憂鬱な朝 4

yuuutsu na asa

忧郁的早晨 4

憂鬱な朝 4
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神505
  • 萌×234
  • 萌14
  • 中立3
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
44
得点
2706
評価数
561
平均
4.8 / 5
神率
90%
著者
日高ショーコ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
シリーズ
憂鬱な朝
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784199605192

あらすじ

桂木(かつらぎ)は先々代の庶子だった…!!
事実の発覚を機に、暁人(あきひと)を外から支えようと、
久世(くぜ)家を出て石崎(いしざき)家に入った桂木。
ところがある日、暁人の不穏な噂を聞きつけ、
急遽別宅を訪ねてしまう。「もう会ってくれないと思っていた」
はかなく笑う暁人は、爵位を桂木に譲るため縁談を破棄、
森山(もりやま)侯を脅迫した、と衝撃の告白をして──!? 

(出版社より)

表題作憂鬱な朝 4

久世家当主、学生、子爵
久世家元家令、石崎家大番頭

レビュー投稿数44

泣きました

後半ちょっと涙が止まらなくなりました。
ロマンス以前に家の存続、繁栄が何より重要な世界なので真剣に読まないと私の頭では理解できません。毎晩読もうと思ってページをめくっては寝落ちし、4巻までなんとか読み進めたら…
やっと、やっと桂木から聞きたかった一言が発せられたぁ!
長かったです。
暁人様のうつむいた顔に浮かぶ涙、荒れた指先。ほんとに愛、相手を思うお互いの気持ちの描き方が素晴らしいです。
こんな時でも呼び捨てにせずきちんと暁人様といつも通りの呼び方をする桂木がすごく良い男でした。

0

通じ合え…た?

◾️久世暁人(当主)×桂木智之
旦那様の次のブチ切れワードは若様ですか。そりゃ総一郎もこんな男と1秒も一緒にいたくなかろうて。この関係性も追々変わっていくんだと思うと感慨深くはある。

通じ合えたのに全く通じ合えていない2人。もっと早く足並みを揃えて立ち向かえば、こんなに回り道をせず全てを手に入れられた気がしないでもない。そのあたり総一郎がひょっとしたら一番冷静に2人を見ていたのでしょうか。話し合うことをさんざ促してましたから。

0

早く穏やかな時間を過ごせる2人を見たい

 互いを思いやるあまり暁人も桂木も極端な行動に出ることによって、物語の方向性が二転三転する4巻。暁人は桂木の積年の目的を果たすため、自分が隠居し桂木を久世家当主に据え置くことが最善だと考え、森山侯爵を脅迫してまでその根回しに奔走します。最大の目的は桂木のためですが、彼は自分が当主の器ではないとも感じています。家格を軽視し恋に溺れている自分では、臣下や領民が不安になる、と。一方、その画策を知ってしまった桂木は、無謀な考えを改めさせることは諦め、暁人の隠居は止めず、絶縁されていた先代の弟に叙爵させることを考えます。頭の切れる2人の男に何度も驚かされ、並々ならぬ相手への想いに最早ひれ伏すしかありませんでした。

 当主としての暁人はますます桂木と似てきており、一切隙を見せない駆け引きの仕方に舌を巻くばかりな反面、桂木と対峙する彼は幼少期と大して変わらず、まだ甘さや純真さが窺えます。どれだけ処世術を覚えようと、暁人の内面はけっして変わることがないから、桂木もここまで心をかき乱されるんでしょうね。そして、そんな暁人に絆され、彼の熱を自分から求めてしまった桂木。事が済めばすぐいつもの冷静さを取り戻してしまうところが憎いですが、彼の中で暁人の存在感が増しているであろうことはちゃんと感じられました。はっきりした言葉も聞けましたしね。

 拗れに拗れる展開は、人によってはくどいと感じる方もいらっしゃるかと思います。私も時折そう感じてしまいそうになりますが、これはすれ違う恋愛作品のある意味様式美でもあると思うので、そこにはもう突っ込みません。誰かにすれ違うBLのオススメを教えてくれと言われたら、今は迷いなくこのシリーズを最初に提示しますね。まだあと4巻も続きますから、恐らくまた何度か展開が大きく変わるのかなと想像しているので、自分の目で確かめたいと思います。

0

封じ込めたはずの熱が溢れ出て…。シリーズ中最も評価の高い第四巻‼︎

この第四巻の評価が最も高いのは、やはりあの冷静な桂木が自ら暁人さまを抱き寄せ、混乱しながらも触れたいという気持ちに抗えず、淫らに抱かれてしまうという、熱いシーンがあること。さらに終盤では決して言葉にする事なく逃げていた、その事で暁人さまを苦しめていた桂木が、自ら暁人さまに告白したことだと思います。『夢でもいい…。』と暁人さまが望んでいた言葉。たった一言。「…好きです。」と。

暁人さまは桂木がかつて望んだ様に、久世家を陞爵させ、桂木を当主として久世家に迎え入れる為に奔走します。その為に邸を出て、石崎の元女中が住んでいた下町の家に(たぶん、身分を偽って)下宿する。初めて商店で買い物をしたと言い、女中が飯や風呂の支度をするのを初めて見たと話す暁人さまをいたわしいと思う桂木。
桂木は石崎家に将来、暁人さまの後ろ盾になって頂くことを条件に石崎家の大番頭になる。そして、石崎の教育係にもなる。石崎は暁人さまの親友でもあるので、やはり桂木も信用しているのだ。「お前は俺をも久世家の為に利用するつもりか。」と言いながらも、石崎はとても良い男なので、『今はこの二人をどうにかしてやりたいと思ってしまっている。』
この二人の思惑に振り回されているのは石崎家だけではない。雨宮から、桂木が先々代・直弥さまの庶子である事を知らされた、桂木家当主・高之は、全面的に暁人子爵の味方をすると誓う。久世家を疎ましいと思う以上に、この男は昔から優秀だと言われてきた智之を気に入らないのと、父が旧態依然として久世家に平伏して来たことが許せないのだ。
そして、娘が西園寺家に嫁いだこの大事な時期に、暁人さまに脅迫され、久世家の陞爵を求められる森山侯爵。
また、旧いしきたりに囚われず、時代に沿った新しい在り方を模索する暁人さまについて行けない、久世家の使用人や旧領地に残る家臣達を不安にさせている。「だけどお前なら、お前が当主になれば、家の誰もが喜ぶよ。」と桂木に告げる暁人さま。暁人さまはただ、桂木の幸せの為に、久世家に仕える人々の為に。桂木に居場所を作ってやりたいとだけ望む。暁人さまの想い。深い愛情。
ところが、そんなものを受け入れられる筈も無い桂木。ただ、これまでと違うのは、暁人さまの覚悟を知ったからこそ、その気持ちに全力で応える決意をしたのだと思います。初めて告げる告白。「好きです…。暁人さま…。どうか私をあなたのお側に。」(プロポーズ⁈)

暁人さまのダダ漏れの恋心は親友の石崎だけでは無く、新しく家令として迎えられた雨宮にも直ぐにバレてしまいます。桂木の幼い頃を知っているという、雨宮に「僕はお前に嫉妬してるんだよ。」と可愛らしく話す暁人さま。全体にシリアスなムードで進行しているので、緊張感がハンパないのですが、ここ少しホッとしてクスリと笑えます。

お互いに久世家を譲り合う事に埒のあかなかった桂木と暁人さまでしたが、桂木は一つ突破口を見つけます。それは、暁直さまが家系図からも外されていた、直弥さまのもう一人の庶子、妾腹の子、暁直さまの弟君に久世家をお譲りする事。この桂木の企みは次巻へ持ち越されることになりますが…。
わたし的にはちょっと納得しかねるんですよねぇええ。もぅ‼︎ 暁人さまを支えて、二人で久世家を盛り立てて行けばいいじゃん‼︎ などと思ってしまうんですよ。どうしても。きっと、作者の意図としては。家からも、旧いしきたりからも、解き放たれてこそ。二人はようやく「個人」として幸せになるんだろうと。そういう結末を用意してくれているのだろうと。期待もし、望んでもいるのですが。家を捨てるという事が本当に良い事なのか。とても悩ましかったりもするのです。そしてそんな私のもやもやを他所に、うっすらと夜は明けて行きます。

3

絡まって解けない糸のように。憂鬱な朝4

4巻です。
冒頭、いきなり下々の暮らしを実行している暁人の姿。
何をしているのかと思いきや、爵位を捨てる気でいると言う。
あゝまた桂木の意図と暁人の行動のすれ違い…!
元はと言えば桂木が思惑を何も語らない事で暁人が憶測してまた憶測して、それでやっぱりわからずに自分の考える事をやってしまうから、いつもいつも桂木がイラついて怒る展開。
桂木は久世家のため、暁人は桂木のため、それは一致せず、交わりもせず、2人はどんどんこじれる。
桂木も、暁人も、雨宮も誰も彼も、その場で思惑は明かさずの思わせぶり。
こういう展開は作者様がこの作品で用いている手法なのでしょうから、こちらは作者様の描く通りに読むしか無いのですが、私個人はこの方式、非常に読みづらい。
3巻末で結局桂木は久世の家を出て、この4巻では石崎の大番頭になっている。でもそれすらも暁人のバックに石崎をつけようとしての事。なのに。
顔を合わせてしまえば暁人の熱に引きずられて、借家の2階で熱く抱き合う。
ここもBL的にはいいシーンで眼福ではあるけれど、いつから桂木は暁人にほだされた?いつから心でも暁人を求めるようになった?
それでいて事後に手を振り払ったりして、暁人にしてみれば桂木の心が今では自分にある事など分からないでしょう。
…とごちゃごちゃこじれておりますが、クライマックスは森山侯爵邸に持ち越しとなります。

ラスト数ページの、この久世家を二人でどうにかいたしましょう、という言葉、そして一生涯あなたに応える、と。
ここは絵柄の超絶的な美しさと共に、遂に2人は和解し手を取り合うのだ、というメロドラマのカタルシスが得られる…のですが。

実はこの先まだまだ2人に甘い両想いの空気など起きないのですよね…

1

ついに...

憂鬱な朝シリーズの中でも一番評価が高いのも納得です!この巻は暁人と桂木の関係が大きく変わるひとつの区切りになっています。もちろん、まだお互いの腹の中を探り合っている二人ではありますが、桂木の暁人への愛情がしっかり感じられ、切ないくらいでした。やっぱり、4巻の一番のお気に入りのシーンは、桂木が暁人と抱き合っている途中に、涙を流すシーンです!いつも理性的な桂木が、自分の感情をコントロールできなくなるくらい、暁人に心を奪われてることがわかって、嬉しかったです。そして、ラストの桂木の告白は、暁人にとって待ち続けた言葉だったので、本当に胸に迫る思いがしました。やっとここまできたか...と一安心でした。

1

断然一気読みがオススメ

はっきり言って、ずっと神評価でも良かったのですが自分の中ではこの巻が一番盛り上がったので今までは神にしておりませんでした。

ふーっ。一先ずは、お疲れ様と言いたくなる。
小さい頃から憧れて、桂木に認めてもらいたくて、自分を見てもらいたくて、体を繋げてからもまだ心が貰えなくて、段々こちらを向いてくれるようになったと思ったら出ていかれて…。暁人さまにしてみれば、この4巻までがとてつもなく長い年月でした。ようやく言葉にしてもらえた時の暁人さまのお気持ちを考えると、泣いてしまいそうです。泣かなかったのは、これが再読だから。

ご存じの通りまだまだ試練と騙しあいが続きますので、しつこいようですが一気読みをしてください。

2

心が震える巻。

私が憂鬱な朝という存在を知った時にはまだ4巻しか出ていませんでした。
一気に4巻まで読んでしまったために5巻が出るまで待つのが本当に辛くて辛くて、何度4巻を読んで続きを待っていたことか。
セリフもほぼ覚えてしまうほどに読み込んでいても、二人の逢瀬のシーン、最後の桂木と暁人さまのシーンには毎回心が揺さぶられます。

身体を繋げる時にお互いの服を脱がせ合いキスをする場面がありますが、時が止まったような静寂が二人を包んでいるように感じられました。
まだ二人を取り巻く問題に解決の糸も見られてはいないけれど、今この時だけはしがらみから解放されて二人だけの大切な時間が流れているように。

今はこんなことをしている場合じゃないとわかっているのに抱き合うことを止められない。
今までの桂木のことを考えるとありえないことですよね。桂木は自分の気持ちが明らかに変化していることを認めざるを得ず、気持ちが溢れて涙します。
もうね、萌えるなんて簡単な言葉では言い表せない気持ちが読むたびに渦巻くのです。

最後のシーンは簡潔に言ってしまうと、やっと思いが通じた瞬間なのですが、両思いになれてよかったねーなんて軽いもんじゃありません。
暁人の桂木への強い深い気持ちを知っているからこそ、桂木の今まで頑なまでに暁人を拒絶してきた経緯を知っているからこそ、今そこにある二人の思いに激しく感動するのだと思います。

こんな気持ちになれる作品は滅多にありません。
まだ憂鬱な朝を読んでない人にはぜひ読んで欲しいと思います。



6

キターーーーーーーーーーーっ!

真っ直ぐで情熱的。
ガツガツ気持ちがストレートにわかる暁人とはうってかわって
少しずつの変化は見えるものの・・というところだった桂木がついに落ちた。
家の為、地位の為ではなく
気持ちも体も完全に手の届くところに降りてきた。
泣きそう。や、泣く(´;ω;`)ウッ…
あの桂木が・・と思うと感無量なのであります。
むしろここでハッピーエンドでもいいと思うの。

とはいえ、
桂木は別の家で働き始めるし、
暁人は家を出てるし。
まだまだというところですね。
読めない展開、次回はもう少し幸せなその後が見たい。

5

うわああああとしか言えない

途中のエロとあと、ラストにめっちゃドキドキというか…なんというか…
うわああああですね(何
2人の関係の進展になんだか少しほっとしました
ただ、内容が濃くて頭が悪い自分には理解が大変(汗
でも何回も読みたくなる作品です

3

日高作品の中で一番好きです

絵が美しすぎるし、キャラクターもストーリーも全てがツボです。

暁人が借りている石崎息子の家に桂木が訪ねていったシーン
「お前は器用だから・・・」と桂木の目を隠すシーン、
喉の奥がぎゅーっとなりました。切なすぎる。。。。TT

と思っていたら、最後の数ページでの感涙!
やっと言ってくれたのね、桂木。暁人の涙目の「知ってる」で一緒に泣きました。

恋愛進行の面ではわかりやすいストーリー
時代背景と爵位云々などに関しては少し無理があるかな〜と思いますが
主人と家令(執事?)というシステムを自然に取り入れるにはこの時代が一番フィットしますもんね。
親友の石崎は、何か裏がある重要な存在なんじゃないか、、と思っていましたが違ったようでホッとしています。

あと、特典ペーパーなどに結構重要なストーリーが描かれているとのことで、手に入れられない地域の人たちはとっても悲しいです。。。
なんとかウェブなどで情報仕入れていますが、まとめて
買えるようにしていただけると非常に嬉しいです!


最後に私も言いたい。
ふんどしの締め方、youtxxeで観てしまいました〜 ^o^

5

最高すぎるっ‼‼

やはり日高ショーコ先生は神です!
この作品はもう最高傑作‼

暁人の「もうお前しか好きになれない」の言葉を聞いて、暁人への気持ちが溢れだした桂木。
二人の想いが止められなくて再び結ばれるシーンは美しすぎて何度も何度も読み返しました。
そして最後に桂木がようやく口にした暁人への想い…
桂木が想いを告げる日がくるなんて‼
ショーコ先生、本当にありがとうございます❗
4巻は切なすぎて身悶えます!
話の展開、魅せ方が上手くてしびれました。
もうこの世界にどっぷり浸かりすぎて、しばらく出てこれなそうです…

3

初めて言葉にした思い

 今までで一番ドラマチックな巻になりました。暁人がすごく変わりました。大人になった?冷静になった?違うな、どう表せばいいんだろう?久世家に縛られる桂木の昔の野心を知って、桂木に居場所を、久世家を与えようと決心して、何よりも切望していた桂木を手放してでも、彼の望みを叶えたい、桂木に永遠を与えたいと願い、そのために強くなる。そして桂木は外から暁人を支えようと久世家をでて、石崎家を利用する。お互いの思いは確かに伝わっているのに、久世家や関わってきた人々の存在が大きすぎて、どうにもならない。優雅で素敵だわ~と思っていた上流階級のお話ですが、ここまで拗れると、旧家も名家もただ煩わしさしか感じません。もうなにもかもどうでもいい。ただただ幸せになってほしい。自分の幸せが相手の幸せでもあると早く気がついてほしい。切なくて切なくて、どこを読んでも泣けてしまいます。

 冷静だった桂木は暁人の愚行を聞いて、暁人が借りる家に駆けつけます。声を荒げる桂木に、そばにいろ、お前が欲しいと時には涙して激しく感情をぶつけてきた暁人が「お前が僕のことを忘れて、自分のためだけに生きることが出来る、それだけで僕は嬉しいんだ」と静かに語りかける姿が、途方もなく悲しかったから、桂木がそのまま暁人の首を抱きよせて愛しあった時は、ずっと涙、涙でした。切なさと萌えがたっぷりつまったSEX。暁人に優しく丁寧に抱かれて、桂木は思わず大きな声を漏らし、堅く握りしめた拳は暁人に開かれて、しっかりと握りあう。自重できない自分に嫌気が差すのに、泣くほど嬉しいと思ってしまう。あの桂木が泣いているんです。乱れた髪で瞳は見えないけれど、涙が流れ落ちて・・・。言葉にせずとも思いが溢れてきます。そして沢山のかたがレビューされていますが、桂木の褌のチラリズムの色気には目眩がするほどです!このシーンだけでも神を付けたい。

 石崎が言うように桂木を取り戻して、一緒になれればいいけれど、二人が一緒になると言うことは久世家の血が絶えると言うこと。それならば、後継ぎの残せない自分より、桂木が当主としても適任だと考えている暁人。桂木は新たなる策を実行するために暁人の元へ向かい、暁人が切望していた言葉を口にします「好きです。」と・・・。夢のような言葉をもらい「知ってるよ」と呟く暁人の切ない顔にまた涙してしまいました。

 どうか桂木の策が上手くいきますように。そして桂木自身も自分の幸せを疎かにしませんように!

5

違う境遇の二人

最初の設定からは、徐々に違う境遇に
身を置き始めた二人…。

でも全てはお互いがお互いを思うためだけの
手段でしかなかったのですね。

暁人(攻め)は、桂木(受け)に
居場所を与えてやりたいといいます。

「僕は、あいつを幸せにしてやりたいんだ」
と。

でも、爵位を譲ることが
本当に桂木の幸せになるのでしょうか。

最初から桂木の目的は
爵位だけだったのでしょうか。

二人が過ごした長い年月は、
お互いがお互いを強く強く想い合うための時間に
なったと思います。

慣れないながらも
自分の力で下働きのようなことをしながら
狭い部屋で暮らし始める暁人。

何も知らなかった、と
暁人はいいますが、
私は何も知らなくていいと思います。

桂木の心以外は。

暁人は、何より桂木を大事にしているのに、
桂木の本心を見ることができない。

あまりに大事にしているがために
それが見えなくなっているんだと思います。

それは桂木にも言えると思いますね。

石崎の家に移った桂木ですが、
それが暁人に一番良いことだと考えています。

でも決してそうではない。

そのことを二人が自覚してない。

だれかそのことを二人に教えて欲しい。

最後に桂木は暁人に

「好きです」

と言いました。

どんな気持ちで暁人はこの言葉を聞いたのでしょうね。

一体、どれほどの長い苦難を乗り越えて、
桂木から聞くことができた言葉なのでしょうね……?

2

もう、もう!!!切なすぎる!!

私の求めていた切なさがつまりまくっています。
BL界の最高傑作なんじゃないかな??
読んでいる間はもう2人の世界に引き込まれて出てこれません他のこと考える余裕ありません!
どっぷりハマって出て来れないので注意必要です!
お互いがお互いのことを一番に考えるからすれ違う。
伝えきれない想いが強くてうまくいかない。
胸が締め付けられるような想いとは、まさにこのことでしょう!
この本に出会えたことを心から感謝しています。
読んでない人は損してますよ!

3

二つの障壁が見えてきた

◆あらすじ◆

桂木に久世家を譲り、自らは爵位を捨てるため、市井の借間に籠って準備を始める暁人。
一方、暁人に二度と会わないと決意して久世家を出た桂木は、石崎家の大番頭として迎えられますが、暁人の企てを知り、計画を阻止するため暁人の部屋へ。
しかし、時既に遅く、暁人の口から、桂木を久世家当主とすること、久世家の伯爵位への陞爵(しょうしゃく 爵位を上げること)を華族社会の重鎮・森山侯爵に認めさせたことを聞かされます。
しかも、森山侯爵にそれらの約束をとりつけるため暁人が取った手段は、森山侯爵の不正行為の証拠を掴み、侯爵を脅迫するという乱暴なもの。侯爵を激怒させた暁人を当主の座に留めるのは、もはや絶望的な状況です。
何とか暁人の当主の地位を守るための策として、桂木は、先代の妾腹の弟・久世直継に家督を渡す算段を始めます。(何故それが暁人の当主の地位を守ることになるのかは5章で)
そして、暁人を説得すべく久世家を訪れた桂木は、一生涯暁人の側にいる、「好きです」と初めて愛情を言葉に――

◆レビュー◆

お互いに息苦しいほど相手を想い、相手の幸せのために動こうとするほどにすれ違ってしまう…切なくじれったい4巻。
そして、またしても桂木の褌チラリズム。それも今回はバックスタイル!
正直褌萌えという世界とはこれまで無縁だった私ですが、桂木の褌姿でついに開眼(〃▽〃)
完全に日高さんの術中にハマってます。チラリズムは魔物だ・・・

さて、4巻に入って、少しずつ二人の間に聳え立つ障壁の正体が見え始めたような気がします。
一つには、暁人も桂木も、どちらも久世家の当主にふさわしい人間であること。出自の点でも、能力という点でも。
二人には、ともに久世家を捨てるという選択肢もあるわけですが、お互い相手が一番久世家当主にふさわしい、そこで持てる能力を発揮するのが相手の幸せだと思い込んでいるから、家を捨てられない。だからお互いに譲歩できないんですよね。
もう一つは、桂木の抱えるトラウマです。
彼は、妾腹と蔑まれた自分の出自を恥じ、母親の男性遍歴を恥じ、父親が誰かについても疑いを持っています。彼がここまで卑屈になっているのは、一度は手にした久世家当主という未来を、その出自ゆえに奪われ、尊敬していた先代(暁人の父親)の愛を失ったことがトラウマになっているようで。しかも、一時は暁人を排除して久世家を乗っ取ろうとしていた自身の過去に対する罪の意識もあります。
「自分が「何者でもない」と思い込んでいるあいつ(桂木)に「居場所」を与えてやりたい」という暁人の言葉も、そんな桂木をトラウマから解放したいという思いの表れなんですよね。
両雄並び立たず。そして桂木のトラウマ…この二つの問題が解消された時、この物語は完結するんだろうな、という気がします。(この流れ、桂木が死ぬパターンの可能性大なのが心配なんですが…)

そう考えると、3巻で明らかになった桂木の出自は、この両方の問題に絡む重要な要素。
それなのに、実は久世家の血を引いていないかもしれないという曖昧さが残されている…
この先、何かこの問題をめぐる新展開があるのでしょうか?

◆石崎(父)が二人を救う鍵を握ってる??◆

3巻を読んだ時点で、私は桂木の本当の父親は石崎では?と思ってました。
石崎は新橋の福田楼の馴染み客ですよね(1巻)。桂木の母親は新橋の芸者…接点がありそう。
しかも石崎は、「信用できる腹心」がいない(3巻)という理由で、桂木を大番頭に迎えています。
BLというファンタジー世界で通用する感覚なのどうか自信はありませんが、普通オーナーが信用できるのと感じるのは、長年仕えて来た使用人以外ならやっぱり身内かなと。
その上、久世家の先代は石崎に何故か事業拡大のための資金も与えてる(4巻)…理由は明かされていませんが。
というわけで、この人に注目していたんですが、4巻を読むと、どうやら石崎は桂木を久世の血を引く人間だと思っているらしく。ハズレでした。
でも、桂木の父親ではないにしろ、何か桂木の出生にまつわるコンプレックスを解消させてくれる証言者になる可能性はあるかもしれません。
いずれにしろ石崎は二人が障害を乗り越える上でのキーパーソンなのでは?そんな気がしているのですが、どうなんでしょう。
ちなみに、私の予想はあまり当たりません(笑)
桂木の出自の真相を知っているらしい桂木家の父(桂木の戸籍上の父)は、死ぬ前に真実を話してくれるんでしょうかね。。。

次は、いよいよ現在最新刊の5巻へ。

5

だらむし

はじめまして、だらむしと申します。
ふんどしチラリズムたまりませんよね! 読みながらうっかり鼻息が荒くなるほど、どきどきします。本当にチラッとなのに、それがまたソソるんですよね~!
yoshiakiさんと同様、わたくしもこの作品でふんどしに開眼いたしました。雄々しさとセクシーさの融合ですね、たまらん。

それと、レビューで仰られている「桂木が死ぬのでは…」、私も懸念しているところです…!
この絡まりあった暁人と桂木の想いと希望の一番ストレートな解決方法って、どちらかが死ぬことですよね。同じくとても心配です。ふたりには幸せな朝日をあびて笑っていてほしいですね。

長々と申し訳ございません。コメントいただき、ありがとうございました~!

あるべき場所

ようやく桂木の気持ちが聞けた4巻です。

心置きなく石崎を見下ろしてくれる桂木が今までの鬱憤を晴らしているかのようなぞんざいな態度に、これが本性なのねと嬉しくて仕方ありません
そして、ここにきて親友である石崎の存在理由、重要性が感じられるようにもなりました。

いつから、どうして。などと野暮なことは聞きません。
暁人の覚悟。そして成し遂げられた取り引き。
桂木に与えたい場所を用意する為に起こした浅はかな行為。
愛しさの違いはあれど、暁人のひたむきな愛情に同様の熱を帯びていく事で、桂木自身の中にあるこだわりも姿を変えていったのでしょう。

久世家に戻ってきた桂木のいつもの小言が今までとは違って聞こえるのは、気のせいではなく桂木の吹っ切れた気持ちが表情にでているからかもしれません。
久世家か暁人か。
桂木の告白にようやくここまできたんだなと後少しで辿り着きそうな結末に、デレた桂木を期待してみたいと思います。

2

ようやく絡み合う絲

いつの間にか暁人はもうずいぶんと大人になっていたんだなぁと、感じる一冊でした。
森山候が石崎家当主に申し出た内容が気にかかりますが(しかし、そうして森山候からの心証を悪くすることこそ暁人の目的でしたから、思惑通り…だけれども悪い方向へ進むんじゃないかと気になります)、それよりもおおきく進んだ暁人と桂木の関係に対する喜びの方がよっぽど大きいです!
4巻と文字にすればあっという間ですが、ここに至るまでがとても遠かった。道中が重苦しかっただけに、光に包まれ「知ってるよ」と「どうか私をあなたのお側に」の会話はたまりません…。たまりません…。

また途中、暁人が間借りしている家にてふたりが交わるシーン。何度読んでも同じように切なくなります。もうとっくに心の奥は通っているのに。
私は事後シーンよりも、お茶を淹れた暁人と話すあたりから『手が、こんなに荒れて――私がいればこんな風にはさせないのに』のところがすごく好きです。
だいぶと前の桂木だったなら、そんな暁人をまず叱り飛ばしたでしょう。久世家にふさわしくないと、なにをしているんだと。当主としての自覚を説き、身綺麗にしろと冷たく言い放ったに違いありません。
でも、でもこの今の桂木は暁人の姿を見止めてホッとしています。ただ安否を知れたことと、健やかであることに胸をなでおろしています。暁人に不便ないようにさせたくって、自分が側に居ればと少し悔んで。暁人のことだけを、暁人のことだけを考えています。
それらを考えるとこみあげてくるんです。
暁人が桂木に恋い焦がれ憧れていることと同時に、桂木もまた暁人を心の底から大切にそして何にも代えがたい存在であるというのが、ここでよくよく分かるのです。

ふたりで歩むために見つけた打開策が「久世暁直の義弟に爵位を譲る」ということですが、そんなにうまくゆくのでしょうか。過去、社交界なり政治の場なりで暁直は己が持つ力を(財力然り学力然り、見た目もそうですし口も達者だったわけです)存分に奮って多くの敵を作っていましたよね。敵というか、少なくとも多くの人間からはそこまで『イイ人』とは思われていなかった、と受け止められる描写が多々ありました。たとえば今回ならば石崎家パパとかも。
比較的ドライな人間であろう暁直は、絶縁したという義弟にも相当辛く当たっていましたでしょうし…いやもしかすると馬の骨でも見ているように蔑んでいてもおかしくないですよね、無き者としているわけですから。…となると、うーん暁人や桂木の申し出をすんなり受けるとも思えませんし、突然タナボタ的に沸いた久世伯爵家の当主、なんて話を…果たしてどう動かすことやら。一般人であると遠ざけるのか、はたまた策謀するのか。
なにより森山候の怒りをどう鎮めるのでしょう。いくら夫人と親しい仲であったとしても、夫人は夫人で桂木を求めたことを暁人に断られているところもあるから、ああ難しい。
うまくいってるじゃないか! と思う反面で、まだまだ阻む壁は大きそうで少し怖い気持ちもあります。でも断然、当初よりは進んでいて、近いうちにふたりが目覚める朝は心穏やかなものになると信じて止みません。

あとちょくちょく気にかかっていたふんどし。
4巻では桂木ふんどしチラ率に興奮すること必死です。尻たぶの隙間に食い込んでいるふんどしが見えるともうドキドキします。以前、もろ暁人のふんどし姿は出ていましたがやはりチラリズムに勝るものはございません。とてつもなく破廉恥、そして艶やか。
洋服にふんどしっていうコラボが、とんでもない色気を放つ要因だとわたくし思います…。

5

yoshiaki

二度もすみません!
コメント返していただきありがとうございました。
これは鼻息荒くなりますよね(笑)
(*゚∀゚)=3←このコの出番が増えてしまいます。

>レビューで仰られている「桂木が死ぬのでは…」、私も懸念しているところです…!

BLはハピエン率が高いのできっと大丈夫だとは思いますが・・・どうなんでしょうね??このままでは終わらなそうな。
私はコミックス派なのですが、6巻が待ちきれません(>_<)
ではでは、ありがとうございました☆彡

yoshiaki

はじめまして。レビュー拝見させていただきました。
桂木の褌チラリズム最高ですよね~(≧∇≦)
暁人よりも桂木、全開よりもチラ見せというところが技アリ♪
いろいろ見どころが多い作品ですが、やっぱり褌は絶対はずせませんね。

この巻で暁人さんに陥落しました。

ずっと、二人とも好きだけどどっちかというと桂木さんかなあ。でもキャラとしては石崎くんが好きだなあと思っておりましたが、この巻で暁人さんに陥落しました。
素敵過ぎる。
本当、いい大人になられましたね、暁人様。
石崎くんのお部屋を借りて、一人で生活を始める様がとても眩しゅうございます。

桂木さんも色々吹っ切れて、ようやくの成就に感涙致しました。
長かった!

続きが気になりますが、後から転んだ利点は他の方よりも早く続きが出るという事です。
五巻が待ち切れない!

4

行動原理

『憂鬱な朝』も4巻まできました。
そういえば『花は咲くか』も今4巻ですね。
どちらがはやく出るんでしょうか。
雑誌の方は読んでいないので、モジモジします。


桂木は暁人を外から支えるためにあえて側を離れ、暁人の友人である石崎家の用人として働き始めています。
暁人も屋敷を離れ石崎の持つ家に間借りし、先を見据え行動に移し出しました。
雨宮へ命令を下す辺りも、暁人は自分が望むも望まなくも華族なのだと感じさせます。

暁人の行動の根底にあるのはすべて桂木だと3巻の時に書いたのですが、今や桂木の行動原理も暁人自身になり、ふたりとも長かったね…といたわってあげたくなります(涙
「おまえしか好きになれないんだ」って泣けました。

暁人はもう古い囲いから一足先に抜け出した感がありますが、この後の展開がひじょうに気になります。
この時代で許されるのでしょうか。
紆余曲折あっても、絶対に最後良かったねと言いたい!

余談ですが、わたしは最初石崎が登場した際「きっとこいつは今後、暁人を裏切るに違いない!」と、一昔前の少女マンガのような展開になると思っていました。
石崎、ごめんね。あんた良いヤツだったのね。

5

表紙の背景が…!?

表紙の背景が今までの黒塗りから、薄らと白が射している!
まるで憂鬱な世界に光が差し込んできつつあることを暗示しているようです。

桂木が先々代の庶子だったことが分かり、
桂木が暁人を久世家に迎え入れた本当の目的、
そして久世家の当主にさせようとした真意を知ることになるのですが…

しかし桂木はすでに当初のような復讐のような気持ちはもうどこにもなく。
けれど三巻の終わりには、自分で自分の首を絞める結果になった桂木。
なんというか、これこそ自業自得なんだけれども。

けれど変わらず暁人は桂木を想い続けています。
不思議ですね、自分のことを疎ましく思っている相手を、
こんな風に好きでい続けられることが。
まぁ、暁人にしか分からない良さですよね。
桂木は実は徹底的に暁人を切り捨てられない。
本当は情の深い人間だからこそ、
本当は誰かにすがりつきたい人間だからこそ、
わざと冷たく固く振舞っている部分がある。
それが2巻の限定版についている小冊子を読むと何となく分かるんですよね。
あ、なくなったと思っていた小冊子、
何のことはない、なぜかこの4巻に挟んでおりましたw
無くしたら限定版を買った意味がなくなるじゃないか!!
と思っていたら良かったわ~見つかった。

私的には読者目線で言うと、
鉄仮面さんがデレた時のギャップ萌えはアリだなと思っています。
冷たく見えるのはなぜ?優しくできないのはなぜ?
分かりにくい表情の裏にたくさんの想いが案外詰まっているのかもしれません。

分かりやすいに越したことはないですが、
分かりにくい中に見え隠れするものを掴んだ時のあの感じ、
暁人と同様、あれは嬉しいよね~っと思うのでした。

今回も昼ドラ風ヒステリックなもみ合いが…
昼ドラBL、ジャンルとしてありだなと思いました。
次回はいよいよ決着がつくのでしょうか?
久世家の行く末も気になるところです。

3

胸が苦しい

絵もストーリーも素敵すぎて胸が苦しくなってくるんです。何度読み直しても素晴らしい!何が良いって桂木がどんどん恋に落ちてゆく様子が本当に良いんです。最初は憎かったはずの存在で、自分よりずっと年下の暁人のことを好きになっちゃいけない、なるはずがないと葛藤しながらもその気持ちがとめられない感じが色っぽいのなんのって!

暁人にも大人の桂木をそうさせるだけの魅力が十分にあるのです。桂木へと注がれるただひたすら一途で純粋な無償の愛。暁人の素晴らしいのは桂木以外の人の前でも桂木への愛がダダ漏れのところです。親友石崎に「あいつ(桂木)を幸せにしてやりたいんだ」とか元婚約者のお嬢様に「僕は好きな人(桂木)に優しくできない」とか言っちゃうんです。本人に対してももちろん「お前が好きだ。本当に好きだよ」とか「僕はもうお前しか好きになれないんだ」とかもう・・・どストレートです。桂木家では厄介者で、久世家の先代当主にも途中で見捨てられた(本人はあんなに努力したのに)可哀想な桂木に、家族から与えられなかった分の愛もこれからも惜しみなく注いであげて欲しいです。

あと暁人の親友の石崎が本当に良いですね。この重苦しいストーリーの中で清涼剤のような存在です。癒される。ところどころで出てくる蔦の葉にがんじがらめになってる桂木や暁人の(エロい)イラスト。あの蔦は二人を縛ってる「家」の象徴だと思いますが、4巻の最後の方では蔦が少し枯れて二人で引きちぎってるように見えます。二人で明るい未来のために困難に立ち向かっていく決意が・・・できたのならいいなあ。

長々と語ってすみません。最後に一つだけ言わせてください。

ふんどしエロい(笑)

9

ふたりの気持ちがやっと・・・

アニメイト限定版を購入♪どこまで収録されているかな~と思っていたのですが、あの回まで収録されていて嬉しかった(感涙)
3巻で、桂木の出自を巡り雨宮が掻き回した感ありでしたが、暁人の揺るがない想い、桂木の信念と決心が強く伝わる4巻目でした。
「知ってるよ」2012年一番の名台詞になりそうな予感♪

あと日高さんとタキエさんのサイトからですが初版には誤植があるそうです。
暁人さま、いまおいくつですか?(笑)

二人が良ければそれで良しという時代ではないのでまだまだ困難が続きそうですが、次巻までひとときの幸せにひたりたいと思います。

4

__モコ__

初めまして、絵夢さん。
私も暁人の「知ってるよ」に鳥肌が立ちました!
桂木じゃなく、暁人のこの一言がもうもう。
(BLアワードでも私はこの台詞を推しました)

ちょっと嬉しくなったので思わずコメントを♪
突然失礼致しました(*´`)

神神神神神

神以外ねぇわ!!
日高先生の成長が神だよ。
失礼ながらデビュー頃の作品は「ふつうだな」と思っていたんですよ。
ただ絵はいい感じの方だなとずっと思っていました。
それが徐々に良い作品を描かれるようになってこられて。
最近の日高先生の作品はパねぇです。

きっといい編集さんとかに巡り合えたんじゃなかろーかと思います。
日高先生を支えている人たちも気合入れて日高先生を支えてほしいです。
俺は盲目と言われても構わない。
日高先生の作品が好きだー!!

そしてこの4巻、神展開としか言いようがない!!
もっとドラマチックさを求めている人もいるかもしれないんだけど、
あんまり色を付けすぎると安っぽい昼ドラみたいになるのも嫌ですからねぇ。
やっぱさぁ、ここで神つけとかないと、
後の展開が…だったらこっち神つけといたげたほうが良かったなって思うだろうからね。

9

面白いですコレ。

桂木~どうなっちゃうんだよ~桂木~!
時代背景とかも良いし、雰囲気も好きだな~。

ここまで深い物語ってなかなかBLではないので
とっても貴重だなって思います。
次の巻を心待ちにしちゃうくらい。

他のみなさんも書いている通りの神作品……なのかもしれないけど
敢えて私は言いたい……

緩急がもっと強くあってもいいんじゃないか?とか
久世のキャラの方向性が心配!とか。
桂木さんはもっと淫乱でもいいな~とか。

完結前に100点つけるのはまだ早い!って感じです。
もっと深くまで抉ってもいいし、アンハッピーエンドでもOK。
どれだけ面白い話になるか…期待を込めて……

3

何度も読みたい

 どうしてこの本を手にする度に、こんなにどきどきするのでしょうか?
 BL本を多く読めば読むほど、甘いお話に癒やされる自分ですが、『憂鬱な朝』シリーズには甘さを感じられるところがないのです。そして、気がつけば何度も読み返しているのです。

 久瀬の家を出て、石崎の別邸に落ち着いている暁人は、ここで庶民の生活を目の当たりにします。今まで桂木が教えたことが全てだったのに、「何か」が確実に暁人を動かしているのです。
 そして、その後久世家に戻り、雨宮にして、ある目的のため「家系図を調べろ」と命じるのです。少し前までは桂木のことを不思議に思ったり、嫌ったりしていた暁人なのに、いつの間にか爵位が似合う風格がすごいです。この命じる場面が萌でした!

 久瀬の家、爵位を捨ててでも、桂木のために何かを残そうとする暁人、そして、今は石崎家で采配をふるっている桂木。どちらも互いのために譲り合い、お互いを守ろうとするのです。

 幼い人の桂木は、どこか暁人に似ているところがあり、ますます桂木がどこの生まれかも気になります。「もう一人の庶子」「義理の弟君」の存在とは一体誰なのか?最後もとてもいいシーンで終わってしまっているので、早く続きが読みたいと思うのです。

10

こんな入り込める作品はないと思います!

他のみなさんのレビューにある通りです。

素直に入り込める、感情移入できてしまうような作品だと思います。
ストーリ構成も、絵もすごく素敵です。

BL枠ではもったいないくらい、もっともっといろんな人に読んでほしいって思える作品ですね!
なんかもう、きゅんってします。色んな意味で・・

日高先生大好きな贔屓目ではなく、本当にいい作品です!

7

桂木美しい

この時代設定に詳しくなく、興味もなかったため、
購入はしていたものの
読まずに長らくおりました

言葉の意味とか、時代背景が頭にある程度は
知識としてないと、臨場感がないのかと
思ってしまい、読むのを躊躇していました

四巻の表紙の桂木の美しさに
読もう。とやっと火がつきまとめて読みました

きっと背景は知識があったほうが、より
関係性がわかると思いますが
なんとなくな浅い知識でも
十分楽しめました

特に服が綺麗なです
女性も男性も
フンドシの美しさにクラクラしました
こんなにセクシーなものなのかと

生まれ落ちた時から定められている
立場があり、とりまく世界がある。
自分の力だけでは、動かせない
規則がある
様々なルールの中で、それでもなお
模索し苦悩する姿は
美しかったです

幸せをみるより
辛さを見ることでかえって、
どれだけ幸せが普通じゃないのか
普通ってなんなのか
色々考えるさせられました

血縁関係今でもその風習は
あると思いますが
今よりも強固なものだったのだろうと
思います

日高さんが描く男性は非常にきれいですが
桂木のオールバクは抜群に綺麗でした

好きですという、一言がどれほど重く
どれほどの決意がいることなのか
という、ことを久々に考えた作品でした。

苦悩するものは美しい。


3

桂木のその一言を待っていた!

あまりに神展開で、もうどこから話していいのか分かりません。

私事で恐縮ですが、
実は昔、ある素晴らしい歴史系のBL小説を読んだ時に、ものすごく良い展開だったのに、
最後の最後にオチがアレすぎて、もうガックリして、本を投げ飛ばしたくなったことがありまして。

それが軽くトラウマになっていたので、完結まで油断ならないという思いがあり、こちらの作品にも最後の展開で総評的な評価をつけようと思っていたのですが。

そう、こちらの作品も完結するまでは「神」はつけないでおこうと思っていたのですが、
もう我慢しきれずに(笑)神評価させていただきました。

まずこの巻では、石崎の友情に萌えました。
本当に石崎は良いヤツです。
殴り合いの喧嘩も真の友人同士だからこそ、という感じがして、これは萌えツボでした。

また、暁人の、
「本当に不思議に思うんだよ これほど優れた人物がどうして封建的な考え方を捨てられなかったのだろうかと お前(雨宮)も―桂木もな」
という言葉。
あの時代、旧態依然とした慣習にすがりついていた人間のほうがはるかに多かった時代に、特に特権階級の人間がこの考え方をするのはすごい事なんですよね。
そういう意味で暁人は只者じゃないと思います。

そして暁人の重い愛の行方に結論が出ました。
ここはネタバレしたくないので語らないことにしておきます。
おそらく、暁人はいずれそういう結論を出すのではないかと思っていましたが、やはりでした。
本当に、本当に暁人は桂木を想っているな、と。
彼は桂木のためならなんだってするんですね。本当に深い愛だと思います。

そしてその愛に答える桂木。
ほだされて、溢れて、もう元には戻らない、桂木の想い。

溢れ出した感情を言葉にすることで、ようやく本当の意味で二人が繋がった気がしました。
自分の感情について上手く言えない桂木も、あの時代の男性らしいというか。
そこも萌えポイントではありました。
色んな意味で桂木も「漢」を見せましたね^^*

当主である暁人は久世家に関わる人々の生活があるので、自分の感情で久世家を捨てることが難しいことは分かっています。
そして桂木も暁人から離れることが無理だと自覚します。
二人の様々な画策で、様々な人々を巻き込んで居ますが、今後の展開がどうなるのか。

お願いします、最後の最後まで・・・・・。
本当に、とても良い作品に出会えたと思っています。
出会えたからこそ、それを切に、切に祈っています。

13

怒濤の展開

リアルタイムでこの『憂鬱な朝』を読めることが、とても幸せに感じます。

4巻で一気に話が動きますね。
幾らなんでも周りを捲き込みすぎだろ!と思いはするものの、彼等の想いに同調せざるを得ません。
感情の揺れがダイレクトに伝わる画面の数々だからこそ、言葉の字面以上の余韻を与えてくれます。

それぞれの幸せを想うゆえに進む道は分かれはしたけど、想いが強すぎて離れられない、、このもどかしさ。お互いのことばかりを考えて、行動できる立場でないからこその苦しみ。
思うようにいかない時代であり立場であるに関わらず、暁人の示した無償の愛に溶かされていく桂木に目頭が熱くなりました。
そして、やっと一歩踏み出せた桂木に感激。
暁人、本当に本当によかったね。ここまでくるまでが長かったね。。

彼等の間に立つ石崎が不憫ですが、なんていい友情なんでしょうね。彼が居てくれて本当によかった。

個人的ツボは、暁人と石崎の乱闘シーンと、
雨宮のやり取りは威厳を感じさせ益々いい男になっているのに、桂木の前ではどうしても子供っぽくなってしまう暁人。
にやにやさせられましたw

時代背景が日露戦争前後のどちらなのかが、気になります。…前、かな?

あと一悶着あるとおもいますが、苦しんだ二人だからこそ最後は幸せになってもらいたいです。
終わってしまうのは哀しいけど、素敵なラストを待ってます!

7

まさに神

絵がきれいだなー、くらいの気持ちで書店で見て四巻しか売っていなかったため電子書籍で読みました。
切ないストーリー、絵の美しさ、キャラの人物像や成長していく姿、すべてが好きで、こんなに感動した作品に出会えたのは初めてでした。
主人公二人はなかなか結ばれず、読んでいて胸を締め付けられるような切ない気持ちになります。でも二人が互いを思い続けて一瞬でも通じ合えたときには感動で涙がポロポロでてしまいます。続きが気になり過ぎますが、ひとまず単行本ゲットしたので自分の本棚の殿堂入りコーナーに収められました。何度も読みます(^o^)

4

憂鬱でも朝は来る

二人の関係にやっと光が見えてきたように感じられる4巻です。
巻を追うごとに、暁人くんがいい男に成長していくこの作品―。
特に暁人くんの桂木を想う一途さと健気さは胸に迫ります。
だからこそ、4巻の巻末のシーンは何度読み返しても泣けてしまいます。

現代の私たちには到底理解できないしがらみの中を生きている二人。
互いを想っていることは確かなのに、その気持ちに正直に向き合うことが許されない―。
傍にいたくてもそうできない二人が切なくて、胸が苦しくなります。

先が見えない二人の関係―。
それでもこの4巻で、暁人くんの真っ直ぐな愛が、頑なだった桂木をとうとう動かしました。
いびつながらも、想いを確かめ合った二人がこれからどうなっていくのか―。

どんなときでも朝が来るように、
憂鬱な二人にも明るい未来が待っていることを信じたい―。
そんな4巻でした。

私にとって「憂鬱な朝」は、出会えて良かったと心から思う作品の一つです。
設定も緻密で、人物の感情の揺らぎも隅々まで丁寧に描かれていて、
BLというジャンルの枠を取っ払って見ても、純粋に「漫画作品」として楽しめる作品だと
思います。
本当に、たくさんの人にこの作品を読んでもらいたくて仕方ないのですが…
どうにかならないもんですかね…。

18

理性と本能、抑えても溢れ出るもの

私は、この漫画が「BL作品で本当に良かった」と心底思っています。
私事ですがBLに嵌ったからこちらの漫画に出会えたし、普通の一般漫画として売られていても家令や執事、伯爵等に興味が無かった私は手に取る事も無かったでしょう。


「憂鬱な朝」4巻。
久世家子爵の暁人と、その家令・桂木。
2人の思いが交錯して近付きつつ、隣に並ぶことはないのがもどかしくて、それが正にこの時代背景が大きく影響しているのだろうと思います。
正直、この手の知識が皆無で、何度も何度も読み返しては自分で噛み砕いて解釈したりしています(苦笑)
(「子爵から伯爵に爵位を云々」とシャクシャク言いまくって本気でこんがらかる私は阿呆・笑)

いつでもクールビューティー極まりない桂木。
彼が現・家令を行う石崎家のお坊ちゃま(暁人の友人)に暁人の話を聞いて、理性が抑えられなくなる姿を皮切りに、彼の衝動をリアルに感じた気がします。
暁人の大事だと思って何も考えられなくなる。
暁人の無事な姿を見て良かったと安堵する。
暁人の熱を覚えている。
暁人に触れたい。
「こんなことをしている場合ではないのに」と頭では理解しているのに、その考えを後回しにしてでも目の前に居る暁人に触れたくて仕方がない桂木に、言いようのない色気が漂っています。

……何度あの2人のシーンを繰り返しめくったか分からん……(笑)

もう会えないかと思っていた桂木が目の前に居る事実に、暁人の気持ちもブレーキがきかなくなる。
元々素直な彼でしたが、素直なだけではなく、「桂木を幸せにしてやりたい」という気持ちが大きくて、自己犠牲も厭わない姿に涙が出そうになります。

最後、桂木が暁人に自身の気持ちを伝える場面。
それを聞いて、自分の思っている(願っている)事が現実となり、涙を浮かべる暁人の顔が切なくて切なくて。

本当に奥が深く、全く中だるみしないこの作品は圧巻!

心底好き過ぎるこちらの本のレビューがいつまでも出来ずに、グズグズしていました。
どんな言葉でまとめればいいか分からなかったので、自分の好きなように書かせて頂きました。
稚拙な文章でお目汚しになったら申し訳ありません。
読んで頂きありがとうございましたっ。

21

黒髪美形受け=桂木

ワッショ~イ
暁人様じゃなくても 女も男もメロメロにしてしまう魔性の男 桂木様よ!
なんで こんなに美しいの。おろした髪も素敵なんだけれど 私 オールバックがお気に入り。黒い燕尾服が ズッキュ~ン ドッキュ~ン。もうこれ以上惚れさせないでくれ。
日高先生のストーリーは 読むとやみつきになります。
話の裏側も想像してしまいます。
時間絶つの忘れますから。そしてまた1巻に戻ったりするから。ループ
2人が 互いに離れられないと決めたのなら 突き進むがいい!!
応援するわ。待ってるわ。


3

やっと2人の気持ちが重なった

皆さんが、書いていらっしゃる通り、BL枠にしておくのはもったいないくらい、みんなに読んでもらいたい本です!!
濡れ場がなければ(私はないと嫌ですが笑)一般の友達に進めてます!!


待てずに、雑誌で読んでますが、新刊が出たらまた1巻からとおし読みします☆

たしかに題名通り、憂鬱な何とも言えない気持ちになるけど、今巻ではやっと表面状でも思いが通じた二人に…涙。

桂木のけして言葉にしてもデレない姿が好き…もっとデレて欲しいけど、それは濡れ場の気持ちよさそうな顔で満足☆

まだ一筋縄ではいかなそうな感じですね…続きが気になる!!

4

浪漫

1巻からまとめて買って通しで読みましたが、胸が詰まる思いです。
随所に歯痒さを感じているからかもしれません。

頭に残ったのは、“浪漫”の文字。最初の方で抱いた文学作品のような印象や、強い憧れが描かれているところから、本作ではロマンスの意味も含めて。

歴史も文学も不得手ではありますが、綺麗な日本語と、西洋文化が混じり合った頃の装飾や背景の感じがとても魅力的です。

憎愛の移ろいが緩やかに読み取れる、長編ならではの心理描写も魅力的です。

日高先生の営み描写は、際どい表現がないのに色っぽさを存分に感じます。

レビュア様方がこぞって仰る通り、多くの人に読んで頂きたい作品です。

4

多くの人に読んでほしい作品!

まず読み終わって感じたのは、この作品はBLという世界に留めてしまうのは勿体ないということ。
BLコミックにおける“萌え”とかそういうレベルの話ではなく、一つの作品として、「憂鬱な朝」は素晴らしいと思います。

BLって、結構そういう作品ありますよね。
例えば、水城せとな先生の「窮鼠はチーズの夢を見る」「俎上の鯉は二度跳ねる」(漫画)や、木原音瀬先生の「美しいこと」(小説)。
これらの作品を読んだときも、言葉では上手く言い表せない感情を抱きました。

日高ショーコ先生の「憂鬱な朝」も、なんだか上手く言えないのですが、本当に素晴らしくて、普段はBLを読まない人にも是非読んでほしい作品だと思いました。


まとまってない文章ですみません。

でも本当に本当にオススメなんです!(>_<)
読んだ人にはこの感じ、分かると思います。

少しでも多くの人に読んでもらいたいな。

7

憂鬱じゃないです、もう

日高ショーコさんは以前より好きな作家で、コミックスは一通り揃えていました

1巻を読んだときは地味で暗いなぁと(笑)

まさに憂鬱というか
ガチガチの貴族社会に、厳しい家令の桂木(前髪下ろした瞬間、美人!!て思ったけど厳格すぎる)。

頼りない子供な暁人―…
不毛すぎる…

これでどうBLに…?
と思っていたのですが…



すごくよかったです、4巻


巻を重ねるごとに、暁人がどんどん大人な男になっていきますよね!!ただ諾々と桂木にしつけられていた彼がいつのまにか、立派な子爵として社交界で画策している。

それでもまだまだ学生で、石崎とふざけたりしている子供っぽさもまた良しです

そしてあの桂木が告白とか…告白とか!!!!

『…何か言ってください』って不安な顔がたまらないщ(゜▽゜щ)

先生がた、ほんと尊敬しています。感情表現が深すぎて、お互い思いあってるのにそれを殺そうとする様とかもどかしすぎて悶えてたんですが

やはりいいですね…両思い


BL苦手な友人たちに布教活動できないのが残念なくらい、完成された話。

でも、他の方もレビューでおっしゃっていましたが

この重厚な男の矜持というか当主としての責任というか、貴族社会に生きる男たちの暗躍みたいなものが重要なので、男女では決して成立しない話ですよね…ほんと。



いやしかし、
クールビューティーな桂木にふんどしっていうのがもう、クラシカルロマン万歳ですよねぇ…

7

うおおおおっ!!

子爵家当主・久世暁人×家令・桂木智之の4巻目です。

相変わらず、ややこしい話なんで、何回か読まないと理解できないのですが・・・
とうとう!!お互いの思いを口に出しましたよ!!
少し泣きそうになりました・・・ホント切ないですよね!

お互い素直じゃないという方が正しいのかもしれませんが。
特に桂木が・・・( ゚ω゚;)


ていうか濡れ場シーンの桂木のふんどしが気になって気になって
しかたがないのですが、どうしたらいいですか?←知らねぇよww

今回の濡れ場シーンは、いつもより長めでした!
そして桂木が積極的でした!!
他のレビュアーさんも書いてましたが、もう一悶着ありそうですよね!
でもやっとお互いの気持ちを伝えたんだし、あまり深読みしないで、
気長に待ってようと思います(*'Д'*)ノシ

2

絡まる蔦を引きちぎれ!

大きく動いた4巻です。
華族社会のしがらみや、過去の遺恨に絡み付かれ、
想いはすれ違い捻れながらも近づき、それぞれ互いの為に足掻く二人。

久世家を出た桂木でしたが、暁人がしでかした「愚行」を耳にし
彼が間借りしてる階段のきしむような部屋に出かけていく。
「僕はもうお前しか好きになれないんだ」…
自ら湯を沸かしお茶を入れる暁人の荒れた手に触れられて、
封じ込めていたはずの熱が、押さえきれずに溢れ出す桂木。
ああ、なんて切なく美しくそして色っぽいHシーンっ!!

そして、ずっと迸りそうな言葉を飲み込み続けていた桂木が、
この巻の最後でついに口にする言葉。
それは、暁人が望み続けていたことに他ならなかったのですが…

じっくりと丁寧にそして重く描かれる世界に、萌えて酔ってそして泣かされました。

scene20の扉絵で、二人が立って蔦の端を握っているのが印象的。
この蔦から自由になって抱き合える日は、間近なのか…
それとも?

12

二人の道が交わる

やっと出た4巻なんですけど、やっとという感じがしない!
このお話は、ストーリーとしても本当に読み応えがあり、マジ映画やドラマにしても全然見劣りしないであろう骨太さを演出している。
今回は、3巻で二人が選んだ道が、それぞれに相手のためを思うがゆえのすれ違いという、実に魅せ場の連続でした(それはきっと毎度なんだけどw)

暁人は、桂木の為、久世家を伯爵家にして彼に譲ろうとし、
桂木は、暁人の為、彼の支援となるバックボーンを作るために彼の元を離れ、
それぞれの言い分はあるのだが、間違いなく相手の為を思う愛がゆえの行為なのが、ガツンとくるのです。
そして、口には出さないが二人が思うように生きていくために考えついた手段。。。
明らかに、家名だ名誉だと縛られる旧態然から脱却しようとする暁人は、でも家で働く者たちへの責務はまっとうせねばならず、それを守る為にも考えついた策が、うまくいけばいいのだが・・・

今回、暁人の思惑を知り、どうしても彼にあわなくてはならないと訪れた暁人の下宿でのシーンが、たったそれだけのシーンなのにすさまじい色気に溢れていました!
桂木の乳首を舐める暁人・・・鼻血出そうになりました。
桂木はふんどし派ですが、下履きの下にチラッと見える六尺褌かしら?たまりません♪
そして、帰りは暁人のおパンツを借りて帰ったのかしら?
とか、すみません、下世話で(大汗)
でも、でも、別の意味で一番の見所のいいシーンだったのです!!

一時に比べ、暁人がしっかりとした大人になってはいるものの、彼にも色気があふれてきました。
この表情の変化も、また恋をする男のものなのでしょうか?
どうか、彼等に望むべく道が切り開かれますように!!

また、来年のお目見えを心から待っています!!

11

snowblack

はじめまして、snow blackと申します。
くだらないコメントを失礼致します。

暁人の下宿でのシーン、本当にいいですよね〜♡
で、ですね、問題は下着です。
帰りに桂木が暁人の下着を借りたとして、それはおパンツではありません。
やはり褌です!

根拠は二つ。
まずは3巻のscene13の冒頭に、暁人の褌姿がチラッと出てきます。(ご確認下さいませ!)
それから、時代考証的にこの時代男性の下着は基本褌です。
六尺褌か、明治に入り徴兵制度によって経済性から一躍普及した越中褌か。
トランクスのようなものが登場するのは、大正時代からになります。

ということで、よろしくお願い致しますm(_ _)m

桂木と暁人の本音

本当に、この作品は、映画にすべきと思いますが、いざ映画化となれば安っぽくなって欲しくないと思ってしまう作品です。BLという枠をはるかに越え、読者をその見事な画力とストーリー性で惹き付ける日高ショーコ先生に、私は心底惚れ込んでいます。

4巻が出ました。待ちわびていたのですが、同時に毎回読む前に、自分の心と集中力の準備が要求される作品です。

1〜3巻のあらすじ(背景と細かい人間関係を除く)

子爵家当主、久世(暁人)へ復讐心を持つ、久世家の家令(暁人の教育係)である桂木智之と、暁人との出逢いから始まります。物語が進むにつれ、主人公の2人は互いの存在に戸惑いと葛藤を覚えるようになります。互いに対する気持ちに常に不器用な2人でしたが、徐々に、自分の心をも持て余すようになったのです。それは相手に対する気持ちの変化に伴う、自身の心の変化だったのですが、とにかく「守らなければならない物事」が多い2人にとって、それは非常に難しい問題でした。暁人は自分の桂木への恋心に気づいてからは、非常に痛々しくも積極的に動き始め、目標を固めては、桂木の期待を色々な意味で裏切っていきます。桂木の心は(読者にとっても)見え難く、2人の心の距離は縮まりそうにみえ、互いを想うが故に、実際の距離はどんどん離れて行く。そんなストーリー展開になっていました。


さて、今巻の見所を簡単にご説明させて頂きます(ネタバレあり?)。

* 桂木と暁人の「心の距離」が"目に見えて"縮まります。互いの心も、ようやく見えてきたようです。

* 桂木への恋心を持て余していた暁人はもう存在しません。その恋心を見返りを求めない"愛"というカタチに変えていった成長をみることができます。

* 暁人の決意と行動力は、周囲の人間を動かします。同時に、桂木の頑な心を溶かしていくのです。毎回あの口下手で臆病で不器用な2人の心が少し素直になるラブシーンは、今回も興味深く描かれています。

* 前作までは、一途に相手を想う強さをみせつけられた我々読者でしたが、今作では、決意が"本物"であったからこそ「手に入れることのできた心」とその喜びをみることができます。

* 最終章に突入・・・というところでしょうか。次巻で紆余曲折あってもなくても、私はこの日高ショーコ先生の才能を信じていますので、心配していません。むしろ、少しだけ2人が不幸になるのではという不安を持たずに読み進められそうな安心感を得られた気がして、良かったと思います。


急ぎ過ぎずテンポがあり、荒削りな所も無く、心理描写が丁寧で不自然さも無く、キャラクター達が魅力的で何となくリアリティがあり、美しさの中に男らしさがあり、本当に、素敵な作品/ストーリーです。できれば映画は無理でも、長編アニメ位にできないでしょうか。。。できるだけ沢山の人達に(日本を越えて海外の人達にも)知ってもらいたい秀作です。

7

このまま終わる気がしない。

…深読みしすぎですか?
でも、終わる気がしないんです。
ラブにも見えるが、そうでないようにも見える(泣)

今回、物語は大きく動いたようでもあったんですけどね。
桂木が求めるもの。
暁人が求めるもの。
桂木が与えたいもの。
暁人が与えたいもの。
それぞれが交錯し合って。
相手が自分のためにしてくれようとしていることは互いにわかっていて。
それでも、譲れないものがあって。
とにかく、両想いなのに片想い×2状態というかなんというか…。
ホント、こんな2人の間に立たされてる石崎が気の毒です(苦笑)

今回の萌えどころはやはり桂木が暁人の間借りしている部屋を訪れたシーンだと思うのですが。
一目見た瞬間から沸き起こる感情。
触れた瞬間に感じる衝動。
自分でも予期できないほどの情動。
桂木の中にはっきりと自覚できる欲望が感じとれて。
桂木にそうさせるだけの暁人の覚悟とかせつなさとかもあって。
非常に萌えました。
そして、えちシーンもがっつり。
乳首責めに萌えました。
桂木の方が積極的なところも。

そして、ラストには暁人が望んでいたような光景が待っているのですが少しも安心できないのはなぜでしょう。
桂木の言葉を文脈どおりに信じきれないというか…。
いや、告白の言葉に嘘はないと思うのですが。
でも………。

あうー、次回は来年ですか?
ものすごく気になりすぎて困ります!!

23

大きく進展?

コミックス派なので、毎回、新刊が出るたびに、それまでの話が思い出せなくて、なんとなくおぼろげな記憶だけを頼りに読み出すんですが、今回の一冊でわりと大きく話が進んだので、おもしろかったです。

このまま、スムーズにくっつくということはないと思うんですが、主人公たち二人の関係も大きく進展したように見えます。
でも、きっと、これから、まだ紆余曲折あるのかな?

あと何冊くらい続くのかな、と考えながら最後のページを閉じました。
だって、今回のラストで終わってもいいような気もしたし。
互いの気持ちが通じ合ったら、おしまいでもいいような気がするからです。

それに、まだ続くってことは、さらに波瀾万丈があるってことで、攻めはともかく受けがかわいそうかも。もちろん、自分から言い出したことにしても。結局、恋愛って、より強く好きになってるほうがかわいそうで、痛々しいかも。

などど、あれこれ言いながら次巻を待ちます。笑。

5

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