど互いを必要とする関係性がとても好きです。ポーズや表情がキマっていてかっこいいです。
<くさった螺旋>
あたるくん、ビジュアルも強かな性格も非常に好きです。構成がめちゃくちゃ凝っていて、鳥肌が立ちました。演出や、視線誘導を活かしたカメラワークの匠。二転三転する、26ページとは思えない完成度。何度でも読み返したくなります。このふたりの関係性も好きです。
<あやうい饗宴>
(義理含む)家族内カップル3組の集結。全て同じ世界線だったことを知り、謎にテンションが上がりました。どれも精神的には共依存に近いので、ダークながら品があり、美しく感じました。
表紙とタイトルでまず、アラブものかぁ〜…と思いました。個人的にはそんなに興味なかったんです、自分からは読まないタイプで。
ところがどっこい、しょっぱなでやられました。
なので、アラブ系興味ないな〜、そんな風に思っている人にこそ読んでほしい短編集です。
表題作ももちろん良かったのですが、『溺れる魚』がとても好きなので読んでほしい…
●溺れる魚●
もしかしたら緒川さん作品で1番好みかもしれない…!
自分が好きになる時は本気、なのに相手に好かれると急に冷めちゃう、そんな困った恋愛観を持つ宇佐美。
水泳部の岸は、フラフラして彼女をとっかえひっかえしてるように見える宇佐美のことが苦手。
だけどあることをキッカケに2人の距離は縮まり"友達"みたいな関係になるけど…。
なんでしょう、この…
2人が抱える、ゆらゆらしててヒリヒリしてて、確かにある感情なのに名前に出来ない。
どんな年齢でも生まれる感情な気はするけど、この10代後半のこの時期だからこそ何よりも刹那的で危なっかしくてキラキラしてるように見えるんですよね。
もうそれがすっごい詰まってて(T . T)
石原理先生の「あふれそうなプール」という作品があるんです。BL作品の中で1番と言っていいほど好きなのですが、その作品も10代特有の危なっかしさや刹那的な青春が描かれていて、同じプール繋がりだからか…とても似たようなものを感じて、胸を掴まれました。
制服、夏の暑さ、揺れる水面、塩素の匂い…。
完全に、個人的好みの話で申し訳ないのですが…。
正直、宇佐美の、"相手に好かれたら冷める"という恋愛観は理解できないし、それを持った彼が果たして相手も自分も幸せになれる恋愛ができるのか?というのが読みながらの心配事だったのですが、とても良い形で着地してくれたのではないかと思います。
そして2人の背景がちゃんと描かれているのが更に物語に深みをもたしてくれています。
宇佐美のバックグラウンドはやはりどこか浮世離れしていますが、岸の方はすごく刺さる…。
親にだって色々あるんだ。
両親を、ただ岸くんを振り回す悪い親ではなく、彼らなりの悩みや葛藤を持った上での過程や結果であったこと、そしてそれでも最後に笑顔の描写があったことに、きっと岸くんだけでなく読者である私もどこか救われました。
整理しきれない感情に追われて、本音は全部、水の中に置いていく…。
いつも、濡れている岸。
恋を自覚した時の岸の涙、
ラストのプールサイドでの2人、
めちゃめちゃ良かった…。
うわ〜…好き…と胸を掴まれるシーンがいくつもありました。
夏の雨の日に読みたくなる作品です。
●ラクダ使いと王子の夜●
表題作でもあるアラブもの!!
とても優しい物語でした…。
それぞれの環境でただみんな一生懸命生きていて、そこで奇跡みたいに出会った2人、アルファルドとカマル。
この2人、本当にどっちも純粋で心が優しくて…
こっちまで優しい気持ちになります。
何より…。
巻末にその後の物語が描かれているのですが、それを読んだ時に少しだけつかえていた何かが無くなって、全て浄化されたような気持ちになりました。
●いびつな欠片●
いや〜…。好きです…。
兄に異常に執着する弟と、
そんな弟を酷くあしらいながらも"ご褒美"として身体を許す兄。
ガチ兄弟ものには少し抵抗があるのですが、なんでしょうね…
2人のビジュアルがとにかく良いのと(お風呂のお兄ちゃんがツボ)、お互いヤバい方向に振り切ってる感がむしろ良かったです。
どっちもぶっ壊れてるのになんか綺麗だなーって思えちゃうのは、
大切なものに対して堪らなくて泣けてくる、みたいな描写があるからでしょうか…。
感情が昂って泣けるのってめちゃめちゃ人間臭いですもんね。
理解できない2人ですけど、その中で理解できる部分がすごく刺さって、美しい物語になっていると思います。
●くさった螺旋●
「いびつな欠片」以上にヤバい2人が出てきます…。
あっちの2人は好きになれたのに、こっちの2人は全てにおいて理解できないのでなかなか…。
しかしタイトルが秀逸ですね、
なるほどまさに、というか。
こんなドロドロした関係やめてよ〜(T . T)ってなっちゃいます。笑
でも、不思議と嫌いではないこの話…。
あたるくんの、それこそ誰よりもぶっ飛んだイカれ具合がなんか少し良くて。
しかもそこに歪すぎるけど確かな愛があることがちらついちゃったらね…。
けど物申したいのは秀さんですよ。
過去の話には、ちょっとちょっと…それは違いますって…(T-T)とツッコミたかった。
そんなことしたって…ダメだって…やめときな…って、誰か止めんかったんか…
まあ止めれる人がいたらここまで歪まんかったですよね…。
でもまあ色々ありますよね、
自分が理解できることが全てじゃないですからね…。
作者さまも、読む人を選ぶと仰っていますし、萌えがあるのかと不安もあったそうです。
萌えがあるかは別として、物語としては読み応えのある、面白い作品だったと思います。
4作とも良かったと思いますが、やっぱり「溺れる魚」がとても好きです。
男子高校生×プール×曖昧な関係
って、萌えしか生み出さないじゃあないですか…!!
ほのぐらーいお話から、ほっこりする表題作までいろんなお話が詰まっています
表題作のラクダ〜の褐色イケメンのエッチがみたくて購入したんですが、こちらはエロなしでしたね、、。でも心温まるストーリーで、ちょっぴり泣きながら読みました
他のお話は行為もあるけど、それ以上に二人の関係性が薄暗いものが多い。兄弟とか、家族とか、、家族に至っては、父が学生時代に女性から性的いじめをされた時の子で、彼はその仕返しを一心に受け止めているとか、、
地雷を避けながらお楽しみください
表題作はいいのに、同時収録が…。
ガチ兄弟、ガチ親子が無理な方は、後半は全面的に無理だと思われます。
【溺れる魚】 萌
「自分を好きな人とは付き合わない」という宇佐美と、恋愛はしないという岸。
最初のページで「え?」って思っちゃったんだよなあ。
思いっきり自分に好意丸出しな女子を口説いてるじゃないかと。
宇佐美の「愛人の子である自分は愛される価値のない人間」っていうひねくれた感情と、いがみ合ってばかりの両親に疲れて、そもそも恋愛なんてしなければいがみ合うこともないという岸だけど、ひとと親しくなって知り合っていけば、自分の意思と関係なく「好き」になってしまうもので。
良い話だし、良いシーンもたくさんあるんだけど、前提が子供っぽいのが残念。
【ラクダ使いと王子の夜】【ラクダ使いが消えた朝】 萌2
砂漠で行き倒れていたアルファルドを助けたカマル。
3才で母を亡くし、キャラバンの中で育ったものの、1人だけ肌の白いカマルは周囲とうまく馴染めないまま、心を許せるのはラクダのサディークだけで…。
「ここから出て行きたい」と願いつつも「ここで生きるしかない」カマルのシンデレラストーリー。
アルファルドとの関係よりもサディークとの関係が胸に沁みます。
『フランダースの犬』が好きな方はきっと好きです。
【いびつな欠片】 しゅみじゃない
実家の病院を立派に継げる息子育てることにしか興味のない母親と、期待に応えたいのに努力が空回りする兄と、優秀な弟。
救いがないです。
【くさった螺旋】 しゅみじゃない
女子生徒たちに性的に虐められたのが原因で、そのときに出来た子供をストレスの捌け口として育てた有名俳優と子供。
こちらも全く救いがないです。
【あやうい饗宴】 しゅみじゃない
上記の弟が入院しているところへ、俳優の子供が面白がってお見舞いに来る話。
この話で〆られた読者の気持ち…。
表題作が好きなので手放せないでいるのですが、それ以外の作品が病みすぎていて厳しい。
ガチ親子にガチ兄弟というだけでなく、精神的に追い詰めたり、肉体的に傷をつけるような加虐もあって、ひとを選びまくる内容。
ご注意を。
装丁が好き。
表題作は表紙のイメージ通り童話のようなお話で。アルファルドがかっちょよ✨(黒髪長身細身切れ長目でタイプ)
「溺れる魚」のDKもきれいでいいお話。プールの水の表現が気持ちいい。
と、思っていたらぁぁ!あと2篇が苦手な血縁CPものだった
1本は兄弟。兄に欲情する弟は異常…と兄が言っているので異常とは認識してるのね。自分が優位に立つため自分の体を代償に弟を貶める
もう1本は父子。イジメ描写も。父子とも狂気じみていて…きつかった
この2本は、がっつりエロ有。
あとがきの「ハピエン主義者でこれでもハピエン〜」にそうなんやと
表題作の「ラクダ使いと王子の夜」が読みたくて購入しました
美しい絵とおとぎ話のような優しい物語で、この作品と最初の「溺れる魚」だけなら評価は神なのですが…
残りの2作品はこの作者さん特有の病んだダークな雰囲気の作品+近親相姦物で精神的にも肉体的にも痛々しい描写が多くあまり趣味ではなかったです
ですが表紙や装丁の美しさは、コレクションとして本棚にあるだけで満足できるので買って後悔はないです
できるならラクダ使いと王子の夜の続編が読みたいです
緒川先生の作品はテンション高いアホの子が出てくるものも多いですが、そうでない方が好きです。この短編集は全体的に仄暗くしっとりしていて、先生の明るい作品が苦手な方も試してみるとハマるかも。逆にレビュー見るとキツイのがダメだった方も少なくないのかな。
◾︎溺れる魚
最初に収録されている作品。高校生同士cpなのに、隼人(受け 水泳部)がひたすら水に濡れててずっと色気がただよう。ラストあっはり部活をやめるところが好きでした。本当にそのためだけに水に潜ってたんだなぁと。
◾︎表題
最後の描き下ろしがあって納得できた。なかったら少々不満が残ったと思うのでよかった〜
◾︎いびつな欠片
緒川先生らしい歪み!!性的な歪み!!ただ落ちはここかぁ…という。「あやうい饗宴」まで読むと、好みの方向性でこの2人の関係は進みそうな気配があるのですが。
◾︎くさった螺旋
こちらも性的な歪みバリバリで、かつ起承転結全部好き。読者に見える力関係がぐるぐると入れ替わるのがたまらない。
美しいアラビアンナイトが読みたい。表紙に魅かれたのに。
巻頭の物語は高校生の天邪鬼で切ない恋の話。『溺れる魚』
自分を好きにならない人が好き。なんて、思春期の女子学生が言いそうな言葉を真に受ける健気な岸。なんて哀れで綺麗なんだろう。読了してみれば、この狂気を集めた短編集の中で、一番ホッとする物語だと気付く。そして、表題に持ってこられた『ラクダ使いと王子の夜』のインパクトの弱さ。
しかもアルファルドは王子では無い。作者も書いているように、ちょっと金持ちの息子というだけだ。あまりにも短くて、ちょっと残念に思う。
そして何よりも『いびつな欠片』『腐った螺旋』の2時間サスペンス的な、ありふれた狂気のインパクトに全て持っていかれる。ありふれた狂気なのに。良く聞く話なのに。破滅しか無い。
やり切れなさ。ソフトなパンの間に挟んで食わせてしまえという、確信犯的な作者の意図は分からなくも無いけれど、それでも。この一冊を貫く主題は持っていて欲しかったと思う。それがものを書くということの矜持なのじゃないかと思う。
綺麗な表紙とおとぎ話のようなタイトルに引かれました。短編集だったのですね。
開いたら高校生がいてびっくりしました。
溺れる魚
自分を好きな人は嫌いな宇佐美。そんな宇佐美を好きになってしまった岸。
言えない気持ち。言ったら終わってしまう関係。
宇佐美は岸が好きだと言うから違う人が好きだと答える岸。切ないですね。
そこに宇佐美や岸の複雑な家庭の事情も重なります。
やがて気持ちが伝わりそれでも嫌われず両想いに。
水のイメージが強いですね。
ラクダ使いと王子の夜
砂漠で倒れていた王子を助けたカマルが今度は王子に助けられ一度は別れて村へ帰りますが大切なラクダを売られてしまうと聞いて逃げ出し嵐に巻き込まれ王子にまた助けられます。
王子とカマルはどんな関係になったのかな?王子はわかりますが。最後に二人で裸でベッドにいたので恋人になったのかな?
いびつな欠片
追い詰められた兄が鬼畜です。でも弟もなんで言うこと聞いちゃうかな。狂った関係です。ご褒美の為に悪さする弟、親の期待に応えられない兄、お互い執着してて。兄も弟を逃がさないって。顔に怪我させるのは酷かったです。萌えませんでした。
くさった螺旋
こちらも狂ってます。生まれた意味が悲しすぎる。でも父は離れようとしたのに息子は離さないようです。守ってあげるって。
最初の二作とくに表題作が綺麗なお話だったので、その分のエロと毒を読まされた感じでしょうか。
近親物ですし依存執着破滅型ですね。
ページ数は表題作が最多だと思うのですが、何となく最初の『溺れる魚』の方が印象に深く残るなぁと感じましたし、個人的にも一番好きな作品でした。『溺れる魚』は受けの岸が水泳が好きで何度もプールのシーンが出てくることもあって、とても清涼感のある青春が表現されていたと思います。片想いする受けと、自分に好意を向けられていると分かると気持ちが冷めてしまう複雑な攻めとの対比が切なくもあり甘酸っぱくもあり。最終的にはハッピーエンドだったので後味もすっきりです。静かに物語が進んでいく感じも緒川先生らしさがあって好みでした。
表題作はこの作品の中で一番読みやすいものなのではないかと思います。優しい攻めに優しい受け。砂漠のある異国の物語なのでいろんな波乱も予想しましたが、表題作の割には結構あっさりしています。可もなく不可もなくという感じでした。
『いびつな欠片』『くさった螺旋』は最終的にキャラ同士が繋がっている同じ世界線の物語ですが、どちらの攻め受けもそれぞれに歪んでいて面白かったです。前者は弟×兄、後者は父×子です。こう聞くと受けである兄や子の方が攻めを無理に受け入れているんじゃないかと想像してしまったんですが、どちらもむしろ受けの方がより歪んでいて狂気を秘めている感じでした。攻めは歪んだ受けに囚われてしまった哀れな男、という印象でしたね。『カーストヘヴン』が難なく読める方なら、問題なく読める作品だと思います。
表題作「ラクダ使いと王子の夜」は従順で素直でかわいい受けを、王子様が庇護する、おとぎ話のようなお話なのに、同時収録は表題作とは真逆、ガチ兄弟、ガチ親子のダークな病んだ話です。
ガチ兄弟の話は、兄に異常なくらい執着してる弟と、出来の良い弟へのコンプレックスに囚われている兄。最初は弟の気持ちを利用して貶めるけれど、自分への執着が心地良くなってしまうのに狂喜を感じます。
ガチ親子の話は、子供を引きとる理由がこわい。それを受け止め、親子で堕ちた世界で生きていくんですね。
この著書の題名はラクダ使い~ですが1話完結なのでどちらかと言うと他の話がメインな感じがします。
あとラクダ使い~以外はほぼタイトルの通りすごく病んでいると言うかダークなお話です(@_@;)
【溺れる魚】
水泳部の黒髪男子が主人公でお相手は金持ちタラシボーイです。
せつないと言うか二人のすれ違いなどもありましたがハッピーエンドで良かったです!
【ラクダ使いと王子の夜】
アラブ系の話ですが奴隷として金で階とって夜な夜などうこうするお話ではなくて安心しました✌
心優しい青年と王子の純粋な恋愛の話だったと思います。
読んでいて心がほっこりしました♥
【いびつな欠片】
題名の通りすごくいびつです。
兄弟のガチ近親相姦のお話なので地雷な方もいるかと思います(´・ω・`)
最初病んでいるのは親に認められたく弟を貶めようとする兄だけかと思いましたがそれを甘んじて受け入れてる弟も弟でお互いに病んだ愛情を持っていたのだと思います。
暴力系が苦手なもので熱した鉄をジュッはきつかったです、、、
親に認められたい、そういう思い出弟を貶めた兄でしたが結局願いは叶わず今後二人はどのような道を歩むのかが心配になりました。(まぁそもそもこの二人の関係事態が心配の塊ですが笑)
【くさった螺旋】
こちらもまたいびつな親子のお話です。
自分過去性的な玩具にされていたためその時に孕んだ息子を自分の玩具にするトチ狂った親子の話です(゜-゜)
息子を性的な玩具扱いする親のほうが頭がおかしいと思っていましたがラスト数ページで父の愛を独占したい、この狂った父を知っているのは自分だけだと言うことに快感を感じています。息子のほうがどうかしてますね(^◇^)
どのような過程、いつ頃から息子にこのような行為をはたらいていたかは描かれていませんが受け入れ方などが気になります。
所かまわず行為に至るするなんて、、、リスキーすぎますよお父さん!!
あと担任の女教師爪長すぎるから切りなさい!!!笑
近親相姦は好きなのですがあまり病んだ話が得意ではないのでこの評価です。
弟×兄の病みBL、「いびつな欠片」から。
まず入りがすきでした。僕にとって弟は 生まれた時から自分の地位を脅かす邪魔者でしかなかった
そう思い続けてきた弟が、自分に興奮しているという弱みを握って脅し、蹴落とした。そのシーンは少し過去に遡るのですが、現在なのか過去なのかが絵だけではわかりませんでした。
あの女の子が八代総合病院の院長の娘だって知ってたのか?、僕の体には一縷の価値も生まれはせず 他を貶めることでしか自分の価値を見い出せず、の台詞もとてもよく。
なのでここで終わり!?感が強く、もう少し先も読みたかったなぁと。
次、父×息子の病みBL「くさった螺旋」。
設定が凄い。女生徒から性の玩具って…どういう…。こちらも短めでしたが最後、いつかは受けに、狂った攻めが喰われるだろうなという予感が残されていて。もう既に…。その中で冒頭のいじめられっ子と交えて、復讐は重なっていくものだといわれた気がしました。個人的に、繰り返されていくのではなく重なっていくのだと思います。
中と書いてあたると読むの、ひやっとする。
「溺れる魚」。
"いつも"濡れている岸くん(受け)がキャラ立ちしてる。淀んでいるように見えて、爽やかさが滲んでいるのが凄いなぁ!
そして表題作「ラクダ使いと王子の夜」。
サディーク 人間は むつかしいね、って。ラクダに話し掛けるのです。ラクダ使いはとても可愛らしいこ。
凄く好きなお話でした。読んでいる途中からそう思って。「涙に暮れても もう見失わない」という前向きな別れがあって、ラクダ使いが、生まれ変わったら…と想うところでふたりはまた巡り会うのですが。
ラクダ使いが自分を育ててくれた隊長のこと(敢えて送り出してくれた)を誤解したままなのと、王子のラクダを理由にしたようなプロポーズ(!)はちょっとだけ惜しかった、、けど、誤解は、隊長からの愛の深さだとその後の描き下ろしで記してあって、涙浮かびました。
当のふたりにはえちシーンもなく(キス,事後は描き下ろしであり)、純愛で際立った効果としてもよかったです。
緒川さん、ハッピーエンド主義者だったのですか…、!
これまで「カーストヘブン」、「PINK GOLD 2」掲載作といったブラックな緒川作品しか読んだことがなかったので、こちらの短編集はブラックなのも読めつつ、キラキラな方を知るのにちょうどいいかなと思って買ってみました。
前半2作でキラキラな緒川作品、後半2作でブラックな緒川作品が読めます。
まずはキラキラ2作品。
『溺れる魚』(63P)
これ良かった~!
好きになった相手に好きになられると途端にさめる〔宇佐美〕と、人を好きになった経験がない〔岸〕の、切ない両片想いなピュアラブストーリーです。
トーンの瑞々しさが少女マンガっぽいキレイでさらっとした絵柄によく合っていて、作中ずっと濡れてる岸くんは特に色っぽいです。
キャラも少女マンガに出てくる男の子二人って感じなんですよね。
いわゆる少女マンガ風BLって受けの子にはヒロイン像が投影されがちですが、「いやいやBLとして読みたいのはそうじゃないのよ…A王子様とB王子様をいちゃいちゃさせてほしいのよ」と常々思っている私の欲求不満を満たしてくれる非常に理想的なカップリングでした。
ストーリーも思春期ならではのキラキラと鬱屈が詰まっていて良かったです。
『ラクダ使いと王子の夜』『ラクダ使いが消えた朝』(68P+8P)
砂漠が舞台のお話。
キャラバンで生きる外の世界を知らない少年〔カマル〕と、陸(砂漠)に生きる人々を見捨てられない海上貿易商の息子〔アルファルド〕、別々の世界で孤独を感じながら生きる二人のまさにおとぎ話のように優しくて素敵なお話です。
夜空の主役である月と星に例えられた二人の関係がロマンティックでとても美しいです。
(「月」はアラビア語でアル・カマルと言い、アルファルドはうみへび座の一番大きな星です)
カマルの育ての親代わりの老夫婦(なのかな?)と、カマルの唯一の親友であるラクダのサディークの愛もまた美しいです。
ちょっと泣いちゃった。こういう話にすごーく弱い(TT)
ブラック2作品のレビューはまとめて。
『いびつな欠片』(24P)
これがPINK GOLD掲載作なのですね。
兄弟モノ好きなので、レビュー読んで気になってました。
ガチ兄弟。弟×兄。
『くさった螺旋』(26P)
こちらはPINK GOLD 2で拝読済み。
これで緒川さんにハマったと言っても過言ではないです。
ガチ親子。父親×息子。
『あやうい饗宴』(8P)
上記2作品のコラボ。
18禁アンソロ用に描かれたものなだけあって、どちらも禁忌と異常の掛け合わせで非常に歪んで腐ってます。
ただ面白さでいくと、『くさった螺旋』の方が圧倒的に面白い!
息子の出生からして「いくら何でも人としてそれはダメだろう…」という胸糞悪さで、かなり振り切れてます。
あと何と言っても、しっかりオチがあるのがマンガ的に良いです。
ぞわっとしました。
そんな『くさった螺旋』を先に読んでしまっていたせいで、『いびつな欠片』はちょっと物足りない。
綺麗な顔を傷物にするのは、不細工な私からしたらそりゃまぁ「なんて勿体ないことを!!!」とは思いますが、自分の人生の全てを投げ捨ててるこの弟にしてみたら今さらそんなこと何でもないことだろうと思うので、対価としては随分アンバランスな感じがします。
要するにお兄ちゃんは、歪んではいるけど壊れちゃってる弟に比べるとまだ普通なんですよね~
この二人は出来たらもう少し先まで見たかったです。
兄のそもそもの歪み始めが毒親に端を発しているってのがやるせないですね…
読み物としての面白さよりも、この兄弟を気の毒に思う感情の方が勝ってしまいました。
描き下ろしの『あやうい饗宴』では、2カップルのイカレっぷりの差がよく出てて面白いです。
親子の方は完全にイっちゃってますね。
兄弟の方はこの先どっちに転ぶのかな?と気になる感じが残ります。
他の方も書かれていますが、作風の振り幅が大きいです。作者さんがあとがきで書かれている通り、アクの強い作品とそうでない作品を同居させること自体は悪くないと思います。私の中で評価が低くなってしまったポイントはそこではなく、当の歪んだ作品に厚さを感じられなかったことです。
病んでいたり歪んだ作品は描く方を選ぶと思います。ストーリー自体歪ませようと思ったらいくらでも歪ませることはできるけど、ストーリー負けしないくらい絵に雰囲気を持たせることは難しいと思います。
今回載っている話二つとも、ストーリー自体は十分に歪んでて面白いけど、絵がそのストーリーについていけてない印象がありました。 歪んだ話にしては絵がサッパリとしすぎているし、闇があまり伝わらず、こういった作品独特の後を引く読了感がありませんでした。
上からな感想になってしまい本当に申し訳ないです。
溺れる魚:受けがFree!の主人公かと思った。2013年8月7日発売のMAGAZINE BE×BOY初出なので無関係でしょうけどビジュアルが黒髪無表情なのと水泳依存キャラなので連想してしまった。攻めはいつもどおりスパダリ。「俺は俺を好きな人がきらい」だそうです。そういう攻めに好かれたままでいたいから「好き」って言えない健気な受けとか、萌えどころはいろいろある気がするんですけどなぜかあんまり萌えなかった。
ラクダ使いと王子の夜:表紙どおりかわいいはなし。アラブものだとこういうかわいい御伽噺調の方がすきです。スパダリ攻め×純粋受け。僕っ子ですが、緒川先生らしい色気のある子でショタっぽくなくて綺麗でかわいい感じ。受けの素直さとか性格の良さとかに地位のある攻めが惚れ込んでいくタイプの話で、少女漫画っぽい。長編で読みたい話です。どうでも良いんですけど緒川先生って老人を描くのうまい。
いびつな欠片:ちゃらく見える弟×黒髪メガネ兄。設定は嫌いじゃないんですけど、自分の好みと受け攻めが反対なのであんまり萌えられなかった。黒髪メガネ兄にいじめられる弟受けでよろしくお願いしたかった……。
要領の良い弟に嫉妬する要領の悪い真面目人間の兄の話です。弟は兄を一途に愛しているんですが、ある日兄でオナニーしてるところを当の兄に見付かって、いつか弟をハメてやろうと思っていた兄におどされ、女装半裸写真をクラスメイトに晒し、えらいことになって親にも見放されます。そのご褒美に兄とセックスさせてもらい、作中時間に至る。兄は兄で自分を求めてくれるのは弟だけであることをわかっているので、弟の執着を利用して自尊心を満足させているという地産地消的なエコカップルです。
「くさった螺旋」もそうなんですが、わたしリバ全然好きじゃないんですけど、緒川先生の攻めが受けみたいに性的虐待されているのはむしろ萌えます。ふしぎ。消費対象としての男性性的な。
しかしこんなに真面目に勉強してる子に面と向かって「おまえの成績じゃ(T大医学部は)まず受からねえよ」とか言う正直すぎる先生に笑ってしまった。
くさった螺旋:人気俳優父(27~33くらい)×高校生息子。父は中学生の頃に女生徒から性的ないじめを受けており、相手の女生徒の1人が妊娠したところ、損害賠償請求の代わりにそのお腹の子を引き取った。その子が受けで、父親は復讐としてその息子をレイプしまくっているわけです。父親はかなり壊れてしまっていて、楽しんでレイプしているわけではなく、レイプによってどうにか精神の均衡を保っている感じで、むしろ息子の方が父親の憎悪を利用して自分に縛り付け、からかって遊んでいる感じです。こわい。でも受けの子が非常にかわいい顔と性格をしているのでぜひこの2人の話をもっと読んでみたい。今までにない感じですごく素敵です。
あやうい饗宴:「いびつな欠片」の2人のところに「くさった螺旋」の息子が訪ねてくる話。息子ちゃんほんとかわいいけど病院でセックスしてはいけない(戒め)。
ラクダ使いが消えた朝:表題作のアフターストーリー。つくづくええ話やな……。
アラブあり、病みあり、禁忌あり、様々なテイストが詰まった1冊です。病んでるお話や痛い系は苦手なんですが、この作品は大丈夫で、何度も読み返しています。
『溺れる魚』
自分を好きなままでいてもらうために、つく嘘が切なかったです。永遠の片思いから、かけがえのない存在に代わる様子に萌えます。
『ラクダ使いと王子の夜』
カラーのページが綺麗です。ラクダのサディークが可愛くて、お別れのシーンでは涙が出ます。おとぎ話のようにゆっくり流れるストーリーに、心がホッコリします。
『いびつな欠片』
弟の異常な執着愛にゾクゾクします。お互いにのめり込んでいく様子に、萌えます。
『くさった螺旋』
女生徒達からのイジメと、自分の玩具にするという理由で息子を引き取った、父親の過去が恐ろしいです。お互いに精神安定剤になっている危うい関係にゾクゾクします。このお話が一番好きです。
表題作である「ラクダ使いと王子の夜」はジーンとくるシーンが沢山あり、涙がポロポロとこぼれてくるほどでした。
読んでいて私は、カマルとアルファルドが出会うことはもはや運命だったのではないかと感じさせられました。
そしてカマルの親友であるラクダのサディークはこの物語に欠かせない存在だったと思います。
砂嵐が巻き起こっている中、最後の力を振り絞ってカマルをアルファルドの元まで送り届けた彼のカマルを大切に想う気持ちと強さに胸をうたれました。
この2人にはいつまでも幸せに過ごしてほしいと心から思います。
欲を言うともっと表題作を読みたかったです!
そして「PINGOLD」に掲載されていた2作が収録されていましたが、表題作との差が激しすぎて…。
私は「いびつな欠片」が怖かったです(><)
すさまじい兄弟ですね~
好き嫌いがはっきり分かれるお話だなと思いました。
キリヱさんのレビューにもありましたが表題作だけなら私も神評価でした。
全部で4つのお話が入っている短編集です。
高校生カップル(宇佐美くんと岸くん)のお話。
表題の砂漠のお話(アルファルドとカマル)。
兄弟(実咲と拓海)のお話。
親子(小金井秀明と中)のお話。
1つ目・2つ目は普通のお話なのですが、
3つ目と4つ目は、兄弟・親子という組み合わせなので
ちょっぴり歪んでます。
・・・・・・・ちょっぴり、とは言えないかな(^^;
親子のお話は短いながらもなかなかに狂気なお話。
でも、本気のイヤな感じは残りませんでした。
こういうお話、本当はニガテなはずなんですけどねw
絵がサラリとキレイな所為かな?それとも慣れ???
普通に読むことができました。
けど、兄弟や親子や狂気がニガテな方は読まない方がいいかもです。
表題作は本のトップではなく、二話目に入っています。一話目は「溺れる魚」という高校生のお話なのですが、これを読んだ時点で、神評価に疑問無しでした。前半二作は文句なく誰にでもお薦めできるものになっていますが、後半には読者を選ぶ少し挑戦的な作品が並んでいます。近親相姦だけでなく、陵辱等、抵抗があるもののオンパレードではありますが、一部の芥川賞受賞作品なんてそんなものですし、ただ病的な中に美はあるので、作品として受け取る事が出来る方には、是非読んでいただきたいです。
緒川先生の男の子の目は、切れ長で本当に美しくて美しくて、空や海が透けて見えるようです。この作品で先生の人物の美しさだけではない、色々な美を見せていただいたと思います。フレームワークや進行も素晴らしく、正直こんなに素敵な作家さんだったことを改めて知らされた形です。
私個人としては矢張り倒錯している世界は例え物語であっても、率先して見たいほうではないので、前半二作が気に入りました。表題作は勿論のこと、「溺れる魚」をトップに持ってきたのは、大成功だったと思います。学校のプールの澱み、塩素臭、光の反射が全体を通して漂っていて、思春期の鬱屈から再生、希望まで映しているようでした。
表題作は、非の打ち所のない王子、女の子にしか見えない程綺麗な身寄りのないラクダ使いの少年、二人ともとても純粋な人物たちで、砂漠の話なのに清涼で潤った空気が漂っています。周囲にも祝福された二人なので、読後感はとても幸福なものです。ラクダもとても愛らしいです。特に何か目新しいドラマがある訳ではないけれども、とても美しくて素敵な作品です。
後半に地雷が埋まっていようとも、前半二作だけでも一読する価値があると思える作品です。
「ラクダ使いと王子の夜」のように他作品と性質は違えど作風の勢いを滞らせることなく引き込まれる。
余韻を残しながらのフェードアウト、スイッチングが絶妙であり、なおかつ緒川さんの持味を堪能できる一冊。
歪さの中に見え隠れするそれぞれの愛の在り方、漂う哀愁感と狂気的なまでの執着。
「いびつな欠片」「くさった螺旋」は既読済ではありましたが、
二つの作品の中で登場してくるカップル達の「あやうい餐宴」を読みますと、また少し違った印象を受けるのではないかなと思いました。
どんなカタチであろうとも互いを強く求め合っているので、逃れられない宿命にあるんだと、より仄暗く深く感じられます。
町を出発してオアシスに辿り着き、それから砂漠をひぃひぃ歩いて、ようやくまたオアシスに辿り着いた…そんな雰囲気漂う素敵な作品集でした。
現在MAGAZINE BE×BOYで隔月連載中の『カーストヘヴン』がなかなか面白いので久しぶりに緒川作品引っ張り出してきました。
緒川先生はどの作品も似たような雰囲気が多くて、わたしはこの雰囲気は好きなのでどれもハズレなく読めておおいに結構なんですが、なかでもこの表題作は数少ないエロなしキスなしほのぼのかつ切ない読ませる作品ではないかと勝手に思ってます。
『溺れる魚』
男子高校生×2のおはなし。モテ男×水泳部員。
攻は相手が自分を好きになったら捨てる御曹司。そんな攻を受が好きになっちゃうお話。受が常にびしょ濡れでした。プールでのエチはびしょ濡れも一入でエロかったです。
最後の受のバイト先での注文する攻のセリフで、「岸隼人(受)をひとつ、つゆだくで」っていいですね、機会があれば使ってみたい。
『ラクダ使いと王子の夜』
これは王子とラクダ使いのラブというより、ラクダ使いとラクダの絆の深さにジーンときました。
緒川作品で唯一?受の上半身裸見て赤面するピュア攻ではないでしょうか。緒川作品のキャラは攻も受もクセのあるのが多いので、こういうピュアキャラたちのお話ももっと見たいです。書き下ろしでサラッとキスとエッチの事後の描写があります。
他2作品は、ガッツリ血の繋がった兄弟&父子のお話です。近親相姦ばっちこーいだし、しかも血縁者同士ものなのでたいへんおいしくいただきました。
『いびつな欠片』
弟×兄。いやー歪んでますね、どっちも!
才色兼備で親の期待を一身に受ける弟とそれを妬む兄。いくら勉強しても親の期待に応えられない兄は、弟が自分に邪な欲望をいだいているのを知り、それをネタに弟をどん底に蹴落とします。それ以来、弟は兄の身体に触ることを許されます。
兄の中に挿れたがっている弟に、それを許す条件として美しい顔を傷物にすることを促した兄。それを笑いながら受け入れた弟。
兄はどうがんばって勉強しても、親の望む大学に入れず、自分にはひとつも価値がないと悟る。そんな自分を、全てを捨てても欲しがる唯一の存在である弟を絶対手放すもんかという流れです。病んでます。大好物です。
『くさった螺旋』
父×息子。超人気俳優である父は、中学のときに女生徒から性の玩具としてイジメを受けていて、そのとき妊娠した女生徒との子供が受。当時イジメが栽培沙汰になり、父は自分の玩具にするために子供の親権を要求した。歪んでますね!
人気俳優の顔の裏側には、過去のトラウマから他者への憎悪が渦巻いている。それを吐き出すために毎晩…ではあきたらずいつでもどこでも息子を抱き、息子はそれを嬉々として受け止めている。
雑誌の父のインタビューで、父が自分から離れようとしているのを知った息子は、自分達の情事をわざと他人に見せ、そのことに怯え狂った父に自分が守ってあげると囁くラストで終わってます。父も異常ですが、息子がトチ狂ってますね。父に犯されているときのアヘ顔とか乳首が異様に腫れ上がっているのとかオオゥ…ってなります。
『あやうい饗宴』
『いびつな欠片』と『くさった螺旋』のコラボ。
どっちのカプもいびつでくさってます。
緒川先生、絵も安定してるし、面白くない作品がないし、エロもエロいし、定期的に新しい作品出してくれるし、安心して読める作家さんですね。カーストヘヴンも早くコミックスになってほしいなー。
表紙絵の作品に釣られて手に取らせてもらいました
何本か学生物とかもあって、このラクダ~のお話でしたが
学生物はちょっと自分的にはエグくて苦手なパターンでしたが
たまにはこういう雰囲気も味わうのもいいかもと
新たな開拓に喜んでおります(*´∀`*)
ラクダ~も学生物もなんだか雰囲気が不思議な感じがしました
ラクダ~では、自分の好みの設定だったのでw
ほうほうと微笑ましくなりながら読めましたし
学生物の・・・兄弟のでは、ハラハラしました(;´Д`)
お兄ちゃん怖いよ・・・弟どうした!!!
私的には山あり谷ありの1冊でした
緒川さんの作品は前々から好きで買っていたのですが、今回のは特によかった!!
表題作の「ラクダ使いと王子の夜」はメルヘンな雰囲気でまるで童話のようなお話でした。そしてこの話のメインといっても過言ではないラクダのサディーク!!初めてラクダに萌えを感じ、終始キュンキュンさせられました。
中でも私が一番好きなお話は弟×兄の「いびつな欠片」です
弟の実咲は兄である拓海に対していびつな愛情をかかえていて、ある事件をきっかけに実咲はたががはずれたように拓海を求めるようになります。拓海自身は弟を疎ましく思いながらも実咲の病的で異常な愛情が自分にのみ向けられていることに優越感を感じています。
暗いイメージがあるこの作品ですが、実咲が拓海の「そんなに僕に挿れたいか?」という問いに対して、「い、挿れたいです 挿れたいですっ!」と必死に言うシーンはシュールで思わず笑えました
最後の「あやうい饗宴」では実咲と拓海の立場が逆転していてこれまたツボで、どっぷりと緒川さんワールドに浸かってしまいました。
ただ私的にはモロ好みなのですが、前半と後半のお話の雰囲気の落差が激しく、前半のお話が好きな方には後半の近親相姦モノはきついかなと感じました。
あとがきで「くどい食材でもソフトなパンの間にはさんだら~…」のところはとても上手な表現でああ~!と納得させられました くどい食材をおいしくいただかせてもらいました これからの緒川さんの作品にも超期待です!
やっと手に入れることが出来た緒川先生のこの作品笑
ずっとほしかったけどどこも売り切れで死にそうでした
では感想いきまーす
表題作から始まると思いきや…違った笑
一番初めに収録されてたのは「溺れる魚」というお話
学園モノでしたー!!
攻めくんは恋多き男だけども相手が自分に好意を持つと冷める、そんな人
受けくんはそんな攻めのことを好きになってしまってとまどう
そんな話でした\( 'ω')/
いいね、青春だよ(´∀`*)ウフフ
受けくん、プールにいることが多かったんですが、つい「Free!みたい…」とか思ってしまった←末期
ちなみに表題作は、王子様と孤独な少年の身分差愛でした
なんというか世界観が美しい、なんかこうBLって感じを出さない作品でした
でも感動的、これぞ純愛って感じでした♪
ほかの二作品は…
私はヤンデレ好きじゃないんですよね笑
今までの作品もちらほら病みを見せつつあった緒川先生ですがここまでいくとは思ってなかった笑
まあでも緒川先生大好きな私なのでスルッと読んでしまいましたが笑
次回作も楽しみです\( 'ω')/
くどい食材でもソフトなパンにはさんだら食べてくれるのでは…と
緒川千世先生が書いておられるのですが、すごくいい考えだと思います。
表紙に惹かれて買ったのですが内容を見てびっくり!!!
でもソフトなパンのおかげで読み進むことができました。
先生の作品は、ラクダ使いと王子の夜 が初めてでした。
最初の溺れる魚で、ん?と思いオムニバスであることに気づきました。
溺れる魚は「水」(水しぶきとか、滴るプールの水とか)を奇麗に書いてて
とてもお気に入りの一作です。
次がラクダ使いと王子の夜なのですが、最初の出会いでハラハラしましたが、
最終的に幸せになってくれてよかったです。
おばあさん、おじいさんもやさしくて… あたたかい気持ちになりました。
問題(いい意味で)なのは、いびつな欠片 くさった螺旋 です。
これほど濃いお話を他で読んだことが無かったので衝撃でした。
衝撃過ぎて、いびつな欠片の前日譚の冊子を探して買ってしまいました。
もう1つ、あやうい饗宴という、いびつな欠片 くさった螺旋 の登場人物が
絶妙に絡み合ってより、物語を濃厚にしていました。
もうすっかり、緒川ワールドにハマってしまいました。
そこがいい!
そこに萌えポイントがありました!
緒川先生の作品は本当に幅が広いです。
表題作+3作品+コラボ1話収録されています。
[ラクダ使いと王子の夜]
1話収録。攻受表示なし。
アルファルド / 裕福なお坊ちゃん。
カマル / キャラバンの下っ端。青の民。
内容 : キャラバンの下っ端、カマルは交易地へ行く途中、砂漠で倒れているアルファルドを見つける。隊長に報告するが"砂漠で倒れた者は助からない"と言われてしまう。しかし、カマルはアルファルドを助け、交易地にいる間もアルファルドの意識が戻るまでつきっきりで看病をする。甲斐あって、アルファルドは意識を取り戻すが、青の民だからという理由だけで荷物を盗んだだろうと咎められてしまうカマル。アルファルドは、すぐに違うことに気付くが、カマルのキャラバンはもう発ってしまった後でー...
[溺れる魚]
1話収録。
攻 : 宇佐美 / 高3。自分が好きな人が嫌い。
受 : 岸 隼人 / 高3。水泳部。恋愛に興味がない。
内容 : 宇佐美(攻)についていい噂は聞いた事がない、そんな宇佐美が岸(受)は嫌いだった。
ある日、宇佐美が大人達に連れていかれそうになっているところを岸が助ける。それから、宇佐美と関わるようになり、岸は初めて恋を知る...。
[いびつな欠片]
1話収録。リアル兄弟モノ。
攻 : 小野田美咲 / 弟。17歳。
受 : 小野田拓海 / 兄。高3。
内容 : 弟が邪魔だった__。拓海(受)は美咲(攻)が自分の裸を見て自慰しているところを見てしまう。そこから始まるある兄弟の歪んだ愛のお話。
[くさった凱旋]
1話収録。リアル親子モノ。
攻 : 小金井秀明 / 父。俳優(芸名は金井秀)。人間不信。
受 : 小金井中 / 子。高3。
内容 : 俺は父さんの物__。父(攻)は中学生の頃、女生徒達の性玩具として扱われた過去を持つ。その中の1人が妊娠し、イジメが発覚し、裁判になり、父は損害賠償の代わりに親権を要求した。
その時の子が中(受)である。
そこから始まるある親子の歪んだ関係のお話。
[あやうい饗宴]
[いびつの欠片]と[くさった凱旋]のコラボ。
小野田美咲と小金井中が同じ学校で、先輩後輩関係。
表題作より、[いびつな欠片][くさった凱旋]を楽しみにしていました。
どちらの受、攻にも執着心とか独占欲があって良かったです!
きっとこれからも2人は離れられないんだろうなぁ。
[溺れる魚]は内容を知らずに読んだのですが、すごく良かったです!
岸君の宇佐美君のことを知ってるが故の嘘が切なかった...!
[ラクダ使いと王子の夜]はまさにハッピーエンド!!心からお祝いしたい!(笑)
ラクダのサディークがいい子すぎて...!サディークも生きててほしかった...。
またすぐに何回も読みたくなる一冊でした!!
表紙の絵がとても美しいおとぎ話のような表題作の他、
毛色の違う作品がいくつか収められている。
総体として、今まで読んだ緒川作品では一番好き。
近親相姦物が2つもあるが、基本的に絵が綺麗で
病んでエグい話というよりは、サラリとした味わい。
一つ目の水泳部の子の話は、いつでも濡れている雰囲気が良かったが
最後のまとまり方はちょっと簡単かなぁ……
途中まではすごくキュンキュンして読んだ。
表題作は、優しい雰囲気の物語。
主人公も健気で可愛いのだがラクダのサディークが泣かせる。
ラクダとラクダ使いと王子……の話。
緒川さんの漫画は、何冊か読んで絵や雰囲気は好みだけれど
リアリティの薄いペランとした感じが苦手だったのだけれど
こういう浮き世と離れた感じにすると、悪くないですね。
……ということで、キーワードは美しいファンタジーな一冊でした。
緒川さんは何冊か読んだのですがどれも一作目のような感じで、読みやすいけれどそこまで好みでもないという標準的な印象でした。
しかし、表題作!
素敵でした!
アラビア文化が好きなのでアラブ物を見るとすぐ手を出してしまいますが、大体が何だか日本人が拉致られて嫁になる話が多いので、本当に読みたかったのはこういう話ですよ!!と叫びたいくらいよかったです。
とても純粋で、穏やかなおとぎ話。
サディークの最期には、泣いてしまいました。
ううう、いい話だ。
それでその後の話を読んで「え?」
いや、病んだ話は嫌いではないし近親相姦は大好きなのですが、これの後にこれ?
本を分けて貰えたら、これはこれで好きになっていたような気もします。
しかし、ヤンデレは不得手かもしれません(泪)
表題作だけならば神なのですが、組み合わせがちょっとまずいのでこの評価で。
しかしこの作家さん、色々な話描かれるのですね。
その事に、かなり驚きました。
前半2作品はライトでよみやすかったです。
特に、ラクダはこの本のなかで可愛いはなしでした。
私が好きなのは後半2作品てす!!
「いびつな欠片」
弟:×兄で弟のヤンデレっぷりが最高にイカれてました。私はヤンデレ大好きなのでこの位のいかれっぷりは良いです。
中々コミックスでは、ここまで振りきってるのを出してくれないので貴重な作品だと思います。
結局、兄の方もヤンデルのではと思う話でした。
「くさった螺旋」
こちらも、近親相姦作品ですがあからさまに父も息子もイカれてましたね。
緒川先生のヤンデレさんは結構振りきってる方が多いのですね。
過去のトラウマで女性が嫌悪の対象でしか見れなくなってしまった父が可哀想とも思いましたが、まぁ2人で頑張ってとも思いますね。
人それぞれ心の闇が意外と深くいい味を出してる1冊だと思うので、覚悟を決めて読むのが良いかと思います。
ヤンデレ作品が好きな人は読むべし(*^^*)
『くどい食材でもソフトなパンに挟んだらみんな食べてくれるんじゃないか・・・』
すごい発想ですね。(^_^.)
たしかに、今回はダークな作品とソフトな作品が混ざっているので
イイ感じに楽しめるのではないでしょうか。
『溺れる魚』
これ、好きかも・・・と思った作品です。
口には出さない人の想いがいつかどんな形で爆発するのか・・・
いくら隠していても、気づかないふりしても
一番よくわかっているのはやっぱり自分・・・
幸せになれて良かった・・・
『ラクダ使いと王子の夜』
舞台が異国なのでまるで夢の中の話のようでした。
また、主役のカマルが健気で純粋な男の子。そして相手のアルファルドも好青年。
もう、この二人が幸せにならずして誰が幸せになるっていうのか・・・
一度はあきらめてカマルを手放したアルファルド。
でも、らくだのサディークのおかげで再会、ハッピーエンド。
安心して読める作品です。
『いびつな欠片』と『くさった螺旋』
兄×弟と父×息子
PINK GOLDで読んだことありました。
やっぱり近親相姦はあんまり好きではないかな・・・(T_T)
兄弟、親子というだけでなく、あまりにも異常な関係にでちょっとゾクッとします。
でも、これも人間の闇の部分なのかな・・と思うので否定はしません。
評判通りの作品です。
緒川さんの新刊ということで迷わず購入しました。
表紙が素敵。
でも中身はピュアとアブノーマルのふり幅がかなり大きいです。
緒川作品で一番最初に読んだのがPINK GOLDに収録の「いびつな欠片」で
歪んだ愛情とか矛盾した感情の表現がとても好きな作品だったので
こっちのテイストが好きなら一冊まるごと楽しめると思います。
タイトルになっている「ラクダ使いと王子の夜」
純粋に人を想う気持ちがストレートに描かれていて
なんだか絵本みたい。
一番好きなセリフはアルファルドの
「認めるよ 降参だ」
最高に萌えさせていただきました。
待ってました緒川千世さんの新刊!!
っとばかりに本屋に走り購入。読んでみて、しばらく内容の濃さに幸せのグロッキータイムを味わいました。これは読むのに体力がいる。SAN値削られました。
内容は大きく分けて四つのお話、そのうち三つは暗めのシリアス路線でした。
最初の溺れる魚は、緒川さんによくある天邪鬼なタイプの二人。個人的にこの話が一番好きかも知れませんでした。誰も好きにならない男と、自分のことを好きになった人を嫌いになる男、ぶっちゃけると二人とも最低な人間の部類に入ると思います。クズ好き
好きって言ったら終わってしまう恋だから、二人して嘘をつきあっているような感じです。お前ら両思いなんだよ!くそ!ってついつい思ってしまうけどそこがうまくいかないから萌えるんです。
表題のラクダ使いと王子の夜は、一言でいうなれば可愛い。シンデレラストーリー。多くは語りません、唯一の幸せな話。でもやっぱりちょっと切ない。
残り二つのいびつな欠片とくさった螺旋は、どちらとも近親相姦もの。
えげつない、そこがいい。
ただその一言に尽きます。気になる方は買うべき!
表題作の「ラクダ使いと王子の夜」は唯一、ほのぼのとした作品でした。
ラクダのサディークが気を失っているカマルを乗せてアルファルドの所まで連れて行き、力尽きるって言うところは涙が出そうでした。
同時収録の「いびつな欠片」は弟×兄なんだけど、弟が兄をを抱くために異常な行動をしてしまうって超異常愛でしたけど、全然嫌な感じではなく、むしろはまっちゃいました。
「くさった螺旋」は、「いびつな欠片」に負けないぐらいの父×息子の異常愛の話で、
女性にレイプされてできた子供をオモチャにするために、親権を得るってって衝撃でした。。。
待ってました、緒川先生の新刊‥!!
今回はアラブラブかあ。
読んだ事無いから楽しみだな~、
くらいの軽い気持ちで読んだ私が馬鹿でした‥‥。
どう言葉に表せば良いか
分からないんですけど、この一冊、
緒川千世ワールド炸裂してます!!
まさか、緒川先生のレベル高めな病みBLを
拝む日が来るとは思いませんでした。
そして、表紙がとても綺麗です!
BL漫画の表紙とは思えない様な、
絵本の表紙みたいで
この表紙に惹かれて購入する方も
少なくないのではないでしょうか。
『溺れる魚』
自分を好きな人は嫌いな男と
誰も好きにならない男、
二人の男子高校生のお話です。
水泳部の岸は、何処か全てに冷めていて、
岸とは正反対な宇佐美に
めんどくせぇから俺は恋愛はしないと言う。
そんな岸は、泳いだ後濡れた髪を拭かない為、
校内でも濡れた儘居るのですが
それが無駄にエロい///
水の中で気持ちを沈める瞬間が好きと言う岸、
某アニメの、俺はフリーしか泳がない系男子が
頭の中に浮かんで来たとは
言わないでおきますね、ごほん。
宇佐美の言葉で
宇佐美に恋をした事に気付き、
自分を好んでくれている宇佐美の気持ちが
この儘で居てくれる様に嘘を吐くしかなかった岸。
その、せめてもの気持ちが切なかったです。
「俺を好きな人が嫌い」と言う宇佐美。
その言葉に、岸、そして宇佐美自身も
縛られてるんだろうなと思うと胸が苦しくなりました。
終盤の、宇佐美がプールサイドの網に手を掛けて
「抱かせろよ」と言うシーン、
無駄に色気漂わせてたから
何だこの男子高校生~~~///と
自分の太腿を叩きながら悶えました(勿論一人で)
最後迄二人の色気に翻弄されっぱなしでした。
『ラクダ使いと王子の夜』
キャラバンの孤独な少年と、
壮大な夢を抱いている
優しいハートの持ち主で
王子様みたいな‥、
そんな二人のお話です。
この一冊で唯一の優しいお話では
ないでしょうか(笑)
読んでて心が温かくなる、
とてもほっこりとするお話です。
この表題作のスタートがカラーなのですが、
大変美しいです。
親友のラクダのサディークと共に、
大きな砂漠で生きるキャラバンの少年、
カマルが非常に可愛らしいです。
とても広大な優しい心を持っていて、
それを知っている為か動物達にも好かれるカマル。
何かあったら消えてしまいそうな、
そんな印象を受けるカマルの
一つ一つの表情が物凄く繊細で、
思わずうるっとしてしまいます。
そして、カマルが砂漠で出会ったアルファルドは、
大きな大きな砂漠で孤独なカマルを
包み込んでくれる様な。
壮大な夢を描いている、
崇高な魂の持ち主だからこそ
繊細で可愛らしく、
優しいカマルに惹かれたんでしょうね(*´ω`*)
「行かないでくれ。
私の人生で最初で最後のわがままだ」
このアルファルドの台詞と、
そんなアルファルドの言葉に
綺麗な涙を流すカマルのシーンが
とても印象深いです。
二人の使命は、大きさは違うけれど
自分達にとってはとても大事なもので。
サディークが、カマルをアルファルドの元へ
連れて来たところは何度読んでも泣けます。
サディークは、孤独に光るうみへび座と、
大きな砂漠を照らす月が消えぬ様に、
いつ迄も見守っている事でしょう。
『いびつな欠片』
弟 × 兄の近親相姦ものです。
PINK GOLDに掲載したお話みたいですが、
これまた素晴らしい程歪んでます(笑)
拓海の弟、実咲の顔が
かなり好みです///(そんな事聞いてない)
通ってる高校が違うというのに、
雨が降って来たからと、
傘を持って来てくれた
実咲を傘で殴る拓海に
心底ムカついたのですが(笑)
自分は傘をささずに
兄の後ろを着いて行く実咲の姿に涙。
何だこの兄弟‥、と思いながら
読み進めたのですが、まさかの‥‥。
拓海の身体を貪る実咲の
表情がエロいったらなんの‥!!
何をされても表情を変えない拓海に
突っ込みをいれながら
実咲の豹変っぷりに萌え転げました///
こんな関係になった道筋も
これまた歪んでまして‥‥、
もう突っ込む時間さえも与えない程
この兄弟、ひたすら歪んでいます(笑)
一つ申し上げるとしたら、
実咲の顔が焼け爛れたところは
とても痛々しく見てられませんでした;;
『くさった螺旋』
父親 × 息子の近親相姦もの。
痛々しい過去があり、
その過去を忘れられずに居て苦しむ
人気俳優・金井秀と、
自らの身体を捧げ父を支える息子の小金井のお話。
このお話も歪みっぷりが凄いです。。
病みBLに慣れてない私は
完全に疲れ果てました(笑)
それにしても、緒川先生は
狂気に満ちた表情が本当にお上手ですよね!
読んでる最中、
背中にぞわりとしたものを感じる程でした。
父・金井の豹変っぷりと
実の父親に犯されている時の小金井の表情も
本当に素晴らしく、
もう何も言う事はありません‥(笑)
正直、只ヤッてるだけで
これと言った萌えが存在しなかった気がします。
終盤部分の、父・金井の「お前、まさか」の
意味が何度読んでも理解出来ず、
未だに頭を抱え込んでる馬鹿に
どうか教えてやって下さい(土下座)
『あやうい饗宴』
『いびつな欠片』の拓海と実咲の兄弟と、
『くさった螺旋』の金井と小金井の
親と息子の四人のお話です。
実咲が、拓海に向ける歪んだ表情で
ご飯三杯はいけますね。
『ラクダ使いが消えた朝』
この一冊の中で一番好きな二人を
最後に拝めて満足です(*´▽`*)
お帰りなさいアルファルド!と
抱き締めてと言うかの様に
両手を広げて言うカマルが兎に角可愛い;;
この二人の、真っ直ぐで純粋な気持ちが
読んでる側をも癒してくれます。
と言う事で、新たな緒川千世先生の
世界観を見れて良かったと思います。
表題作の二人には、
精神的にとても救われました(笑)
アルファルドとカマル、
何時かまた見れたらと願う程大好きな二人です。
表題のラクダ使いと王子の夜は切な甘く、とても心が温かくなる素敵なお話でしたが、ダーク系が大好きな私は「いびつな欠片」と「くさった螺旋」が大好きです。
『いびつな欠片』
何でも器用にこなす弟×劣等感兄
↑と、簡単に書けばこうなるかと思いますが、これだけじゃ全く説明にならない複雑な作品です。
親の期待を弟に向けさせない為に、弟を陥れて満足感を得る兄。
兄のことが大好きな弟は、兄の言うことを全て聞いてご褒美を貰う為にわざと受験を失敗したり犯罪を犯したり…。
最後の最後にある、執着攻×淡白受と見せかけた素晴らしいオチが最高でした!
『くさった螺旋』
超人気俳優父親×ワケアリ息子
壮絶なトラウマがある人間不信父親と、飄々としたチョイ悪リア充みたいな息子のダーク物語です。
ただの美しいお父さんかと思いきや…非常にバイオレンスな家庭に驚愕。
しかし本編で語られる父親の過去を見れば「あぁ…」と納得。
幸せそうな笑顔で「俺は父さんのもの」と言う息子が…あぁ…あぁ…。
所謂メリバと呼んでいい作品だと思います。
メリバ好きな方に是非オススメしたい作品です!
すごい…ふり幅すごい…。
とても綺麗な絵でとても好きです!
私は兄弟とか親子の血縁が好きだしヤンデレとか闇要素も平気なので
収録作品は全部楽しく読むことができました。
できましたが…何故ラクダさんのお話しと一緒にしちゃったのか(笑)
読みながらテンションを何処へ持って行ったらいいのか気持ちの切り替えに苦労しました。
でも好き。
動物ものにも純真な受にも弱いので、ラクダさんの話は涙ボロボロ出ました。
血縁ものはハラハラしたりドキドキしたり、一緒に病んだ要素を楽しみました。
まだ隠している作風があるのかな。
次はどんな視点からの作品を読めるのだろうと、次回作が楽しみでならないです。
「ラクダ使いと~」は心が震えました。電車の中でしたが、アルファルドと別れて砂漠に踏み出すカマルのシーンでじーんときて泣きそうになりました。エロはないですが、こういうBLも良い!
「いびつな欠片」
弟→兄と思いきや、弟←兄とか。好みどストライクです。身体をエサに弟の人生を踏みにじるとか。たまらん!!
「くさった螺旋」
父×息子はちょっと苦手だったのですが、これはいい。父の執着心とか息子の独占欲とか。萌えないはずがない。
だまされてはいけない。
アラブ風のカバーイラストが実に素敵なこの本、本文にもカラーページはそのまま再現されていて、その美しさは感激ものです。
ラクダも実にカワイイし、ストーリーもほんとにロマンチック。
と、こんな飛びきり優しく甘い表題作の本に取り合わされた他の作品は、痛さも病み具合もまた飛びきりで、
甘さと痛さの天秤は釣り合っているけど、18禁級の病みや痛みが苦手な方はちょっと気をつけた方がいいかも。
絵がすっきりしているので、かなり痛かったりグロかったりする展開も、割合サラッと読めちゃったりはするのですが、手放しで万人向けにオススメとは言えないかな。
でも、甘いのも痛いのも、エロなしもエログロもなんでもバッチコイのお姉様には、端から端まで楽しめて、美しくて、超お得!かな。
(詳細は皆様が書かれているので感想のみを)
優しいお話から痛いお話までいろいろ掲載されてますが
らくださんの魅力で全て払拭されるような読了感でした。
事実、その後も何度からくださんのお話を読み返してます。
装丁もカワイイし、1冊おとぎ話のような表題作でも良かったかも。
水と砂と血の短編集。表紙に惹かれて購入しましたが、どの話も読みごたえがあってお得な1冊でした。
◆溺れる魚(トラウマ癒され高校生の青春)
「俺は 俺を好きな人が嫌い」
真の愛を求めて得られずにいる高校生・宇佐美と
「本音は全部 水の中に置いていく」
上辺だけの世界を嫌って水中に潜る同級生・岸
どこか諦めていて貪欲になれない2人ですが、お互いの存在が心地良く、少しずつ期待が膨らんでいきます。臆病な気持ちがせつなく、常に濡れている岸がエロく、若さの中にある希望が爽やかな青春ラブでした。
◆ラクダ使いと王子の夜(アラブ身分違い)
富豪の息子・アルファルドと、身寄りなくキャラバン隊に引き取られた少年・カマルの話。接点のない2人が偶然出会い、束の間の休息の時を過ごします。いつしか芽生える愛。幸せな日々。けれど、交わるはずのなかった2人の人生は、また元の場所に戻らなければならず。
「帰らなくちゃ 僕の生きる場所はここじゃない」
別れを決心した2人を、月と星と砂とラクダがハッピーエンドに導いてくれます。
◆いびつな欠片(弟×兄近親相姦)
優等生でなければならない兄。優秀な弟の存在は邪魔でしかない。ある日弟が自分に性欲を抱いていると知り、優越感に浸る兄。兄を抱くためなら何でもする弟と、自尊心を保つため弟を蔑む兄の、いちゃらぶストーリー。
「僕の体には一縷の価値も生まれはせず 他を貶めることでしか自分の価値を見い出せず」
いつかこの関係が崩れてドロドロになる続編希望!です。
◆くさった螺旋(父×息子近親相姦)
性的いじめを受けていた父と、望まれない妊娠の末に生まれた息子。表向き人気俳優の父の暗い感情を一身に受けてきた息子。父が自分にだけ見せる姿は、究極の存在意義。
「大好きな父さん。俺を捨てるなんて許さないよ」
◆あとがき
「くどい食材でもソフトなパンの間にはさんだら、みんな食べてくれるんじゃないか…みたいな読みきり集です」
…(笑)
全部で4カプの短編集です。
一番好きだったのは、「溺れる魚」でした。
お話もちゃんとあるのだけれど、何よりも雰囲気が素晴らしかった。流れる線の美しさと純粋さとエロティシズムの混在する空気感はBLの醍醐味の一つですが、高いクオリティでそれを表現できている作品は少ないのが現実。「誤算のハート」に通じるものを堪能できました。
表題作は、ラクダちゃんに涙を誘われました。
ラクダ使いというか、ラクダと仲良し、という感じでした。珍しく純粋な温かいお話。
兄弟もの・親子ものは、がらりと変わって歪みまくってました。強い執着愛、でもどっちが?というのが、よかったです。先の二つのお話は、なんとなくハッピーエンドだったのですが、あとの二つはその後どうなっちゃうんだろう・・・と気になってしまいました。
描き下ろしでその後もあったんだけど、先の見えない感は相変わらず。
毒を味わいたいときにお勧めなお話でした。
ふり幅の広い短編集です。ただこれだけ振れるからこそ、面白い作品が描けるんだろうなぁと感心もしました。
これからも作家買い確定しました!
わぁ、これが緒川先生だなんて信じられない…。
と思うくらい、いつもと空気の違う表紙絵。
大好きな緒川千世先生の、振り幅の広さをみせつけられたような、バラエティパックのような一冊でした。
「溺れる魚」は高校生のお話。
誰も好きにならない、水の中が大好きな水泳部員と。
自分を好きになる相手だと冷めてしまうもて男の、水もしたたるお話。
緒川先生らしい、エロティックな中にほんのりダークな面もありつつ。
美しくて優しくて切ない。
二人の家族も絡んで短い中に細やかな要素が隠れています。
個人的萌えが詰まった、かなり好みなお話でした。
「ラクダ使いと王子の夜」砂漠のお話。
小さな旅の商人たちの中の青年と、アラブのセレブの純愛もの。
色白でからだの弱い少年は、旅の途中でいき倒れの男を拾います。
やがて旅を終えた少年のもとへ、あの時の男があらわれて…。
動物と話ができたり、一人だけ肌の色が違ったり。
そんな不思議で孤独な少年と、命を救われた青年の、切ないほど優しいとってもピュアなお話。
ギャグもダークも無いし、緒川先生の新天地かも?
「いびつな欠片」兄弟のかなり痛々しい近親相姦もの。
賢くて両親に期待されている兄と、自由で美しい弟。
弟は兄を異常なほど慕っていて…?
正直、一回読んだだけではちょっと弟の感情が掴みづらかったですが。
お兄さんの心の葛藤とか自分勝手さが、不思議な魅力のお話でした。
「くさった螺旋」父息子のさらにひどく痛々しい近親相姦もの。
有名俳優の父と、自由人な感じの息子、父のファンのいじめられっ子。
高校の三者面談に父がやって来て…。
お父さんの過去はたった一コマなのに、強烈なインパクトでした。
息子の心なんてまるで見えない自分勝手でかなり病んでる人で。
息子も負けないくらい病んでいるので、ある意味バランスのとれている二人です。
後半の近親相姦二編は、ピンクゴールド1と2に入っていたものでした。
かなりダークですが、これぞ緒川先生なのかな?と思いました。
好みとしては、父息子の方がインパクト強くて好きでした。
四つの話は振り幅が広くて。
中には、この振り幅についていけない人もいるかもしれませんが。
私には丁度良い具合の幅でした。
ダイヤモンド・トルコ石・琥珀など、様々な宝石の詰まった宝石箱のような一冊です♪
ネットで見た表紙の美しさに惹かれ、購入しました。
実際に手にとってみると装丁が綺麗で本当に美しいです。
表題作を含めて4作の短編集+書き下ろしが含まれています。
【溺れる魚】
自分のことを好きな奴が嫌い、という男子高校生と誰も好きにならない、という男子高校生のお話。雨やプール、お風呂が出てくるのでビショ濡れ率が高く、色気がすごいです…!
【ラクダ使いと王子の夜】
まるで童話のようなお話でおもわずほっこり。
アラブBLは読んだことがなかったのですが、キャラクターも可愛く非常に楽しめました。
ちなみに扉絵と最初の2pがカラーで大変美しいです。
【いびつな欠片】
弟×兄の近親相姦もの。
先ほどのほっこり作品を読んでからこれを読むとびっくりします。
もうとにかく歪んでいます。
【くさった螺旋】
こちらも父×息子の近親相姦もの。
緒川先生は狂気に満ちた顔がお上手ですよね!
読んでる最中は背筋がぞわわっとしましたw
病みBLが含まれているとは知らなかったので少し驚きましたが
緒川先生の幅広い作風を見れて良かったです。
すごい緒川千世‼︎って感じの1冊でした‼︎笑
まず、表紙なんですが、デザインが美しい‼︎
まるで絵本のような美しい表紙でした。
BLとは思えない‼︎笑
お話は、短編集が4つに書き下ろしが
入っています。
まずは、高校生のお話。
恋愛に興味がない岸と
好かれると冷めてしまう宇佐美。
宇佐美に恋をしたことに気づいた時には
好かれるために嘘をつくしかなかった岸。
その、せめてもの気持ちとか切なかったです。
表題作のラクダ使いの話。
このお話は、2話目に入ってるのですが
なんと、スタートがカラー‼︎
なんだか力の入れ方を感じます。
この1冊では、唯一の優しいお話でした(^^)笑
人がいいカマルが砂漠で倒れていた王子様を助けた
ところから始まるこのお話。
本当におとぎ話の様でした。
単純だけど、キュンうるなお話でした。
残りの2作は、PINK GOLD搭載のお話。
歪んだ兄弟と歪んだ親子のお話でした。
緒川さんらしい歪んでいて、暗いお話。
このおはなしには、書き下ろしも付いていて
書き下ろしも歪んでいました(^^)笑
まさに、緒川千世‼︎って感じの
どこか危ない歪んだ感情の1冊でした。
表題作のラクダ使いとの振り幅が広く、
表紙の美しさとギャップがある中身でした。笑