キスしたいとか、抱いてほしいとか、好きになって欲しいとか、 本当のことは口にできない

君の公式をください

kimi no koushiki o kudasai

君の公式をください
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神118
  • 萌×263
  • 萌34
  • 中立5
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
20
得点
949
評価数
221
平均
4.3 / 5
神率
53.4%
著者
里つばめ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784813033479

あらすじ

大学生の白石は、博士課程の黒崎に片思いをしている。
見た目はいいけど空気は読まず、こだわりの強い黒崎に、
人当たりがよく、空気を読み過ぎてしまう白石。
ゲイの白石は酔ったふりをして黒崎と関係を持って以来、
セフレのような関係を続けていた。
ストレートの黒崎がどうして関係を続けるのか、
わからないまま。
だけど、キスしたいとか、抱いて欲しいとか、
好きになって欲しいとか、どんどん気持ちは強くなっていって…

表題作君の公式をください

黒崎颯馬,25歳,大学院博士課程学生
白石廉,21歳,大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし「この雨が止んでも」
  • カバー下(登場人物情報,小ネタ集)

レビュー投稿数20

この続きを下さい!

里つばめ先生の他の作品に比べると毒は少ないし、派手さはないけれど凄く良かったです。

無表情な黒崎とゲイであることで臆病な白石の淡々とした日常風景がじんわりと沁みて来る作品でした。最初は大好きな里先生のシリーズものでなかったので購入を躊躇ってたのですが、今では買い逃さなくて良かったと思っています。

当て馬の登場の仕方も絶妙で黒崎と白石の両方ともに現れます。このうち白石に好意を持つ宇佐美の存在感が光っていました。

先に身体の関係を持ってしまったので白石は勝手に片想いだと思ってるわけですが、あの黒崎が身体だけの関係をダラダラと続ける訳はないんですよね。何気ないひと言とかちゃんと意思表示はしてるんです。
ただしずっと白石視点な故に片想いの切なさはありました。

個人的に好きなシーンは白石のお兄さんが倒れた時に黒崎が車を出すエピでした。

この2人のその後の暮らし振りをもっと読みたいと思いました。起承転結のハッキリしたお話も好きですが、川の流れのような緩く淡々としたお話も大好きです。

11

安定のかっこよさ

作家様買いです。
先生の描かれる攻めが大好きなんです。
口数少なめ、空気全然読まない黒崎もすごく好きです!

お話は淡々と進んでいく感じですが、時間の流れ方とかその場の様子とか丁寧に描かれていてわかりやすいです。
宇佐美の登場でこれは一波乱か!?という雰囲気でしたが・・・
黒崎は口数少なめで何を考えてるかわからないところがありますが、発する言葉が刺さるんです。かっこいい事言う!
エロはエロすぎないというかスタイリッシュというか、擬音とかないしこれはこれですごくいい。

里先生の作品はシリーズだったり、上下巻ででてたりするので黒崎と白石の同棲編とか読めたら嬉しいです。
宇佐美くんかっこよかったのでスピンオフとか読んでみたいです。



9

きゅーんとします

雑誌連載をほぼ?追っていたはずなんだけど、適当に流し読みしていたせいでコミックスになって初めて読むような気さえします。
里つばめ先生の「未熟な僕らの卒業論文」のように登場人物が学生で、「GAPS」や「DOGS」程派手な感じはしないけれどこれはこれで好きだなって改めて思いました。

お話が始まるのが既に2人が関係も持ってしまった後、なんとなく付き合っているようなセフレのような間柄から私たちは彼らを視ていきます。
なれそめはかなり省略されています。
というか、里先生の作品って吹き出し少ないですよね。
今回、しみじみそれを思い知らされました。
キライじゃないです、それも含めて里先生が好きです。

で、途中からのお話のようにも見える展開、セリフは少ない、攻めの将来有望な院生の黒崎の視点がない為一層、黒崎の心の内が読みにくいです。
なのに!きゅんきゅんしてしまいます。
萌えるところがおおいにあります。
いやぁ、不思議ですね、さすがというべきですね。
黒崎が白石を特別に扱っている、つまり好きなんだという気持ちが私たちにはよく分かってきます、また黒崎を好きな白石の健気さもよく分かってしまいます。
2人がちゃんとお付き合いし始めた後の日々をも少し見たかった。
1冊にまとめられてしまいそこが不満です。
2冊にして欲しかった。

作家様買いなので少々甘いですが神評価です。
佳作ですのでスーツものが大好きなかたにも読んでもらいたいです。

6

君の公式をください

あっさりと、淡々と、進んでいくのにじんわりと深みのあるお話でした

すごくシンプルなのに、味わい深い
黒崎さんのお人柄がとても魅力的で白石くんが真面目で一生懸命で可愛い

宇佐美くんのスピンオフあったらいいな
当て馬だったり将来だったり家族だったり波乱はあるのに、たんたんと進んでいくのがスゴイ
そしてそれがとてもリアルで、現実ってこんな感じだかと思う
タイトルは青春!って感じなのに、そのギャップが好きです

同級生とか教授とか、クセのあるキャラクターがいててそれも面白かった
関西弁、いいですよね
独特の雰囲気や空気感が伝わってきました

3

全てを描ききらないからこその表現力

里つばめ先生と言えば喧嘩ップル。強気な美人受けと俺様な攻めの攻防。そんなイメージでした。この本を読むまでは。里つばめ先生をはじめ、編集部の方、先生のファンの方々皆さんにお詫びしたいほどです。それほどまでに今までの里つばめ先生の描くお話と違っていて、正直驚きました。

既に体の関係にあるDD同士。両片思いだけどそれを言葉に表したことはなくてすれ違っている。それもそのはず(?)、攻めが(私の好きな←どうでもいい)無骨で寡黙な青年なんです。態度には一切現れないけど、受けをよく観察しているし、溺愛してるのも伝わる。でもそれは受けに対してだけじゃなくて他の人に対してもそうで。ちょっと人付き合いが苦手なタイプ。受けは攻めのことが好きだけど攻めはノンケだし酔った勢いから始まった関係だから…とそこから1歩踏み出す勇気が出ない。

思うにこのお話は、「既に体の関係がある」ってことも重要ポイントなんです。2人の出会いから体の関係ができるまでを事細かに詳しく描写なんてしない。でもモノローグや回想で見せてくる。両思いになったあとも、もっと見たい!!とちょっと物足りなく思う気持ちと、このまま自然な流れで2人の時間は続いていくんだろうなと想像して余韻を楽しむちょうどいい塩梅で1冊が終わる、そんなバランスもとても良かったです。とは言っても自分も含め、腐女子って欲張りだから続編読みたい!って気持ちがない訳では無いんですが…笑

3

タイトルが神

なんといってもこのタイトル
「君の公式をください」
神です。これは黒崎が白石へ向けての想いなのか、それとも反対なのか、いやお互いなのか?

無表情で、無口。数学しか興味がない黒崎。
とにかく分かりにくい。だけと数少ない台詞のなかを読み解いていくとわかっていきます。
その一つが

「確かに俺が数学以外の話をするのは君ぐらいだな」
この台詞で白石への想いが伝わります。
彼には今一つ伝わっていませんが。

黒崎がとにかくカッコいい!結婚するならこのタイプと勝手に決めました(笑)

全体的に流れる里つばめ先生の、さりげない知的なワールドが素敵です。
自分も少し賢くなったような気がするからあら不思議
当て馬の宇佐美くんもカッコいいぞ!
スピンオフ期待しています。



3

遠慮がちでピュアな恋にキュン

GAPS・DOGS・バンカーなど、里つばめ先生のシリーズに慣れた身から言うと、とにかく「学生!若い!可愛い!うわーピュアっピュアだわ眩しいわー」となります。里先生の上記シリーズの場合、基本的に常に都会にいて舞台はオフィスや警察署・周囲はビル群・季節とか何月かとかは明記されていない場合が多いのですが、本作では京都の春のほんわかした情緒、そこここに咲き乱れる桜、これまたほんわかした主人公達の恋……上記シリーズ達を愛してやまない者の心もこちらを読むとホッと柔らかくなる、素晴らしい作品です。

2

さすがです

流石は里つばめ先生!大好きです
宇佐美くんのスピンオフが読みたいです

0

里先生の描く最高にかわいいふたり

連載で追っていたのだけど(白石くん視点で語られるので当然といえば当然ですが)初見だと黒崎さんが何を考えているのか本当にわからないし二人の関係がみえなくて前半はこの作品がどういう話なのかを理解しようとする頭が働いてしまいます。
ひとつひとつのエピソードは可愛くて黒崎さんの魅力もわかるけど『?』が頭に浮かぶかんじ…
それもそのはずで黒崎さんに言わせれば『白石君のほうが数学の難問のように理解できない』存在なのですが、その言葉の正しさを読者もあとから知ることになります(笑)

このあたり本当に里先生のストーリーテラーとしての才能が光っていて、私が先生の作品を大好きな理由なんですけど、ふたりの物語のどこを切り取り何を描くかがスゴイ。
出会いのシーンから両想いになるまでを描く作品が多い中、出会いは回想の数コマで、それでもどんな出会いだったのかが把握できて、黒崎さんの性格を知ったあとではその後ふたりがどうやって距離をつめたのかも想像できます。
そして後半お互いの気持ちを確認しあってからも性格的な問題ですれ違ったり元に戻ったりするんですけど、告白あたりから二人の可愛さが加速して本当にどのコマも可愛くてあまくて最高です!

桜の季節が初々しいふたりの雰囲気にあっているし、儚さが気持ちの頼りなさと重なって印象的でした。
描きおろしも甘いので是非コミックスで読んで欲しい作品。読み返すたびに幸せな気持ちになれます♥

0

独特な空気感がもどかしくたまらない

理系男子の独特な空気感のあるBL

唐突に物語が始まり、親密な関係性ができている前提のお話なので何度読んでも前日譚があるのではないか、続編なのではないかと思ってしまうような、彼らの関係性を一から追うのではなく日常の一部を切り取ったかのようなお話でした。

感情の発露が少なく、ともすれば冷たい印象を受けてしまいそうな黒崎さんが、あまり表に出さないけどホッジくんに対してすごく心を許しててすごく好きですごく大切にしていることが端々から伝わってくるのが読んでいてたまらなかったです。加えて結構ムッツリ感もある。
そしてそんな黒崎さんのわかりにくい好きに気付けずに1人てんやわんやしてしまうホッジくんも愛しい。

派手な出来事が起こるわけではないけど2人の関係性をじんわりと見守れるこのお話でしか味わえない雰囲気がすごく好きでした。できれば彼らの出会いや身体の関係が始まった関係の起こりを見てみたいです。何があったら片方は告白しようともがいて、片方は別れ話されるのかと勘違いするすれ違いが起こるのか気になります。笑

0

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