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山中先生の作品は全て読んでおり全て大好きです。
今作はドラマCDを聴いたので読み返してのレビューです。
表題の王子と小鳥について
独特の世界観と人物、そして細い線、平面的なようで奥行きのある絵柄が素敵です。
アラブの王子様と借金を背負った大学生が、奴隷オークションで出会うところから話が始まります。
言葉が全くわからないまま王子様に買い取られた大学生、日本のアニメ好きのちびっこ王子の子守りをしながらも、帰国をあきらめず何度も脱走を図ろうとする気概がかっこいいです。
大学生を買い取った第二王子の生い立ち、現在、我がままで強欲な第一王子との関係、ちびっこ王子を慈しみながら、大学生と言葉が通じないところから、少しづつ少しづつ歩み寄り、理解しあっていく様子が、ゆっくりと丁寧に糸をつむぐように描かれていてとても素敵です。
1冊丸ごとのページ数でないのにまるで映画を1本見たかのような満足感、読後の余韻がありました。
ドラマCDを聴いてからの原作読みです。作者様の他作品を知っていましたので、読むのも楽しみでした。
とにかくストーリーが好きです。先生の考えるセリフも好きです。ぐっとくるんです。すべてが報われるわけではないけど、きっと一生懸命に生きていたら、良いこともあるよって教えてくれるような作品でした。
兄弟、兄はトンでも君ですが、弟が可愛い。ドラマCDで、ハチャメチャセリフを聴いていたのですが、そのまんま!!笑いました。
切ないけど、笑いもあって、素敵なラブストーリーでした。
余韻がすごい!
無駄にエロが無くて、しっかりゆっくりストーリーが進んで行く所がすごく良かった。
王子と小鳥が生活の中で、言葉の壁がありながら、心を通わせていく様がグッときました。また、王子が言葉の少なめで〜漢気があってカッコイイよ。
最後の別れのシーンは泣けた・・・
タイトルが、本当にその通りで、小鳥は王子の手によって、羽ばたいたね。
続編読みたいと思ったけど、最後のシーンが、王子に手紙を渡す所と、ボロアパートをノックするで終わってるのが・・・またねぇ〜!(笑)これは、これで完で納得しよう!
「淋しさの値段」は、攻めの言葉で〜いつか全部無くした時に思い出す物があったらいいだろう〜これが、攻めの人生だったんだね。このまま、ずっと2人で幸せになりそう。
山中先生作品初読み。
童話のようなシンプルないいお話。
王子がええ男!
スズキも。
王子が子どもの頃、日本のスズキのトラックになりたかったの笑った(意味があるんだけど
)
スズキを一緒のベッドで寝かせて、やさしく触れる王子がいい。
「淋しさの値段」も奴隷の話w 日本の。
贈り物とか思い出とか、込められたメッセージがクる。
2回目を読むとまたよかった。
ラストも感動だけど「その後」とあとがきイラストがつながっていて感動が倍。
絵がラフ?なためか、つながりや動きが、ちと私はわかりにくい部分があったけど、人物が色っぽくてきれいで魅力的。
デフォルメキャラがゆるゆるなのかわいい。
表紙絵がクリ ムトの「接吻」みたいで好き。
あえて読者に行間を読ませるように多くを描かない作品もあるかと思いますが、この作品では私は山中先生がそういう意図を持っていたようには思えず、ただ心情描写が不足していたように感じてしまいました。アラブの王子である攻めと、借金を背負って人身売買オークションにかけられ王子に買われた受けという王道の設定を用いる分、重厚感や淫靡さを出さずに先生独特の爽やかで軽い雰囲気で描くことで、典型的なアラブものとは一線を画していたようには思います。しかし、それが前面に出過ぎて、王子のハーリドがどう受けの鈴木に愛情を持つようになっていったのか、私には読み取れませんでした。
コマとコマの繋ぎも所々分かりにくいと感じることがあり、自分が読み飛ばしてしまったページやコマ、台詞があったのかな?と前の場面に戻って読み直すことも何度かありました。セックス三昧じゃないアラブものは斬新でその世界観は好きだったんですが、心情描写の粗さやコマ同士の繋ぎの違和感がどうしても気になってしまい、2人の関係に感情移入することが難しかったです。最後、ハーリドが自分の保身を考えず鈴木を守る決断をしたところはすごく良かったんですが、結局短期間の謹慎だけで済んでしまったので、その決断の重みも失われてしまった気がします。
甘さと切なさに異国のスパイスでとても素敵な一冊。
山中さんのはかなり覚悟してから読まないと心を痛める本も少なくないのですが、これは切なさのバランスが良いので何度も手に取ってしまいます。
アラブの王子様と奴隷の日本人という凄い設定です。良い!
王子が素敵すぎでした(吐血)
ええもうパーフェクト超人です。欠点は次男って事だけ。あなたが長男だったらかの国はさらなる発展を…いや、そうなるとスズキと出会えなかった!
奴隷ボーイ、スズキも最初はパッとしないのですが、徐々に良さが現れて王子をほだすほどほっこりさせてくれます。
山中さんの本はふと一冊読んでしまうとあるだけ引っ張りだして読み返してしまう、恐ろしい求心力がありますね。
借金のすえに異国の奴隷市場で売られ、奴隷になった日本人の圭一。競り落としたのはハーリド第二王子。
アラブ攻めだけど、一般的にイメージされる傲慢俺様なアラブ攻めじゃありません。
言葉が通じない二人が、言葉の上達とともに少しずつ惹かれあっていくのもいいし、圭一のことを愛するようになった王子はベッドを共にしながらも手を出してこないところもいい。奴隷ではなく一人の人間として尊重していて心砕く様が読んでてとにかく萌えます。
王宮が舞台ということもあり、ハーリド第二王子以外にも兄である皇太子殿下も時々登場するのですが、まぁこいつがふてぶてしく愚鈍な面構えをしていて、胸糞悪くなります。振る舞いも卑劣で弟たちは自分に絶対逆らえない、逆らうのは罪になるということを承知のうえで、彼らが大切にしている宝物を力尽くで奪いあげるような輩です。
ハーリド第二王子はそんな兄のもとで育ってきたこともあり、自分のお気に入りが取り上げられそうになったら、わざと窓から投げ捨てて壊すといった術を身につけて育ったのですが、欲深い皇太子は、圭一にも目をつけ自分に渡すように要求してくるんです。手渡すのか、その前に壊すのか…。
ハーリド第二王子が出した答えは…これぞ愛だよねぇと。ウルウルきます。
奴隷になるまでの経緯などツッコミどころは少々あるのだけど、王子がかっこいいので目を瞑ります。
そして卑劣な皇太子に制裁を!とつい思ってしまうのだけど何も起きません。でもそこがかえって日本の常識が通じない異国である事を思い出させてくれるのでそれで良かったと思います。
本編の切ない余韻も素敵だし、書き下ろしで再会という希望が見えて 一冊の作品として充分完成されているのですが、同人誌「涙三滴、薔薇の花びら」で再会までの過程が詳しく描かれているそうで(絶品の再会シーンらしい)それを知ってしまったら、やはりそちらも読んでみたいなと思うわけで…。それが収録されていればなぁと思いました。
ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。
アラブ攻めですけど、王子がそういった一般的なアラブ攻め属性・判りやすい記号を持つ人物ではなくただの愛を知って愛に悩んだ一人の男として描かれており、そういう人物がアラブっぽい(正しいのかは別として)独特の背景で苦しむさまが描かれていたように感じます。だからアラブ攻めと言ってよいものか悩むのですが…。とにかく王子が素敵でした。
教えてくださり本当にありがとうございました。
おかしいなあ、今日は笑い転げる作品を読む予定だったのに。
本棚整理中に出てきた山中先生の「500年の営み」
夢中になって再読、たりねーと思って、ひっぱりだした当作を再読。
どっちの作品も落涙もの。
どうしようもなく記憶に残る一冊には間違いないので神。
アラブにハマっていた時に、当作に到達。
もちろん、王道アラブしか知らなかったので、最初はびっくり。
万人受けする絵ではないだろう・・と思います。
そして、万人受けする話運びでもないだろう とも思います。
でも、私、この作品、大好き。
偶然の出会いで、かつ王道アラブでは全くない作品でしたが、
一気に山中先生の他作品をあさるようになりました。
弱いんです、この攻めさんみたいな、控えめ、じんわり攻め系。
最後、受けさんに向かって「お前を窓から投げ捨てる訳にはいかない」という
彼の背中とその愛情に号泣。
そして、「えーーーーーーちょっとまってお願い」的なところで
終わってしまい、
余韻というか放り出され感というか、そういうものが半端ないです。
ううう。唸るしかない状況。
前回読んだ時も検索しました。
同人誌の方で続き?関連作?があり、
読みたくて読みたくてしょうがなくなり、今回も本屋検索。
そしてpriceをみて、ため息・・・(すいません BL貧乏なもので)
はー電子本サイトさん、、、お願い。掲載して・・・・(涙)
そうです、余韻(としておく)半端ない という本なので、
そういう終わり方でも大丈夫かどうか、読む前に十分ご確認ください(笑)
海で溺れてる時に海水飲んじゃった 的な渇望感を味わえます!
いわゆるアラブ物、奴隷物とは一味違って、優しい雰囲気の漂う独特の世界観でした。
色々突っ込みどころを挙げたらキリがないと思いますが、私は好きです。
まずなんといっても攻めの第二王子がカッコ良すぎる!!
受けを傷つけたくないといういじらしさ、包容力がはんぱない!
お祖父ちゃんのことを恋人と間違ってヤキモチ妬いてるところもとても可愛かったです。
兄に従うことが絶対の世界で、これまでもずっと諦めてきた攻めと、お祖父さんがなくなり天涯孤独の受け。
お互いの孤独が孤独を呼んだのでしょうか。
教えを破って兄に背いてまで受けを守った攻めの器の大きさに惚れ惚れ。
もっとラブラブなところが見たいくらいでした。
そもそも中山ヒコさんの作品に強烈な萌えを求めちゃいませんが、この作品はそれにしても上滑り感が強すぎました。濃厚なラブとエロスあってこそのアラブものでしょう!と主張するほどアラブもの推しでもないけどさぁ…。途中、どこかでごっそりページを読み飛ばしたかと思うほど、ハーリドがスズキに愛を告白する展開が急に出てきて、素で (・ω・)? こんな顔になりました。
…それにしても、こういうふんわりしたお話を高評価できない自分はちょっと冷たい人間な気がしてしまうなぁ(笑) ミシャーリが可愛かったので★1つプラスです。
レビューや、評価を見て購入しましたが………(-_-;)
表紙や、1ページ目の絵がとても綺麗!
ストーリーも、とても良いなぁ〜♪と感じました。
ただ、、、本文に入ると絵が残念な感じ。
とても、スッキリなシンプルな絵かなと………。
ストーリーは、とても好きですが「萌」は感じられず……………
入りきれなかったです。
手元にあるコミックスの中でも、
今作ほど美しいと思える表紙は他にありません。
ふたりの姿がとても美しい、その一言に尽きます。
とある砂漠の国のオークションに出品された日本人・スズキは
最愛にして唯一の肉親・祖父を亡くし、
その祖父が残した借金を抱え、異国の地に売り飛ばされた身の上。
危ういところを第二王子・ハーリドに救われ(奴隷として買われ)たけど
スズキが考えるのは、脱走して日本に帰ることだった。
一方のハーリド王子は、家族もいて、何でも手に入る身分だけど
大切なものを持つことを許されていなかった。
それを取り上げる権力=第一王子の兄が、彼のそばにあったから。
彼はいつも、大切なものを自分の手で窓から投げ捨てて壊してきた。
奪われるよりずっとましだったのだ。
そんなふたりがお互いの事を知っていく内に、
王子と奴隷としてではない、特別な感情が芽生えていく。
でも、それさえも兄に奪われることになり―
強く心に残ったのは、
ハーリド王子の強さと優しさ、そしてそれ以上に
スズキに対して純粋な気持ちを持っているところ。
スズキへの愛情に気づいても、中々手を出せずにいたり
自分の国の一番美しい景色を見せるために、砂漠デートに連れ出したりと
とにかくピュアで、顔を赤らめる姿がすごく微笑ましい。
一国の王子として、弟や兄として、強く優しい有能な彼が
好きな人の前では純粋なただの男、そんなギャップにグッときました。
スズキに関しては、可愛らしい容貌とは裏腹に
彼の強さと頑なさがとても美しいと思いました。
日本に帰ることを諦めない屈強な心。
そして、どんなに責め立てたい境遇に置かれても―
例えば、好きな人の兄の元へ奴隷として行かなければならなくとも
彼は決して誰も責めない、すごく強い人間です。
王子が選択した結末は、翼を奪われた小鳥にもう一度
翼を与えたもののように思えました。
窓から投げ捨てられたとしても、飛んでいける翼。
そして、描き下ろしで与えられた希望は、読者にとって、
書き手からのとても嬉しい贈り物となります。
まるで異国の地の美しい寓話のような物語でした。
もう一篇の収録作品も短いながら読み応えがあり、
山中ヒコさんは、色々な設定や表現で
読み手を魅了される素敵な作家さんだなあ、と
ますます虜になってしまいました。
カップリングとしては、アラブの第二王子×日本人奴隷なのですが、エロはほとんどありません。プラトニックなBLが好きな方におすすめ。
特に、攻め様の弟王子が全体を通して出てくるのですが、この弟王子がとてもかわいい!!
そして、その弟王子を可愛がり、成長を見守る攻め様。受けに腕枕をしつつ、その寝顔をじっと見守る攻め様。年下なのに包容力のある攻め様がとにかく魅力的でたまらない!!全体を通して、男前な攻め様の魅力のとりこになった作品でした。
明確な終わりがあるわけではなく、じっとりと余韻が残る作品です。
はじめはさらりと読み終えてしまいましたが、二度、三度と読み返すたびに味わい深くなります。
表題作ともうひとつのお話、あわせて二編で一冊になっておりますが、8割方この「王子と小鳥」です。ハーリド殿下が脱ぎもしないのに異様な色気と眼光をもって、読み手を射抜いてくださりますカッコいい…。
[王子と小鳥]
ポキメン!(合言葉)
ミシャーリ殿下が可愛らしいのなんの…将来ポキチューもしくはポンギラスになりたいだなんてもうそれがとんでもなく愛おしい。彼はこの作品のなかでいいスパイスになっていて、心がかっさらわれます。
ハーリド殿下はどうしてスズキに手を出さず、恋愛下手のようにただ見ているだけの人なんだろうと不思議だったのですが、書き下ろしで判明した『年下攻め』ゆえなんですね! これは逆に年下攻めだと知らない方が後々納得できますし、ハーリド殿下が可愛らしく思える要素になると感じます。
ハーリドがなぜスズキに惹かれたのかは明らかにされておりませんし、スズキが賭けられていた兄主催のセリで一目ぼれしたのかどうかも定かではありません。(やや現実味のない始まり方をする話ですが、ここで受け入れられないとすべてアウトだと思います。)
なんとなく、生涯逆らえない兄に対する諦め等を抱いている様子が伺えるところから、もしかしたら兄が不要だとしたものを受け取ることも義理だったのかもしれない…と考えました。プラスアルファで、嫌な見た目でもないし…とか。庇護欲が沸いたのかな、とも。
聡い人であるからこそ、自分の立場を達観しているように見えました。
そんな彼が唯一といっていいほど、守りたくなった彼の大切な小鳥がスズキなのでしょう。どこかで、籠の鳥にしておいてはいけないと思っていただろうし、かと言って見せびらかせるものでもないであろうし、と。
お話の冒頭で自らの婚約者を兄に推挙するワンシーンが織り込まれていましたから、やはり兄に対する諦めや、自身の立場の在り方も考えてしまうんでしょうね。どこかで、ハーリド自身が、他人は自分だけを選んでほしい気持ちもあったのかもしれない。
あまり多くを描かれなかったからこそ、悶々と掻き立てられるものがあります。
デートで砂漠を見せたハーリドのうぶさはとてもかわいいんです。スズキに余裕がみえるのも、ここが年の功というか。(っていうほど年上なわけではないけれど……余裕を感じます)
そうしてほんとうに最後、体を重ねたふたりの愛よりも焦りと悲しみが勝る情事は、決してページ数が多くないのにも関わらずひどく情熱的でした。
覚悟を決めたスズキは彼らしい気の強さがあって、なにがなんでも繋がるんだと慣れもしないことを頑張っている。そういった点も、ハーリドがスズキに惹かれた要因なのでしょう。
大切だったスズキのトラックを窓から投げ捨てたハーリド。トラックをもらったがために、兄の怒りに触れ大切な人を痛めつけられたハーリド。
今まで兄には逆らわず、ただ黙って従い抗わなかったハーリドが、唯一スズキのことだけは守ってくれた……愛してしまったから、大切だから。ゆっくり読むと、ほんとうにキリキリと締め付けられます。
本編終了時はきっと、謹慎中の姿なのでしょう。
そうして描き下ろしの彼は、迎えに来てくれたに違いありません。
スズキが あいにいく って言っていたのにね。我慢できなかったのかな。
ハーリド、スズキに対しては子供みたいになりますもの。彼の大切な小鳥、手の中で震える小鳥。ふたりのその後を願いたくなる作品です。
[淋しさの値段]
こちらもまた余韻の残るお話でした。
思い出には値段はつけられませんし、記憶は買えるものではないです。だから、それに関連付けられるなにかで心の穴を埋めているんでしょう。
斎藤さんはきっと孤独な人で、寂しいことを「寂しい」とわからない人なんだろうな。
そばに居てあげてほしい。そうして、誰かは確実に傍らに居てくれる、そんな安心感で満たしてあげられたら、もっと良いんだろうな…。
山中先生らしい絶妙な間が作品の深さを増しています。
それぞれのその後を個人的に妄想し、補完しつつ楽しみました。殿下、薔薇が似合いすぎます。
この作者の本は、一作だけ読んだことがある。
雰囲気というか、肌触りのようなものが、かなり好きだった。
ただし非BL作品。
そして本作。
魅惑的な美しい表紙に惹かれ、
「王子様と灰色の日々」と、王子つながりでも気になっておりながら
アラブもの?え?という感じで、なんとなく手が出なかった。
でも。
読んでみたらすごく良かった!
アラブものと言って思い描くような濃い感じではなく、
淡い色彩のまるで詩を読んでいるような世界。
ファンタジーなんだけれど適当にコミカルで、
力が抜けた遊離しずぎない感覚が好き。
物語は、主人公の大学生スズキが、
借金のかたにアラブに売られるところから始まる。
アイドルというふれこみのスズキが男だったことで、皇太子は機嫌を損ねるが、
それを納めるように第二王子のハーリドが彼を買い取る。
奴隷として買い取ったのに、特に何をさせるわけでもないハーリド……
王子とスズキ、それぞれの過去のエピソード、
それぞれの今の立場と閉塞感。
王子の幼い弟(可愛い!)、辞書の下ネタチェック、など
微笑ましいエピソードも挟まりながら、
言葉の通じない二人の関係は、少しずつ近づいて行くが……
展開自体はこれまた王道なのかなぁ。
大人で男前の王子も、結構今時の男の子なスズキも、どちらも愛おしくて
胸がキュンキュンして幸せにしてやりたくてたまらなくなる。
終わりの余韻もいい。
そして、同時収録の別な話を挟んで、
ハッピーエンドを予感させる「その後」が暖かくてまたいい。
絵も台詞も、時々抜けちゃってるよなぁ、と思わなくはないし、
おい、アラブなのに髭はどうした!?とか思わなくもないけれど、
そこを含めての世界観や味わい、だと好意的に解釈しましょう。
後書きで判明した、「まさかの、王子年下!」に再度キュンとしちゃったので、
神つけちゃいます!
物語をかくひと、っていうイメージの作家さんです。
山中ヒコさん。
すごく絵がうまいのかというとそうでもないように見えて
でも美しさがあって、なんか独特の空気をまとっている。
多分このかた、絵本とかも描けちゃうんじゃないかなぁ。
体をつなぐシーンなんて本当に少ないのに
この物語に詰まってるのは「恋愛感情」なんだなぁと
じわじわくるとことがたまりませんでした。
鈴木が帰国してからの行動とかが
ガサツさ、男の子くさささえ感じるのに
恋愛の苦しさがにじみ出てる気がして、
同人誌のほうも超気になってます…。
日本でアラブ語しゃべる鈴木、かっこいいよ。
ベタないい方だけど、そこには愛を感じてならないね。
同時収録の方はあんまり好きではなかったんですが、
読み続けたくなる作家さんだな、と思いました。
連載中にも不思議な感覚になった作品です
コミックを購入しておらず数年すぎており
表紙とタイトルを見て内容がはっきり
思い出せなかったものの、面白かった記憶があり
購入しました
ちょっと設定が面白いのですが
おじいちゃんの借金を返す為にお金が必要だったが
借金はかえせず、外國に売られてしまう
大学生の話
のっけから物騒ですがこの借金云々ではなく
つらーと本編に入ってきます
言葉もわからぬ異国地で第二王子に買い上げられることとなります
第二王子男前ですが大学生は子どもです
子どもなのですが、なれてくるとかわいくけなげに思えます
異国の話しではありますが、男の子であっても
愛でる対象性の対象として売られるのは
あることですので
歴史背景含め心が痛くなりましたが
そんな中でも、愛し合って一緒にくらした
関係もあったのではないかと
希望をもたせてくれるような
内容でもありました
絵柄は不安定ですが
良い作品でした
独特な画風に
遠い空の下でのおはなし
そしてふたりのあいだでは、通じない言葉
とてもまとまりのある素敵な一冊だなぁと感じました。
彼の虜になってしまう、
恋におちてしまうのも、当然。
ふたりの置かれた特殊な環境と、
この本の雰囲気のせいなのでしょうか。
よくお互いを知りもしない、
言葉も通じないふたりが惹かれあうことが、
ごくごく自然なことのように思えました。
本来ならば、わたしは「言葉」や「時間」を大事にしたい方なのですが、
この物語にはうまく説得されてしまったようです。
そして、ふたりはずっとしあわせに・・・・・・そうだと “信じたい”
そんなラストがちょっと今風でもある物語だと思います。
山中ヒコ先生の独特な心にグっとくるあの雰囲気がハッキリでていたと思います。
夢のようなリアルのようなアラブもの。
兄に取られたくなくって、でも捨てることなんかできなくって。
ぎゅっと抱き合って泣く二人にこっちも胸が痛くなりました。
言葉が通じにくいところも良かったです。
読みながら「幸せにしてやりたい…!」と思ってしまいました。
読み切りで完璧な再開シーンがなかったところがまたあざといというかなんというか(笑)
妄想がかきたてられますね。神!
借金のかたに売られ、売られて、アラブの奴隷市場に売りに出された鈴木。
デブで嫌な感じの皇太子に二束三文で買われてしまいそうになったところを、美形の第2王子・ハーリドに買われます。
言葉は通じないながらもハーリドに惹かれていく鈴木。
と、ここまでは、お約束通りに進むアラブの恋。
でも、この、アラブの恋が、紛れもなく「いわゆるアラブ」な設定なのに、実に切なく、涙を誘うお話になっている。
むずかしすぎて、いつまでたっても通じない言葉。
弟は兄には逆らえなくて、兄に取り上げられる前に、窓から投げ捨てるお気に入りのおもちゃ。
言葉では表現しきれないものが、山中さん独特の、ふんわりとデフォルメされているようで、描き分けるべき所はキッチリ表現された絵で静かに展開していきます。
この絵で、このストーリーだからこそ、味わい深い。
間にはさまれた短編「淋しさの値段」も最初の設定こそ似たところがありますが、表題作の方が力の抜けた絵といい、動きの少ない抑えた展開といい、ぐっと洗練されています。
皆さんの評価が高いのも納得の作品でした。
切なくて、かわいくて、愛おしい物語でした!
言葉が通じないからこその問題やらハプニング(一緒?)もよかったです!
受けが寝言で「じいちゃん・・・」って行ったのを、攻めが「それがお前の恋人の名か?」って聞いちゃうシーンには笑いました^^
エロも控えめで、読みやすかったです。
こう・・・心が洗われるような・・・・!(って、それはいいすぎか(笑))
攻めの受けに対する思いや、受けの攻めに対する思いが純粋で、ウルッと着ました。。
・・・と、いうか泣いてしまいました。。
純粋で、まっすぐで、やさしさがあふれていると思います。
とにかくきれいなお話なので、初心者さんにもオススメです!
今まで避けてきたアラブもの。
なんで突然読んでみようと思ったのか、もう運命と言うか、何故か引き寄せられたというか、やっぱり運命?というしか(笑)
すごくすご~~~く胸がきゅ~っとする、素敵に切ないお話でした。
出だしが「ドレス姿(?)でアラブの競りにかけられる」というとんでも設定で、どんなギャグかと思いましたが、とんでもない!
切ない切ない切ない…。
胸がぎゅ~っとするんですが、萌えと言って良いのかどうなのか。
萌えるんだけど、萌えとは違うような。
あ~~~>< 上手く説明できませんが!!!
それもこれも、私の頭の中の常識とアラブの常識が違いすぎるからなんですよね。
日本設定で良く見る「身分違い」とか「家族の確執」とか、そう言うのとは、似ているようでまったく色が違うんです。
兄貴の言うことは絶対で、よこせと言われればどれほど大切なものでも差し出さなければならないとか。
本当だったら文句言いたい!手を取り合って逃げたい!
なのに、それを唆せない文化の壁が、2人の間に確かにあるんです。
切ない…><
確かに「分からない」けど、「分からないからこそ踏み込んじゃいけない」と思ってしまえる領域ですよね、文化の違いって。
言葉もまともに通じない二人が、ゆっくりと惹かれあっていく姿も、とてもいじらしくてじんわりしました。
そっかぁ。
これがアラブものの魅力なのかぁ……。
すごい余韻でした。
萌えて萌えて、ぽろっと泣きました。
これアラブものって言っていいのかな。
独特の作風です。趣味が分かれそうだなと思いました。この空気感が好きならハマるし、好きじゃないなら面白さがさっぱり分からないかも。
メルヘンのようでいてメルヘンじゃなくて、非リアルなようでリアルで。
私、アラブものは苦手なんですが、まったく苦手意識がわかないお話でした。なので、アラブが苦手だという方にも試していただきたい作品です。
言葉が通じない二人が少しずつ心を寄り添わせていく場面にキュンキュン。
アラブの王子様が最後にくだした決断にキューン。
二人の再会の場面が読みたかったな。
でも、あそこで終わってるから、この余韻が味わえたんだろうな。
『淋しさの値段』
うへー、タマラン。
一日五万で買われた男と、買った男の生活。
読み終えてタイトルを見ると、感慨深いです。
大好き、こういうお話。
「王子と小鳥」6話分あります。
なんか アラブモノなんだけど
めっちゃリアル・・・
主人公の日本人男子・鈴木が
売りとばされるとこがwww
みょーに笑える。
元アイドルとか・・・(^ー^* )フフ
なんか リアルにカースト制度が
ずっしりくる漫画でしたね。
絵もなんてゆぅのか
絵本みたいな感覚がする・・・
あっさりしてるんですけど
好きになれる絵です。
ちゃんとBL部分もありましたが
なんとなく、ちょっと BL漫画では
ない感覚に囚われます。
でも この雰囲気 すごぃ好きです。
「淋しさの値段」
これもドレイのお話でしたが、
これは結構BL漫画っぽぃ感じ。
でも やっぱり独特の雰囲気です。
すごぃ 好き(*´ェ`*)ポッ
「王子と小鳥 その後」
ハッピーエンドです。
モッソイ良かったです。(o ̄ー ̄o) ムフフ
エロシーンはほとんど無いに等しい漫画でした。
エロエロを求める人にはオススメはできませんが
やっぱメンタルエロは、ピカイチだと思う。
年齢的にエロばっかりのBLはあんまり好きでは
なくなってきてますね。www
でも まったく無しってのも モノタリナイんですけど・・・
難しいトコロではありますが・・・ヾ(´ー`)ノ
そんなぅちにも この漫画は神に近い萌えがありました。
山中ヒコ様作品 これから集めます。d(⌒ー⌒) グッ!!
いろいろ評価の高い作家さん。というイメージがあった山中ヒコさんw
初読み。面白かったです。
独特な雰囲気をもった作品なのですが、ほのぼの→コミカル→キュン。
お話は、アラブな国に奴隷として売られてきた日本人の少年。
唯一の肉親だった祖父をなくし、借金を抱え・・・。
言葉もわからない国。ついに俺っちヤられちまうのか・・・。
ところが、まてど暮らせど犯されることはなく、抱きすくめられて向けられた言葉は、甘い愛の言葉・・・・!?
予想より、ポジティブというか、前向きというか、ネガティブになりすぎない受のキャラクターが良かったような気がしますw
その受を愛してしまった王子の切ない表情も好き。
ちょくちょく頬を染めているその表情がなんともいえないのです(*´∀`*)
ドタバタときて、愛の告白をされた瞬間の受の反応!
なによ!なんなのよw
兄王子に譲られることになってから~な展開。
他の男に抱かれる前に・・・なエピソードは思わずグァン!
■淋しさの時間
これ結構好き。
”好きだとおもうなんて”
なしめの言葉に思わず引き込まれてしまう。
強引に身体をつなげ、欲しいとも言わないのにものをかって与える。
借金のかたに奴隷になったそれだけの関係。
求めたもの、求められないもの。淋しいの形。
まだまだ甘い域まで達した話ではない
だからこそ、妄想がひろがる。
こういうの好き。もどかしくて結末が気になるといえば気になるのですが
セリフの多くが横書きで少し不思議な感覚でしたが、たいへん読みやすかったです。絵柄が見やすいせいかキャラの心情の悪い意味での分かり辛さもほとんど無し、ネーム量も適量でしたし。
そもそも、いわゆる“アラブもの”をほとんど読んだことが無いのですが、そんな私でも何となく、そのいわゆるアラブに当てはまらない繊細さがあるかなぁと感じました。
ディテールの付け方と、無理のあり過ぎない展開が良かったです。具体的にはハーリド王子の兄との確執の過去エピソードや弟王子の存在が利いているかな、と。
短編『淋しさの値段』も主従もの…というか借金のカタものというのかしらん。
これは少し短いというか、お上手なのですが印象に薄かったらしく、再読しても記憶があまりよみがえらずでした。
そして描き下ろしの、王子と小鳥その後。
そ…その先が読みたいのです…。
とても萌えた訳ではないですが、何となく読んでいて心地良かったので萌え評価です。
あれよあれよという間に日常とは大きくかけ離れた世界に連れて
来られているのにスズキはあまり焦燥感を感じさせないというか、ゆるい(笑)
そのゆるさは、彼だけじゃなくって、ハリードの弟、ミシャーリのかわいい
アホさ(ポキメーン!のくだり)も大きく作用していて、私がいままで持っていた
アラブ系BLに対するイメージを変えてくれました。
なんとなくアラブ系BLというと、「ハーレークイン」ちっくなもの、という先入観があったもので(笑)
肝心のお話は異国の風習と恋の過程が絡められていて一番盛り上がる部分で
その伏線が生きてきていて、お話づくりのうまさに感激。
ただその代わり、王子がスズキにどうして惹かれたのかがいまいち伝わってこなかったのが残念。
世界観やキャラクターには十二分に魅力があるのでおしかったです・・!
ふわーんとした絵柄で描かれる意外と骨太なBL、寝る前に読んで癒されること間違いなし!お勧めです!
それにしてもミシャーリがかわいい・・・!!ポキメーン!!(笑)
読みやすい絵柄とネームの量、
ときどき絵が変わり、ギャグっぽくなる。
すこしおバカな感じの学生鈴木が受け、
攻めはアラブの王子様。
兄に絶対に服従しなければならないというアラブのしきたりがあるため、
好きになった鈴木も兄に請われたら差し上げなけらばならない。
二人は別れの夜に体をつなげる。
鈴木のとぼけ具合が面白く、いい感じの味が出ていたが、
アラブ王子の気持ち、せつなさがあまり胸に来ませんでした。
やっと買えました。
評判通り、めちゃめちゃよかったです。
派手さがないからこそ、じわじわと染み入ってくるものがあるというか。
スズキだけでなく、いろんなものをどれだけ大事にしているのか、その気持ちが切なくて切なくて。断腸の思いで手放したんですよねぇ。
兄との力関係が逆転しなかったのも、これまたツボ。それをやっちゃうと、よくある砂漠ものになっちゃうから。
欲を言うなら、もう少しラブラブしているふたりが読みたかった。続編を書いて! と思っているあたりで終わっちゃうところがいいのかもしれませんが。でも、この先のふたりが気になって仕方がありませんが。
おじいちゃんのことを思い泣く小鳥ちゃんに涙しちゃいました。
表紙からして素敵です。
借金のカタに砂漠の国へ売られ、奴隷オークションにかけられた主人公・鈴木。
国の第一王子に落札されそうなところを、第二王子に買われます。
王子は鈴木を奴隷としてではなく扱ってくれるのでした。
たぶん王子の国の規律からしたら客人あつかいする
くらいのことはやってるんじゃないのかな。
そりゃあ、元婚約者のおねぇちゃんは妬みもしますわ。
兄に逆らえない王子は、鈴木を貰ってやろうという申し出を断れません。
王子と兄の過去の回想とリンクしてこのへんとっても切ない。
チビ王子可愛かったなぁ~。
手に入らないのなら自分で壊してしまえって思わなきゃ
ならない環境。それが当たり前のものなのかもしれないけど
それでも心がある以上とってもつらかっただろうなぁ~。
表情を崩さないクールな王子も
鈴木に気持ちを告げるときは恋する少年でしたね。
顔を見ず抱きしめるんだけど肩口でつぶやくのが精一杯で。
ああ~、萌え。
ふたりが気持ちを伝え合ってっていうまでの流れは
多少説明不足な感はあるけど、とっても良かったにゃ~。
ラストと描き下ろしがもう少しラブラブだったら良かったのに~。
だって、私ヒコさんの醸し出す色気が好き。
泣き顔とか、頬を染める表情とか。
大粒の涙が瞳からこぼれるのとか、目を離せなくなる。
繋がっているところを見せなくてもちゃんと色気を感じるのもイイ。
眉がねハの字なるの。それで涙なんか流しちゃった日にゃぁ、あんたっもう。
読みきりのほうは、しょっぱなからそれだったから
ヒコ色ビームにどうしようかと思っちゃった。(ヨダレが出るぜ)
どちらも心に傷を負った男たちが癒される(かもしれない)お話でしたね。
万人受けはしにくいかもしれないけど
雰囲気がほんわかしていて素敵なお話でした。
自分は結構冷たい人間だと思っているのだが
ふとしたツボもしくは秘孔を突かれると、一気に涙腺がゆるむ。
この作品も、「亡くなったじいちゃん」「無邪気な子供」というアイテムが出てきてしまったために、自分の涙腺を刺激してしまいました。
主人公鈴木は美大生、借金のカタに売られてしまい、本当は女の奴隷を欲しがったアラブの第一王子が話が違うと怒ったため、第二王子がひきとるところから始まります。
長兄の傲慢さが、第二王子であるハーリドも末弟の(まだ子供)ミシャーリに、辛い我慢や理不尽な仕打ちを行います。
国を継ぐ長男の存在は絶対で誰もそれにそむいてはならないのですね。
本当に欲しいものを兄のために諦めてきたハーリドの、絶対に手放したくない存在になった鈴木。
言葉も通じないし、まだエッチをするわけでもないし、ただハーリドの側にいて、末弟のミシャーリの話し相手になっているだけなのに。
そこには鈴木の日本への思慕・アラブへ来ることになり初めて反省して大切に思った亡くなった祖父への思い。
その一途さがハーリドの心を引き付けたのでしょうか?
弟のものは何でも欲しがる兄の性格を熟知しているため、婚約者さえも兄に差し出したハーリド。
その彼女が第三夫人になるお披露目の席で、弟の可愛がっている日本人を欲しくないかと第一王子をそそのかし、ハーリドは譲らなくてはならなくなり。。。
ハーリドの心が痛いほど伝わり、鈴木の切羽詰まってない感じに救われ、本当にこの二人に幸あれと願わずにいられませんでした。
最後の書き下ろしで、ほっと安心させられましたよ。
「王子きょうもムーディですね」のセリフとともに王子に薔薇の花がさいているところが、、、それでなくてもとってもハンサム。
アラブってひげがないと成人男子として認められないっていうし、ヒゲがあっても十分ハンサムだったと思うのですよ。
それにしても年齢設定にビックリしました!
エロは少ないけど、心にジーンと響くよい一冊でした☆
ワケアリで砂漠の王国へ売られてきた日本人奴隷・鈴木青年と第2王子・ハーリドのお話。
設定自体ファンタジーではありますが、過酷でありながらも適当な生き方をしてきた貧乏美大生・鈴木が、借金の形に売られた先で、王子という立場にあり人柄も良く才能もありながら、第2王子であるがゆえに第1王子に逆らうことが許されないハーリドの寂しさや優しさに触れ、成長していく話でもあると思います。
言葉が通じない二人の間に、少しずつ愛が芽生え、たどたどしく気持ちを伝え合う・・・ジーンと来ずにはいられません。
そして、これは、この先があるハッピーエンドと取るべきか、離れ離れの悲恋と取るべきか・・・描き下ろしの続くのでした。
すっとぼけたような表現の中に、温かい気持ちが流れる山中さんの作風は大好きです。
同時収録は“カラダで弁償”するお話ですが、表題作と同様『お金や立場は十分でも、心は寂しい』男を包み込む少年のお話といっていいと思います。
あとがきで判明。王子は年下攻でした!
(この王子にもっともらしい髭が欲しいと思った私は贅沢ですか?アラブものには髭が必要じゃないかと思うんですが、大抵の作品にないですよね。ハーリドさんは、髭も似合うと思うのですが。)