「後悔する事になったっていい、 俺はあんた(先生)が大事なんだよ」

Evergreen Days

Evergreen Days
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神67
  • 萌×246
  • 萌30
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
15
得点
612
評価数
150
平均
4.1 / 5
神率
44.7%
著者
里つばめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784864420839

あらすじ

平凡な高校生活を送る拓真の前に化学教師の高坂が現れた。
先生らしからぬ言動や振る舞いに驚きと興味を覚える拓真だったが
ふとした仕草、言葉に触れるたび興味から恋愛感情へと気持ちは
加速し…。煙草のやりとりから始まった2人、お互いの立場を超えた新たな関係が今始まる―ー!
描き下ろしは大学生になった拓真と先生の濃密なラブライフを
収録☆

表題作Evergreen Days

沢本拓真,高校生
高坂亮,化学教師

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数15

意外と純粋な高校生×飄々とした先生

◾︎沢本拓真(高校生)×高坂亮(教師)
拓真がタバコ吸ってたり、ちょっとヤンチャな感じなのに、恋愛について同級生や木村先生、さらには高坂にまで話せるところに違和感をもったり、そこが可愛いと思ったり。こういう作品にありがちな荒れてるお家ってわけでもなく、素直な子です。

高坂も教師キャラではあまりない雰囲気で新鮮!極端におじさんっぽくなく、飄々としてます。
思慮深そうなのに結構あっさり男子生徒と付き合っちゃうのは不思議でした。ラブコメならまだしもリアル系の作品で、然程追い詰められずに生徒と付き合っちゃうのは、少々大丈夫かこの人…と思ってしまう。

生徒×教師の禁断感がほぼないところで違和感が拭いされずこの評価ですが、沢本が大学生になった後日談は、先生の色気がましましで非常に良いです。

0

青春ですね!どうしても諦められない気持ち

意外な受け攻めでした。どっちかなー?と思ってたら。

高校一年で好きになって諦めきれずに何度も何度もアタックして。
花束を持って訪ねるところはキュンときました。こうやって会えて話せるなら花束は無駄じゃないって。どうしても好きで好きで。
そんな気持ちが少しずつ先生に伝わっていって先生の気持ちを掴んだのかな?

14歳差かあ。最初は先生の方が背が高かったのに。
少しでもイチャイチャしたい攻めとの攻防。大学第一志望に一発合格したらご褒美は合鍵だったのかな?
描き下ろしがとっても良かったです。
カバー下の成長期の攻めの食欲に食べてないのに胃もたれする先生(笑)
ずっと続いてなによりです。

読み終わったら小沢健二の、強い気持ちー強い愛ーって頭の中で流れました。

0

失敗してもすぐ軌道修正できる若さは強い

 生徒×教師もののジャンルでは、私の中でかなり印象に残る作品となりました。生徒の沢本が教師の高坂を好きになるそもそものきっかけは若干リアル感が薄いかなぁと思いましたが、それ以降の2人のやりとりは本当にリアルに感じたんですよね。沢本が告白して、高坂が未来ある若者を迷わせたくないと暗に拒絶するのはよくある展開です。が、沢本が高坂と上手くいかないことへの苛立ちを友人にぶつけたりする感じとか、高坂が沢本を端から拒否したり避けたりする時と、流されたり彼に真面目に向き合ったりする時とのバランスの取り方などが、すごく自然でその時の2人の心情も分かりやすく、まさに今どこかの学校で繰り広げられていてもおかしくないくらいに感じました。

 高坂の拒絶は長く沢本はなかなか報われませんが、最後の押しで花を持って高坂の家を訪れた彼の粘り勝ちはお見事でした。バイトの給料で彼にとってはけっして安くなかったであろう花を買った沢本。高坂に「時間も金も無駄にするな」と返されても、「先生が喜んでくれて花のお陰で今話せてるんだから、全然無駄じゃないし惜しくない」と言い切ってみせるシーンは、いじらしさと男前さが相俟って沢本の魅力を格段に上げたシーンだったと思います。ここは名シーンでしたね。大人でもこんな純粋な台詞をすぐ返せる人はそうそういないでしょう。高坂が沢本を受け入れると決めてから一気に甘くなったりはしませんが、高坂が嫉妬を見せたり濡れ場もあったりと、確実に以前とは違う恋人としての関係性を築いているのが分かる、という程度の静かな雰囲気の変化に萌えました。

0

諦めずもう一度読んでみてよかった!

BL漫画を読み始めたばかりの時に読んだ作品です。
まだBLはファンダジーだと言われてる意味がよくわからない時期でして、BLの世界に惹かれて読んでいるものの、まだ真の楽しさがわかっていない時期だったと思います。
そんな微妙な時期に読んだので、この世界観のよさがイマイチわからなくてサラ〜っと読み終わってしまったのをよく覚えています。

そして、良くも悪くも色々な作品に触れてから再度この作品を読んだのですが、自分でもびっくりするほど印象がガラリと変わりました。
結果から言うととてもよかったです。
高校生らしいまっすぐで情熱的な攻めと現実的で道徳的な受けである先生のやりとりがとても清々しくて気持ちよかった。
話の内容としてはごくごく王道なのですが、生徒の気持ちを先生が受け入れるまでの過程をこんなに丁寧に、かつリアリティある描写で描かれている作品はあまりないと知ったから余計に心動かされたのだと思います。

ちょっとした先生の言動で気になり始めて、それを隠さずにぶつける攻め。
そんな生徒の気持ちを最初は適当にいなして流そうとするのですが、その熱い熱い情熱に最後はほだされて受け入れる過程がゆっくり丁寧に描かれています。
その流れは一貫して穏やかなのですが、要所要所でグッとくるセリフが入ってくるので一途な高校生っていいなぁと思ってしまうのです。

先生に先のことを考えて大事にするものを選べと言われて、
今はどうでもいいのかよ?後悔する事になったっていいよ。それでも今が大事なんだよオレは。あんたのことが大事なんだよ。
とはっきりと言うのです。

とても心に染み渡るセリフでした。
こんな風に考えることができるっていいなぁって素直に思ってしまいました。
こんな素敵なセリフを言われてほだされない人はいないですよね。

先生が決定的に攻めに惹かれた部分がはっきりとは描かれていないので、モヤモヤしてしまう人もいると思うのですが、(最初は私もそうでした)
攻めは常に自分の気持ちをぶつけていたので、少しずつ少しずつ先生の気持ちが傾いていったのだろうなと解釈しました。

大学生になった攻めと先生のやりとりも微笑ましくて、最後に色っぽい先生の姿も拝めて幸せいっぱいで読み終わりました。

もし一度読んで自分に合わないかもなぁと思った方がいたら、ぜひ時間を置いてまた読んでみてくださいね。

11

自然に流れていく日常が魅力的に描かれていました。

すごく常識ある対応をする先生で、先生目線で共感しながら読んでました。
高校生を見てると眩しく感じる感覚とか、
恋愛で悩むのが羨ましいとか、、
わかるわー、年取ったなーっ思いながらw

主人公の高校生は、やることすべてが若いなーって感じでした。
ほんの少しのきっかけで相手を意識し始めるし、将来のこと言われてもわからないし、何も深く考えていないだろうし、駆け引きとかわからずぶつかって行くのみだし。。
行動や気持ちの動きなどがとても高校生らしく描かれていました。

制服のまま連れて歩けないからと上着を貸すシーンは萌えました。

ただ先生が生徒に魅かれた気持ちがよく変わらなかったかな?
押し切られたんだろうけど、もう少し踏み込んで欲しかったです。

なぜか心に残る作品でした。

2

雰囲気がGOODな作品

まるごと一冊全部がひとつのストーリー。


よく“BLはファンタジー”などと言われますが、
その中でもリアルっぽい作品もありますよね。
これがまさにそんな印象を受けました。

描かれているのは高校の日常。
先生のオトナな態度や沢本くんの焦る様子。
ほんとーに有りそうだなぁと思いつつ読みました。
そして先生がかわいい!
おとななフリして色々な気持ちを隠しているところ・・・たまりませんw

初めて読んだ作家さんで、絵が時々不安定な感じをうけたのですが
ストーリーは面白かったです。

1

生徒×先生

良かったです!
ちるちるで里つばめ先生の新刊の紹介とインタビューがあって気になってこれ買ってみました。

生徒×先生の話。
ちょっとヤンチャだけど不良過ぎない拓真に周りの高校生たちもちょっとおバカで、先生とも仲良くて青春て感じで楽しめました。

先生に恋する拓真が可愛いです。
ドジッ子な先生も可愛いです。

先生は甘いの苦手らしいですが、拓真は甘いのが好きらしくマシュマロココアのように甘いカップルです。

ゆったりとした日常な感じが好きです。
二人の関係が長く続くことを願います。

3

思春期の気の迷いと思いたい大人と、恋に真剣な子供

タバコは吸うけれども不良というわけでもなく、今を持て余しているごく普通の高校生拓真が、ふとした瞬間に高校の高坂先生に恋に落ちてしまう。

先生はもうどこか人生をあきらめているいわゆる「大人」で、高校生の拓真は恋に真剣に向き合う「子供」・・・

無鉄砲な熱さをもう忘れてしまった「大人」からすると、そんな「子供」の熱さや一途さは怖くて危うくて・・・だから必死で「一時期の気の迷いだ・・・」と、拓真を諭して、スルーする。
でも、「子供」である拓真の方が真剣に悩んで恋にしっかり向き合っている分、どんどん大人になっていく・・・、恋を知って成長していく拓真とともに思春期の頃を思い出して切なくなってみたり、「大人」という立場の枷に捕らわれて恋から目をそらすヘタレでずるい(イライラはするけれども。なまじその気持ち分かるだけに責められない。)高坂先生を見ていて身につまされたり・・・

最終的には拓真の頑張りでハッピーエンドになって本当に良かった!!
リアルにサヨナラエンドでなくて本当に良かった!!

さりげなく脇で拓真をサポートする友人の存在も印象的です。

短編ではもうすっかり立場逆転なその後の二人が見れます。


5

高校生ならではの、戸惑いと一途さ。

個人的に“生徒×先生”って、どうしても“先生×生徒”より萌えるのですが
こちらの作品は“生徒×先生”のお手本のような印象を受けました。

どちらもノンケで、男と恋におちるなんて思いもしなかったのに
生徒の本気にほだされてしまった先生。

沢本が高坂先生を意識して、好きになる過程は
さらっと読むと「…そんくらいで?」って思わなくもないですが
何度も読み返す事で、
高坂先生の意外な対応や、他の先生から煙草の事を誤魔化してくれたり
血が苦手なのに怪我を処置してくれる優しさ、
積み重なるものが恋でもあるんだよなぁと感じました。

先生って、身近なようで年も立場も全く違う人間で
学校での様子以外は知らない事ばかり。
少し踏み込んでみると、もう真っ逆さま。
自分が生徒だから優しくしてるんだろうけど、
それだけじゃない気がしてしまうのも無理はないし
いくら自分の想いを否定されても、諦められるわけもない。
男だから、若いから、それだけで拒まれたくなんかない。
自分の気持ちが間違ってるとか、無駄な時間なんて言われたくない。
未来より、今が大事としか思えないのに受け止めてもらえないツラさは
もどかしさと納得できない歯がゆさでどうにもならないでしょう。

しかし、高坂先生からしてみると、拒むしかないですよねぇ…。
輝かしい前途ある普通の男子高生ですもの。
道を踏み外させるなんてとんでもないですし!!
きっと狭い視野の中の勘違いだから、目を覚ました方がいいと思うのは
大人なら当然ですもん。
それでも向けられる一所懸命な想いは撥ね退けられず
ほだされてしまう高坂先生。
背徳感もありながら、実は自分がその先捨てられてしまう事が怖かったというのも
すごくわかりました。
沢本の世界が広がれば、きっと自分の存在は大したものじゃなくなる。
まっすぐ向けられる“好き”に囚われてしまいそうな先生が素敵でした。

沢本の友人(悪友に近い?)・山下の存在がポイント高かったです!
「好きになったかどーかの判断基準?勃つかどーかだろやっぱり」
さくっと言ってくれて笑いました☆
シンプルだけど、それはかなりアリなんじゃないかなw
でもさ、男子たるもの、好きだから勃つのか
勃つから好きだと思ってしまうのか
わからなくなる時もあるんじゃないのかい?若いと尚更。と
余計な事を考えてしまった私ですw
バイト代で抱えきれない程の花を買って先生の部屋を訪れた沢本に
きゅんとはキましたが
高坂先生同様「もったいないだろ」と思ってしまったということは
恋愛力が無いって事なんだろうな……。
愕然としましたw

描き下ろしの『sugar days』は
文字通り甘い日々であてられましたが
ちゃんとHシーンを拝めてすっきりしましたw
やっぱり年下攻めってがっつくのがたまんないですよね!!!
それに“溺れそうで怖い…”と思う先生、もう遅いですから!

カバー下の4コマがとてもセンスがあるなーと感心してしまい、
また里さんのコミックスが出るのを心待ちにしています♪

3

この表紙にまずグイグイ引き寄せられ……

結果失敗。
何が失敗って、深い様で浅いお話だったから。
凄い残念でした。

絵はとても丁寧で、こういうじっくり恋愛を
作っていくような漫画にはピッタリだっただけに
惜しいと言うほかないです。

なにが自分に合わなかったか……。
私は相手に恋心を抱く場面で面白いって思いたいタイプで
ここを雰囲気とかで描かれると一切わかんないって人間なんです。

だからこの本でどうして、少しずつ先生を性的に
意識していくのか、丁寧に描いてあるはずなのに
わかんないんですよね。

確かに、男性の腕や首筋とか色気を感じる事があります。
だからってイチイチ恋はしない。
ここまで深く想う過程が理解出来なかった……。

もう少し深く深く描いて欲しいなって思いました。

8

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