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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
やっぱり透が運転していて轢いたわけではなかったと知り、まずはほっと一安心。でも、黒田が飲酒していたのを知っていながら、彼に運転を任せた透にも当然責はあります。飲酒運転に対する戒め、世間の認識がもっと甘く、皆が今より気軽に飲酒運転をしていた時代というのは確かにありました。それでも、人を轢き殺してから初めてその恐ろしさに気付くのはあまりに遅過ぎる。目の前で血塗れの母親が息絶えていくのを見守るしかなかった、幼い克哉の姿には涙が出ました。絶対にしてはならないこととして改めて自戒すると同時に、どうしても黒田の名前、彼の車両を通報できなかった透に対する不信感が湧いてくるわけです。
けれど、そこから透と黒田がどんな恋愛をしていたかが徐々に明らかになっていきます。熱のない人間だった黒田を唯一熱くさせ、彼に手作りの指輪まで作らせた透。柔らか過ぎる性格のあまり人にいいように使われて終わってしまいがちで、誰かと深い関係を築いたことがなかった中、多少強引にでも自分に近づき、好意を伝えてくれた黒田にとても心を許し、好きになった。黒田も元から人でなしだったわけではなくて。だからといって犯罪はけっして許容されないけれども、透が通報できなかった心情が痛いほど分かり、やりきれない気持ちになりました。犯罪を犯してはならないのは当然で言うだけならとても簡単ですが、実際に自分が意図せず当事者になってしまった時、ただでさえパニックになっている頭で、他の様々な要因から誤った判断を下してしまうことは、誰にでもありうることだと思います。
もちろん、罪は背負わなければならない。そして、通報しなかった代わりに克哉の人生を背負った透。それが正解かどうか、解釈は人それぞれだと思います。真実をいつでも話す覚悟をしていたということは、克哉が自分を訴えても構わなかったということ。でも、透と長年過ごした克哉はそうしませんでした。それで十分なんじゃないでしょうか。たとえ結果論であっても、真実を知った上で克哉は透を嫌いにならなかった、好きでいてくれた。別の家庭に引き取られていても、これ以上幸せになれたとは限らない。唯一残った被害者である克哉がそれを透の贖罪だと許してくれたのなら、第三者に言えることはもうないんじゃないかと思いました。
山中ヒコさんの作品はどれも大好きですが、中でも一番好きなのがこの作品です。
現実的にはちょっとありえない展開だったり登場人物の考え方だったりしますが、それをすらすらと読めてしまうのは、ヒコさんの描く「間」がとても上手いからだと思います。
とにかく一度何も考えず読んでみると、思わぬところで胸がツンと来ます。犯罪とかそういうことはいろいろ抜きにして、登場人物たちの心情にだけ焦点を当ててみると、これほど悲しい物語もないです。
少し触れたら崩れてしまう、壊れ物みたいな関係の2人が最終的に行き着く先は、決してはっきりとはしない、けれどこれ以外だったらがっかりしてしまうような…ヒコさんはいつも完全なハッピーエンドで物語を終わらせないイメージがあるのですが、この作品もそう。余韻が残るからこそ、忘れられない一冊です。
黒田が好きです。
恋というのはしたい時にできなくてしたくない時にしてしまうものなのかと考えてしまうほど、切ない作品でした。
1巻からいっきに読んで、透の抱える命と愛の重み、克哉の持つ若さと情熱、どちらも胸に響く素敵なラブストーリーだったと思います。
ですが黒田という存在が真っ白なTシャツについた染みのように、心に残ります。洗ったら落ちてしまうくらい危うくて、または洗っても洗っても落とせないくらいしつこい染みです。
お気に入りの染みです。
その上に成り立つ透と克哉の愛だからこそ、幸せを願わずにはいられません。
二巻完結です
連載中ちら見しては、毛嫌いし
続けてよむことをさけていたため
コミック2巻まで発売されてから
まとめて買いました
確かに重い、暗い、黒田怖い
ってな感じですが
ヒコサンの絵柄とほんわかぶりがなかったら
怖くてうんざりしていたでしょう
二巻はひき逃げ犯人であると思い
ぶつかり、家を飛び出します
そこで黒田に拾われ、拉致されます
スタンガン怖い
黒田を悪者として終わらせたくなかったのかもしれない
黒田作品には、全く心ひかれませんでしたが
母親の近くて泣きすがる幼少のまゆげこい
ふっくら顔の克哉の姿辛過ぎましたが
克哉のセリフにもありますが
全てをしりつくして、近くで見守り続けていた
透はどれだけ心が痛かったことでしょう
沢山の写真をとったこと
離れていく克哉を思っていること
自分は家にいること
いってらっしゃいが言えなかったこと
笑顔でいること
どーーんなに辛かったのか
轢き逃げと同罪でしょうから透もいけないのですが
なんとも、辛い重い暗い話でした
メインの二人も黒田も切ない。
一応、ハッピーエンドではあるし、二人は関係を持ったし、これからもこのままなのでしょう。
けれど、私は少し不安な感覚が残りました。
色々考えると設定は微妙な点(素人の克哉が気付くくらいだから、警察も透を疑うだろうとか、無関係な人が子供を引き取れるのかとか)が多いのですが、親を殺したかもしれない、殺していないけれどずっと黙っていた人、もう憎む感情を超えてしまった点は、これでいいと思います。
だからこそ、二人は幸せにならなきゃいけないし、けれど真の意味での幸せにもなれない。
重い何かを背負ったままでも、このままずっと二人でいてくれたらいいなあとは思います。
友達にすすめられて2冊一気に読ませていただきました。
なので2冊読み終わった感想をレビューしています。
1巻の方じゃないかな?っていう内容の書き込みがあったら申し訳ありません。
克哉は透のことが幼い時から好きだったので心情の変化はあまりなく、
ずっと透を守れるようになりたいという強い意志があり、
ぶれない克哉の一途さがとてもいい印象でした。
透は透で、最初は罪滅ぼしのためもあったのだろうけど、
だんだん克哉のことを好きになって、
それでもそれを透は認めてはだめだと自分にブレーキをかけていて、
透は切ないし、とてもつらいんだろうなという気持ちでした。
黒田は本編に出てきた段階では、
ただの邪魔なやつでしかなかったのですが、
番外編を読んで、黒田のことをすごく可愛そうだと思ってしまいました。
黒田が透のことをだんだん好きになっていく感じは、
本当に切なくて、見ていて苦しかったです。
テーマが重いので、そういうのが苦手な方もいると思うのですが、
最後の終わり方もすっきりしていて、
読み終わった後に考えさせられるものでした。
感想ばかりをずらずらとのせてしまいましたが、
読んでみて損はないと思います!
透の秘密…やっぱり克哉の母親を轢き逃げしたのは透じゃなかった。
克哉が思った通り!
でも透としては、責任を感じるのは当然だしわかる。
黒田が悪い奴で(あとがきで「くらい しんきくさい 黒田よ」×2回&一人エグザイるw と言われてたの笑ったw)
黒田がなぜ自分を見殺しにしなかった…と聞いた克哉の返事に感動。
「……もし俺が透に育てられてなかったら きっとあんたを見殺しにしてた」
「……透に育ててもらったから あんたを殺さずにすんだんだ」
てやつ。
こんなん聞いたら、透ちっこく丸まって泣いちゃうよね。
その時の透の心象風景が…黒田とすれ違って、ちび克哉によしよしされている図なのが泣ける。
克哉が名古屋に発つ場面もよくて。
ドキドキからの、じーん。
透が克哉に好きと言えないのが切ない。
気持ちが伝わりそうなものなのに、克哉はまだ若いし?透の本当の気持ちまでは分からんのがまた切ない。
これが本編ラストなんですね。
番外編もよかった。
黒田が過去編で超イケメンで!
ああなったのも生い立ちなんだなと(何でも生い立ちのせいにしたらあかんけど)
あ、それと病気で余命いくばくか…もあるか。
克哉と透はプラトニックのまま終わるのかと思ったら…きましたね!
でも克哉は名古屋にいたままで耐えたね。
実家に戻るたびにああなっちゃうのは仕方ないよねw
なんせ若いし、長い年月我慢してきたものが溢れているわけだし、体育会系だしw
透が克哉へ言えない言葉を、いつか言ってあげられるようになるといいな。
ただ、言えるようになった頃は、克哉も大人になっていて、もう透の気持ちがわかっているんじゃないかなとも思う。
全体的に、辛い場面が本当に辛かったけど、最小限の描写だから読み切れた。
その辺のさじ加減ありがたい。
作家さんの腕の見せ所だと思う。
しかし、先生が描く人物は色っぽくて魅力的。
ゆるい顔もきゃわいい。
(目の描き方が、雲◯先生に似ている気がする。好き)
あと、平井もいい。
当て馬的立ち位置だけど、克哉とのライバルな会話が笑えるし、透の理解者でもあるもんね。
透のかわいらしさはある意味、魔性ねw
本人全く無自覚の天然のやつ。
構成とかも良いので、またじっくり読み返したい。
辛い場面あるけど、ラストがわかっているので、次読む時はまだましかなw
番外編2編(黒田視点、克哉暴走編)+書き下ろしを含めた完結編。
完全にハッピーエンドとは言い難い感じでした(´・ω・`)
いつか透が自分の気持ちを克哉に伝えられる日が来ますように…。
そうじゃないと…本当は両思いなのにグルグルしている克哉があんまりだ(ノД`)
黒田と透がしてしまったことは決して許される行為じゃないけれども…それでも幸せになってほしいと思う。
「機械」だなんて悲しすぎる。
本編では「黒田最低!!!」としか思えなかったけれど…番外編にやられました・゜・(*ノД`*)・゜・
「あの時」がなければ…「あの時」逃げなければ…そうしたら全然違う未来が訪れたんじゃないかと思うとやるせない。
自分の気持ちを憎しみに変えることしか術を持たなかった黒田が悲しい。
真っ黒に塗りつぶしたキャンパスが苦しくて仕方ない。
病気は治らないのかな?
せめて…命が尽きる前に心穏やかに過ごせる日が来て欲しいと願ってしまう…。
自業自得といえばそれまでだけど…。゜(*´□`)゜。ウェェェン!!
倫理的な面と、現実的にこれはないでしょ!という点から評価の別れる作品だと思います。
実際あれだけの過去が、二人の間にありながら、最終的に恋愛関係(?)に発展するという展開には、違和感を持たざるを得ません。ドラマチックすぎるし、ご都合主義という印象も拭えません。
がしかし。それが分かっていても、きゅんとしてしまう。切なくなってしまう。韓国ドラマを見ているのと近い感覚?!と言ったら失礼かもしれませんが、障害が多いからこそ燃える…萌えてしまうのです!
この作品に感しては、作中に起こる様々な出来事について、あまり根拠を深追いしないほうが楽しめる気がします。ファンタジーとして読むと、入り込んでいけるというか…。
克哉のあふれでる亨への愛情と、他の方も書いてらっしゃいましたが、がっつきが本当素晴らしい!(笑)相手のことを好きすぎて自分をコントロールできなくなっている攻めが美味しすぎました。コントロール不良でヤンデレや鬼畜に走られると萎えるのですが、克哉は一応ちゃんと亨のことを大事に思っているし、尊重してますからね。
克哉の母親を死なせた犯人が判明する2巻。
正直評価が分かれるのが理解できる。
倫理的に受け入れられない人がいるのもわかる。
誰も罰を受けなかったことに私もモヤモヤはある。
でもですね、透が克哉への贖罪と情愛の気持ちの間で揺れ動きながらも、克哉と過ごした日々を「本当に楽しかった」と振り返る。このシーンに私は心を持ってかれちゃったんです。
そして克哉と身体は結ばれても決して最後まで「好きだ」と言わない透。
この終わり方も良い!!
1巻は小説っぽいと思ったんですが、2巻は映画のようだなーと感じました。何故だか。
BLとしての萌えは正直あまり感じない作品だと思いますが、そこを重視しなくてもいいかなーと思えました。(透の元カレ・黒田との過去話はBL的萌えありです。)