憂鬱な朝【BLCD】

忧郁的早晨

憂鬱な朝
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神36
  • 萌×24
  • 萌7
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
217
評価数
48
平均
4.5 / 5
神率
75%
著者
媒体
CD
作品演出・監督
亀山俊樹
音楽
川中ゆかり
脚本
椎名理生
原画・イラスト
日高ショーコ
オリジナル媒体
コミック
CD発売会社
マリン・エンタテインメント
シリーズ
憂鬱な朝
収録時間
156 分
枚数
2 枚
ふろく
メーカー通販初回特典フリートークCD(羽多野渉、平川大輔)
フリートーク
別ディスクであり
発売日
JANコード
4996779016662

あらすじ

あなたが成人するまで、すべての権限は私にある――
華族という特権階級の檻にとらわれ、時代の波に翻弄される若き子爵と家令の恋、ついに開幕!!
日高ショーコが描く、初の時代物ラブロマン。
それぞれの思いを胸に、関係が交錯していく――。
原作コミックス1巻と2巻の内容を、ドラマCD2枚組で音声化。

表題作 憂鬱な朝

久世暁人 → 羽多野渉

桂木智之 → 平川大輔

その他キャラ
石崎総一郎[前野智昭]/ 久世暁直[松山鷹志]/ 桂木高之[宮林康]/ 西園寺重之[小野友樹]/ 雨宮林三郎[吉田裕秋]/ 田村[上田陽司(現:上田燿司)]/ 石崎の父親[金光宣明]

レビュー投稿数3

原作さえ読んでいればとても良質なドラマCDです

日高ショーコの漫画は目線、表情、間などで表現している静かな画面なので、
本当にCD化に向いていない。

けれど、この平川さんは、目線すら声色で表現している。
一定の抑制的な喋り方の中で抑揚を付けて、
ペースを操り緊張感を出したり落としたり…これは技術だなあ…。
ずっと聴いていられる。

桂木ときくがこんなに嫌悪感を露にしているとは…。
何故そんな態度なのかは原作を読み進めていくと明らかにされるが、
桂木にスマートな印象を持っていたので、
こんなにヒステリックに思えるほど感情を表に出すとは意外だった。
原作がすっきりした絵なのでそういうイメージを私が勝手に持っていただけかもしれないが。

羽多野さんも平川さんも声を荒げる演技がとても自然で上手。
力むだけで感情が爆発しない人も多いけど、二人とも切羽詰まって迫力がある。

脇まで丁寧で、原作さえ読んでいればとても良質なドラマCDです。

BLというより、重苦しい大河ドラマ。
短い濡れ場は数回あるが、
色っぽくないので、それ目当てはおすすめしない。

5

重くるしい

重くるしい…!
非常に疲れました。

時代設定大好物です。
「爵位」とか「身分」とかいう、現代の私たちからしたらなんじゃそりゃと思うものに拘りを持ってる男たちのお話も大好物です。
でも、ストーリーじたいにあんまり萌えはなかったかなァ。
受けの身分への拘りって、とことん「負の感情のみで構築されてるもの」なんですよね。つまり揺るがせるんですよ。その時代の揺らがぬ価値観に縛られてるというよりも、トラウマによって刷り込まれ染み付いてしまったものなので、そのトラウマを解消すれば身分や爵位への拘りも消えるんだろうと思います。それが比較的最初のほうから分かってしまうのがちょっと残念でした。
もちろん分かった気になってるだけの可能性もありますが。まだ完結してないですしね。
対する攻めは私好みの年下攻めくん。豹変しそうに見えたけど、豹変しなさそうかなァ…。

ただもうこのキャスティングにはヨダレが出そうでした。
年下攻めに羽多野さんってタマランです。しかもこの一途な性格。激情にかられて必死でエッチしてるとこ最高。ブレスに萌えまくりでした。
で、氷のような受けに平川さん。平川さんのこの声、大好きなんですよ!冷ややかで蔑むような声ってなんでこんなに萌えるんでしょ。エッチのときの声も低めで抑え気味でした。これもタマラン。盛大に喘いでるより萌えます。

フリトも主役のおふたりで。
さすがBL界の乙女コンビ。突っ込み不在のガールズトークっぷりに癒されました(笑)

6

低音平川受けを聴くのだ!

萌萌。(MAX:萌萌萌:神に近い)
平川ファンは聴くべしな作品ですよー。
平川さんはやや篭った穏やかな声質の方なので、氷のような桂木とはどうしても結びつかなかったんだけど(私的イメージとしては野島兄さんのような通る系の声だった)、いや流石ですよ。
バッチリ照準を合わせてきてらっしゃる。疑ってごめんちゃい!

冷たい口調の裏に、強くて頑な意思を秘めたような低く硬い声。
誰が相手でもずっとそんな口調なんだけど、その狭い範囲内で、暁人の前では特に(強調)感情をしっかり表現していているあたりは聴きどころです。
クールな桂木だけど、青い炎のように、むしろ誰より感情的な人間なんじゃないのかな?と思わせられるあたりは感心してしまいました。反面、若干感情的すぎるきらいがあるかな?
あと、張り声じゃない恫喝、ぜひとも聴いてほしい。
そして喘ぎ声も押さえ気味で素敵でした。

そして、悩める若き当主・暁人役の羽多野さん。
演技が素直だからかな?つくづく一途な年下わんこ攻め似合う方だなあ。
桂木に翻弄されつつ、葛藤しながら、桂木に近づくために少しづつ変わっていく様子は、わくわくすると同時に心配になってしまいました。
一つ気になったのは、華族らしさが感じられなかったことかな。
言葉遣いは丁寧なんだけど、どうしても感情的なシーンになると抑揚のつけ方や喋るスピードが現代っ子的で、現代にいるフツーの世間知らずのお坊ちゃんに思えてしまいました。特にモノローグ。
ただ、原作チラ読み(完結するまで積んでる)なので、あえてそういうキャラ設定でわたしがズレてるだけなのかもしれません。

あと、むつこさんも指摘されてますが、桂木のトラウマ(?)が話の焦点になってしまっている点が、現代的な感覚だなあと感じてしまいました。
ど田舎のウチのばあちゃんですら、やれ本家だの長男だのにやたら拘った価値観の持ち主だったけど、その感覚はそれこそもう遺伝子レベルなんですよ。お家至上主義が当たり前の時代だから養子なんてのも普通にあったみたいだし。なので、聞きながらちょっともやもやしたりもしました。

総評としては、原作のトーンを意識した非常に丁寧に作りこまれた良作だと思います。
BGMしかり、脇に至るキャスティングしかり。
個人的には暁人の子供時代の方、西園寺役の方、久世家前当主役の方が特に良かったー!
少し欲を言えば、説明台詞が多いので(未読の自分には)登場人物が多い割には場面にメリハリが感じられないのがちょっとだけ残念。原作だとこの辺はあの絵で読ませてくれるんだろうけど。
一聴だけですぐに分かる癖のある声や演技をされる声優さんを、もっと積極的にキャスティングして補ってほしかったかもです。多分続編聴いた時に、誰だっけこれ?って状態になりそうな気がしてまして…記憶力ないだけか。

でも会話中心の軽い作品のリリースが多い中、こういうどっしりとしたお話の作品があるのは、個人的にすごく嬉しいし楽しみにしています。

そしてFTは、シリアス全開だった本編と打って変わりなごなごできます。
作品や収録について沢山しゃべって下さってます!わーい。
プライベートネタも嫌いじゃないけど(アレな作品だとどうしようもないしw)、演じ手として興味があってもご本人にはぶっちゃけあまり興味はないので(ブックレットの写真もいらない派です)、しっかりキャラクターについて語ってくださってるこのFTは嬉しさ倍増です。
しっかし癒されるなぁこのコンビ。かわいいぞ。

6

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