僕の先輩~部屋とYシャツとおめーと俺~

boku no senpai

僕の先輩~部屋とYシャツとおめーと俺~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神106
  • 萌×224
  • 萌16
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
27
得点
677
評価数
153
平均
4.5 / 5
神率
69.3%
著者
羽生山へび子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
シリーズ
僕の先輩
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784813030027

あらすじ

学校中から恐れられていた先輩、二宮三郎のハートを狩りとった自称・愛のハゲタカこと飴宮はじめ。ラブラブな毎日が続くかと思いきや、はじめは受験生に、三郎は学校を卒業し社会人になって、ゆっくり愛を育む時間がない!? 楽しいことも、切ないときも、愛おしい日々も、一緒に感じるから幸せだって思えるんだ!
『僕の先輩』待望の続編、登場!!

(出版社より)

表題作僕の先輩~部屋とYシャツとおめーと俺~

二宮三郎,20歳,元不良の建設工
飴宮はじめ,17歳,弁当屋でバイトする高校3年生

その他の収録作品

  • はじめの平均的な一日
  • はじめはベルを二度鳴らす
  • 真夏の夜の悪夢
  • きおくのどこか
  • あとがき
  • 部屋やYシャツやあいつやこいつ

レビュー投稿数27

「あの日から 毎日が宝物なんだ」

「もし本当にすごく良いことが起こった時
その時に
せんぱいがいないと困るんだよ」

タイトルと冒頭に好きな台詞ベスト2を使わせていただきました。

今回も泣けます。
笑って切なくなって泣けてほのぼのする「僕の先輩」の続編です。
またまた台詞もモノローグもすごく良いです。
先輩が卒業してバイトしていた工務店に就職、はじめは3年生になって恋に受験にバイトに大忙し。
社会人と学生の時間的なすれ違いや初めての朝帰り、先輩を招いてはじめの両親と食事、過去の因縁などなど盛りだくさんです。
前作でははじめの恋の成就だけにスポットが当たっていましたが、今回は先輩の幼少期から工務店に入ったきっかけ、先輩とはじめの最初の出会い、はじめの家族のことなどを交えつつ、先輩とはじめの絆が強くなっていくさまが描かれていました。
コメディ色は前作より抑え気味になっているので、よりじっくり読める仕上がりです。

カバー裏には初天町の地図と町歌の歌詞、特産品と名物、町のキャラクター、町の花が掲載されています。こういう細かい設定まで作り込んであるところにますます惚れます。
前作でも出てきた「シュー饅」。蒸籠が店頭にあった気がしたので中華まんの中身がシューマイなのかと思っていたのですが、とんでもない饅頭でした。某製パン会社の「雪苺○」にシュー皮を被せたような…。先輩が食べているところが想像できない代物でした。
町のキャラクターもすごいし、もうひとつの名物もものすごい。この町だったら、はじめのようなふわふわした男の子がいても、眉毛が目に対して80度みたいないかついニイチャンがいても、小山のようなのにエロい江田がいても不思議ではないのかも。

この作品に入りきらなかったエピソードなのか分かりませんが、時間軸が並行しているものや同棲を始めるまでのすったもんだが羽生山さんのウェブサイトで公開されています。
こちらも読み応え抜群なのでぜひとも書籍化してほしいものです。

11

激!雄素芽出巣 by三浦しをん

というコピーの帯がついておりますが、最近しをん先生BL推薦文多くないっすかwww
さておき、超漢の三郎先輩とまんじゅうことはじめはじめ(?)初天町の面々が帰ってまいりました♪
今回の表紙もかわいいね~v
まるで大人と子供みたいだけど(笑)素敵な表紙です!
そして内容のほうも、社会人になった三郎と、高校3年生のはじめ。
一応恋人なんだけど、ちょっとしたすれ違い、前の巻で明かされなかった三郎の過去、二人のこれからが、ユーモラスに、そしてちょっぴり切なく、アクションもあり、三郎カッケー!!の、ほっこりも、キュンも、色んなものがてんこ盛りで、まるでおふくろ弁当のスタ弁のようです!!
本編ストーリーのあいだに挟まれた、はじめと三郎の初めての遭遇(本人たち覚えてない!?)の話が、とってもとってもかわいくてね~♪
二人は小さい頃からこのまんまだったんだっていうエピソードに、キュンキュンしちゃいました!あまつさえ、じわっと胸が熱くなり・・・

さてさて、今回は二人のすれ違いが基本の流れにありました。
一生懸命働く三郎に、何かしてあげたいと思いながら思うようにできないジレンマに落ち込むはじめ。
弟の五郎が同僚から金を借りたことが気になる三郎。
ついうっかり三郎の部屋に泊まってしまったのが親にバレて、その時に恋人ですと紹介できなかったことを謝るはじめと、そう言えない何かがある三郎。
三郎の過去がわかったことで、彼のためらいがはっきりわかります。

三郎、切ないよ。
彼が喧嘩をして”初天のジャックナイフ”と呼ばれたのは、食っていくためだったなんて!
でも、漢なんですよ。はじめと出会って三郎は変わったんだよね!
自分を信じてくれている人たちのために、手を出さない三郎が格好よくて、格好よくて、
さすが!俺が惚れた兄貴だぜーーー!!
めっさ興奮しちゃいました(すみません、、三郎の熱烈ファンなんですっ!!!)
彼は元々口数は少ないし、表情もないから、回想シーンとか場面の展開で推し量るしかないけど、それがわかったときの彼の漢ぶりに、惚れ直すんですっ!
多分リアルに恋人だったらちょっと困りものだけどwww、ま、漢は黙ってな健さんだと思えばwww

いつも元気なはじめも、今回ばかりは悩んで具合が悪くなったり痩せたりして、結構シリアスな場面もたくさん登場します。
彼は基本すごく気遣いのできる優しい子なんですよね。
でも、こうした部分を乗り越えて、二人は本物の恋人になるんですv

今回ははじめのお父さんとお母さんが割と登場していい味出してました。
お父さんは理解がありそうだし、お母さんは三郎といい勝負だったww
そして、三木と千早もなにげに進展してるのかな?
一番笑ったのは、三木の兄・・・三木眞太郎・・・弟は眞二だったのかw三木眞とかって思わず狙ってるのか!?って思っちゃった(爆)いや、ひょっとしたらこれもCD化したらwww

さておき、三郎にコアラのように抱きつくはじめや、次郎の入浴シーンヌードのサービスショット(セクスィ~)、はじめ一家を見つめる切なげであったかい三郎の目、ボコボコになった三郎、、、その他二人のやり取りも含めキュンキュンする場面が一杯。
逐一挙げると多分、書ききれないほど。
今回もよかった!!
幸せになるんだよーーー。

かばーはずした本体の初天町MAPとか笑ってください♪

10

茶鬼

はじめはじめさま、こんにちは(^。^)/

つい呼び出してしまって登場してくださるなんて、まるでハクション大魔王とカンちゃんのようなwww
いやいやいや、じつは「はじめをはじめとした」を無精して”を”を抜いてしまったらはじめはじめ様を呼び出してしまいました。
三木眞は今回初めて気がついたので、これはへびこ先生がひょっとして、意図的に仕込んだネーミングではと。
今回も、楽しくて、三郎に惚れまくりました。
すでにヘビロテ本になってます~♪

はじめはじめ

は~い、およびで御座いますか旦那!
茶鬼様、今日は(^0^)

レビュー内の名前被りは単なる打ち間違いですか?
それとも私をイジってもて遊ぶおつもりですかい!?(←ちょっとウットリ)
僕の先輩2ですわね!
ふむふむ三木の兄の名前は慎一と…(←食いつくのソコか?)
慎二と千早はどうなったんだ~?

へび子先生の下らない(←すみません)けど、ツボに入るギャグが大好きです。
この続編も楽しみに読みたいと思います!
レビュー参考になりました、どうも有り難う御座いました_(._.)_

世はまさに大…僕ぱい時代

出ましたよ続編が!発売の7月2日が待ちきれず30日に早出で買いました。
この続編を待つ間、へび子さんのサイトで僕ぱい漫画を読んでいたりしたもんで、いったいどれが本筋だったのかちょっと記憶があやふやでしたが、もうどれもこれも込みで初天町の人たちが大好き!!
相変わらず迫力のあるはじめママ、なんともたまらん大人の色気なはじめパパ、先輩のイケメン弟とその息子、西岡工務店のおやっさんとハゲヒゲ胸毛、ちょっと進展した(?)三木と千早、今回はあまり出番のなかったおふくろ弁当の練馬さんたちと利部山たちが残念でしたが、柔道部のカワイイ後輩たちや(とうとう後ろ姿のみの江田が最後まで気になった)鬼畜警官っぽい三木の兄などの新キャラに、うほっ!となりました。
三木兄、練馬さんと同級生だっけ?あれ?どこかにそんな情報載ってなかったっけ?二人の間になにかあればいいのに!

さて本編ですが、二人が出会ってから二年経っています。
先輩はすっかり社会人で、はじめは受験生。大きな転機にさしかかる時期というのもあり、これからのことを不安に思いながら苦悶するはじめと、自分のせいではじめの大事なものを壊すのではないかと考えたりする先輩。
悲惨な子供時代を過ごした先輩が、家族というものをどういうふうに捉えているかがわかるにつれ、またいっそう先輩が好きになっちゃったんだなあもう。

それにしても、へび子さんの作品は、ぶはっと笑える隠しギャグがそこここにあって、それを見つけるのがほんとに楽しいです。
「世はまさに大デジタル時代」
太郎君のベビー服がドラえもんコス
三木からの着信待受がふかした肉まんで、先輩からの着メロがQUEENのフラッシュゴードン
千早たちが借りようとしてるDVDのパイレーツオブってそれはすすめ!パイレーツだ
無果汁微炭酸のあんこガラナ味
玉川カルテットネタ
居酒屋アベベ

ざっと拾いだしてみましたが、まだまだ見落としたがありそうです。
いつまでもこの二人の物語を追っていきたいけども、次回は是非エロスも盛り込んだお話など読ませていただきたいものです。

8

橘盾

情報、有難うございます!

へび子先生が若いー??(@0@)Oh!
だったら、イサヲさんを唸らせる(?)時代考証力が半端ないじゃないですかーっ!
益々、作者に興味津々です!

“あんこガラナ味”・・・; そうですよね、凄過ぎですよね~?
・・・アラ50の母が、バブル期には今じゃ変なものが普通に在ったーってな事を言っていたので、若しかしてって思ってしまいました(=>▽<=)ゞ
ドクターペッパーを北海道の親戚が知らなかったので、地域ものかな?とも考えたし。
そして、玉川カルテット、母の海馬が反応しなかったのです・・(母よ)

おやっさん・・・第7回の表紙を知らなくて。
多分ですねー、子供の頃に可愛いー!と言われてジャニーズに入ったものの成長につれて・・・なはずなんですっ(笑)
 
あちこちにある“落とし“や時代ネタが多過ぎるから、まだまだ躍起になっている橘でした。どうも有難うございました^^

イサヲ

橘盾さん、コメントありがとございます!
へび子さんご自身はきっとお若い先生だと思うんですが、そこここに出てくるアイテムがアラフォーというかオーバー40世代に照準が合っているんだと思うんです。
玉川カルテットってのはですねえ、着物のおっさんが4人で三味線持って浪曲歌いながらドタバタコントを、っていうお笑いの方たちです。お若い方は絶対知らない…はず。あんこガラナ味は架空かなと思います。

おやっさん…『僕の先輩』の第7回の表紙で若い頃のおやっさんがいますよね。び、美形…か、な…どうでしょう(^_^;)

橘盾

イサヲさん、こんにちは^^

はじめの父母の存在感が増してきて嬉しいです!パパ大好きです!
おやっさんのキラリ・アップも嬉しい!若い頃のおやっさんって美形だったんじゃないか~?って思っているんですよ!
ケンさんの心配症が、髪の毛に影響しちゃってんじゃ~?と心配だし。
太郎の、泣かしたくなる程のヤンチャっぷりも可愛い~♪
ホントに、良いキャラばかりばかりですよね^^♪

マンガ単行本を年5冊買うか?の自分の本命の本作なのに、
イサヲさんのレビューの3段目、挙げられたネタらを、“玉川カルテット”ってお笑いバンド?あんこガラナ味って本当にあったの?って、上手く消化出来ないんです><
へび子先生のネタに「打てば響く」流石なイサオさんが、羨ましいです~!

眉毛、11時05分!

待ってました!ツンツン雲丹(それもムラサキウニ)と蒸かし饅頭ラブ!
相変わらずの、定規不使用・割り箸ペン風・書き込み過多な絵には、汗と筋肉痛が良く似合うっ!良いよ~ぅ!

新巻はですね、あの神・前巻がまだ浅かったかと思える程、へび子先生はギュウギュウに詰め込んでます。
へび子先生のサイトでの「僕先」の重さや色っぽさに通じる色々が惜しげもないから、コマ中のメインや端っこのあちこちが、とっても嬉しい楽しい♪
ファンとして有難いし勿体ないな~って。

三郎の悲しい過去・幼い頃のプチ出会い・主カプ以外のキャラ充実・魅力的な新参キャラ登場・三郎とはじめの将来の不安・・・本当にたっくさんの見何処アリマス!
どこもここもお薦めなんだけど、その中で橘のお薦めは、発熱頭痛の三郎や汚い手でふるぼっこにされる三郎のくだり!
強い三郎の静かな寝姿はもうヨダレもんだし、辛い時でもへこたれない強さと優しさを見せてくれて、橘、はじめと同じでもうやられっ放しです!
カッコ良過ぎ、もう「抱いてくれー!」・・(=>▽<=)キャー!
まんじゅう・はじめは、くるくるでアップダウンで可愛いくて「抱きしめたーい!」(ぎゅ~っ)そんで、何処からともなく現れる「恐怖の大魔王・三郎」に足蹴にされるんだ~^▽^vウキャッ

あ~次巻への伏線がいくつもあるから、この巻はこの巻で安心して堪能できるよ~♪
・・で、次は三木兄弟すか?リベ山は和彦にってアリ?
頑張ってずっとずっと続けて欲しいですー!
未読の方は1巻から是非是非!(芳林堂さんで^^ペーパー面白い♪)
感謝感激な神作品ですからっ♪

7

恋をするってステキなことね〜♪

前作の続きで、先輩とはじめの恋の行く末を今か今かと待ってましたっ!…なーんて期待はしてなかったのですが(笑)
二人のお互いを想う心に、思いのほかグッときてやられてしまいましたよー。
想いが通じ合った時期特有の、なんてことないトキメキとか。
相手に真摯でいたいと強くなれたり、余分な不安を抱え込んでしまう弱さや。
気持ちが見えないもどかしさ、些細なすれ違いで刺さる心の刺、お茶目な甘酸っぱさ。
…そんなもんがあちこちにちりばめられていて、恋するっていいなぁと盛り上がってしまった私の気持ちをいったいどうしてくれるんだ。
気持ちの持って行きようがないので、仕方なく再読しました…(涙)

前半は、社会人になった先輩と、受験生はじめの、ぐだぐだ進展してなさそうだけどそれはそれで愛のメモリーな日常。
後半は急展開して、先輩が過去と決別を果たすというヤマ場を経て、大団円(愛があるから強くなれるんだ~♪とか舞苦丸で唄いたくなった)
前作よりもはじめが好きになったし、先輩はますます惚れましたっ。
二人の今後もまだ読みたいなぁ…続き出ないかなぁ。

6

すれ違いも成長の証

前巻から間もなく手に取りましたこちら。
数か月前、初めてこのサブタイトルを見た私は、正直全くもって購買意欲がそそられず、「何故にこんなに人気があるの?」と思っておりました。

……もうおふくろう君に襲われてしまえその頃の私っ!

と思う程、今では沢山の方に「雄素芽出巣!」と言いたいです(帯より)


あれから2年。
はじめは大学生になり、先輩は立派な社会人として工務店で働いて居ます。
今回は、
・何気ないはじめの少しの時間を描いたショートストーリー『はじめの平均的な一日』
・先輩や友人・三木の姿を見て、自分の気持ちがモヤモヤしつつ先輩の支えになりたいと思い始める『はじめはベルを二度鳴らす』
・弟の様子に引っかかりを感じる先輩と、無理をしているかもしれない先輩の傍に居たいはじめを描いた『真夏の夜の悪夢』
・実は二人はずっと昔に出会っていた!『きおくのどこか』
・先輩の過去と思い、はじめの思いと家族。何か一つでも狂って居たら出会わなかった2人のより強い気持ちを描いた『部屋とYシャツとおめーと俺 全4話』
が収録されています。
全てにサブタイトルがついて居ますが、点と点が線になって、その線を手繰っていくようでとても面白かった。

メインはやはり、コミックスのサブタイトルにもなっている通り、『部屋と~』。
思わぬ朝帰りで先輩宅に泊まっていた事がバレてしまった2人。
はじめ母の「(ご飯食べに)おいで」と呼び、鋭い眼差しを向けられ『三宮二郎』(=先輩の名前。二宮三郎なのに何と言う嫌がらせw)と言われる所からスタートします。

家族の温もり。幼い日の途中からそれが全て無くなった先輩は、はじめとの関係性をより深く思うようになる。
弟の五郎の様子が変だという不安は的中し、昔、メシ目的で悪い集団に交じっていた時の奴らと再度会う。
ろくでもない父親と小さな弟。自身が生きていく為の悪さ。
過去を清算出来た訳じゃないけれど、今と言う時間が、何て平和なのかと気付かされる。

一方はじめは、「どういう関係」なのかと母に問われ、「恋人だよ」と言えなかった事に心がもやもやする。
自分は先輩が大好きだ。でも家族も大好きだ。
先輩に何かを与えてやれる存在になりたいし、親を悲しませる事だってしたくない。
考えれば考える程渦を巻いて、先輩の言葉の奥も見えなくなって、どうしたらいいのか分からなくなる。

辿って来た道は全く別物なのに、思い合うとこんなにも優しい気持ちになれるのかと、本当に心にジンと来ました。
はじめは人懐っこいし、先輩はお兄ちゃん気質で面倒見がいい。
このベストバランスが本当に心地いいのです(『きおくのどこか』ではじめの頬につくクリームを取って食べる先輩の愛らしさたるや…!)

そして、はじめの、
「だいたい僕ら 一歩先すら 何があんのかわからないだろ」
の言葉にハッとしました。
どうせ真っ暗なら良い事が待ってると思いたい、もしその良い事が起きたら、その時に先輩が一緒に居なくちゃ困る。

強く優しいはじめの言葉。
先輩はきっと、はじめのその真っ直ぐさが少し怖いのかもしれない。
でも、そのはじめが自分を変えてくれたのは確かで、一緒に居たいと強く思える筈。


もうもう、ただお馬鹿でギャグばかりで笑っているだけじゃ済まない!
出会ってから2年の歳月は、二人の気持ちを確実なものにしてるなぁとしみじみ実感。
先輩の土下座も男らしくてカッコイイ!惚れ直した♡(って事は仮免受かったのかしら)

ひたすらへび子さんのセンスに脱帽です。

***
HP「蛇船」で現在、2人が一緒に暮らすまでの漫画が公開されてます(連載途中)
本編では描かれなかった、2人ががっつり致しているシーンも…!
これからを真剣に考え抜く2人の世界が実感できます。

6

凄くいい

なんだろうね、イラストだけ見てると一昔前の少年漫画みたいなんだけど
それがしっくりハマってる気がして、読み進めるとこの話にはこの絵しかないって
素直に感じてしまうような作品なんですよね。
この作品1冊に全ての人間の多様な感情や思いなんかがギュッと詰まっている、
そんな風に読み終わると感動する作品でした。
                                       
実はシリーズ2作目みたいでしたが、前作は読んでいなかったんですよね。
これ1冊でも十分面白いけれど、やっぱり1作目からじっくり読み返してみたくなる
そんな心惹かれる作品でしたね。
何処が良かったかなんて一言では言い表せない程良かったんです。
人を思う気持ちや、苦しさや寂しさ、そして与えられる安らぎなんかがあったりして
人情なんかも感じられるし、親の愛情も感じられる。
そして出会いによって生まれる様々な葛藤や喜びと胸にじんわり浸透するような内容
良い作品に出会ったなぁ、って素直に思う作品でした。

5

大好きなシリーズの最新刊!

前作でめでたく結ばれたはじめと先輩が帰ってきました!

ただ、前作が面白かっただけに、期待しすぎてがっかりするのではないか?と少し不安だったのですが、いい意味で期待を裏切られました!
天然ボケのはじめと、見かけによらず常識人の先輩の掛け合いはお腹がよじれるほど笑えました。
今回は新たなキャラクターも加わり、さらにパワーアップしていました。
この作品の魅力は、へび子先生の類い希なギャグセンスと、どんなに人間性に問題があっても憎めないキャラクターが多いことだと思います。
前作を読んだ方もまだ読んでいない方にもオススメです。

4

もう

神でいいです。

ただの、追いかけっこドタバタコメディかと思いきや、
いろいろ進展があって、

泣かされちゃったじゃないか、、。

先輩・三郎と、はじめ。
二人は好きあって、ちゃんとお付き合いをしているつもりではいるのだけれど、
お互いに、相手への愛と優しさから、どうしても立ち止まりがち。
ホントは、ただ二人して、楽しく笑っていられたらいいのに、

それでも、二人は
それぞれに、
その生い立ちの差を乗り越える決心をする。
愛の力に、感動させられました。

4

初天町に溶け込む

僕と先輩の日常を切り取って、それを我々読者が紙で見ているにも関わらず、まるですぐ目の前でことが運んでいるようなそんな感覚に陥ります。不思議な作品です。
ぷにもち(特に等身が小さくなるほどモチ感が増す)はじめとウニ頭ベ●ータの先輩、第二弾。割となにも考えずにただふたりの成り行きを見守っていた(ハゲタカがウニ獲得に奮闘していた)1集目とは異なり、いくらかふたりそれぞれの胸の内に踏み込んだ内容となっています。

この「僕の先輩」のキャッチコピーとして『笑える! 泣ける!』とよく目にするかと思います。
笑う・泣く、それぞれを読書で感じるのってとても両極端ですから一体全体どうやったら笑うし泣くんだろう? と首を傾げていた頃がありました。表紙から感じ取るのはギャグの要素ばかりで、これでどうしたら泣いてしまうのだろう? と。
……泣いちゃうんですよね。帯で三浦しをん先生が「心のうつくしいひとたち」とキャラのことを評しますが正にそのとおりで、そこを突かれ引っかかれるからうっかり鼻の奥がツンとなるんです。
キャラクターたちは底抜けに明るくてお茶目な物言いも多く、ボキャブラリーがみんな豊富でぽんぽん面白いことばっかり口にしちゃうのに。気を付けないとクスクス笑いっぱなしになるくらい、小ネタも挟まれてコミカルな動きだってしているのに。そんな彼らの裏っかわには当たり前に人間臭さがあって、それに涙腺をくすぐられるんです。

今回の場合は特に、先輩のこと。
彼の背景をざっくり話せば、創作上ではよくある設定で(お父さんのことに関しては現実でもあることでしょう、そこはどうしても辛い)昭和の雰囲気が香ります。ここは羽生山先生が描かれる魅力のひとつです。
幾度かなにかで見たこと読んだことのある設定のはずなのに……、五郎が泣きじゃくり父親を止めようとしながら幼い先輩が殴られて貧しい家がいっそうめちゃくちゃになる、そのシーンは何度読み返しても胸を締め付けてきます。彼ら家族三人が、途方に暮れるように縁側で揃って座っているところも。
そんな先輩だからこそ、紆余曲折を経てやさしい人になっているのだと思いました。過去に人を傷つけながら、声を大にしては言えないような悪いこともしながら、そうして少しずつ正していって今の彼があるのでしょう。
だからいっそう、あたたかいごはんのある『家』を大切にしたいんだろうなぁ。
そう考えると苦しくなるんですよね。さっきまではじめの先走ったカレー作りとかデスファントムとかにクスクスしていたはずなのに。
このギャップが読み手を虜にします。なんとも言えない作風です。ただ面白いだけじゃない、ただ哀しいだけじゃない、キャラクターの背景が見えるからこその世界です。

あとはふたりの未来を明確にしたところにもジーンとなりました。
はじめなりに「付き合っている」と言えない葛藤があって、先輩は先輩で前述した憧れている「あたたかい家庭」を壊しかねないと危惧する気持ちもあって、そのすれ違いが珍しくふたりを遠ざけたりもして…。将来を考えている者同士だからこその悩みですよね。
前巻でははじめが先輩への憧れを存分に披露する内容でしたが、今作は口数の少ない先輩のはじめに対する思いがしっかりと分かるお話でとても嬉しかったです。はじめとはどんな存在で、どうしてゆきたいのか、って。
それをエンディングでああしてお願いしに行っちゃうとは! 漢気!!
はたから見ていても照れくさくって仕方ないのですがね! でもなんだか、羨ましさを覚えてしまうくらいの潔さで、うーんやっぱりはじめちゃんの先輩は本当にかっこいいと思います。ええウニでも。ええハードワックスばっきばきでも。

個人的にお気に入りのエピソードはもちろん、きおくのどこか。
彼らならあり得なくもないな、と感じてしまうんです。おしっこ行きたかったはずなのにアンパン食べたら満足しちゃうんですよ、もうさすがはじめとしか言いようがありません!(笑) それと先輩も、弟がいるだけに一緒に遊ぶのが上手ですよね。おばけごっこにほっこりします。
あとは だぶり~ん とエドカンサイン会で後ろに並ぶリベ山です。言い出すとキリがない!

今頃ははじめちゃんと先輩、こたつでも出して寒い寒い言いながらテレビでも見ているでしょうか。いやレポートに追われて顔真っ青になりながら先輩に縋り付いているかもしれませんね。
僕ことはじめとせんぱい、コミカルで独特な脇キャラたち、なにより初天町という世界そのものもすべてが愛おしく思える作品でした。何度読んでも、隅から隅まで楽しめる一作です。

4

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