「今一瞬、アンタにむしゃぶりつきたくなった」

NightS

nights

NightS
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神481
  • 萌×2168
  • 萌44
  • 中立16
  • しゅみじゃない12

--

レビュー数
86
得点
3225
評価数
721
平均
4.5 / 5
神率
66.7%
著者
ヨネダコウ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
NightS
発売日
価格
¥686(税抜)  
ISBN
9784799712528

あらすじ

運び屋の唐島は、どこか秘密めいていて色気のあるヤクザ・穂積の仕事を引き受ける。
惚れて、探って、騙して、裏切られ……はぐらかされた本心はいつも見えないまま。
黒社会の駆け引きと大人の恋の心理戦は、やがて息を呑む圧巻のラストへ――。
他、笑わない営業マンと整備士それぞれの視点で紡がれる「リプライ」、男子高校生の故意の始まりを爽やかに描いた「感情スペクトル」、描き下ろしも収録した、男と男の感情を精緻に描いた傑作集。

(出版社より)

表題作NightS

運び屋,28歳
物腰が独特なヤクザ,若頭補佐,38歳

同時収録作品感情スペクトル

高校2年、クールで大人っぽい
高校2年、久郷の親友をいつも見ている

同時収録作品リプライ 前・後編/リプライのリプライ/三ヶ月後のリプライ

成績はいいのに笑わない車の営業マン
同じ会社の真面目で融通のきかない車の整備士

その他の収録作品

  • Night one month after

レビュー投稿数86

3組3つのお話すべて素晴らしい

CDを聴く機会があり何年かぶりの再読。
人物、舞台、全ての設定に引き込まれ、キャラクターから発せられる台詞の数々に萌えました。

NightS

夜、港の近く、コンテナが並ぶ中での対話。
入りからしてドラマティック、そしてカラーの色合い含めて麗しいです。
アウトローな雰囲気のある、しかし風体が全く違う2人がくわえたばこで言葉を交わす・・・
かっこよすぎてゾクゾクするシーンです。

運び屋の唐島は、頭がよく運もよく度胸もあるのを、飄々とした言動でけむに巻くような男。
そんな唐島に仕事を頼んだ、舎弟を連れたヤクザの穂積、実は潜入捜査をしている麻薬取締官、裏の裏の裏があり、それらをうまく使い分けながら命がけで仕事をしている男。
そんな印象でした。
2人の会話が、軽快でテンポよくて、しかし、探り合いが常にあって、というのにとてもゾクゾクしました。

キスの一つでもしてくれたらヒントぐらいやってもいいぜ、とからかう唐島。
さくっとキスをして、ヒント、と一言発する穂積。
このシーンもめちゃくちゃゾクゾクしました。
仕事の取り引きの会話の中にほんの少しづづ混じっている私情の切れ端、という絶妙な塩梅がたまりません。

穂積が唐島と寝たのは仕事のため、だけではなかった、と思わせる会話の切れ端、表情。
はっきりさせない細やかな演出の数々が素敵です。

私生活も命も全て任務のために使ってきたような穂積が、唐島のためにした選択。
最後の数ページの2人のやりとり、はじめのころとの温度差を感じて胸震えました。

感情スペクトル

男子高校生の秘めた恋の物語。

自分の親友に片想いをしているのでは、と思い込んで笛吹に協力を申し出る久郷。
片や軽い気持ち、片や切ない片想い、すれちがいのある思惑がある中での、やりとりにとてももぞもぞします。とても切なくて甘酸っぱくてきゅんきゅんします。
告白シーンからの、口を塞ぐキス。
何度も読み返しては、そのたびに本を持つ手が震えそうになるほど素敵なシーンです。

巻き込まれちゃった仲屋くんはとてもいい子でちょっぴり気の毒でした。

リプライ

整備の腕がありセンスもよく優秀、営業の自分勝手な仕事ふりのせいで迷惑をかけられ、営業嫌いの整備士の関。
仕事ができて周りがよく見えていて人への配慮ができるが営業なのに笑わないことで有名な高見。
普段は仕事上のことでたまに、少ない言葉を交わすだけの2人が、営業時間外のお客様のトラブルに対応したことから、食事を共にし、お互いの仕事に対する気持ち、姿勢をしり、好意を持ち、夕食を共にする友達付き合いをするようになります。
仕事、プライベートなことを通して、高見のことが好きになっていることに気付いた関。
自分の気持ちに戸惑い、迷い、苦しむ様子に胸が痛みます。

関からの告白に驚きつつ断った高見の心情にも変化が出てきて、ある仕事をきっかけに(言い訳に)関を頼り、叱られたことで、関への気持ちに気付いてしまいます。

2人とも異性愛者、同じ会社でそれぞれ業務も役職も違うけれど仕事に対して真摯で責任ある立場、同性への友情以上の感情に戸惑い、迷い、苦しんでいきます。

時間差で恋心を自認して両想いになるまでが切なくて、苦しくて、素敵なお話でした。

そんな2人が付き合ってからも、元が異性愛者同士なので、手探り、戸惑いつつの恋愛関係。もぞもぞ、きゅんきゅんします。

三か月後のリプライ

ついに2人が心身ともに結ばれます。
その前のやりとりがとても甘くて愛らしくてゾクゾクします。

Night one month after

両想いだけど、恋人同士になっていない2人のじゃれ合い。
唐島が、穂積の本名をつきとめて、意気揚々と家訪問するも、やっぱり穂積に口でやりこめられてしまうかわいいやりとりが楽しめます。

1

全部の続きがきになる短編集


「NightS」     2割
「感情スペクトル」 3割
「リプライ」    5割

【NightS】
ヨネダコウ先生といえば裏社会もの。
運び屋×マトリでコンパクトなお話でした。
短めで気になるところで終わります。
最後にその後が少し描かれていますが、付き合うというゴールがないのでこの先二人がどうなるのかが一番気になります。

【感情スペクトル】
学生同士もので、受けの恋を協力をするうちに自分の方が好きになっちゃったお話。
絵が大人だけど青春っぽい雰囲気。

【リプライ】
無表情の営業×感情豊かな整備士

これは受けが攻めの事を好きで、攻めが絆されていくお話。

私の中の可愛いとちょっと相違がありますが、どのお話も面白くとても続きが気になるものばかりでした。

1

共感しかない

なかなか手に入らず、やっと手に入れて読むことができました。
諦めようかと思っていましたが買ってよかったです!

3つのお話しが入っていますが、私は「リプライ」が1番のお気に入りになり、何度も何度も読み返しています。
職場の同僚同士、しかもノンケ同士の恋愛。
なんでこんなに登場人物の感情に共感できるのか⁉︎
さすがヨネダコウ先生です。

振られたあと、心の平穏を取り戻したくて「もう構わないでほしい」と思う気持ち。
…わかる‼︎

恋愛感情がないので振ってしまったけど人としては好きだから今まで通り仲良くしてほしいのに避けられて悲しい、と思う気持ち。
…わかる‼︎

共感しかなくて、読むたびにきゅーんとします。
本編は余韻を残して終わっていますが、書き下ろしでその後が語られており、読後はニッコリしてしまいます。

1

その余白にこそ色気は宿る

雨音、車の走り去る音、湾岸沿いの波の音。表題作『NightS』の登場人物たちの淡々とした静かな会話は、その場面ごとに聞こえてくる外からの音に紛れ込み溶け合って、曖昧のままに消えていってしまうかのようです。

素性も名前も定かではない、社会の陰の部分で生きる彼らが出会うのはいつも夜。
そんな数々の夜 - nights - に住まう彼らは決して多くを語りません。全てを言葉にして明るみに出してしまうなんて野暮なことはしません。それは彼らのやり方ではないのですから。
語られなかった空隙には想像の余地が生じます。答えはお預けにされ謎は謎のまま。わからないものは知りたい。気になって何も手に付かない。そうなってしまえば我々読者ももうマサキさんの虜です。そのミステリアスな色気に絡め取られ身動きもできません。

ページの全て、カットの全てが物静かに語る、そんな作品だなあと感じます。まるで映画を見たあとのように、そのひとつひとつの“間”に魅せられてしまいます。これほど大好きな短編は他にありません。続きの掌編『或る夜 - NightS - 』とあわせて是非に。

1

名作はいつ読んでも名作

今更購入して読みました。
絶対本屋で手に取ったことあるはずなのに、なんで読まなかったんだー!!!
と後悔するくらい、最高でした。
ヨネダコウ先生作品の独特の雰囲気、やっぱり好きです。


『NightS』
最初、あらすじ読んだキャラと、ビジュアル逆だと思って、頭混乱しましたが、年上っぽい落ち着いてる方が、受・穂積でした。
穂積が、とにかく、大人でえっちぃ。
色気むんむん、居眠りしてる横顔さえ美しい。
攻・唐島が、わんこです。めっちゃかわいい。
運び屋なんて、危ない仕事してるのに、爪が甘いのか、穂積の掌でコロコロされてるところが、非常に可愛い。
それにしても、穂積さん、めちゃくちゃ色気がある(本当にかっこいい

個人的にぐっときたコマを上げておきます。
★p12 取引材料のキス
 サラッとキスする一コマ目がめちゃくちゃ好きです。台詞がなくて、二人だけの空間での、キス。絵になりますね。驚いて目をまん丸にしてる唐島と、余裕そうな穂積さんの対比が最高でした。
★p39〜38
 いや〜。これはずるい(賞賛)。
コマ運び最高ですよね。穂積さんと、唐島の、狭い車内の、前後の席の間に流れる絶妙な雰囲気が、この、少ない穂積のセリフと、絶妙な二人の表情から、ドバドバ伝わってくる。
いや本当にずるい。大好きです。
穂積さん、脚長いな〜、なんて現実逃避してる場合ではないくらい、好きなシーンです。
足の表現と、小首を傾げる穂積さんがずるい最高です。
★p57 メガネにイヤモニ、スーツの穂積さん
 いやぁ、本当にありがとうございます。
これは、最高のビジュです。拝みました。
★p58 3コマ目の穂積さん
 「ん?」の破壊力。可愛すぎるぞ、この人。タスケテ…!!
★p59 1コマ目
 この構図、空気感、最高ですよね。
このあたりのシーン、基本的に、穂積さんの表情。めちゃくちゃグッとくる。これは、唐島もきゅんときてしまうの納得の表情です。


『感情スペクトル』
 あらすじ読まないで読み始めましたが、展開は予想通りでした。
 が!めちゃくちゃきゅんきゅんした〜!!!
 なんかね、二人とも、素直じゃないんですけど、いじらしいっていうのか、なんなのか、とにかく可愛い。
 幸せになっておくれ、と願わずにはいられない、幸せいっぱいのカップルでした。


『リプライ』
 同性を好きになるのが初めて同士の、二人が、仲を深めて、すれ違って、また交わるまでが、丁寧に丁寧に描かれてて、萌えに悶えた。
つまり、とても最高。記憶無くしてもっかい読みたい。

 書き下ろしまで最高なので、満足度120%くらいと言っても足りないレベル。
 本当にもっと早く出会いたかった…!!!
 ヨネダコウ先生、素敵な作品をありがとうございます……!!!!

 この大興奮のまま、電子限定の「或る夜」今から読んできます!

3

とにかく大満足の一冊!

表題作は長編『囀ずる鳥は羽ばたかない』にも通ずるダークサイドな背景ながら、海千山千を自負する一匹狼(ワンコか?)がお色気たっぷりのおじさまに鼻であしらわれるという萌えツボてんこ盛りな逸品。台詞の妙とエロ美しい絡み図はヨネダ先生の手腕ならでは。

…なんだけど、あたしはなぜか王道でエロなしの『感情スペクトル』がどツボでした。高校生なのにタバコスパスパの不良っぽい主人公が、自分の親友に露骨な視線を送るおとなしい同級生に恋の助っ人を買って出ておきながら次第に惹かれていくという、フツーの恋愛ではベタなストーリーなんだけど、気づくと何回も読み返しちゃうくらいハマっちゃってます。完全にダシに使われた仲屋くんが気の毒(笑)

『リプライ』もすごくよかった。
とあるカーディーラーが舞台の、仕事熱心な営業マンとメカニックの友情の延長のような恋。表情が乏しくて薄ら笑いが大爆笑な高見さんが、実はガツガツしててスケベなとこがもう「くぅぅぅ~っ」です!
真顔で『元になんか戻れなくていい』とか『俺がスケベだと…だめ?』とか…もうたまりません!
そして、自分から『女を好きになるみたいに初めて男を好きになった』と言っときながら自分を壊せず躊躇する関くんが、高見さんに迫られて『うわあぁぁ』とゴロゴロ身悶えするとこがもー可愛くて可愛くて。最初はお互い敬語だった二人が、距離を縮めてタメ口になってもなお名字で呼び合うもどかしさもいい。もし続きがあるとしたら、言葉も態度も攻め姿勢な関くんがみたいかも。ていうか、ホントは関くんが攻めだと思ってたのよね、最初は…(笑)

とにかく、お腹いっぱい胸いっぱいなダイダイダイ満足の一冊でした!

0

ヨネダ先生マジック炸裂

ヨネダコウ 先生作品大好き!!
本作では特に「リプライ」が好き!関がかわいい
「感情スペクトル」も一コマ一コマドキドキしながら引き込まれるヨネダ先生マジック✨
ツイッターで感想をまとめています(「或る夜」含む) https://twitter.com/i/events/1233847406258606080

1

短編集なのに充実感がスゴイ!

NightS
表題作。ヨネダコウ先生の描くシリアスでカッコイイ受けはステキです!セクシーです!!
運び屋の唐島さんと若頭補佐の穂積さんの話。でも実は、、、なトコもステキでした。
それは見事にギュッと凝縮されていて、なんなら凝縮され過ぎていて勿体無く思います。お話は面白いんですが、もっと惹かれていく様子を読みたい!と思わせてくれる魅力的なお2人とお話でした。
麻取捜査ならもっと沢山裏付けを取って逃げられないためにより万全の状態で仕掛けるでしょうから(まあ、それでも穂積さんが逃してしまうのですが)、そんなに短い期間の話ではないと思うんです。この2人で1冊読みたかったです。

感情スペクトル
久郷君と笛吹君のお話です。
DKの勘違いラブがカワイイです。
何となく先が読める展開だったからか自分にはあまりハマりませんでした。
お友達の仲屋君の間が悪くて可愛かったです。

リプライ前後編
自動車販売店
営業の高見さんと整備士の関さんお話です。
表題作よりページ数が多い気がします。仕事がデキる男ってカッコイイ!ですよね。受けも攻めも仕事がデキて、人としても魅力的な人なんで良かったです。同性の事が好きだと気づき、戸惑いながらそれぞれが自分の気持ちと向き合っていきます。前後編自体は気になるところで終わってしまいます。

リプライのリプライ
リプライ前後編の後日談。ちゃんと2人がくっつき安心しました。

三ヶ月後のリプライ
ラブい展開ですが、最後までは至れなかったようで、、、この2人のペースがカワイイなぁと思いました。

Night one month after
NightSの後日談。どこまでも間崎さんの手のひらのうえで踊らされる唐島さん。間崎さん、カッコ良かったし、セクシーでした!

1

恐るべしヨネダコウ先生!

BLの世界に足を踏み入れたのが約3ヵ月前、とうとうヨネダコウ先生の作品『NightS』と『或る夜-NightS-』を続けて読みました。
BLを読んでいる方なら、絶対に避けては通れない「ヨネダコウ」先生のお名前。
初心者で読むのは気が引けて…とは言っても、初め読んだBLが有名な「テンカウント」だったのですが(汗)

ヨネダコウ先生は青年誌寄りの絵柄とストーリー構成で(少女漫画寄りのBLが好きな方には合わないかもしれません)、BL初心者の私にでもわかるほど「別格」な存在だと思います。

あくまでも一個人の意見で的確な表現が見当たりませんが、ヨネダコウ先生の作品は「萌える」ではなく、「痺れる」のだと思いました。

タイトル作品の『NightS』の他に短編集が同時収録されています。
『感情スペクトル』
『リプライ』
『Night one month after』

『NightS』
運び屋の唐島 真人(婁 天一)とヤクザの若頭補佐で穂積 マサキ(間崎 涼)のお話。

ヤクザの穂積は運び屋の唐島にシャブとクラック(コカイン)を運んで欲しいと依頼しますが、唐島から取引に雑魚(付き人)は連れてくるなと言われ、2人だけで会うようになります。
2回目の取引で「キスの一つでもしてくれたらヒントぐらいやってもいいぜ」と唐沢に言われて…。
私はヤクザ系(極道)が地雷なのですが、そんなの忘れてしまうほどストーリーに入ってしまいました。
穂積がカッコいい。上司に欲しい(涙)
最後も綺麗にまとまっていて、「駆け引き」が好きな方にはたまらない作品です。

『感情スペクトル』
高校2年生の久郷くんと同じ高校で隣のクラスの笛吹くんのお話。

ある日、久郷くんは隣のクラスの笛吹くんが、親友の仲屋くんを好きなことに気が付きます。
笛吹くんに興味を持った久郷くんは仲屋くんと上手くいくように協力すると提案しますが…。
最後の笛吹くんの告白が一生懸命で良かったです。
久郷くんが笛吹くんを溺愛しそうな予感がしますね。
仲良しCPになりそう!
何がなんだかわからず動揺する仲屋くんに同情しました(笑)

『リプライ』
車のディーラーのトップ営業マン 高見さんとメカニックリーダー 関さんのお話。

ごく自然に日常にあるようなストーリーです。
いや、実際はないのですが、あると思ってしまうほど普通に感じてしまいます。
恐るべしヨネダコウ先生(汗)
ぜひ読んで、体験していただきたい!
ちなみに、『リプライ』は、高見さんから関さんへの返事です。
『リプライ』の後に掲載されている『リプライのリプライ』は、関さんから高見さんへの返事です。
さらに、『リプライのリプライ』の後に掲載されている『三ヶ月後のリプライ』は、最後までしたいと思っているスケベな高見さんといろいろとグルグルしている関さんが見れます。

『Night one month after』
『NightS』から1ヵ月後の唐島(天一)と穂積(間崎)です。
穂積に会いたくて、寝る間も惜しんで探しまくった唐島。
アポなしで部屋まで押しかけ、やっと会えたと思ったら…なんと全裸でお出迎えされます!
唐島は「一発ヤラせろ」とせがみますが、穂積にあっさり断られて…。
最終的に、唐島はヤレたのでしょうか。気になる。

どのお話も面白いので、続きが読みたくなります。
他の方のレビューでは『リプライ』が人気のようですが、私は『NightS』の穂積(間崎)がクールで良かったな。
ヨネダコウ先生の作品を最初に読むのにおすすめの1冊です。

2

どのお話も安定して面白い

久しぶりに再読。
裏社会もの、高校生もの、社会人ものと、バランスよくいろんなお話が入っていて、どれをとっても面白い。
表題作は初めて読んだ時に、ヤクザ受けが読みたい!と思っていたので、残念に思ってしまったという記憶があり…。今読んでも、どうもふたりの気持ちが動いたきっかけがわかりにくいので、もっと長いページでじっくり見たかった。ちなみに年上受けはセクシーだなと思ったのは、この作品がはじめてだった。

「感情スペクトル」はよくある三角関係ものだけど、高校生らしい勢いと爽やかさがあって好感触。三人ともいい子で、なんかほっこりした気持ちになる。

メインの「リプライ」は、お互い社会人らしい葛藤が描かれていて好き。前後編なので、どちらの心理描写も丁寧で、読んでいて切なくなる。特に後編がよく、告白された攻めの方が、「男を好きだと思って、なぜそれを恋愛だと思うのか」とか、結論がなかなか出せずに「もう自分を好きじゃないかもしれない」と悩むところがとてもよかった。

ただ「リプライ」の分量が多いためか、表紙から受けるイメージと中身を実際に読んだ時の印象に乖離がある一冊。

1

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